JP3190580U - 段ボール箱用シート及び段ボールシート用凹部形成具 - Google Patents

段ボール箱用シート及び段ボールシート用凹部形成具 Download PDF

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Abstract

【課題】物品の頂部に嵌合する凹部を備える段ボール箱を形成できる段ボール箱用シート及び段ボールシートを押し潰した凹部の形状を維持できる段ボールシート用凹部形成具を提供する。【解決手段】ライナーと中芯とを有する段ボールシートからなり、箱状に組み立てられて立設状態の物品を収容する段ボール箱用シートは、組立状態において物品の頂部に対面する領域に形成され、厚さ方向に段ボールシートが押し潰されている凹部15と、上記中芯の稜線方向に沿って上記凹部を挟むように配設され、少なくとも物品の頂部に対面する側のライナーを切断する切目線16とを有することを特徴とする。段ボールシートに凹部15を形成する段ボールシート用凹部形成具は、基板と、この基板から突設され、上記凹部を形成するために段ボールシートを部分的に押し潰す潰し型と、この潰し型を挟むように上記基板から突設される一対の切目線形成刃とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、段ボール箱用シート及び段ボールシート用凹部形成具に関する。
物品を収容するために段ボール箱が広く用いられている。瓶のような物品を立設状態で複数収容する段ボール箱において、物品の底部又は頂部に対向する領域に、段ボールシートを部分的に切除した切り欠き又は段ボールシートを部分的に厚さ方向に押し潰した凹部を形成することにより、物品を嵌合させて安定して収容することが提案されている(実用新案登録第3124276号公報参照)。
また、いわゆるA式の段ボール箱では、通常、天面及び底面の長さ方向内側に内フラップが存在しない領域ができる。内フラップが存在する領域において段ボール箱の内部の高さ寸法を物品の高さにぴったりと合わせても、内フラップが存在しない領域では物品の上に段ボールシート2枚分の隙間が生じる。このような段ボール箱は、積み重ねたとき等、上下方向に圧縮力を受けたときに長さ方向中央部が上下に押し潰されやすい。
段ボール箱の長さ方向中央部が上下に押し潰されると、がわ面(長さ面)の中央部が幅方向外側に張り出すように膨れた胴膨れの状態となり、がわ面の印刷が擦れて汚れる等の不都合が生じる。このため、胴膨れを防止するためにも、内フラップに凹部(潰し)を形成して、収容した物品の上に隙間を生じさせないようにすることが有効である。
一般に、段ボールシートの凹部は、コルク等の弾性を有する潰し型を押し当てることによって形成される。しかしながら、段ボールシートは、潰し型を離間した後にライナー及び中芯の弾性によって厚さを回復しようとするので、押し潰して薄板化した状態を厳密に維持することは容易ではない。特に、段ボールシートの中央に小さい凹部を形成する場合、ライナーの張力が凹部の厚さを回復させるよう作用するため、段ボールシートを押し潰した状態に維持することが一層難しい。
実用新案登録第3124276号公報
上記不都合に鑑みて、本考案は、物品の頂部に嵌合する凹部を備える段ボール箱を形成できる段ボール箱用シート及び段ボールシートを押し潰した凹部の形状を維持できる段ボールシート用凹部形成具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、ライナーと中芯とを有する段ボールシートからなり、箱状に組み立てられて立設状態の物品を収容する段ボール箱用シートであって、組立状態において物品の頂部に対面する領域に形成され、厚さ方向に段ボールシートが押し潰されている凹部と、上記中芯の稜線方向に沿って上記凹部を挟むように配設され、少なくとも物品の頂部に対面する側のライナーを切断する切目線とを有することを特徴とする。
当該段ボール箱用シートは、組み立て状態において収容する物品の頂部に対面する領域に凹部が形成されており、この凹部の両側において切目線により段ボールシートの内面側のライナーが切断されている。このため、凹部の両側の中芯の山が厚さ方向にライナーを押し返す力が凹部のライナーに作用し難いので、段ボールシートを押し潰した凹部の形状を維持しやすい。従って、当該段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、収容する物品の頂部に凹部を容易に嵌合させられる。これにより、当該段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、物品を保持して損傷を防止できると共に、凹部により物品の上方に隙間ができないようにして胴膨れを防止することができる。
また、上記課題を解決するためになされた別の考案は、段ボールシートに凹部を形成する段ボールシート用凹部形成具であって、基板と、この基板から突設され、上記凹部を形成するために段ボールシートを部分的に押し潰す潰し型と、この潰し型を挟むように上記基板から突設される一対の切目線形成刃とを備えることを特徴とする。
当該段ボールシート用凹部形成具は、潰し型によって段ボールシートを厚さ方向に押し潰して凹部を形成すると共に、この凹部の両側において厚さ方向に押し込まれるライナーを切断する切目線を形成する。この切目線は、凹部のライナーをその両側のライナーから分離するので、凹部のライナーが両側のライナーにより段ボールシートの厚さを回復する方向に引き出されることがない。このため、当該段ボールシート用凹部形成具により形成した凹部は、押し潰された状態を保持し易い。
上記基板がロータリーダイカッターのローターに取り付け可能であり、上記切目線形成刃が、上記ローターの周方向に伸びるよう配向され、上記切目線形成刃の両側端縁が、切刃との間に鈍角を形成するよう傾斜し、かつ刃付けされていないとよい。このように、切目線形成刃のロータリーダイカッターのローター回転方向の両側端縁が傾斜を有すると共に刃付けされていないことによって切目線形成刃の段ボールシートからの抜けがよくなり、ローターの回転数を高くすることができるので、押し潰した状態を容易に保持できる凹部を効率よく形成できる。
上記切目線形成刃が段ボールシートの片面のライナーを切断するハーフカット刃であるとよい。このように、切目線形成刃がハーフカット刃であることによって、段ボール箱の外観に切断線を形成せず、段ボールシートの強度低下も抑制できる。
当該段ボールシート用凹部形成具が段ボールシートの外型を型抜きする型抜き刃をさらに備えるとよい。このように、当該段ボールシート用凹部形成具が型抜き刃を備える抜き型(カッティングダイ)であることによって、凹部を有する所望形状の包装材料を一つの工程で形成できる。
本考案の段ボール箱用シート及び本考案の段ボールシート用凹部形成具により加工した段ボールシートは、組み立て状態において収容する物品の頂部に対面する領域に段ボールシートが押し潰された凹部が形成され、この凹部を挟み込むように段ボールシートの物品の頂部に対面する側のライナーを切断する一対の切目線が形成される。このため、凹部の両側の中芯の山が厚さ方向にライナーを押し返す力が凹部のライナーに作用し難いので、段ボールシートを押し潰した凹部の形状を維持しやすい。これにより、物品の頂部に嵌合する凹部を有する段ボール箱用シートを提供できる。
本考案の一実施形態の段ボール箱用シートを示す模式的平面図(展開図)である。 図1の段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱に物品を収容した状態を示す模式的断面図である。 図1の段ボール箱用シートを形成するためのロータリーダイカッターの模式的側面図である。 図3の段ボールシート用凹部形成具を装着したロータリーダイカッター用ローターの模式的斜視図である。 図4の段ボールシート用凹部形成具の凹部形成ユニットを拡大して示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[段ボール箱用シート]
図1に示す本考案の一実施形態の段ボール箱用シートは、ライナーと中芯とを有する一枚の段ボールシートからなり、図2に示すように、箱状に組み立てられて立設状態の物品(瓶)Pを収容する段ボール箱を形成する。この段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、いわゆるA式(みかん箱タイプ)のカートンである。また、図1の段ボール箱用シートにおいて、中芯の稜線は、上下方向に配向される。段ボールシートは、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよい。
なお、図1は、組み立てた状態の段ボール箱において、内側に配置される面を示している。また、図1において、太い実線は段ボールシートが切断されたエッジ(切り込みを含む)を示し、細い実線は段ボールシートを型押しして形成される折り曲げ容易線(罫線)を示し、二点鎖線で示す領域は、段ボールシートが厚さ方向に押し潰された領域を示す。
当該段ボール箱用シートは、順番に横方向に連設される矩形の第1のつま面パネル1、第1のがわ面パネル2、第2のつま面パネル3及び第2のがわ面パネル4と、この第2のがわ面パネル4の第2のつま面パネル3と反対側の側縁に連設される帯状の貼着片(継ぎしろ)5と、第1のつま面パネル1及び第2のつま面パネル3の上縁に連設される矩形の第1の上側内フラップ6及び第2の上側内フラップ7と、第1のつま面パネル1及び第2のつま面パネル3の下縁に連設される矩形の第1の下側内フラップ8及び第2の下側内フラップ9と、第1のがわ面パネル2及び第2のがわ面パネル4の上縁に連設される矩形の第1の上側外フラップ10及び第2の上側外フラップ11と、第1のがわ面パネル2及び第2のがわ面パネル4の下縁に連設される矩形の第1の下側外フラップ12及び第2の下側外フラップ13とを備える。
第1のつま面パネル1、第1のがわ面パネル2、第2のつま面パネル3及び第2のがわ面パネル4は、上下方向の寸法(組み立てた段ボール箱における高さ)がすべて等しい。また、第1のつま面パネル1と第2のつま面パネル3とは、横方向の寸法(段ボール箱における幅)が等しく、第1のがわ面パネル2と第2のがわ面パネル4は、横方向の寸法(段ボール箱における長さ)が等しい。
上側内フラップ6,7、下側内フラップ8,9、上側外フラップ10,11及び下側外フラップ12,13は、上下方向の寸法がつま面パネル1,3の横方向の寸法(幅)の略1/2である。上側内フラップ6,7及び下側内フラップ8,9は、横方向の寸法が、つま面パネル1,3の横方向の寸法と略等しい。また、上側外フラップ10,11及び下側外フラップ12,13は、横方向の寸法ががわ面パネル2,4の横方向の寸法(長さ)と略等しい。
つま面パネル1,3には、上縁近傍に開口する長孔状の取手孔14がそれぞれ形成されている。
各上側内フラップ6,7は、組立状態において物品の頂部に対面する領域に形成され、厚さ方向に段ボールシートが押し潰されている2つの円形の凹部15と、段ボールシートの中芯の稜線方向に沿って各凹部15を挟むように配設され、頂部に対面する側のライナーを切断する2対の切目線16とをそれぞれ有する。
(凹部)
凹部15は、頂部に対面する側、つまり組み立て状態において内面側に配置されるライナーを段ボールシートの厚さ方向に押し込むことによって形成されている。よって、この凹部15の裏側(段ボールシート内部側)の中芯は段ボールシートの厚さ方向に押し潰されている。
図2に示すように、この凹部15には、組み立て状態において、段ボール箱に収容した物品Pの頂部がそれぞれ嵌合する。
(切目線)
切目線16は、少なくとも組み立て状態における内面側のライナーを切断し、組み立て状態における外面側のライナーを切断しないよう形成された切り込みである。切目線16は、段ボールシートの中芯が内面側のライナーの厚さ方向に近傍に配置される位置に形成される場合には、この中芯を切断してもよい。
凹部15と切目線16との最短距離の下限としては、0.5mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、凹部15と切目線16との最短距離の上限としては、段ボールシートの中芯のピッチの2倍が好ましく、中芯のピッチの1倍がより好ましい。凹部15と切目線16との最短距離が上記下限に満たない場合、凹部15と切目線16とを同時に形成することが困難となるおそれがある。また、凹部15と切目線16との最短距離が上記上限を超える場合、凹部15と切目線16との間で不完全に押し潰される山が多くなり、この不完全に押し潰された中芯の山の復元力により、凹部15の両側のライナーが厚さ方向に押し潰される前の位置に押し戻されるおそれがある。すると、凹部15の両側のライナーが凹部15のライナーを引っ張ることにより、凹部15の厚さを不十分にしてしまう可能性がある。
凹部15の深さとしては、凹部15の用途にもよるが、組み立て状態外側のライナーを突出させない範囲で可能な限り大きい方が好ましい。
切目線16の長さと凹部15の上下方向の長さ(直径)との差の下限としては、2mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、切目線16の長さと凹部15の上下方向の長さとの差の上限としては、15mmが好ましく、10mmがより好ましい。切目線16の長さと凹部15の上下方向の長さとの差が上記下限に満たない場合、凹部15が切目線16の外側のライナーに引っ張られることを十分に防止できないおそれがある。また、切目線16の長さと凹部15の上下方向の長さとの差が上記上限を超える場合、段ボールシートの強度が無用に低下するおそれがある。
各下側内フラップ8,9は、上縁及び両側縁の近傍を残して段ボールシートが厚さ方向に押し潰されている潰し部17を有する。
(潰し部)
この潰し部17は、組み立て状態において内面側に配置されるライナーを段ボールシートの厚さ方向に押し込むことによって形成されている。よって、この潰し部17の裏側の中芯は段ボールシートの厚さ方向に押し潰されている。
この潰し部17の段ボールシートの厚さ方向の深さとしては、組み立て状態における外側のライナーを突出させない範囲で可能な限り大きい方が好ましい。
また、下側内フラップ8,9の上縁及び側縁から潰し部17までの距離の下限としては、2mmが好ましく、3mmがより好ましい。下側内フラップ8,9の上縁及び側縁から潰し部17までの距離が上記下限に満たない場合、下側内フラップ8,9の強度が不十分となるおそれがある。
[製造方法]
図1の段ボール箱用シートは、図3に示すように、一枚の段ボールシートSを、ロータリーダイカッター20により型抜きすることで形成される。
ロータリーダイカッター20は、回転するローター21と、このローター21に対向して配置されて回転するアンビル22とを備え、ローター21の表面に、以下に詳しく説明する本考案の一実施形態の段ボールシート用凹部形成具23が取り付けられる。
<段ボールシート用凹部形成具>
図4に示すように、段ボールシート用凹部形成具23は、ローター21に取り付け可能な基板24と、この基板24から突設され、図1の段ボール箱用シートの外型を型抜きする型抜き刃25と、基板24から突設され、上記段ボール箱用シートの罫線を形成する型押し刃26と、基板24から突設され、上記段ボール箱用シートの凹部15を形成する複数の円形潰し型27と、基板24から突設され、上記段ボール箱用シートの切目線16を形成する複数対の切目線形成刃28と、基板24から突設され、上記段ボール箱用シートの潰し部17を形成する複数の方形潰し型29とを備える。
また、この段ボールシート用凹部形成具23は、図5に示すように、円形潰し型27及び切目線形成刃28が突設された部分が、凹部形成ユニット30として取り外し可能であってもよい。この凹部形成ユニット30は、円形潰し型27及び切目線形成刃28と、基板24の円形潰し型27及び切目線形成刃28が突設された部分である部分基板31とを備えるものである。
図5の凹部形成ユニット30は、当該段ボールシート用凹部形成具23の他の部分から独立してロータリーダイカッター20のローター21に取り付け可能とすることによって、段ボールシートSに凹部15のみを形成するために使用することもできる。従って、円形潰し型27及び切目線形成刃28が突設された凹部形成ユニット30は、それ単体でも、本考案に係る段ボールシート用凹部形成具の一実施形態として理解されるべきものである。
(基板)
基板24は、ロータリーダイカッターのローター21に取り付けられるよう、ローター21の表面に沿う曲率で湾曲した板であり、不図示のボルト等の手段によってローター21に固定できるようになっている。
(型抜き刃)
型抜き刃25は、図1の段ボール箱用シートの外型を型抜きするための帯状の刃物である。この型抜き刃25は、アンビル22と当接し、段ボールシートSを完全に切断することができる鋭利な先端エッジ(切刃)を有する。
(型押し刃)
型押し刃26は、上記段ボール箱用シートの折り曲げ容易線を形成するために段ボールシートSに圧接され、例えば断面先端縁が半円状となった帯状の部材である。この型押し刃26は、段ボールシートSを厚さ方向に完全に押し潰すことがないよう、アンビル22との間に所定の隙間を形成するような基板24からの突出高さで配設される。
(円形潰し型)
円形潰し型27は、基板24から突設され、段ボールシートSを部分的に押し潰すことにより図1の段ボール箱用シートの凹部15を形成する。このために、円形潰し型27は、アンビル22に当接可能な突出高さを有するが、段ボールシートSをアンビル22との間に噛みこんで破断することがないよう適度な弾性を有する部材である。
このような円形潰し型27の材質としては、例えばコルク、発泡樹脂等が挙げられ、中でもコルクが好適に用いられる。
(切目線形成刃)
切目線形成刃28は、図5に示すように、各円形潰し型27を挟み込むように対をなして基板24から突設されている。各切目線形成刃28は、ローター21の周方向に伸びるよう、換言すると、ローター21の回転軸に垂直な平面上に延在するよう配向される。また、各切目線形成刃28は、ローター21の周方向両側の端縁32が、ローター21の径方向先端の切刃33との間に鈍角を形成するよう傾斜し、かつ刃付けされていない。
この切目線形成刃28は、ローター21とアンビル22との間に挿通される段ボールシートのローター21側の片面のライナーを少なくとも切断するが、2のライナーを切断しないような突出高さで配設されるハーフカット刃である。換言すると、切目線形成刃28の切刃33は、アンビル22の間に段ボールシートの厚みよりも小さい所定の隙間を形成するように基板24から突設されている。
切目線形成刃28は、段ボールシートがダブルフルートである場合には、形成する凹部15の使用目的にもよるが、物品Pと深く嵌合できる凹部15を形成できるよう、中央のライナーも切断するような突出高さで配設されることが好ましい。
上記切目線形成刃28の端縁32と切刃33との間の角度の下限としては、100°が好ましく、120°がより好ましい。一方、上記切目線形成刃28の端縁32と切刃33との間の角度の上限としては、155°が好ましく、145°がより好ましい。上記切目線形成刃28の端縁32と切刃33との間の角度が上記下限に満たない場合、切目線形成刃28の段ボールシートSからの抜けが悪くなり、段ボールシートSが当該段ボールシート用凹部形成具23から外れ難くなるので、製造効率が低下するおそれがある。また、上記切目線形成刃28の端縁32と切刃33との間の角度が上記上限を超える場合、刃付けされていない端縁32が段ボールシートSに食い込むことによって切目線16の端部のライナーを破損するおそれがある。
(方形潰し型)
方形潰し型29は、基板24から突設され、段ボールシートSを部分的に押し潰すことにより図1の段ボール箱用シートの潰し部17を形成する。このために、方形潰し型29は、アンビル22に当接可能な突出高さを有するが、段ボールシートSをアンビル22との間に噛みこんで破断することがないよう適度な弾性を有する部材である。
このような方形潰し型29の材質としては、円形潰し型27と同様に、例えばコルクが好適に用いられる。
[組み立て方法]
続いて、当該段ボール箱用シートの組み立て方法について説明する。
図1の段ボール箱用シートは、先ず、第1のつま面パネル1の第1のがわ面パネル2と反対側の側縁に貼着片5が貼着されることにより、第1のつま面パネル1、第1のがわ面パネル2、第2のつま面パネル3及び第2のがわ面パネル4の4つの面からなる四角筒状部が形成される。
次いで、下側内フラップ8,9を90°内側に折り込んでから、下側外フラップ12,13の下縁同士を突き合わせるよう下側内フラップ8,9の下面に折り重ねることで、上記四角筒状部の下側開口を封止する底壁が形成されて有底四角筒状の段ボール箱が形成される。下側内フラップ8,9に下側外フラップ12,13をホットメルト接着剤等で貼着することや、下側外フラップ12,13の下面に、下側外フラップ12,13の合わせ目に沿ってつま面パネル1,3に跨るよう粘着テープを貼着することによって、上記底壁が保持され、当該段ボール箱用シートを有底四角筒状の段ボール箱の形態に維持できる。
この有底四角筒状の段ボール箱の中に、物品Pが立設状態で、幅方向に2行、長さ方向に3列に整列して収容される。このとき、図2に示すように、中央列の物品Pは、下側内フラップ8,9間で、下側外フラップ12,13の上に載置されるが、両側列の物品Pは、下側内フラップ8,9の潰し部17の上に載置される。
潰し部17における下側内フラップ8,9の厚さは、ライナー及び中芯の紙の厚さの合計に略等しくなるので、この下側内フラップ8,9の厚さは略無視することができる。このため、物品Pは、すべて同じ高さに載置されると考えてよい。
なお、物品P同士が直接接触しないように、物品Pの外周に紙や発泡樹脂からなるシート(不図示)を巻き付けてもよく、物品Pの間に段ボールシートを組み合わせた仕切体(不図示)を挿入してもよい。
こうして、当該段ボール箱用シートを組み立てた有底四角筒状の段ボール箱の中に物品Pを収容したならば、上側内フラップ6,7を内側に折り曲げて両側列の物品Pの上に配置する。このとき、図2に示すように、上側内フラップ6,7に形成されている凹部15に物品Pの頂部が嵌合する。
さらに、上側内フラップ6,7の上に、上側外フラップ10,11を上縁同士を突き合わせるよう折り重ねることで、有底四角筒状体の上部開口が封止される。上側内フラップ6,7に下上側外フラップ10,11をホットメルト接着剤等で貼着することや、上側外フラップ10,11の下面に、上側外フラップ10,11の合わせ目に沿ってつま面パネル1,3に跨るよう粘着テープを貼着することにより、段ボール箱を封函できる。
<利点>
図1の段ボール箱用シートは、組み立て状態において収容する物品Pの頂部に対面する領域に凹部15が形成されており、この凹部15の両側において切目線16により段ボールシートの内面側のライナーが切断されている。このため、凹部15の両側において厚さ方向の押し込まれたライナーを押し返す中芯の山が少なくなり、中芯がライナーを押し返す力が凹部15のライナーに大きく作用しないので、段ボールシートを押し潰した凹部15の形状を維持しやすい。
また、当該段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、両側列の物品Pの頂部に嵌合する凹部15及び底部が載置される潰し部17によって、上側内フラップ6,7及び下側内フラップ8,9の厚さを吸収することにより、中央列の物品Pの上方の隙間が小さくなっている。これにより、当該段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、長さ方向中央部を高さ方向に押し潰す余地が小さく、胴膨れを抑制できる。
また、当該段ボール箱用シートを組み立ててなる段ボール箱は、収容する物品Pの頂部に凹部15が嵌合することによって、物品Pを保持して損傷を防止できる。
また、図4の段ボールシート用凹部形成具23は、上記利点を有する図1の段ボール箱用シートを容易に形成できる。
具体的には、当該段ボールシート用凹部形成具23は、切目線形成刃28の端縁32が、切刃33との間に鈍角を形成するよう傾斜し、かつ刃付けされていないので、段ボールシートSのライナーを切断する際、端縁32がライナーに食い込み難く、ライナーから反力を受けて切目線形成刃28を容易に段ボールシートSから引き抜くことができる。特に、切目線形成刃28の回転方向前側の端縁32の傾斜は、ローター21の回転力を段ボールシートSを径方向に押し出す力に変換する圧力角として作用するので、ローター21の回転数を上げても、当該段ボールシート用凹部形成具23から段ボールシートSを確実に引き剥がすことができる。これにより、当該段ボールシート用凹部形成具23はトラブルを防止して図1の段ボール箱用シートを効率よく製造できる。
また、当該段ボールシート用凹部形成具23は、切目線形成刃28が片側のライナーを切断するハーフカット刃であるため、上側内フラップ6,7の組み立て状態における外側面が切断されず、美観に優れるだけでなく、凹部15を形成したことによる強度低下も少ない。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらはすべて本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば、当該段ボール箱用シートの切目線は、段ボールシートの片面のライナーを切断するハーフカットに限らず、段ボールシートの厚さ全体を切断する切り込みであってもよく、断続的に形成したミシン目状のハーフカット又は切り込みであってもよい。
また、当該段ボールシート用凹部形成具の切目線形成刃は、山形及び谷型が交互に配置されるギザギザの切刃を有してもよい。
また、当該段ボールシート用凹部形成具の潰し型の平面視形状は、円形に限らず、楕円形、方形等であってもよく、潰し型の段ボールシートに当接する面は平面に限らず、ドーム状、山形、複数の凸部を有する形状等であってもよい。
また、当該段ボールシート用凹部形成具は、段ボール箱用シートに限らず、段ボールシート製品に凹部を形成するために広く適用できる。また、当該段ボールシート用凹部形成具は、段ボール箱の外側面に凹部を形成するために使用してもよい。
また、当該段ボールシート用凹部形成具は、ロータリーダイカッター用のものだけでなく、平型のプラテンダイカッターに用いるものであってもよい。
本考案の段ボールシート用凹部形成具は、段ボールシートに凹部を形成するものに広く適用でき、特に、複数の物品を立設状態で収容する段ボール箱に好適に利用できる。
1,3 つま面パネル
2,4 がわ面パネル
5 貼着片
6,7 上側内フラップ
8,9 下側内フラップ
10,11 上側外フラップ
12,13 下側外フラップ
14 取手孔
15 凹部
16 切目線
17 潰し部
20 ロータリーダイカッター
21 ローター
22 アンビル
23 段ボールシート用凹部形成具
24 基板
25 型抜き刃
26 型押し刃
27 円形潰し型
28 切目線形成刃
29 方形潰し型
30 凹部形成ユニット
31 部分基板
32 端部
33 切刃
P 物品
S 段ボールシート

Claims (5)

  1. ライナーと中芯とを有する段ボールシートからなり、箱状に組み立てられて立設状態の物品を収容する段ボール箱用シートであって、
    組立状態において物品の頂部に対面する領域に形成され、厚さ方向に段ボールシートが押し潰されている凹部と、
    上記中芯の稜線方向に沿って上記凹部を挟むように配設され、少なくとも物品の頂部に対面する側のライナーを切断する切目線と
    を有することを特徴とする段ボール箱用シート。
  2. 段ボールシートに凹部を形成する段ボールシート用凹部形成具であって、
    基板と、
    この基板から突設され、上記凹部を形成するために段ボールシートを部分的に押し潰す潰し型と、
    この潰し型を挟むように上記基板から突設される一対の切目線形成刃と
    を備えることを特徴とする段ボールシート用凹部形成具。
  3. 上記基板がロータリーダイカッターのローターに取り付け可能であり、
    上記切目線形成刃が、上記ローターの周方向に伸びるよう配向され、
    上記切目線形成刃の両側端縁が、切刃との間に鈍角を形成するよう傾斜し、かつ刃付けされていないことを特徴とする請求項2に記載の段ボールシート用凹部形成具。
  4. 上記切目線形成刃が段ボールシートの片面のライナーを切断するハーフカット刃である請求項2又は請求項3に記載の段ボールシート用凹部形成具。
  5. 段ボールシートの外型を型抜きする型抜き刃をさらに備える請求項2、請求項3又は請求項4に記載の段ボールシート用凹部形成具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015229500A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 王子ホールディングス株式会社 包装箱
JP2016060510A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 日本製紙クレシア株式会社 カートン収容段ボール箱及び段ボール箱の製造方法
JP2016120594A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 レンゴー株式会社 段ボールシートの継合装置

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