JP3193493B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッドのショルダー
リブにタイヤ周方向に延びる細溝を設けたリブ基調パタ
ーンを有する空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳し
くは、その細溝への石噛みによるクラックの発生を防止
するようにした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】トラック・バス等の重荷重用として使用
されるリブ基調パターンを有する空気入りラジアルタイ
ヤでは、特に操向軸側において、ショルダーリブに偏摩
耗が発生しやすく、しかも轍路面走行時にワンダリング
現象が発生しやすいという欠点があった。その対策とし
て、ショルダーリブにタイヤ周方向に延びる細溝を設け
ることによりショルダー端部の剛性を低下させ、上記の
ような偏摩耗やワンダリング現象の発生を防止すること
が提案されていた。
【0003】しかしながら、ショルダーリブに設けた細
溝は石を噛みやすく、さらに噛んだ石が溝底にまでもぐ
り込むと、溝底が傷つけられてクラックを生じ、場合に
よっては細溝を境にショルダーリブが欠損してしまうと
いう問題があった。また、その対策として、細溝内に突
起などにより狭隘な部分を設けることにより、石噛みを
減少させるようにしたタイヤが種々提案されているが、
このような方法では石を噛みにくくするものの、いった
ん噛み込むと、その噛んだ石が排出されないまま溝底側
にもぐり込むことになり、結果的にクラックの発生を防
止することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ショ
ルダーリブにタイヤ周方向に延びる細溝を設けた場合で
も、その細溝への石噛みによるクラックの発生を防止す
ることを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッドにリブ
基調のトレッドパターンを有し、そのショルダーリブに
タイヤ周方向に延びる細溝を設けた空気入りラジアルタ
イヤにおいて、前記細溝の深さ方向中間部にタイヤ幅方
向に拡大する幅広部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】このようにショルダーリブにタイヤ周方向
に延びる細溝を設けたことにより、リブ基調パターンを
有する空気入りラジアルタイヤにおける偏摩耗やワンダ
リング現象の発生を防止することができると共に、その
細溝の深さ方向中間部にタイヤ幅方向に拡大する幅広部
を設けたことにより、前記細溝に噛んだ石が前記幅広部
に係止され、それ以上溝底側にもぐり込まなくなるの
で、石噛みによるクラックの発生を防止することができ
る。
【0007】以下、本発明の構成について添付の図面を
参照して詳細に説明する。図において、1はトレッド、
2はベルト層、3はカーカス層である。トレッド1に
は、タイヤ周方向に延びる複数の主溝4が設けられてお
り、これら複数の主溝4によって複数のリブ5が分割形
成されている。複数のリブ5のうち、トレッド1のショ
ルダー部に位置するショルダーリブ5aには、偏摩耗や
ワンダリング現象の発生を防止するために、タイヤ周方
向に延びる細溝6が設けられており、この細溝6によっ
てショルダーリブ5aがリブ本体5bと細リブ5cとに
分割されている。
【0008】細溝6の深さ方向中間部には、細リブ5c
の内側面を窪ませることにより、トレッド表面側の上部
6a及び溝底側の下部6bに比べてタイヤ幅方向に拡大
する幅広部7が設けられている。また、図3に示すよう
に、細リブ5cは適長間隔をおいてタイヤ周方向に分断
されており、その分断部8を介して細溝6が細リブ5c
の外側面に開放されるようになっている。
【0009】本発明によれば、ショルダーリブ5aに細
溝6を設けることにより、偏摩耗やワンダリング現象を
防止することが可能になり、しかも細溝6の深さ方向中
間部にタイヤ幅方向に拡大する幅広部7を設けることに
より、たとえ細溝6に石を噛んだとしても、その石が幅
広部7に係止されて溝底側の下部6bにもぐり込まなく
なるので、石噛みによるクラックの発生を防止すること
ができる。
【0010】また、上記のように細リブ5cをタイヤ周
方向に分断し、細溝6を細リブ5cの外側面に開放させ
るようにすることにより、幅広部7に係止された石を分
断部8から排出することが可能となるので、溝底への石
のもぐり込みを効果的に防止することができる。本発明
において、幅広部7の深さh1 は、細溝6の深さhに対
して、0.2≦h1 /h≦0.6の関係にすることが好
ましい。これは、比h1 /hが0.2未満であると石噛
みの発生しやすい初期摩耗時に幅広部7が磨滅してしま
い、逆に0.6を超えると溝底に石が到達しやすくなる
からである。また、幅広部7の幅w1 は、細溝6の上部
6aの幅wに対して、1.5≦w1 /w≦3.0の関係
にすることが好ましい。比w1 /wが1.5未満である
と幅広部7に石を係止することが困難になり、逆に3.
0を超えてもそれ以上の効果は得られず、リブ剛性を低
下させるだけである。また、細溝6の下部6cの幅w2
は、w2 ≦wの関係にすることが好ましい。このように
下部6cの幅w2 を上部6aの幅wよりも狭くすること
により、溝底へ石がもぐり込みにくくなる。
【0011】なお、上記実施例においては、細溝6の深
さ方向中間部でショルダーリブ5aの細リブ5cの内側
面を窪ませることにより幅広部7を形成した場合につい
て説明したが、本発明ではリブ本体5bの外側面を窪ま
せたり、或いは両者を窪ませることが可能である。しか
し、幅広部7の形成に際し、リブ本体5bの外側面を窪
ませると、リブ本体5bの剛性が低下して偏摩耗が発生
しやすくなるので、上記実施例のように細リブ5cの内
側面を窪ませるようにすることが好ましい。また、幅広
部7の断面形状は特に限定されることはなく、上記実施
例のような半円形のほか、矩形や三角形などにすること
が可能である。
【0012】
【実施例】タイヤサイズ11R22.5とし、図1に示
すようなリブ基調パターンにおいて、ショルダーリブに
タイヤ周方向に延びる細溝を設け、その細溝の断面形状
だけを下記のように種々異ならせた10種類の空気入り
ラジアルタイヤを製作した。従来タイヤ1 図4に示すように、細溝を全深さにわたって均一な幅と
した。従来タイヤ2 図5に示すように、細溝を溝底側で分岐させ、その間に
突起を残存させるようにした。従来タイヤ3 図6に示すように、細溝の一方の側壁に段差を設けると
共に、他方の側壁に突起を設けるようにした。本発明タイヤ1〜7 図2に示すように、細溝の深さ方向中間部にタイヤ幅方
向に拡大する幅広部を設け、細溝の深さhに対する幅広
部の深さh1 の比h1 /hと、細溝の上部の幅wに対す
る幅広部の幅w1 の比w1 /wと、細リブにおける分断
部の有無を種々異ならせた。
【0013】これら従来タイヤ1〜3及び本発明タイヤ
1〜7について、下記の方法により耐偏摩耗性及びクラ
ック防止性能を評価し、その結果を表1に示した。 耐偏摩耗性:試験タイヤを空気圧7.0kg/cm2
してトラックに装着し、舗装面99%と砂利面1%から
なる試験路を5万km走行した後、タイヤ外観を視覚評
価した。その評価結果は、従来タイヤ1を100とする
指数により示した。この指数値が大きいほど耐偏摩耗性
が優れている。
【0014】クラック防止性能:試験タイヤを空気圧
7.0kg/cm2 としてトラックに装着し、舗装面9
9%と砂利面1%からなる試験路を5万km走行した
後、石噛みによって細溝の溝底に発生したクラックの長
さを測定した。その評価結果は、測定値の逆数を求め、
従来タイヤ1を100とする指数により示した。この指
数値が大きいほどクラック防止性能が優れている。
【0015】 この表1から明らかなように、本発明タイヤ1〜7は従
来タイヤ1〜3と同等の耐偏摩耗性を備えていると共
に、細溝への石噛みに対するクラック防止性能が優れて
いた。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドにリブ基調のトレッドパターンを有し、そのショ
ルダーリブにタイヤ周方向に延びる細溝を設けた空気入
りラジアルタイヤにおいて、細溝の深さ方向中間部にタ
イヤ幅方向に拡大する幅広部を設けたことにより、偏摩
耗やワンダリング現象の発生を防止することが可能にな
り、しかも細溝に噛んだ石が幅広部に係止されて溝底側
にもぐり込まなくなるので、石噛みによるクラックの発
生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる空気入りラジアルタイ
ヤの要部を示す半断面図である。
【図2】図1におけるショルダー部を拡大して示す断面
図である。
【図3】図1におけるショルダー部を拡大して示す斜視
図である。
【図4】従来タイヤにおける均一幅の細溝を示す断面図
である。
【図5】従来タイヤにおける分岐させた細溝を示す断面
図である。
【図6】従来タイヤにおける側壁に突起を設けた細溝を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド 5a ショルダーリブ 6 細溝 7 幅広部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドにリブ基調のトレッドパターン
    を有し、そのショルダーリブにタイヤ周方向に延びる細
    溝を設けた空気入りラジアルタイヤにおいて、前記細溝
    の深さ方向中間部にタイヤ幅方向に拡大する幅広部を設
    けた空気入りラジアルタイヤ。
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