JP3194524B2 - ベアリングにおける保持器の構造 - Google Patents

ベアリングにおける保持器の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転動体の交換作業
を容易化して、保守管理の飛躍的向上を図る一方、製造
の容易化をも図った、ベアリングにおける保持器の構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から様々なベアリングが製品化され
ている。例えば、(1)ガイド軸外周に、相対的に移動
可能に装着した保持器と、この保持器を外周から支える
円筒形状の外筒とを有し、前記保持器に多数の鋼球を組
み込んだ構造のもの、(2)保持器に多数の円筒状ころ
を組み込み、外周の長手方向に、前記円筒状ころの長さ
寸法に応じた複数の平坦面を形成したガイド軸に、円筒
状ころが前記平坦面を転動移動するように相対的に移動
可能に装着したもの等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
ベアリングは可動部材を支える部品であるので、いずれ
は消耗する(特に鋼球、円筒状ころ)。例えば円筒状こ
ろを使用したベアリングでは、ガイド軸の軌道面と外筒
の軌道面のピッチ角、保持器のピッチ角を一致させるこ
とが難しく、これがスキュー、摩耗等の一因となってい
る。そのために、ベアリングの交換の必要性がでてくる
わけであるが、装置におけるガイド軸からベアリングを
外し、保持器を外筒から取り出すために、装置の所定箇
所を分解せねばならず、大変な手間がかかっていた。本
発明は以上のような交換作業を簡敏、迅速なものとする
ために提案されたものであって、保持器を簡単に分解で
きる構造とすることで、メインテナンス能率の飛躍的向
上を可能とし、さらには製造の容易化を図った、ベアリ
ングにおける保持器の構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、外筒とこの外筒内壁に嵌入装着され
た保持器とを有し、この保持器に多数の転動体を組み込
む構成として、ガイド軸に軸方向に沿って相対的に移動
可能に装着するようにし、前記保持器は、複数のピース
を線状部材によって、前記ピース間に互いに微小な隙間
を形成した状態で結合する構成とし、前記ピースに、転
動体の形状に対応し、転動体の回動方向を前記ガイド軸
の軸方向に指向するように列設した複数の転動体保持穴
を有し、前記外筒から保持器を取り出して、前記線状部
材を切断することで前記保持器を複数のピースに分離
し、前記転動体の交換を可能とした。前述の構成におい
て、前記ピースに設けた転動体保持穴が、保持器の外周
方向に対して、所定規則でずれた位置にくるように、ピ
ースを互いに微小な隙間を形成した状態で結合して保持
器として組み立てて、外筒内壁に嵌入装着する構成とし
た。また、前記ピースに、転動体保持穴間毎に、線状部
材を巻き付けるための溝部を形成して、前記線状部材に
よってピースを互いに微小な隙間を形成した状態で結合
して保持器として組み立てて、外筒内壁に嵌入装着する
構成とした。さらに前記ピースを長尺状に構成し、外筒
の寸法、動作ストロークに応じて長手方向の寸法を決定
すべくピースを切断して、線状部材によって前記ピース
互いに微小な隙間を形成した状態で結合して保持器と
して組み立てて、外筒内壁に嵌入装着可能とした。
【0005】
【発明の実施の態様】次に、本発明にかかるベアリング
における保持器の構造の一つの実施の態様を示し、添付
の図面に基づいて説明する。図1にベアリング1を示
し、このベアリング1は、円筒形状の外筒2とこの外筒
2内壁に嵌入装着された保持器3とを有し、この保持器
3に多数の転動体4(以下、ローラ部材4)を組み込む
構成として、ガイド軸5外周に、相対的に移動可能に装
着している。この場合、ローラ部材4は、中間部を膨出
させた形状を有している。かかるローラ部材4を介して
ガイド軸5に隙間なく接するように、ガイド軸5の外周
面の長手方向に、複数のスプライン6が刻設されてい
る。
【0006】前記保持器3は薄肉状の円筒体であり、内
径を、ガイド軸5の外径より大とすると共に、外径を外
筒2の内径に比較して小としている。また保持器3は、
複数のピース7によって、分割可能な組立て構造体とし
ている(図2参照)。これらピース7には、多数のロー
ラ部材4を保持するための保持穴8が形成されている。
また、前記ピース7は、肉厚が前記ローラ部材4の径に
比較して薄く、ガイド軸5側に面する側、並びに外筒2
に面する側双方にローラ部材4が露出するように保持さ
れている。前記保持穴8は、長手方向を保持器3外周方
向に指向させると共に、ローラ部材4の転動方向を保持
器3外周に直交する方向、すなわち保持器の長手方向に
指向させるようにしている。また、前記保持穴8は、ピ
ース7の内外径側から、保持穴8において回転自在な状
態で、ローラ部材4を抱え込むように形成されている。
なお、保持穴8は、目的に応じて、ピース7内径側をロ
ーラ部材4の外形よりやや大きく、外径側を小さく形成
することができるし、逆に、ローラ部材4の外形よりピ
ース7内径側をやや小さく、外径側を大きく形成するこ
とができる。そして保持器3は、複数のピース7によっ
て円筒状に組立て保持するために、ピース7の上下、お
よび中間部に、ピース7長手方向に直交する方向、すな
わち保持器3外周方向に形成した係合溝9に、線状部材
10によって巻き付けて固定している(図3参照)。
【0008】以上のようなベアリング1の保持器3の構
造によれば、所定の耐用期間、装置の稼働により、装置
の可動部に配置したベアリング1、特にローラ部材4は
摩耗して行き、可動部にがたが生ずる状態となると、交
換作業に入る。この際、保持器3は、外筒2から、例え
ば保持器3を止める止め輪(図示省略)を外すことで、
ガイド軸5に沿って外すことができる(図1参照)。そ
して、線状部材8を適宜なカッター工具等で切断するこ
とで、保持器3を、それぞれ複数のピース7に分解する
ことができる(図3参照)。このようにして摩耗した部
品は容易に交換することができ、再び組み立てるとき
は、ローラ部材4を保持したピース7を、線状部材8に
よって組立て保持し、外筒2内に押し込んで組み付ける
ことができる。以上のように、ベアリング1の交換作業
にあたり、装置を分解しなくても、作業を遂行させるこ
とができる。これによって保守点検作業が迅速に且つ簡
敏化することができる。
【0009】なお、かかるベアリング1によれば、保持
器3が組立て構造の故に、隣接するピース7、7間に微
小な隙間が存在するので、各ピース7はガイド軸5のス
プライン6の位置に合わせて自動的に微動し、ローラ部
材4はスプライン6上をずれることなく転動することが
できるので、スキュー、摩耗等が軽減されるという効果
を奏することができる。
【0010】本発明にかかるベアリングにおける保持器
の構造において、保持器3を構成するピース7を軸方向
に長く形成しておくこともできる(図4参照)。この場
合のピース7には、ピース7に形成した保持穴8間毎
に、線状部材10の係合溝9を形成している。
【0011】かかる構造とすれば、外筒2の長さ、スト
ロークの長さに応じてピース7を任意に切断して組み立
てるということもでき、製造工程も一層容易なものとす
ることができる。また、保持器3を構成するピース7の
保持穴8を加工する際、ピース7の形状故に、一体構造
の保持器に保持穴を加工する場合に比較して格段に加工
が容易となる。
【0012】さらに本発明にかかるベアリングにおける
保持器の構造は、図5に示すように、保持穴8が、一定
の規則でずれるように設定することもできる。
【0013】このように構成すれば、ガイド軸5に対し
て、保持器3が相対的に移動する際、ガイド軸5外周
に、保持器3のローラ部材4が接触する際の衝撃を平均
化して、和らげることができ、微小振動を抑えること
で、ローラ部材4等の接触箇所の耐久性も向上させるこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、所定期間の装置の稼働
により、可動部に配置したベアリングの交換の必要が生
じた場合でも、保持器を複数のピースに分離することで
容易に交換作業を行うことができ、これまでのように装
置の可動部を分解してベアリングを取り外すような作業
は不要となる。また、外筒の長さ、ストロークの長さに
応じて保持器を構成するピースを任意に切断して組み立
てるということもでき、製造工程も一層容易なものとす
ることができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保持器の構造を適用したベアリ
ングの一つの実施の形態を示す、分解斜視説明図であ
る。
【図2】図1に示すベアリングにおける保持器の、外観
斜視説明図である。
【図3】図2に示す保持器の構造を説明するための、部
分斜視説明図である。
【図4】図1に示すベアリングにおける保持器を構成す
るピースの一例を示す、斜視説明図である。
【図5】本発明にかかる保持器の構造の別例を示した、
外観斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ベアリング 2 外筒 3 保持器 4 ローラ部材 5 ガイド軸 6 スプライン 7 ピース 8 保持穴 9 係合溝 10 線状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−112643(JP,A) 特開 平9−242759(JP,A) 実開 昭51−10453(JP,U) 実開 昭50−134546(JP,U) 特公 昭36−6101(JP,B1) 実公 昭44−745(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/04 F16C 33/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒とこの外筒内壁に嵌入装着された
    保持器とを有し、この保持器に多数の転動体を組み込む
    構成として、ガイド軸に軸方向に沿って相対的に移動可
    能に装着するようにし、前記保持器は、複数のピースを
    線状部材によって、前記ピース間に互いに微小な隙間を
    形成した状態で結合する構成とし、前記ピースに、転動
    体の形状に対応し、転動体の回動方向を前記ガイド軸の
    軸方向に指向するように列設した複数の転動体保持穴を
    有し、前記外筒から保持器を取り出して、前記線状部材
    を切断することで前記保持器を複数のピースに分離し、
    前記転動体の交換を可能としたことを特徴とするベアリ
    ングにおける保持器の構造。
  2. 【請求項2】 前記ピースに設けた転動体保持穴が、
    保持器の外周方向に対して、所定規則でずれた位置にく
    るように、ピースを互いに微小な隙間を形成した状態で
    結合して保持器として組み立てて、外筒内壁に嵌入装着
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載のベアリ
    ングにおける保持器の構造。
  3. 【請求項3】 前記ピースに、転動体保持穴間毎に、
    線状部材を巻き付けるための溝部を形成して、前記線状
    部材によってピースを互いに微小な隙間を形成した状態
    で結合して保持器として組み立てて、外筒内壁に嵌入装
    着する構成としたことを特徴とする請求項1記載のベア
    リングにおける保持器の構造。
  4. 【請求項4】 前記ピースを長尺状に構成し、外筒の
    寸法、動作ストロークに応じて長手方向の寸法を決定す
    べくピースを切断して、線状部材によって前記ピースを
    互いに微小な隙間を形成した状態で結合して保持器とし
    て組み立てて、外筒内壁に嵌入装着可能としたことを特
    徴とする請求項1または3記載のベアリングにおける保
    持器の構造。
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