JP3192446B2 - ファクシミリ装置及び画像データの通信方法 - Google Patents

ファクシミリ装置及び画像データの通信方法

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JP3192446B2
JP3192446B2 JP22422091A JP22422091A JP3192446B2 JP 3192446 B2 JP3192446 B2 JP 3192446B2 JP 22422091 A JP22422091 A JP 22422091A JP 22422091 A JP22422091 A JP 22422091A JP 3192446 B2 JP3192446 B2 JP 3192446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置、特
に誤り再送モードを有するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誤り再送モードを有するファクシ
ミリ装置として、例えばCCITT勧告の半2重通信に
よるエラーコレクションモード(ECM)通信機能を有
するファクシミリ装置が知られている。通常の電話回線
では、伝送エラーが発生する確率が高く、伝送エラーに
より画像情報の一部が失なわてしまうが、ECM通信に
より画像伝送することにより伝送エラーのない受信画像
を得ることができる。
【0003】ところで、従来、G3規格のファクシミリ
装置では、伝送エラーによる影響を少なくする為に、符
号化方式としてモディファイドハフマン(MH)符号化
方式、又はモディファイドリード(MR)符号化方式が
採用されている。しかしながら、上述の様なECM通信
の場合には、MH,MR符号化よりも更に圧縮率の高い
二次元圧縮符号化方式、例えばモディファイドモディフ
ァイドリード(MMR)符号化方式を採用可能となり、
伝送する画像情報量を少なくして伝送効率を高くでき
る。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】上述のECM通信
では、伝送エラーのあった画像情報を再送するが、回線
状態によってエラー部分を何度再送しても正常な画像
(エラーのない画像)が得られないことがある。その場
合に、MMR符号を採用しているとエラー部分が残った
時点で、そのページのエラー部分以降の情報は全てエラ
ーとなり、失われてしまうことになる。
【0005】従って、MMR符号を採用してECM通信
を行う場合、従来のように1ページ中にエラー部分が残
って、そページの残りのECM通信を続行しても無駄な
通信を行ってしまうことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明では、誤
り再送通信にて画像データの通信を行うファクシミリ装
置において、所定回数のエラーデータの再送にも拘らず
伝送エラーが残った場合に、画像データの符号化方式に
応じて次データの送信を制御する手段を設けることによ
り、無駄な通信を防止し、効率よい画像伝送を行うこと
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。
【0008】尚、以下の実施例ではECM通信を行うフ
ァクシミリ装置について説明するが、本発明はECMに
限るものではなく、全2重の再送通信等の種々の再送通
信に適用できる。
【0009】図1は、本実施例のファクシミリ装置の構
成を示したブロック図である。
【0010】図1において、2は電話網をデータ通信等
に使用するため、その回線の端末に接続して電話交換網
の接続制御を行ったり、データ通信路への切替えを行っ
たり、ループの保持を行う網制御装置NCU(Netw
ork Control Unit)である、信号線2
aは電話回線である。NCU2は、信号線38aの信号
を入力し、この信号レベルが「0」であれば電話回線を
電話機側、すなわち、信号線2aを信号線2bに接続す
る。また、信号線38aの信号を入力し、この信号レベ
ルが「1」であれば、電話回線をファクシミリ装置側、
すなわち、信号線2aを信号線2cに接続する。通常の
状態では電話回線は電話機側に接続されている。
【0011】4は電話機である。
【0012】6は送信系の信号と受信系の信号を分離す
るハイブリッド回路である。すなわち、信号線20aの
送信信号は、信号線2cを通り、NCU2を介して電話
回線に送出される。また、相手側から送られてきた信号
は、NCU2を介した後信号線2cを通り信号線6aに
出力される。
【0013】8はCCITT勧告V21に基づいた変調
を行う変調器である。変調器8は信号線38bの手順信
号を入力し、変調を行い、変調データを信号線8aに出
力する。
【0014】10は読取回路であり、送信原稿より主走
査方向1ライン分の画信号を順次読み取り、白、黒の2
値を表わす信号列を作成する。CCD(電荷結合素子)
等の撮像素子と光学系で構成される白、黒の2値化され
た信号列は、信号線10aに出力される。
【0015】12は符号化回路であり、信号線10aに
出力されている読取データを入力し、符号化(MH(モ
ディファイドハフマン)符号化あるいはMR(モディフ
ァイドリード符号化あるいはMMR(モディファイドモ
ディファイドリード)符号化)したデータを信号線12
aに出力する。信号線38cに出力されるポインタによ
り、順次データを処理する。
【0016】13は、復号化回路であり、信号線14b
に出力されている符号化データを入力し、その符号化デ
ータを復号して1ラインの生データを作成し、その1ラ
インの生データを信号線13aに出力する。復号化回路
13は、信号線38cに出力されるポインタにより順次
データを処理する。
【0017】14は信号線12aに出力したデータを記
憶しておくためのメモリ回路である。エラーしたフレー
ムを再送するので、最低、1ブロック分のメモリが必要
である。信号線38cに出力されるポインタにより、順
次データを処理する。
【0018】16は信号線14aに出力されているデー
タにアドレスフィールド、コントロールフィールド、フ
レームナンバーを追加し、フレームデータとしてHDL
Cのフレーミングする回路である。フレーミング回路1
6は、信号線38cに出力されるポインタにより、順次
データを処理する。
【0019】18はCCITT勧告V27ter(差動
位相変調)あるいはV29(直交変調)に基づいた変調
を行う変調器である。変調器18は信号線16aの信号
を入力し変調を行い、変調データを信号線18aに出力
する。
【0020】20は信号線8aと信号線18aの信号を
入力し加算した結果を信号線20aに出力する加算回路
である。
【0021】22はCCITT勧告V21に基づいた復
調を行う復調器である。復調器22は信号線6aの信号
を入力し、V21変調を行い復調データを信号線22a
に出力する。
【0022】24はCCITT勧告V27ter(差動
位相変調)あるいはV29(直交変調)に基づいた復調
を行う復調器である。復調器24は、信号線6aの信号
を入力し復調を行い、復調データを信号線24aに出力
する。
【0023】26は信号線24aに出力されたフレーミ
ングされたデータをデフレーミングする回路である。デ
フレーミングされたデータは、信号線26aに出力さ
れ、CRTステータス、1フレームの受信終了、アボー
ト検知等のステータス信号線26bに出力される。デフ
レーミング回路26は、信号線38dに出力されるポイ
ンタにより順次データを処理する。
【0024】28は信号線26aに出力されているデフ
レーミングされたデータを記憶するメモリ回路である。
メモリ回路への入力、そして記憶したデータの信号線2
8aの出力は信号線38dに出力されるポインタによ
り、順次制御される。
【0025】30は信号線28aの信号を入力し、復号
化(MH(モディファイドハフマン)復号化あるいはM
R(モディファイドリード)復号化あるいはMMR(モ
ディファイドモディファイドリード)復号化)したデー
タを信号線30に出力する。復号化回路30は、信号線
38dに出力されるポインタにより順次データを処理す
る。
【0026】32は信号線30aに出力されている復号
化データを入力し順次1ライン毎に記録を行う記録回路
である。
【0027】34はオペレーション部である。テンキ
ー、ワンタッチキー、短縮ダイヤルキー、スタートキ
ー、次ブロック伝送を続行登録キー等の押下情報は信号
線34aに出力される。
【0028】36はパーシャルページ(メモリ上の仮想
ページである)のブロックの誤り再送を断念した時、次
パーシャルページの伝送を続けるか否かを登録する回路
である。36は、記憶する時には信号線36aに0(続
けない)あるいは1(続ける)を出力しその後、信号線
38eにライトパルスを発生する。また、36に記憶さ
れたデータを入力する時には、信号線38fにリードパ
ルスを発生すると信号線36aに記憶されたデータが出
力される。
【0029】38は以下に述べる主な制御を行う制御回
路であり、マイクロコンピュータ及びROM、RAM等
より構成されている。ECM通信においてパーシャルペ
ージのブロックの誤り再送を断念した時(具体的には4
回PPRを受信してEOR-Qを送信した時)に、次パ
ーシャルページの伝送を続行する場合は、(1)次パー
シャルページの伝送を続行するモードに設定されている
時(強制的実行モードに設定されている時)、(2)M
HモードあるいはMRモードで符号化されている時、
(3)MMRモードで符号化されていても、誤り再送を
断念したブロックがフィジカルページ(実際の物理的な
ページ)の終端部分を含むブロックである時である。そ
して、MMRモードで符号化されており、誤り再送を断
念したブロックがフィジカルページの終端部分を含むブ
ロックではない時(このブロックは 通常、NULLブ
ロックと呼ばれ、このブロックの送信直後にPPS−N
ULLが送信される)は、同一フィジカルページの次パ
ーシャルページの伝送は中断し次フィジカルページの伝
送へ移行する。又、次パーシャルページの伝送を続行し
ないモードに設定されている時には、エラーブロック
(再送を断念したブロック)が発生すると符号化モード
に拘らず次パーシャルページの伝送を中断し通信断とす
る。
【0030】図2と図3は本実施例の制御回路38の制
御動作を示したフローチャートである。
【0031】まずステップS42において信号線38a
に信号レベル「0」の信号を出力し、CMLをオフして
回線2aを電話機4に接続し、ステップS44において
ECM通信においてパーシャルページのブロックの誤り
再送を断念した時、次パーシャルページの伝送を続行す
る/しないの登録モードが選択されたか否かを判断す
る。登録モードが選択されるとステップS46オペレー
タによるキー入力に従ってパーシャルページのブロック
の誤り再送を断念した時の次パーシャルページの伝送を
続行する/しないの登録設定を行う。又、登録モードが
選択されていなければ直ちにステップS48に進み、ス
テップS48において送信が選択されたか否かを判断す
る。送信が選択されると、ステップS52に進み送信が
選択されないと、その他の処理(ステップS50)を行
う。
【0032】送信が選択されステップS48からステッ
プS52に進むと、信号線38aに信号レベル「1」の
信号を出力し、CMLをオンして、回線2aをファクシ
ミリ側に接続する。そして、ステップS54にてファク
シミリ通信手順における前手順を実行し、この前手順で
相手先との通信リンクを確立するとともに、ステップS
56にてECM通信を行うか、ノーマルG3通信を行う
かを判断する。(相手先がECM通信機能を有している
とECM通信を選択するが、マニュアル指示により選択
してもよい。)ノーマルG3通信の時はステップS56
からステップS58に進み、ECM通信の時はステップ
S56からステップS62に進む。
【0033】ステップS58ではノーマルG3モードで
の画伝送を実行し、全ての画情報の伝送が終了すると、
ステップS60にてファクシミリ通信手順の後手順を実
行しステップS42に戻る。
【0034】又、ステップS56からステップS62に
進むと、ECMモードでの画伝送を実行し、1パーシャ
ルページブロック(例えば64Kバイト)の画情報の送
信を行う。ここでの画伝送は、HDLCのフレーミング
化されたデータであり、また再送も行う。
【0035】ステップS64では、中間手順を実行し、
1パーシャルページの終了を示すPPS−Q(Q=EO
P,MPS,EOM,NULL)を送信する。そして、
相手受信機からの手順信号を受信し、ステップS66に
おいて相手受信機からの再送指示があったか否かを判断
し、相手受信機から再送指示がある(具体的にはPPR
を受信すると)とステップS76に進み、PPRを4回
受信したか否かを判断する。そして、PPRを4回受信
していなければステップS62に戻ってPPRにて指定
されているエラーフレームの再送を行う。又、ステップ
S66で相手受信機から再送指示がない、具体的には、
MCFを受信するとステップS68に進み、ステップS
68で次ページがあるか否かを判断し、次ページがある
と、ステップS70にてモードチエンジの指示の有無を
判断し、モードチエンジの指示がなければステップS6
2にて次ページ(パーシャルページ)の送信を行う。
又、ステップS70でモードチエンジの指示があると、
ステップS72にてモードチエンジの為の手順を実行し
た後にステップS62で次ページの送信を行う。
【0036】又、ステップS68で次ページがない(全
ページの送信終了)と判断するとステップS74で後手
順を実行した後ステップS42に戻る。
【0037】又、ステップS76において全じ伝送速度
(画情報の伝送速度)で4回のPPRが受信されたと判
断すると、ステップS78にて、その伝送速度が最低速
度(2400b/s)か否かを判断する。最低速度の場
合にはEOR−Q信号を送信し、現在伝送していたパー
シャルページのブロックの誤り再送を断念し、図3のス
テップS84に進んで次パーシャルページ以降の伝送へ
移行する。PPRを受信した時、現在の伝送速度が、2
400b/s以外の時には1つ伝送スピードを落とした
(9600bps→7200bps→4800bps→
2400bpsと落とす)CTC信号を送信し、ステッ
プS82にて落とした伝送スピードでの伝送を行うべく
中間手順を実行しステップS62にて現在伝送していた
パーシャルページのブロックの誤り再送を続行する。
【0038】又、ステップS78から図3のステップS
84に進むと、再送を断念したブロックの画像データの
符号化がMMRモードであるか否かを判断する。MMR
モードの時は、ステップS98に進み再送を断念したパ
ーシャルページブロックがフィジカルページか否かを判
断し、フィジカルページであればステップS86に進
み、又、ステップS84でMMRモードでないと判断す
るとステップS86に進む。
【0039】そして、ステップS86においてEOR・
Q(Q=EOPorEOMorMPSorNULL)を
送信し、ステップS88で中間手順を実行する。具体的
にはERR信号の受信である。
【0040】ステップS90ではパーシャルページのブ
ロックの誤り再送を断念した時、次パーシャルページの
伝送を続行するモードに設定されているかを判断し、次
ブロックの送信を行うモード(強制モード)が設定され
ている時は、ステップS92に進み、次ブロックの送信
を行わないモードに設定されているとステップS96に
て回線開放の為のDCN信号を送信してステップS42
に戻る。
【0041】又、ステップS90からステップS92に
進むとEOR・EOP信号を送信したか、すなわち、現
在伝送したページ情報は最終ページであるかを判断す
る。EOR・EOP信号を送信した。すなわち、現在伝
送したページ情報が最終ページである時には、ステップ
S96に進み、またEOR・EOP信号を送信していな
い、すなわち現在伝送したページ情報が最終ページでな
い時にはステップS94にて次パーシャルページの伝送
を続行するモードに設定し、ステップS62に進む。す
なわち、EOR・NULLを送信時は、同一フィジカル
ページ情報のパーシャルページの伝送へ移行し、EOR
・MPSあるいはEOR・EOMを送信時は、次フィジ
カルページの伝送へ以降する。
【0042】又、ステップS98にて今まで送信してい
たパーシャルページはフィジカルページの区切りでない
パーシャルページである時にはステップS100に進
み、ステップS100において、フィジカルページの区
切りでない次パーシャルページの伝送はしないので、E
OR−Q′(Q′=MPSorEOMorEOP)を送
信する。ここで、Q′にNULL(フイジカルページで
はないパーシャルページであることを示す)が含まれて
いないことがポイントである。
【0043】そして、ステップS102にて中間手順を
実行する。具体的には、EPR信号の受信を行う。
【0044】次に、ステップS104においてパーシャ
ルページのブロックの誤り再送を断念した時、次パーシ
ャルページの伝送を続行する設定であるかを判断し、次
ブロックの送信を行わないモードに設定されている時
は、ステップS96に進む。又、次ブロックの送信を行
うモードに設定されている時にはステップS106に進
み、EOR・EOP信号を送信したか、すなわち、現在
伝送したページ情報は最終ページであるかを判断する。
EOR・EOP信号を送信した、すなわち、現在伝送し
たページ情報が最終ページである時にはステップS96
に進む。また、EOR・EOP信号を送信していない、
すなわち、現在伝送したページ情報が最終ページでない
時には、ステップS108に進み、ステップS108に
おいて次フィジカルページの伝送を続行するモードに設
定する。すなわち、4回のPPRを受信した時の送信情
報がフィジカルページの区切りでないパーシャルページ
情報の時においても同一フィジカルページ情報のパーシ
ャルページでなくて次フィジカルページの伝送を行う。
【0045】尚、上述したECMにおいて、MMRモー
ドに限らず、MH,MRモードにおいてもフィジカルペ
ージでないパーシャルページのブロックの誤り再送を断
念した時、同一フィジカルページの次パーシャルページ
のブロックの伝送を必ず中断してもよい。
【0046】又、上述した実施例ではECM通信におけ
るMMR符号化データの送信時にエラーブロックが残っ
た場合、無駄な伝送を行わないようにしているが、MM
R符号に限らずリード方式等の2次元圧縮符号化や、予
測符号化等の伝送エラーがあった場合に受信画像への影
響度の大きい符号化方式には全て適用できる。
【0047】又、上述した実施例では、ECM通信にお
けるMMRデータの送信時に、フィジカルページと一致
しないパーシャルページのブロックにエラーフレームが
残った場合、同一フィジカルページの次のパーシャルペ
ージのブロックの伝送を中断し、次のフィジカルページ
のデータを送信するようにしている。しかしながら、エ
ラーフレームが残った場合、次のパーシャルページのブ
ロックの伝送を中断するのではなく、次のパーシャルペ
ージのブロックの最初の1ラインのMMRデータを強制
的に全白ラインとし、その全白ラインを規準に再度MM
R符号化したパーシャルページのブロックを送信するよ
うにしてもよい。この場合、図3のステップS98とス
テップS100の間に、図4に示す様にステップS99
−1とステップS99−2を追加する。
【0048】図4において、ステップS98からステッ
プS99−1に進むと、相手受信機が同一フィジカルペ
ージの次パーシャルページの最初の符号化ラインを全白
ラインを参照ラインとして符号化したデータを受信でき
るか否か判定する。この判定は、図2のステップS54
の前手順において相手受信機から受信した機能情報に基
づいて判定する。
【0049】そして、相手機が受信不可の場合には、ス
テップS99−1からステップS100に進んで以降上
述と同様に次パーシャルページの伝送は行わず次のフィ
ジカルページの伝送を行う。又、相手機が受信可の場合
には、ステップS99−1からステップS99−2に進
み、メモリ回路14から次パーシャルページのデータを
読み出し符号化回路13により符号化させ、最初の参照
ラインを全白ラインとして再度符号化回路12によりM
MR符号化を行わせる。こうして符号化しなおした次パ
ーシャルページの伝データをメモリ回路14に格納し、
ステップS86に進み、以降次パーシャルページのデー
タの送信を行う。
【0050】図5と図6は、受信時の処理ルーチンを示
したフローチャートである。この受信処理ルーチンは、
図2のステップS50において、着信と検出されると実
行される。以下、受信処理について説明する。
【0051】受信処理に進むと、まずステップS118
において信号線38aに信号レベル「1」の信号を出力
しCMLをオンする。
【0052】そして、ステップS120にて前手順を実
行する。この前手順にてNSF信号によりECMのMM
R通信にてフィジカルページでないパーシャルページの
ブロックの誤り再送を断念した時、同一フィジカルペー
ジの次パーシャルページの最初の符号化ラインを全白ラ
インを参照ラインとして符号化したデータの受信が可能
であることを相手機に通知する。
【0053】次に、ステップS122においてECM受
信かノーマルG3受信であるか否かを判断する。ノーマ
ルG3受信である時にはステップS124に進み、ノー
マルG3モードの画像受信しステップS126にて後手
順を行い、ステップS127でCMLリレーをオフして
受信処理を終了する。又、ECM受信である時にはステ
ップS122からステップS128に進む。
【0054】ステップS128では、ECMモードで画
像データの受信を行う。こうして、1ブロックのデータ
受信が行われると、ステップS130にて中間手順を実
行する。
【0055】そして、ステップS132において受信し
た1ブロックのデータにエラーフレームがあったか否か
を判断し、エラーフレームがある時には、ステップS1
42にてそのエラーフレームを指定したPPR信号を送
信し、エラーフレームを相手機に通知する。又、エラー
フレームがない時にはステップS132からステップS
134に進む。
【0056】ステップS134においては、フィジカル
ページの区切りであるか否かを判断し、区切りである時
には、ステップS128に進み、区切りでない時にはス
テップS136に進む。
【0057】ステップS136においては、次ページが
あるか否かを判断し、次ページがない場合にはステップ
S127に進み、次ページがある場合にはステップS1
38に進む。
【0058】ステップS138においては、モードチェ
ンジがあるか否かを判断し、モードチェンジがあると、
ステップS140に進んで中間手順を行い、モードチェ
ンジがないと、ステップS128に進んで、次ページ
(次ブロック)の画像データの受信を行う。
【0059】又、エラーフレームが有りステップS14
2でPPRを送信した後にステップS144に進むと、
ステップS144において画信号を検知、具体的には高
速のフラグを検知したか否かを判断し、画信号を検知す
ると、ステップS128に進み画信号を検知していない
とステップS146に進む。
【0060】ステップS146においてはCTC信号を
検知したか否かを判断する。CTC信号を検知すると、
CTCで指定された伝送スピードに設定し、そしてCT
R信号を送信する(ステップS148)。CTC信号を
検知していない、すなわち、EOR−Q信号を検知する
と、図6のステップS150に進む。
【0061】図6のステップS150においてはMMR
モードであるか否かを判断する。MMRモードの時は、
ステップS160に進み、MMRモードでない時はステ
ップS152に進む。
【0062】ステップS152においてはエラーフレー
ムに該当するメモリ空間に0をセットする。そして、ス
テップS154においてEOR,NULL信号を受信し
たか否かを判断する。EOR,NULL信号を受信する
と、ステップS168に進みEOR−MPS,EOR−
EOM,EOR−EOP信号を受信するとステップS1
56に進む。
【0063】ステップS156においては記録終了後、
例えば「ガゾウエラーガアリマス」等のエラーが有る旨
のメッセージを記録する。そして、ステップS158に
おいて、ERR信号を送信する。
【0064】ステップS150からステップS160に
進むとステップS160において、EOR−NULL信
号を受信したか否かを判断する。EOR−NULL信号
を受信すると、ステップS164に進み、EOR−MP
S,又は、EOR−EOM,又はEOR−EOP信号を
受信すると、ステップS162に進む。
【0065】ステップS162においては、エラーフレ
ーム以降のデータは記録しないように設定する。なぜな
らエラーフレーム以降のフレームは正しくデコードでき
ないためである。
【0066】又、ステップS160からステップS16
4に進むと、ステップS164においてエラーフレーム
以降のデータは記録しないように設定する。
【0067】そして、ステップS166において前ライ
ンのデータは全白情報というセットをし、次パーシャル
ページのデコードを行うように設定する。
【0068】ステップS168においてフィジカルペー
ジの区切りで記録終了後、例えば「ガゾウエラーガアリ
マス」等のエラーが有る旨のメッセージを記録するよう
に設定し、ステップS158に進む。
【0069】尚、上述した実施例においては、MMRモ
ードのECM通信にてフィジカルページでないパーシャ
ルページのブロックの誤り再送を断念した時、同一フィ
ジカルページの次パーシャルページの最初の符号化ライ
ンは全白ラインを参照ラインとした符号化している。し
かし全白ラインを参照ラインとして符号化する代わりに
最初のラインをMH符号化により符号化するようにして
もよい。
【0070】以上の様に本例によれば、誤り再送モード
で画像送信を行う場合に無駄な送信を防止でき、効率の
よい画像伝送を実現できる。
【0071】又、本発明は、上述した実施例に限らず種
々の変形が可能である。
【0072】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、誤り再送モ
ードで画像送信を行う場合に、無駄な送信を防止でき、
効率のよい画像伝送を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図2】本実施例の制御回路38の制御動作を示したフ
ローチャートである。
【図3】本実施例の制御回路38の制御動作を示したフ
ローチャートである。
【図4】他の実施例の制御動作を示したフローチャート
である。
【図5】受信処理ルーチンを示したフローチャートであ
る。
【図6】受信処理ルーチンを示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 NCU 4 電話機 6 ハイブリッド回路 8 V21変調器 10 読取回路 12 符号化回路 13 復号化回路 14 メモリ回路 16 HDLCのフレーミング回路 18 V27terあるいはV29変調器 20 加算回路 22 V21復調器 24 V27terあるいはV29復調器 26 HDLCのデフレーミング回路 28 メモリ回路 30 復号化回路 32 記録回路 34 オペレーション部 36 次ブロックの伝送を続行する、しないの記憶回路 38 制御回路

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り再送通信にて画像データの通信を行
    うファクシミリ装置において、 所定回数のエラーデータの再送にも拘らず、正常にデー
    タ送信できなかった場合に、次のデータの送信処理へ移
    行するように設定する設定手段と、 画像データの符号化方式に応じて上記次のデータの送信
    を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、1ページの画像データに伝送エラーが
    残った場合に、上記次のデータがそのページの残りのデ
    ータであるか否かを判定し、その判定結果と上記画像デ
    ータの符号化方式に従って上記次のデータの送信を制御
    することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記制御手段は、画
    像データの符号化方式が二次元符号化方式であり、かつ
    上記次のデータが、伝送エラーが残ったページの残りの
    データであるとき、上記次のデータの送信を行わないこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記制御手段は、上
    記次のデータが、エラーが残ったページと異なる次ペー
    ジのデータであるとき、画像データの符号化方式に拘ら
    ず次のデータの送信を行うことを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記制御手段は、画
    像データの符号化方式が二次元符号化方式でないとき、
    上記次のデータを送信することを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記制御手段は、画
    像データが二次元符号化方式であり、かつ上記次のデー
    タが、伝送エラーが残ったページの残りのデータである
    とき、上記次のデータを、最初の参照ラインを全白ライ
    ンとして再度二次元符号化方式で符号化し直して送信す
    ることを特徴とするファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 誤り再送通信による画像データの通信方
    法において、 所定回数のエラーデータの再送にも拘らず、伝送エラー
    が解消されなかった場合に、次のデータの送信処理へ移
    行し、 画像データの符号化方式に応じて上記次のデータの送信
    を制御することを特徴とする画像データの通信方法にお
    いて、 1ページの画像データに伝送エラーが残った場合に、上
    記次のデータがそのページの残りのデータであるか否か
    を判定し、その判定結果と上記画像データの符号化方式
    に従って上記次のデータの送信を制御することを特徴と
    する画像データの通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記画像データの符
    号化方式が二次元符号化方式であり、かつ上記次のデー
    タが、伝送エラーが残ったページの残りのデータである
    とき、上記次データの送信を行わないことを特徴とする
    画像データの通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、上記次のデータが、
    エラーが残ったページと異なる次ページのデータである
    とき、画像データの符号化方式に拘らず次のデータの送
    信を行うことを特徴とする画像データの通信方法。
  9. 【請求項9】 請求項6において、上記画像データの符
    号化方式が二次元符号化方式でないとき、上記次のデー
    タを送信することを特徴とする画像データの通信方法。
  10. 【請求項10】 請求項6において、画像データが二次
    元符号化方式であり、かつ上記次のデータが、伝送エラ
    ーが残ったページの残りのデータであるとき、上記次の
    データを、最初の参照ラインを全白ラインとして再度二
    次元符号化方式で符号化し直して送信することを特徴と
    する画像データの通信方法。
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