JP3190823U - 化粧料除去具 - Google Patents
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Abstract
【課題】指爪に施されたジェルネイル等の化粧料をより簡便に除去することのできる化粧料除去具あって、コンパクトに携帯できるものを提供すること。
【解決手段】 少なくとも縦方向に延びる気密された内部空間1aを形成し、縦方向の一側(上端)に開口5aが設けられる袋体を形成するシート2,3と、袋体内の縦方向の他側(下端)に収容される除去剤を含む吸収体4と、から化粧料除去具1が構成される。袋体を開き、その開口5aから縦方向に指を入れて、除去剤を含む吸収体4に指爪を接することで、指爪に施された化粧料を簡便に除去することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】 少なくとも縦方向に延びる気密された内部空間1aを形成し、縦方向の一側(上端)に開口5aが設けられる袋体を形成するシート2,3と、袋体内の縦方向の他側(下端)に収容される除去剤を含む吸収体4と、から化粧料除去具1が構成される。袋体を開き、その開口5aから縦方向に指を入れて、除去剤を含む吸収体4に指爪を接することで、指爪に施された化粧料を簡便に除去することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本考案は、指爪に施された化粧料を除去する化粧料除去具に関する。
指爪の表面にジェル(ゲル状の樹脂)をコーティングし、UVライトを照射して硬化させることで、指爪上に装着するジェルネイルが普及している。ジェルネイルは、一度着けると2乃至4週間と長持ちする一方で除去するのが困難であり、削り落とすことで地爪を傷つけ易いという問題がある。
そこで、ジェルネイルを除去する化粧料除去具が開発されている。例えば、特許文献1には、一端が開き、閉じた他端側に帯状の吸収体が固定された袋状の化粧料除去具が開示されている。この化粧料除去具は、吸収体に除去剤(溶媒)を滴下して吸着し、開いた袋体の一端から指を入れて吸収体に指爪(本例では指爪に装着された人工爪)を接触する。それにより、人工爪を形成する樹脂が除去剤により溶解される又は軟化することで、地爪から人工爪を除去することができる。
しかし、特許文献1に開示された化粧料除去具は、揮発性の高い除去剤を、使用の都度滴下しなければならなかった。外出する際には、化粧料除去具の外に除去剤も持ち歩かねばならず、不便であった。
本考案は、指爪に施されたジェルネイル等の化粧料をより簡便に除去することのできる化粧料除去具であって、コンパクトに携帯できるものを提供することを課題とする。
本考案の化粧料除去具は、指爪に施された化粧料を除去する化粧料除去具であって、少なくとも一軸方向に延びる気密された空間を形成し、前記一軸方向の一側の近傍に開口可能な開口部が設けられる袋体と、袋体内の一軸方向の他側に収容される、化粧料を除去する除去剤を含む吸収体と、を備えることを特徴とする。
これによれば、開口部を開口して袋体を開き、その開口から一軸方向に指を入れることで、除去剤を含む吸収体に指爪を接することができる。
本考案の化粧料除去具は、吸収体は、シート状に形成された部材であり、この部材の一面を袋体の内面に接して袋体内に収容されることを特徴とする。
これによれば、袋体を開き、その開口から一軸方向に指を入れることで、シート状の吸収体の他面に指爪を接することができる。
本考案の化粧料除去具は、袋体は、少なくとも一軸方向に交差する方向に可塑性を有するシート状の部材から形成されることを特徴とする。
これによれば、袋体の開口から入れた指に対して交差する方向に余る袋体の側部を袋体の弾性限界を超える力で折ることで、吸収体を指爪に密着させて、他の指の袋体と干渉しないように、袋体を指に固定することができる。また、袋体の他側をその内に収容された吸収体とともに袋体の弾性限界を超える力で折ることで、指爪に接する吸収体の長さを調節することもできる。
本考案の化粧料除去具は、袋体は、一軸方向に交差する方向に指幅より大きい幅を設けて形成されることを特徴とする。
これによれば、余裕を持って指全体を袋体に挿入することができる。
本考案の化粧料除去具は、前記袋体の外側の帯状部に接着材が塗布され、前記接着剤がシートによって被覆されていることを特徴とする。
これによれば、指の挿入された袋体が指から脱落しないように固定することができる。
本考案の化粧料除去具によれば、指爪に施された化粧料を簡便に除去することが可能となる。
以下、本考案の一実施形態を、図1及び2を用いて説明する。
図1に、本実施形態に係る化粧料除去具1の構成を示す。化粧料除去具1は、2つのシート2,3及び吸収体4から構成される。ただし、シート3は、図1(B)に示すように、シート2の裏面側に配されている。
2つのシート2,3は、例えば縦4cm及び横3cmの矩形状を有するシート部材であり、それぞれの裏面の周縁には幅3mm程度のシール部2a,3aが設けられている。シート2,3は、互いに対向するシール部2a,3aを接着することで、内部空間1aを気密する袋体を形成する。シート部材は、例えば紙、樹脂等の可塑性を有する素材から構成される。ただし、後述するように揮発性の高い除去剤を含む吸収体4を袋体内に収容するため、特にシート部材を紙から構成する場合には、シート2,3の裏面(袋体の内面)をセロハン等の気密性の高いフィルムを用いてカバーすることが好ましい。
シート2,3の側部の上端近傍には、切り込み5が設けられている。切り込み5を利用することで、手指を用いて、シート2,3(これらより形成される袋体)の上端を図中の破線に沿って横方向に裂くことができる。それにより、図1(C)に示すように、袋体の上端を容易に開口することができる。なお、切り込み5に代えて、シート2,3にミシン目を図中の破線に沿って設けてもよい。また、易破断性のシート2,3を用いて、切り込みやミシン目を設けなくてもよい。
吸収体4は、液体を吸収保持する木綿等の素材を用いて、例えば縦横1.5cmの正方形のシート状に形成されている。吸収体4は、シート2,3より形成された袋体の内部空間1aの下端側に収容される。ここで、吸収体4は、図1(B)に示すように、その一面をシート2の裏面に接着する等により袋体内に固定されている。それにより、後述するように、袋体を開き、その中に指を入れることで、吸収体4の他面に指爪を接することができる。
吸収体4には、化粧料を溶解又は軟化する溶媒(除去剤と呼ぶ)が含まれている。除去剤として、例えばアセトンを用いることができる。除去剤は高い揮発性を有するが、シート2,3から構成される袋体の高い気密性により揮発することなく長期間、吸収体4に保持される。
化粧料除去具1の使用方法について説明する。
まず、図1(C)に示すように、手指を用いて、シート2,3(これらより形成される袋体)の上端を横方向に裂くことで、袋体の上端を開口する。
次に、図2(A)に示すように、袋体を開いて内部空間1aを拡げ、シート2の表面を上に向けて、その開口5aから袋体の奥(下端)に指(この例では中指)を入れる。それにより、中指の指爪が袋体の内面(シート2の裏面)に固定された吸収体4に接する。
このとき、2つのシート2,3(これらから構成される袋体)は指幅より大きい横幅を有するため、袋体の側部に余りが生ずる。ここで、シート2,3は可塑性を有する素材から構成されているため、その素材の弾性限界を超える力で折ることでシート2,3が塑性変形する。そこで、図2(B)に示すように、袋体の左側部を上向き(下向きでもよい)に折り曲げる。同様に、袋体の右側部を図中の一点鎖線に沿って上向き(下向きでもよい)に折り曲げる。それにより、図2(C)に示すように、吸収体4が指爪に密着した状態で、袋体が指(中指)に固定される(すなわち、化粧料除去具1が指に装着される)。この際、化粧料除去具1の端部1aが指に触れずに残存する。
同様に、その他の指についても、化粧料除去具1を装着する。
化粧料除去具1を装着後、吸収体4に保持された除去剤が指爪上の化粧料に十分浸透するまで放置する。化粧料が十分に溶解又は軟化したら化粧料除去具1を外し、指爪上から化粧料を除去する。それにより、図2(D)に示すように、指爪上から化粧料が除去される。
以上詳細に説明したように、本実施形態の化粧料除去具1は、少なくとも縦方向に延びる気密された内部空間1aを形成し、縦方向の一側(上端)に開口5aが設けられる袋体を形成するシート2,3と、袋体内の縦方向の他側(下端)に収容される除去剤を含む吸収体4と、から構成される。袋体を開き、その開口5aから縦方向に指を入れて、除去剤を含む吸収体4に指爪を接することで、指爪に施された化粧料を簡便に除去することが可能となる。
また、本実施形態の化粧料除去具1は、シート2,3より平袋状に形成されるため、複数の化粧料除去具1を重ねてコンパクトにパッケージすることができる。
なお、本実施形態の化粧料除去具1では、シール部2a,3aを接着することで2つのシート2,3から袋体を形成したが、内部空間1aの高い気密性が得られれば、シート2,3を構成するシート部材の素材に応じて、例えば、シール部2a,3aを圧着(熱圧着)することとしてもよい。
また、2つのシート2,3に代えて1つのシートから、両側端を互いに接着し、上端及び下端をそれぞれシールすることで、袋体を形成してもよい。
また、2つのシート2,3の長さ(縦幅)は、開口5aから指を入れて、袋体内に固定された吸収体4に指爪を接することができれば、任意の長さでよい。また、幅(横幅)は、袋体内に指を入れて吸収体4に指爪を接した際に、指幅に対して余りが残る程度の任意の大きさでよい。
また、本実施形態の化粧料除去具1では、吸収体4の一面をシート2の裏面に接着することとしたが、吸収体4を袋体内に固定することができれば、これに限らず、例えば吸収体4の下端(又は側端)をシール部2a,3aに接着することとしてもよい。また、袋体内に指を入れて指爪を吸収体4に接することができれば、必ずしも、吸収体4を袋体内に固定する必要もない。
また、本実施形態の化粧料除去具1では、可塑性を有する紙等の素材からシート2,3を構成することとしたが、可塑性の小さい素材に針金等の可塑性を有する部材を横方向若しくは縦方向又は両方向に延設することで、シート2,3を塑性変形可能に構成してもよい。
以下、本考案の他の実施形態を、図3及び4を用いて説明する。上記実施形態における化粧料除去具に接着剤とシール6を付加したものである。化粧料を溶解又は軟化させて除去する点は上記実施形態と同様であるので、接着剤とシール6の効果に絞って説明する。
図3に、本実施形態に係る化粧料除去具1の構成を示す。図1(A)と比較すると、上記実施形態における化粧料除去具1に、シール6が付され、2つのシート2,3とシール6との間には接着剤が塗布されている。
本実施形態では、接着剤は糊であるとする。ただし、接着剤は糊でなくてもよい。シール6によって被覆されることで非使用時には他の物につかず、シール6を除去することでシート2,3を接着できるものであればよい。
化粧料除去具1の使用方法について説明する。
上記実施形態に比して、図2(C)までの操作は同じである。その後、シール6を除去し、端部1aを引いて化粧料除去具1を指に密着させる。化粧料除去具1の開口の幅を指の大きさに合わせることができる。
安定した固定位置において、接着剤によって、シート2又は3を指に密着させた状態で固定する。
指爪のある側のシート2を接着する例を図4(A)に示す。固定時の開口の幅を指の大きさに合わせることができる。なお、図4においては1本の指のみを示しているが、全ての指について同様である。
指爪のある側と逆側のシート3を接着する例を図4(B)に示す。この場合にも固定時の開口の幅を指の大きさに合わせることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態の化粧料除去具1は、上記実施形態の化粧料除去具1と同様の化粧料除去効果を有し、シール6及び接着剤が付されている。化粧料が溶解又は軟化する時間において、指先に安定して固定される。
なお、本実施形態の化粧料除去具1では、シート2,3の両方にシール6及び接着剤があるものとして説明したが、一方のみにシール6及び接着剤を設けてもよい。
また、シール6及び接着剤を付す位置は、化粧料除去具1が安定して固定できる任意の位置でよく、シート2,3のほぼ全面にシート5及び接着剤を付してもよい。そして、図3の左右方向に長い帯状部でなく、上下方向に長い帯状部にシート5及び接着剤を付してもよい。(化粧料除去具1の左右両端を接着することでも同様の効果を得ることができる。)
本考案の化粧料除去具は、指爪に施された化粧料を簡便に除去するのに好適である。多くの女性による利用が期待される。
1 化粧料除去具
1a 内部空間
2 シート
2a シール部
3 シート
3a シール部
4 吸収体
5 シート
6 シール
1a 内部空間
2 シート
2a シール部
3 シート
3a シール部
4 吸収体
5 シート
6 シール
Claims (5)
- 指爪に施された化粧料を除去する化粧料除去具であって、
少なくとも一軸方向に延びる気密された空間を形成し、前記一軸方向の一側の近傍に開口可能な開口部が設けられる袋体と、
前記袋体内の前記一軸方向の他側に収容される、前記化粧料を除去する除去剤を含む吸収体と、を備えることを特徴とする化粧料除去具。 - 前記吸収体は、シート状に形成された部材であり、該部材の一面を前記袋体の内面に接して前記袋体内に収容されることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料除去具。
- 前記袋体は、少なくとも前記一軸方向に交差する方向に可塑性を有するシート状の部材から形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料除去具。
- 前記袋体は、前記一軸方向に交差する方向に指幅より大きい幅を設けて形成されることを特徴とする、請求項3に記載の化粧料除去具。
- 前記袋体の外側の帯状部に接着材が塗布され、前記接着剤がシートによって被覆されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧料除去具。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190823U true JP3190823U (ja) | 2014-05-29 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016147480A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-22 | 君依 藤ノ木 | ネイル除去補助具 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016147480A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-22 | 君依 藤ノ木 | ネイル除去補助具 |
JPWO2016147480A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2017-04-27 | 君依 藤ノ木 | ネイル除去補助具 |
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