JP3193725B2 - G―タンパク質機能の阻害および増殖性疾患の処置に有用な三環式アミド - Google Patents

G―タンパク質機能の阻害および増殖性疾患の処置に有用な三環式アミド

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Description

【発明の詳細な説明】 背景 Rasオンコジーンの生物学的有用性と、正常な細胞の
ガン細胞への転換におけるファルネシルタンパク質トラ
ンスフェラーゼとして公知の酵素およびRasの両方の役
割は、PCT国際公開第WO 95/00497号および同第WO 95/10
516号に記載されている。これらの公報のそれぞれはま
た、酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの
活性を阻害する別のクラスの化合物、およびそれによる
Rasタンパク質のファルネシル化を記載している。
PCT国際公開第WO 95/10516号は、一般式(1.0)の三
環式アミドおよび尿素化合物、およびRas機能および細
胞の異常な増殖を阻害する方法におけるそれらの使用に
関する。
式(1.0)の化合物の多くのサブクラス(sub−generi
c class)が記載されており、これは、式(5.0c)、
(5.1c)および(5.2a)の化合物、ならびに化合物(5.
0c)と(5.1c)の11−R−異性体および11−S−異性体
を含む。
その公報には、このようなサブクラス(sub−genus)
の各々に包含される多くの特定の化合物を記載し、およ
びそれらの化合物の生物学的活性が記載されている。
発明の要旨 本発明は、以下からなる群より選択された新規の三環
式アミド化合物または薬学的に受容可能なそれらの塩を
提供する: 化合物((+)−または(−)−)の旋光度は、メタノ
ールまたはエタノール中で25℃で測定された。
本発明は、非結晶状態または結晶状態の上記化合物を
含む。
このように、本発明の化合物は、以下からなる群より
選択された化合物または薬学的に受容可能なそれらの塩
を含む(ここで、該化合物は上記にて定義された通りで
ある):化合物1.0、2.0、3.0、5.0、6.0、7.0、7.0A、
8.0、8.0A、9.0、10.0、11.0、12.0、13.0、14.0、15.
0、16.0、および17.0。
本発明の化合物はまた、以下からなる群より選択され
た化合物または薬学的に受容可能なそれらの塩も含む
(ここで、該化合物は上記にて定義された通りであ
る):化合物18.0、19.0、20.0、21.0、22.0、23.0、2
4.0、25.0、26.0、27.0、28.0、29.0、30.0、31.0、32.
0、33.0、34.0、35.0、36.0、37.0、38.0、39.0、40.
0、および41.0。
本発明の化合物はまた、以下からなる群より選択され
た化合物または薬学的に受容可能なそれらの塩も含む
(該化合物は上記にて定義された通りである):(+)
−エナチオマー化合物70.0、71.0、72.0、73.0、74.0、
75.0、76.0、77.0、78.0、79.0、および80.0。
本発明の化合物はまた、以下からなる群より選択され
た化合物または薬学的に受容可能なそれらの塩を含む
(ここで、該化合物は上記にて定義された通りであ
る):化合物42.0、43.0、44.0、45.0、46.0、47.0、4
8.0、49.0、50.0、51.0、52.0、53.0、54.0、55.0、56.
0、57.0、58.0、59.0、60.0、61.0、62.0、63.0、64.
0、65.0、66.0、67.0、68.0、および69.0。
好ましい化合物として(−)−旋光性を有する3,7,8
−トリハロ化合物が挙げられる。例えば、化合物22.0、
23.0、25.0および27.0である。
好ましい化合物としてまた、(+)−旋光性を有する
3,8,10−トリハロ化合物が挙げられる。例えば、化合物
29.0、31.0、32.0、34.0、36.0、37.0、39.0および41.0
である。
好ましい化合物としてまた、(+)−旋光性を有する
3,10−ジハロ化合物が挙げられる。例えば、化合物20.0
である。
好ましい化合物としてまた、C−11位置でS立体化学
を有する3,7−ジブロモ−8−クロロ化合物が挙げられ
る。例えば、化合物50.0、53.0、55.0および57.0であ
る。
好ましい化合物としてまた、C−11位置でR立体化学
を有する3,10−ジブロモ−8−クロロ化合物が挙げられ
る。例えば、化合物62.0、64.0、66.0および68.0であ
る。
好ましい化合物としてまた、化合物16.0、17.0、39.
0、40.0、41.0、68.0および69.0である。
より好ましい化合物は、化合物16.0、39.0、40.0、6
8.0および69.0である。最も好ましい化合物は、化合物1
6.0、39.0および68.0である。さらにより好ましい化合
物は、化合物39.0または68.0である。
当業者は、三環式の環系が以下のように番号付けされ
ることを理解する: 当業者はまた、C−11結合におけるSおよびR立体化学
が以下であることを理解する。
本発明の三環式化合物によるファルネシルタンパク質
トランスフェラーゼの阻害は、これまでに報告されてい
ない。それゆえ、本発明は、本発明の三環式化合物を用
いたファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害
する方法を提供する。この化合物は、(i)インビトロ
で、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを強力
に阻害するが、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフ
ェラーゼIは阻害しない;(ii)ファルネシルアクセプ
ターであるトランスフォーミングRasの形態によって誘
導される表現型変化をブロックするが、ゲラニルゲラニ
ルアクセプターであるように操作されたトランスフォー
ミングRasの形態によるものはブロックしない;(iii)
ファルネシルアクセプターであるRasの細胞内プロセシ
ングをブロックするが、ゲラニルゲラニルアクセプター
であるように操作されたRasの細胞内プロセシングをブ
ロックしない;そして(iv)トランスフォーミングRas
によって誘導される培地中での異常な細胞増殖をブロッ
クする。本発明の化合物は、動物モデルにおいて抗腫瘍
活性を有することが示されている。
本発明は、本発明の化合物の有効量を投与することに
よって、細胞(形質転換された細胞を含む)の異常な増
殖を阻害するための方法を提供する。細胞の異常な増殖
は、正常な調節メカニズムとは独立した細胞増殖(例え
ば、接触阻害の欠如)をいう。これは、以下の異常な増
殖を含む:(1)活性Rasオンコジーンを発現する腫瘍
細胞(腫瘍);(2)別の遺伝子におけるオンコジーン
の変異の結果としてRasタンパク質が活性化されている
腫瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が起こる他の
増殖性疾患の良好および悪性細胞。
本発明はまた、そのような治療を必要とされる哺乳類
(例えば、ヒト)に本明細書中に記載されている有効量
の三環式化合物を投与することにより、腫瘍の増殖を阻
害する方法を提供する。特に、本発明は、有効量の上記
の化合物を投与することにより、活性化Rasオンコジー
ンを発現する腫瘍の増殖を阻害するための方法を提供す
る。阻害され得る腫瘍の例は、肺ガン(例えば、肺アデ
ノカルシノーマ)、膵臓ガン(例えば、膵臓外分泌カル
シノーマのような膵臓カルシノーマ)、結腸ガン(例え
ば、結腸アデノカルシノーマおよび結腸アデノーマのよ
うな結腸直腸カルシノーマ)、骨髄性白血病(例えば、
急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺濾胞ガン、骨髄形
成異常症候群(MDS)、膀胱カルシノーマ、表皮カルシ
ノーマ、乳ガンおよび前立腺ガンを包含するが、これら
には限定されない。
本発明はまた、良性および悪性の両方の増殖性疾患
(ここで、他の遺伝子中のオンコジーン変異の結果とし
てRasタンパク質が異常に活性化されている−すなわ
ち、Ras遺伝子自身は変異によってオンコジーン形態に
活性化されない−)を阻害する方法を提供し、この阻害
は、本明細書中に記載されている有効量の三環式化合物
を、このような治療が必要とされる哺乳類(例えば、ヒ
ト)に投与することにより達成されると考えられる。例
えば、良性の増殖性障害である神経線維腫症、またはRa
sがチロシンキナーゼオンコジーン(例えば、neu、sr
c、abl、lckおよびfyn)の変異または過剰発現によって
活性化される腫瘍が、本明細書中に記載されている三環
式化合物によって阻害され得る。
本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランス
フェラーゼおよびオンコジーンタンパク質Rasのファル
ネシル化を阻害する。本発明はさらに、有効量の上記の
三環式化合物を投与することにより、哺乳類(特にヒ
ト)のrasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
を阻害する方法を提供する。本発明の化合物の患者への
投与は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを
阻害して、上記のガンの処置に有用である。
本発明の方法に有用な三環式化合物は、異常の細胞の
増殖を阻害する。理論に束縛されることが望まれるもの
ではないが、これらの化合物は、G−タンパク質のイソ
プレニル化のブロックによる、G−タンパク質機能(例
えば、ras p21)の阻害を介して機能し得、従って、増
殖性疾患(例えば、腫瘍の増殖およびガン)の処置に有
用になり得ると考えられる。理論に束縛されることが望
まれるものではないが、これらの化合物は、rasファル
ネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害し、従っ
て、ras形質転換細胞に対して抗増殖活性を示すと考え
られる。
発明の詳細な説明 本明細書で用いられる場合に、他に明記しなければ、
以下の用語は次のように定義される: M+は、マススペクトルにおける、分子の分子イオンを
表し; MH+は、マススペクトルにおける、分子の分子イオン
および水素を表し; ピリジルN−オキシドは、本明細書中で以下の基によ
って表される 以下の溶媒および試薬は、本明細書中では略語によって
参照される:テトラヒドロフラン(THF);エタノール
(EtOH);メタノール(MeOH);酢酸(HOAcまたはAcO
H);酢酸エチル(EtOAc);N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF);トリフルオロ酢酸(TFA);無水トリフルオロ
酢酸(TFAA);1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HO
BT);m−クロロ過安息香酸(MCPBA);トリエチルアミ
ン(Et3N);ジエチルエーテル(Et2O);クロロギ酸エ
チル(ClCO2Et);1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(DEC);水素化ジ
イソブチルアルミニウム(DIBAL);イソプロパノール
(iPrOH);ジメチルスルホキシド(DMSO) 本発明の特定の化合物は、アトロプ異性体(すなわ
ち、ここで、7員環が、10−ブロモ置換体が存在するた
めに11−炭素原子が縮合したベンゼン環の面の上または
下に位置するような、固定されたコンホメーションであ
る化合物)を含む異なる異性体形態(例えば、エナンチ
オマーまたはジアステレオマー)で存在し得る。本発明
は、純粋な形態およびラセミ混合物を含む混合物の両方
におけるすべてのこのような異性体を意図する。エノー
ル形態もまた含まれる。
特定の塩基性三環式化合物はまた、薬学的に受容可能
な塩(例えば、酸付加塩)も形成する。例えば、ピリド
−窒素原子は強酸により塩を形成し得る。塩を形成する
のに適切な酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエ
ン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フ
マル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタ
ンスルホン酸、および当該分野において周知の他の無機
酸およびカルボン酸である。これらの塩は、遊離塩基形
態と、十分な量の所望の酸とを従来の方法で接触させて
塩を生成することにより調製される。この遊離塩基形態
は、その塩を、適切な希釈塩基水溶液(例えば、希釈さ
れた、NaOH、炭酸カリウム、アンモニア、および炭酸水
素ナトリウムの水溶液)で処理することによって再生さ
れ得る。遊離塩基形態は、ある物理特性(例えば、極性
の溶媒における溶解度)において幾分、各塩形態とは異
なるが、それ以外は、酸および塩基の塩は、本発明の目
的のそれらの各遊離塩基形態に等しい。
すべてのこのような塩は、本発明の範囲内で、薬学的
に受容可能な塩であることが意図され、そしてこれらは
全て、本発明の目的の、対応化合物の遊離形態に等しい
ことが考慮される。
本発明の化合物は、以下に記述される手順によって調
製され得る。
実施例10の化合物は、結晶状態で得られる。当業者
は、非結晶状態で得られた化合物が、非結晶物質を溶媒
(例えば、アセトン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、
エタノール、2−プロパノール、tert−ブチルエーテ
ル、水など)または溶媒混合物から、当該分野で周知の
手順により結晶化させることによって、結晶状態で得ら
れ得ることを理解する。
当業者はまた、化合物7.0Aのラセミ混合物が以下に記
述された手順によって作製され得ることを理解する。例
えば、調製例6の中間体は、化合物7.0Aを調製するのに
用いられ得る。
調製例1 エチル4−ピリジルアセテート(10g、60.5mmol)と
乾燥CH2Cl2(120mL)とを−20℃で合わせ、そしてMCPBA
(10.45g、60.5mmol)を添加し、そして−20℃で1時間
撹拌し、次いで25℃で67時間撹拌する。MCPBA(3.48g、
20.2mmol)をさらに添加し、そして25℃で24時間撹拌す
る。CH2Cl2で希釈し、そして飽和NaHCO3(水溶液)で洗
浄し、次いで水で洗浄する。MgSO4で乾燥し、真空下で
残渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカ
ゲル、2%〜5.5%(MeOH中10%NH4OH)/CH2Cl2)によ
り、8.12gの生成化合物を得る。Mass Spec.:MH+=182.1
5。
工程Aの生成物(3.5g、19.3mmol)、EtOH(17.5mL)
および10%NaOH(水溶液)(96.6mL)を合わせ、そして
この混合物を67℃で2時間加熱する。2NHCl(水溶液)
を添加してpH=2.37に調整し、そして真空下で残渣とな
るまで濃縮する。乾燥EtOH(200mL)を添加し、セライ
を通して濾過し、そして濾過ケーキを乾燥EtOHで洗
浄する(2×50ml)。合わせた濾液を真空下で濃縮し、
2.43gの表題化合物を得る。
調製例2 表題化合物を、PCT国際公開第WO 95/10516号に開示さ
れたプロセスによって調製する。
調製例3 8−クロロ−11−(1−エトキシ−カルボニル−4−
ピペリジニル)−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,
2−b]ピリジン(14.95g、39mmol)とCH2Cl2(150mL)
とを合わせ、次いで(nBu)4NNO3(13.07g、42.9mmol)
を添加し、そしてこの混合物を0℃に冷却する。CH2Cl2
(20mL)中のTFAA(6.09mL、42.9mmol)の溶液を1.5時
間にわたってゆっくりと添加(滴下)する。この混合物
を一晩0℃に維持し、次いで飽和NaHCO3(水溶液)、水
およびブラインで連続して洗浄する。有機溶液をNa2SO4
で乾燥し、真空下で残渣となるまで濃縮し、そしてこの
残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、EtOAc/ヘキサンの
勾配)して、2つの生成化合物3A(i)および3A(ii)
をそれぞれ4.32gおよび1.90g得る。
化合物3A(i)のMass Spec.:MH+=428.2。
化合物3A(ii)のMass Spec.:MH+=428.3。
工程Aからの生成物3A(i)(22.0g、51.4mmol)、8
5%EtOH(水溶液)(150mL)、Fe粉末(25.85g、0.463m
ole)およびCaCl2(2.42g、21.8mmol)を合わせ、そし
て還流下で一晩加熱する。Fe粉末(12.4g、0.222mole)
およびCaCl2(1.2g、10.8mmol)を添加し、そして還流
下で2時間加熱する。別のFe粉末(12.4g、0.222mole)
およびCaCl2(1.2g、10.8mmol)を添加し、そして還流
下で2時間以上加熱する。加熱混合物をセライト を通
して濾過し、このセライト を熱EtOH(50mL)で洗浄
し、残渣となるまで濃縮する。無水EtOH(100mL)を添
加し、残渣となるまで濃縮し、そして残渣をクロマトグ
ラフ(シリカゲル、MeOH/CH2Cl2の勾配)して、16.47g
の生成化合物を得る。MH+=398。
工程Bからの生成物(16.47g、41.4mmol)と48%HBr
(水溶液)(150mL)とを合わせ、そして−3℃に冷却
する。臭素(18mL)をゆっくりと添加(滴下)し、次い
でNaNO2(8.55g、0.124mole)の水(85mL)溶液をゆっ
くりと添加(滴下)する。45分間−3℃〜0℃で撹拌
し、次いで50%NaOH(水溶液)を添加することによって
pH=10に調整する。EtOAcで抽出し、この抽出物をブラ
インで洗浄し、そしてこの抽出物をNa2SO4で乾燥する。
残渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカ
ゲル、EtOAc/ヘキサンの勾配)して、2つの生成化合物
3C(i)および3C(ii)をそれぞれ10.6gおよび3.28g得
る。
化合物3C(i)のMass Spec.:MH+=461.2。
化合物3C(ii)のMass Spec.:MH+=539。
工程Cの生成物3C(i)を、濃HClに溶解することに
よって加水分解し、そして約100℃に16時間加熱する。
この混合物を冷却し、次いで1M NaOH(水溶液)で中和
する。CH2Cl2で抽出し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、
濾過し、そして真空下で濃縮し表題化合物を得る。
Mass Spec.:MH+=466.9。
調製例4 4−(8−クロロ−3−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H
−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11
−イリデン)−1−ピペリジン−1−カルボン酸エチル
エステル(25.86g、55.9mmol)と濃H2SO4(250mL)とを
−5℃で合わせ、次いでNaNO3(4.8g、56.4mmol)を添
加し、そして2時間撹拌する。この混合物を氷(600g)
に注ぎ、そして濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。こ
の混合物を濾過し、水(300mL)で洗浄し、次いでCH2Cl
2(500mL)で抽出する。抽出物を水(200mL)で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そして真空下で残
渣となるまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シ
リカゲル、10%EtOAc/CH2Cl2)して、24.4g(収率86
%)の生成物を得る。m.p.=165〜167℃、Mass Spec.:M
H+=506(CI) 元素分析:計算値−C,52.13;H,4.17;N,8.29 測定値−C,52.18;H,4.51;N,8.16 工程Aの生成物(20g、40.5mmol)と濃H2SO4(200mL)
とを20℃で合わせ、次いでこの混合物を0℃に冷却す
る。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチル−ヒダントイン(7.
12g、24.89mmol)をこの混合物に添加し、そして3時間
20℃で撹拌する。0℃に冷却し、追加のジブロモヒダン
トイン(1.0g、3.5mmol)を添加し、そして20℃で2時
間撹拌する。この混合物を氷(400g)に注ぎ、濃NH4OH
(水溶液)を用いて0℃で塩基性化し、そして得られた
固体を濾過によって収集する。この固体を水(300mL)
で洗浄し、アセトン(200mL)中でスラリー化し、そし
て濾過し、19.79g(収率85.6%)の生成物を得る。m.p.
=236〜237℃、Mass Spec.:MH+=584(CI) 元素分析:計算値−C,45.11;H,3.44;N,7.17。
測定値−C,44.95;H,3.57;N,7.16。
Feフィリング(filing)(25g、447mmol)、CaCl2(1
0g(90mmol))、および90:10EtOH/水(700mL)中での
工程Bの生成物(20g、34.19mmol)の懸濁液を50℃で合
わせる。この混合物を還流下で一晩加熱し、セライト
を通して濾過し、そして濾過ケーキを熱EtOH(2×200m
L)で洗浄する。濾液を合わせ、そして洗浄し、そして
真空下で残渣となるまで濃縮する。残渣をCH2Cl2(600m
L)で抽出し、水(300mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾
燥する。濾過し、そして真空下で残渣となるまで濃縮
し、次いでクロマトグラフ(シリカゲル、30%EtOAc/CH
2Cl2)して、11.4g(収率60%)の生成物を得る。m.p.
=211〜212℃、Mass Spec.:MH+=554(CI) 元素分析:計算値−C,47.55;H,3.99;N,7.56。
測定値−C,47.45;H,4.31;N,7.49。
工程Cの生成物(20g、35.9mmol)を、−10℃で、NaN
O2(8g、116mmol)の濃HCl(120mL)水溶液にゆっくり
と(分割して)添加する。得られた混合物を0℃で2時
間撹拌し、次いで50%H3PO2(150mL、1.44mole)に0℃
で1時間かけてゆっくりと添加(滴下)する。0℃で3
時間撹拌し、次いで氷(600g)に注ぎ、そして濃NH4OH
(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽
出し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そ
して真空下で残渣となるまで濃縮する。この残渣をクロ
マトグラフ(シリカゲル、25%EtOAc/ヘキサン)して、
13.67g(収率70%)の生成物を得る。m.p.=163〜165
℃、Mass Spec.:MH+=539(CI) 元素分析:計算値−C,48.97;H,4.05;N,5.22。
測定値−C,48.86;H,3.91;N,5.18。
工程Dの生成物(6.8g、12.59mmol)と濃HCl(水溶
液)(100mL)とを合わせ、そして85℃で一晩撹拌す
る。この混合物を冷却し、氷(300g)に注ぎ、そして濃
NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)
で抽出し、そしてこの抽出物をMgSO4で乾燥する。濾過
し、そして真空下で残渣となるまで濃縮し、クロマトグ
ラフ(シリカゲル、10%MeOH/EtOAc+2%NH4OH(水溶
液))して、5.4g(収率92%)の表題化合物を得る。m.
p.=172〜174℃、Mass Spec.:MH+=467。
元素分析:計算値−C,48.69;H,3.65;N,5.97。
測定値−C,48.83;H,3.80;N,5.97。
調製例5 調製例3、工程Dに記載されたのと実質的に同じ手順
により、4−(8−クロロ−3−ブロモ−5,6−ジヒド
ロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリ
ジン−11−イリデン)−1−ピペリジン−1−カルボン
酸エチルエステル(2.42g)を加水分解し、1.39g(収率
69%)の生成物を得る。MH+=389。
工程Aの生成物(1g、2.48mmol)と乾燥トルエン(25
mL)とを合わせ、トルエン中の1M DIBAL(2.5mL)を添
加し、そしてこの混合物を還流下で加熱する。0.5時間
後、トルエン中の1M DABAL(2.5mL)をさらに添加し、
そして還流下で1時間加熱する。(反応を、50%MeOH/C
H2Cl2+NH4OH(水溶液)を用いるTLCによってモニタリ
ングする。)この混合物を室温まで冷却し、50mLの1N H
Cl(水溶液)を添加し、そして5分間撹拌する。1N NaO
H(水溶液)(100mL)を添加し、次いでEtOAc(3×150
mL)で抽出する。この抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過
し、そして真空下で残渣となるまで濃縮し、1.1gの表題
化合物を得る。MH+=391。
調製例6 調製例4、工程Dの生成物(16.6g、0.03mole)を、C
H3CNおよび水の3:1溶液(CH3ON(212.65mL)および水
(70.8mL)と合わせ、そして得られたスラリーを一晩室
温で撹拌する。NaIO4(32.833g、0.153mole)を添加
し、次いでRuO2(0.31g、2.30mmol)を添加し、そして
室温で撹拌する(RuO2の添加は発熱反応を伴い、そして
温度は20℃〜30℃まで上昇する)。この混合物を1.3時
間撹拌し、(約30分後、温度を25℃に戻し)、次いで濾
過して固形物を除き、そしてその固形物をCH2Cl2で洗浄
する。濾液を真空下で残渣となるまで濃縮し、そしてこ
の残渣をCH2Cl2に溶解する。濾過して不溶性固形物を除
き、そしてこの固形物をCH2Cl2で洗浄する。濾液を水で
洗浄し、容積が約200mLになるまで濃縮し、そして漂白
剤で洗浄し、次いで水で洗浄する。6N HCl(水溶液)で
抽出する。この水性抽出物を0℃まで冷却し、そして温
度を30℃未満に保ちながら50%NaOH(水溶液)をゆっく
りと添加し、pH=4に調整する。CH2Cl2で2回抽出し、
MgSO4で乾燥し、そして真空下で残渣となるまで濃縮す
る。この残渣を20mLのEtOH中でスラリー化し、そして0
℃に冷却する。得られた固形物を濾過によって収集し、
そしてこの固体を真空下で乾燥し、7.95gの生成物を得
る。1H NMR(CDCl3,200MHz):8.7(s,1H);7.85(m,6
H);7.5(d,2H);3.45(m,2H);3.15(m,2H)。
工程Aの生成物(21.58g、53.75mmol)と、EtOHおよ
びトルエンの無水1:1混合物(500mL)とを合わせ、NaBH
4(1.43g、37.8mmol)を添加し、そして混合物を還流下
で10分間加熱する。この混合物を0℃まで冷却し、水
(100mL)を添加し、次いで温度を10℃未満に保ちなが
ら1M HCl(水溶液)でpHを約4〜5に調整する。EtOAc
(250mL)を添加し、そして層を分離する。有機層をブ
ライン(3×50mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥す
る。真空下で残渣(24.01g)になるまで濃縮し、そして
この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、30%ヘキサン
/CH2Cl2)して、生成物を得る。不純物フラクションを
再度、クロマトグラフィーにより精製した。計18.57gの
生成物を得た。1H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.5(s,1
H);7.9(s,1H);7.5(dのd,2H);6.2(s,1H);6.1
(s,1H);3.5(m,1H);3.4(m,1H);3.2(m,2H)。
工程Bの生成物(18.57g、46.02mmol)とCHCl3(500m
L)とを合わせ、次いでSOCl2(6.70mL、91.2mmol)を添
加し、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌する。ピペ
ラジン(35.6g、0.413mole)のTHF(800mL)溶液を5分
間にわたって添加し、そしてこの混合物を1時間室温で
撹拌する。混合物を還流下で一晩加熱し、次いで室温ま
で冷却し、そしてCH2Cl2(1L)でこの混合物を希釈す
る。水(5×200mL)で洗浄し、そして水相をCHCl3(3
×100mL)で抽出する。すべての有機溶液を合わせ、ブ
ライン(3×200mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥す
る。真空下で残渣となるまで濃縮し、クロマトグラフ
(シリカゲル、5%、7.5%、10%MeOH/CH2Cl2+NH4OH
の勾配)して、18.49gの表題化合物をラセミ混合物とし
て得る。
工程Cの表題化合物のラセミ体を、分取キラルクロマ
トグラフィー(Chiralpack AD,5cm×50cmカラム、流速1
00mL/分、20%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミン)
によって分離し、9.14gの(+)−エナンチオマーおよ
び9.30gの(−)−エナンチオマーを得る。
(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:m.p.=74.5℃〜77.5℃;Mass Spec.MH+=471.9;
[α]D 25=+97.4゜(8.48mg/2mL MeOH)。
(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:m.p.=82.9℃〜84.5℃;Mass Spec.MH+=471.8;
[α]D 25=−97.4゜(8.32mg/2mL MeOH)。
調製例7 4−(8−クロロ−3−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H
−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11
−イリデン)−1−ピペリジン−1−カルボン酸エチル
エステル(15g、38.5mmol)と濃H2SO4(150mL)とを−
5℃で合わせ、次いでKNO3(3.89g、38.5mmol)を添加
し、そして4時間撹拌する。この混合物を氷(3)に
注ぎ、そして50%NaOH(水溶液)で塩基性化する。CH2C
l2で抽出し、MgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そして真
空下で残渣となるまで濃縮する。この残渣をアセトンか
ら再結晶し、6.69gの生成物を得る。1H NMR(CDCl3,200
MHz):8.5(s,1H);7.75(s,1H);7.6(s,1H);7.35
(s,1H);4.15(q,2H);3.8(m,2H);3.5−3.1(m,4
H);3.0−2.8(m,2H);2.6−2.2(m,4H);1.25(t,3
H)。MH+=506。
工程Aの生成物(6.69g、13.1mmol)と100mLの85%Et
OH/水とを合わせ、次いでCaCl2(0.66g、5.9mmol)およ
びFe(6.56g、117.9mmol)を添加し、そしてこの混合物
を還流下で一晩加熱する。熱い反応混合物をセライト
を通して濾過し、そして濾過ケーキを熱EtOHですすぐ。
濾液を真空下で濃縮し、7.72gの生成物を得る。Mass Sp
ec.:MH+=476.0。
工程Bの生成物(7.70g)とHOAc(35mL)とを合わ
せ、次いでBr2のHOAc溶液(45mL)を添加し、そしてこ
の混合物を室温で一晩撹拌する。1N NaOH(水溶液)(3
00mL)を添加し、次いで50%NaOH(水溶液)(75mL)を
添加し、そしてEtOAcで抽出する。この抽出物をMgSO4
乾燥し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。この
残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、20%〜30%EtOAc/
ヘキサン)して、3.47gの生成物を得る(これは別に1.2
8gの部分的に精製された生成物を伴う)。Mass Spec.:M
H+=554。1 H NMR(CDCl3,300MHz):8.5(s,1H);7.5(s,1H);7.1
5(s,1H);4.5(s,2H);4.15(m,3H);3.8(br s,2H);
3.4−3.1(m,4H);9−2.75(m,1H);2.7−2.5(m,2H);
2.4−2.2(m,2H);1.25(m,3H)。
t−ブチルニトリト(0.557g、5.4mmol)とDMFと(3m
L)を合わせ、そしてこの混合物を60〜70℃で加熱す
る。工程Cの生成物(2.00g、3.6mmol)およびDMF(4m
L)の混合物をゆっくりと添加(滴下)し、次いでこの
混合物を室温まで冷却する。別のt−ブチルニトリル
(0.64mL)を40℃で添加し、そしてこの混合物を60℃〜
70℃に0.5時間再加熱する。室温まで冷却し、そしてこ
の混合物を水(150mL)に注ぐ。CH2Cl2で抽出し、この
抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真空下で残渣となるま
で濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、
10%〜20%EtOAc/ヘキサン)して、0.74gの生成物を得
る。Mass Spec.:MH+=539.0。1 H NMR(CDCl3,200MHz):8.52(s,1H);7.5(d,2H);7.
2(s,1H);4.15(q,2H);3.9−3.7(m,2H);3.5−3.1
(m,4H);3.0−2.5(m,2H);2.4−2.2(m,2H);2.1−1.
9(m,2H);1.26(t,3H)。
工程Dの生成物(0.70g、1.4mmol)と濃HCl(水溶
液)(8mL)とを合わせ、そしてこの混合物を還流下で
一晩加熱する。1N NaOH(水溶液)(30mL)を添加し、
次いで50%NaOH(水溶液)(5mL)を添加し、そしてCH2
Cl2で抽出する。この抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真
空下で濃縮し、0.59gの表題化合物を得る。Mass Spec.:
MH+=467。m.p.=123.9℃〜124.2℃。
調製例8 調製例7からの表題化合物(8.1g)のトルエン溶液を
調製し、そして1M DIBALのトルエン溶液(17.3mL)を添
加する。この混合物を還流下で加熱し、そして別の1M D
IBAL/トルエン溶液(21mL)を40分間かけてゆっくりと
添加(滴下)する。この反応混合物を約0℃まで冷却
し、そして1M HCl(水溶液)(700mL)を添加する。分
離し、そして有機相を捨てる。水相をCH2Cl2で洗浄し、
抽出物を捨て、次いで水相を50%NaOH(水溶液)を添加
することによって塩基性化する。CH2Cl2で抽出し、抽出
物をMgSO4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、7.30の、
エナンチオマーのラセミ混合物である表題化合物を得
る。MH+=469。
工程Aの表題化合物のラセミ体を、分取キラルクロマ
トグラフィー(Chiralpack AD,5cm×50cmカラム、20%i
PrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを用いる)によっ
て分離し、表題化合物の(+)−エナンチオマーおよび
(−)−エナンチオマーを得る。
(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:m.p.=148.8℃;Mass Spec.MH+=469;[α]D 25=+6
5.6゜(12.93mg/2mL MeOH)、 (−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:m.p.=112℃;Mass Spec.MH+=469;[α]D 25=−65.
2゜(3.65mg/2mL MeOH)。
調製例9 出発ケトン(40.0g、0.124mole)とH2SO4(200mL)と
を合わせ、そして0℃まで冷却する。KNO3(13.78g、0.
136mole)を1.5時間かけてゆっくりと添加し、次いで室
温まで加温し、そして一晩撹拌する。調製例4、工程A
に記載されたのと実質的に同じ手順を用いて、反応物を
後処理する(work up)。クロマトグラフ(シリカゲ
ル、20%、30%、40%、50%EtOAc/ヘキサン、次いで10
0%EtOAc)して、少量の7−ニトロ生成物、および7−
ニトロ化合物と9−ニトロ化合物との混合物(19g)と
共に、28gの9−ニトロ生成物を得る。MH+(9−ニト
ロ)=367。
調製例4、工程Cに記載されたのと実質的に同じ手順
を用いて、工程Aの9−ニトロ生成物(28g、76.2mmo
l)、400mLの85%EtOH/水、CaCl2(3.8g、34.3mmol)お
よびFe(38.28g、0.685mole)を反応させ、24gの生成物
を得る。MH+=337。
工程Bの生成物(13g、38.5mmol)、HOAc(140mL)を
合わせ、そしてBr2(2.95mL、57.8mmol)のHOAc(10m
l)溶液を20分間にわたってゆっくりと添加する。反応
混合物を室温で撹拌し、次いで真空下で残渣となるまで
濃縮する。CH2Cl2および水を添加し、次いで50%NaOH
(水溶液)でpH=8〜9に調整する。有機相を水で洗浄
し、次いでブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥す
る。真空下で濃縮し、11.3gの生成物を得る。
1H NMR(200MHz,CDCl3):8.73(d,1H);7.74(d,1
H);7.14(s,1H);4.63(s,2H);3.23−3.15(m,2H);
および3.07−2.98(m,2H)。
濃HCl(水溶液)(100mL)を0℃まで冷却し、次いで
NaNO2(5.61g、81.4mmol)を添加し、そして10分間撹拌
する。工程Cの生成物(11.3g、27.1mmol)をゆっくり
と(分割して)添加し、そしてこの混合物を0℃〜3℃
で2.25時間撹拌する。50%H3PO2(水溶液)(180mL)を
ゆっくりと添加(滴下)し、そしてこの混合物を0℃で
一晩放置しておく。50%NaOH(150mL)を30分間にわた
ってゆっくりと添加し(滴下)し、pH=9に調整し、次
いでCH2Cl2で抽出する。抽出物を水で洗浄し、次いでブ
ラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥する。真空下で残
渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカゲ
ル、2%EtOAc/CH2Cl2)して、8.6gの生成物を得る。MH
+=399.9。
1H NMR(200MHz,CDCl3):8.75(d,1H);7.77(d,1
H);7.56(d,1H);7.21(d,1H);および3.3−3.0(m,4
H)。
工程Dの生成物(8.6g、21.4mmol)とMeOH(300mL)
とを合わせ、そして0℃〜2℃まで冷却する。NaBH
4(1.21g、32.1mmol)を添加し、そしてこの混合物を約
0℃で1時間撹拌する。別のNaBH4(0.121g、3.21mmo
l)を添加し、2時間0℃で撹拌し、次いで一晩0℃で
放置する。真空下で残渣になるまで濃縮し、次いでこの
残渣をCH2Cl2と水との間で分配する。有機相を分離し、
そして真空下で濃縮し(50℃)、8.2gの生成物を得る。
1H NMR(200MHz,CDCl3):8.44(d,1H);7.63(d,1
H);7.47(d,1H);7.17(d,1H);6.56(d,1H);4.17−
4.0(m,1H);7.39(d,1H);3.46−3.3(m,1H);3.05−
2.74(m,2H)。
工程Eの生成物(8.2g、20.3mmol)とCH2Cl2(160m
L)とを合わせ、0℃まで冷却し、次いでSOCl2(14.8m
L、203mmol)を30分間かけてゆっくりと添加(滴下)す
る。この混合物を室温まで加温し、そして4.5時間撹拌
し、次いで真空下で残渣となるまで濃縮し、CH2Cl2を添
加し、そして1N NaOH(水溶液)、次いでブラインで洗
浄し、そしてNa2SO4で乾燥する。真空下で残渣となるま
で濃縮し、次いで乾燥THFおよびピペラジン(8.7g、101
mmol)を添加し、そして室温で一晩撹拌する。真空下で
残渣となるまで濃縮し、CH2Cl2を添加し、そして0.25N
NaOH(水溶液)、水、次いでブラインで洗浄する。Na2S
O4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、9.46gの粗生成物
を得る。クロマトグラフ(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl
2+NH3)して、3.59gの表題化合物をラセミ体として得
る。1H NMR(CDCl3,200MHz):8.43(d,1H);7.55(d,1
H);7.45(d,1H);7.11(d,1H);5.31(s,1H);4.86−
4.65(m,1H);3.57−3.40(m,1H);2.98−2.55(m,6
H);2.45−2.20(m,5H)。MH+=470。
工程Fからの表題化合物のラセミ体(5.7g)を、調製
例6、工程Dに記載されたように30%iPrOH/ヘキサン+
0.2%ジエチルアミンを用いてクロマトグラフし、表題
化合物の2.88gのR−(+)−エナンチオマーおよび2.7
7gのS−(−)−エナンチオマーを得る。
R−(+)−エナンチオマーについての物理化学的デ
ータ:Mass Spec.MH+=470;[α]D 25=+12.1゜(10.9m
g/2mL MeOH)。
S−(−)−エナンチオマーについての物理化学的デ
ータ:Mass Spec.MH+=470;[α]D 25=−13.2゜(11.51
mg/2mL MeOH)。
調製例10 調製例4、工程Dから表題化合物(13g、33.3mmol)
とトルエン(300mL)とを20℃で合わせ、次いでDIBAL
(32.5mL、32.5mmol)のトルエン溶液(1M)を添加す
る。混合物を還流下で1時間加熱し、20℃まで冷却し、
別の1M DIBAL溶液(32.5mL)を添加し、そして還流下で
1時間加熱する。混合物を20℃まで冷却し、そしてそれ
を、氷(400g)、EtOAc(500mL)および10%NaOH(水溶
液)(300mL)の混合物に注ぐ。水層をCH2Cl2(3×200
mL)で抽出し、有機相をMgSO4で乾燥し、次いで真空下
で残渣となるまで濃縮する。クロマトグラフ(シリカゲ
ル、12%MeOH/CH2Cl2+4%NH4OH)して、10.4gの表題
化合物をラセミ体として得る。Mass Spec.:MH+=469(F
AB)。部分的な1H NMR(CDCl3,400MHz):8.38(s,1H);
7.57(s,1H);7.27(d,1H);7.06(d,1H);3.95(d,1
H)。
工程Aの表題化合物のラセミ体を、分取キラルクロマ
トグラフィー(Chiralpack AD,5cm×50cmカラム、5%i
PrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを用いる)によっ
て分離し、表題化合物の(+)−エナンチオマーと
(−)−エナンチオマーとを得る。
(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:Mass Spec.MH+=469(FABS);[α]D 25=+43.5゜
(c=0.402;EtOH);部分的な1H NMR(CDCl3,400MH
z):8.38(s,1H);7.57(s,1H);7.27(d,1H);7.05
(d,1H);3.95(d,1H)。
(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:Mass Spec.MH+=469(FAB);[α]D 25=−41.8゜
(c=0.328,EtOH);部分的な1H NMR(CDCl3,400MH
z):8.38(s,1H);7.57(s,1H);7.27(d,1H);7.05
(d,1H);3.95(d,1H)。
調製例11 4−(8−クロロ−3−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H
−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11
−イリデン)−1−ピペリジン−1−カルボン酸エチル
エステルを、調製例6、工程A〜Dに記載されるのと実
質的に同じ手順により処理し、工程Cの生成物として表
題化合物のラセミ体、ならびに工程Dの生成物として表
題化合物のR−(+)−エナンチオマーおよびS−
(−)−エナンチオマーを得る。
R−(+)−エナンチオマーについての物理化学的デ
ータ:13C NMR(CDCl3):155.8(C);146.4(CH);140.
5(CH);140.2(C);136.2(C);135.3(C);133.4
(C);132.0(CH);129.9(CH);125.6(CH);119.3
(C);79.1(CH);52.3(CH2);52.3(CH2);45.6(CH
2);45.6(CH2);30.0(CH2);29.8(CH2)。[α]D 25
=+25.8゜(8.46mg/2mL MeOH)。
S−(−)−エナンチオマーについての物理化学的デ
ータ:13C NMR(CDCl3):155.9(C);146.4(CH);140.
5(CH);140.2(C);136.2(C);135.3(C);133.3
(C);132.0(CH);129.9(CH);125.5(CH);119.2
(C);79.1(CH);52.5(CH2);52.5(CH2);45.7(CH
2);45.7(CH2);30.0(CH2);29.8(CH2)。[α]D 25
=−27.9゜(8.90mg/2mL MeOH)。
実施例1 調製例3からの表題化合物(1.160g、2.98mmol)を、
DMF(20mL)に溶解し、室温で撹拌し、そして4−メチ
ル−モルホリン(0.3914g、3.87mmol)、DEC(0.7418
g、3.87mmol)、HOBT(0.5229g、3.87mmol))、および
1−N−t−ブトキシカルボニル−ピペリジニル−4−
酢酸(0.8795g、3.87mmol)を添加する。この混合物を
室温で2日間撹拌し、次いで真空下で残渣となるまで濃
縮し、そしてこの残渣をCH2Cl2と水との間に分配する。
有機相を飽和NaHCO3(水溶液)、10%NaH2PO4(水溶
液)およびブラインで連続的に洗浄する。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、そして真空下で残渣となるまで濃
縮する。クロマトグラフ(シリカゲル、2%MeOH/CH2Cl
2+NH3)して、生成物(1.72g)を得る。m.p.=94.0〜9
4.5℃、Mass Spec.:MH+=614。
元素分析:計算値−C,60.54;H,6.06;N,6.83。
測定値−C,59.93;H,6.62;N,7.45。
工程Aの生成物(1.67g、2.7mmol)とCH2Cl2(20mL)
とを合わせ、そして0℃で撹拌する。TFA(20mL)を添
加し、この混合物を2時間撹拌し、次いで混合物を1N N
aOH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2で抽出し、有機
相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、
1.16gの生成物を得る。m.p.=140.2〜140.8℃、Mass Sp
ec.:MH+=514。
工程Bの生成物(0.50g)、CH2Cl2(20mL)、および
4.5当量の(CH33SiNCOを合わせ、そして室温で3時間
撹拌する。この混合物を飽和NaHCO3(水溶液)で抽出
し、そして有機相をMgSO4で乾燥する。濾過し、そして
真空下で濃縮し、0.8gの粗生成物を得る。クロマトグラ
フ(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2+NH3)して、0.26g
の生成物を得る。m.p.=170.2−170.5℃、Mass Spec.:M
H+=557。
実施例2 調製例4の表題化合物(0.5g、1.06mmol)、調製例1
の表題化合物(0.4g、2.61mmol)、乾燥DMF(5mL)、お
よび4−メチルモルホリン(0.5mL、4.53mmol)を0℃
で合わせ、次いでDEC(0.6g、3.12mmol)とHOBT(0.4
g、2.96mmol)とを添加し、そしてこの混合物を一晩20
℃で撹拌する。真空下で残渣となるまで濃縮し、そして
この残渣をCH2Cl2で抽出する(2×50mL)。この抽出物
を25mLの水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、次いで真空下で
残渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカ
ゲル、10%MeOH/EtOAc+2%NH4OH(水溶液))して、
0.6g(収率93.7%)の表題化合物を得る。Mass Spec.:M
H+=602(FABS);部分的な1H NMR(CDCl3,300MHz):8.
48(s,1H);8.16(s,2H);7.61(s,1H);7.29(m,1H);
7.18(d,2H);7.04(d,1H);3.71(s,2H)。
元素分析:計算値−C,48.81;H,4.10;N,6.57。
測定値−C,49.10;H,3.79;N,6.74。
実施例3 実施例2の表題化合物(5.9g、9.78mmol)を、300mL
の1:5CH2Cl2/EtOAcに0℃で溶解する。3mLの4N HCl(水
溶液)をゆっくりと添加(滴下)し、そしてこの混合物
を0℃で5分間撹拌する。Et2O(200mL)を添加し、得
られた固形物を濾過によって収集し、そしてこの固形物
をEt2O(50mL)で洗浄する。この固形物を20℃および0.
2mmHgで乾燥し、5.9g(収率96%)の表題化合物を得
る。Mass Spec.:MH+=602(FAB)。部分的な1H NMR(DM
SO−d6,300MHz):δ8.66(d,2H);8.51(s,1H);7.95
(s,1H);7.67(d,2H);7.47(m,1H);7.15(m,1H);3.
99(s,2H)。
元素分析:計算値−C,48.77;H,3.62;N,6.56。
測定値−C,48.34;H,3.95;N,6.84。
実施例4 調製例5の表題化合物(0.501g、1.28mmol))と乾燥
DMF(20mL)とを合わせ、次いで1−N−t−ブトキシ
カルボニルピペリジニル−4−酢酸(0.405g、1.664mmo
l)、DEC(0.319g、1.664mmol)、HOBT(0.225g、1.664
mmol)、および4−メチルモルホリン(0.168g、1.664m
mol)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌す
る。この混合物を真空下で残渣となるまで濃縮し、次い
でこの残渣をCH2Cl2(150mL)と飽和NaHCO3(水溶液)
(150mL)との間で分配する。水相を別のCH2Cl2(150m
L)で抽出する。有機相をMgSO4で乾燥し、そして真空下
で残渣となるまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ
(シリカゲル、500mLヘキサン、1の1%MeOH/CH2Cl2
+0.1%NH4OH(水溶液);次いで1の2%MeOH/CH2Cl
2++0.1%NH4OH(水溶液))して、0.575gの生成物を
得る。m.p.=115〜125℃;Mass Spec.:MH+=616。
工程Aの生成物(0.555g、0.9mmol)とCH2Cl2(15m
L)とを合わせ、そしてこの混合物を0℃まで冷却す
る。TFA(15mL)を添加し、そして0℃で2時間撹拌す
る。真空下、40〜45℃で残渣となるまで濃縮し、次いで
この残渣をCH2Cl2(150mL)と飽和NaHCO3(水溶液)(1
00mL)との間で分配する。水相をCH2Cl2(100mL)で抽
出し、この抽出物を合わせ、そしてMgSO4で乾燥する。
真空下で濃縮し、0.47gの生成物を得る。m.p.=140〜15
0℃;Mass Spec.:MH+=516。
工程Bの生成物(0.449g、0.87mmol)、CH2Cl2(20m
L)および(CH33SiNCO(0.501g、0.59mmol)を合わ
せ、そして室温で一晩撹拌する。飽和NaHCO3(水溶液)
(50〜75mL)を添加し、そして0.5時間撹拌する。CH2Cl
2で希釈し、層を分離し、そして水層をCH2Cl2(2×100
mL)で抽出する。合わせたCH2Cl2抽出物をMgSO4で乾燥
し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。この残渣
をクロマトグラフ(シリカゲル、500mL CH2Cl2;1の1
%MeOH/CH2Cl2+0.1%NH4OH;1の2%MeOH/CH2Cl2+0.
2%NH4OH;次いで3%MeOH/CH2Cl2+0.3%NH4OH)して、
0.33gの表題化合物を得る。m.p.=145〜155℃;Mass Spe
c.:MH+=559。
実施例5 調製例6、工程Dからの表題化合物の(−)−エナン
チオマー(3.0g、6.36mmol)と、乾燥DMF(70mL)とを
合わせる。N−メチルモルホリン(3.84mL、34.94mmo
l)、DEC(3.28g、17.11mmol)、HOBT(2.23g、16.52mm
ol)および調製例1からの4−ピリジル酢酸N−オキシ
ド(2.09、13.55mmol)を添加し、そしてこの混合物を
室温で一晩撹拌する。真空下で濃縮してDMFを除き、飽
和NaHCO3(水溶液)(100mL)およびCH2Cl2(10mL)を
添加し、そして15分間撹拌する。この混合物をCH2Cl
2(2×500mL)で抽出し、この抽出物をMgSO4で乾燥
し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。この残渣
をクロマトグラフする(500g逆相C18シリカ、75%、80
%、次いで85%MeOH/水+0.1%HOAcの勾配)。所望のフ
ラクションを真空下で濃縮してMeOHを除き、そして1M N
aOH(水溶液)(50mL)を添加する。15分間撹拌し、次
いでCH2Cl2(2×500mL)で抽出する。この抽出物をMgS
O4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、3.4gの表題化合物
を得る。m.p.=148.9〜150.5℃;[α]D 25=−56.37゜
(9.4mg/2mL MeOH);Mass Spec.:MH+=605。
実施例5の表題化化合物もまた、HClおよびCH2Cl2
のこの生成物の溶液を室温で処理し、次いで真空下で所
望のHCl塩を得るまで濃縮することによって、そのHCl塩
として単離し得る。[α]D 25=−31.9゜(4.80mg/2mL
MeOH+水(1mL))。
調製例6の生成物の(+)−エナンチオマーを用い、
そして実施例5について上記されたのと同じ手順に本質
的に従って、類似の(+)−エナンチオマー(実施例5
A)(すなわち、実施例5の表題化合物のエナンチオマ
ー)を調製する。m.p.=149.0〜150.5℃;Mass Spec.:MH
+=605;[α]D 25=+67.1゜(7.0mg/2mL MeOH)。
実施例5Aの表題化合物もまた、実施例5について上記
された通りに、そのHCl塩として単離し得る。m.p.=15
2.9℃(分解);[α]D 25=+41.7゜(MeOH(2mL)+
水(1mL))。
調製例6、工程Cの表題化合物のラセミ体、そして実
施例5に上記されたのと同じ手順に本質的に従って、ラ
セミ体(実施例5B)を調製する。m.p.=84.3℃〜85.6
℃;Mass Spec.:MH+=607。
実施例6 調製例6の(−)−エナンチオマー(3.21g、6.80mmo
l)および無水DMF(150mL)を合わせる。1−N−t−
ブトキシカルボニルピペリジニル−4−酢酸(2.15g、
8.8mmol)、DEC(1.69g、8.8mmol)、HOBT(1.19g、8.8
mmol)、およびN−メチルモルホリン(0.97mL、8.8mmo
l)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌す
る。真空下で濃縮してDMFを除き、そして飽和NaHCO
3(水溶液)(50mL)を添加する。CH2Cl2(2×250mL)
で抽出し、この抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、そ
してMgSO4で乾燥する。真空下で残渣となるまで濃縮
し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、2%MeOH/CH2
Cl2+10%NH4OH)して、4.75gの生成物を得る。m.p.=7
5.7℃〜78.5℃;Mass Spec.:MH+=675;[α]D 25=−5.5
゜(6.6mg/2mL MeOH)。
工程Aの生成物(4.70g、6.74mmol)およびMeOH(30m
L)を合わせ、次いで10mLアリコート中の10%H2SO4/ジ
オキサン(50mL)を1時間にわたって添加する。この混
合物を水(50mL)に注ぎ、そして50%NaOH(水溶液)
(15mL)を添加してpH=10〜11に調整する。濾過して、
生じた固形物を除き、そしてこの濾液をCH2Cl2(2×25
0mL)で抽出する。水層を真空下で濃縮してMeOHを除
き、そしてCH2Cl2(250mL)で再び抽出する。合わせた
抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、生成
物を得る。m.p.=128.1℃〜131.5℃;Mass Spec.:MH+=5
95;[α]D 25=−6.02゜(9.3mg/2mL MeOH)。
工程Bの生成物(3.64g、5.58mmol)およびCH2Cl2(3
0mL)を合わせ、次いで(CH33SiNCO(6.29mL、44.64m
mol)を添加し、そしてこの混合物を2日間室温で撹拌
する。NaHCO3(水溶液)(25mL)を添加し、次いでCH2C
l2(2×250mL)で抽出する。抽出物をブライン(25m
L)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥する。真空下で残渣と
なるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、
2.5%、5.0%、次いで7.5%MeOH/CH2Cl2+10%NH4OHの
勾配)して、表題化合物を得る。m.p.=150.5℃−153.0
℃;Mass Spec.:MH+=638;[α]D 25=−61.4゜(8.18mg
/2mL MeOH)。
実施例7 実施例2に記載されたのと同じ手順を実質的に用い
て、調製例7の表題化合物と調製例1の表題化合物とを
反応させ、0.25gの表題化合物(これは、アトロプ異性
体のラセミ混合物である)を得る。Mass Spec.:MH+=60
2;m.p.=167.2℃〜167.8℃。
実施例7の表題化合物のHCl塩を、HCl/CH2Cl2で1時
間撹拌し、次いで真空下で濃縮することによって調製
し、塩を得る。
実施例7Aおよび7B 実施例7の表題化合物はアトロプ異性体のラセミ混合
物である。これらのアトロプ異性体を、調製用クロマト
グラフィー(HPLC)(Chiralpack ADカラム(5cm×50c
m)、および移動相として40%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジ
エチルアミンを用いる)によって分離し、(+)−エナ
ンチオマーおよび(−)−エナンチオマー(それぞれ、
実施例7Bおよび7A)を得る。
(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例7A:m.p.=114.2℃〜114.8℃;[α]D 25=−
154.6゜(8.73mg/2mL,MeOH)。
(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例7B:m.p.=112.6℃〜113.5℃;[α]D 25=+
159.7゜(10.33mg/2mL,MeOH)。
実施例8 実施例6、工程Aに記載されたのと同じ手順を実質的
に用いて、調製例7の表題化合物(6.0g、12.8mmol)と
1−N−t−ブトキシカルボニルピペリジニル−4−酢
酸(3.78g、16.6mmol)とを反応させ、8.52gの生成物を
得る。Mass Spec.:MH+=692(FAB)。1H NMR(CDCl3,20
0MHz):8.5(d,1H);7.5(d,2H);7.2(d,1H);4.15−
3.9(m,3H);3.8−3.6(m,1H);3.5−3.15(m,3H);2.9
(d,2H);2.8−2.5(m,4H);2.4−1.8(m,6H):1.8−1.
6(br d,2H);1.4(s,9H);1.25−1.0(m,2H)。
工程Aの生成物(8.50g)およびCH2Cl2(60mL)を合
わせ、次いで0℃まで冷却し、そしてTFA(55mL)を添
加する。この混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで1N N
aOH(水溶液)(500mL)、続いて50%NaOH(水溶液)
(30mL)を添加する。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥
し、そして真空下で濃縮し、7.86gの生成物を得る。Mas
s Spec.:MH+=592(FAB)。1H NMR(CDCl3,200MHz):8.
51(d,1H);7.52(dのd,2H);7.20(d,1H);4.1−3.95
(m,2H);3.8−3.65(m,2H);3.5−3.05(m,5H);3.0−
2.5(m,6H);2.45−1.6(m,6H);1.4−1.1(m,2H)。
実施例6、工程Cに記載されたのと同じ手順を実質的
に用いて、工程Bの生成物(7.80g、13.1mmol)を、(C
H33SiNCO(12.1g、105mmol)で処理し、5.50gの表題
化合物(アトロプ異性体のラセミ混合物である)を得
る。m.p.=163.6℃〜164.0℃。Mass Spec.:MH+=635(F
AB)。1H NMR(CDCl3,200MHz):8.5(d,1H);7.52(d,1
H);7.48(d,1H);7.21(d,1H);4.54(s,2H);4.1−3.
6(m,4H);3.45−3.15(m,4H);3.0−2.5(m,5H);2.45
−1.6(m,7H):1.4−1.0(m,2H)。
実施例8Aおよび8B 実施例8の表題化合物はアトロプ異性体のラセミ混合
物である。これらのアトロプ異性体を、調製用クロマト
グラフィー(HPLC)(Chiralpack ADカラム(5cm×50c
m)、および移動相として20%i−PrOH/ヘキサン+0.2
%ジエチルアミンを用いる)によって流速100mL/分で分
離し、(+)−エナンチオマーおよび(−)−エナンチ
オマー(それぞれ、実施例8Bおよび8A)を得る。
(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例8A:m.p.=142.9℃〜143.5℃;[α]D 25=−
151.7゜(11.06mg/2mL,MeOH)。
(+)−エナチオマーについての物理化学的データ、
実施例8B;m.p.=126.5℃〜127.0℃;[α]D 25=+145.
6゜(8.38mg/2mL,MeOH)。
実施例9 調製例8、工程Bの表題化合物の(+)−エナンチオ
マー(3.32g)、調製例1の表題化合物(2.38g)、HOBT
(1.92g)、DEC(2.70g)、N−メチルモルホリン1.56m
L、および飽和DMF50mLを合わせ、25℃で24時間撹拌す
る。真空下で濃縮し、次いで残渣をCH2Cl2で希釈する。
1N NaOH(水溶液)、次いで飽和NaH2PO4(水溶液)で洗
浄し、MgSO4で乾燥する。真空下で残渣となるまで濃縮
し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、2%MeOH/CH2
Cl2+NH4OH)にかけ、3.82gの表題化合物を得た。
Mass Spec.:MH+=604(FAB)。
その塩酸塩を、塩化水素で飽和させたジクロロメタン
中で、実施例9からの表題化合物を溶解させることによ
り調製した。真空下での濃縮により、実施例9からの表
題化合物をHCl塩として得た。m.p.=166.5℃;[α]D
22+70.8゜(9.9mg/2mL MeOH)。
実施例9Aおよび9B 調製例8、工程Bの表題化合物の(−)−エナンチオ
マー(3.38g)を、実施例9について記載されたのと実
質的に同じ手順で、調製例1の表題化合物(2.20g)と
反応させ、実施例9Aの表題化合物(3.58g)を得る。
実施例9Aの表題化合物のHCl塩を次のように調製する:
CH2Cl2にその表題化合物を溶解し、CH2Cl2中の6M HClを
添加し、次いで真空下で濃縮して塩を得る。m.p.=129
℃;[α]D 25=−72.3゜(3.32mg/2mL MeOH)。
調製例8、工程Aの表題のラセミ化合物を、実施例9
について記載されたのと実質的に同じ手順で、調製例1
の表題化合物と反応させ、実施例9Bの表題化合物を得
る。m.p.=145.0℃。
実施例10 調製例8、工程Bの表題化合物の(+)−エナンチオ
マー(1.33g)を、実施例6、工程Aについて記載され
たのと実質的に同じ手順で、1−N−t−ブトキシ−カ
ルボニルピペリジニル−4−酢酸(1.37g)と反応さ
せ、2.78gの生成物を得る。Mass Spec.:MH+=694.0(FA
B);[α]D 25=+34.1゜(5.45mg/2mL MeOH)。
工程Aの生成物(2.78g)を、実施例8、工程Bにつ
いて記載されたのと実質的に同じ手順により処理して、
1.72gの生成物を得る。m.p.=104.1℃。Mass Spec.:MH+
=594;[α]D 25=+53.4゜(11.42mg/2mL MeOH)。
工程Bの生成物(1.58g)を、実施例6、工程Cにつ
いて記載されたのと実質的に同じ手順で、(CH33SiNC
O 6mLを用いて処理し、表題化合物(1.40g)を得た。m.
p.=140℃;Mass Spec.:MH+=637;[α]D 25=+49.1゜
(4.24mg/2mL MeOH)。
アセトンから再結晶させ、表題化合物を固体として得
た。m.p.=214.5〜215.9℃。
実施例10Aおよび10B 調製例8、工程Bの表題化合物の(−)−エナンチオ
マー(3.38g)を、実施例10、工程A〜Cについて記載
されたのと実質的に同じ手順で、表題化合物(実施例10
A)に変換し、実施例10Aの表題化合物を得る。m.p.=15
2℃;Mass Spec.:MH+=637;[α]D 25=−62.5゜(1.12m
g/2mL MeOH)。
調製例8、工程Aの表題化合物のラセミ体を、実施例
10、工程A〜Cについて記載されたのと実質的に同じ手
順で、表題化合物(実施例9B)に変換し、実施例10Bの
表題化合物を得る。m.p.=111.2℃(分解)。
実施例11 実施例2について記載されたのと実質的に同じ手順に
より、調製例9、工程Fの表題化合物のラセミ体を用い
て、表題化合物を調製する。1H NMR(CDCl3,400MHz):
8.44(d,1H);8.14(d,2H);7.58(d,1H):7.47(d,1
H);7.14(m,3H);5.32(s,1H);4.64−4.57(m,1H);
3.68(s,2H);3.65−3.39(m,4H);2.91−2.87(m,1
H);2.69−2.63(m,1H);2.45−2.33(m,4H)。MH+=60
5。
実施例11Aおよび11B 調製例9、工程Gからの表題化合物のR(+)−また
はS(−)−エナンチオマーを用い、実施例2について
記載されたのと実質的に同じ手順により、R(+)−エ
ナンチオマー(実施例11A)またはS(−)−エナンチ
オマー(実施例11B)を調製する。
R(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例11A: m.p.=167.0゜−167.8℃;▲[α]25 D▼=+32.6゜
(c=1,MeOH);1H NMR(CDCl3,400MHz):8.44(d,1
H);8.14(d,2H);7.58(d,1H);7.47(d,1H);7.14
(m,3H);5.32(s,1H);4.65−4.57(m,1H);3.68(s,2
H);3.65−3.39(m,4H);2.91−2.87(m,1H);2.69−2.
63(m,1H);2.45−2.33(m,4H).MH+=605. S(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例11B: ▲[α]25 D▼=−38.2゜(14.67mg/2mL,MeOH);1H NMR
(CDCl3,400MHz):8.44(d,1H);8.14(d,2H);7.58
(d,1H);7.47(d,1H);7.14(m,3H);5.32(s,1H);4.
65−4.57(m,1H);3.67(s,2H);3.70−3.34(m,4H);
2.95−2.87(m,1H);2.69−2.63(m,1H);2.45−2.31
(m,4H).MH+=605. 実施例12 調製例9、工程Fからの表題化合物のラセミ体を用
い、実施例8、工程A〜Cについて記載されたのと実質
的に同じ手順により、表題化合物を調製する。この化合
物は、ラセミ体である。
実施例12Aおよび12B 実施例12の表題化合物は、ラセミ混合物である。実施
例12の化合物(2.45g)を、Chiralpack ADカラムおよび
20%i−PrOH/ヘキサン+0.2%ジエチエルアミン(移動
相として)を用い、流速100mL/分でクロマトグラフにか
け、(+)−エナチオマー(0.970g)および(−)−エ
ナンチオマー(0.982g)(それぞれ、実施例12Bおよび1
2A)を得る。
(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例12A:1 H NMR(CDCl3,200MHz):8.43(d,1H);7.58(d,1H);
7.48(d,1H);7.14(d,1H);5.32(s,1H);4.5−4.75
(m,1H);4.4(s,2H);3.9(d,2H);3.2−3.7(m,5H);
2.52−3.05(m,4H);1.85−2.5(m,6H);1.5−1.85(m,
4H);1.0−1.4(m,1H).▲[α]25 D▼=−31.2゜(c
=0.453,MeOH). (+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ、実施例12B:1 H NMR(CDCl3,200MHz):8.43(d,1H);7.58(d,1H);
7.48(d,1H);7.14(d,1H);5.32(s,1H);4.5−4.75
(m,1H);4.4(s,2H);3.9(d,2H);3.2−3.7(m,5H);
2.52−3.05(m,4H);1.85−2.5(m,6H);1.5−1.85(m,
4H);1.0−1.4(m,1H).▲[α]25 D▼=+29.8゜(c
=0.414,MeOH). 実施例13 調製例10、工程Bの表題化合物の(−)−エナンチオ
マー(1.35g)を、実施例6、工程Aについて記載され
たのと実質的に同じ手順で、1−N−t−ブトキシ−カ
ルボニルピペリジニル−4−酢酸(1.4g)と反応させ、
2.0gの生成物を得る。Mass Spec.:MH+=694(FAB)。部
分的な1H NMR(CDCl3,300MHz):8.38(s,1H);7.60(s,
1H);7.25(d,1H);7.05(m,1H);1.45(s,9H)。
工程Aの生成物(1.95g)を、実施例8、工程Bにつ
いて記載されたのと実質的に同じ手順で処理して、1.63
gの生成物を得る。Mass Spec.:MH+=594(FAB)。部分
的な1H NMR(CDCl3,300MHz):8.38(s,1H);7.60(s,1
H);7.25(d,1H);7.03(m,1H);4.64(d,1H);3.90
(m,2H)。
工程Bの生成物(1.6g)を、実施例6、工程Cについ
て記載されたのと実質的に同じ手順を用いて(CH33Si
NCO 1.3mLで処理して、1.27gの表題化合物を得る。Mass
Spec.:MH+=637(FABS)。[α]D 25=−33.1゜(c=
0.58、EtOH)。部分的な1H NMR(CDCl3,400MHz):8.38
(s,1H);7.59(s,1H);7.25(d,1H);7.04(m,1H);4.
60(d,1H);4.41(m,2H)。
実施例13Aおよび13B 調製例10、工程Bからの表題化合物の(+)−エナン
チオマー(2.1g)を、実施例10、工程A〜Cについて記
載されたのと実質的に同じ手順で、表題化合物に変換
し、実施例13Aの表題化合物を得る。Mass Spec.:MH+=6
37(FABS);[α]D 25=+32.4゜(c=0.57、EtO
H)。部分的な1H NMR(CDCl3,400MHz):8.39(s,1H);
7.59(s,1H);7.25(d,1H);7.04(m,1H);4.60(d,1
H);4.41(s,2H)。部分的な1H NMR(DMSO−d6,400MH
z):8.42(s,1H);7.88(s,1H);7.41(d,1H);7.29
(m,1H);5.85(d,1H);4.20(d,1H)。
調製例10、工程Aの表題化合物のラセミ体を、同様の
方法で、実施例13Bの表題化合物に変換した。部分的な1
H NMR(CDCl3,400MHz):8.38(s,1H);7.59(s,1H);7.
25(d,1H);7.04(m,1H);4.60(d,1H);4.41(m,2
H)。部分的な1H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.42(s,1
H);7.88(s,1H);7.41(d,1H);7.29(m,1H);5.85
(s,2H);4.20(d,1H)。
実施例14 調製例10、工程Bの表題化合物の(+)−エナンチオ
マー(2.6g)と、調製例1の表題化合物(1.68g)と
を、実施例9について記載されたのと実質的に同じ手順
で反応させ、表題化合物(2.10g)を得る。Mass Spec.:
MH+=604(FAB)。[α]D 25=+34.1゜(10.98mg/2m
L、EtOH)。部分的な1H NMR(CDCl3,400MHz):8.38(s,
1H);8.15(d,2H);7.58(s,1H);7.26(d,1H);7.15
(d,2H);7.03(d,1H);4.57(d,1H)。
実施例14の表題化合物のHCl塩を次のように調製する:
CH2Cl24mLにその表題化合物700mgを溶解し、Et2O(4m
L)を添加し、0℃に冷却し、そしてジオキサン中のHCl
(g)1mLを徐々に添加(滴下)する。Et2O 2mLを添加
し、0℃で7分間撹拌する。Et2O 30mLで希釈し、濾過
して固体生成物を集め、Et2O 30mLで洗浄する。この固
形分を真空下で乾燥し、実施例14のHCl塩(0.836g)を
得る。[α]D 25=+64.8゜(9.94mg/2mL EtOH)。
実施例14Aおよび14B 調製例10、工程Bの表題化合物の(−)−エナンチオ
マー(0.60g)を、実施例9について記載されたのと実
質的に同じ手順で、調製例1の表題化合物(0.39g)と
反応させ、表題化合物(0.705g)を得る。Mass Spec.:M
H+=604(FABS);[α]D 25=−41.8゜(EtOH)。部分
的な1H NMR(CDCl3,300MHz):8.38(s,1H);8.15(d,2
H);7.58(s,1H);7.26(d,1H);7.15(d,2H);7.03
(d,1H);4.57(d,1H)。
実施例14Aの表題化合物のHCl塩を、実施例14について
記載されたのと実質的に同じ手順で調製した。[α]D
25=−63.2゜(EtOH)。
調製例10、工程Aの表題化合物のラセミ体を、実施例
9について記載されたのと実質的に同じ手順で、実施例
14Bの表題化合物のラセミ体に変換した。部分的な1H NM
R(CDCl3,400MHz):8.38(s,1H);8.15(d,2H);7.58
(s,1H);7.26(d,1H);7.15(d,2H);7.03(d,1H);4.
57(d,1H)。部分的な1H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.77
(d,1H);8.47(s,1H);7.95(s,1H);7.74(d,2H);7.
43(m,1H);7.27(d,1H);4.35(d,1H)。
実施例15 調製例4の表題化合物を、実施例8、工程A〜Cにつ
いて記載されたのと実質的に同じ方法で反応させて、表
題化合物を得る。この化合物は、ラセミ体である。Mass
Spec.:MH+=635(FAB)。部分的な1H NMR(CDCl3):8.
45(s,1H);7.60(s,1H);7.35(d,1H);7.05(d,1H);
4.45(s,1H)。
実施例16Aおよび16B 調製例11の表題化合物のR−(+)−エナンチオマー
またはS−(−)−エナンチオマーを、実施例2につい
て記載されたのと実質的に同じ手順で処理し、表題化合
物のR−(+)−エナンチオマーまたは表題化合物のS
−(−)−エナンチオマー(それぞれ、実施例16Aおよ
び16B)を得る。
R(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:13 C NMR(CDCl3):166.5(C);154.8(C);146.6(C
H);140.8(CH);140.4(C);138.5(CH);138.5(C
H);136.3(C);134.6(C);133.8(C);133.6
(C);132.0(CH);130.0(CH);126.3(CH);126.3
(CH);125.8(CH);119.6(C);78.4(CH);51.1(CH
2);50.6(CH2);45.4(CH2);41.5(CH2);38.0(C
H2);30.1(CH2);30.0(CH2).▲[α]25 D▼=+30.
7゜(10.35mg/2 mL MeOH). S(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:13 C NMR(CDCl3):166.5(C);154.8(C);146.6(C
H);140.8(CH);140.4(C);138.5(CH);138.5(C
H);136.3(C);134.6(C);133.8(C);133.6
(C);132.0(CH);130.0(CH);126.3(CH);126.3
(CH);125.8(CH);119.4(C);78.4(CH);51.1(CH
2);50.6(CH2);45.4(CH2);41.5(CH2);38.0(C
H2);30.1(CH2);29.9(CH2).▲[α]25 D▼=−30.
9゜(9.70mg/2 mL MeOH). 実施例17および17A 調製例11の表題化合物の(+)−エナンチオマーまた
は(−)−エナンチオマーを、実施例1、工程A〜Cに
ついて記載されたのと実質的に同じ手順で処理し、表題
化合物のR−(+)−エナンチオマーまたは表題化合物
のS−(−)−エナンチオマー(それぞれ、実施例17お
よび17A)を得る。
R(+)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:13 C NMR(CDCl3):169.3(C);157.5(C);155.0
(C);146.6(CH);140.8(CH);140.4(C);136.3
(C);134.8(C);133.7(C);132.0(CH);130.0
(CH);125.8(CH);119.6(C);78.5(CH);51.4(CH
2);50.9(CH2);45.2(CH2);43.9(CH2);43.9(C
H2);41.1(CH2);38.8(CH2);32.5(CH);31.5(C
H2);31.5(CH2);30.1(CH2);30.0(CH2).▲[α]
24.8 D▼=+28.7゜(10.1mg/2 mL MeOH). S(−)−エナンチオマーについての物理化学的デー
タ:13 C NMR(CDCl3):169.3(C);157.6(C);155.0
(C);146.6(CH);140.8(CH);140.4(C);136.3
(C);134.8(C);133.7(C);132.0(CH);130.0
(CH);125.8(CH);119.6(C);78.5(CH);51.4(CH
2);50.9(CH2);45.2(CH2);43.9(CH2);43.9(C
H2);41.1(CH2);38.8(CH2);32.5(CH);31.5(C
H2);31.5(CH2);30.1(CH2);30.0(CH2).▲[α]
24.8 D▼=−28.5゜(10.1mg/2 mL MeOH). 実施例18 調製例7、工程Bの生成物(9.90g、18.9mmol)を、C
H2Cl2150mLおよびCH3CN 200mLに溶解し、60℃に加熱す
る。N−クロロスクシンイミド(2.77g、20.8mmol)を
添加し、3時間加熱還流し、TCL(30%EtOAc/H2O)で反
応モニターする。N−クロロスクシンイミド(2.35g、1
0.4mmol)をさらに添加し、さらに45分間還流する。反
応混合物を室温まで冷却し、1N NaOHおよびCH2Cl2で抽
出する。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、濾過し、フラッシ
ュクロマトグラフィー(1200mL順相シリカゲル、30%Et
OAc/H2O)により精製し、所望の生成物(6.24g)を得
る。M.p.193〜195.4℃。MH+=510。
濃HCl(160mL)に、−10℃にてNaNO2(2.07g、30.1mm
ol)を添加し、10分間撹拌する。工程Aの生成物(5.18
g、10.1mmol)を添加し、反応混合物を、2時間、−10
℃から0℃まで加温する。反応物を−10℃まで冷却し、
H3PO2(100mL)を添加し、一晩放置する。反応混合物を
抽出するために、砕いた水に注ぎ、そして50%NaOH/CH2
Cl2で塩基性化する。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、
そして濃縮して乾燥する。フラッシュクロマトグラフィ
ー(600mL順相シリカゲル、20%EtOAc/ヘキサンで溶
出)により精製し、3.98gの生成物を得る。Mass Spec.:
MH+=495。
工程Bの生成物(3.9g)を濃HCl 100mLに溶解し、一
晩還流する。この混合物を冷却し、50%(w/w)NaOHで
塩基性化し、そして得られた混合物をCH2Cl2で抽出す
る。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、溶媒をエバポレート
し、真空下で乾燥して、3.09gの所望の化合物を得る。M
ass Spec.:MH+=423。
調製例8に記載されたのと同様の手順を用いて、1.73
gの所望の生成物を得る。m.p.=169.6〜170.1℃;
[α]D 25=+48.2゜(c=1、MeOH)。MH+=425。
工程E: 工程Dの生成物を出発物質として用い、実施例4に記
載されたのと同様の手順を用いて、表題化合物を得る。
M.p.=152.3〜153.3℃;[α]D 25=+53.0゜(c=
1、MeOH)。MH+=593。
実施例19 実施例18、工程Aに記載されたのと同様の方法で、調
製例9、工程Bの生成物(15.0g、44.4mmol)をN−ク
ロロスクシンイミド(6.52g、48.9mmol)で処理し、そ
して記載された通りに抽出して16.56gの所望の生成物を
得る。m.p.234.7〜235.0℃。MH+=370。
工程Aの生成物(16.95g、45.6mmol)を、実施例18、
工程Bに記載されたのと同様の方法で処理し、13.07gの
所望の生成物を得る。m.p.191.7〜192.1℃。MH+=356。
実質的に、調製例9、工程Eに記載された手順を用
い、工程Bの生成物(10.0g、28.0mmol)をNaBH4で処理
し、所望の生成物を得る。この生成物は、さらに精製す
ることなく次の工程で使用する。
工程Cの生成物(10.0g、27.9mmol)を、N2下にて室
温で撹拌しながらCH2Cl2(200mL)に溶解する。反応混
合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン(2.63g)およ
びメタンスルホニルクロライド(4.80g、41.9mmol)を
添加する。得られた溶液に、0℃にて、ピペラジン(1
6.84g、19.6mmol)およびTHF100mLの溶液、次いで直ち
にDMF100mLを添加する。室温で一晩撹拌する。溶媒をエ
バポレートし、得られた残渣をCH2Cl2および飽和NaHCO3
で抽出する。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮
して、粗生成物を得る。この粗生成物を、1200mLシリカ
ゲル上でのクロマトグラフ(CH2Cl2中の5%CH3OH(NH3
飽和)で溶出する)にかけ、ラセミ混合物を得る。この
ラセミ化合物を、Chiralpack ADカラム(5cm×50cm)を
用いるキラルクロマトグラフィー(30%iPrOH/ヘキサン
および0.2%ジエチルアミンで溶出する)により分割す
る。Mass Spec.:MH+=426。所望される異性体は、
(+)−エナンチオマーである。
工程E: DMF(40mL)中の工程Dの生成物(2.0g、4.7mmol)を
N2下で撹拌し、混合物を0℃まで冷却し、そしてN−メ
チルモリホリン(0.615g、6.1mmol)、DEC(1.1668g、
6.1mmol)、HOBT(0.8225g、6.1mmol)、および調製例
1の生成物(1.6042g、6.1mmol)を添加する。室温で一
晩撹拌する。溶媒をエバポレートし、得られた残渣をCH
2Cl2/水、飽和NaHCO3、10%NaH2PO4、およびブラインで
抽出する。CH2Cl2層を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過
し、濃縮して乾燥する。得られた残渣を、400mLの順相
シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(5%
CH3OH/NH3−CH2Cl2で溶出する)により精製し、表題化
合物(2.43g)を得る。m.p.145.3〜146.1℃;[α]D 25
=+33.6゜(c=1、MeOH)。MH+=561。
実施例20 ポリリン酸(17g)中のシアノ出発物質200mgを190〜2
00℃で45分間加熱する。得られた混合物を氷に注ぎ、30
%HClを添加し、30分間撹拌する。CH2Cl2で抽出し、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮
する。分取TLC(EtOAc/ヘキサンで溶出する)により精
製し、21mgの所望の生成物を得る(10−クロロ生成物59
mgもまた得られた)。
実質的に、調製例9、工程Eに記載された通りの手順
を用いて、工程Aの生成物(1.75g、5.425mmol)をNaBH
4で処理し、所望の生成物を得る。
工程Bで得られた残渣を、室温でCH2Cl250mLに溶解
し、SOCl2(3.95mL、5.425mmol)を添加し、室温で一晩
撹拌する。過剰のSOCl2および溶媒を真空下で除去す
る。この残渣をCH2Cl2に溶解し、飽和NaHCO3およびブラ
インで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。得
られた残渣にTHF25mLを添加し、ピペラジン(2.33g、2
7.125mmol)を添加し、室温で一晩撹拌する。溶媒をエ
バポレートし、CH2Cl2を添加し、飽和NaHCO3およびブラ
インで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮す
る。得られた残渣を、Chiralpack ADカラムを用いるキ
ラルクロマトグラフィー(20%iPrOH/ヘキサンおよび0.
2%ジエチルアミンで溶出する)により精製する。Mass
Spec.:MH+=392。所望される異性体は、(+)−エナン
チオマーである。
工程D: 工程Cの生成物(770mg、1.960mmol)、N−メチルモ
ルホリン(323μl、2.548mmol)、HOBT(344mg、2.548
mmol)、DEC(487mg、2.548mmol)、および調製例1の
化合物(390mg、2.548mmol)を、DMF8ml中で合わせ、そ
して室温で一晩撹拌する。溶媒をエバポレートし、EtOA
cを添加し、そして飽和NaHCO3、水、およびブラインで
洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥する。シリカゲル上でのフ
ラッシュクロマトグラフィー(EtOAcから10、12%(10
%NH4OH/CH3OH¥/EtOAc勾配で溶出する)により精製す
る。分取TLC(1000μシリカゲル)によりさらに精製
し、表題化合物750mgを得る。[α]D 25=+23.3゜(c
=1、MeOH)。
実施例21 調製例9、工程Bの生成物(10.0g、29.6mmol)を、C
H2Cl2150mLおよびCH3CN 200mLに室温で溶解する。この
混合物を60℃まで加熱し、1−フルオロ−4−ヒドロキ
シ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン ビス
(テトラフルオロボレート)(10.45g、32.6mmol)を添
加し、4時間加熱還流する。混合物を室温まで冷却し、
CH2Cl2および1N NaOHで抽出する。CH2Cl2層をMgSO4で乾
燥し、濾過し、濃縮して乾燥する。得られた残渣を、14
00mL順相シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフ
ィー(10%EtOAc−CH2Cl2+2滴のNH4OHで溶出する)に
より精製し、2.00gの生成物を得る。m.p.103.2〜103.5
℃。MH+=355。
実質的に、調製例9、工程Dに記載された通りの手順
を用いて、工程Aの生成物(1.80g、5.1mmol)を処理す
る。粗生成物を、200mL順相シリカゲルを用いるフラッ
シュクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサンで溶出す
る)により精製する。Mass Spec.:MH+=339。
実質的に、調製例9、工程Eに記載された通りの手順
を用いて、工程Bの生成物(0.47g,1.4mmol)をNaBH4
処理し、所望の生成物を得る。Mass Spec.:MH+=342。
工程Cの生成物(0.37g、1.1mmol)を、N2下にてトル
エン20mLに溶解し、室温から0℃まで冷却する。SOCl2
(0.3855g、3.2mmol)を添加し、室温で撹拌し、次い
で、CHCl310mLを添加し、3時間撹拌する。溶媒をエバ
ポレートし、得られた残渣を1N NaOH−CH2Cl2で抽出
し、CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して乾燥
する。この残渣をN2下にてTHF10mLに溶解し、ピペラジ
ン(0.465g、5.4mmol)、THF10mLを添加し、そして室温
で一晩撹拌する。この抽出手順を繰り返して、所望の生
成物を得る。Mass Spec.:MH+=410。
工程E: 工程Dの生成物(0.44g、1.1mmol)を、N−メチルモ
ルホリン、4−ピリジル酢酸N−オキシド、DEC、およ
びHOBTをDMF中で実施例5に記載された通りに処理す
る。溶媒をエバポレートし、得られた残渣を、CH2Cl2
H2O、飽和NaHCO3、10%NaH2PO4、およびブラインで抽出
する。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して乾
燥する。得られた残渣を、150mL順相シリカゲル上での
フラッシュクロマトグラフィー(5%CH3OH/NH3−CH2Cl
2で溶出する)により精製し、表題化合物0.41gを得る。
m.p.155.0〜155.6℃;Mass Spec.:MH+=545。
適切な出発物質および上記の手順を用いて、以下の化
合物が合成され得る: アッセイ 1.インビトロ酵素アッセイ:ファルネシルプロテイント
ランスフェラーゼおよびゲラニルゲラニルプロテイント
ランスフェラーゼの阻害。
ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ(FPT)
およびゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラーゼ
(GGPT)Iをラット脳から、基本的にはYokoyamaら(Yo
koyama,K.ら、(1991),A Protein geranylgeranyltran
sferase from bovine brain:Implications for protein
prenylation specificity、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
8:5302−5306、その開示が本明細書において参考として
援用される)によって記載されているように、硫酸アン
モニウム分画によって、続いてQ−Sepharose(Pharmac
ia,Inc.)陰イオン交換クロマトグラフィーによって部
分精製した。ヒトファルネシルプロテイントランスフェ
ラーゼはまた、aサブユニットおよびbサブユニットの
両方をコードするcDNAクローンを使用して、E.coliにお
いて発現させた。使用した方法は公表された方法(Ome
r,C.ら、(1993),Characterization of recombinant h
uman farnesyl protein transferase:Cloning,expressi
on,farnesyl diphosphate binding,and functional hom
ology with yeast prenyl−protein tranferases,Bioch
emistry 32:5167−5176)と同様であった。ヒトファル
ネシルプロテイントランスフェラーゼを、E.coliの可溶
性タンパク質画分から、上記のように部分精製した。本
明細書中において開示される三環系ファルネシルプロテ
イントランスフェラーゼインヒビターは、ヒト酵素およ
びラット酵素の両方を、同様な効力で阻害した。val12
−HapRasタンパク質の二つの形態(これらは、カルボキ
シ末端配列において異なる)を、これらの酵素の基質と
して調製した。一方の形態は、システイン−バリン−ロ
イシン−セリン(Ras−CVLS)で終結し、他方の形態
は、システイン−バリン−ロイシン−ロイシン(Ras−C
VLL)で終結した。Ras−CVLSは、ファルネシルプロテイ
ントランスフェラーゼに対する基質であり、一方、Ras
−CVLLは、ゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラ
ーゼIに対する基質である。これらのタンパク質をコー
ドするcDNAを、タンパク質が6ヒスチジン残基のアミノ
末端延長部分を含むように構築した。両方のタンパク質
を、Escherichia coliで発現させ、金属キレート親和性
クロマトグラフィーを使用して精製した。放射性標識イ
ソプレニルピロリン酸基質、[3H]ファルネシルピロリ
ン酸および[3H]ゲラニルゲラニルプロリン酸を、DuPo
nt/New England Nuclearから購入した。
ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ活性を測
定するための幾つかの方法が、記載されてきた(Reiss
ら1990,Cell 62:81;Schaberら1990,J.Biol.Chem.265:14
701;Manneら1990,PNAS 87:7541;およびBarbacidおよびM
anne 1993,米国特許第5,185,248号)。活性を、Reiss
ら、1990(Cell 62:81)によって記載される条件と同様
な条件を使用して、[3H]ファルネシルピロリン酸から
Ras−CVLSへの[3H]ファルネシルの転移を測定するこ
とによってアッセイした。反応混合物は、100mlの総容
量中に40mM Hepes,pH7.5;20mM塩化マグネシウム;5mMジ
チオスレイトール;0.25μM[3H]ファルネシルピロリ
ン酸;10ml Q−Sepharose精製ファルネシルプロテイント
ンランスフェラーゼ;示された濃度の三環系化合物また
はジメチルスルホキシド(DMSO)ビヒクルコントロール
(最終5%DMSO);および5mM Ras−CVLSを含んだ。反
応を、室温で30分間進行させ、次いで、0.5mlの4%ド
デシル硫酸ナトリウム(SDS)、続いて0.5mlの冷30%TC
Aで停止した。サンプルを45分間氷上に置き、次いで、
沈殿したRasタンパク質をBrandel細胞採集器を使用し
て、GF/Cろ紙マット上に収集した。フィルターマット
を、6%TCA、2%SDSで一回洗浄し、そして放射能を、
Wallac 1204 Betaplate BS液体シンチレーションカウン
ター中で測定した。阻害率を、DMSOビヒクルコントロー
ルと比較して計算した。
ゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラーゼIア
ッセイは、上記のファルネシルプロテイントランスフェ
ラーゼアッセイに基本的に同一で、以下の2つの例外を
有する:イソプレノイドドナーとして[3H]ゲラニルゲ
ラニルピロリン酸がファルネシルピロリン酸に代わり、
そしてRas−CVLLが、タンパク質アクセプターであっ
た。これは、Gaseyら(Casey,P.J.ら、(1991),Enzyma
tic modification of proteins with a geranylgeranyl
isoprenoid,Proc.Natl.Acad.Sci,USA:88 8631−8635、
その開示が本明細書において参考として援用される)に
よって報告されるアッセイと同様である。
2.細胞ペーストのアッセイ:COSサル腎臓細胞におけるva
l12−Ha−Ras−CVLSおよびval12−Ha−Ras−CVLLの一過
性発現:Rasプロセシングおよび形質転換Rasによって誘
導される無秩序な細胞増殖に対するファルネシルプロテ
イントランスフェラーゼインヒビターの効果。
COSサル腎臓細胞を、Ras−CVLSまたはRas−CVLLのい
ずれかをコードするcDNAインサートを含むプラスミドpS
V−SPORT(Gibco/BRL)を、エレクトロポレーションに
よってトランスフェクトし、これは、それぞれファルネ
シルプロテイントランスフェラーゼまたはゲラニルゲラ
ニルプロテイントランスフェラーゼIのいずれかに対す
るRas基質(上記を参照のこと)の一過性過剰発現を導
く。
エレクトロポレーション後、細胞を、10%ウシ胎児血
清を補充した1.5mlのダルベッコの改変されたイーグル
培地(Dulbecco's−modified Eagle's media)(GIBCO,
Inc)および適切なファルネシルプロテイントランスフ
ェラーゼインヒビターを含む6−ウェル組織培養ディッ
シュ中にプレートした。24時間後、培地を除去し、そし
て適切な薬物を含む新鮮な培地を、再添加した。
エレクトロポレーション後48時間の細胞を、形質転換
Rasによって誘導される無秩序な細胞増殖をモニターす
るために顕微鏡下で調べた。形質転換Rasを発現する細
胞は、より円くなり、屈折性があり、そして単層を過成
長させ、これは、形質転換された表現型を連想させる。
次いで、細胞を写真に撮り、1mlの冷却リン酸緩衝化生
理食塩水(PBS)で2回洗浄し、25mM Tris,pH8.0;1mMエ
チレンジアミン四酢酸;1mMフェニルメチルスルホニルフ
ルオライド;50mMロイペプチン;および0.1mMペプスタチ
ンを含む1mlの緩衝液中でラバーポリスマンで掻き集め
ることによってディッシュから除去した。細胞をホモジ
ナイズによって溶解し、細胞破片を2000×gで10分間の
遠心分離によって除去した。
細胞タンパク質を、氷冷トリクロロ酢酸の添加によっ
て沈殿させ、そして100mlのSDS−電気泳動サンプル緩衝
液中に再度溶解した。サンプル(5〜10ml)を14%ポリ
アクリルアミドミニゲル(Novex,Inc.)上にロードし、
そして、追跡用の色素が、ゲルの底部に近づくまで電気
泳動した。ゲル上で分離したタンパク質を、免疫検出の
ためにニトロセルロースメンブレン上にエレクトロブロ
ットした。
メンブレンを、2.5%粉末ミルクおよび0.5%Tween−2
0を含むPBS中で4℃での一晩のインキュベーションによ
ってブロックし、次いで1%ウシ胎児血清を含むPBS中
でRas特異的モノクローナル抗体、Y13−259(Furth,M.
E.ら、(1982),Monoclonal antibodies to the p21 pr
oducts of the transforming gene of Harvey murine s
arcome virus and of the cellular ras gene family,
J.Virol.43:294−304)を室温で1時間インキュベート
した。洗浄後、メンブレンを、1%ウシ胎児血清を含む
PBS中で二次抗体、西洋ワサビペルオキシターゼ結合ウ
サギ抗ラットIgGの1:5000希釈を用いて室温で1時間イ
ンキュベートした。プロセスされたおよびプロセスされ
ていないRas−CVLSまたはRas−CVLLの存在を、比色定量
のペルオキシダーゼ試薬(4−クロロ−1−ナフトー
ル)を使用して、製造者(Bio−Rad)によって記載され
るように検出した。
3.細胞マットアッセイ(Cell Mat Assay): 正常なヒトHEPM線維芽細胞を、2ml増殖培地に5×104
細胞/ディッシュの密度で3.5cmディッシュ中に播種
し、そして3〜5日間インキュベートし、コンフルエン
スを達成した。培地を各ディッシュから吸引し、そして
活性化H−ras遺伝子を発現する指標腫瘍細胞、T24−BA
G4ヒト膀胱癌細胞を、2ml増殖培地に2×103細胞/ディ
ッシュの密度で線維芽細胞単層の頂上部に播種し、そし
て一晩付着させた。化合物誘導コロニー阻害を、腫瘍細
胞を播種して24時間後、化合物の連続希釈物を増殖培地
に直接添加し、そしてさらなる14日間、細胞をインキュ
ベートしてコロニーを形成させることによってアッセイ
した。アッセイを、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で
単層を2回洗浄し、PBS中の1%グルタルアルデヒド溶
液で単層を固定し、次いで腫瘍細胞をX−Galで染色す
ることによって可視化することによって終わらせた(Pr
ice,J.ら、Lineage analysis in the vertebrate nervo
us system by retrovirus−mediated gene transfer,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.84,156−160(1987))。コロニー阻
害アッセイにおいて、化合物を2つのIC50値に基づいて
評価した:腫瘍細胞数における増加を50%妨げるのに必
要とされる薬物の濃度(tIC50)および細胞マット(cel
l mat)を含む細胞の密度を50%減少させるのに必要と
される薬物の濃度(mIC50)。両方のIC50値を、視覚的
な検査ならびに1コロニー当たりの細胞およびコロニー
数の顕微鏡下での計数による腫瘍細胞およびマット細胞
の密度の測定によって得た。化合物の処置学的指標を、
mIC50/tIC50の比として定量的に表した。この値は、腫
瘍標的特異性を表す値より大きかった。
さらなるアッセイを、上記と同一の手順(しかし、T2
4−BAG細胞の代わりに代替の指標腫瘍細胞株を代用す
る)に基本的に従うことによって行った。アッセイを、
活性化K−ras遺伝子を発現するDLD−1−BAGヒト大腸
癌細胞または活性化K−ras遺伝子を発現するSW620−BA
Gヒト大腸癌細胞のいずれかを使用して行った。当該分
野で公知である他の腫瘍細胞株を使用しても、他のタイ
プの癌細胞(例えば、本明細書中の15頁および16頁に収
載される細胞)に対する本発明の化合物の活性は、示さ
れ得る。
4.軟寒天アッセイ: 足場非依存性増殖は、腫瘍化細胞株の特徴である。ヒ
ト腫瘍細胞を、0.3%アガロースおよび示された濃度の
ファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを含む増
殖培地中で懸濁する。溶液を、頂上層と同じ濃度のファ
ルネシルトランスフェラーゼインヒビターを含む、0.6
%アガロースで凝固させた増殖培地上に重層させる。頂
上層を凝固させた後、プレートを5%CO2下で37℃にて1
0〜16日間インキュベートし、コロニーを成長させる。
インキュベーション後、コロニーを、MTT(3−[4,5−
ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテ
トラゾリウムブロマイド、チアゾリルブルー)(PBS中
に1mg/ml)の溶液を有する寒天を重層することによって
染色する。コロニーを数え、そしてIC50を測定する。
ヒト腫瘍細胞増殖の阻害− 軟寒天アッセイ 軟寒天アッセイを、実施例10の化合物および以下の腫
瘍細胞株を用いて行った:K ras NIH 3T3;H ras NIH 3T
3;HTB 177(NSCLC)K ras変異;HTB 173(NCIH146)(SC
LC)ras変異(検出されず);A549(肺)K ras変異;HTB
175(SCLC)ras変異(検出されず);HTB 119(NCI H6
9)(SCLC);HTB 183(NCI H661)(NSCLC)ras変異
(検出されず);HPAFII(膵臓)K ras変異;MCF−7(乳
房)ras変異(検出されず);HBL100(乳房)ras変異
(検出されず);Du4475(乳房)ras変異(検出され
ず);MDA MB 468(乳房)ras変異(検出されず);DU 14
5(前立腺)ras変異(検出されず);MDA MB453(乳
房);BT474(乳房);PC3(前立腺);DLD 1(大腸)K ra
s変異;およびAsPc−1(膵臓)K ras変異。Ras変異状
態は、ELISA(Oncogene Science)によって決定した。
各々の細胞株についてのIC50(μM)は、0.04と3.0の
範囲内にあった。
軟寒天アッセイを、実施例18の化合物および以下の腫
瘍細胞株を用いて行った:K ras NIH 3T3;H ras NIH 3T
3;HTB 177(NSCLC)K ras変異;A549(肺)K ras変異;
およびHTB 175(SCLC)ras変異(検出されず)。Ras変
異状態は、ELISA(Oncogene Science)によって決定し
た。各細胞株についてのIC50(μM)は、0.175と0.8の
範囲内にあった。
結果: 1.酵素学: データは、本発明の化合物が部分精製ラット脳ファル
ネシルプロテイントランスフェラーゼ(FRT)によるRas
−CVLSファルネシル化のインヒビターであることを示
す。データはまた、部分精製ラット脳FRTによるRas−CV
LSファルネシル化の極めて強力な(IC50<<0.1μM)
インヒビターとして考えられ得る、本発明の化合物が存
在することを示す。
データはまた、本発明の化合物が、イソプレノイドア
クセプターとしてRas−CVLLを使用してアッセイされた
ゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラーゼ(GGP
T)により弱いインヒビターであることを示す。この選
択性は、本発明の方法において使用される化合物の処置
能にとって重要であり、そして化合物がRas形質転換細
胞に対する選択的な増殖阻害特性を有する可能性を増大
させる。
2.細胞ベースの:COS細胞アッセイ 本発明の三環系ファルネシルプロテイントランスフェ
ラーゼインヒビターでの処理後のRasトランスフェクトC
OS細胞において発現するRasタンパク質のウエスタンブ
ロット分析は、それらがRas−CVLSプロセシングを阻害
する(これはプロセスされていないRasの蓄積を引き起
こす)ことを示した(表3を参照のこと)。例えば、実
施例2の化合物は、0.025μMのIC50値でRas−CVLSプロ
セシングを阻害したが、Ras−CVLLのゲラニルゲラニル
化を33μMに至るまでの濃度でブロックしなかった。
これらの結果は、インタクトな細胞における本発明の
化合物によるファルネシルプロテイントランスフェラー
ゼによるものであって、ゲラニルゲラニルプロテイント
ランスフェラーゼIによるものではない、特異的阻害に
ついての証拠を提供し、そして活性化Ras癌遺伝子によ
る細胞形質転換をブロックするこれらの可能性を示す。
3.細胞ベースの:細胞マットアッセイ 本発明の三環系ファルネシルプロテイントランスフェ
ラーゼインヒビターはまた、正常な単層に対して細胞傷
害活性を示すことなくマットアッセイにおいてRas形質
転換腫瘍細胞の増殖を阻害した。
インビボ抗腫瘍研究: DLD−1(ヒト大腸癌細胞、ATCC#CCL 221)の腫瘍細
胞(5×105〜8×106)を、5〜6週齢の胸腺欠損(nu
/nu)雌マウスの横腹の皮下に接種する。腫瘍が定着し
た場合、腫瘍保有動物を選択し、そして無作為に抽出す
る。動物をビヒクル(腹腔内にはβ−シクロデキストリ
ンまたは経口にはコーンオイル)のみまたはビヒクル内
の本発明の化合物で、4週間、1週当たり7日間で、1
日当たり4回(QID)処理する。ヒビクルコントロール
と比較して腫瘍増殖の阻害率を、腫瘍測定によって測定
する。
実施例1、2、4、5、6、7、7A、8B、9、10、11
A、11B、12B、13、14A、16B、および18の各化合物の平
均腫瘍阻害%は、経口10mg/kgの用量に対して7〜50%
であり、および経口50mg/kgの用量に対して35.4〜83%
であった。
本発明によって記載される化合物から薬学的組成物を
調製するために、不活性で薬学的に受容可能なキャリア
は、固体または液体のいずれかであり得る。固体形態調
製物は、粉末、錠剤、分散顆粒、カプセル、オブラー
ト、および座薬を含む。粉末および錠剤を、約5〜約70
%の活性な成分から構成し得る。適切な固体キャリア
(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、糖、ラクトース)は、当該分野で公知であ
る。錠剤、粉末、オブラート、およびカプセルを、経口
投与のために適切な固体投薬形態として使用し得る。
座薬を調製するために、低融点ワックス(例えば、脂
肪酸グリセリドの混合物またはココアバター)を、まず
溶融し、そして活性成分を、撹拌することによってその
中に均一に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物
を、都合の良い大きさの鋳型に注ぎ、冷却させ、そして
それによって凝固させる。
液体形態調製物は、溶液、懸濁液、およびエマルジョ
ンを含む。例として、非経口的注入のためには、水また
は水−プロピレングリコール溶液が、言及され得る。
液体形態調製物はまた、鼻内投与のための溶液を含み
得る。
吸入剤に適切なエアロゾル調製物は、溶液および粉末
形態の固体を含み得、それは薬学的に受容可能なキャリ
ア(例えば、不活性な圧縮ガス)との組合せであり得
る。
使用する少し前に、経口または非経口投与のいずれか
のために液体形態調製物に変換されることを意図される
固体形態調製物もまた含まれる。このような液体形態
は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。
本発明の化合物はまた、経皮的に送達され得る。経皮
組成物は、クリーム、ローション、エアロゾル、および
/またはエマルジョンの形態をとり得、そしてこの目的
のために当該分野では従来通りのマトリックスまたはリ
ザーバータイプの経皮パッチ中に含まれ得る。
好ましくは、化合物を、経口的に投与する。
好ましくは、薬学的調製物は、単位投薬形態である。
このような形態では、調製物は、適切な量(例えば、所
望の目的を達成するために有効な量)の活性成分を含有
する単位用量に再分割される。
調製物の単位用量中の活性化合物の量を、特定の適用
に従って約0.1mg〜1000mg、より好ましくは約1mg〜300m
gに変動され得るかまたは調節され得る。
実際に用いる投薬量は、患者の条件および処置する症
状の重度に依存して変動され得る。特定の状況のための
適切な投薬量の決定は、当業者の範囲内である。一般
に、処置は、化合物の最適な用量未満である、より少量
の投薬で開始される。その後、投薬量は、その状況下の
最適な効果が達せられるまで、少量づつ増加させる。便
宜上、所望ならば、全一日投薬は分割し得、そして一日
の間分配して投与し得る。
本発明の化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投
与の量および頻度は、患者の年齢、状態、および大きさ
ならびに処置する症状の重度のような要因を考慮する担
当臨床医の判断に従って調節される。代表的な推薦投薬
処方は、腫瘍増殖をブロックする2〜4分割投薬で、10
mg/日〜2000mg/日、好ましくは、10mg/日〜1000mg/日の
経口投与である。この投薬量範囲内で投与された場合、
化合物は無毒である。
以下は、本発明の化合物を含む薬学的投薬形態の例で
ある。薬学的組成物局面における本発明の範囲は、提供
された例によって限定されるものではない。
薬学的投薬形態 実施例A 製造方法 適切なミキサーで品目番号1および2を、10〜15分間
混合する。品目番号3を用いて混合物を顆粒化する。必
要に応じて、湿顆粒を粗いふるい(例えば、1/4″,0.63
cm)を通して製粉する。湿顆粒を乾燥させる。必要に応
じて、乾燥した顆粒をふるいにかけ、そして品目番号4
と混合し、そして10〜15分間混合する。品目番号5を添
加し、そして1〜3分間混合する。混合物を適切な大き
さに圧縮し、そして適切な錠剤機械で計量する。
実施例B 製造方法 適切なブレンダー中で品目番号1、2、および3を10
〜15分間混合する。品目番号4を添加し、そして1〜3
分間混合する。混合物を、適切なカプセル化機械で適切
な2片硬ゼラチンカプセル中に充填する。
本発明は上記の特定の実施態様に結びつけて記載さえ
ているが、その多くの代替、改変、および変更は、当業
者に明らかである。全てこのような代替、改変、および
変更は、本発明の精神および範囲内にあると意図され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07M 7:00 (72)発明者 ジョロジ,エフ.ジョージ アメリカ合衆国 ニュージャージー 07083,ユニオン,ジュリアト プレイ ス 2597 (72)発明者 マラムス,アラン ケイ. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07840,ハケッツタウン,キングス ハ イウェイ 147 (72)発明者 レミスジュースキ,ステイシー ダブリ ュー. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07675,ワシントンタウンシップ,ハニ ーサックル ドライブ 147 (72)発明者 タベラス,アーサー ジー. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07866,ロックアウェイ,クレストウッ ド ロード 43 (56)参考文献 特表 平10−505105(JP,A) 国際公開95/10515(WO,A1) 国際公開95/10516(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/14 C07D 401/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下からなる群より選択される化合物、ま
    たは薬学的に受容可能なそれらの塩
  2. 【請求項2】以下からなる群より選択される請求項1に
    記載の化合物:
  3. 【請求項3】以下の式を有する化合物、または薬学的に
    受容可能なその塩:
  4. 【請求項4】以下の式を有する化合物、または薬学的に
    受容可能なその塩:
  5. 【請求項5】以下の式を有する化合物、または薬学的に
    受容可能なその塩:
  6. 【請求項6】以下の式を有する請求項1に記載の化合
    物:
  7. 【請求項7】有効量の請求項1〜6のいずれかに記載の
    化合物を、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて
    含む、薬学的組成物。
  8. 【請求項8】ファルネシルタンパク質トランスフェラー
    ゼを阻害するための処置(有効量の請求項1〜6のいず
    れかに記載の化合物の投与を包含する)を必要とする患
    者において、そのような処置に使用可能な請求項1〜6
    のいずれかに記載の化合物。
  9. 【請求項9】膵臓ガン、肺ガン、骨髄性白血病、甲状腺
    小胞ガン(thyroid follicular cancer)、骨髄形成異
    常症候群、表皮ガン、膀胱ガン、結腸ガン、乳ガン、ま
    たは前立腺ガンの処置(有効量の請求項1〜6のいずれ
    かに記載の化合物の投与を包含する)を必要とする患者
    において、そのような処置に使用可能な請求項1〜6の
    いずれかに記載の化合物。
  10. 【請求項10】細胞の異常な増殖を阻害するための薬剤
    を製造するための、請求項1〜6のいずれかに記載の化
    合物の使用。
  11. 【請求項11】ファルネシルタンパク質トランスフェラ
    ーゼを阻害するための処置(有効量の請求項3に記載の
    化合物の投与を包含する)を必要とする患者において、
    そのような処置に使用可能な請求項3に記載の化合物。
  12. 【請求項12】膵臓ガン、肺ガン、骨髄性白血病、甲状
    腺小胞ガン、骨髄形成異常症候群、表皮ガン、膀胱ガ
    ン、大腸ガン、乳ガン、または前立腺ガンの処置(有効
    量の請求項3に記載の化合物の投与を包含する)を必要
    とする患者において、そのような処置に使用可能な請求
    項3に記載の化合物。
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