JP2017074264A - 机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルおよび該化粧パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルは、化粧パネルの一方の面を構成する化粧板21と、化粧パネルの他方の面を構成する第2の化粧板22と、化粧板21と第2の化粧板22との間に設けられる所定の厚さを有する発泡樹脂からなる芯材層3と、芯材層3の外周に取り付けられるエッジバンド4とを備え、エッジバンド4が芯材層3の外周に接着剤により固着され、化粧板21と芯材層3とが、第2の化粧板22と芯材層3とが、対向する面全体で接着剤により固着されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
図1に示されるように、本実施形態の天板(化粧パネル)1は、机Dの天板を構成する。机Dは、図1に示されるように、天板1と、天板1に取り付けられる複数の脚部Lとを有している。脚部Lは、本実施形態では、机Dの四隅に設けられている。詳細は後述するが、本実施形態では、天板1は、天板1の下面側に(第2の化粧板22の下面側に)、机Dの脚部Lを天板1に取り付けるための取付部材C(図3および図4参照)を備え、取付部材Cを介して脚部Lが取り付けられる。
本実施形態の天板1は、図3に示されるように、工場等で製造された略矩形板状の発泡ポリスチレン板である芯材層3を、天板1の天面を構成する化粧板21と、天板1の下面を構成する第2の化粧板22により挟み込み、接着剤により、互いに接合される。より具体的には、化粧板21、芯材層3、および、第2の化粧板22の間の接合は、接着剤を塗布した後、圧力が加えられて接合される。ここで、芯材層3の一方の面全体および/または化粧パネル21の一方の面全体に接着剤が塗布されて、芯材層3の一方の面に化粧板21が貼り付けられる。また、芯材層3の他方の面全体および/または第2の化粧板22の一方の面全体に接着剤が塗布されて、芯材層3の他方の面に第2の化粧板22が貼り付けられる。これにより、天板1の面に対して垂直な方向、たとえば天板1の上面に下方に向かって押圧する力が加わり、天板1が撓んだときに、天板1の上面側(一方の面側)および下面側(他方の面側)において、接合面全体に塗布された接着剤により、天板1の撓み時の応力を分散し、天板1の剛性を高めることができる。このような、化粧板21、第2の化粧板22と、芯材層3との間の面全体での接合により、破断されやすい発泡樹脂製の芯材層3を用いていても、天板1の優れた剛性、強度を得ることができる。
上記化粧板貼り付け工程の後(または前)に、芯材層3の外周側面Aに溝Gが形成される。溝Gは、たとえば、外周側面Aの外周に沿って刃物等により切削してもよいが、本実施形態では、芯材層3を加熱溶融することにより溝Gを形成する。この場合、たとえば、芯材層3の樹脂を溶融可能な温度に熱せられた加熱ロッドに対して芯材層3を相対移動させる(または、芯材層3に対して加熱ロッドを移動させる)ことにより、溝Gを芯材層3の外周側面Aに形成する。加熱ロッドは、所望の溝の形状に対応した形状を呈している。本実施形態では、上述したように、挿通部G1および係合凹部G2を有する溝Gに対応する形状に加熱ロッドが形成されている。加熱ロッドにより加熱溶融された部分は、溝Gの形成時に溶融し、その後冷却されて固化する。
溝Gが形成されると、芯材層3の外周側面Aに接着剤が塗布される。具体的には、溝G内に接着剤がノズル等の供給手段により供給されて塗布される。
接着剤が芯材層3の外周側面Aに塗布された後、エッジバンド4が貼り付けられる。より具体的には、溝G内に脚付エッジバンド4のエッジ脚部42が挿入される。この接着剤と、脚付エッジバンド4の溝Gへの係合とによって、エッジバンド4は強固に固定される。本実施形態では、このような発泡樹脂からなる芯材層3とエッジバンド4を強固に接着可能となる。そのため、エッジバンド4の接着や、天板1の外周部にネジ等の固定部材を取り付けるための補強部材などを設ける必要がない。そのため、天板1の軽量化が可能になる。そして、本実施形態では、天板1が、発泡樹脂、特にビーズ法発泡スチロール等の発泡ポリスチレンなどからなる単一の材料からなる芯材層3と、接着剤により芯材層3に固着されたエッジバンド4とから構成されている。そのため、従来のように、ネジ等の固定部材を取り付けるための木片や、ネジが効く比重の高い樹脂材料を用いる必要がなく、天板1を従来よりも遥かに軽量化することができる。さらに、芯材層3が単一の発泡樹脂のみで、芯材層3が木材や、異種の樹脂を含まないため、天板1の構成が非常にシンプルで、かつ、天板を非常に低コストとすることができる。また、化粧板21と芯材層3との間、芯材層3と第2の化粧板22との間、第2の化粧板22と取付部材Cとの間、および、芯材層3と脚付エッジバンド4との間のいずれもが、接着剤により接着接合されている場合は、天板1にネジ等の固定部材を差し込む必要がなく、天板1を構成する部品点数が少なく、天板1の製造が容易となる。
また、取付部材Cも接着剤で天板1に取り付けることができる。この場合、天板1の製造にネジを用いる必要がなく、天板1の部品点数が減り、作業効率も良い。また、本実施形態では、ネジ固定用の補強部材が設けられておらず、机Dの脚部Lを取付部材Cを介して接着で接合するため、従来のように、机Dの脚部Lの取付位置が制限されない。したがって、天板1への脚部Lの取付位置の自由度が高まり、様々なデザインの机に対応が可能となる。
上述した実施形態では、机の棒状の脚部が取付部材に螺合して取り付けられるものを示したが、以下に示す実施形態の天板のように、天板と脚部とが着脱可能で、脚部が積み重ね可能である机に適用してもよい。本実施形態の天板を有する机は、たとえば、旅館、ホテルなどの宴会場などにおいて用いられるお膳として機能する机に適用されるが、他の用途に適用することもできる。なお、以下では、第1実施形態と共通する点については、説明を省略し、相違点を中心に説明する。
21 化粧板
22 第2の化粧板
3 芯材層
4 エッジバンド(脚付エッジバンド)
41 エッジ部
42 エッジ脚部
42a 係合部
5 枠体
5a 第1の部分
5b 第2の部分
6 脚部分
7 接地部
8 連結部
A 外周側面
C 取付部材
C1 プレート
C2 被連結部
Ca 第1の取付部材
Ca1 平板部
Cb 第2の取付部材
D、D2 机
E 係合部
G 溝
G1 挿通部
G2 係合凹部
L、L2 脚部
Sa1、Sa2 挟持部
Claims (13)
- 机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルであって、前記化粧パネルが、
前記化粧パネルの一方の面を構成する化粧板と、
前記化粧パネルの他方の面を構成する第2の化粧板と、
前記化粧板と前記第2の化粧板との間に設けられる所定の厚さを有する発泡樹脂からなる芯材層と、
前記芯材層の外周に取り付けられるエッジバンドと
を備え、
前記エッジバンドが前記芯材層の外周に接着剤により固着され、
前記化粧板と前記芯材層とが、対向する面全体で接着剤により固着され、前記第2の化粧板と前記芯材層とが、対向する面全体で接着剤により固着されている化粧パネル。 - 前記エッジバンドが脚付エッジバンドであり、
前記芯材層の外周に前記脚付エッジバンドの脚部が挿入される溝が形成されている請求項1記載の化粧パネル。 - 前記溝が、前記芯材層が加熱溶融されることにより形成され、加熱溶融された後、固化した溝に、前記脚付エッジバンドの脚部が挿入されている請求項2記載の化粧パネル。
- 前記溝が、前記脚付エッジバンドの脚部が圧入される挿通部と、前記挿通部よりも前記芯材層の内側に位置し、前記挿通部よりも幅広に形成された、前記脚付エッジバンドの脚部の先端側が係合する係合凹部とを備えている請求項2または3記載の化粧パネル。
- 前記発泡樹脂がビーズ法発泡スチロール(EPS)または押出ポリスチレン(XPS)である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧パネル。
- 前記化粧パネルが、机の天板または家具の棚板である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧パネル。
- 机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルの製造方法であって、前記化粧パネルが、
前記化粧パネルの一方の面を構成する化粧板と、
前記化粧パネルの他方の面を構成する第2の化粧板と、
前記化粧板と前記第2の化粧板との間に設けられる所定の厚さを有する発泡樹脂からなる芯材層と、
前記芯材層の外周に取り付けられるエッジバンドと
を備え、前記製造方法が、
前記芯材層の一方の面全体および/または化粧パネルの一方の面全体に接着剤を塗布する工程と、
前記芯材層の一方の面に前記化粧板を貼り付ける化粧板貼付工程と、
前記芯材層の他方の面全体および/または第2の化粧板の一方の面全体に接着剤を塗布する工程と、
前記芯材層の他方の面に前記第2の化粧板を貼り付ける第2の化粧板貼付工程と、
前記芯材層の外周に接着剤を塗布する塗布工程と、
前記芯材層の外周に接着剤により前記エッジバンドを貼り付けるエッジバンド貼付工程とを含む化粧パネルの製造方法。 - 前記エッジバンドが脚付エッジバンドであり、
前記製造方法がさらに、
前記芯材層の外周に溝を形成する溝形成工程を備え、
前記貼付工程が、
前記溝に前記エッジバンドを挿入することを含む
請求項7記載の化粧パネルの製造方法。 - 前記芯材層の外周に接着剤を塗布する塗布工程が、前記溝内に接着剤を供給することを含む請求項8記載の化粧パネルの製造方法。
- 前記溝形成工程が、前記芯材層を加熱溶融することを含む請求項8または9記載の化粧パネルの製造方法。
- 前記溝が、前記脚付エッジバンドの脚部が圧入される挿通部と、前記挿通部よりも前記芯材層の内側に位置し、前記挿通部よりも幅広に形成された、前記脚付エッジバンドの脚部の先端側が係合する係合凹部とを備えている請求項8〜10のいずれか1項に記載の化粧パネルの製造方法。
- 前記発泡樹脂がビーズ法発泡スチロール(EPS)または押出ポリスチレン(XPS)である請求項7〜11のいずれか1項に記載の化粧パネルの製造方法。
- 前記化粧パネルが、机の天板または家具の棚板である請求項7〜12のいずれか1項に記載の化粧パネルの製造方法。
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JP2015203997A JP2017074264A (ja) | 2015-10-15 | 2015-10-15 | 机の天板または家具の棚板に用いられる化粧パネルおよび該化粧パネルの製造方法 |
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