JP3192955B2 - 人工花崗岩用組成物及び人工花崗岩 - Google Patents
人工花崗岩用組成物及び人工花崗岩Info
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Description
し、より詳しくは特定の粒径分布、形状及び色を有する
粒子の複数種の組み合わせから製造される立体感に富
み、ダイナミックでより天然の花崗岩に近い外観を有す
る人工花崗岩に関する。
材、各種天板として古くから使用されているが、重量が
重く、硬いことから施工・加工が難しく、また表面が多
孔質なので、汚れが取れ難い、長尺ものの入手が難し
い、継ぎ目ができるなどの欠点があった。
板、表面のみ模様出しを施したゲルコート人工花崗岩、
アクリル系人工花崗岩、ポリエステル系人工花崗岩など
がある。これらは天然花崗岩に比べ、軽量で無孔質であ
るが、前二者は表面のみの模様出しであるため加工補修
が困難である他に衝撃に弱いなどの欠点がある。
工花崗岩は、ソリッド材特有の優美な質感、容易な加工
性、優れた強度、耐衝撃性を有し、特にアクリル系人工
花崗岩は、耐候性に優れるなど多くの長所を有してい
る。
昭52−952号公報)には、ポリメタクリル酸メチル
のような重合体、水酸化アルミニウムのような充填剤と
200ミクロン以上の半透明及び/または透明粒子とか
らなる模造花崗岩物品が記載されている。さらに特公平
7−17424号公報(特開平3−28148号公報)
にポリメタクリル酸メチルのような重合体、水酸化アル
ミニウムのような充填剤と粒径0.05mm〜0.5m
m及び0.5mm〜1.5mmの不透明粒子とからなる
人造石とその製法が記載されている。
岩は、優美な質感、優れた強度、耐候性、施工・加工の
容易性から、キッチン天板、洗面化粧台、テーブル、家
具、壁材、床材、インテリア小物、印鑑、バスタブ、窓
枠、間接照明パネルなど多くの用途に用いられその使用
量はますます増加している。
術による人工花崗岩は、風合いが平面的であったり、ま
た単一パターンになりやすく、人工的で、天然花崗岩
(御影石)に比べ外観特性の点で未だ十分に満足できる
ものではなかった。また細かい柄の花崗岩の外観に似た
外観のものはあるが、ダイナミックさに欠けていた。
色柄及び質感を有し、またより大柄なパターンを有する
花崗岩、例えば稲田、ローザポリーニョ等(全国建築石
材工業会編花崗岩カタログより)に似たダイナミックな
外観を持ち、かつ従来のアクリル系人工花崗岩などが持
っている特徴、すなわち均質で無孔質なソリッド材、硬
質木材と同等の施工・加工性、メンテナンスの容易さ、
耐衝撃性、耐候性、難燃性などを有する人工花崗岩に関
する技術を提供することにある。
タクリル酸メチルを主成分とする重合性成分(a)20
〜50重量%、水酸化アルミニウム(b)30〜70重
量%、架橋性単量体(c)0.01〜3.0重量%、重
合開始剤(d)0.1〜5.0重量%および着色顔料
(h)0〜5重量%からなる組成物を重合硬化した硬化
物を粉砕して得られる、粒径0.1〜0.5mmの半透
明もしくは不透明粒子(E小粒子群)、粒径0.5〜
1.7mmの半透明もしくは不透明粒子(E中粒子群)
および粒径1.7〜5.0mmの半透明粒子(E大粒子
群)の混合物であって、E小粒子群、E中粒子群、E大
粒子群の各粒子群に属する少なくとも一種の粒子が他の
粒子群の少なくとも一つに属する粒子とは異なる色調を
有するものである粒子群混合物(E)5〜30重量%、
メタクリル酸メチルを主成分とする重合性成分(A)2
0〜50重量%、水酸化アルミニウム(B)30〜60
重量%、架橋性単量体(C)0.01〜3.0重量%、
および重合開始剤(D)0.1〜5.0重量%からなる
人工花崗岩用組成物であり、またこの組成物を所定形状
に成形して重合硬化させることにより得られる人工花崗
岩成形品である。
ル酸メチルを主成分とする重合性成分(a)20〜50
重量%、水酸化アルミニウム(b)30〜70重量%、
架橋性単量体(c)0.01〜3.0重量%、重合開始
剤(d)0.1〜5.0重量%および着色顔料(h)0
〜5重量%からなる組成物の重合硬化物を粉砕して得ら
れる粒径0.1〜3.0mmの半透明もしくは不透明の
粒子(F)5〜30重量%、メタクリル酸メチルを主成
分とする重合性成分(a’)20〜50重量%、水酸化
アルミニウム(b’)30〜70重量%、架橋性単量体
(c’)0.01〜3.0重量%、重合性成分に対する
重合開始剤(d’)0.1〜5.0重量%、および着色
顔料(h’)0〜5重量%からなる組成物の重合性成分
を重合硬化した硬化物を粉砕して得られる粒径1.7〜
5.0mmの半透明もしくは不透明の粒子(G)5〜3
0重量%、(2) メタクリル酸メチルを主成分とする重合
性成分(A)20〜50重量%、(3) 水酸化アルミニウ
ム(B)30〜60重量%、(4) 架橋性単量体(C)
0.01〜3.0重量%、(5) 重合開始剤(D)0.1
〜5.0重量%、および(6) 請求項1記載の粒子群混合
物(E)5〜30重量%からなる人工花崗岩用組成物で
あり、またこの組成物を所定形状に成形して重合硬化さ
せることにより得られる人工花崗岩成形品である。
ルを主成分とする重合性成分(a、a’またはA)とし
ては、メタクリル酸メチル単独、メタクリル酸メチルと
分子内にビニル基を1つ有する他のビニル単量体との単
量体混合物、メタクリル酸メチル単独重合体と前記単量
体との混合物、またはメタクリル酸メチルと分子内にビ
ニル基を1つ有する他のビニル単量体との共重合体と前
記単量体との混合物が用いられる。この重合性成分
(a、a’またはA)としては、予備重合させたシラッ
プを用いるのが望ましい。シラップを用いることの利点
としては、(1) 重合性成分に、無機充填剤と、粒子を添
加する際、重合性成分であるシラップ粘度をコントロー
ルすることによって、これら添加物の沈降を防ぐことが
できること、(2) 重合性成分の重合硬化時間を短縮で
き、生産性を上げることができることなどが挙げられ
る。
チルを重合させ途中で重合を停止させる方法、または塊
状重合や懸濁重合によって予め重合したメタクリル酸メ
チルを主成分とする重合体を、メタクリル酸メチルを主
成分とする単量体に溶解する方法が知られている。シラ
ップは、25℃における粘度は20〜300cp(セン
チポイズ)を有するようなものであることが好ましい。
いられる分子内にビニル基を1つ有する他のビニル単量
体としては、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル;及びメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
グリシジル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ラウリル等の(メタ)アクリル酸エステルが挙げ
られ、重合性成分の20重量%以下で使用できる。
ぞれ粒子群混合物(E)、粒子(F)、粒子(G)また
は人工花崗岩組成物を基準にして20〜50重量%の範
囲で使用するのが適当である。
b’またはB)としては、種々の水酸化アルミニウムが
使用できるが、アルミナ三水和物、すなわちギプサイト
が特に好ましい。ギプサイトは、メタクリル酸メチルの
重合体の屈折率に近いため、優れた透明感ないし半透明
感が得られるとともに、水和物の特性として、成形体へ
の難燃性付与にも優れている。水酸化アルミニウムの粒
子サイズは、粒径が1〜150μmで、平均粒径が10
〜100μmであることが好ましい。粒径が小さすぎる
と成形物の光透過性が低下し、また粒径が大きすぎると
生成物の物性低下を招く。
ると強度や対衝撃性の低下を招き、反対に少なすぎると
質感が損なわれ、耐熱性や難燃性も低下する。このこと
から、水酸化アルミニウム(b)は、粒子群混合物
(E)または粒子(F)を基準にして、30〜70重量
%の範囲で使用するのが適当である。また、水酸化アル
ミニウム(b’またはB)は、それぞれ粒子(G)また
は人工花崗岩組成物を基準にして30〜60重量%の範
囲で使用するのが適当である。
は、その粒子表面を、例えばシラン系カップリング剤、
リン酸エステル系カップリング剤、チタネート系カップ
リング剤、ステアリン酸等で処理したものも同様に扱う
ことができる。これらで処理した水酸化アルミニウムを
使用した場合、未処理の水酸化アルミニウムと比較して
人工花崗岩の耐クラック性、耐水性を向上させることが
できる。
c’またはC)は、メタクリル酸メチルを主成分とする
重合性成分を重合させて得られる重合体に架橋結合を生
成させるための成分である。
は、分子内に2つ以上のビニル基を有する化合物、例え
ばジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸
1,3−ブチレングリコール、トリメタクリル酸トリメ
チロールプロパン等の(メタ)アクリル酸エステル化合
物があげられる。
岩の耐汚染性などを向上させることができ、架橋性単量
体(cまたはc’)を加えないで粒子を作製した場合
は、人工花崗岩の作製中に粒子が変形して鮮明な外観が
得られなくなる。一方、架橋性単量体は多量に加える
と、加工性、耐クラック性、耐衝撃性が悪化する。この
ことから、架橋性ビニル単量体(c、c’またはC)
は、それぞれ粒子群混合物(E)、粒子(F)、粒子
(G)または人工花崗岩組成物を基準にして0.01〜
3.0重量%の範囲で使用するのが適当であり、0.0
2〜0.5重量%の範囲が好適である。
は、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシマレイン酸、アセチルパーオキサイド、ラ
ウリルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、
t−ブチルパーオキシビバレード、t−ブチルパーオキ
シネオデカノエート、t−ブチルパーオキシオクトエー
ト、ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどの有
機過酸化物やビスアゾイソブチロニトリル等のアゾ化合
物の単独叉は2種以上の組み合わせがあげられる。重合
開始剤(d、d’またはD)は、それぞれ粒子群混合物
(E)、粒子(F)、粒子(G)または人工花崗岩組成
物を基準にして、0.1〜5.0重量%の範囲で使用す
るのが適当である。
たはh’)としては、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫
化亜鉛、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック、ベンガ
ラ、朱、カドミウム赤、黄色鉛、コバルト青、コバルト
紫等の無機顔料、フタロシアニン系、アゾ系、トリフェ
ニルメタン系、キノリン系等の有機顔料が挙げられる。
着色顔料(hまたはh’)は、それぞれ粒子群混合物
(E)、粒子(F)または粒子を基準にして、0〜5重
量%が適当である。
は、メタクリル酸メチルを主成分とする重合性成分
(a)20〜50重量%、水酸化アルミニウム(b)3
0〜70重量%、架橋性単量体(c)0.01〜3.0
重量%、重合開始剤(d)0.1〜5.0重量%および
着色顔料(h)0〜5重量%からなる組成物の重合硬化
物を粉砕して得られるものであり、粒径0.1〜0.5
mmの半透明もしくは不透明粒子(E小粒子群)、粒径
0.5〜1.7mmの半透明もしくは不透明粒子(E中
粒子群)および粒径1.7〜5.0mmの半透明粒子
(E大粒子群)の3粒子群混合物であって、E小粒子
群、E中粒子群、E大粒子群の各粒子群に属する少なく
とも一種の粒子が他の粒子群の少なくとも一つに属する
粒子とは異なる色調を有するものである粒子群混合物
(E)である。なお、本発明にいう異なる色調とは、粒
子を直接対比観察するまでもなく、色相、彩度、明度の
いずれかにおいて一見して識別できる程度に相違してい
ることをいう。
成物を基準にして5〜30重量%添加されることが適当
である。
の重合硬化物の粉砕方法には、ボールミル、ロッドミ
ル、塔式摩砕機、振動ミル、ロールミル、ブレーキクラ
ッシャー、ロールクラッシャー、ハンマーミル、ジェッ
トミル、流動粉砕等があり、これらを組み合わせて使用
する方法もある。
5mm、0.5mm〜1.7mmおよび1.7mm〜
5.0mmの3つの粒子群に分級するとともに、これら
各粒子群のそれぞれに、残りの一つの粒子群あるいは二
つのいずれの粒子群にも存在しない特徴的な色調の粒子
を少なくとも一種存在させる点が顕著な特徴である。な
お、通常は各粒子群には、透明性および/または色調の
異る2種以上の粒子が含まれるが、一つの粒子群が単一
の粒子だけを含むものであってもよい。
酸メチルを主成分とする重合性成分(a)20〜50重
量%、水酸化アルミニウム(b)30〜70重量%、架
橋性単量体(c)0.01〜3.0重量%、重合開始剤
(d)0.1〜5.0重量%および着色顔料(h)0〜
5重量%からなる組成物の重合硬化物を粉砕して得られ
る、粒径0.1〜3.0mmの半透明粒子または不透明
粒子である。粒子(F)は、粒子(G)を基準にして5
〜30重量%使用するのが適当である。粒子(F)につ
いても、粒子群混合物(E)を得るための粉砕方法と同
様な方法が使用できる。
子、E中粒子、E大粒子及びF粒子)は、大別すると2
種のタイプ、すなわち(1)半透明粒子(着色または無
着色)および(2)不透明粒子(着色または無着色)に
分けられる。ここで、不透明粒子とは、光学濃度が2.
0以上のものをいい、半透明粒子とは、光学濃度が2.
0以下のものをいう。光学濃度は分光光度計を使用し
て、可視光線範囲の波長すなわち4000〜8000オ
ングストロームで粒子に粉砕する前の硬化物を厚さ0.
2mmのフィルムの状態で透明度を測定し、下式 光学濃度=log10(Ii /It ) (式中、Ii は入射光線強度、It は透過光線強度を示
す)により求められる。
mmは、重合硬化生成物である人工花崗岩における満足
できる美的特性を得るために必要となる値である。不透
明もしくは半透明の0.1mm未満の微細粒子が存在す
ると、花崗岩よりむしろコンクリートに類似する実質不
透明に近い生成物が得られる。上述した不透明もしくは
半透明の0.1mm〜0.5mmの粒子(E小粒子)、
不透明もしくは半透明の0.5mm〜1.7mmの粒子
(E中粒子)、および半透明の1.7mm〜5.0mm
の粒子(E大粒子)の粒子群混合物を使用することによ
り、実施例に示されるように、外観が花崗岩に非常に類
似する人工花崗岩が得られる。このとき1.7mm〜
5.0mmの粒子に不透明粒子を使用すると、その粒子
のみが目立ってしまうため外観上好ましくない。
めに、最大寸法が5mmよりも大きい、例えば5.0m
m〜15.0mmのようなサイズの粒子を存在させた場
合には、耐衝撃性、耐クラック性などが悪くなり好まし
くない。
物(E)を基準として、E小粒子群を10〜40重量
%、E中粒子群を5〜40重量%、E大粒子群を30〜
80重量%の割合で添加するとよい。
5〜30重量%、メタクリル酸メチルを主成分とする重
合性成分(a’)20〜50重量%、水酸化アルミニウ
ム(b’)30〜70重量%、架橋性単量体(c’)
0.01〜3.0重量%、重合開始剤(d’)0.1〜
5.0重量%、および着色顔料(h’)0〜5重量%か
らなる組成物を重合硬化した硬化物を粉砕して得られる
1.7〜5.0mmの半透明の粒子である。粒子(G)
には、色調の異なる複数種の粒子が含まれていてもよ
い。粒子(G)は、人工花崗岩組成物を基準にして5〜
30重量%添加するのが適当である。粒子(G)につい
ても、粒子群混合物(E)を得るための粉砕方法と同様
な方法が使用できる。
入っているのが確認できず、また人工花崗岩を作る過程
で調合されるマトリックスの粘度が上昇して重合成形が
困難になる。一方、大き過ぎると耐熱クラック性が低下
するため、粒径は1.7mm〜5.0mmのであること
が適当であるが、同様にして得られるサイズ0.5mm
〜1.7mmのものを混合使用してもよい。
崗岩に近い自然で深みのある色柄及び質感を有する人工
花崗岩が製造できる。
添加する粒子には、種々の添加剤を加えても良い。添加
剤としては、例えば紫外線吸収剤、難燃剤、抗菌剤、離
型剤、流動化剤、増粘剤などが挙げられる。
としては、レドックス重合、または、熱反応性重合開始
剤を添加し、加熱重合する方法等が挙げられる。これら
のうち、設備コストやプロセスの簡略性などの面で、レ
ドックス重合は工業的利用方法として優れている。
のレドックス重合は、ベンソイルパーオキサイド等のア
シル過酸化物とN,Nージメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン,N,N−ジメチルパライジンなどのア
ミン化合物との組み合わせ、またはt−ブチルパーオキ
シマレイン酸等のパーオキシル化合物とエチレングリコ
ールジメルカプトアセテート等のメルカプタン化合物と
の組み合わせなどによって行われる。
バッチ式プレス成形法、連続式キャスト成形法等が知ら
れているが、製造コストや製造物の外観及び物性の安定
性などを総合的に判断すると、連続式キャスト成形法が
望ましい。
表面を研削することによりはじめてクリアーな商品価値
の高い花崗岩調の外観を得ることができる。表面研削
は、0.5mm以上に深さで行うことが望ましい。
に説明するが、本発明はこれらの実施例、配合例等に限
定されるものではない。なお、以下の実施例において、
シラップには、メタクリル酸メチル80重量%とメタク
リル酸メチル重合体20重量%を混合したものを使用し
た。
脱気した。この真空脱気された混合物を、PVAフィル
ムを敷いた型枠(28℃に加熱してある)中に注入し、
その上からPVAフィルムを張り付けた。この上にさら
にウレタンマットを載せ保温し、しばらく放置すること
により、シート状硬化物を得た。このシート状硬化物を
分光光度計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2
mmのフィルムの状態で透明度を測定すると2.5であ
った。ついで、この硬化物を切断機で小さく切断した
後、ハンマーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別す
ることによって、粒径0.1〜0.5mm(E小粒子
1)、0.5〜1.7mm(E中粒子1)、1.7〜
5.0mm(E大粒子1)を得た。 2)白色半透明粒子の製造 表1記載の配合例2の組成物を用いて上記1)と同様に
してシート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光
光度計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mm
のフィルムの状態で透明度を測定すると0.3であっ
た。ついで、この硬化物を切断機で小さく切断したの
ち、ハンマーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別す
ることによって、粒径0.1〜0.5mm(E小粒子
2)、0.5〜1.7mm(E中粒子2)、1.7〜
5.0mm(E大粒子2)、粒径0.1〜3.0mm
(F粒子2)を得た。 3)黒色不透明粒子の製造 表1記載の配合例3の組成物を用いて上記1)と同様に
してシート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光
光度計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mm
のフィルムの状態で透明度を測定すると3.0であっ
た。ついで、この硬化物を切断機で小さく切断したの
ち、ハンマーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別す
ることによって、粒径0.1〜0.5mm(E小粒子
3)、0.5〜1.7mm(E中粒子3)、粒径0.1
〜3.0mm(F粒子3)を得た。 4)桃色半透明粒子の製造 表1記載の配合例4の組成物を用いて上記1)と同様に
してシート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光
光度計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mm
のフィルムの状態で透明度を測定すると1.5であっ
た。ついで、この硬化物を切断機で小さく切断したの
ち、ハンマーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別す
ることによって、粒径0.1〜0.5mm(E小粒子
4)、粒径0.1〜3.0mm(F粒子4)を得た。 5)黒色半透明粒子の製造 表1記載の配合例5の組成物を用いて1)と同様にして
シート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光光度
計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mmのフ
ィルムの状態で透明度を測定すると0.8であった。つ
いで、この硬化物を切断機で小さく切断したのち、ハン
マーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別することに
よって、粒径0.1〜0.5mm(E小粒子5)、0.
5〜1.7mm(E中粒子5)、1.7〜5.0mm
(E大粒子5)を得た。
シート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光光度
計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mmのフ
ィルムの状態で透明度を測定すると1.0であった。つ
いで、この硬化物を切断機で小さく切断したのち、ハン
マーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別することに
よって、粒径1.7〜5.0mm(G大粒子1)を得
た。 7)粒入り桃色粒子(G粒子)の製造 表2記載の配合例7の組成物を用いて1)と同様にして
シート状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光光度
計を用いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mmのフ
ィルムの状態で透明度を測定すると1.0であった。つ
いで、この硬化物を切断機で小さく切断したのち、ハン
マーミルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別することに
よって、1.7〜5.0mm(G大粒子2)を得た。 8)粒入り暗灰色粒子(G粒子)の製造 表2記載の配合例8の組成物で1)と同様にしてシート
状硬化物を得た。このシート状硬化物を分光光度計を用
いて、可視光線範囲の波長で厚さ0.2mmのフィルム
の状態で透明度を測定すると0.8であった。ついで、
この硬化物を切断機で小さく切断したのち、ハンマーミ
ルで粉砕し、この粉砕物を篩いで分別することによっ
て、1.7〜5.0mm(G大粒子3)を得た。
脱気した。この真空脱気された混合物を、PVAフィル
ムを敷いた型枠(28℃に加熱してある)中に注入し、
その上からPVAフィルムを張り付けた。この上にさら
にウレタンマットを載せ保温し、しばらく放置すること
によりシート状の硬化物を得た。
0.5mm深さ以上に削り、その後120番、400
番、600番のサンドペーパーで順に研磨したところ、
クリアーで商品価値の高い天然花崗岩調の人工花崗岩が
得られた。さらに、800番のサンドペーパーで研磨し
た後、研磨用コンパウンドで鏡面まで磨くとより意匠性
に優れた人工花崗岩に加工することができた。
色柄及び質感とを有し、また、より大柄なパターンを有
する花崗岩に似たダイナミックな外観を有していた。
施例1と全く同様にして、磨き上げた人工花崗岩を得
た。この人工花崗岩は花崗岩特有の深みのある色柄及び
質感とを有し、また、より大柄なパターンを有する花崗
岩である「ローザポリーニョ」(全国建築石材工業会編
花崗岩カタログより)に似たダイナミックな外観を有し
ていた。
施例1と全く同様にして、磨き上げた人工花崗岩を得
た。この人工花崗岩は花崗岩特有の深みのある色柄及び
質感とを有し、また、より大柄なパターンを有する花崗
岩である「稲田」(全国建築石材工業会編花崗岩カタロ
グより)に似たダイナミックな外観を有していた。
施例1と全く同様にして、磨き上げた人工花崗岩を得
た。しかし、得られた人工花崗岩は、粒子が不透明粒子
ばかりなので粒子自体に深みがなく人工的で、従来の人
工花崗岩と外観上相違のないものであった。また大きな
粒子も含まれておらず、ダイナミックさに欠けていた。
施例1と全く同様にして、磨き上げた人工花崗岩を得
た。しかし、この例で得られた人工花崗岩は、粒子が不
透明粒子ばかりなので粒子自体に深みがなく人工的で、
従来の人工花崗岩と外観上相のないものであった。
様にして粒径0.1〜5.0mmの幅広い粒径範囲から
なるE粒子2(白色半透明粒子)およびE粒子3(黒色
不透明粒子)をそれぞれ得た。
組成物を用いたことを除き、実施例1と全く同様にし
て、磨き上げた人工花崗岩を得た。しかし、この例で得
られた人工花崗岩は大きな粒子は含まれているが、単一
パターンで、花崗岩と比べ、外観上満足できるものはで
きなかった。
施例1と全く同様にして、磨き上げた人工花崗岩を得
た。しかし、この例で得られた人工花崗岩は、従来の人
工花崗岩と外観上相違はないものであった。また大きな
粒子も含まれておらず、また粒子が全然目立たずダイナ
ミックさに欠けていた。
崗岩は、マトリックスの中に、互いに色調が異なる複数
種の組み合わせからなる半透明、不透明粒子の大、中、
小粒子が遍在することになり、より大柄なパターンを有
し、深みのある色柄および質感を持ち、天然花崗岩に限
りなく近いダイナミックな外観を有する。このため、従
来の人工花崗岩には見られなかった全く新しい外観、フ
ァッション性を持っており、また加工性、メンテナンス
の容易性など従来の人工花崗岩の持つ特徴をも兼ね備え
ている。また、人工花崗岩としての用途に用いることが
できる他に、従来の人工花崗岩では外観の点から用いる
ことができなかった天然花崗岩の用途にも用いることが
できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 メタクリル酸メチルを主成分とする重合
性成分(a)20〜50重量%、水酸化アルミニウム
(b)30〜70重量%、架橋性単量体(c)0.01
〜3.0重量%、重合開始剤(d)0.1〜5.0重量
%および着色顔料(h)0〜5重量%からなる組成物の
重合硬化物を粉砕して得られる、粒径0.1〜0.5m
mの半透明もしくは不透明粒子(E小粒子群)、粒径
0.5〜1.7mmの半透明もしくは不透明粒子(E中
粒子群)および粒径1.7〜5.0mmの半透明粒子
(E大粒子群)の混合物であって、E小粒子群、E中粒
子群、E大粒子群の各粒子群に属する少なくとも一種の
粒子が他の粒子群の少なくとも一つに属する粒子とは異
なる色調を有するものである粒子群混合物(E)5〜3
0重量%、メタクリル酸メチルを主成分とする重合性成
分(A)20〜50重量%、水酸化アルミニウム(B)
30〜60重量%、架橋性単量体(C)0.01〜3.
0重量%、および重合開始剤(D)0.1〜5.0重量
%からなる人工花崗岩用組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の人工花崗岩用組成物を
所定形状に成形して重合硬化させることにより得られる
人工花崗岩成形品。 - 【請求項3】 (1) メタクリル酸メチルを主成分とする
重合性成分(a)20〜50重量%、水酸化アルミニウ
ム(b)30〜70重量%、架橋性単量体(c)0.0
1〜3.0重量%、重合開始剤(d)0.1〜5.0重
量%および着色顔料(h)0〜5重量%からなる組成物
の重合硬化物を粉砕して得られる粒径0.1〜3.0m
mの半透明もしくは不透明の粒子(F)5〜30重量
%、メタクリル酸メチルを主成分とする重合性成分
(a’)20〜50重量%、水酸化アルミニウム
(b’)30〜70重量%、架橋性単量体(c’)0.
01〜3.0重量%、重合性成分に対する重合開始剤
(d’)0.1〜5.0重量%、および着色顔料
(h’)0〜5重量%からなる組成物の重合性成分を重
合硬化した硬化物を粉砕して得られる粒径1.7〜5.
0mmの半透明もしくは不透明の粒子(G)5〜30重
量%、(2) メタクリル酸メチルを主成分とする重合性成
分(A)20〜50重量%、(3) 水酸化アルミニウム
(B)30〜60重量%、(4) 架橋性単量体(C)0.
01〜3.0重量%、(5) 重合開始剤(D)0.1〜
5.0重量%、および(6) 請求項1記載の粒子群混合物
(E)5〜30重量%からなる人工花崗岩用組成物。 - 【請求項4】 請求項3に記載の人工花崗岩用組成物を
所定形状に成形して重合硬化させることにより得られる
人工花崗岩成形品。
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