JP2007301269A - アイメイク用折り曲げ綿棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスカラなどの身体に付着したものをピンポイントで除去したり、あるいは、化粧品を塗布する際のダマなどのかたまりを容易に取り除くことを可能とした綿棒を提供すること。
【解決手段】折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有する棒材と、棒材の両端に配置された綿部と、からなる綿棒を提供する。両端に配置された綿棒を用いることによって、ダマの除去やマスカラを落とすことなどを容易に行うことができる。さらには、綿棒を用いることで、使い捨て用品として比較的安価に使用することが可能となるため、衛生面の向上が期待できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、綿棒に関する。さらに詳しくは、折り曲げたり、復元することが自在な綿棒に関する。
化粧方法の一例として、まつ毛にマスカラなどの化粧品をつけることが一般的に行われている。マスカラをまつ毛につける場合には、均等にマスカラをまつ毛につけることや、ダマと呼ばれる毛先部分のかたまりを取り除くことを目的として、まつ毛用のコーム(櫛)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
また、マスカラなどの化粧品を落とす(アイクレンジング)場合には、コットンを介して指先でまつ毛を挟み込むことでコットンに化粧品をしみこませて拭い取ったり、あるいは、洗顔時に指先で化粧品を拭い取ったりすることが行われている。
特開2002−125743号公報
しかしながら、マスカラをまつ毛につける場合には、従来用いられているまつ毛用のコームでは、コームにマスカラが付着してかたまってしまうため、使用時にその都度洗浄して手入れをしなければならず、不都合が生じていた。また、マスカラをまつ毛から落とす場合には、指先で拭い取ることが行われているため、微細なポイント部分で落とすことができないために目にマスカラが入りやすいという問題や、目の周りの肌がくすんだり黒ずんでしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、化粧品などの身体に付着したものをピンポイントで除去したり、あるいは、化粧品を塗布する際のダマなどのかたまりを容易に取り除くことを可能とした綿棒を提供することを目的とする。
そこで、本発明においては、かかる課題を解決するために、折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有する棒材と、棒材の両端に配置された綿部と、からなる綿棒を提供する。両端に配置された綿棒を用いることによって、ダマの除去やマスカラを落とすことなどを容易に行うことができる。
なお、棒材は樹脂素材からなり、弾性部位は蛇腹構造であってもよい。また、弾性部位は樹脂素材からなる蛇腹構造であり、弾性部位を除く棒材は紙性素材からなっていてもよい。また、弾性部位を含む棒材は紙性素材からなっていてもよい。また、弾性部位にて棒材を略180度折り曲げた場合に、綿部は、薄膜状物を挟持可能に構成されていてもよい。
また、他の発明として、折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有する棒材と、前記棒材の両端に配置された綿部と、からなる綿棒を用いた化粧方法であって、綿棒の両端に配置された綿部でマスカラつきまつげを挟み込む挟み込みステップと、挟み込んだマスカラをまつげ長さ方向に引っ張ってまつげから離脱させる離脱ステップと、を有する化粧方法を提供する。
本発明の綿棒は、棒材の両端に綿部を配置し、その棒材は、折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有していることにより、折り曲げた場合に両端の綿部にてダマを除去したり、マスカラを落とすことなどを容易に行うことができる。さらには、綿棒を用いることで、使い捨て用品として比較的安価に使用することが可能となるため、衛生面の向上が期待できる。
以下に、各発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。
実施形態1は、主に請求項1、2、5、6などについて説明する。
実施形態2は、主に請求項3などについて説明する。
実施形態3は、主に請求項4などについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、綿棒の中心部分を折り曲げることで、綿棒の両端に配置された綿部によってまつ毛を挟み込むことが可能な綿棒に関するものである。
<実施形態1の構成>
図1は、本実施形態における綿棒100の一例を示す。図1(a)に示す本実施形態の綿棒100は、折曲復元自在な弾性部位101を略中央部分に有する棒材102と、棒材102の両端に配置された綿部103と、からなる。
棒材102は、例えば両端の綿部を用いてまつ毛などを挟み込む場合に、両端の綿部を支持するために用いられるものである。棒材102の素材は、樹脂素材からなっていてもよいし、紙性素材からなっていてもよい。そして、棒材102は、略中央部分に折曲復元自在な弾性部位を有している。「略中央部分」とは、棒材の長手方向のおおよそ中央の部分のことである。具体的には、その略中央部分にて棒材を折り曲げた場合に両端の綿部が互いに対向する位置に配置される範囲であればよい。つまり、例えば両端の綿部の一方の形状が、他方の形状よりも大きい場合には、「略中央部分」は、大きい形状の綿部を有する側により近い部分を示すことになる。
「折曲復元自在」とは、折り曲げたり、その折り曲げた部分を元の状態に戻すことが可能なことを示している。図1(b)は、綿棒を折り曲げた状態の一例を示す図である。現状の綿棒では、両端の綿部を用いてまつ毛などを挟み込む場合に中央部分を折り曲げた場合には、「復元」をすることができないために挟み込みの用途で用いることが困難であった。つまり、化粧品など除去するためにまつ毛を挟み込む場合には、部分単位でまつ毛の挟み込み、マスカラの除去などの作業が行われることになるが、折り曲げた後に復元することができない場合には、2度目以降のまつ毛を挟み込む際に折り曲げた芯部分が安定せず、適切に使用をすることができなくなってしまうからである。さらには、折り曲げた際に棒材がそのまま折り切れてしまう場合もあるからである。このため復元できることが必要となる。折曲復元が「自在」であるとは、何度でも折り曲げたり復元したりすることが可能なことを意味する。なお、本実施形態の綿棒は、使い捨てをも想定しているため、マスカラなどの除去に必要な一定回数(例えば5回)程度折り曲げ復元できればよく、その後、棒材が折り切れてしまってもよい。また、折り曲げ時における形状としては、棒材がU字形状となっていてもよいし、あるいは、V字形状となっていてもよい。
「弾性部位」は、すでに説明した折曲復元自在な状態を実現するための部位である。この弾性部位は、棒材と一体型となっていてもよいし、棒材とは別体となっていてもよい。弾性部位は、具体的にはプラスチックなどの樹脂素材の蛇腹構造であってもよいし、紙性素材に溝を付したものであってもよい。また、2本の棒材を弾性部位で結合することで本実施形態の「棒材」を構成してもよく、弾性部位には、前記のほか、低反発性のバネやゴムなどを用いてもよい。そして、この弾性部位が棒材の略中央部分に配置されていることにより、弾性部位が綿棒の折り曲げ時の支点となることが可能となるため、折り曲げ時の作用点である両端の綿部を適切に揃えることが可能となる。本実施形態の綿棒は、このように弾性部位にて棒材を略180度折り曲げた場合に、前記綿部は、薄膜状物を挟持可能に構成されているものである。薄膜状物とは、まつ毛の毛先のダマやマスカラなどのほか、ほこりなども含まれる。
綿部103は、棒材102の両端に配置されたものである。綿部とは、綿部材を有す部分である。既に説明したように、棒材の両端に配置されている綿部は、それぞれが同一のサイズ、形状のものであってもよいし、互いに異なるサイズ、形状のものであってもよい。なお、綿部には、化粧除去液や消毒液などを含ませていてもよい。
図1においては、棒材は樹脂素材からなり、弾性部位は蛇腹構造である例を示している。具体的には、プラスチック性の棒材の略中央部分が蛇腹構造となっているものである。これは現状のプラスチック軸の綿棒に蛇腹構造を加工することで製造することが可能となるため、低コストで製造することが可能となる。また、折り曲げた際の角度を保つこともできる。
<利用例>
以下、本実施形態の綿棒の利用例について説明する。本実施形態の綿棒は、一例としては、アイメイク時に用いられる。より具体的には、マスカラの使用時と、その後のマスカラを落とす際に用いられる。図2は、アイメイク時に本実施形態の綿棒を使用している例を示す図である。なお、本実施形態の綿棒は、以下のいずれにおいても使用することが可能である。
まず、マスカラを塗る前の段階においては、基礎化粧品やファンデーションがまつ毛についているとマスカラがまつ毛に付着しづらい。そこで、本実施形態の綿棒を用いてまつ毛を挟みこんでこれらの基礎化粧品などを拭い取ることができる。
次に、マスカラを塗る場合においては、まつ毛の毛先にダマが出来てしまうため、このダマを本実施形態の綿棒を用いて挟み取ることができる。また、まつ毛のムラ付きした部分を挟むことで均等にマスカラを重ね付けすることができる。また、まつ毛同士が引っ付いて束になってしまった部分も本実施形態の綿棒を用いてまつ毛を挟み込むことで調整することができる。なお、本実施形態の綿棒にマスカラを付着させてまつ毛を挟み込むことにより、マスカラを塗布すること自体の用途においても本実施形態の綿棒を用いることが可能である。
次に、マスカラを落とす場合には、例えば化粧落とし用の液体をしみこませた綿部でまつ毛を挟み、マスカラを溶かした状態にし、溶かしたマスカラをまつ毛から挟み取ることで、マスカラが肌に付着せずにまつ毛の根本部分から丁寧にクレンジングする(化粧を落とす)ことが可能となる。詳細な例としては、綿棒の両端に配置された綿部でマスカラつきまつげを挟み込む挟み込みステップと、挟み込んだマスカラをまつげ長さ方向に引っ張ってまつげから離脱させる離脱ステップと、を有する化粧方法が挙げられる。
なお、上記例においては、アイメイク用途として用いる例について説明したが、例えばピアス穴を消毒する際にも本実施形態の綿棒を用いて行うことも可能である。このほか、片側の綿部に薬剤をつけて使用することもできる。例えば、片側に口内炎等の薬剤を塗布し、他方の綿部で口腔内を清浄させるといった用途に用いてもよい。
<実施形態1の効果>
本実施形態の綿棒は、棒材の略中央部分にて折り曲げ復元することが可能であるため、両端の綿部を用いてまつ毛の先のダマや、マスカラなどを除去することが可能となる。また、比較的安価な使い捨て型として使用することができるため、衛生面の向上が期待できる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
実施形態2は、棒材が紙性素材からできており、弾性部位が樹脂素材で構成されている綿棒に関する。
<実施形態2の構成>
図3は、実施形態2における綿棒300の一例を示す図である。図3(a)で示す綿棒300は、実施形態1で説明した綿棒と同様に、折曲復元自在な弾性部位301を略中央部分に有する棒材302と、棒材302の両端に配置された綿部303と、からなる綿棒である。そして、特徴としては、弾性部位301は樹脂素材からなる蛇腹構造であり、前記弾性部位301を除く棒材302は紙性素材からなることである。すなわち、弾性部位と、棒材との素材が異なっている点が特徴である。より具体的には、例えば片側に綿部を有する紙性部材の棒材を有する2つの綿棒を、プラスチックの蛇腹構造を有する結合部材(弾性部位)で結合することで、一の綿棒300を構成することが挙げられる。図3(b)は、このように2つの綿棒を結合して綿棒310を構成した例を示している。あるいは、図3(c)で示すように、両端に綿部を設けた紙性素材からなる棒材に、樹脂素材からなる蛇腹構造の弾性部位を取り付けることで綿棒320を構成してもよい。
<実施形態2の効果>
本実施形態の綿棒は、紙性素材の棒材を用いることにより、挟み込んだ場合に棒材に適度な強度を保たせることができる。また、樹脂素材の弾性部位を用いることにより、自在に折り曲げ復元することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
実施形態3は、折り曲げ部分も含めた棒材が紙性素材で構成されている綿棒に関する。
<実施形態3の構成>
図4は、実施形態3における綿棒400の一例を示す図である。図4(a)で示す綿棒400は、実施形態1で説明した綿棒と同様に、折曲復元自在な弾性部位401を略中央部分に有する棒材402と、棒材402の両端に配置された綿部403と、からなる綿棒である。そして、特徴としては、弾性部位401を含む棒材402は紙性素材からなることである。弾性部位が紙性素材で構成されている例としては、例えば図4(a)のように、棒材の略中央部分にらせん状の微細な溝を形成することが挙げられる。これにより蛇腹構造時と同様に折り曲げ復元自在な効果を期待できる。あるいは、図4(b)で示す綿棒410のように、棒材の略中央部分をプレスして平面を形成することで折り曲げ復元自在な効果を期待できる。さらには、プレスした平面内にて、棒材の長手方向と直行する方向に向けて例えば中心部分に1本、両脇側に1本ずつ、計3本の溝を当該平面の表裏面にプレス加工することで形成してもよい。このような溝を形成することで、無造作に折り曲げた場合でも適切に折り曲げがなされることになる。
<実施形態3の効果>
本実施形態の綿棒は、弾性部位をも含めた棒材が紙性素材から構成されていることにより、例えば使い捨て時に分別せずに捨てることができ、環境面での効果を期待できる。
<<その他の形態>>
図5は、他の実施形態の一例を示す図である。図5(a)の綿棒500は、実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様に、折曲復元自在な弾性部位501を略中央部分に有する棒材502と、棒材502の両端に配置された綿部503と、からなる綿棒である。そして、両端の綿部503が、互いに対向する部分がジグザグ形状を有している点が特徴である。図5(a)で示すようなジグザグ形状の綿部503を有することにより、まつ毛を梳きやすくすることができ、ダマを除去したりまつ毛を均等にならしたりすることをより適切に行うことができる。
一方、図5(b)は、綿部の代わりに棒材512の両端に櫛(コーム)520を有する構成を示している。棒材の先端部分をコームにして、互いの歯を合わせてまつ毛を挟み梳くことで、ダマをとりマスカラを均等につけることができる。
実施形態1の綿棒の一例を示す図 本発明の綿棒の利用例を示す図 実施形態2の綿棒の一例を示す図 実施形態3の綿棒の一例を示す図 他の実施形態の例を示す図
符号の説明
100 綿棒
101 弾性部位
102 棒材
103 綿部

Claims (6)

  1. 折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有する棒材と、
    棒材の両端に配置された綿部と、からなる綿棒。
  2. 前記棒材は樹脂素材からなり、前記弾性部位は蛇腹構造である請求項1に記載の綿棒。
  3. 前記弾性部位は樹脂素材からなる蛇腹構造であり、
    前記弾性部位を除く棒材は紙性素材からなる請求項1に記載の綿棒。
  4. 前記弾性部位を含む棒材は紙性素材からなる請求項1に記載の綿棒。
  5. 前記弾性部位にて棒材を略180度折り曲げた場合に、前記綿部は、薄膜状物を挟持可能に構成されている請求項1から4のいずれか一に記載の綿棒。
  6. 折曲復元自在な弾性部位を略中央部分に有する棒材と、前記棒材の両端に配置された綿部と、からなる綿棒を用いた化粧方法であって、
    綿棒の両端に配置された綿部でマスカラつきまつげを挟み込む挟み込みステップと、
    挟み込んだマスカラをまつげ長さ方向に引っ張ってまつげから離脱させる離脱ステップと、
    を有する化粧方法。
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