JP3194360B2 - 手動変速機のセレクト荷重発生装置 - Google Patents

手動変速機のセレクト荷重発生装置

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JP3194360B2
JP3194360B2 JP11348897A JP11348897A JP3194360B2 JP 3194360 B2 JP3194360 B2 JP 3194360B2 JP 11348897 A JP11348897 A JP 11348897A JP 11348897 A JP11348897 A JP 11348897A JP 3194360 B2 JP3194360 B2 JP 3194360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手動変速機の変
速操作装置に関し、特に後進段へのシフト操作を操作荷
重の増大によって確実に体感できるようにした荷重発生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の手動変速機は、い
わゆる横方向に延びたガイド溝に対していわゆる縦方向
の複数のガイド溝を直交させ、これらのガイド溝に沿っ
てシフトレバーを移動させることにより、縦方向のガイ
ド溝の端部に設定してある変速段を選択するように構成
されている。すなわちこのようなシフトレバーの動作を
ケーブルやリンクによって変速機に伝達し、同期装置や
ギヤを移動させて所定の変速段を達成するように構成さ
れている。
【0003】上述したいわゆる横方向のガイド溝に沿っ
たシフトレバーの操作は、セレクト操作と称され、シフ
ト機構においては、インナーレバーがいずれかのシフト
フォークヘッドに係合する位置に移動する動作である。
これに対していわゆる縦方向のガイド溝に沿ったシフト
レバーの操作は、シフト操作と称され、シフト機構にお
いては、インナーレバーがシフトフォークヘッドを押圧
してシフトフォークを介して同期装置を動作させ、所定
の変速段を達成する動作である。
【0004】したがって上記のシフトレバーによって変
速操作を行う場合、シフトレバーを所定のセレクト位置
まで移動させ、ここから目的とする変速段位置にシフト
操作することになるが、車両の走行中での変速操作時に
逐一、セレクト位置を目視によって確認することはでき
ないので、シフトレバーの操作感触によってセレクト位
置を推定し、そこから目的とする変速段位置にシフト操
作するのが通常である。そのため前進走行中に後進段に
シフトされてしまうことを防止するために、後進段セレ
クト位置に対するシフトレバーの操作荷重を大きくし、
これによって後進段へのセレクト操作を荷重の増大によ
って体感できるように構成することが従来行われてい
る。
【0005】その一例が実開昭61−93665号公報
に記載されている。この公報に記載された装置では、シ
フトアンドセレクトレバーシャフトに取り付けたインナ
ーレバーをニュートラルポジションなどの所定の位置に
復帰させるスプリングが、インナーレバーとケースの内
面との間に配置されている。また、そのシフトアンドセ
レクトレバーシャフトの半径方向に突出した突起部が、
シフトアンドセレクトレバーシャフトと一体に移動する
ように設けられている。さらにその突起部がシフトアン
ドセレクトレバーシャフトと共に後進段位置に向けて移
動する際の行程中に、弾性的に付勢されて前記突起部に
接触するレストリクトピンが設けられている。
【0006】したがってこの公報に記載された装置で
は、後進段位置にセレクト操作すると、先ず、復帰動作
用のスプリングが圧縮されるために、ストロークに比例
した反力が生じ、これが操作荷重となる。ついで、突起
部がレストリクトピンに接触すると、そのレストリクト
ピンを押圧している弾性体を圧縮させることになるの
で、突起部の形状およびその弾性体の弾性力に応じた反
力が、新たに加わる。すなわち後進段へのセレクト操作
時の荷重は、ストロークに比例して増大する弾性力と、
レストリクトピンおよび突起部によって生じる荷重とを
加えたものとなり、後者の荷重の増大によって後進段へ
のセレクト操作を体感できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、後進段へのセレクト荷重を、前記突起部およびレス
トリクトピンによって不連続に増大させるように構成し
ているが、後進段位置に至る手前に1速−2速セレクト
位置などの所定の前進段位置を設定するのが通常である
から、その前進段位置へのセレクト荷重を低減するため
に、前記復帰用のスプリングの弾性力を小さくした場合
には、例えば前記レストリクトピンを押圧する弾性体の
弾性力を増大させる必要が生じ、その結果、レストリク
トピンやこれを押圧する弾性体が大型化する不都合が生
じる。これとは反対にレストリクトピンやこれを押圧す
る弾性体を小型化すれば、復帰用のスプリングの弾性力
を増大させる必要があり、そのためにセレクト操作荷重
が全体的に増大して操作性が損なわれる不都合がある。
【0008】さらに上記従来の装置では、後進段へのセ
レクト操作時に、レストリクトピンを押圧し続けること
になるので、後進段位置の直前の位置から後進段位置に
完全に設定するまでの全範囲においてセレクト荷重が大
きくなり、後進段へのセレクト操作を荷重の増大によっ
て体感できるとしても、その操作性が悪化する可能性が
多分にあった。
【0009】この発明は上記の事情を背景にしてなされ
たものであり、後進段への誤操作を防止するためのセレ
クト荷重の増大を、後進段への操作性を悪化させること
なく達成することのできる装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の課
題を解決するために、この発明は、変速段位置を選択す
るセレクト動作と変速段を達成するためのシフト動作と
を行うインナーレバーを有し、後進段位置へのセレクト
動作方向が所定の前進段位置へのセレクト動作方向と同
一でありかつ後進段位置が前記所定の前進段位置を越え
た位置に設定されている手動変速機のセレクト荷重発生
装置において、前記インナーレバーの前記所定の前進段
位置へのセレクト動作に対して反力を発生する第1の弾
性機構と、前記インナーレバーが前記所定の前進段位置
を越えて後進段位置にセレクト動作する際にインナーレ
バーのセレクト動作に対して前記反力より大きい反力を
発生する第2の弾性機構と、前記インナーレバーが前記
所定の前進段位置を越えて後進段位置にセレクト動作す
る際に前記インナーレバーもしくはこれと一体に動作す
る部材をその動作方向に対して垂直な方向に押圧してセ
レクト動作に対する抵抗力を発生させる操作荷重増大機
構とを備えていることを特徴とするものである。
【0011】したがってこの発明の装置では、インナー
レバーを後進段位置にセレクト動作させる場合、先ず、
第1の弾性機構が反力を発生し、所定の前進段位置を越
えた後に、第2の弾性機構と操作荷重増大機構とが反力
を発生する。そのため第1の弾性機構による反力を小さ
くしても、後進段位置に至る際の操作荷重を充分確保で
きるので、前記所定の前進段位置にセレクト操作する際
の操作荷重を低減してその操作性を良好にすることがで
きる。また所定の前進段位置を越えて後進段位置にセレ
クト操作する際には、第1の弾性機構に替わって第2の
弾性機構および操作荷重増大機構が作用するので、セレ
クト操作力が不連続に変化し、そのため、後進段へのセ
レクト動作を操作荷重の増大によって確実に体感するこ
とができる。さらに第2の弾性機構による反力は、第1
の弾性機構に関わらず設定することができ、そのため、
この第2の弾性機構による反力をある程度大きくするこ
とにより、セレクト荷重を充分確保しつつ操作荷重増大
機構を小型化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明をより具体的に
説明する。まず、シフト機構について図1および図2を
参照して説明すると、トランスミッションケース(以
下、単にケースと記す。)1の所定箇所にシフトアンド
セレクトレバーシャフト(以下、単にレバーシャフトと
記す。)2が軸線方向への移動と回転とを行い得るよう
に配置されている。すなわちレバーシャフト2の一方の
端部が、ケース1内に設けた軸受3によって支持される
とともに、そのケース1の開口部に取り付けたキャップ
4をレバーシャフト2が貫通し、その貫通部分で軸受5
によって支持されている。なお、キャップ4とレバーシ
ャフト2との間は、シール材6によって液密状態を維持
するようにシールされており、またこれらの間にゴムブ
ーツ7が取り付けられている。
【0013】前記レバーシャフト2のケース1から突出
した端部にはレバー8が取り付けられており、このレバ
ー8およびレバーシャフト2の端部のそれぞれに、図示
しないケーブルが連結されている。そのケーブルによっ
てシフトレバー(図示せず)の操作力が伝達されてレバ
ーシャフト2がセレクト動作(図1および図2における
左右方向の移動)およびシフト動作(中心軸線を中心と
した回転)を行うように構成されている。
【0014】レバーシャフト2での軸線方向での中央部
に前進段用のインナーレバー9が取り付けられている。
この前進段用インナーレバー9は、レバーシャフト2に
嵌合固定された円筒部10とその円筒部10から半径方
向に突出したレバー部11とからなるものであって、円
筒部10がレバーシャフト2にスプライン嵌合され、か
つ半径方向に貫通するピン12によって軸線方向に対し
て固定されている。この前進段用インナーレバー9を囲
うようにしてインターロックプレート13が配置されて
いる。このインターロックプレート13は、矩形枠状の
部材であって、前記レバー部11に対応する箇所で切り
開かれており、このレバー部11を挟んだ左右両側の部
分が、レバー部11とほぼ同じ幅に形成されている。な
お、上記レバー部11の形状は、後述する。
【0015】上述したインターロックプレート13に対
して図1および図2での左側の部分には、後進段用イン
ナーレバー14が取り付けられている。この後進段用1
4は、レバーシャフト2に嵌合固定された環状部15と
ここから半径方向に突出したレバー部16とを一体化し
たものであって、そのレバー部16は前述した前進段用
インナーレバー9におけるレバー部11と同様な形状で
ある。したがって上述した各インナーレバー9,14
は、レバーシャフト2と共に軸線方向に移動し、またレ
バーシャフト2と共に回動動作するように構成されてい
る。
【0016】図1および図2に示すシフト機構は、前進
6段と後進段とを設定することのできる手動変速機に使
用されており、したがってレバーシャフト2は1速−2
速セレクト位置、3速−4速セレクト位置(ニュートラ
ルポジション)、5速−6速セレクト位置、ならびに後
進段セレトク位置の軸線方向の4つのセレクト位置にセ
レクト操作されるように構成されている。これらのセレ
クト位置の配列順序は、図1および図2においては最も
右側が後進段セレクト位置であり、ここから左方向に順
に1速−2速セレクト位置、3速−4速セレクト位置
(ニュートラルポジション)、ならびに5速−6速セレ
クト位置である。
【0017】これらのセレクト位置のうち1速−2速セ
レクト位置には、すなわち1速−2速セレクト位置にお
ける前記レバー部11に一致する箇所には、1速−2速
シフトフォークヘッド18が配置されている。この1速
−2速シフトフォークヘッド18は図3に示すように、
1速−2速フォークシャフト19の所定箇所に半径方向
で外側に突出させた一対の突起部20からなるものであ
って、その突起部20の対向面の間に前記レバー部11
が入り込むように構成されている。なお、この1速−2
速フォークシャフト19には、図示しないシフトフォー
クが一体化されている。
【0018】また前記レバー部11の先端形状は、図3
に示すとおりであり、突起部20の対向面を直径とした
円形あるいは突起部20の対向面に接する部分を凸曲面
とした形状である。すなわちレバー部11がレバーシャ
フト2と共に回転動作した際に、レバー部11の先端部
が突起部20の対向面に摺接しつつ突起部20を図3の
左右方向に押圧するように構成されている。またレバー
部11の先端部(図3での下端部)には、図3における
右上がりの傾斜面21を伴う切欠き部22が形成されて
いる。
【0019】前述した1速−2速セレクト位置に隣接す
る箇所(図1および図2では右側に隣接する位置)は、
後進段セレクト位置であって、この位置に移動したレバ
ー部11に対応する箇所に、仮係合機構23が設けられ
ている。この仮係合機構23は、1速−2速フォークシ
ャフト19から図における上向きに突出させたピン24
とこのピン24を弾性力で上向きに押し上げているスプ
リング25とからなるものであって、そのピン24の先
端部は、前述したレバー部11における切欠き部22に
入り込む形状に形成されている。
【0020】すなわちこの仮係合機構23は、ピン24
がレバー部11の切欠き部22に入り込むことにより、
前進段用インナーレバー9と1速−2速フォークシャフ
ト19とを係合させ、前進段用インナーレバー9が図3
の反時計方向に回動することにより、この回動力をピン
24を介して1速−2速フォークシャフト19に伝達
し、かつこの操作力が所定値以上になった場合には、前
記傾斜面21によってピン24がスプリング25の弾性
力に抗して図の下側に押し下げられ、その結果、前進段
用インナーレバー9と1速−2速フォークシャフト19
との係合を解除するように構成されている。
【0021】上記の1速−2速シフトフォークヘッド1
8に対して、レバーシャフト2の軸線方向に3速−4速
シフトフォークヘッド26と5速−6速シフトフォーク
ヘッド27とが順に配列されている。すなわち3速−4
速セレクト位置での前記レバー部11に対応する箇所に
3速−4速シフトフォークヘッド26が配置され、また
5速−6速セレクト位置におけるレバー部11に対応す
る箇所に、5速−6速シフトフォークヘッド27が配置
されている。そしてこれらのシフトフォークヘッド2
6,27は、上述した1速−2速シフトフォークヘッド
18と同様な構成であって、3速−4速シフトフォーク
ヘッド26は、3速−4速フォークシャフト28に一体
化されており、また5速−6速シフトフォークヘッド2
7は、5速−6速フォークシャフト29に一体化されて
いる。
【0022】さらに後進段セレクト位置における後進段
用インナーレバー14のレバー部16に対応する箇所に
は、後進段用シフトフォークヘッド30が配置されてい
る。この後進段用シフトフォークヘッド30も前述した
各シフトフォークヘッド18,26,27と同様な形状
であって、後進段用シフトフォーク31に一体化されて
いる。
【0023】なお、前述したインターロックプレート1
3は、いずれかのレバー部11,16がいずれかのシフ
トフォークヘッド18,26,27,30に係合してい
る状態で、他のシフトフォークヘッド18,26,2
7,30に係合し、当該他のシフトフォークヘッド1
8,26,27,30のシフト方向への移動を規制する
ように構成されている。すなわちインターロックプレー
ト13が二重噛合防止部材である。
【0024】上述したレバーシャフト2は、ニュートラ
ルポジションに保持するように構成されており、そのた
めに以下に述べるようにスプリングが配置されている。
すなわち図1および図2において、前記インターロック
プレート13よりも右側には、円盤状のスプリング受け
32がレバーシャフト2に移動可能に嵌合されており、
そのスプリング受け32とキャップ4の内端面との間に
は、リバースセレクトスプリング33が配置されてい
る。またこのスプリング受け32とインターロックプレ
ート13との間、より正確には、インターロックプレー
ト13に密着するようにレバーシャフト2に嵌合させた
他のスプリング受け34との間には、1速−2速セレク
トスプリング35が配置されている。したがってこれら
のセレクトスプリング33,35は互いに直列に配置さ
れている。なお、前記他のスプリング受け34のボス部
34aが、スプリング受け32側に延びている。
【0025】さらにキャップ4の内面のうち各スプリン
グ受け32,34の間の所定箇所には、スナップリング
(止め輪)36が取り付けられている。すなわちレバー
シャフト2をニュートラルポジションに移動させた場合
に図1および図2での右側のスプリング受け32がスナ
ップリング36に当接し、リバースセレクトスプリング
33の弾性力がレバーシャフト2に作用しないようにな
っている。なおここで、リバースセレクトスプリング3
3の弾性力が1速−2速セレクトスプリング35の弾性
力よりも大きく設定されている。
【0026】他方、前述した後進段用インナーレバー1
4に対して図1および図2の左側には、更に他のスプリ
ング受け37がレバーシャフト2に嵌合されており、か
つスナップリング38によって抜け止めされている。そ
してこのスプリング受け37と後進段用インナーレバー
14との間に5速−6速セレクトスプリング39が配置
されている。このスプリング受け37は、ニュートラル
ポジションでケース1の内面に当接する位置に配置され
ており、また5速−6速セレクトスプリング39の弾性
力は、前述した1速−2速セレクトスプリング35の弾
性力より若干大きくなるように設定されている。
【0027】したがってニュートラルポジションでは、
図1および図2における右側のスプリング受け32がス
ナップリング36に当接することにより1速−2速セレ
クトスプリング35がスプリング受け34およびインタ
ーロックプレート13ならびに前進段用インナーレバー
9を介してレバーシャフト2を図の左方向に押圧し、ま
た図1および図2におけるスプリング受け37がケース
1の内面に当接することにより5速−6速セレクトスプ
リング39が後進段用インナーレバー14を介してレバ
ーシャフト2を図の右方向に押圧し、レバーシャフト2
がニュートラルポジションで保持されるようになってい
る。
【0028】なおここで、後進段設定時の節度感あるい
は後進段を設定する際の操作荷重を増大させるための操
作荷重増大機構について説明する。前述した前進段用イ
ンナーレバー9における円筒部10の外周所定箇所に
は、半径方向に突出した突起部40が形成されている。
この突起部40の形状を図4に示してあり、その突出高
さが最も高い箇所を挟んだ左右両側の傾斜面41,42
の勾配が異なっており、図での右側の傾斜面41すなわ
ち前進段セレクト位置側の傾斜面41の勾配が大きく、
これとは反対側の傾斜面42の勾配が小さくなってい
る。
【0029】この突起部40に向けてロックボール43
を押し付けるように作用するロックボール機構44がケ
ース1の所定箇所に取り付けられている。このロックボ
ール機構44は、ロックボール43を先端部に保持させ
たスリーブ45を、先端側が開口した円筒状容器46の
内部に移動自在に収納保持するとともに、その円筒状容
器46の内端面とスリーブ45との間にスプリング47
を配置し、このスプリング47の弾性力によってロック
ボール43を容器46の先端側に突出させるように構成
し、さらにその容器46を取付ボルト48の中心軸線に
沿って貫通させて一体化し、この取付ボルト48をケー
ス1に螺合させることにより、ケース1に固定されてい
る。
【0030】そしてこのロックボール43と前記突起部
40との相対位置は、レバーシャフト2を後進段セレク
ト位置に移動させた際に、後進段セレクト位置の直前
(例えば1速−2速セレクト位置)で突起部40の勾配
の大きい傾斜面41がロックボール43に接触し、かつ
後進段セレクト位置に至る直前で突起部40の突出高さ
が最も大きい箇所からロックボール43が勾配の小さい
傾斜面42側に外れる位置に設定されている。
【0031】なおここで、上記のシフト機構が組み込ま
れた手動変速機のギヤトレーンの一例を示すと、図5の
とおりである。すなわち入力軸50と出力軸51とが互
いに平行に配置されており、これら入力軸50と出力軸
51との間には、図5の左から順に、第1速用ギヤ対5
2、第2速用ギヤ対53、第3速用ギヤ対54、第4速
用ギヤ対55、第5速用ギヤ対56、第6速用ギヤ対5
7が設けられている。すなわち第1速用ドライブギヤ5
2aが入力軸50に回転自在に取り付けられる一方、こ
れに噛合した第1速用ドリブンギヤ52bが出力軸51
に一体回転するように取り付けられている。また第2速
用ドライブギヤ53aが入力軸50に回転自在に取り付
けられる一方、これに噛合している第2速用ドリブンギ
ヤ53bが出力軸51に一体回転するように取り付けら
れている。
【0032】これらのドライブギヤ52a,53aの間
には、1速−2速用同期装置58が配置されている。こ
の同期装置58は、従来知られているものと同様な構成
であって、入力軸50と一体化させたハブの外周側に軸
線方向に移動可能なハブスリーブを設け、このハブスリ
ーブをシフトフォークによって移動させることにより、
ハブといずれかのドライブギヤ52a,53aとを連結
するように構成されている。
【0033】また入力軸50には第3速用ドライブギヤ
54aが回転自在に取り付けられる一方、これに噛合し
た第3速用ドリブンギヤ54bが出力軸51に一体回転
するように取り付けられている。さらに第4速用ドライ
ブギヤ55aが入力軸50に回転自在に取り付けられる
一方、これに噛合した第4速用ドリブンギヤ55bが出
力軸51に一体回転するように取り付けられている。そ
してこれらのドライブギヤ54a,55aの間に3速−
4速用同期装置59が配置されている。この3速−4速
用同期装置は、前述した1速−2速用同期装置と同様な
構成である。
【0034】さらに第5速用ドライブギヤ56aが入力
軸50に一体回転するように取り付けられており、これ
に噛合した第5速用ドリブンギヤ56bが出力軸51に
回転自在に取り付けられている。そして第6速用ドライ
ブギヤ57aが入力軸50に一体回転するように取り付
けられており、これに噛合した第6速用ドリブンギヤ5
7bが出力軸51に回転自在に取り付けられている。そ
してこれらの第5速用ドライブギヤ56aと第6速用ド
ライブギヤ57aとの間に後進段用ドライブギヤ60が
配置され、入力軸50と一体回転するようになってい
る。
【0035】これに対して第5速用ドリブンギヤ56b
と第6速用ドリブンギヤ57bとの間に、5速−6速用
同期装置61が設けられている。この同期装置61も前
述した1速−2速用同期装置あるいは3速−4速用同期
装置とほぼ同様な構成であり、出力軸51と一体化させ
たハブの外周側を軸線方向に移動するハブスリーブによ
ってハブといずれかのドリブンギヤ56b,57bを連
結するように構成されている。そのハブスリーブ62に
は、後進段用ドリブンギヤ63が一体に形成されてお
り、この後進段用ドリブンギヤ63と前述した後進段用
ドライブギヤ60とに選択的に噛合する後進段用アイド
ルギヤ64が、これらのギヤ60,63の外周側を軸線
方向に移動するように配置されている。そして出力軸5
1には、例えばフロントデファレンシャル(図示せず)
にトルクを伝達する出力ギヤ65が一体回転するように
取り付けられている。
【0036】また図6は、シフトレバーによって選択さ
れるシフトポジションの配置を示しており、その符号1
ないし6は、第1速ないし第6速のシフトポジションを
示し、また符号Rは後進段位置を示している。シフトレ
バーをこれらのいずれかのシフトポジションに移動させ
ることにより、そのシフトレバーに連結したケーブルに
よって前述したレバーシャフト2が動作させられる。具
体的には、シフトレバーをニュートラルポジションから
図6の左右方向に移動させることにより、すなわちセレ
クト操作を行うことにより、レバーシャフト2が図1お
よび図2の左右方向(レバーシャフト2の軸線方向)に
移動し、またいずれかのセレクト位置でシフトレバーを
いずれかの変速段位置に移動させることにより、すなわ
ち図6の上下方向に移動させることにより、レバーシャ
フト2がその中心軸線を中心に回転するように構成され
ている。
【0037】つぎに上述したシフト機構の作用について
説明する。前述したようにシフトレバーをセレクト操作
することにより、レバーシャフト2が図1および図2の
左右方向に移動し、前進段用インナーレバー9あるいは
後進段用インナーレバー14がいずれかのセレクト位置
に移動させられる。図1は、後進段を選択している状態
を示しており、この状態では後進段用のインナーレバー
14が後進段用シフトフォークヘッド30に係合する位
置に移動させられ、他のシフトフォークヘッド18,2
6,27にはインターロックプレート13が係合した状
態となり、さらに前進段用インナーレバー9のレバー部
11が仮係合機構23のピン24に係合した状態とな
る。
【0038】このレバー部11とピン24との係合状態
を、図3に示してある。この状態でシフトレバーを後進
段側にシフト操作すると、レバーシャフト2がその中心
軸線を中心に回転されられ、図3においては反時計方向
に回転する。それに伴って後進段用インナーレバー14
のレバー部16が後進段用シフトフォーヘッド30を押
圧し、その結果、後進段用シフトフォーク31が図5に
示す後進段用アイドルギヤ64を、実線で示す位置から
破線で示す位置に移動させる。またこれと同時に前進段
用インナーレバー9が図3の反時計方向に回動すること
により、そのレバー部11がピン24を介して1速−2
速用フォークシャフト19をその軸線方向に移動させ
る。
【0039】その1速−2速用フォークシャフト19の
移動方向は第1速を設定する方向であり、それに伴って
1速−2速用同期装置58が動作させられてそのハブス
リーブが第1速用ドライブギヤ52a側に移動する。そ
の結果、1速−2速用同期装置58で生じる摩擦力によ
って出力軸51と入力軸50との間でトルク伝達され
る。その場合、入力軸50が慣性力で回転していれば、
車両が停止していて出力軸51が回転していないことに
より入力軸50の回転が止められる。そしてその状態で
後進段用アイドルギヤ64がドライブギヤ60およびド
リブンギヤ63に対して噛合させられるので、これらの
ギヤ60,63同士の摺動あるいはいわゆるかじりが生
じず、ギヤ鳴りが防止される。
【0040】このような1速−2速用同期装置58での
摩擦力により入力軸50の回転を止める作用は、前進段
用インナーレバー9からピン24を介して1速−2速フ
ォークシャフト19に作用する操作力が小さい状態で生
じ、その操作力が所定値以上大きくなると、前進段用イ
ンナーレバー9の先端部に形成した傾斜面21がピン2
4を押し下げる。その結果、前進段用インナーレバー9
と1速−2速用フォークシャフト19との係合が外れ、
1速−2速用同期装置58がそれ以上に動作しない。す
なわち1速−2速用同期装置58が第1速を設定するよ
うに動作することはない。
【0041】つぎに操作荷重増大機構の作用について説
明する。後進段はニュートラルポジションから操作され
て選択されるのが一般的であるから、上述した後進段セ
レクト位置へのレバーシャフト2の移動は、図2に示す
ニュートラルポジションから図の右方向に移動すること
により行われる。その場合、前述した1速−2速セレク
トスプリング35の弾性力が、これと直列に配列してあ
るリバースセレクトスプリング33の弾性力より小さい
ので、レバーシャフト2はこの1速−2速セレクトスプ
リング35を圧縮しつつ移動する。すなわちその弾性力
が操作荷重として生じる。したがってこの1速−2速セ
レクトスプリング35がこの発明の第1の弾性機構に相
当する。
【0042】レバーシャフト2が1速−2速セレクト位
置まで移動すると、インターロックプレート13に接触
しているスプリング受け34におけるボス部34aがス
プリング受け32に当接し、これを押し始める。その結
果、レバーシャフト2は、リバースセレクトスプリング
33を圧縮しつつ軸線方向に移動する。したがってこの
スプリング受け34のボス部34aおよびリバースセレ
クトスプリング33がこの発明の第2の弾性機構に相当
する。
【0043】またこれと同時に、前記ロックボール43
が前記突起部40に接触する。したがって1速−2速セ
レクト位置を越えて後進段セレクト位置に向けてレバー
シャフト2が移動する場合、突起部40がロックボール
43をスプリング47の弾性力に抗して押し上げること
になる。その結果、突起部40における前記一方の傾斜
面41によりロックボール43を押し上げるために要す
る荷重と、リバースセレクトスプリング33を圧縮する
のに要する荷重とが、レバーシャフト2を後進段セレク
ト位置に向けて軸線方向に移動させる際の荷重として重
畳して作用する。
【0044】そしてロックボール43が突起部40の最
も突出高さの高い箇所を越えると、レバーシャフト2の
移動によってロックボール43を押し上げることがなく
なるので、後進段をセレクトすることに対する荷重が低
下する。特に上記の例では、突起部40の図1および図
2での左側の部分に傾斜面42を形成してあり、これが
図での右上がりの傾斜面となっているので、ロックボー
ル43がスプリング47の弾性力によってここに押し付
けられると、その押し付け力による図での横方向の分力
が右方向に作用し、これはレバーシャフト2の後進段セ
レクト位置への移動を補助するように作用する。その結
果、この状態になると、後進段セレクト位置への操作に
対する荷重が更に低下し、小さい操作力で後進段セレク
ト位置へレバーシャフト2を移動させることができる。
【0045】このようなレバーシャフト2の後進段セレ
クト位置に向けた操作荷重を、移動位置ごとに線図で示
せば、図7のとおりである。すなわちニュートラルポジ
ションから1速−2速セレクト位置までの間では、1速
−2速セレクトスプリング33の圧縮量に応じた荷重F
1 となる。1速−2速セレクト位置を越えた場合には、
リバースセレクトスプリング33の圧縮量に応じた荷重
F2 とロックボール機構44による荷重F3 とを加えた
荷重F4 となる。そしてロックボール43が突起部40
の左側の傾斜面42を押圧する状態では、その水平分力
によって低減された荷重F5 となる。その傾斜面42が
ない場合、すなわち突起部40が一定高さ(突出量)を
維持する場合には、図7に鎖線で示す荷重F6 になる。
したがって図7にハッチングを付した部分が前記傾斜面
42による操作荷重の低減効果となる。
【0046】このように後進段を設定する場合、そのセ
レクト操作荷重が1速−2速セレクト位置を越えた時点
から急激に増大するので、後進段をセレクトすること
が、荷重の増大によって実感することができる。その結
果、後進段への誤操作が防止される。また後進段へのセ
レクト操作の最終時点では、操作荷重が前記傾斜面42
の作用で大きく低減されるので、操作性が良好になる。
【0047】なお、上記の実施例では、操作荷重増大機
構における突起部の形状を、最も突出高さの高い箇所を
挟んだ両側を傾斜面とした形状としたが、この発明で
は、これと異なる形状の突起部を用いることもでき、上
記の実施例に限定されない。またこの発明における操作
荷重発生機構は、上述した突起部とこれによって押し戻
されるロックボールおよびロックボールを押圧するスプ
リングによって構成されたものに限定されないのであ
り、要は、後進段へのセレクト操作時に操作荷重を不連
続に増大させるように構成されたものであればよい。さ
らにこの発明は、前進6段を設定することのできる手動
変速機以外の手動変速機にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の装置によ
れば、後進段のセレクト時の荷重を前進段のセレクト荷
重を発生させる機構とは全く独立させて構成したので、
前進段のセレクト操作荷重を低減させてその操作性を良
好なものとすることができ、また後進段セレクト時の操
作荷重を第2の弾性機構とインナーレバーもしくはこれ
と一体の部材をその移動方向に対して垂直な方向に押圧
する操作荷重増大機構とによって発生させるように構成
したので、これらの機構を大型化することなく、後進段
のセレクト荷重を必要充分な荷重に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す断面図であって後進段を
設定している状態を示す断面図である。
【図2】ニュートラル状態の断面図である。
【図3】その仮係合機構を示す断面図である。
【図4】操作荷重発生機構を構成する突起部の形状を示
す部分図である。
【図5】この発明を適用することのできる手動変速機の
ギヤトレーンの一例を示すスケルトン図である。
【図6】そのシフト装置におけるシフトポジションの配
列を示す模式図である。
【図7】後進段へのセレクト操作時の操作荷重の変化を
示す線図である。
【符号の説明】
9 前進段用インナーレバー 14 後進段用インナーレバー 32 スプリング受け 33 1速−2速セレクトスプリング 34 スプリング受け 34a ボス部 35 リバースセレクトスプリング 40 突起部 43 ロックボール 44 ロックボール機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速段位置を選択するセレクト動作と変
    速段を達成するためのシフト動作とを行うインナーレバ
    ーを有し、後進段位置へのセレクト動作方向が所定の前
    進段位置へのセレクト動作方向と同一でありかつ後進段
    位置が前記所定の前進段位置を越えた位置に設定されて
    いる手動変速機のセレクト荷重発生装置において、 前記インナーレバーの前記所定の前進段位置へのセレク
    ト動作に対して反力を発生する第1の弾性機構と、前記
    インナーレバーが前記所定の前進段位置を越えて後進段
    位置にセレクト動作する際にインナーレバーのセレクト
    動作に対して前記反力より大きい反力を発生する第2の
    弾性機構と、前記インナーレバーが前記所定の前進段位
    置を越えて後進段位置にセレクト動作する際に前記イン
    ナーレバーもしくはこれと一体に動作する部材をその動
    作方向に対して垂直な方向に押圧してセレクト動作に対
    する抵抗力を発生させた後、前記インナーレバーもしく
    はこれと一体に動作する部材に対して、このインナーレ
    バーを後進段位置にセレクトする動作を補助する向きの
    分力を前記動作方向に作用させる操作荷重増大機構とを
    備えていることを特徴とする手動変速機のセレクト荷重
    発生装置。
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