JPH099991A - 酵素反応による光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製法 - Google Patents

酵素反応による光学活性ベンゾチアゼピン類化合物の製法

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JPH099991A
JPH099991A JP16331695A JP16331695A JPH099991A JP H099991 A JPH099991 A JP H099991A JP 16331695 A JP16331695 A JP 16331695A JP 16331695 A JP16331695 A JP 16331695A JP H099991 A JPH099991 A JP H099991A
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JP16331695A
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Takeji Shibatani
武爾 柴谷
Yasuhiko Ozaki
泰彦 尾崎
Takuo Nishida
卓生 西田
Hiroaki Matsumae
裕明 松前
Tatsuya Izumikawa
達也 泉川
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性シス−2,3−ジヒドロ−3−低級
アルカノイル−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類
化合物及び光学活性シス−2,3−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物
の酵素法による新規製法を提供する。 【構成】 ラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−低級
アルカノイル−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類
化合物を微生物又はその処理物を作用させ、当該ラセミ
体の一方の光学活性体を優先的に加水分解し、反応混合
物より未反応の光学活性アシル体又は加水分解により生
じた光学活性ヒドロキシ体を分離・採取する。 【効果】 本発明によれば、ラセミ型シス−2,3−ジ
ヒドロ−3−低級アルカノイル−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4−オン類化合物から冠血管拡張剤としての有用
な塩酸ジルチアゼム及び各種医薬品化合物の中間体とし
て重要である各光学活性体を高い光学純度で収率よく取
得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物の生産する酵素
を用いた光学活性2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物及び光学
活性2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイルオキシ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物の新規製
法に関する。
【0002】
【従来技術】2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物及び2,3−
ジヒドロ−3−低級アルカノイルオキシ−1,5−ベン
ゾチアゼピン−4−オン類化合物は、冠血管拡張作用等
の生物学的活性を有する1,5−ベンゾチアゼピン誘導
体及びその他各種医薬品の合成中間体として重要な化合
物である。
【0003】従来、光学活性2,3−ジヒドロ−3−低
級アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
−オン類化合物の製法としては、ラセミ型3−アリール
グリシッド酸エステルにエステラーゼ又はリパーゼを作
用させて不斉加水分解することにより光学活性3−アリ
ールグリシッド酸エステルを製造し(特開平3−153
98号公報)、これとアミノチオフェノール類化合物を
反応させた後、3位水酸基をアシル化することにより製
造する方法が知られている。しかしながら、上記方法に
おいては、ラセミ型3−アリールグリシッド酸エステル
の不斉加水分解産物である光学活性3−アリールグリシ
ッド酸は水溶液中で不安定で、速やかに分解(脱炭酸)
され、この脱炭酸体は、ラセミ型3−アリールグリシッ
ド酸エステルに変換して再利用することが困難であるた
めに、最高でも基質の50%までしか利用できないとい
う難点があった。
【0004】そのため目的とする光学活性2,3−ジヒ
ドロ−3−低級アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4−オンを更に効率よく製することができる
方法の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラセミ型シ
ス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイルオキシ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物の3位の
低級アルカノイル基に立体及び位置特異的に作用する酵
素を利用し、光学活性2,3−ジヒドロ−3−低級アル
カノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン
類化合物及び光学活性2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキ
シ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物を効
率よく製することができる方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、ラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−
低級アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4−オン類化合物を対応する光学活性シス−2,3−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4−オン類化合物へ加水分解する能力を有する微生物を
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、一般式[I]:
【0008】
【化5】
【0009】(式中、環A及び環Bは置換基を有しても
よいベンゼン環、R1は低級アルカノイル基、R2は水素
原子又はジ低級アルキルアミノ低級アルキル基を表
す。)で示されるラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3
−低級アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4−オン類化合物に、当該ラセミ体中の(2S,3
S)又は(2R,3R)型光学活性体を優先的に加水分
解して、一般式[II]:
【0010】
【化6】
【0011】(記号は、前記と同一意味を有する。)で
示される光学活性(2S,3S)又は(2R,3R)−
2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4−オン類化合物に変換する能力を有する微
生物の培養物又はその処理物を作用させ、残存する未反
応の光学活性シス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカ
ノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類
化合物を反応液から分離・採取するか、或いは、生成し
た前記光学活性化合物[II]を反応液から分離・採取
することを特徴とする一般式[III]:
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R3は水素原子又は低級アルカノ
イル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される光学活性シス−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物の製法である。
【0014】本発明において、一般式[I]で示される
ラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイ
ルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合
物としては、環A及び/又は環Bが置換基を有しないも
のであってもよいし、環A及び/又は環Bが低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子から選ばれる
置換基を任意の置換部位に有しているものであってもよ
い。このような低級アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基などの炭素数が1〜6の直鎖又は分岐アルキル
基が、低級アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基な
どの炭素数が1〜6の直鎖又は分岐アルコキシ基が、ハ
ロゲン原子としては、塩素原子、フッソ原子、臭素原子
等が挙げられる。また、置換基R1の低級アルカノイル
基としては、アセチル基、プロピオニル基、イソプロピ
オニル基、ブタノイル基、イソブタノイル基などの炭素
数が2〜6の直鎖又は分岐アルカノイル基が挙げられ、
置換基R2のジ低級アルキルアミノ低級アルキル基とし
ては、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピ
ル基、ジメチルアミノブチル基が挙げられる。
【0015】このうち環Aとしては、その4位がメチル
基又はメトキシ基で置換されたものが好ましく、環Bと
しては、置換基を有しないか又はベンゾチアゼピン骨格
の8位がメチル基、メトキシ基又は塩素原子で置換され
たものが望ましい。さらに、置換基R1としてはアセチ
ル基が、置換基R2としては、水素原子又は2−(ジメ
チルアミノ)エチル基がより好ましい。
【0016】本発明における微生物としては、ラセミ型
化合物[I]のうち一方の光学活性体を優先的に加水分
解して光学活性化合物[II]に変換する能力を有する
ものであればよく、このような微生物としては、例え
ば、上記能力を有するアルカリゲネス属、アグロバクテ
リウム属、アルスロバクター属、アスペルギルス属、バ
シラス属、ブレビバクテリウム属、カンジダ属、ムコー
ル属、ペニシリウム属、シュードモナス属、リゾプス属
又はキサントモナス属に属する微生物が挙げられる。
【0017】かかる微生物の具体例としては、アグロバ
クテリウム ツーメファシエンス(Agrobacterium tume
faciens)NIAES 1278、アルスロバクター スピーシー
ズ(Arthrobacter sp.)ATCC 21375、バシラス メガテ
リウム(Bacillus megaterium)OUT 8036、バシラス
ズブチリス(Bacillus subtilis)OUT 8234、バシラス
プミラス(Bacillus pumilus)IFO 12088、ブレビバク
テリウム ヘルボラム(Brevibacterium helvolum)IAM
1637、シュードモナス ゲリディコーラ(Pseudomonas
gelidicola)OUT 8116(FERM P - 14991)、キサント
モナス マルトフィリア(Xanthomonas maltophilia)I
FO 12690 等が挙げられる。これらのうち、バシラス属
及びシュードモナス属に属する微生物がより好ましい。
【0018】これら微生物は、本発明に必要な能力を有
するものである限り、どのような菌株であってもよく紫
外線照射や変異剤処理等の人為的処理により得られる変
異株であってもよく、これら微生物から組換えDNA
法、細胞融合法などの遺伝子工学的もしくは、生物工学
的手法により誘導されるものであってもよい。例えば、
遺伝子工学的手法に従い、上記加水分解酵素を生産する
微生物の染色体断片から、目的酵素の遺伝子を単離し、
これを適当なプラスミドベクターに挿入した組換えプラ
スミドを調製した後、この組換えプラスミドで適当な宿
主微生物を形質転換することにより、酵素の生産能を有
する微生物又は酵素生産能がさらに向上した微生物を得
ることができる。また、この組換えプラスミドで、必要
に応じて他の優れた性質(例えば培養が容易など)を有
する宿主微生物を形質転換してもよい。
【0019】本発明における培養物としては、例えば前
記微生物の培養液又は生菌体などがあげられ、また、当
該培養物の処理物としては、例えば培養液の処理物(培
養上清など)もしくは菌体処理物があげられる。
【0020】上記培養物(培養液、菌体など)は、例え
ば、上記微生物を通常この分野において用いられる培
地、例えば、慣用の炭素源、窒素源及び無機塩類含有培
地中、常温ないし加温下(好ましくは約20〜40
℃)、かつ好気的条件下、pH3〜9で培養し、必要と
あれば、このように得られた培養液から常法により菌体
を分離・採取して得ることができる。
【0021】微生物の菌体処理物としては、前記培養物
を種々の物理化学的方法、例えば、超音波、フレンチプ
レス、浸透圧、凍結融解、凍結乾燥、アルミナ破壊、溶
菌酵素、界面活性剤又は有機溶媒などの手段で処理した
菌体のほか、前記培養物(培養液、菌体など)又はその
処理物(培養上清、菌体処理物など)から、公知の方法
により調製された部分精製酵素あるいは精製酵素であっ
て、ラセミ型化合物[I]のうち一方の光学活性体を優
先的に加水分解して光学活性化合物[II]に変換する
能力を有するものがあげられる。
【0022】このような部分精製酵素又は精製酵素とし
ては、前記したアルカリゲネス属、アスペルギルス属、
バシラス属、カンジダ属、ムコール属、ペニシリウム
属、シュードモナス属又はリゾプス属に属する微生物が
産生するエステラーゼ、リパーゼ又はプロテアーゼ等が
挙げられる。かかる酵素の具体例としては、例えば、リ
パーゼD「アマノ」(リゾプス デレマー由来、天野製
薬製)、リパーゼF「アマノ」(リゾプス ジャバニカ
ス由来、天野製薬製)、リパーゼOF(カンジダシリン
ドラシア由来、名糖産業製)、リパーゼP(シュードモ
ナス スピーシーズ由来、ナガセ生化学製)、リパーゼ
PL(アルカリゲネス スピーシーズ由来、名糖産業
製)、リパーゼR「アマノ」(ペニシリウム ロクエフ
ォーチ由来、天野製薬製)、リパーゼサイケン100
(リゾプス ジャバニカス由来、ナガセ生化学製)、プ
ロテアーゼA「アマノ」(アスペルギルス オリーゼ由
来、天野製薬製)、プロテアーゼM「アマノ」(ムコー
ル マイヘイ由来、天野製薬製)、プロレザー「アマ
ノ」(バシラス スピーシーズ由来、天野製薬製)又は
プロテアーゼN「アマノ」(バシラス ズブチリス由
来、天野製薬製)等が挙げられる。
【0023】これらのうち、リパーゼD「アマノ」(リ
ゾプス デレマー由来、天野製薬製)、リパーゼF「ア
マノ」(リゾプス ジャバニカス由来、天野製薬製)、
リパーゼOF(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産
業製)、リパーゼP(シュードモナス スピーシーズ由
来、ナガセ生化学製)、リパーゼR「アマノ」(ペニシ
リウム ロクエフォーチ由来、天野製薬製)、リパーゼ
サイケン100(リゾプス ジャバニカス由来、ナガセ
生化学製)又はプロレザー「アマノ」(バシラス スピ
ーシーズ由来、天野製薬製)の酵素がより好ましい。
【0024】さらに、本発明の微生物菌体、菌体処理物
又は酵素は、例えば、ポリアクリルアミド法、含硫多糖
ゲル法(カラギーナンゲル法等)、アルギン酸ゲル法、
寒天ゲル法等により固定化して使用することもできる。
【0025】上記の微生物又は酵素のうち、ラセミ型化
合物[I]のうち(2S,3S)体を優先的に加水分解
して、(2S,3S)型光学活性化合物[II]に変換
する能力を有するものとしては、例えば、アグロバクテ
リウム ツーメファシエンス(Agrobacterium tumefaci
ens)NIAES 1278、アルスロバクター スピーシーズ(A
rthrobacter sp.)ATCC 21375、バシラス メガテリウ
ム(Bacillus megaterium)OUT 8036、バシラス ズブ
チリス(Bacillus subtilis)OUT 8234、バシラス プ
ミラス(Bacillus pumilus)IFO 12088、ブレビバクテ
リウム ヘルボラム(Brevibacterium helvolum)IAM 1
637、シュードモナス ゲリディコーラ(Pseudomonas g
elidicola)OUT 8116(FERM P - 14991)、キサントモ
ナス マルトフィリア(Xanthomonas maltophilia)IFO
12690、リパーゼA「アマノ」(アスペルギルス ニガ
ー由来、天野製薬製)、リパーゼAK「アマノ」(シュ
ードモナス フルオレッセンス由来、天野製薬製)、リ
パーゼD「アマノ」(リゾプス デレマー由来、天野製
薬製)、リパーゼF「アマノ」(リゾプス ジャバニカ
ス由来、天野製薬製)、リパーゼOF(カンジダ シリ
ンドラシア由来、名糖産業製)、リパーゼP(シュード
モナス スピーシーズ由来、ナガセ生化学製)、リパー
ゼPL(アルカリゲネス スピーシーズ由来、名糖産業
製)、リパーゼR「アマノ」(ペニシリウム ロクエフ
ォーチ由来、天野製薬製)、リパーゼサイケン100
(リゾプス ジャバニカス由来、ナガセ生化学製)、プ
ロテアーゼA「アマノ」(アスペルギルス オリーゼ由
来、天野製薬製)又はプロテアーゼM「アマノ」(ムコ
ール マイヘイ由来、天野製薬製)等があげられ、ラセ
ミ型化合物[I]のうち(2R,3R)体を優先的に加
水分解して、(2R,3R)型光学活性化合物[II]
に変換する能力を有するものとしては例えば、プロレザ
ー「アマノ」(バシラス スピーシーズ由来、天野製薬
製)又はプロテアーゼN「アマノ」(バシラス ズブチ
リス由来、天野製薬製)等があげられる。
【0026】上記微生物の培養物又はその処理物につい
て、ラセミ型化合物[I]のうち一方の光学活性体を優
先的に加水分解して光学活性化合物[II]に変換する
能力を有することの確認は、例えば、以下に示すように
容易に実施することができる。即ち、微生物もしくはそ
の処理物を含む液中に、1/100容量のジメチルホル
ムアミドに溶解した化合物[I]と1/10容量の1M
リン酸緩衝液(pH7)を添加し、30℃、24時間、
300rpmで振盪した後、この混液を酢酸エチルで抽
出する。次いで、酢酸エチル層中の生成物を光学異性体
分離カラム(例えば、キラルパックAS)を用いる高速
液体クロマトグラフィーで分析・定量し、光学活性化合
物[III]の比率を算出することにより、上記加水分
解能の有無を判定すればよい。
【0027】本発明にかかる不斉加水分解反応は、適当
な溶媒中、ラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−低級
アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−
オン類化合物[I]に微生物の培養物又はその処理物を
接触させることにより実施することができる。
【0028】反応基質となる原料化合物[I]の仕込み
濃度(w/v)は、0.01〜5%が好ましい。また、
原料化合物が難溶性の場合は溶媒に懸濁して使用するこ
とができ、さらに溶解補助剤として少量のジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テ
トラヒドロフラン、アセトン、ジオキサン、メタノール
又はエタノール等の極性有機溶媒の使用も可能である。
その際、反応基質は最初に一括して添加してもよく、あ
るいは反応中数回に分割して添加してもよい。また、反
応は水溶液中、水溶液と有機溶媒の二相系中などで実施
することができる。かかる有機溶媒としては、反応基質
となる化合物[I]を溶解し、かつ水と混和しない有機
溶媒であれば、いずれも用いることができる。このよう
な有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、四塩
化炭素、ベンゼン、トリクロロエタン、クロロホルム、
n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロヘ
キサン、イソオクタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジエ
チルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、イソプロピ
ルエーテルなどが挙げられ、とりわけトルエン、四塩化
炭素、ベンゼン、トリクロロエタン、n−ヘキサン、t
−ブチルメチルエーテルなどが好ましい。
【0029】光学活性シス−2,3−ジヒドロ−3−ヒ
ドロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類又は
光学活性シス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイ
ルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類の反
応液からの分離・採取は、常法に従って実施することが
できる。即ち、例えば、上記反応終了後、反応混合物を
トルエン、酢酸エチル、クロロホルム等の有機溶媒で抽
出し、該有機溶媒層を濃縮後、再結晶することより、目
的とする光学活性体を結晶として取得することができ
る。
【0030】かくして得られた光学活性化合物[II
I]は公知方法、例えば、特公昭45−16749号、
特公昭46−43785号、特公昭47−813号、特
公昭53−18038号、特公昭63−13994ある
いは特開平3−157378号に開示の方法に従って一
般式[IV]:
【0031】
【化8】
【0032】(式中、R4は低級アルカノイル基又は低
級アルコキシカルボニル低級アルキル基、R5は低級ア
ルキル基、R6は低級アルキル基又は低級アルコキシフ
ェニル低級アルキル基、Yは低級アルキレン基を表し、
環C及び環Dは低級アルキル基、低級アルコキシ基及び
ハロゲン原子から選ばれる置換基を有してもよいベンゼ
ン環を表す。)で示される光学活性1,5−ベンゾチア
ゼピン誘導体に変換することができ、さらに所望により
生成物をその薬理的に許容し得る塩とすることができ
る。
【0033】また、一般式[II]で示される光学活性
シス−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−オン類化合物は特開平6−730
34記載の方法に従って、一般式[V]:
【0034】
【化9】
【0035】(式中、R7は水素原子又は低級アルカノ
イル基を表し、他の記号は前記と同一意味を表す。)で
示される1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物
へ導いた後に加水分解することにより、一般式[V
I]:
【0036】
【化10】
【0037】(式中、記号は前記と同一意味を表す。)
で示される1,5−ベンゾチアゼピン−3,4−ジオン
類化合物を経て、一般式[VII]:
【0038】
【化11】
【0039】(式中、記号は前記と同一意味を表す。)
で示されるラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物
へ変換した後、常法に従って、3位水酸基をアシル化す
ることにより本願の原料化合物[I]とすることができ
る。
【0040】つぎに、実施例をあげて本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0041】なお、本明細書中、低級アルキルとは、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数
が1〜6の直鎖又は分岐アルキル、低級アルコキシと
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシなどの炭素数が1〜6の直鎖又は分岐アルコキ
シ、低級アルカノイルとは、アセチル、プロピオニル、
イソプロピニイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサ
ノイルなどの炭素数が2〜6の直鎖又は分岐アルカノイ
ル、低級アルキレンとは、エチレン、プロピレン、イソ
プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどの炭素数が2
〜4の直鎖又は分岐アルキレンを表わす。
【0042】
【実施例】
実施例1 グルコース 0.5%、ポリペプトン 1%、ミートエ
キス 0.3%、イーストエキス 1%、NaCl
0.1%、寒天 1.5%(pH7)からなる寒天斜面
培地で生育させたシュードモナス ゲリディコーラ(Ps
eudomonas gelidicola)OUT8116(FERM P
−14491)の1白金耳を、ミーストS(アサヒビー
ル社製)2%、デキストリン 1%、(NH42SO4
0.2%、KH2PO4 0.1%、MgSO4・7H2
O 0.05%、FeSO4・7H2O 0.001%、
Tween85 0.5%(pH7)からなる滅菌培地
(pH7.0)(培養液B)100mlを添加した50
0ml容振盪フラスコに接種し、30℃,140rpm
で40時間振盪培養した。得られた培養液1.5Lに
1.029gのラセミ型シス−3−アセトキシ−2,3
−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−
ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン(化合物[I−
A])を含むトルエン溶液1Lを添加し、30℃,48
時間,300rpmで撹拌して、化合物[I−A]の不
斉加水分解反応を行った。基質であるラセミ型の化合物
[I−A]のうちの(2R,3R)体は、48時間の反
応によって完全に分解され、(2R,3R)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(化合物[II−A])が49%*1の転換率で生成し
た。反応終了液中のトルエン層を分離し、減圧濃縮後に
アセトンを添加して菌体をアセトンパウダーとしてセラ
イトろ過した。ろ液中のアセトンを減圧濃縮後に35m
lのトルエンを添加して10℃で一晩放置した。ガラス
フィルターで粗結晶を集めて20mlの冷n−ヘキサン
で洗浄することにより、光学活性カラム(キラルパック
AS)を用いるHPLCでの光学純度が98%e.e.
を示す化合物[II−A]の結晶を収率35%で得るこ
とができた。この時のろ液を減圧濃縮後に生じる粗結晶
をガラスフィルターで集めて水洗し、メタノール/水
(32ml/35ml)溶液中65℃で溶解した。この
溶液を室温(25℃)で3時間放冷後に、得られた結晶
をガラスフィルターでろ過した。その結果、HPLCで
の光学純度が100%e.e.を示す(2S,3S)−
3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−2−(4−メトキ
シフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)
−オン(化合物[III−A])の結晶が収率36%で
得られた。得られた結晶の比旋光度及び光学純度は以下
の通りであった。
【0043】化合物[III−A]の結晶:
[α]D 20:+115°(C=0.5,DMF)、光学
純度:100%。化合物[II−A]の結晶:[α]D
20:+114°(C=0.5,DMF)、光学純度:>
99%。
【0044】*1:反応液3mlに等量の酢酸エチルを
添加して抽出し、抽出液中の残存基質量は、ダイセル化
学工業株式会社製の光学活性カラム(キラルパックA
S)を用いて、以下に示した条件下で定量した(以下
同)。
【0045】 カラム:キラルパックAS(4.6x250mm) 移動層:ヘキサン:エタノール=9:1 流速:1ml/min 温度:40℃ UV検
出:235nm 実施例2 実施例1と同様の寒天斜面培地に、下記表1に示す細菌
を生育させた後、その一白金耳を実施例1と同様の培養
液B(pH7.0)3mlあるいは培養液A[グルコー
ス 1%,ポリペプトン 0.7%,イーストエキス
0.5%,K2HPO4 0.5%,KH2PO4 0.1
%(pH7.2)]3mlを含む外径13mmの試験管
に接種し、30℃で24時間振盪培養(300rpm)
した。培養開始後24時間目に1Mのリン酸緩衝液(p
H7.0)300μlと2.058mgのラセミ型シス
−3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−2−(4−メト
キシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン(化合物[I−A])を溶解したトルエン溶
液2mlを試験管に添加し、30秒間撹拌後、30℃で
72時間静置反応を行った。実施例1に示した方法で反
応終了液中の光学活性シス−3−アセトキシ−2,3−
ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン(化合物[III−
A])の含量を測定した。
【0046】
【表1】
【0047】
【数1】
【0048】化合物[I−A]を加水分解する反応の立
体選択性を表す指標となるE値は、反応終了液中の光学
活性化合物[III−A]を酢酸エチル(あるいはトル
エン)にて抽出後、高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)で測定し、光学活性化合物[III−A]の鏡像
体過剰率(e.e.)と基質である化合物[I−A]の
加水分解率(C)の値から上記式に従って計算した。
【0049】実施例3 実施例1と同様の寒天斜面培地に、下記表2に示す細菌
を生育させた後、その一白金耳を実施例2に示した培養
液A(3ml)あるいは培養液B(3ml)を含む外径
13mmの試験管に接種し、30℃で24時間振盪培養
(300rpm)した。培養開始後24時間目に1Mの
リン酸緩衝液(pH7.0)300μlと1.029m
gのラセミ型シス−3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ
−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オン(化合物[I−A])を溶解
したジメチルホルムアミド溶液30μlを試験管中に添
加し、30秒間撹拌後、30℃,300rpmの条件下
で24時間反応を行った。
【0050】実施例1に示した方法で反応終了液中の光
学活性シス−3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−2−
(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン(化合物[III−A])の含量を
測定した。
【0051】
【表2】
【0052】実施例4 グルコース 0.5%、ポリペプトン 1%、ミートエ
キス 0.3%、イーストエキス 1%、NaCl
0.1%、寒天 1.5%(pH7)からなる寒天斜面
培地で生育させたシュードモナス ゲリディコーラ(Ps
eudomonas gelidicola)OUT8116(FERM P
−14491)の1白金耳を、ミーストS(アサヒビー
ル株式会社製)2%、デキストリン 1%、(NH42
SO4 0.2%、KH2PO4 0.1%、MgSO4
7H2O 0.05%、FeSO4・7H2O 0.00
1%、Tween85 0.5%(pH7)からなる滅
菌培地(pH7.2)100mlを添加した500ml
容振盪フラスコに接種し、30℃,140rpmで40
時間振盪培養した。得られた培養液1.5Lに1.02
3gのラセミ型シス−3−アセトキシ−2,3−ジヒド
ロ−8−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン(化合物[I−
B])を含むDMF溶液30mlを添加し、30℃,7
2時間,300rpmで撹拌して、化合物[I−B]の
不斉加水分解反応を行った。基質であるラセミ型の化合
物[I−B]のうちの(2R,3R)体は、70時間の
反応によって完全に分解され、(2R,3R)−2,3
−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−8−メチル−2−(4−
メチルフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オンが49%*1の転換率で生成し、(2S,3
S)−3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−8−メチル
−2−(4−メチルフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンが49%の転換率で残存した。
【0053】 カラム:キラルパックAS(4.6x250mm) 移動層:ヘキサン:エタノール=9:1 流速:0.8ml/min 温度:40℃ U
V検出:235nm 実施例5 外径13mmの試験管に市販酵素を表3に示すような重
量%になるように、0.2Mリン酸緩衝溶液2ml(p
H7.0)に懸濁し、該懸濁液に120mMの化合物
[I−B]のDMF溶液0.05mlを添加し、30秒
間撹拌後、300rpmの振盪条件下で、48時間反応
を行なった。この反応液に酢酸エチル2mlを加え、光
学活性シス3−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−8−メ
チル−2−(4−メチルフェニル)−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4(5H)−オン(化合物[III−B])
を実施例4の条件で定量した。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、微生物の生産する酵素
を利用することによって、ラセミ型の2,3−ジヒドロ
−3−低級アルカノイルオキシ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4−オン類化合物から、冠血管拡張作用等の生物
学的活性を有する1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及び
その他各種医薬品の合成中間体として重要な光学活性
2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイルオキシ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物を原料化合物
[I]に対して高収率で工業的有利に製造することがで
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 41/00 C12R 1:06) (C12P 41/00 C12R 1:11) (C12P 41/00 C12R 1:125) (C12P 41/00 C12R 1:07) (C12P 41/00 C12R 1:13) (C12P 41/00 C12R 1:01) (72)発明者 松前 裕明 兵庫県神戸市東灘区甲南町2丁目5番10号 802 (72)発明者 泉川 達也 兵庫県神戸市東灘区深江南町1丁目1番58 −123号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R1は低級アルカノイル基、R2は水素原子又はジ低
    級アルキルアミノ低級アルキル基を表す。)で示される
    ラセミ型シス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイ
    ルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合
    物に、当該ラセミ体中の(2S,3S)又は(2R,3
    R)型光学活性体を優先的に加水分解して、一般式[I
    I]: 【化2】 (記号は、前記と同一意味を有する。)で示される光学
    活性(2S,3S)又は(2R,3R)−2,3−ジヒ
    ドロ−3−ヒドロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
    −オン類化合物に変換する能力を有する微生物の培養物
    又はその処理物を作用させ、残存する未反応の光学活性
    シス−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノイルオキシ
    −1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化合物を反応
    液から分離・採取するか、或いは、生成した前記光学活
    性化合物[II]を反応液から分離・採取することを特
    徴とする一般式[III]: 【化3】 (式中、R3は水素原子又は低級アルカノイル基を表
    し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    光学活性シス−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
    ゼピン−4−オン類化合物の製法。
  2. 【請求項2】 ラセミ型化合物[I]のうち(2S,3
    S)体を優先的に加水分解した後、残存する未反応の
    (2R,3R)−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノ
    イルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化
    合物を反応液から分離・採取する請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 ラセミ型化合物[I]のうち(2R,3
    R)体を優先的に加水分解した後、残存する未反応の
    (2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−低級アルカノ
    イルオキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−オン類化
    合物を反応液から分離・採取する請求項1記載の製法。
  4. 【請求項4】 ラセミ型化合物[I]のうち(2S,3
    S)体を優先的に加水分解した後、生成した(2S,3
    S)型光学活性化合物[II]を反応液から分離・採取
    する請求項1記載の製法。
  5. 【請求項5】 ラセミ型化合物[I]のうち(2R,3
    R)体を優先的に加水分解した後、生成した(2R,3
    R)型光学活性化合物[II]を反応液から分離・採取
    する請求項1記載の製法。
  6. 【請求項6】 ラセミ型化合物[I]のうち一方の光学
    活性体を優先的に加水分解して光学活性化合物[II]
    に変換する能力を有する微生物が、アルカリゲネス属、
    アグロバクテリウム属、アルスロバクター属、アスペル
    ギルス属、バシラス属、ブレビバクテリウム属、カンジ
    ダ属、ムコール属、ペニシリウム属、シュードモナス
    属、リゾプス属又はキサントモナス属に属する微生物で
    ある請求項1記載の製法。
  7. 【請求項7】 ラセミ型化合物[I]のうち一方の光学
    活性体を優先的に加水分解して光学活性化合物[II]
    に変換する能力を有する微生物が、シュードモナス ゲ
    リディコーラである請求項1記載の製法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の製法によって得られる一般式[III]で示される
    光学活性化合物を公知の方法に従って一般式[IV]: 【化4】 (式中、R4は低級アルカノイル基又は低級アルコキシ
    カルボニル低級アルキル基、R5は低級アルキル基、R6
    は低級アルキル基又は低級アルコキシフェニル低級アル
    キル基、Yは低級アルキレン基を表し、環C及び環Dは
    低級アルキル基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子か
    ら選ばれる置換基を有してもよいベンゼン環を表す。)
    で示される光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘導体と
    し、所望により生成物をその薬理的に許容し得る塩とす
    ることを特徴とする光学活性1,5−ベンゾチアゼピン
    誘導体又はその薬理的に許容し得る塩の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5119923B2 (ja) * 2005-09-02 2013-01-16 宇部興産株式会社 光学活性(S又はR)−α−ヒドロキシ酸及び光学活性(R又はS)−α−ヒドロキシ酸エステルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5119923B2 (ja) * 2005-09-02 2013-01-16 宇部興産株式会社 光学活性(S又はR)−α−ヒドロキシ酸及び光学活性(R又はS)−α−ヒドロキシ酸エステルの製造方法

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