JPH1028596A - 不斉アミド化による(2s,3r)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製法 - Google Patents

不斉アミド化による(2s,3r)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製法

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JPH1028596A
JPH1028596A JP8928197A JP8928197A JPH1028596A JP H1028596 A JPH1028596 A JP H1028596A JP 8928197 A JP8928197 A JP 8928197A JP 8928197 A JP8928197 A JP 8928197A JP H1028596 A JPH1028596 A JP H1028596A
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ring
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JP8928197A
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Hiroaki Matsumae
裕明 松前
Akiko Idei
晶子 出井
Ikuko Machida
育子 町田
Takuo Nishida
卓生 西田
Yasuhiko Ozaki
泰彦 尾崎
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低
級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の新
規製造法およびそれを用いて医薬として有用な(2R,3
R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法を提供す
る。 【解決手段】 ラセミ型トランス−3−(非置換フェニ
ルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステ
ル類化合物とアンモニアまたはアミン化合物とを上記グ
リシッド酸エステル類化合物を不斉アミド化する能力を
有する酵素の存在下に反応させて、(2S,3R)型異性
体をアミド化した後、反応液より生成した(2S,3R)
型アミド体を分離、採取する。また得られる(2S,3
R)型グリシッドアミド類化合物を2−アミノチオフェ
ノール誘導体と反応させた後、生成物を閉環反応に付し
て、所望の(2R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘導
体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不斉アミド化によ
る(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキ
ル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製法および
それを用いた(2R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘
導体の製法に関する。さらに詳しくは、ラセミ型トラン
ス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニ
ル)グリシッド酸エステル類化合物とアンモニアまたは
アミン化合物とを(2S,3R)型3−(非置換フェニルま
たは低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類
化合物を不斉アミド化する能力を有する酵素の存在下に
反応させて(2S,3R)型異性体をアミド化することに
より(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アル
キル−フェニル)グリシッドアミド類化合物を製造する
方法、およびその(2S,3R)型3−(非置換フェニルま
たは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合
物を用いて医薬として有用な(2R,3R)型1,5−ベン
ゾチアゼピン誘導体を製造する方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】冠血管拡張作用あるいは血小板凝集抑制
作用等を有し、医薬として有用な(2R,3R)型1,5−
ベンゾチアゼピン誘導体が(2S,3R)型3−(非置換フ
ェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エ
ステル類化合物を用いて有利に製造されることが知られ
ている(特開昭60−202871号公報、特開平3−
175995号公報)。また、(2S,3R)型3−(非置
換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッド
酸エステル類化合物の製法として、対応するラセミ型化
合物に、(2R,3S)型3−(非置換フェニルまたは低級
アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物を
不斉加水分解する能力を有する微生物培養液を作用させ
て、(2R,3S)型異性体を加水分解したのち、その反
応液から(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級
アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物の
みを分離、採取する方法が知られている(特開平3−1
75995号公報)。
【0003】更に、冠血管拡張作用、降圧作用を有する
医薬化合物として臨床的に幅広く使用されている塩酸ジ
ルチアゼム[化学名:2−(4−メトキシフェニル)−3
−アセトキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)
−オン・塩酸塩]の合成中間体の製法として、トランス
−3−(4−メトキシフェニル)グリシッド酸メチルエス
テルをリパーゼ SP523[デンマーク、ノボ社(Novo
Nordisk)]を作用させて不斉アミド化することも知ら
れているが(国際公開No.WO95/07359)、この
方法では変換されない(2R,3S)−3−(4−メトキシ
フェニル)グリシッド酸メチルエステルから従来既知の
方法に従って塩酸ジルチアゼムが製造されることとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、1,5
−ベンゾチアゼピン誘導体の別製法として、3−フェニ
ルグリシッド酸エステル類化合物に代えて、3−フェニ
ルグリシッドアミド類を用いる方法を検討すると共に、
(2R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘導体を得るた
めには、その出発原料たる(2S,3R)型3−(非置換フ
ェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミ
ド類化合物を用いることが望ましく、そのために(2S,
3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェ
ニル)グリシッドアミド類化合物の効率的な製法につい
ても検討を重ねた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アル
キル−フェニル)グリシッドアミド類化合物を2−アミ
ノチオフェノール誘導体と反応させた後、生成物を分子
内閉環反応に付すことにより所望の(2R,3R)型1,5
−ベンゾチアゼピン誘導体に導くことができることを知
った。さらに、本発明者らは、ある種の微生物が産生す
る酵素が、トランス−3−(非置換フェニルまたは低級
アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物の
(2S,3R)型異性体を不斉アミド化する能力を有する
ことを見い出し、かかる酵素の存在下にラセミ型トラン
ス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニ
ル)グリシッド酸エステル類化合物をアンモニアまたは
アミン化合物と反応させて不斉アミド化し、その反応液
より生成したアミド体を分離、採取することにより、所
望の(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アル
キル−フェニル)グリシッドアミド類化合物が効率よく
製造され得ることを知り、本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、一般式〔I〕
【化9】 (式中、環Aは低級アルキル基で置換されていてもよい
ベンゼン環、Rはエステル残基を表す)で示されるラセ
ミ型トランス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキ
ル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物と一般式
〔II〕
【化10】 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表す)で示
される化合物とを、(2S,3R)型3−(非置換フェニル
または低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル
類化合物を不斉アミド化する能力を有する酵素の存在下
に反応させて、(2S,3R)型異性体をアミド化した
後、反応液より生成したアミド体を分離、採取すること
により、所望の(2S,3R)型3−(非置換フェニルまた
は低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物
を製造することができる。
【0007】本発明方法で用いられる一般式〔I〕で示
されるラセミ型トランス−3−(非置換フェニルまたは
低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合
物において、環Aとしては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基等の低級アルキル基が2〜6
位のいずれに置換しているものであってもよいが、4位
に低級アルキル基が置換しているものが好ましい。この
うち、環Aが4−メチルフェニル基であるものがとりわ
け好ましい。Rのエステル残基としては、慣用のエステ
ル残基をいずれも用いることができるが、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、n−ブチル基等の低級アルキ
ル基等が挙げられる。また一般式〔II〕におけるR1
低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
n−プロピル基またはn−ブチル基があげられる。本発
明において、原料化合物であるラセミ型トランス−3−
(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシ
ッド酸エステル類化合物〔I〕としては、(2S,3R)
型異性体および(2R,3S)型異性体を等量含むものだ
けでなく、これら光学異性体を共に含むものであればい
ずれも用いることができる。
【0008】本発明に使用しうる酵素としては、ラセミ
型トランス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキル
−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物〔I〕の(2
S,3R)型異性体を不斉アミド化する能力を有する酵素
であればよく、動物起源、植物起源、微生物起源のいず
れのものであってもよい。そのような酵素としては、例
えば酵母、カビ、細菌等の微生物が産生する酵素を好適
に使用することができる。かかる酵素源としては、キャ
ンディダ属微生物の如き酵母、ムコール属、リゾムコー
ル属、アスペルギルス属微生物の如きカビ、セラチア属
微生物の如き細菌をあげることができる。
【0009】そのような酵素の具体例としては、例えば
キャンディダ・アンタルクティカ(Candida antarctic
a)、キャンディダ・シリンドラシア(Candida cylindra
cea)等の酵母;ムコール・ミーヘイ(Mucor miehei)、リ
ゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)、アスペル
ギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)等のカビ;セラチ
ア・マルセッセンス(Serratia marcescens)等の細菌の
産生するリパーゼ、エステラーゼ等が挙げられる。これ
らの微生物は野生株、変異株であってもよく、更にはこ
れらの微生物から、遺伝子組換え、細胞融合などの生物
工学的手法により誘導されるものであってもよい。
【0010】上記の如き酵素は、微生物を培養して得ら
れる菌体の抽出物から常法により精製したものや、市販
のものが用いられる。市販のものとしては、例えば、キ
ャンディダ・シリンドラシア由来のリパーゼOF(名糖
産業製)、キャンディダ・アンタルクティカ由来のノボ
ザイム(Novozym)435〔デンマーク、ノボ社(Novo Nor
disk)〕、ムコール・ミーヘイ由来のエステラーゼ〔フ
ランス、ギスト社(Gist-brocades)〕、リポザイム(Lipo
zyme)IM(デンマーク、ノボ社)、ノボザイム388(同
ノボ社)、リゾムコール・ミーヘイ由来のリパーゼSP
524およびホストとしてアスペルギルス・オリゼを用
いているリパーゼSP525(いずれもノボ社)等が挙げ
られる。またセラチア・マルセッセンスSr 41(FERM B
P-487)を用いて製造されるリパーゼSM(特公平7−
79690号)も例示される。なお、これら酵素は、通
常、それらを産生する微生物の培養物から分離、精製し
て用いられるが、それら分離酵素自体を用いる代わり
に、それら微生物の培養液、菌体又はその菌体処理物
(凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体自己消化物、
菌体抽出物、菌体磨砕物、菌体の超音波処理物等)を用
いてもよい。
【0011】本発明に用いられる酵素は、例えば、ポリ
アクリルアミド、含硫多糖ゲル(カラギーナンゲル等)、
アルギン酸ゲル、寒天ゲル、光架橋性樹脂、ポリエチレ
ングリコール、セライト等の公知の担体に固定化して使
用することもできる。
【0012】本発明方法により、ラセミ型トランス−3
−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリ
シッド酸エステル類化合物〔I〕を上記酵素の存在下に
不斉アミド化する反応は下記式で示される工程で行われ
る。
【化11】 (式中、環A、RおよびR1は前記に同じ)
【0013】すなわち、ラセミ型トランス−3−(非置
換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッド
酸エステル類化合物〔I〕に、適当な有機溶媒中、(2
S,3R)型の3−(非置換フェニルまたは低級アルキル
−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物を不斉アミ
ド化する能力を有する酵素の存在下に、一般式〔II〕で
示されるアンモニアまたはアミン化合物を反応させて、
(2S,3R)型異性体をアミド化した後、反応液より生
成したアミド体を分離・採取することにより、目的とす
る(2S,3R)型の3−(非置換フェニルまたは低級アル
キル−フェニル)グリシッドアミド類化合物〔III〕が得
られる。
【0014】本発明方法における一方の基質であるラセ
ミ型トランス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキ
ル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物〔I〕の
濃度は概ね0.1〜80%、とりわけ1〜20%が好ま
しく、また、他方の基質である化合物〔II〕の反応液中
の濃度は0.1〜5%、とりわけ0.2〜1.0%が好ま
しく、反応液中の化合物〔II〕の濃度が減少した場合に
は逐次添加すればよい。反応は常温ないし加温下、好ま
しくは10〜50℃、とりわけ好ましくは20〜40℃
で好適に進行する。有機溶媒としては、トランス−3−
(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシ
ッド酸エステル類化合物〔I〕を溶解する下記等の溶媒
が使用できる。例えばハロゲン化されていてもよい芳香
族炭化水素系溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン)、ハロゲン
化されていてもよい脂肪族炭化水素系溶媒(例えば、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、四
塩化炭素、ジクロロメタン、トリクロロエタン、ジクロ
ロエタン)、ケトン系溶媒(例えば、メチルイソブチルケ
トン、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル系溶
媒(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル)、エーテル系溶媒
(例えば、t−ブチルメチルエーテル、イソプロピルエー
テル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグ
ライム)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル)、
アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、i
−プロパノール、t−ブタノール)などがあげられ、とり
わけトルエン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリルが好ましい。
【0015】かくして得られる反応液からの(2S,3
R)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニ
ル)グリシッドアミド類化合物の単離は常法にしたがっ
て容易に実施することができる。例えば酵素反応終了
後、酵素を瀘去し、瀘液を減圧留去して得られる残渣に
適当な溶媒を加えて(2R,3S)型3−(非置換フェニル
または低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル
類化合物を溶解することによって、不溶性の(2S,3
R)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニ
ル)グリシッドアミド類化合物を得ることができる。か
かる溶媒としては、エステル類化合物を溶解し易く、ア
ミド類化合物を溶解し難い溶媒であれば、いずれも使用
することができるが、例えば、脂肪族炭化水素系溶媒
(例えば、ヘキサン、ヘプタン)、芳香族炭化水素系溶媒
(例えば、トルエン)、エーテル系溶媒(例えば、イソプ
ロピルエーテル)などをあげることができる。
【0016】上記のようにして得られる(2S,3R)型
の3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)
グリシッドアミド類化合物〔III〕を、下記一般式〔I
V〕
【化12】 (式中、環Bは置換されていてもよいベンゼン環、R2
水素原子またはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基を
表す)で示される2−アミノチオフェノール誘導体と反
応させた後、生成物を分子内閉環反応させることによ
り、一般式〔V〕
【化13】 (式中、環A,環BおよびR2は前記に同じ)で示される
(2R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘導体に導くこ
とができる。
【0017】上記の反応中、(2S,3R)型3−(非置換
フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドア
ミド類化合物〔III〕と2−アミノチオフェノール誘導
体〔IV〕との反応は適当な有機溶媒中、鉄触媒の存在下
又は非存在下反応させることにより達成される。
【0018】溶媒としては、例えば、ハロゲン化されて
いてもよい芳香族炭化水素系溶媒(例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン、トリクロロベンゼン)、アルコール系
溶媒(例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル)などがあげられ、とりわけメタノール、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼンが好ましい。また、
鉄触媒としては、2価または3価の鉄イオンを含有する
無機または有機の塩または錯体があげられ、かかる鉄触
媒の具体例としては、硝酸第二鉄、水酸化酸化鉄、塩化
第二鉄、塩化第一鉄、硫酸鉄、ヨウ化第一鉄、硫化鉄、
4−シクロヘキシル酪酸鉄、酸化第二鉄、臭化第二鉄、
フッ化第一鉄、フッ化第二鉄などがあげられ、とりわけ
塩化第二鉄、硫酸鉄、硝酸第二鉄が好ましい。引き続く
分子内閉環反応は、適当な有機溶媒中、酸もしくは塩基
の存在下または非存在下、0〜250℃とりわけ80〜
200℃にて反応させることにより達成される。
【0019】溶媒としては、反応に支障をきたさない溶
媒であれば、制限なく、例えば、ハロゲン化されていて
もよい芳香族炭化水素系溶媒(例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、トリクロロベンゼン、ナフタレン)、ハロ
ゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン)、脂肪族炭化
水素系溶媒(例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン)、脂環
式炭化水素系溶媒(例えば、シクロヘキサン)、非プロト
ン系極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド)、ケトン系溶媒(例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン)、エステル系溶媒(例えば、酢
酸エチル)、エーテル系溶媒(例えば、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニト
リル)、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール)などがあげられる。これらの溶媒
は、単独で用いてもよいが、必要に応じて適当な比率で
2種類またはそれ以上の種類を混合し、単相または2相
の形で使用してもよい。これらの溶媒のうち、アルコー
ル系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒が好
ましく、とりわけクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トルエン、キシレン、メシチレンが好ましい。
【0020】また、酸としては、ブレンステッド酸およ
びルイス酸をいずれも使用できる。ブレンステッド酸と
しては、無機また有機の酸をいずれも使用することがで
き、鉱酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、フッ化水素
酸、臭化水素酸、過塩素酸)、低級アルカン酸(例えば、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸)、ヒドロキシ基置換
低級アルカン酸(例えば、クエン酸)、ハロゲノ低級アル
カン酸(例えば、トリフルオロ酢酸)、低級アルカンスル
ホン酸(例えば、メタンスルホン酸)、アリールスルホン
酸(例えば、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸)、シュウ酸などを使用することができる。また、ル
イス酸としては、四塩化チタン、塩化アルミニウム、三
フッ化ホウ素、塩化スズなどを使用することができる。
これらの酸のうち、鉱酸、低級アルカンスルホン酸また
はアリールスルホン酸が好ましく、とりわけメタンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、塩酸、臭化水素酸が好ましい。
【0021】また、塩基としては、無機または有機の塩
基をいずれも使用でき、このような塩基としては、炭酸
水素アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、水酸化アルカリ
金属、水酸化アルカリ土類金属、水素化アルカリ金属、
アルカリ金属アミド、アルカリ金属アルコキシド、アル
カリ金属、アルカリ土類金属などの無機塩基、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、ジイソ
プロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジンな
どの有機塩基があげられる。上記の反応で用いる2−ア
ミノチオフェノール誘導体〔IV〕における環Bは、低級
アルキル基及びハロゲン原子から選ばれる置換基を有し
ていてもよいベンゼン環であり、またR2のジ低級アル
キルアミノ低級アルキル基としては、ジメチルアミノメ
チル基、2−(ジメチルアミノ)エチル基等が例示され
る。上記の方法において、R1が水素原子である場合が
好ましく、また環Aが4−メチルフェニル基であり、環
Bが式
【0022】
【化14】 である場合が好ましい。
【0023】一般式〔V〕で示される光学活性1,5−
ベンゾチアゼピン誘導体を、常法によりO−アルカノイ
ル化および、R2が水素原子のとき、N−アルキル化に
より5位窒素原子上にジ低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基を導入することにより、一般式〔VI〕
【化15】 (式中、R3はジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、R
4は低級アルカノイル基を表し、環Aおよび環Bは前記
に同じ)で示される光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘
導体が得られる。この方法において、R2が水素原子、
3がジメチルアミノエチル基、R4がアセチル基である
場合がとりわけ好ましい。
【0024】上記の方法におけるO−アルカノイル化
は、例えば、特公昭46−16749号、特開昭58−
99471号あるいは特公平2−28594号に記載の
方法にしたがって、容易に行うことができる。また、R
2が水素原子である光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘
導体〔V〕のN−アルキル化によるジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基の導入は、例えば、特公昭46−16
749号、特開昭58−99471号、特開平8−26
9026号、特開昭61−118377号、特開平6−
228117号、特開平2−78673号または特公平
2−28594号に記載の方法にしたがって容易に行う
ことができる。本発明において、低級アルキル基として
は、炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖アルキル基があげ
られる。
【0025】
【発明の効果】本発明方法は、ラセミ型トランス3−
(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリ
シッド酸エステル類化合物から目的とする(2S,3R)
型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)
グリシッドアミド類化合物を単一工程で得ることがで
き、(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アル
キル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の工業的製
法として有利に用いられ、またかかる光学活性体を用い
て医薬上有用な(2R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン
誘導体が効率よく得られるため、該1,5−ベンゾチア
ゼピン誘導体の工業的製法として有用である。
【0026】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明方法をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0027】実施例1 酵素反応条件 1,4−ジオキサン1.80ml、0.5mmolNH3を含むt
−ブチルアルコール溶液0.20ml、(2RS,3SR)−
MPGM〔3−(4−メチルフェニル)グリシッド酸メチ
ルエステル〕40mg(0.208mmol)および1,3−ジメ
トキシベンゼン(HPLC内部標準)5μlと表1に示し
た酵素をスクリューキャップ付試験管(16mmφ×12
5mm)中に加え、30℃で21時間、300rpmにて振盪
して反応を行った。なお、セラチア・マルセッセンス由
来のリパーゼSMは、特開平6−78790号参考例1
記載の方法に準じて調製した。また、同参考例記載方法
に従ったオリーブ油分解活性は、4.95x105ユニッ
ト/gであった(以下の実施例についても同様)。
【0028】光学活性MPGM、およびMPGA〔3−
(4−メチルフェニル)グリシッドアミド〕の定量は、下
記の高速クロマトグラフィ用装置および条件にて定量を
行った。 カラム:ダイセル化学工業(株)製キラルセルOB−H 移動層:ヘキサン:イソプロパノール(15:1) 流 速:1ml/分 温 度:40℃ 検 出:235nm
【0029】また、酵素反応の立体選択性を示す値とし
て、MPGMの残存量からのE値ならびにMPGAの生
成量からのE値をそれぞれ下記式により算出して、表1
に示す。
【0030】MPGMの残存量のE値
【数1】 1−C:MPGM残存率 eeMPGM:(2R,3S)−MPGMの鏡像体過剰率
【0031】MPGAの生成量のE値
【数2】 C:MPGAへの転換率 eeMPGA:(2S,3R)−MPGAの鏡像体過剰率
【0032】
【表1】
【0033】実施例2 上記実施例1の検討結果から、不斉アミド化反応に最も
適している酵素としてセラチア・マルセッセンス由来の
リパーゼSMを選択し、実施例1のアンモニアに変えて
メチルアミンを用いて(2RS,3SR)−MPGMのア
ミド化反応をおこなった。すなわち、溶媒としてテトラ
ヒドロフラン1.80mlを用い、これに0.5mmolメチル
アミンを含むメチルアルコール溶液0.022ml、t−ブ
チルアルコール0.178ml、(2RS,3SR)−MPG
M40mg(0.208mmol)および1,3−ジメトキシベン
ゼン(HPLC内部標準)5μlと酵素をスクリューキャ
ップ付試験管(16mmφ×125mm)中に加え、30℃で
21時間、300rpmにて振盪して反応を行った。その
反応液について実施例1と同様にしてMPGM残存量、
MMPGA(N−メチル−3−(4−メチルフェニル)グ
リシッドアミド)生成量等を測定した。E値は下記式に
より算出し、その結果を表2に示す。
【0034】MPGMの残存量のE値
【数3】 1−C:MPGM残存率 eeMPGM:(2R,3S)−MPGMの鏡像体過剰率 MMPGAの生成量のE値
【数4】 C:MMPGAへの転換率 eeMMPGA:(2S,3R)−MMPGAの鏡像体過剰率
【0035】
【表2】
【0036】実施例3 (2RS,3SR)−MPGMの不斉アミド化反応に及ぼ
す溶媒の影響を調べるために、リパーゼSMの量を5mg
として40℃、26時間、300rpmで振盪して、(2R
S,3SR)−MPGM40mg(0.208mmol)と0.5mm
olのアンモニアを含むt−ブチルアルコール溶液0.20
mlと溶媒1.80mlおよび1,3−ジメトキシベンゼン
(HPLC内部標準)5μlの反応液で不斉アミド化反応
を行った。その結果を表3に示す。なお、これらの溶媒
を用いた場合には、生成物であるMPGAが反応終了時
に結晶として反応液中に析出したため、ジメチルホルム
アミドを添加して溶解後、MPGMの残存量とMPGA
の生成量をHPLCで測定した(反応時には内部標準と
して、1,3−ジメトキシベンゼンを添加して、その0
時間の値を測定の基準とした)。
【0037】
【表3】
【0038】実施例4 (2RS,3SR)−MPGM2.50gと31.25mmolの
アンモニアを含むtert−ブチルアルコール溶液1
2.5mlを溶解したジオキサン溶液125ml中にリパー
ゼSM1.25gを添加して共栓付フラスコ中で30℃、
1時間撹拌反応した。反応終了後、酵素を瀘去し、瀘液
を減圧留去した。残渣に100mlのヘキサンを加えて
(2R,3S)−MPGMを溶解後、グラスフィルターに
て瀘過し、さらに50mlのヘキサンで洗浄、乾燥して
(2S,3R)−MPGAを固体として取得した(収量1.
22g)。この固体に460mlのトルエンを加え、90℃
に加熱溶解後、室温で2時間、さらに4℃で終夜放置
後、析出した結晶を瀘取した。さらに、この粗体をトル
エンにより再結晶して、光学純度100%の(2S,3
R)−MPGAの結晶770.4mgを得た。
【0039】機器分析結果 IR(KBr):νmax 3398,3200,1642,14
60cm-1 1 H-NMR(DMSO−d6,δ):2.30(s,3H,Me),
3.47(d,1H,J=1.9Hz),3.97(d,1H,J=
1.9Hz),7.15-7.33(m,4H,arom),7.42お
よび7.57(sx2,1Hx2,CONH2) MS(m/e):177(M+) 光学純度:100%ee(CHIRALCEL OB-Hを
用いるHPLC分析) 融点:175.0−176.0℃ 旋光度:[α]D 26=+158°(c=0.50、メタノー
ル)
【0040】実施例5 (1)(2S,3R)−3−(4−メチルフェニル)グリシッ
ドアミドおよびキシレンの混合物を窒素気流下で加熱す
る。還流を開始した後、すぐに2−アミノ−5−メチル
チオフェノールおよび硫酸鉄・7水和物のメタノール溶
液を加える。同温で5分間撹拌後、室温まで冷却する。
溶媒を減圧濃縮後、残渣をメタノールおよび水に加熱溶
解し、0℃まで徐冷撹拌晶析させる。析出晶を濾取、冷
50%エタノールで洗浄後50℃で乾燥して、(2R,3
R)−3−(2−アミノ−5−メチルフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メチルフェニル)プロピオン酸
アミドを得る。 融点:145−146℃ 旋光度:[α]D 25=−410°(c=1、メタノール)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.96(3H,s),2.
24(3H,s),4.11(1H,dd),4.46(1H,d),5.
13(2H,s),5.99(1H,s),6.51−7.26(7
H,m),7.37(2H,s)
【0041】(2)(2R,3R)−3−(2−アミノ−5−
メチルフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メチ
ルフェニル)プロピオン酸アミド、キシレンおよびメタ
ンスルホン酸の混合物を11時間加熱還流する。その後
室温まで放冷撹拌晶析させ、析出晶を濾別、冷メタノー
ルで洗浄後50℃で乾燥して、(2R,3R)−2,3−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)−
8−メチル−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オ
ンを得る。 融点:212−214℃ 旋光度:[α]D 25=−129.2°(c=1.0、ジメチル
ホルムアミド)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):2.29(6H,s),4.
29(1H,dd),4.67(1H,d),5.03(1H,d),7.
02−7.42(7H,m),10.20(1H,s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 卓生 兵庫県尼崎市田能3丁目18番5号 イバノ 山ハイツ104 (72)発明者 尾崎 泰彦 大阪府寝屋川市石津東町18番18号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、環Aは低級アルキル基で置換されていてもよい
    ベンゼン環、Rはエステル残基を表す)で示されるラセ
    ミ型トランス−3−(非置換フェニルまたは低級アルキ
    ル−フェニル)グリシッド酸エステル類化合物と一般式
    〔II〕 【化2】 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表す)で示
    される化合物を、(2S,3R)型3−(非置換フェニルま
    たは低級アルキル−フェニル)グリシッド酸エステル類
    化合物を不斉アミド化する能力を有する酵素の存在下に
    反応させて、(2S,3R)型異性体をアミド化した後、
    反応液より生成したアミド体を分離・採取することを特
    徴とする一般式〔III〕 【化3】 で示される(2S,3R)型3−(非置換フェニルまたは低
    級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製法で得られる(2S,
    3R)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェ
    ニル)グリシッドアミド類化合物〔III〕を一般式〔IV〕 【化4】 (式中、環Bは置換されていてもよいベンゼン環、R2
    水素原子又はジ低級アルキルアミノ低級アルキル基を表
    す)で示される2−アミノチオフェノール誘導体と反応
    させた後、生成物を分子内閉環反応させることを特徴と
    する一般式〔V〕 【化5】 (式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される(2
    R,3R)型1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製法で得られる一般式
    〔V〕 【化6】 (式中、環Aは低級アルキル基で置換されていてもよい
    ベンゼン環、環Bは置換されてもよいベンゼン環、R2
    は水素原子またはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基
    を表わす)で示される(2R,3R)型1,5−ベンゾチ
    アゼピン誘導体を、常法によりO−アルカノイル化およ
    び、R2が水素原子のとき、N−アルキル化によるジ低
    級アルキルアミノ低級アルキル基の導入を行って、一般
    式〔VI〕 【化7】 (式中、R3はジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、R
    4は低級アルカノイル基を表わす)で示される化合物を
    得、所望により該化合物をその薬理学的に許容しうる塩
    とすることを特徴とする(2R,3R)型1,5−ベンゾチ
    アゼピン誘導体またはその薬理学的に許容しうる塩の製
    法。
  4. 【請求項4】 R1が水素原子である、請求項1、2ま
    たは3に記載の製法。
  5. 【請求項5】 環Aが4−メチルフェニル基であり、環
    Bが一般式 【化8】 である、請求項4に記載の製法。
  6. 【請求項6】 R2が水素原子、R3がジメチルアミノエ
    チル基、R4がアセチル基である、請求項4に記載の製
    法。
JP8928197A 1996-04-08 1997-04-08 不斉アミド化による(2s,3r)型3−(非置換フェニルまたは低級アルキル−フェニル)グリシッドアミド類化合物の製法 Pending JPH1028596A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999022014A1 (en) * 1997-10-27 1999-05-06 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. Process for preparing (2r,3s)-3-(4-lower alkoxyphenyl)glycidic acid esters

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WO1999022014A1 (en) * 1997-10-27 1999-05-06 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. Process for preparing (2r,3s)-3-(4-lower alkoxyphenyl)glycidic acid esters

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