JP3193287U - 消しゴムケース - Google Patents

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Abstract

【課題】消しゴムに傷や亀裂が入りにくい消しゴムケースを提供する。
【解決手段】直方体形状の消しゴム2を収容する角筒状の本体部3を有する。本体部の一端側には本体部がのびる方向に張り出す張出部4が設けられている。張出部は円弧状であり、消しゴムの大面積部17aに沿っている。張出部には、指の滑り防止のために凹凸状にインキが塗布されたインキ塗布部5が設けてある。また、消しゴムケース1は、弾性変形が可能な厚紙で構成されている。そのため、字消しの際に、消しゴムが湾曲すると、張出部も同様に湾曲し、消しゴム2には傷が付かない。
【選択図】図3

Description

本考案は、消しゴムを収容する消しゴムケースに関するものである。
従来から、消しゴム(字消し)は幼児から大人に至るまで幅広い年齢層で使用されている。消しゴムの形状は様々であるが、持ち易さ、使い易さ、及び製造のし易さ等から直方体形状を呈するものが主流となっている。また、消しゴムの大きさも様々であるが、使い易さを勘案すると、適度な持ち易い大きさであることが好ましい。そして、消しゴムは消しゴムケースに収納された状態で使用されている。
図7に示す様に、消しゴムケース61は、消しゴム62よりも若干短く、消しゴム62の一部が消しゴムケース61から露出して露出部62aを構成している。使用者は、図8(a)に示すように、消しゴムケース61を介して消しゴム62を持ち、消しゴム62の露出部62aを紙等の消字対象物60に押し付けて摩擦し、消字作業を行う。
図8(a)に示すように、消字作業を行う際に、消字対象物60に押し付けられた消しゴム62は、消しゴムケース61の縁61aに押し付けられ、縁61aと当接した部位に小さな傷が付く。すなわち、消しゴム62は、露出部62aの先端部分が消字対象物60に当接しており、使用者の指によって消しゴムケース61を介して消しゴム62の縁61a付近が挟持されている。そして、使用者は、図8(a)の矢印A1と図8(b)の矢印A2で示す方向に消しゴム62を往復移動させ、消字対象物60上の文字や線を消去する。その際、消しゴム62における消しゴムケース61の縁61aと当接した部位に傷が付く。
さらに、消しゴム62が矢印A1、A2で示す方向に往復移動するうちに、消しゴム62の一方向への湾曲と逆方向への湾曲が繰り返されて傷が拡がり、消しゴム62には図8(b)に示すような亀裂63が生じる。そして、図9に示すように、消しゴム62は破断してちぎれてしまう。
そこで、消しゴムがちぎれないように工夫された消しゴムケースが、例えば特許文献1に開示されている。図10に示すように、特許文献1には、消しゴム72が露出した側の消しゴムケース71の一端の縁71aの角部分に略U字状の切り欠き部73を設けた構成が開示されている。このように消しゴムケース71の縁71aの角部分に略U字状の切り欠き部73を設けることにより、消字作業中に消しゴムケース71の縁71aが消しゴム72に押圧されにくくなり、消しゴム72に亀裂が入りにくくなるとされている。
実公平3−7193号公報
ところが、本考案者が試したところ、特許文献1のような構造を有する消しゴムケースであっても、なお消しゴムには亀裂が入ってしまうことが判明した。
そこで本考案は、消しゴムに亀裂が入りにくい消しゴムケースを提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、少なくとも一端側に開放部がある角筒状を呈し、消しゴムに装着されて消しゴムの一部を覆うと共に、消しゴムの一部を前記開放部から突出させる消しゴムケースであって、前記消しゴムは略直方体であって最も面積が大きい二つの大面積部と、面積が最も小さい正面部及び奥面部と、面積が中程度の二つの中面積部を有するものである消しゴムケースにおいて、前記消しゴムの大面積部の一部を覆う一対の第一被覆部と、前記消しゴムの中面積部の一部を覆う第二被覆部を有し、消しゴムケースの前記一端側における前記第一被覆部の端部には張出部が設けられており、前記張出部は、円弧状に張り出していて、消しゴムの表面に沿っており、前記張出部は、前記消しゴムと共に弾性変形が可能であり、前記張出部の外表面には凹凸が設けられており、前記凹凸は、張出部の表面に塗布されたインキによって立体的に構成されている
ことを特徴とする消しゴムケースである。
請求項1に記載の考案では、消しゴムの大面積部の一部を覆う一対の第一被覆部と、消しゴムの中面積部の一部を覆う第二被覆部を有し、消しゴムの周囲が消しゴムケースで覆われている。
消しゴムケースの一端側における第一被覆部の端部には張出部が設けられており、張出部は、円弧状に張り出していて、消しゴムの表面に沿っているので、張出部の中央部分は、両端部分よりも消しゴムの正面部に近接している。すなわち、張出部の両端は中央部分よりも後退している。そのため、使用者は張出部の中央部分を持つこととなり、張出部の中央部分が消しゴムに固定され、消字作業中に張出部の両端部分の縁が消しゴムに押圧されることがない。よって、消しゴムには傷が付きにくい。
また、張出部は、消しゴムと共に弾性変形が可能であるので、消字作業中に消しゴムの先端が消字対象物に押圧されて消しゴムが弾性変形しても、張出部も消しゴムに追従して弾性変形するので、消しゴムは張出部の縁で押圧されにくい。そのため、消しゴムにおける張出部の縁と接触する部位に、傷や亀裂が生じにくい。すなわち、消しゴムが破損しにくい。
さらに、張出部の外表面には凹凸が設けられているので、消しゴムの使用者が張出部を持ち易く、消字作業中に手(指)と消しゴムケースとが滑りにくい。よって、消しゴムの使用者は、力を入れることなく消しゴムを持ち、消字対象の文字や線を楽に消去することができる。
ここで、張出部の外表面に設けられる凹凸は、張出部に別部材を貼付することによって構成したり、張出部の外表面を部分的に削ることによって構成することが可能である。
請求項2に記載の考案は、前記凹凸は、張出部の表面に塗布されたUVインキによって立体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の消しゴムケースである。
請求項2に記載の考案では、凹凸は、張出部の表面に塗布されたUVインキによって立体的に構成されているので、非常に容易に凹凸を構成することができる。
請求項3に記載の考案は、消しゴムケースの前記一端側における前記第二被覆部には、消しゴムケースの他端側に後退する円弧状の後退部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消しゴムケースである。
請求項3に記載の考案では、消しゴムケースの一端側における第二被覆部には、消しゴムケースの他端側に後退する円弧状の後退部が設けられているので、消しゴムが消字対象物に押圧されて弾性変形しても、消しゴムが消しゴムケースの第二被覆部に押圧されにくい。そのため、消しゴムが破損しにくい。
請求項4に記載の考案は、前記一対の第一被覆部及び一対の第二被覆部に渡る複数の環状の切り取り線が所定の間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の消しゴムケースである。
請求項4に記載の考案では、一対の第一被覆部及び一対の第二被覆部に渡る複数の環状の切り取り線が所定の間隔をおいて設けられているので、切り取り線に沿って消しゴムケースの一部を切り取ることができる。すなわち、消しゴムケースの長さを短くすることができる。各切り取り線は、所定の間隔をおいて設けられているので、消しゴムが消費され、短くなるのに応じて、適宜切り取り線に沿って切り取り、消しゴムケースの長さを容易に調整可能である。
請求項5に記載の考案は、厚紙で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の消しゴムケースである。
請求項5に記載の考案では、消しゴムケースは厚紙で構成されているので、張出部が弾性変形する消しゴムに容易に追従することができる。そのため、張出部の縁が消しゴムの表面に傷を付けにくい。
少なくとも一端側に開放部がある角筒状を呈し、消しゴムに装着されて消しゴムの一部を覆うと共に、消しゴムの一部を前記開放部から突出させる消しゴムケースであって、前記消しゴムは略直方体であって最も面積が大きい二つの大面積部と、面積が最も小さい正面部及び奥面部と、面積が中程度の二つの中面積部を有するものである消しゴムケースにおいて、前記消しゴムの大面積部の一部を覆う一対の第一被覆部と、前記消しゴムの中面積部の一部を覆う第二被覆部を有し、前記第一被覆部と第二被覆部は厚紙で構成されており、消しゴムケースの前記一端側における前記第一被覆部の端部には張出部が設けられており、前記張出部は、円弧状に張り出していて、消しゴムの表面に沿っており、前記張出部は、前記消しゴムと共に弾性変形が可能であり、前記張出部の外表面にはUVインキによって凹凸が構成されており、前記第二被覆部には、消しゴムケースの他端側に後退する円弧状の後退部が設けられており、第一被覆部の張出部と、第二被覆部の凹部は滑らかに連続しており、前記一対の第一被覆部と一対の第二被覆部に渡って、複数の環状の切り取り部が、前記一端側から他端側に所定の間隔をおいて設けられているのが好ましい(請求項6)。
本考案の消しゴムケースは、消字作業中に消しゴムを破損させにくい。
本実施形態に係る消しゴムケースの斜視図である。 図1の消しゴムケースを異なる方向から見た斜視図である。 図1の消しゴムケースに消しゴムが収納された状態を示す斜視図である。 消しゴムの長辺角部で消字作業中の消しゴムを示しており、(a)は側面図であり、(b)は、(a)のA−A矢視図である。 消しゴムの短辺角部で消字作業中の消しゴムを示しており、(a)は側面図であり、(b)は、(a)のB−B矢視図である。 図1とは別の本実施形態に係る消しゴムケースであり、(a)は展開図であり、(b)は斜視図である。 従来の消しゴムの斜視図である。 図7の消しゴムで消字作業を行っている状態の側面図であり、(a)は湾曲した消しゴムに消しゴムケースの縁が当たって傷が付く状態を示しており、(b)は、(a)で付いた傷が拡がり、消しゴムが破断している状態を示している。 図7の消しゴムが破断してちぎれた状態を示す斜視図である。 特許文献1に開示されている消しゴムケースに消しゴムが収納されている状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る消しゴムケース1は、直方体の消しゴム2を収納する。消しゴム2は、図3に示すように、面積が最も大きい一対の大面積部17a、17bと、面積が中程度の一対の中面積部18a、18bと、面積が最も小さい正面部19a、奥面部19b(図4、図5)を有する。
図1、図2に示す様に、消しゴムケース1(字消しのスリーブ)は、両端が開放された角筒状の部材である。すなわち、消しゴムケース1の内部には空間7が形成されており、空間7の一端には開放部7aが形成されている。消しゴムケース1は、容易に弾性変形する厚紙等の紙製のシート材で形成されている。消しゴムケース1は、本体部3と張出部4、8を有する。
本体部3は、一対の対向する第一被覆部3a、3cと、一対の対向する第二被覆部3b、3dを有する。本体部3は、各第一被覆部3a、3cと、各第二被覆部3b、3dが接続された環状構造を有し、角筒状を呈している。図3に示すように、各第一被覆部3a、3cは、消しゴム2の大面積部17a、17bの一部を覆っており、各第二被覆部3b、3dは、消しゴム2の中面積部18a、18bの一部を覆っている。
図1に示すように、本体部3の第一被覆部3a、3cの一端側(開放部7a側)には、各々張出部4、8が設けられている。張出部4、8は、第一被覆部3a、3cの中央部分がのびるように形成されている。
張出部4は、本体部3の開放部7a側であって、第一被覆部3aを延長するように構成されている。すなわち、張出部4は、第一被覆部3aを延長し、消しゴムケース1の一端側の長辺縁9を構成している。また、張出部4の長辺縁9は、第一被覆部3aの中央部分が張り出すように半円状(円弧状)に形成されている。
張出部4の外表面には、インキ塗布部5が設けられている。インキ塗布部5は、UV印刷によってUVインキが塗布された部位であり、盛り上がり形成された部位である。インキ塗布部5には、例えば、文字や図柄等を、肌触りで実感できる程度に立体的に描画されている。すなわち、使用者がインキ塗布部5を持つと、消しゴムケース1と使用者の指の間には大きな摩擦が生じる。換言すると、インキ塗布部5は、消しゴムケース1の表面に凹凸を付与しており、滑り止め機能を発揮する。そのため、消しゴム2(消しゴムケース1)を持った使用者の指が滑りにくい。
一方、第一被覆部3cにも張出部8が設けられている。張出部8は、第一被覆部3aの張出部4と同様の大きさ及び形状を有しており、張出部4と対向している。すなわち、張出部8は、開放部7a側の長辺縁9と同様の長辺縁11を構成している。張出部8の外表面にも張出部4のインキ塗布部5のようなインキ塗布部を設けるのが好ましい。
図2に示すように、本体部3の第一被覆部3a、3cの他端側の開放部7b(図2)には、各々直線状の長辺縁13、15が設けられている。
また、第二被覆部3b、3dの他端側には、各々直線状の短辺縁14、16が設けられている。短辺縁14、16は、長辺縁13、15と連続している。すなわち、開放部7bは、長方形を呈している。
図1に示すように、第二被覆部3bの開放部7a側には、短辺縁10(後退部)が設けられている。短辺縁10は、長辺縁9、11と連続しており、第二被覆部3bの中央部分が本体部3の他端側(開放部7b側)へ後退するように形成された凹状の縁である。図示していないが、第二被覆部3dの一端側にも第二被覆部3bの短辺縁10と同様の短辺縁12が設けられている。
本体部3には、開放部7b(開口端)と平行な切り取り線6a〜6dが設けられている。切り取り線6a〜6dは、ミシン目状に破断されて構成されており、本体部3の第一被覆部3a、3c、及び第二被覆部3b、3dに渡って環状に設けられている。切り取り線6a〜6dは、所定の間隔(例えば3〜7mm)をおいて設けられている。また、本体部3の開放部7bから切り取り線6aまでの長さも同様の距離である。
以上のような構成を有する消しゴムケース1の内部に、図3に示すように直方体形状の消しゴム2(字消し)が収容されている。
消しゴム2の前述の大面積部17aと中面積部18aの境界には、長手方向角部25が形成されている。同様に大面積部17bと中面積部18aの境界には長手方向角部26が形成されている。ただし長手方向角部28は、都合上図示していない。
消しゴム2の横断面は、消しゴムケース1の空間7の矩形断面と略一致している。すなわち、消しゴム2は、消しゴムケース1の空間7にちょうど挿入配置が可能である。消しゴム2の正面部19a側には、図3に示すように、長辺角部21、22と短辺角部23、24が設けられている。
また、消しゴム2は、消しゴムケース1よりも若干(例えば3〜7mm程度)長い。そのため、消しゴム2の奥面部19bが、図2に示す消しゴムケース1の長辺縁13、15、及び短辺縁14、16と一致した状態で、消しゴム2の正面部19aが、消しゴムケース1の張出部4、8の中央部分よりも若干突出している。すなわち、張出部4、8(長辺縁9、11)は、消しゴム2の大面積部17a、17bに沿っており、張出部4、8(長辺縁9、11)の中央部分は、消しゴム2の正面部19a側の長辺角部21、22に接近している。また、消しゴムケース1の短辺縁10は、消しゴム2の中面積部18aに沿っている。短辺縁10は、開放部7bの短辺縁14側へ後退するように凹状に形成されている。図示していないが、消しゴムケース1の短辺縁12も、短辺縁10が沿っている中面積部18aとは反対側の中面積部18bに沿っている。張出部4、8の長辺縁9、11と短辺縁10、12は、接続部29a〜29dで接続されている。
次に、消しゴムケース1に収容された消しゴム2による消字作業について説明する。
消しゴム2の長辺角部21で消字対象物30に描かれた文字や線図等を消去する場合には、使用者は張出部4、8の中央部分を持ち、図4(a)に示すように、長辺角部21を消字対象物30に当接させ、例えば矢印B1で示す方向に消しゴム2を往復移動させて摩擦する。この場合、消しゴム2の往復移動方向(矢印B1方向)と、消しゴム2(消しゴムケース1)を挟持する使用者の指の並び方向とが一致するため、消字作業のために使用者は力を入れ易く、消しゴム2には大きな負荷が掛かり易いが、以下の理由により、消しゴム2は破断しない。
すなわち、使用者に把持された張出部4、8の中央部分が、図3に示すように、消しゴム2の長辺角部21、22に対して相当に短い距離L1まで接近している。また、張出部4、8は円弧状であり、張出部4、8の端部は、中央部分よりも後退した位置の接続部29a〜29dで短辺縁10、12と接続されている。各接続部29a〜29dと正面部19aは、距離L2だけ離間している。距離L2は、距離L1よりも相当に長い。
そして、使用者は、インキ塗布部5の滑り止め機能のため、張出部4、8の中央部分を持ち易く、張出部4、8の中央部分の長辺縁9、11に極めて近い部位を把持することができる。すなわち、力点(消しゴム2における使用者が把持する部位)と、支点(消しゴム2における消しゴムケース1の長辺縁9、11が当接する部位)とがほぼ一致していて両者の距離が極めて短い。また、支点から消字対象物30に当接する長辺角部21(作用点)までの距離L1も短い。さらに、図3に示すように、張出部4、8の両端と短辺縁10、12を接続する接続部29a〜29dは、消しゴム2の長手方向角部25、26、27、28上にある。この接続部29a〜29dは、張出部4の中央部分よりも後方にある。
消しゴム2が図4(a)に示す矢印B1方向に往復移動して、長辺角部21が消字対象物30と摩擦しても、消しゴム2は、使用者の指によって張出部4、8の中央部分が挟持固定されており、消しゴム2の長辺角部21から使用者に把持された張出部4、8の中央部までの距離(ほぼ長辺縁9、11までの距離L1)の長さ範囲でしか湾曲することができない。
そして、張出部4、8(消しゴムケース1)が、消しゴム2と共に弾性変形が容易な厚紙等の紙製シート材で構成されているので、張出部4、8は、わずかに湾曲する消しゴム2に押圧されて弾性変形する。そのため、張出部4、8(長辺縁9、11)は、消しゴム2の大面積部17a、17bに食い込みにくい。よって、消しゴム2には傷が付きにくい。すなわち、消しゴム2に破断の元となる傷が付かないので、消しゴム2は破断しない。
また、消しゴム2の長手方向角部25〜28と接触する消しゴムケース1の接続部29a〜29dは、長辺角部21、22(正面部19a)から距離L2の位置にあり、距離L2は距離L1よりも相当に長い。そのため、消字作業時に、消しゴム2の長手方向角部25、26、27、28における接続部29a〜29dと接触する部位は弾性変形しない。
その上、張出部4、8は円弧状を呈しており、張出部4、8の端部は、張出部4、8の中央部分よりも後退した位置で、短辺縁10、12と接続部29a〜29dで円滑に接続されている。そのため、消しゴム2の長手方向角部25〜28は、消しゴムケース1で押圧されにくく、長手方向角部25、26、27、28に接続部29a〜29dが食い込まない。よって、消しゴム2には傷が付きにくい。
さらに、消しゴム2を矢印B1と直交する矢印B2方向(図4(b))に往復移動させると、矢印B2方向が長辺角部21ののびる方向と一致しているので、消字対象物30の特定の狭い領域のみを消字することができる。この場合には、使用者は、消しゴム2の長辺角部21が消字対象部分に当たっているか否かに気を遣うため、あまり力を入れることがない。そのため、消しゴム2には大きな負荷が掛からず、消しゴム2は破損しにくい。
また、矢印B2方向に往復移動させる場合には、消しゴム2は、長辺角部21がのびる方向に湾曲(弾性変形)する。すなわち、消しゴム2は、長辺角部21が中面積部18a側又は中面積部18b側に移動するように湾曲する。
ところが、長辺角部21(正面部19a)から消しゴムケース1の接続部29a〜29dまでの距離L2(図3)が、力点である張出部4、8の中央部分から作用点である短辺角部24までの距離L3(図3)よりも相当に長い。すなわち、張出部4、8の中央部分が挟持されると、短辺角部24に対して、挟持された部位が短辺縁10よりも手前側にあるので、消しゴム2の中面積部18aにおける消しゴムケース1の短辺縁10と接触する部位は湾曲しない。そのため、中面積部18aにおける短辺縁10と接触する部位は押圧されず、中面積部18aに短辺縁10が食い込まないので、中面積部18aに傷が付かない。消しゴム2の中面積部18b(中面積部18aと反対側の面)も、同様の理由により傷は付かない。
さらに、長辺角部21を使用して矢印B2方向に往復移動させる場合には、使用者は張出部4、8を把持して消字操作を行いにくい。すなわち、使用者の指の並び方向が、矢印B2方向(往復移動方向)と直交する向きになるので、使用者は消しゴム2に力を入れにくい。そのため、この場合には、消しゴムケース1の第二被覆部3b、3dを挟持した方が消字作業を行い易い。この場合においても、使用者は、消しゴム2の長辺角部21が消字対象部分に当たっているか否かに気を遣うため、消しゴム2に大きな力が作用することはなく、消しゴム2は破断しない。
次に、消しゴム2の短辺角部24を使用して消字する場合について説明する。
図5(a)に示すように、短辺角部24を消字対象物30に当接させて消しゴム2を矢印C1で示す方向に往復移動させると、消しゴム2は、短辺角部24が中面積部18a側又は正面部19a側に移動するように湾曲(弾性変形)する。しかし、消しゴム2は、張出部4、8の中央部分が挟持されているので、上述のように中面積部18aに消しゴムケース1の短辺縁10が押圧されることがなく、短辺縁10が中面積部18aに食い込まず、中面積部18aには傷が付かない。
また、短辺角部24を消字対象物30に当接させて消しゴム2を矢印C1で示す方向に往復移動させると、短辺角部24の幅の範囲を消字することができる。ここで使用者が張出部4、8を保持すると、消しゴム2を挟持する使用者の指の並び方向が、矢印C1と直交する方向(図5(a)において紙面と直交する方向)になるため、使用者は大きな力を入れて消しゴム2を挟持する必要がある。すなわち、使用者は消字作業がしにくく、消しゴム2に大きな力を入れて消字操作することは少ないと考えられる。よって、消しゴム2には大きな負荷が掛からず、消しゴム2は破断しない。
また、図5(b)に示すように、消しゴム2を矢印C2で示す方向に往復移動させると、矢印C2方向が、消しゴム2を挟持する使用者の指の並び方向と一致するので、使用者は力を入れて消字作業を行い易い。そのため、消しゴム2には大きな負荷が掛かる。
しかし、張出部4、8は円弧状に構成されているので、円弧状の長辺縁9、11には角が存在しない上に、短辺縁10、12との各接続部29a〜29dは、正面部19aから距離L2だけ離間している。すなわち、各接続部29a〜29dが消しゴム2の長手方向角部25〜28と接触するが、この各接続部29a〜29dが正面部19aから距離L1よりも長い距離L2だけ離れているので、長手方向角部25〜28には傷が付きにくい。
消しゴムケース1は弾性を有する素材で構成されているので、消しゴム2が湾曲して消しゴムケース1が押圧されると、消しゴムケース1が容易に弾性変形し、張出部4、8の長辺縁9、11は消しゴム2の各大面積部17a、17b、及び各中面積部18a、18bに食い込みにくい。そのため、各大面積部17a、17b、及び各中面積部18a、18bに傷が付きにくく、消しゴム2は破断しにくい。
また、消しゴム2自体は、使用されるにつれて次第に減っていくものであり、長さが短くなる。そこで、消しゴム2の長さに応じて、消しゴムケース1の切り取り線6a〜6dを切り取る。消しゴムケース1には高品質な素材を使用せず、厚紙等の紙製のシート材が使用されているので、破棄しても差し支えがない。
また、消しゴム2は、使用されるにつれて、正面部19a側の長辺角部21、22、及び短辺角部23、24がなくなり、丸みを帯びてくる。このような場合においても、消しゴム2は基本的には図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)に示す矢印B1、B2、C1、C2方向のいずれかの往復移動、又はこれらの往復移動方向に対して傾斜した方向の往復移動によって、消字対象物30に表示された文字や線図等が消去される。その際においても、消しゴム2の大面積部17a、17bが張出部4、8を介して挟持され、消しゴム2のいずれの大面積部17a、17b、及び各中面積部18a、18b、及び長手方向角部25〜28にも傷が付かない。
さらに、消しゴムケース1の一方側の短辺縁10、12が、消しゴムケース1の他方側に後退するように円弧形状を呈していると、消しゴム2の中面積部18a、18bに局部的に大きな力が作用することがなく、消しゴム2に傷が付きにくい。
また、図3に示す消しゴム2の長辺角部21、短辺角部24、長手方向角部26が交差する頂部20aを消字対象物30に当接させて消字することもできる。この場合においても、消しゴム2は、消しゴムケース1の張出部4、8の中央部分が挟持され、各大面積部、各中面積部、及び各長手方向角部に傷を付けることなく消字することができる。消しゴム2のその他の頂部20b〜20dについても同様である。
本実施の形態では、張出部4にインキ塗布部5を設けたが、インキ塗布部5に興味を引く文字列や図柄を描画すると、使用者は楽しく消しゴム2を使用することができる。例えば、アニメのキャラクタ等を描画しておくと、低年齢層の者でも張出部4に興味をもち、張出部4、8を正しく挟持して消字することができる。
ここで、張出部4の外表面にUV印刷によるインキ塗布部5を設ける代わりに、別部材を貼付することによって張出部4の表面に凹凸を形成したり、張出部4の外表面を部分的に削ることによって凹凸を構成してもよい。
次に図6(a)、図6(b)を参照しながら、別の実施形態の消しゴムケース31について説明する。消しゴムケース31は、図1に示す消しゴムケース1とほぼ同様の構造を有している。
図6(a)、図6(b)に示すように、消しゴムケース31は、本体部33、張出部34、38を有する。本体部33は、一対の対向する第一被覆部33a、33cと、一対の対向する第二被覆部33b、33dを有する。また、本体部33は、重複部32を有する。重複部32は、図6(a)に示すように、第二被覆部33dと連続している。第一被覆部33a、33cと、第二被覆部33bの境界には、折り曲げ部45a、45bが設けられている。また、第二被覆部33dと第一被覆部33cの間、及び第二被覆部33dと重複部32の間には、各々折り曲げ部45c、45dが設けられている。
本体部33には、開放部37b側から順に切り取り線36a〜36dが設けられている。切り取り線36a〜36dは、ミシン目状に破断されて構成されている。
本体部33は、第一被覆部33a、第二被覆部33b、第一被覆部33c、第二被覆部33dが接続された環状構造を有し、角筒状を呈している。すなわち、本体部33は、各折り曲げ部45a〜45dに沿って折り曲げられ、図示していないが、重複部32が第一被覆部33aと重なって接着されており、消しゴムケース31は角筒状を呈している。
本体部33が角筒状に構成されているので、切り取り線36a〜36dが環状に繋がっている。
角筒の内部には空間37が形成されており、空間37の両側は開放されていて、開放部37a、37bが構成されている。
また、第一被覆部33aには、スリット46a〜46cが設けられている。スリット46a〜46cは、切り取り線36a〜36dと平行に交互に設けられており、長さが第一被覆部33aの幅の半分程度である。同様に、第一被覆部33cにもスリット47a〜47cが設けられている。
本体部33の第一被覆部33a、33cの一端側(開放部37a側)には、各々張出部34、38が設けられている。張出部34は、第一被覆部33aの中央部分が張り出すように円弧状を呈しており、長辺縁39を有している。張出部38も張出部34と同様に円弧状であり、長辺縁41を有している。この張出部34、38の張出量は、図1の消しゴムケース1の張出部4、8の張出量よりも少ない。
すなわち、図1に示すように、消しゴムケース1の張出部4、8は、ほぼ半円形状に張り出しているが、消しゴムケース31の張出部34、38は、図6(a)、図6(b)に示すように、円弧状に張り出している。
また、張出部34、38の外表面には、インキ塗布部35a、35bが設けられている。インキ塗布部35a、35bによって、張出部34、38には凹凸が形成されている。
一方、一対の第二被覆部33b、33dの一端側(開放部37a側)には、各々凹部43、44が設けられている。凹部43、44は、第二被覆部33b、33dの一端側の短辺縁40、42を構成している。凹部43、44の中央部分は、開放部37b側に退避しており、短辺縁40、42は滑らかに凹んだ円弧状を呈している。
図6(a)、図6(b)に示すように、長辺縁39、短辺縁40、長辺縁41、短辺縁42は、滑らかな凹凸の曲線を描くように連続している。そのため、消字作業中に局部的に大きな力が掛かりにくく、消しゴムに傷が付きにくい。
1 消しゴムケース(字消しのスリーブ)
2 消しゴム(字消し)
3a、3c 第一被覆部
3b、3d 第二被覆部
4、8 消しゴムケースの張出部
5 インキ塗布部(凹凸)
6a〜6d 切り取り線
7a 開放部
10、12 短辺縁(後退部)
17a、17b 消しゴムの大面積部
18a、18b 消しゴムの中面積部
19a 消しゴムの正面部
19b 消しゴムの奥面部

Claims (6)

  1. 少なくとも一端側に開放部がある角筒状を呈し、消しゴムに装着されて消しゴムの一部を覆うと共に、消しゴムの一部を前記開放部から突出させる消しゴムケースであって、前記消しゴムは略直方体であって最も面積が大きい二つの大面積部と、面積が最も小さい正面部及び奥面部と、面積が中程度の二つの中面積部を有するものである消しゴムケースにおいて、
    前記消しゴムの大面積部の一部を覆う一対の第一被覆部と、前記消しゴムの中面積部の一部を覆う第二被覆部を有し、
    消しゴムケースの前記一端側における前記第一被覆部の端部には張出部が設けられており、
    前記張出部は、円弧状に張り出していて、消しゴムの表面に沿っており、
    前記張出部は、前記消しゴムと共に弾性変形が可能であり、
    前記張出部の外表面には凹凸が設けられている
    ことを特徴とする消しゴムケース。
  2. 前記凹凸は、張出部の表面に塗布されたUVインキによって立体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の消しゴムケース。
  3. 消しゴムケースの前記一端側における前記第二被覆部には、消しゴムケースの他端側に後退する円弧状の後退部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消しゴムケース。
  4. 前記一対の第一被覆部及び一対の第二被覆部に渡る複数の環状の切り取り線が所定の間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の消しゴムケース。
  5. 厚紙で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の消しゴムケース。
  6. 少なくとも一端側に開放部がある角筒状を呈し、消しゴムに装着されて消しゴムの一部を覆うと共に、消しゴムの一部を前記開放部から突出させる消しゴムケースであって、前記消しゴムは略直方体であって最も面積が大きい二つの大面積部と、面積が最も小さい正面部及び奥面部と、面積が中程度の二つの中面積部を有するものである消しゴムケースにおいて、
    前記消しゴムの大面積部の一部を覆う一対の第一被覆部と、前記消しゴムの中面積部の一部を覆う第二被覆部を有し、
    前記第一被覆部と第二被覆部は厚紙で構成されており、
    消しゴムケースの前記一端側における前記第一被覆部の端部には張出部が設けられており、
    前記張出部は、円弧状に張り出していて、消しゴムの表面に沿っており、
    前記張出部は、前記消しゴムと共に弾性変形が可能であり、
    前記張出部の外表面にはUVインキによって凹凸が構成されており、
    前記第二被覆部には、消しゴムケースの他端側に後退する円弧状の後退部が設けられており、
    第一被覆部の張出部と、第二被覆部の凹部は滑らかに連続しており、
    前記一対の第一被覆部と一対の第二被覆部に渡って、複数の環状の切り取り部が、前記一端側から他端側に所定の間隔をおいて設けられている
    ことを特徴とする消しゴムケース。
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