JP3190602B2 - 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体 - Google Patents

光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体

Info

Publication number
JP3190602B2
JP3190602B2 JP22928597A JP22928597A JP3190602B2 JP 3190602 B2 JP3190602 B2 JP 3190602B2 JP 22928597 A JP22928597 A JP 22928597A JP 22928597 A JP22928597 A JP 22928597A JP 3190602 B2 JP3190602 B2 JP 3190602B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
optically active
benzothiazepine
ring
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22928597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10120667A (ja
Inventor
正 米谷
裕明 松前
武爾 柴谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Tanabe Pharma Corp filed Critical Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Priority to JP22928597A priority Critical patent/JP3190602B2/ja
Publication of JPH10120667A publication Critical patent/JPH10120667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190602B2 publication Critical patent/JP3190602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学活性ベンゾチア
ゼピン類化合物の製法およびその中間体、さらに詳しく
は、水溶性の改善された2−フェニル−1,5−ベンゾ
チアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン類化合物の粉末
状凝集体、および該凝集体を出発原料とし、それを酵素
的に不斉還元することを特徴とする光学活性な3−ヒド
ロキシ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベン
ゾチアゼピン−4(5H)−オン類化合物の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学活性な3−ヒドロキシ−2−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オン類は、冠血管拡張剤として有用な塩酸ジル
チアゼムおよびその他各種医薬化合物の中間体として重
要な化合物である。
【0003】従来、光学活性な3−ヒドロキシ−2−フ
ェニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン類の製法としては、ラセミ型3−フェニ
ルグリシッド酸エステル類にエステラーゼあるいはリパ
ーゼ等を作用させて不斉加水分解することにより光学活
性3−フェニルグリシッド酸エステル類を製造(特開平
3−15398号公報)し、それらとアミノチオフェノ
ール類とを反応させて製造する方法が知られている。ま
た、特開平5−244992号公報およびジャーナル・
オブ・ファーメンテーション・アンド・バイオエンジニ
アリング(Journal of Fermentation and Bioengineerin
g)、第79巻、第1号、第28〜32頁(1995年)に
は、2−フェニル−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4
(2H,5H)−ジオン類を酵素的に不斉還元して光学活
性な3−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン類とする
方法も開示されている。しかし、これらの文献には原料
化合物として凝集体の使用については記載されていな
い。さらに、特開平8−9984号公報には、4−フェ
ニル−1−ベンズアゼピン−2,3−ジオン類をレダク
ターゼまたはレダクターゼ産生微生物で処理して立体特
異性の3−ヒドロキシ−4−フェニル−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンズアゼピン−2(2H)−オン類に導く方法
が開示されている。しかしながら、この文献には、不斉
還元方法については具体的な記載はなく、また原料化合
物の凝集体についても全く記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来法のうち、光
学活性3−フェニルグリシッド酸エステル類とアミノチ
オフェノール類を反応させる方法では、ラセミ型3−フ
ェニルグリシッド酸エステル類が最高でも50%までし
か利用できず、また、100%利用しようとすると、不
要な光学活性体の回収や再ラセミ化といった煩雑な工程
が必要となる。また、2−フェニル−1,5−ベンゾチ
アゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン類を酵素的に還元
して対応する3−ヒドロキシ−4(5H)−オン類に導く
方法では、いずれも原料化合物の結晶をそのまま、また
はジメチルホルムアミド(DMF)等の溶解補助剤に予め
溶解してから酵素反応用の水系溶媒中に添加して反応に
供しているが、該原料化合物は水難溶性のものが多く、
結晶をそのまま酵素反応基質とした場合、基質の大量仕
込そのものが容易でなく、出発化合物から目的化合物へ
の最終的な転換収率も充分に満足し得るものともいい難
い。また、DMF等の有機溶媒系の溶解補助剤を使用す
れば、ある程度は基質の仕込量を大きくできるが、溶解
補助剤も多量に必要となるため、副成物(原料化合物の
S−オキシド体等)の生成や、酵素活性の低下を招来
し、結果的に反応効率が低下するという問題も起こり易
い。このため、上記のような問題点を克服した工業的に
さらに有利な光学活性化合物の製法の開発が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2−フェ
ニル−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−
ジオン類のカルボニル基を酵素的に不斉還元することに
より光学活性な3−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オ
ン類に導く方法において、原料化合物として特定の方法
で得られる水溶性の改善された粉末状凝集体を使用する
ことにより、溶解補助剤を用いなくとも、一度に大量の
基質(例えば、100g/l以上)を仕込むことができ、医
薬化合物の合成中間体として有用な所望の光学活性化合
物を効率的に生産することができることを見い出した。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明によれば、一般
式(II):
【化5】 (式中、環Aおよび環Bは低級アルキル基、低級アルコ
キシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基を有して
いてもよいベンゼン環を表す)で示される2−フェニル
−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオ
ン類化合物を、同化合物(II)を溶解する能力を有する
極性有機溶媒に溶解し、該溶液を上記極性溶媒と混合し
得る溶媒であって化合物(II)を実質的に溶解しない溶
媒に添加・混合した後、生成する凝集体を分離、採取す
ることによって、該化合物(II)が水溶性の改善された
粉末状凝集体として得られ、この粉末状凝集体の化合物
(II)を原料化合物とし、そのカルボニル基を酵素的に
不斉還元することにより、一般式(I):
【化6】 (式中、記号は前記と同意義である)で示される光学活性
3−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン類が効率よく、
工業的規模で製造され得る。
【0007】化合物(II)を溶解する能力を有する極性
有機溶媒(以下、第1溶媒という)としては、例えば、化
合物(II)を1mg/ml(30℃)以上溶解させ得る極性有
機溶媒であって、かつ比誘電率が25以上である極性有
機溶媒が挙げられ、このうち、とりわけ化合物(II)を
10mg/ml(30℃)以上溶解させ得る極性有機溶媒が好
ましい。このような極性有機溶媒の具体例としては、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、メタノール、エタノール、アセトニトリル等が挙げ
られ、このうち、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、メタノールが好ましい。上記第1溶
媒は、化合物(II)の第1溶媒に対する溶解度等に応じ
て適当量を使用することができるが、所定量の化合物
(II)を完全に溶解させ得る量の溶媒を使用することが
好ましい。具体的には、第1溶媒および化合物(II)の
種類によっても異なるが、該化合物(II)の濃度が1〜
400mg/mlとなるように溶媒量を設定すればよく、と
りわけ、1〜200mg/mlとなるよう溶媒量を設定する
ことが好ましい。
【0008】化合物(II)を実質的に溶解せず、前記第
1溶媒と混和し得る溶媒(以下、第2溶媒という)として
は、例えば水等の極性溶媒などが挙げられ、このうち、
取り扱いの容易性や経済的観点から、水がとりわけ好ま
しい。上記化合物(II)の極性溶媒溶液に対する第2溶
媒の使用量は特に限定されるものではないが、例えば、
第1溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いる
場合は、化合物(II)の溶液の2倍量〜1000倍量
(容量比)、好ましくは10倍量〜50倍量とすることが
できる。化合物(II)の極性溶媒溶液の第2溶媒への添
加・混合は、例えば、必要に応じて撹拌しながら、化合
物(II)の溶液を5〜40℃、好ましくは室温で第2溶
媒中へ滴下することにより実施することができる。な
お、化合物(II)の極性溶媒溶液の第2溶媒への添加・
混合直後は、当該混液は乳濁液様の状態を呈するが、適
当な時間(30分〜60分間程度)静置または撹拌すれ
ば、化合物(II)の粒子の凝集が進行し、粉末として分
離・採取することが容易となる。生成した化合物(II)
の粉末(凝集体)の分離・採取は、遠心分離または濾過な
どの常法で実施することができ、かくして得られる粉末
状凝集体は、分離・採取直後の湿潤状態で酵素的不斉還
元反応へ供することができるほか、必要に応じて洗浄、
乾燥した後、不斉還元反応へ供することもできる。
【0009】上記のようにして得られる化合物(II)の
粉末状凝集体は、水に対する溶解度が、元の化合物(I
I)の結晶体に比べて2倍以上高く、30℃で20mg/l
以上である。その融点は用いられる極性有機溶媒の種類
により若干変動があり、120℃〜140℃の範囲にあ
り、元の化合物(II)の結晶体の融点163℃より低
い。またこの凝集体は次のような特徴的なX線回析パタ
ーン(X線源:Cu、1.54050Å)を示す。 a)2θ=8.0付近(8.0±0.15;ピーク1)、2θ
=9.9付近(9.9±0.15;ピーク2)および2θ=
15.1付近(15.1±0.15;ピーク3)に明瞭かつ
特異的な回析ピークを有する。 b)ピーク3は全回析ピーク中で最大の相対X線強度を示
す。 c)ピーク3の相対X線強度を1とした場合、ピーク1の
それが約0.30〜約0.50であり、ピーク2のそれが
約0.70〜約0.95であって、前記したピーク以外に
相対X線強度が0.30を超える回析ピークが存在しな
い。
【0010】なお、上記の粉末X線回析による分析結果
からは、本発明の粉末状凝集体は、化合物(II)の結晶
体とアモルファス体とからなる組成物(混合物)である可
能性が考えられる。
【0011】本発明者らの研究によれば、上記水に対す
る溶解性が改善された化合物(II)の粉末状凝集体を出
発原料とし、これを酵素的に不斉還元することにより、
きわめて効率よく光学活性3−ヒドロキシ−2−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オン類(I)が製造される。すなわち、かかる水
に対する溶解度の高い凝集体を用いることにより酵素的
不斉還元に際して溶媒として水を用いることができ、か
つ溶解補助剤を用いることなくその基質濃度を充分に高
めることができるため該不斉還元反応が効率よく行わ
れ、工業的規模で所望の光学活性ベンゾチアゼピン化合
物(I)を製造することができる。
【0012】本発明における化合物(II)の凝集体を酵
素的に不斉還元する方法は、該化合物(II)の式中の環
Aおよび環Bが低級アルキル基、低級アルコキシ基また
はハロゲン原子から選ばれる置換基を有している場合で
も、置換基を有していない場合と同様に実施でき、その
ような置換基としては、例えば環Aの置換基としては、
4位におけるメチル基、メトキシ基およびクロル原子等
であり、環Bの置換基としては8位におけるメチル基、
メトキシ基およびクロル原子等である。
【0013】上記の反応に使用しうる酵素としては、化
合物(II)の3位カルボニル基を不斉還元し、化合物
(I)に変換する能力を有する還元酵素が挙げられ、使用
する酵素を適宜選択することにより、2種類の光学活性
シス型化合物(I)、即ち(2S、3S)型および(2R、
3R)型光学活性体のうち、いずれか一方を選択的に製
造することができる。このような還元酵素としては、例
えば、その還元酵素とその補酵素を生産する能力を有す
る微生物の培養物または当該培養物の処理物から得られ
るものがあり、そのような微生物の培養物または当該培
養物の処理物を化合物(II)の凝集体に接触させて使用
する。
【0014】このような能力を有する微生物としては、
酵母、細菌、カビ、放線菌などが挙げられ、例えば、目
的物(I)のうち、(2S,3S)型光学活性体を得る場合
において使用する微生物としては、例えば、酵母として
は、カンジダ属、デバリオマイセス属、クライシア属、
ネマトスポラ属、オガタエア属、ピキア属、ロドスポリ
ジウム属、ヤマダザイマ属またはサッカロミセス属に属
する微生物があげられ、細菌としては、アルスロバクタ
ー属、バシラス属、コリネバクテリウム属、ブレビバク
テリウム属またはシュードモナス属に属する微生物があ
げられ、放線菌としては、マイコバクテリウム属、ノカ
ルディア属またはストレプトマイセス属に属する微生物
があげられ、カビとしてはペニシリウム属に属する微生
物があげられる。また、目的物(I)のうち、(2R,3
R)型光学活性体を得る場合において使用する微生物と
しては、例えば、リゾプス属に属する微生物が挙げられ
る。
【0015】かかる微生物の具体例としては、例えば、
カンジダ メリニイ(Candida melinii)IFO 074
7、カンジダ サイトアナ(Candida saitoana)IFO 0
380、カンジダ トロピカリス(Candida tropicalis)
IFO 0589、デバリオマイセス ポリモルファス(D
ebaryomyces polymorphus)IFO 1166、ピキア ア
ノマーラ(Pichia anomala)IFO 0135、クライシ
ア カプスレータ(Kuraishia capsulata)IFO 072
1、オガタエア ポリモルファ(Ogataea polymorpha)I
FO 1024、ネマトスポラ コリリイ(Nematospora c
oryli)IFO 0658、ヤマダザイマ ファリノーサ(Y
amadazyma farinosa)IFO 0193、ヤマダザイマ
ハロフィラ(Yamadazyma halophila)IFO 0947、
ピキア メンブランアエファシエンス(Pichia menbranae
faciens)IFO 0128、オガタエアピニ(Ogataea pi
ni)IFO 1793、ピキア トレハロフィラ(Pichia t
rehalophila)IFO 1683、ロドスポリジウム トル
ロイデス(Rhodosporidium toruloides)IFO 163
8、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevi
siae)IFO 1346、同IFO 2345、サッカロ
ミセス セレビシエ(パン酵母:オリエンタル酵母社
製)、アルスロバクター パラフィニアス(Arthrobacter
paraffineus)ATCC 15591、バシラス プミラス
(Bacillus pumilus)IFO 12087、バシラス サブ
チリス(Bacillus subtilis)IFO 3026、コリネバ
クテリウム グルタミカム(Corynebacterium glutamicu
m)ATCC 14067、ブレビバクテリウム ケトグル
タミカム(Brevibacterium ketoglutamicum)ATCC 1
5588、シュードモナス プチダ(Pseudomonas putid
a)ATCC17484、マイコバクテリウム スメグマ
チス(Mycobacterium smegmatis)ATCC 607、ノカ
ルディア アステロイデス(Nocardia asteroides)IFO
3384、ストレプトマイセス ラベンジュレー(Strep
tomyces lavendulae)IFO3145、ストレプトマイ
セス リモサス(Streptomyces rimosus)IFO 344
1、同IFO 3423、ペニシリウム クリソゲナム(P
enicillium chrysogenum)IFO 4626、リゾプス
オリゼ(Rhozopus oryzae)IFO 4758または同IF
O 5780等があげられる。
【0016】これら微生物は、本発明方法に必要な能
力、すなわち、化合物(II)を光学活性化合物(I)へ変
換する能力を有するものである限り、どのような菌株で
あってもよく、新たに土壌、食品、動物などから分離し
た菌株であってもよい。また、これら菌株から、紫外線
照射や変異剤処理して得られる変異株であってもよい。
更に、これら菌株から、遺伝子組換や細胞融合などの遺
伝子工学的手法、あるいは生物工学的手法により誘導さ
れるものであってもよい。
【0017】本発明における微生物の培養物としては、
化合物(II)を不斉還元して光学活性化合物(I)を生成
する能力を有するものであればよく、このような培養物
としては、例えば、前記微生物の培養液または生菌体な
どがあげられる。また、培養物の処理物としては、前記
培養液の処理物(培養上清など)、菌体処理物(例えば洗
浄菌体、乾燥菌体、菌体摩砕物、菌体自己消化物、菌体
抽出物など)、あるいは前記培養物の処理物等から慣用
の方法(例えば、硫安分画、イオン交換クロマトグラフ
ィー、ゲル濾過クロマトグラフィーなど)で調製される
部分精製酵素または精製酵素などがあげられる。
【0018】また、上記微生物の培養物(培養液または
生菌体)は、例えば、当該微生物を通常この分野におい
て用いる培地、例えば、慣用の炭素源、窒素源および無
機塩類含有培地中、常温ないし加温下(好ましくは約2
0〜40℃)、かつ好気的条件下、pH2〜8で培養
し、必要とあれば常法により培養液から菌体を分離・採
取して得ることができる。
【0019】かかる微生物の培養物またはその処理物
は、例えば、ポリアクリルアミド法、含硫多糖ゲル法
(カラギーナンゲル法等)、アルギン酸ゲル法、寒天ゲル
法等の公知の方法により固定化して使用することもでき
る。
【0020】本発明の不斉還元反応は、水溶液中あるい
は適当な溶媒中で2−フェニル−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−3,4(2H,5H)−ジオン類(II)の凝集体に、
上記微生物の培養液、該培養液から採取した菌体または
菌体処理物を接触させることにより実施することができ
る。
【0021】基質の仕込量は、約0.5〜80%(w/
v)、とりわけ2〜30%(w/v)が好ましく、反応は常温
ないし加温下、好ましくは10〜50℃、とりわけ25
〜40℃で好適に進行する。また、反応に際しては、反
応液のpHが2〜10、とりわけ5〜8になるように調
整するのが好ましい。基質としての化合物(II)の凝集
体は水に対する溶解性が改良されているため、とくに溶
解補助剤の使用は要求されないが、所望により、少量の
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはメ
タノール、エタノールなどの低級アルコール等を添加し
てもさしつかえない。また、基質の添加方法は最初に一
括して充填してもよく、あるいは反応中数回に分割して
充填してもよい。反応溶媒は、水が最も好ましいが、水
性溶媒と有機溶媒(例えばベンゼン、n−ヘキサン、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、トルエン、酢
酸エチル等)との二相溶媒中でも実施できる。
【0022】反応終了後、反応混合物をトルエン、クロ
ロホルム、酢酸エチル、アセトン等の有機溶媒で抽出
し、有機溶媒層の濃縮、クロマトグラフィー、蒸留等の
常法によって光学活性な3−ヒドロキシ−2−フェニル
−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン類(I)を取得することができる。
【0023】なお、本発明に用いる原料化合物(II)は
特開昭60−25982号または特開昭60−2598
3号に記載の方法に準じて製造することができる。すな
わち、原料化合物(II)はシス−3−ヒドロキシ−2−
フェニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン類(特公昭45−9383号)をジメチ
ルスルホキシド−無水酢酸を用いて酸化した後、生成物
を濃アンモニア水または水酸化ナトリウム水溶液で処理
(加水分解)し製造することができる。
【0024】さらに、上記の方法で得た化合物(I)は公
知方法、例えば、特公昭45−16749号、特公昭4
6−43785号、特公昭47−813号、特公昭53
−18038号、特公昭63−13994号あるいは特
開平3−157378号に開示の方法に従って一般式
(III):
【化7】 (式中、R1は低級アルカノイル基または低級アルコキシ
カルボニル低級アルキル基、R2は低級アルキル基、R3
は低級アルキル基または低級アルコキシフェニル低級ア
ルキル基、Yは低級アルキレン基を表し、環Aおよび環
Bは前記と同意義である)で示される光学活性1,5−ベ
ンゾチアゼピン誘導体とし、所望により生成物をその薬
理的に許容しうる塩とすることができる。
【0025】例えば、化合物(III)は、化合物(I)を
一般式(IV): R1OH (IV) (式中、R1は前記と同意義である)で示される化合物ま
たはその反応誘導体と縮合反応させて一般式(V):
【化8】 (式中、記号は前記と同意義である)で示される光学活性
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体とし、これをその5位
窒素部位におけるアルカリ金属塩とした後、一般式(V
I):
【化9】 (式中、Xはハロゲン原子、他の記号は前記と同意義で
ある)で示される化合物と縮合反応させることにより製
造される。上記化合物(III)のベンゾチアゼピン環5
位に置換しうる式:−Y−N(R2)(R3)で示される基に
おいて、Yとしては例えばエチレン基、R2としてはメ
チル基、R3としてはメチル基またはメトキシフェニル
エチル基が好適に挙げられる。
【0026】なお、上記の方法において、一般式(IV)
の化合物との縮合反応と一般式(VI)の化合物との縮合
反応は順序を変えて行ってよい。すなわち、化合物(I)
のアルカリ金属塩を化合物(VI)と縮合反応させ、つい
で化合物(IV)と縮合反応させてもよい。
【0027】本願明細書中、低級アルキル基とは炭素数
1〜6個のアルキル基、低級アルコキシ基とは炭素数1
〜6個のアルコキシ基、低級アルキレン基とは炭素数1
〜6個のアルキレン基、低級アルカノイル基とは炭素数
2〜7のアルカノイル基、ハロゲン原子とは塩素原子、
臭素原子、フッ素原子またはヨウ素原子を表す。
【0028】
【実施例】つぎに、実施例をあげて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1〜4 2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−3,4(2H,5H)−ジオン[化合物(II)]の結晶
1.5gを下記表1に記載の各極性有機溶媒に溶解し、同
溶液を水150ml中に添加し、1時間室温で撹拌する。
該混液を遠心分離し、得られる沈殿を洗浄・乾燥するこ
とにより、2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベン
ゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオンの粉末状凝集
体を定量的に得る。得られる化合物(II)の粉末状凝集
体の物性および水に対する溶解度(30℃)を表1に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】上記実施例1〜4で得られた化合物(II)
の粉末状凝集体のX線回析パターンを図1に示す。図1
に示すとおり、いずれの凝集体も角度値2θ=8.0、
9.9および15.1付近に特異的な回析ピークを有し、
原料化合物である化合物(II)の結晶体のX線回析パタ
ーン(図2を参照)とは著しく異なる。なお、本X線回析
の実施条件は以下の通りである。 ・X線発生装置:3kW ・X線源:1.54050Å(Cu) ・管電圧:45kV ・管電流:35mA ・サンプリング幅:0.02° ・走査速度:4.0°/分 ・発散スリット:1.00° ・散乱スリット:1.00° ・受光スリット:0.15mm
【0031】また、上記X線回析により得られた各実施
例の凝集体のd値(面間隔;Å)および相対X線強度は下
記表2〜5の通りである。
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】実施例5 エタノール0.575mlと水50mlの混液中にパン酵母
11.2gを懸濁し、これに2−(4−メトキシフェニル)
−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオ
ンの結晶体または上記実施例1、3および4で得られる
粉末状凝集体のいずれかのそれぞれ100mgを加え、3
0℃、80rpmで24時間振盪した。この反応液につい
て、出発原料から(2S,3S)−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オンへの変換率を時間の経過に
したがって測定した。その結果を図3に示す。図3に示
すように、本発明による粉末状凝集体を出発原料とした
場合、極めて短時間(約5時間後)に目的化合物への変換
率が90%以上となるのに対し、結晶体を用いた場合は
24時間でもなお20%余と低い変換率であった。
【0036】実施例6 (1)凝集体の製造 2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−3,4(2H,5H)−ジオン 4gをDMF24mlに溶
解し、その溶液を緩やかに撹拌した水400ml中に、室
温にて5分間をかけて滴下し、その混合液をそのまま室
温にて1時間撹拌したのち、3000rpmで3分間遠心
分離し、分離した粉末状物質を2回水洗して粉末状凝集
体を定量的に得た。 (2)還元反応 300ml三角フラスコ中で、上記凝集体4g(風乾後の重
量)を水50mlに懸濁し、これに生イースト11.2gお
よびエタノール0.75ml(200mM)を加え、その混合
液を30℃、80rpmにて好気的に振盪し、12時間毎
に同量のエタノールを追加しながら9日間振盪し、還元
反応を行った。反応液にアセトン300mlを加え、1時
間撹拌後、濾過し、濾液を濃縮後、4時間冷蔵庫(4℃)
に保存し、吸引濾過し、風乾して(2S,3S)−3−ヒ
ドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン 3.
9gの粗結晶を得た。メタノールから再結晶して純度9
9%以上の結晶を収率82.5%で得た。なお、上記反
応中、毎日目的化合物への変換率をチェックした。その
結果を図4に示す。
【0037】実施例7 上記実施例6(1)と同様にして得た湿潤凝集体5g(風乾
後の重量)を500ml坂口フラスコ中で水50mlに懸濁
し、これに生イースト16.8gおよびグルコース1.8g
(200mM)を加え、その混合液を30℃、80rpmにて
好気的に振盪し、24時間毎に同量のグルコースを追加
しながら9日間振盪し、還元反応を行った。反応液にア
セトン300mlを加え、1時間撹拌後、濾過し、濾液を
濃縮後、析出した結晶を吸引濾過し、風乾して(2S,3
S)−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)
−オンの粗結晶4.5gを得た。メタノールから再結晶し
て、化学純度99%以上、光学純度99%以上、融点2
08〜210℃の結晶を収率80%で得た。なお、上記
反応中、毎日目的化合物への変換率をチェックした。そ
の結果を図5に示す。
【0038】
【発明の効果】本発明方法によれば、原料の2−フェニ
ル−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジ
オン類を水溶性の改善された粉末状凝集体として用いる
ことにより、それを酵素的に不斉還元するに際して大量
仕込が可能となり、所望の光学活性3−ヒドロキシ−2
−フェニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オン類を工業的規模で製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜4で得られた2−(4−メトキシ
フェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5
H)−ジオンの粉末状凝集体のX線回析パターンを示
す。
【図2】 2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベン
ゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオンの結晶体のX
線回析パターンを示す。
【図3】 2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベン
ゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオンの結晶体およ
び実施例1、3および4の凝集体をパン酵母による酵素
的還元に付した場合の(2S,3S)−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンへの変換率を示す
グラフである。
【図4】 実施例6における粉末状凝集体の酵素的還元
による変換率を示すグラフである。
【図5】 実施例7における粉末状凝集体の酵素的還元
による変換率を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−244992(JP,A) 特開 昭60−25982(JP,A) 特開 平8−277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 281/10 C12P 41/00 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II): 【化1】 (式中、環Aおよび環Bは低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を表す)で示される2−フェニル
    −1,5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオ
    ン類化合物の極性有機溶媒溶液を、該化合物(II)を実
    質的に溶解せず、前記極性有機溶媒と混和し得る溶媒に
    添加、混合した後、生成する化合物(II)の粒子を分離
    ・採取することにより得られる一般式(II)で表される
    化合物の粉末状凝集体。
  2. 【請求項2】 融点が120℃〜140℃である請求項
    1に記載の粉末状凝集体。
  3. 【請求項3】 a)2θ=8.0付近、2θ=9.9付近お
    よび2θ=15.1付近に回析ピークを有し、b)2θ=
    15.1付近の回析ピークは全回析ピーク中で最大の相
    対X線強度を示し、かつ、c)2θ=15.1付近の回析
    ピークの相対X線強度を1とした場合、2θ=8.0付
    近の回析ピークおよび2θ=9.9付近の回析ピークの
    相対X線強度がそれぞれ約0.30〜約0.50および約
    0.7〜約0.95であって、前記したピーク以外に相対
    X線強度が0.30を超える回析ピークが存在しない粉
    末X線回析像(X線源:Cu、1.54050Å)を有する
    請求項1に記載の粉末状凝集体。
  4. 【請求項4】 化合物(II)が2−(4−メトキシフェ
    ニル)−1,5− ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)
    −ジオンである請求項1、2または3に記載の粉末状凝
    集体。
  5. 【請求項5】 水(30℃)に対する溶解度が20mg/l
    以上である請求項4に記載の粉末状凝集体。
  6. 【請求項6】 極性有機溶媒が化合物(II)を1mg/ml
    (30℃)以上溶解する極性有機溶媒であって、かつ比誘
    電率が25以上の極性有機溶媒である請求項1に記載の
    粉末状凝集体。
  7. 【請求項7】 極性有機溶媒がジメチルスルホキシド、
    N,N−ジメチルホルムアミドまたはメタノールである
    請求項6に記載の粉末状凝集体。
  8. 【請求項8】 一般式(II): 【化2】 (式中、環Aおよび環Bは低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を表す)で示される1,5−ベンゾ
    チアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン類化合物の極性
    有機溶媒溶液を、該化合物(II)を実質的に溶解せず、
    前記極性溶媒と混和し得る溶媒に添加・混合した後、生
    成する化合物(II)の粒子を分離・採取し、採取した化
    合物(II)の粉末状凝集体を、同化合物(II)を不斉還
    元して一般式(I): 【化3】 (式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される光学
    活性3−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ
    −1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン類化合物
    を生成する能力を有する、サッカロミセス属に属する微
    生物の培養物もしくは該培養物の処理物に接触させ、生
    成した光学活性化合物(I)を分離・採取することを特徴
    とする光学活性3−ヒドロキシ−1,5−ベンゾチアゼ
    ピン−4(5H)−オン類化合物(I)の製法。
  9. 【請求項9】 化合物(I)が光学活性シス体である請求
    項8に記載の製法。
  10. 【請求項10】 化合物(I)が3−ヒドロキシ−2−
    (4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−
    4(5H)−オンである請求項8に記載の製法。
  11. 【請求項11】 化合物(II)を不斉還元して光学活性
    化合物(I)を生成する能力を有する微生物がサッカロミ
    セス セレビシエである請求項8記載の製法。
  12. 【請求項12】 一般式(II): 【化4】 (式中、環Aおよび環Bは低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を表す)で示される1,5−ベンゾ
    チアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン類化合物の極性
    有機溶媒溶液を、該化合物(II)を実質的に溶解せず、
    前記極性溶媒と混和し得る溶媒に添加・混合した後、生
    成する化合物(II)の粒子を分離・採取し、採取した化
    合物(II)の粉末状凝集体を、同化合物(II)を不斉還
    元して一般式(I): 【化5】 (式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される光学
    活性3−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ
    −1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン類化合物
    を生成する能力を有する、サッカロミセス属に属する微
    生物の培養物もしくは該培養物の処理物に接触させ、生
    成した光学活性化合物(I)を分離・採取することにより
    得られた光学活性化合物(I)を、公知方法に従って一般
    式(III): 【化6】 (式中、R1は低級アルカノイル基または低級アルコキシ
    カルボニル低級アルキル基、R2は低級アルキル基、R3
    は低級アルキル基または低級アルコキシフェニル低級ア
    ルキル基、Yは低級アルキレン基を表し、環Aおよび環
    Bは前記と同意義である)で示される1,5−ベンゾチア
    ゼピン誘導体とし、所望により生成物をその薬理的に許
    容しうる塩とすることを特徴とする光学活性1,5−ベ
    ンゾチアゼピン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩
    の製法。
JP22928597A 1996-08-26 1997-08-26 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体 Expired - Fee Related JP3190602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22928597A JP3190602B2 (ja) 1996-08-26 1997-08-26 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-223523 1996-08-26
JP22352396 1996-08-26
JP22928597A JP3190602B2 (ja) 1996-08-26 1997-08-26 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10120667A JPH10120667A (ja) 1998-05-12
JP3190602B2 true JP3190602B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=26525520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22928597A Expired - Fee Related JP3190602B2 (ja) 1996-08-26 1997-08-26 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3190602B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RS56990B1 (sr) * 2007-09-10 2018-05-31 Janssen Pharmaceutica Nv Postupak za dobijanje jedinjenja koja su korisna kao inhibitori sglt

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10120667A (ja) 1998-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5945533A (en) Process for preparing optically active benzothiazepine compound and intermediate therefor
JPH07121231B2 (ja) 立体異性体的に純粋なフエニルグリシド酸エステルの製造方法および(2s,3s)‐2‐(4′‐メトキシフエニル)‐3‐アセトキシ‐5‐〔2‐(ジメチルアミノ)エチル〕‐2,3‐ジヒドロ‐1,5‐ベンゾチアゼピン‐4(5h)‐オンの製造方法
EP0417785B1 (en) Process for preparing optically active 3-phenylglycidic acid esters
JP3190602B2 (ja) 光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製造法およびその中間体
US4981789A (en) One-step enzymatic conversion of cephalosporin C and derivatives to 7-aminocephalosporanic acid and derivatives
JPH0630783A (ja) 3,5−ジオキソエステルの立体選択性微生物的または酵素的還元による3−ヒドロキシ−5−オキソ、3−オキソ−5−ヒドロキシおよび3,5−ジヒドロキシエステルの製造
JP2788385B2 (ja) 酵素反応による光学活性ベンゾチアゼピン類の製造法
JP3359905B2 (ja) ラセミのテトラロンの微生物を使用する立体選択的還元
EP0784697B1 (en) Bacterial process for the resolution of racemic cis-diols
US5441888A (en) Process for producing D-mandelic acid from benzoylformic acid
JP2861813B2 (ja) 酵素反応による光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製法
HU204574B (en) Process for producing 4-androstene-3,17-dion and 1,4-androstadiene-3,17- - -dion with microbiological method
EP0231234B1 (fr) Procede d'hydroxylation par voie microbiologique de la quinine, de la quinidine, et de derives
Krulewicz et al. Asymmetric biosynthesis of key aromatic intermediates in the synthesis of an endothelin receptor antagonist
US5258290A (en) Fermentation process for the production of β-carboline derivatives by Myrothecium verrucaria
FI86203B (fi) Foerfarande foer framstaellning av 1-metyl-1,4-androstadien-3,17-dion.
JPH09299099A (ja) 光学活性トランス−3−フェニルグリシッドアミド類化合物の製法
CA2032091A1 (en) Microbial reduction of benzazepine and benzothiazepine derivatives
JPH0353918B2 (ja)
JPH11196889A (ja) 光学活性な2−,3−ジ置換プロピオン酸誘導体の製造方法
WO1999007875A1 (fr) Procede permettant de preparer des composes de (2r,3s)-3-(phenyle substitue ou non substitue)-glycidamide par amidation asymetrique
US20040265991A1 (en) Process for preparation of (s)-alpha-halomethylpyridine-methanol derivatives
JP2003235595A (ja) 光学活性ヒドロキシケトエステルの製造法
JPH099991A (ja) 酵素反応による光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製法
JPH1028596A (ja) 不斉アミド化による(2s,3r)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees