JP3193228U - 印字入り錠剤 - Google Patents

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智章 尾崎
京子 松本
保春 飯田
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Abstract

【課題】錠剤同士や他部材との間で転着を生じにくい印字入り錠剤を提供する。
【解決手段】印字入り錠剤は、錠剤10の表面に複数の凹部20が形成され、凹部20の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われていることを特徴とする。凹部の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われていることにより、錠剤同士や他部材との間での接触によっても、印字ドットが擦れることが防止され、印字部分のはがれや転着が生じにくい。
【選択図】図1

Description

本考案は、錠剤の表面に印字が施された印字入り錠剤に関する。
錠剤においては、その錠剤の名称や記号を錠剤表面に表示し、錠剤の識別を明確にできることが、使用者や調合者に求められている。
錠剤には、薬剤や腑形剤を打錠により成型したままの素錠とその表面を白糖や水溶性高分子等でコーティングをしたコーティング錠とがある。
コーティング錠においては、錠剤の印刷を行うことができたが、素錠においては、印刷が難しく、刻印の方法が専ら用いられてきた。
従来、素錠において、刻印等が用いられてきたのは、素錠自体が易崩壊性の特性を有するような性質であるため、成型後の錠剤自体が通常の印刷における印圧に耐えられずに壊れてしまう場合や、表面の不安定な固着物(粉ふき)による印刷適性のなさが問題であったからである。
すなわち、錠剤が壊れやすいため印刷時の崩壊による歩留まりの不良や表面の印刷適性のなさによる印字不良、錠剤表面の剥離により密着性が得られない等の理由により、コーティングのない錠剤については、インクを用いての一般の印刷ができないとされていた。
しかしながら、印刷のされていない錠剤は、薬剤の特定ができず医療過誤のおそれがあった。また、刻印による方法も、実際の調剤においては、識別が行いにくい問題があり、調合の作業等では、識別しやすい印刷を施された錠剤のほうがやはり好ましい。
錠剤への印圧を避けた印刷方法としては、非接触で行うインクジェット法が従来より試みられている。
例えば、特許文献1には、薬剤成形物への文字いれまたは、しるしつけするためのインクジェットプリンタについての技術が示されている。
対象物としては、錠剤、被覆錠剤、カプセル、座薬等が示されている。
また、使用される染料液としては、アルコール、水、低脂肪族アルコール、グリコール、グリセロールのような溶剤成分、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート等の接着成分についても記載されている。
しかしながら、具体的な例としては被覆された錠剤が対象になっており、染料の水溶液、イソプロパノール液、酸化鉄のグリコール分散液との記載がされているにすぎない。
また、特許文献2は、連続式のインクジェットプリンタを用いての錠剤への印字について記載しているが、錠剤及びインクについての詳細な記載はない。
特許文献3には、連続式のインクジェットのインクとして、酸化チタンを用いるもの、食用色素のアルミレーキを用いるものの処方が示されている。しかしながら、食品用を主体とするもので、具体的に易崩壊性の錠剤に対しての適性にまでは至っていない。
特許文献4は、易崩壊性の投薬形態へのマーキングとして、レーザー捺印とインクジェットプリントを記載している。
易崩壊性の投薬形態としては、口中で1もしくは2秒以内に崩壊するものを対象の一部にとりあげている。そして、従来は、不浸透性のマーキングに限られていたものを多孔性の個体投薬形態まで拡大できることが可能になったとしている。
インクとしては、水、アルコールの混合物系が使用できる記載がある。しかしながら、インクジェットインクについての具体的な記載及びマーキングされた錠剤についての記載はなく、もっぱら易崩壊性技術が主体となっている。
特許文献5には、油脂ないしワックスを用いるインクジェットインクに関し、錠剤へのマーキングにも使用されることが記載されている。
しかしながら、易崩壊性の錠剤への適性を考慮したものでなく、易崩壊性での錠剤表面での密着性や錠剤同士での摩擦によるインクの転着が問題となる。
特許文献6には、インクジェット方式によるコーティングを意図した技術が記載されており、易崩壊性の錠剤へのマーキングの技術内容とは異なった強度アップの目的の方法として記載されている。
特許文献7は、錠剤へのインクジェット方式を用いる印刷について記載しており、対象の錠剤として裸錠、特に、口腔内崩壊錠でも好適に使用できる装置について記載している。
このため、錠剤の空隙率に対しての適性を5〜40%、さらには、5〜30%が好適と記載している。多色の印刷も意図しており、ピエゾ素子を用いるドロップオンディマンド方式のプリンタによるものを意図している。
鋳型錠、湿製錠、圧力錠等が具体的に対象物として記載されている。
しかし、具体的なインクについての記載はないものであった。
特開昭57−1768号公報 特開平7−81050号公報 特表2000−507820号公報 特表2000−512303号公報 特表2005−531330号公報 特開2008−48924号公報 国際公開第2009/025371号
本考案は、錠剤同士や他部材との間で転着を生じにくい印字入り錠剤を提供することを目的とする。
本考案者等は、上述した問題点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、その表面に複数の凹部が形成され、前記凹部の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われているように構成すればよいことを見出した。
すなわち、本考案にかかる印字入り錠剤は、その表面に複数の凹部が形成され、前記凹部の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われていることを特徴とする。
本考案の印字入り錠剤は、その表面に複数の凹部が形成され、前記凹部の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われていることにより、錠剤同士や他部材との間での接触によっても、印字ドットが擦れることが防止され、印字部分のはがれや転着が生じにくい。
本考案にかかる印字入り錠剤の一実施形態を示す斜視図である。 本考案にかかる印字入り錠剤の一実施形態を示す上面図である。 本考案にかかる印字入り錠剤の一実施形態を示す側面図である。 図4(a)は、図2におけるA−A矢視断面図であり、図4(b)は、図2におけるB−B矢視断面図である。 実施例2の印字入り錠剤の印字ドットの顕微鏡写真(3D)である。 実施例6の印字入り錠剤の印字ドットの顕微鏡写真(3D)である。 比較例2の印字入り錠剤の印字ドットの顕微鏡写真(3D)である。 比較例11の印字入り錠剤の印字ドットの顕微鏡写真(3D)である。
以下、本考案にかかる印字入り錠剤について詳しく説明するが、本考案の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本考案の趣旨を損なわない範囲で適宜変更実施し得る。
以下では、まず、図1〜4に基づき、本考案にかかる印字入り錠剤の形状について説明したのち、材料や製造方法などについての説明を行う。
〔印字入り錠剤の形状〕
図1は、本考案にかかる印字入り錠剤の一実施形態を示す斜視図であり、図2は上面図であり、図3は側面図である。図4(a)は、図2におけるA−A矢視断面図であり、図4(b)は、図2におけるB−B矢視断面図である。
図に示すように、錠剤10の上面には、複数の凹部20が形成されている。
図に示す実施形態では、複数の凹部20によって、アルファベットの「F」の文字が表現されている。
なお、凹部20の大きさや数は、実際の大きさや数を正確に表したものではなく、模式的なものである。
図4(a)に示すように、各凹部20は錠剤10の表面より内側に凹んでおり、図4(b)に示すように、各凹部20の内面にはインクジェットインクの乾燥塗膜21が形成されている(図4(a)においても、図示は省略しているが、各凹部20の内面に、インクジェットインクの乾燥塗膜21が形成されている)。
このように、本考案にかかる印字入り錠剤は、インクジェットインクの乾燥塗膜21が、錠剤10の表面より内側に凹んだ凹部20の内面に形成されているので、錠剤同士や他部材との間での接触によっても、インクジェットインクの乾燥塗膜21への接触が起こらず、従って、印字ドットが擦れることが防止され、印字部分のはがれや転着が生じにくいのである。
〔錠剤〕
本考案の印字入り錠剤は、錠剤の表面に印字が施されたものである。
前記錠剤自体は、常法によって製造したものでもよい。
前記錠剤としては、例えば、食品、医薬品、医薬部外品、飼料、またはこれらの添加物などとして使用されるものを挙げることができる。
一般に、錠剤に配合する薬物や賦形剤としては、経口投与が可能なものが選択されるが、この点は、本考案においても同様である。
具体的には、例えば、以下のような種々の成分を挙げることができる。
前記錠剤中に配合可能な薬物として、例えば、胃腸薬、便秘薬、ビタミン剤、解熱鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、抗不安薬、強心剤、鎮痙薬、鎮咳去痰剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、抗喘息薬、降圧剤、鎮暈剤、抗不整脈剤、抗生物質、高脂血症用剤、中枢神経興奮剤、ホルモン剤、生薬等を挙げることができる。
錠剤に配合できる添加剤としては、例えば、賦形剤、崩壊剤、安定化剤、甘味剤、矯味剤、抗酸化剤、清涼化剤、着香剤・香料、pH調整剤、芳香剤、防腐剤、保存剤等を挙げることができる。
賦形剤としては、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、白糖、キシロット、マルトース、マルチトール、ソルビトール、果糖、トレハロース、エリスリトール、有機酸と炭酸塩の組み合わせ、デンプン、加工デンプン、ポリエチレングリコール、流動パラフィン、(微)結晶セルロース、CMC、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、タルク等を例示できる。
崩壊剤としては、クロスポピドン、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、アルファー化デンプン等を例示できる。
安定化剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アジピン酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アルギニン、安息香酸ナトリウム、イノシトール、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、エルソルビン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、酢酸トコフェロール、ゼラチン、大豆油不けん化物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、無水クエン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセリン、リン酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
甘味剤としては、例えば、果糖、果糖ブドウ糖液、アスパルテーム、アマチャ、カンゾウ、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、高果糖液糖、ブドウ糖、水アメ、乳糖、白糖、精製白糖、ハチミツ、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、アセスルファムカリウム、スクラロース、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトース、マンニトール、単シロップ等を挙げることができる。
矯味剤としては、アラニン、アスコルビン酸、アスパラギン酸、5’−イノシン酸二ナトリウム、ウイキョウ、塩化ナトリウム、オレンジ油、カカオ末、グリシン、グリセリン、グルタミン酸、サフラン、酒石酸、ショウキョウ、ソルビトール、ハッカ、アジピン酸、フマル酸、ペパーミント、ボルネオール、メントール、リュウノウ、緑茶末、リンゴ果汁、リンゴ酢、レモン油、ローズ油、ローヤルゼリー等を例示することができる。
抗酸化剤としては、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、塩酸システイン、大豆レシチン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル等を例示することができる。
清涼化剤としては、ハッカ水、ハッカ油、メントール、ゲラニオール、ボルネオール、ミント、ペパーミントオイル等が例示できる。
着香剤・香料としては、ウイキョウ、メントール、エチルマルトール、オレンジ、エチルバニリン、カンフル、ケイヒ、シュガーフレーバー、シンナムアルデヒド、チェリーフレーバー、トウヒチンキ、ハッカ、バニラフレーバー、バニリン、ビターエッセンス、フルーツフレーバー、フレーバーGI、ベルモットフレーバー、ミックスフレーバー、ミントフレーバー、ユーカリ油、リュウノウ、レモンパウダー、レモン油、ロジン、ローズ油等を例示することができる。
pH調整剤としては、クエン酸ナトリウム、酢酸、希塩酸、グリシン、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、フマル酸一ナトリウム、リン酸、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二水素ナトリウム等が例示できる。
防腐剤としては、安息香酸、アミノエチルスルホン酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、カンテン、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル等が例示できる。
保存剤としては、安息香酸ナトリウム、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、エデト酸ナトリウム、サリチル酸、ソルビトール、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル等を例示できる。
本考案に適用される錠剤として、著しい効果を発揮する錠剤は、通常の印刷機では印刷が困難な非平面状の錠剤や、易崩壊性等の錠剤である。また、水及びアルコールにより、湿潤、体積収縮の生じやすい表面形成の錠剤である。
さらに、口腔内崩壊錠(OD錠)として、例えば、酸化マグネシウムを主体としたアルカリ性の表面を有する錠剤において顕著な優位性を有する。
より具体的には、例えば、粒子径が70〜500μmの大きさの粒状の酸化マグネシウムを60〜95重量%含有し、添加剤として、乳糖、結晶セルロース、デンプン、粉末セルロース、マンニット、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、低置換カルボキシメチルスターチ、結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、トウモロコシデンプン、ステアリン酸カルシウムなどを用いたものを挙げることができる。
また、錠剤表面のpHは9〜13のアルカリ性を示すことが好ましい。なお、錠剤表面のpHは、蒸留水で湿らせたユニバーサル指示薬試験紙を用いて確認することができる。
〔インクジェットインク〕
本考案の印字入り錠剤は、上記の如き錠剤の表面に印字が施されたものであり、前記印字は、以下に詳述するインクジェットインクの乾燥塗膜からなる印字ドットにより構成される。
すなわち、前記インクジェットインクは、色素と、分子量1万〜15万のヒドロキシプロピルセルロースと、エタノール及び水を含む溶剤とを必須成分とする。
これらの必須成分の他に、セラック樹脂やその他の添加剤を含有させてもよい。
<色素>
前記色素としては、錠剤に適用されるものである以上、可食性であることが求められる。
そのような色素として、例えば、タール色素が好ましく使用できる。具体的には、食用青色1号、食用青色2号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、及びこれらのアルミニウムレーキ等が例示できる。また、酸化鉄や、酸化チタン、植物炭末色素等も使用できる。
これらは、それぞれ単独で、また、2種以上混合して用いることもできる。
<ヒドロキシプロピルセルロース>
本考案に適用されるインクジェットインクには、ヒドロキシプロピルセルロース(以下、「HPC」と略記することがある)が含有される。
このHPCは、水及びアルコールにも溶解し、インクの粘度調整、インクと錠剤との密着性、インクジェットインクにおける色素の分散安定性などに寄与する。さらに、錠剤表面にうまく浸透することにより、凹状の形成にも寄与する。
前記HPCは、分子量が1万〜15万である。
かかる範囲であれば、インクジェットインクとしての適正粘度を得やすい。また、色素を安定に分散させることができる。
逆に、前記の分子量が1万を下回るHPCを用いると、色素を安定に分散させて安定なインクジェットインクを調製することが困難となる。
一方、分子量が15万を越えるHPCを用いると、HPC自身の粘性が高すぎるため、インクジェットインクの粘度が過剰に高くなり、インクジェットプリンタでの吐出が困難となり、糸引きの原因にもなる。また、分散体の粘度も高くなるため、分散処理を行う際、分散の負荷がかかりすぎるため(長時間分散機に供する必要があるため)、作業効率の低下も招く。
ちなみに、上記分子量分布のHPCは、2重量%濃度にしたHPC水溶液の粘度が2〜10mPa.s(20℃)となるものに相当する。
なお、本考案でいう分子量は、下記するMark−Houwink−桜田(マーク・フウィンク・桜田)の式(1)を用いて、極限粘度(測定値)から算出したものである。
[η]=KMα ・・・(1)
式(1)中、[η]:極限粘度、M:分子量、K:被測定物質固有の定数、α:被測定物質固有の定数である。定数K及び定数αは被測定物質ごとに予め知られている。極限粘度[η]は、溶媒の粘度と、被測定物質の濃度の異なる複数の溶液の粘度を測定し、複数の粘度測定値から外挿して得られる。
<溶剤>
本考案に適用されるインクジェットインクにおいて、溶剤はエタノール及び水を含むものである。
溶剤がエタノールを含有することにより、錠剤表面の材料との親和性が高まり、さらに、エタノールの表面浸透及び乾燥性が、印刷直後のにじみの防止、乾燥性による転着の問題を引き起こしにくくしている。
連続式インクジェットプリンタにおいては、エタノールを主体とすることが好ましく、これにより、水をインクジェットインク全体の50重量%以上含有する水性のインクジェットインクに比べて乾燥性が向上する。また、浸透性の材料においても良好な乾燥性を有する記録部分を形成することができ、記録システムによっては高速の可変情報の印字も可
能となる。
具体的には、連続式のインクジェットインクにおいて、エタノールに対する水の量は、溶剤成分全体の40重量%以下の使用であることが好ましい。40重量%を超えると、使用する樹脂の溶解性の低下や乾燥性の低下を招くおそれがある。
ドロップオンディマンド式(DOD式)のインクジェットプリンタにおいては、水をエタノールよりも多く使用する調整をすることが好ましい。
前記エタノールとしては、食品用の発酵エタノールまたは変性エタノールが知られており、本考案において好適に用いることができる。
本考案の効果を害しない範囲において、エタノール及び水以外の溶剤をさらに含んでもよい。
<セラック樹脂>
本考案では、ヒドロキシプロピルセルロースとともに、セラック樹脂を用いることもできる。使用するセラック樹脂は、ラックカイガラ虫由来の樹脂状物質を精製して得た可食性樹脂であり、多種類の樹脂酸およびそのエステル化物、ワックス、色素等の混合物とされていて、エタノール可溶性タイプのものが特に好ましく用いられる。インクジェットインクにおいては、セラック樹脂のなかでも、ワックスや色素分が予め除去された精製セラック樹脂を用いることが好ましい。更に、漂白処理された白色セラック樹脂も好ましく用いられる。このセラック樹脂は、本考案にて使用する色素の分散および耐水性を有する定着に寄与し、エタノールに溶解してインクの粘度を上昇させる働きも有する。また、このセラック樹脂は、水/エタノール混合系の溶剤にも溶解する。このように水を一部混合した溶剤に使える点でも好ましいバインダーとして寄与する。
なお、本考案においては、エタノール可溶性のセラック樹脂をそのまま溶解して用いることもできるが、さらに安定したインクとするためには、以下のような酸価の調整もおこなうことも優位な方法となる。
「セラック樹脂エタノール溶液の酸価の調整」
セラック樹脂は、エタノール溶液としたとき、一般的に酸価が89前後になっていることが多い。また、このエタノール溶液のpHが、3.6付近になっていることが多い。しかしながら、このような酸価のセラック樹脂溶液にてインクジェットインクを調製すると、長期での連続吐出において、インキの飛行曲がりや、インキ滴着弾位置異常(ドット落ち)という現象が生じやすい。そこで、酸価について検討したところ、酸価が80〜85、pHが0.5〜3.0のセラック樹脂エタノール溶液を用いることで、これらの問題が格段に少なくなることを確認した。
すなわち、本考案においては、酸価が80〜85、pHが0.5〜3.0であるセラック樹脂エタノール溶液を用いることが好ましい。このエタノール溶液の酸価の調整は、酸の添加や、エタノール溶液調整後の経過時間や処理温度にても行うことができるが、調整に非常な長期間を有するため、この方法は容易には採用しがたい。そこで、セラック樹脂エタノール溶液を、固体の酸触媒と混合して処理する方法が好ましい。また、この固体の酸触媒としては、H+型陽イオン交換樹脂であることが、比較的短時間にて行なえるために好ましい。ここで用いられる酸触媒としては、例えば(公序良俗違反につき、不掲載)等が例示される。特に、強酸性タイプのものが好ましい。
セラック樹脂のこのような酸価、pHへの調整は、粉末のセラック樹脂からエタノールの25〜50重量%の樹脂溶液を調整したのち、固体の酸触媒(例えば、H+型陽イオン交換樹脂)を20〜40重量%添加して攪拌し、接触処理することを3〜10時間程度実施する。処理温度としては、20〜30℃にて行なうことができる。その後、酸触媒を濾過にて取り出す。また、酸触媒をカラム充填し、このカラムにセラック樹脂のエタノール溶液を通過させるという接触処理でも対応可能である。
常法により酸価を滴定し、酸価が80〜85、また、pHメーターにてpHを測定し、pHが0.5〜3.0であることを確認して、インクジェットインクの材料として使用する。
尚、酸価の調整に伴うセラック樹脂溶液の特性の変化としては、固形分が約10%弱低下する。また、粘度は半分程度に低下する。再溶解性が格段に向上する。また、エタノール溶液を乾燥させてフィルム形成した表面のエタノールによる拭き取りにおいても2倍程度のふき取り速さの向上が確認できる。
そして、このセラック樹脂を水と一部混合する形態にする場合、安定した溶解性を維持させるために、インクのpHを7.5〜10.5のアルカリサイドにpH調整剤にて調整することができる。インクのpHが7.5よりも低いと、セラック樹脂の一部が析出しやすくする。他方で、インクのpHが10.5を超えると、プリンタ内や印字時の臭気が問題になってくる。
インクのpHを上記範囲内に調整するpH調整剤としては、食品添加物であって印字後に揮発していく成分であることが耐水性の観点より好ましく、例えば水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム等が挙げられる。なかでも、残留が問題にならない観点から、水酸化アンモニウムないし炭酸アンモニウムを用いてpHを調整することが好ましい。
<その他の添加剤>
本考案に適用されるインクジェットインクは、本考案の効果を害しない範囲において、湿潤剤、乳化剤、導電剤などのその他の添加剤を含んでも良い。
(湿潤剤)
前記湿潤剤としては、例えば、プロピレングリコールやグリセリンなどが挙げられる。
前記湿潤剤は、インクジェットインクの乾燥性の調整、インクジェットインクの粘度の調整などの役目をなす。また、被記録物の下地によっては、浸透性を調整する効果も使用目的として適している。
湿潤剤は、上述した溶剤の一部として用いても良い。
(乳化剤)
前記乳化剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンなどが挙げられる。これらの乳化剤は可食性で水系での安定性に優れるものであり、インクジェットインク中における色素の分散安定性に寄与する。
(導電剤)
本考案に適用されるインクジェットインクは、連続式のインクジェットプリンタとドロップオンディマンド式のインクジェットプリンタのいずれにも使用できる。
ここで、連続式インクジェットプリンタは、一定時間間隔で次々にノズルからインク滴を噴射し続け、インク滴に荷電される帯電量を調整することにより、印刷に必要なインク滴の飛行方向を曲げるようにし、印刷に不要なインク滴は直進飛行させガターで受け止めて回収するようになっている。すなわち、このような連続式インクジェットプリンタでは、導電剤を含有するインクが用いられる。
なお、ドロップオンディマンド式のインクジェットプリンタは、インク噴射手段を印刷に必要なタイミングだけ作動させてインク滴をノズルから噴射させるものである。印刷に不要なタイミングではインク滴を噴射させず、また、いったん噴射されたインク滴が回収されることもない。このようなドロップオンディマンド式のインクジェットプリンタのインク噴射手段としては、ピエゾ方式または熱方式によるものが代表的である。
連続式のインクジェットプリンタに用いるインクジェットインクの場合は、使用するプリンタに応じた導電率の調整が行われる。導電剤は、かかる導電率の調整に使用される。
前記導電剤としては、例えば、乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パントテン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらはいずれも経口摂取可能である。なかでも、酢酸ナトリウムは、アルコール含有溶剤によく溶解し、プリンタにおけるインクジェットインクの液滴の導電率を適度に保つ役割を少量で達成することができるため、導電剤によるインクジェットインク中の色素の分散安定性低下を極力抑制する上でも有効である。
また、印刷対象物が吸湿性を有するような打錠品等では、インクの剥離や転写が生じやすくなるが、酢酸ナトリウムにおいては、他の導電剤よりも、これらの症状が生じにくい特徴を有している。
また、色素の分散安定性についても、他の導電剤の添加よりも安定性をより発揮する。添加直後の安定性はもとより、添加後の経時における安定性も色素と酢酸ナトリウムの組み合わせが良好である。
<インクジェットインクの配合>
本考案に適用されるインクジェットインクとしては、インクジェットインク全量を100重量%とするとき、当該インクジェットインク中の各成分が、例えば、以下の含有割合のものであることが好ましい。
すなわち、前記色素の含有割合は0.3〜20重量%であることが好ましい。
前記HPCの含有割合は0.1〜10重量%であることが好ましい。
前記エタノールの含有割合は5〜90重量%であることが好ましく、15〜90重量%であることがより好ましい。特に、連続式のインクジェットプリンタにおいては、40〜90重量%であることが好ましい。
前記水の含有割合は3〜80重量%であることが好ましい。特に、連続式のインクジェットプリンタにおいては、3〜20重量%であることが好ましい。
特に、連続式のインクジェットプリンタにおいて、前記導電剤の含有割合は0.1〜2重量%であることが好ましい。この範囲内の使用により、インクジェットインクの導電率を適正な0.5〜5mS/cm程度にすることができる。前記の範囲内であっても少量使用での調整が好ましい。導電剤の添加量が2.0重量部を超えると、色素の凝集を招くおそれがある。
セラック樹脂を配合する場合、このセラック樹脂の含有割合は、1〜20重量%であることが好ましい。
また、色素1重量部に対し、樹脂成分0.5〜50重量部であることが好ましく、2.5〜35重量部であることがより好ましい。このような範囲において、錠剤とのインクの密着性に優れ、また、凹部形成においても有利であり、他錠剤や印刷搬送工程での搬送機への転着や汚れ発生を生じにくくなる。
〔インクジェットインクの製造〕
本考案に適用されるインクジェットインクは、上記必須成分及びその他の任意成分を任意に混合して調製することができ、その製造方法は、特に限定されるものではない。
ただし、色素の分散安定性に優れたものを得るためには、下記第1工程と下記第2工程とを備える製造方法が好ましい。
特に、導電剤は色素の分散安定性を低下させる傾向があるが、下記の製造方法は、導電剤による色素の分散安定性低下を有効に抑制することができる。これは、先に安定な分散体を調製した後に、導電剤を含む溶液と混合するようにしたためであると推測される。
<第1工程>
第1工程では、水及び/又はエタノールを必須とする第1溶剤にHPCを溶解させた第1樹脂溶液に、色素を分散させて分散体を得る。
HPCは水及びエタノールに良好に溶解するとともに、色素の分散性を安定化させる。
まず、第1樹脂溶液の調製について説明する。
第1溶剤の組成は、最終的に得ようとするインクの組成を考慮し、後述の第2溶剤の組成や第2溶剤との混合割合との関連で適宜決定すればよい。具体的には、水もしくはエタノールのいずれかだけでも良いが、水及びエタノールの混合溶剤が好ましく、このような混合溶剤の場合、水とエタノールの相互比率は、例えば、重量基準で、90:0〜30:50が好ましい。
前記第1樹脂溶液におけるHPCの含有量も、最終的に得ようとするインクの組成、後述の第2工程で使用するHPCの量や、HPCの溶解性などを考慮して適宜決定すればよく、例えば、後述する分散体全量に対してHPC1〜20重量%となるように選定することが好ましい。HPCが1重量%未満だと、十分な濃度の色素を分散させることができなくなるおそれがある。また、HPCが20重量%を超えると、第1樹脂溶液の粘度が過剰となり、分散機の配管詰まりを引き起こし、十分な分散処理を行うことができなくなるおそれがある。
次に、上記第1樹脂溶液に色素を分散させて分散体を得る点について説明する。
色素の添加量としては、例えば、分散体全量に対して、色素5〜30重量%の範囲が好ましい。色素が5重量%未満だと、十分な色素濃度のインクを得るためにインク調製工程で、多量の分散体を添加する必要があるが、こうするとインクの粘度が過剰となり、インクジェットプリンタへの適正粘度への調整が制限されたり、場合によっては、ノズル孔の目詰まりを引き起こすおそれがある。また、30重量%を超えると、分散体の粘度が過剰となり、分散機の配管詰まりを引き起こすおそれがあり、分散時の循環が不十分で、十分な分散処理を行うことができないことがある。
また、第1樹脂溶液中のHPCとの関係では、例えば、色素10重量部に対して2〜6重量部のHPCを用いると、優れた分散性が得られる。HPCの色素に対する前記含有量が2重量部よりも少ないと、色素の分散を十分に行なうことが困難となるおそれがある。また、HPCの色素に対する前記含有量が6重量部を超えると、分散時の粘度が高くなりすぎ、分散効率が低下するなどの問題を生じるおそれがある。
第1樹脂溶液への分散に際しては、色素と第1樹脂溶液を高速アジテーターミルで分散させる方法、溶剤分を少なくした状態で色素と第1樹脂溶液とをボールミルによる衝撃を加える方法などを適宜選択して用いることができる。但し、分散における第1樹脂溶液との混合態様から、ジルコニアビーズなどを分散メディアとする横型サンドミルを用いた分散が好ましい。また、分散メディアを使用しないメディアレスの分散機もコンタミ(異物の混入や汚染)の少ない分散体を製造するために有効な方法である。このようなメディアレスの分散機としては、(公序良俗違反につき、不掲載)などの使用ができる。
<第2工程>
第2工程では、エタノールを溶剤全体の50重量%以上含有する第2溶剤にセラック樹脂又はセラック樹脂と導電剤の両方を溶解させた第2樹脂溶液と前記第1工程で得られた分散体を混合するか、又は、エタノールを溶剤全体の50重量%以上含有する第2溶剤にHPC又はHPCと導電剤の両方を溶解させた第2樹脂溶液と前記第1工程で得られた分散体を混合する。
第2溶剤の組成は、エタノールを溶剤全体の50重量%以上含有するものであれば良く、最終的に得ようとするインクの組成、上述の第1溶剤の組成や第1溶剤との混合割合などを考慮して適宜決定すればよい。溶剤の残部としては水が好ましく挙げられる他、プロピレングリコールなどの他の溶剤を用いても良い。
前記第2樹脂溶液におけるセラック樹脂、HPCや導電剤の含有量も、最終的に得ようとするインクの組成、上述の第1工程で使用するHPCの量や、HPCや導電剤の溶解性などを考慮して適宜決定すればよい。
例えば、セラック樹脂又はセラック樹脂と導電剤の両方を溶解させた第2樹脂溶液を用いる場合、セラック樹脂は、第2樹脂溶液全量に対して0〜20重量%の割合が好ましい。
HPC又はHPCと導電剤の両方を溶解させた第2樹脂溶液を用いる場合、HPCは、第2樹脂溶液全量に対して1〜10重量%の割合が好ましい。
また、導電剤は、第2樹脂溶液全量に対して0.2〜2重量%の割合が好ましい。0.2%重量未満では十分な導電性を付与することができず、特に、連続式インクジェットプリンタでインク滴の帯電不足が生じ、インク滴を偏向させることができず、印字不良を引き起こすおそれがある。2重量%を超えると、インク全体のイオン濃度が過剰となる。イオン濃度が過剰となると、分散粒子間の斥力が弱まり、色素の凝集を招くおそれがある。
第2樹脂溶液と分散体の混合比率は、例えば、重量基準で、95:5〜70:30が好ましい。
〔印字ドット〕
本考案の印字入り錠剤における印字は、以上に詳述したインクジェットインクの乾燥塗膜からなる印字ドットにより構成される。
錠剤表面への印字ドットの形成は、例えば、以下のようにして行うことができる。
インクジェットプリンタで使用するにあたり、エタノール、水及び導電剤を含んでなる希釈溶剤で前記インクジェットインクを希釈して用いることもできる。
希釈溶剤で、適宜インクジェットインクを希釈しながらインクジェットプリンタで使用することで、インクジェットプリンタで過酷な連続印字を行なう場合でも、プリンタ内でのインクジェットインクの濃縮を防ぐことができ、適度な導電率を保持できる。これにより、インクジェットインクの導電性が低下することなく、長期の連続印字性能を安定に継続することができる。
本考案に適用されるインクジェットインクは、エタノールを溶剤として含むので乾燥性が優れている。また、非浸透性の材料においても良好な耐水性を有する記録部分を形成することができ、記録システムによっては高速の可変情報の印字も可能となる。
以下、実施例を用いて、本考案について詳しく説明するが、本考案はこれら実施例に限定されるものではない。以下では、便宜上、「重量部」を「部」、「重量%」を「%」と表記する。
〔錠剤の試作例1〕
酸化マグネシウム240部、クロスカルメロースナトリウム12部、結晶セルロース45.6部、ステアリン酸カルシウム3.6部を混合し、さらにエタノール150部を加えて分散練合後、乾燥、整粒し打錠用顆粒とし、打錠機で圧縮成形して素錠を製造した。
試作例1で製造した錠剤は、精製水で湿らせたユニバーサル試験紙により、アルカリ性の表面を示した。
〔錠剤の試作例2〕
酸化マグネシウム480部、クロスカルメロースナトリウム24部、結晶セルロース91.2部、トウモロコシデンプン24部、ステアリン酸カルシウム4.8部を加えて混合し、エタノール360部を加えて練合後、乾燥、整粒し打錠用顆粒とした。この打錠用顆粒を打錠機で圧縮成形して素錠を製造した。
試作例2で製造した錠剤は、精製水で湿らせたユニバーサル試験紙により、アルカリ性の表面を示した。
〔錠剤の試作例3〕
クロスポピドンよりなる粉末を小型手動の打錠プレスにて加圧して錠剤を作成した。
試作例3で製造した錠剤は、精製水で湿らせたユニバーサル試験紙により、中性の表面を示した。
〔錠剤の試作例4〕
顆粒コーンスターチよりなる粉末を小型手動の打錠プレスにて加圧して錠剤を作成した。
試作例4で製造した錠剤は、精製水で湿らせたユニバーサル試験紙により、中性の表面を示した。
〔インクジェットインクの調製例1〕
<分散体1の調製>
HPC(分子量4万)10部を水90部(第1溶剤)に溶解させてHPC水溶液(第1樹脂溶液)を得た。
HPC水溶液42部と、青色1号アルミニウムレーキ3部とを混合してミルベースを作製したのち、ジルコニアビーズを収容した横型サンドミルで2時間分散して、青色1号アルミニウムレーキの平均粒子径が0.38μmである分散体1を得た(第1工程、後述の表1参照)。
<インクジェットインクの調製>
99度の発酵エタノール(第2溶剤)にセラック樹脂(酸価85)を加えて撹拌し、セラック樹脂のエタノール溶液(25%セラック樹脂溶液)を得た。
20部の上記分散体1に、25%セラック樹脂溶液12部、炭酸アンモニウム1部、50%乳酸ナトリウム水溶液1部、及びエタノール66部を加え、横型ミルを用いて分散体1中の青色1号アルミレーキを更に分散させた(第2工程、後述の表2参照)。
得られた分散液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例2〕
青色1号2部、10%のHPC(分子量4万)の水溶液26部、炭酸アンモニウム1部、50%乳酸ナトリウム水溶液1部、精製水10部、及びエタノール60部を加え、羽根つきの攪拌機を用いてよく溶解させ、青色1号の溶解液を得た。
得られた溶解液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例3〕
<分散体2の調製>
HPC(分子量4万)10部を水90部(第1溶剤)に溶解させてHPC水溶液(第1樹脂溶液)を得た。
前記のHPC水溶液42部と、黄色5号アルミニウムレーキ3部とを混合してミルベースを作製したのち、ジルコニアビーズを収容した横型サンドミルで2時間分散して、黄色1号アルミニウムレーキの平均粒子径が0.39μmである分散体2を得た(第1工程、後述の表1参照)。
<インクジェットインクの調製>
99度の発酵エタノール(第2溶剤)にセラック樹脂(酸価83)を加えて撹拌し、セラック樹脂のエタノール溶液(25%セラック樹脂溶液)を得た。
20部の上記分散体2に、25%セラック樹脂溶液12部、炭酸アンモニウム1部、50%乳酸ナトリウム水溶液1部、及びエタノール66部を加え、横型ミルを用いて分散体2中の黄色5号アルミレーキを更に分散させた(第2工程、後述の表2参照)。
得られた分散液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例4〕
青色1号3部、赤色102号1部、10%のHPC(分子量4万)の水溶液24部、炭酸アンモニウム1部、50%乳酸ナトリウム水溶液1部、精製水10部、及びエタノール60部を加え、羽根つきの攪拌機を用いてよく溶解させ、黒色の溶解液を得た。
得られた溶解液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例5〕
<分散体1及び分散体2の調製>
上記インクジェットインクの調製例1における分散体1の調製、及び上記インクジェットインクの調製例2における分散体2の調製と同様にして、分散体1及び分散体2を調製した。
<インクジェットインクの調製>
調製例3と同様にして、セラック樹脂(酸価83)のエタノール溶液(25%セラック樹脂溶液)を得た。
10部の上記分散体1と6部の上記分散体2に、上記25%セラック樹脂溶液12部、炭酸アンモニウム1部、50%乳酸ナトリウム水溶液1部、精製水10部、及びエタノール60部を加え、横型ミルを用いて分散体中の青色1号アルミレーキ及び黄色5号アルミレーキを更に分散させた(第2工程、後述の表2参照)。
得られた分散液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例6〕
青色1号2.4部、赤色102号1.6部、10%のHPC(分子量4万)の水溶液21.1部、グリセリン0.8部、プロピレングリコール19.5部、精製水43.2部、及びエタノール11.4部を加え、羽根つきの攪拌機を用いてよく溶解させ、黒色の溶解液を得た。
得られた溶解液をNo.63のフィルターにより濾過した。次いで0.8μmのグラスフィルターで濾過してインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調整例7〕
<分散体3の調製>
HPC(分子量10万)3部を精製水39部で溶解し、これに、青色1号アルミニウムレーキを3部加えて攪拌し、青色1号アルミニウムレーキのプレミックスを調製した。
このプレミックスをビーズミルで2時間分散処理し、青色1号のアルミニウムレーキの6.7%分散体(分散体3)を調製した。
<インクジェットインクの調製>
HPC(分子量4万)10部を90部のエタノールで溶解したHPC溶液を調製した。
18部の上記分散体3を攪拌しながら、そこに前記HPC溶液20部を加えて、分散体3とHPC溶液を十分混合分散させた。この混合分散液に、乳酸ナトリウム1部を添加してインクジェットインクに調製した。この調製液を孔径1μmのフィルターにより濾過し、青色のインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの調製例8〕
<分散体4の調製>
HPC(分子量4万)3部を精製水87部で溶解し、これに、三二酸化鉄を10部加えて攪拌し、三二酸化鉄のプレミックスを調製した。
このプレミックスをビーズミルで2時間分散処理し、三二酸化鉄の10%分散体(分散体4)を調製した。
<インクジェットインクの調製>
HPC(分子量4万)2部を77部のエタノールで溶解したHPC溶液を調製した。
20部の上記分散体4を攪拌しながら、そこに前記HPC溶液を加えて、分散体4とHPC溶液を十分混合分散させた。この混合分散液に、乳酸ナトリウム1部を添加してインクジェットインクに調製した。この調製液を孔径1μmのフィルターにより濾過し、赤茶色のインクジェットインクを得た。
〔インクジェットインクの物性〕
上記調製例1〜8で得た各インクジェットインクについて、物性を測定・評価した。
表1及び表2に、各インクジェットインクで用いた分散体1〜4及び各インクジェットインクの配合をまとめるとともに、表2に、各インクジェットインクの物性を併記する。
上記表2における各物性の測定・評価は以下に示すとおりである。
<色素の平均粒子径>
インクジェットインク中の色素の平均粒子径は日機装株式会社製の粒度分布計(UPA型)を用いてメジアン径(d50)で測定した。
<インクジェットインクの粘度>
インクジェットインクの粘度(20℃、mPa・s)は東機産業社製の粘度計(EHコーン型 RE−80L)を用いて測定した。
<インクジェットインクの導電率>
導電率(mS/cm)は堀場製作所社製の導電率計(ES−51)を用いて測定した。
<視認性>
下記の密着性の評価と同様に印字し、目視により判読可能か確認し、以下の基準で評価した。
◎:印字直後と全く変化がない。
○:若干印字が欠けるが、判読可能である。
×:判読不可能である。
<密着性(剥離)>
打錠機により圧縮成形した加工品に、連続式インクジェットプリンタ(紀州技研工業社製の型式KGK JET CCS−3000)、シェアモードのドロップオンディマンド式プリンタ(XAAR社製 1001)を用いて印字し、10秒経過したとき、ティッシュペーパーで擦り、印字塗膜の剥離の有無を以下の基準で評価した。
◎:全く剥離無し。
○:若干剥離するが、印字の判読が可能である。
×:印字が完全に剥離し、判読不可能である。
<高温環境での印字性能>
室温を45℃に保持した環境室内でインクジェットプリンタで印字テストを行なったときの印字結果の状態を以下の基準で評価した。
○:印字状態良好。インクジェットプリンタのトラブルも無い。
×:インクが高温で変化を起こし・凝集し、吐出が不安定を引き起こす。
<低温環境での印字性能>
室温を5℃に保持した環境室内でインクジェットプリンタで印字テストを行なったときの印字結果の状態を以下の基準で評価した。
○:印字状態良好。インクジェットプリンタのトラブルも無い。
×:低温になることで、インクの流動性が増し、配管、ノズル詰まりを引き起こす。
<連続吐出性>
上記のように調製したインクジェットインクを、連続式インクジェットプリンタ(紀州技研工業社製の型式KGK JET CCS−3000)に装填し、連続して印字テストを行なったときのトラブル(ノズル詰り、印字不良、インク滴の着弾位置異常、噴出圧力異常など)の有無で以下の基準で判定した。また、DOD用インクは、シェアモードのドロップオンディマンド式プリンタ(XAAR社製 1001)を用いて印字して確認した。
○:各印字ドットが正確に着弾できている。
×:ドットの欠損が生じたり、所定の位置に着弾しない。
〔実施例1〜3〕
上記調製例1で得られたインクジェットインクを紀州技研工業社製のインクジェットプリンタ「CCS3000」(40μmノズル)に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例1〜3の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例4〜6〕
上記調製例2で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例4〜6の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例7〜9〕
上記調製例3で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例7〜9の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例10〜12〕
上記調製例4で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例10〜12の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例13〜15〕
上記調製例5で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例13〜15の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例16〜18〕
上記調製例6で得られたインクジェットインクをシェアモードタイプのドロップオンディマンドインクジェットプリンタ「XAAR社製プリンタ 1001」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例16〜18の各印字入り錠剤を得た。
〔実施例19〜21〕
上記調製例7で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜3にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、実施例19〜21の各印字入り錠剤を得た。
〔比較例1〜7〕
実施例1,4,7,10,13,16,19において、試作例1に係る錠剤を試作例4に係る錠剤に変更したこと以外は同様にして、比較例1〜7の各印字入り錠剤を得た。
〔比較例8〜11〕
上記調製例8で得られたインクジェットインクを上記インクジェットプリンタ「CCS3000」に入れ、上記試作例1〜4にかかる錠剤のそれぞれに対して印字を行うことにより、比較例8〜11の各印字入り錠剤を得た。
〔印字入り錠剤の評価〕
実施例1〜21及び比較例1〜11の各印字入り錠剤の表面を、顕微鏡を用いて観察した。
その結果、実施例1〜21の各印字入り錠剤は、いずれにおいても、印字のドットが、凹状になっていることが確認できた。参考のため、実施例2及び実施例6の印字入り錠剤について、それぞれ、印字ドットの顕微鏡写真(3D)を図5及び図6に示す。
一方、比較例1〜7の錠剤においては凹状は観察されなかった。参考のため、比較例2の印字入り錠剤について、印字ドットの顕微鏡写真(3D)を図7に示す。
また、比較例8〜11の各印字入り錠剤は、いずれにおいても、平面ないし凸状のドットになっていることが確認できた。参考のため、比較例11の印字入り錠剤について、印字ドットの顕微鏡写真(3D)を図8に示す。
さらに、印字後のドットを指で擦ると、比較例8〜11の各印字入り錠剤では、印字ドットよりの転移付着あるいは、印字ドットが、容易にとれてしまったが、実施例1〜21の各印字入り錠剤では、転移付着や印字ドットを取り除くことはできなかった。
〔結果の考察〕
<実施例の結果に基づく考察>
錠剤表面の印字ドットが凹状であり、これにより、錠剤同士によるこすれ等の抵抗が少なくなっており、こすりに強くなっているものと理解された。
<比較例の結果に基づく考察>
特に比較例8〜11の結果から、錠剤表面の印字ドットが出っ張っていることで、錠剤同士での接触によるこすれへの抵抗が大きくなることが示唆された。錠剤表面との密着性によっては、界面より剥離しやすくなると考えられる。
本考案の印字入り錠剤は、例えば、薬剤の種別の判別が容易であり、かつ、錠剤への記録が強固に保たれるので、印字部のはがれや転着が生じにくい錠剤として、各種錠剤関連用途に好適に利用することができる。
10 錠剤
20 凹部
21 インクジェットインクの乾燥塗膜
「セラック樹脂エタノール溶液の酸価の調整」
セラック樹脂は、エタノール溶液としたとき、一般的に酸価が89前後になっていることが多い。また、このエタノール溶液のpHが、3.6付近になっていることが多い。しかしながら、このような酸価のセラック樹脂溶液にてインクジェットインクを調製すると、長期での連続吐出において、インキの飛行曲がりや、インキ滴着弾位置異常(ドット落ち)という現象が生じやすい。そこで、酸価について検討したところ、酸価が80〜85、pHが0.5〜3.0のセラック樹脂エタノール溶液を用いることで、これらの問題が格段に少なくなることを確認した。
すなわち、本考案においては、酸価が80〜85、pHが0.5〜3.0であるセラック樹脂エタノール溶液を用いることが好ましい。このエタノール溶液の酸価の調整は、酸の添加や、エタノール溶液調整後の経過時間や処理温度にても行うことができるが、調整に非常な長期間を有するため、この方法は容易には採用しがたい。そこで、セラック樹脂エタノール溶液を、固体の酸触媒と混合して処理する方法が好ましい。また、この固体の酸触媒としては、H+型陽イオン交換樹脂であることが、比較的短時間にて行なえるために好ましい。特に、強酸性タイプのものが好ましい。
次に、上記第1樹脂溶液に色素を分散させて分散体を得る点について説明する。
色素の添加量としては、例えば、分散体全量に対して、色素5〜30重量%の範囲が好ましい。色素が5重量%未満だと、十分な色素濃度のインクを得るためにインク調製工程で、多量の分散体を添加する必要があるが、こうするとインクの粘度が過剰となり、インクジェットプリンタへの適正粘度への調整が制限されたり、場合によっては、ノズル孔の目詰まりを引き起こすおそれがある。また、30重量%を超えると、分散体の粘度が過剰となり、分散機の配管詰まりを引き起こすおそれがあり、分散時の循環が不十分で、十分な分散処理を行うことができないことがある。
また、第1樹脂溶液中のHPCとの関係では、例えば、色素10重量部に対して2〜6重量部のHPCを用いると、優れた分散性が得られる。HPCの色素に対する前記含有量が2重量部よりも少ないと、色素の分散を十分に行なうことが困難となるおそれがある。また、HPCの色素に対する前記含有量が6重量部を超えると、分散時の粘度が高くなりすぎ、分散効率が低下するなどの問題を生じるおそれがある。
第1樹脂溶液への分散に際しては、色素と第1樹脂溶液を高速アジテーターミルで分散させる方法、溶剤分を少なくした状態で色素と第1樹脂溶液とをボールミルによる衝撃を加える方法などを適宜選択して用いることができる。但し、分散における第1樹脂溶液との混合態様から、ジルコニアビーズなどを分散メディアとする横型サンドミルを用いた分散が好ましい。また、分散メディアを使用しないメディアレスの分散機もコンタミ(異物の混入や汚染)の少ない分散体を製造するために有効な方法である

Claims (1)

  1. その表面に複数の凹部が形成され、前記凹部の内面がインクジェットインクの乾燥塗膜で覆われている、印字入り錠剤。
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