JP3192934U - 家具用複合ボード - Google Patents
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Description
この軽量化の試みとして、構造面から以下のような工夫がなされている。すなわち、図10に示すように、パーティクルボード等を用いて枠状に形成した框を芯材101とし、芯材101の表側表面及び裏側表面に合板やMDF等を表面材103として貼り合わせた中空のボード、いわゆるフラッシュ構造の木質製の板材100がある。しかしながら、テーブルや机の天板又は書棚の棚板等の用途に用いられる板材には、上から掛かる重みに対してある程度の強度が求められるが、フラッシュ構造の板材100は、中空部101aを有する構造であるため、上からの重みに対して極端に強度が低い部分が形成されるという問題がある。これを補うため、中空部に内部空間部材として蜂の巣状のペーパーコア材を敷き詰めた木製フラッシュパネル等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この木製フラッシュパネルでは、中部にペーパーコア材 等を敷き詰めることでフラッシュ構造パネルの課題の一つである強度不足を補っている。
パーティクルボード、インシュレーションボード(IB)、中質繊維板(MDF)よりなる群から選択される木質ボードと、その木質ボードの主面上に第一の接着層を介して具備する磁性体シートと、その磁性体シートの主面上に第二の接着層を介して具備する、コート紙、含浸紙、薄葉紙、クラフト紙、オレフィン系シートよりなる群から選択される表面シートとを有する構成とする。
しかしながら、PUR接着剤は高価であり、また市場での導入頻度が少ない事から、塩化ビニルシートの代わりに不織布を用い、その中に水分を吸収させ、接着させることで密着を安定させることが可能となる。
(実施するための形態1)
実施するための形態1では、本考案に係る種々の家具用複合ボードについて説明する。
本考案の家具用複合ボードは、図1に示すように、木質ボード11と、第一の接着層12を介して磁性体シート13を具備し、さらに第二の接着層14を介して表面シート15を有する。
木質ボードは、木の小片、木っ端や繊維を接着させて固めたものを総称して言うが、本考案では、特に、軽量、強度の観点からパーティクルボード、インシュレーションボード(IB)、中質繊維板(MDF)が好ましい。この中でさらに好ましいのは、MDFであり、MDFはファイバーボードの一種であり、スピーカのキャビネットや本棚、食器棚などの家具類の扉や背板、側板などに汎用されている。なお、本考案では、木質ボードに限定しているが、これに限らずハニカムボード、石膏ボード、板紙、バッカー材、合板を用いてもよい。
表面シートは、上述のように、コート紙、含浸紙、薄葉紙、クラフト紙、あるいはオレフィン系シートを用いる。
木質ボード21、第一の接着層22、磁性体シート23は、図1の木質ボード11、第一の接着層12、磁性体シート13と同じである。また、第二の接着層24を形成するために使用する接着剤は一般に用いられているものを使用でき、特に限定はされないが、例えば、EVA(ウレタン変性エチレン・酢酸ビニル共重合体)などを主成分とする接着剤を使用できる。本来硬い塩化ビニルシートを柔らかくするために、可塑剤を添加することができる。添加する可塑剤としては特に限定されないが、よく知られているDEHP(フタル酸ビス2-エチルヘキシル)を使用することができる。ただし、ホワイトボードとしての機能を持たせるのであれば、硬いシートとするために可塑剤は少量でよい。
図3に示すように、木質ボード31と、第一の接着層32を介して磁性体シート33と、第2の着層34を介して塩化ビニルシートもしくは不織布35と、第三の接着層36を介して表面シート37を有する。
図4に示すように、表面シート47と、第三の接着層46を介して木質ボード41と、第一の接着層42を介して磁性体シート43と、第二の接着層44を介して塩化ビニルシート45を有する。
図5に示すように、表面シート57と、第三の接着層56を介して木質ボード51と、第一の接着層52を介して磁性体シート53と、第2の接着層54を介して塩化ビニルシートもしくは不織布55と、第三の接着層56を介して表面シート57を有する。
図6に示すように、表面シート67に、第三の接着層66を介して木質ボード61と、第一の接着層62を介して磁性体シート63を具備し、さらに第二の接着層64を介して表面シート65を有する。
図7に示すように、木質ボード71の表裏面に、第一の接着層72a、72bを介して磁性体シート73a、73bと、第2の着層74a、74bを介して塩化ビニルシートもしくは不織布75a、75bと、第三の接着層76a,76bを介して表面シート77a、77bを有する。
図8に示すように、木質ボード81の表裏面に、第一の接着層82a、82 bを介して磁性体シート83a、83bと、第二の接着層84a、84bを介して表面シート85a,85bを有する。
以上、説明したように、本考案の複合ボードは軽量、強固であるがゆえに種々の形態をとることができる。
実施するための形態2では、本考案の複合ボードを用いて応用したフラッシュパネルについて説明する。なお、ここで説明するフラッシュパネルとは、サンドイッチ構造の一種で周囲及び芯に幅の狭い板を使い、両面に合板等を接着した中空構造板のことを意味し、軽量のパネルである。
12、22、32,42,52,62,72a、72b、82a、82b 第1の接着剤
13、23、33,43,53,63,73a、73b、83a、83b 磁性体シート
14、24、34,44,54,64,74a、74b、84a、84b 第2の接着剤
15、35,55,65,75a、75b、85a、85b 表面シート
25、45 塩化ビニルシート
Claims (12)
- パーティクルボード、インシュレーションボード(IB)、中質繊維板(MDF)よりなる群から選択される木質ボード層と、
前記木質ボード層の主面上に具備する磁性体シート層と、
前記磁性体シート層の主面上に具備する、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層と、
を有する家具用複合ボード。 - 表面シート層の代わりに塩化ビニルシート層を具備する請求項1記載の家具用複合ボード。
- 塩化ビニルシート層の主面上に、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層を具備する請求項2記載の家具用複合ボード。
- 塩化ビニルシート層の代わりに不織布層を具備する請求項3記載の家具用複合ボード。
- 木質ボード層の裏主面上に、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層を具備する請求項2記載の家具用複合ボード。
- 木質ボード層の裏主面上に、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層を具備する請求項3または4記載の家具用複合ボード。
- 木質ボード層の裏主面上に、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層を具備する請求項1記載の家具用複合ボード。
- 木質ボード層の裏主面上に具備する磁性体シート層と、
前記磁性体シート層の裏主面上に具備する塩化ビニルシート層と、
前記塩化ビニルシート層の裏主面上に具備する、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層と、
を有する請求項3記載の家具用複合ボード。 - 木質ボード層の裏主面上に具備する磁性体シート層と、
前記磁性体シート層の裏主面上に具備する不織布層と、
前記不織布層の裏主面上に具備する、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層と、
を有する請求項4記載の家具用複合ボード。 - 木質ボード層の裏主面上に具備する磁性体シート層と、
前記磁性体シート層の裏主面上に具備する、コート紙層、含浸紙層、薄葉紙層、クラフト紙層、オレフィン系シート層よりなる群から選択される表面シート層と、
を有する請求項1記載の家具用複合ボード。 - 少なくともオレフィン系シート層を含む層間には、ウレタン変性エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリウレタンリアクティブホットメルト(PUR)を主成分とする接着層を具備する請求項2〜10のいずれか一項に記載の家具用複合ボード。
- 磁性体シート層の代わりにマグネットシート層を具備する請求項1〜11のいずれか一項に記載の家具用複合ボード。
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JP2014003077U JP3192934U (ja) | 2014-06-11 | 2014-06-11 | 家具用複合ボード |
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JP3192934U true JP3192934U (ja) | 2014-09-11 |
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Family Applications (1)
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JP2014003077U Active JP3192934U (ja) | 2014-06-11 | 2014-06-11 | 家具用複合ボード |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017074264A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 株式会社八木研 | 机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルおよび該化粧パネルの製造方法 |
CN109532155A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-03-29 | 郑州诺尔新材料技术有限公司 | 一种磁性复合板及其制作方法,以及由该复合板制作的磁性告示板 |
JP2019136161A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | 株式会社デイエムウッドラボ | 壁面ラックの施工方法 |
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2014
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