JP3190334U - 路面緊急脱出装置付き自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】雪路面にタイヤがはまって動けない場合に、自動車の緊急脱出を可能とする手段を備えた路面緊急脱出装置付き自動車を提供する。
【解決手段】車体下部に路面脱出装置を備えた自動車において、この路面脱出装置を、駆動源により回転する輪部にクローラーを張設してなる走行装置部20と、この走行装置部を昇降させるための駆動源を有する昇降装置部1とから構成したことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この考案は、おもに悪雪路に自動車のタイヤがはまって脱出不能時に用いて有効なる、路面からの緊急脱出装置を装備してなる自動車に関する。
従来より、自動車(以下、車と略称する)の緊急脱出手段としては、通称スノーヘルパーなどが用いられており、車に脱出装置を装備したものは見あたらない。
車は整備された道路面上を走行することが多いが、冬季降雪地域においては、路面上に堆積した雪の上、すなわち雪路面上を走行することが日常となる。
この雪路面は、多くの車が通行するために、凹凸路面となりやすく、この凹凸に車のタイヤがはまり込んで走行不能となることがある。この状態から脱出するために、アクセルをふかしたりすると、タイヤが高速回転してその凹部がさらに深くなり、脱出不能となることがある。このようなとき有効な一つの手段として、スノーヘルパーの利用がある。
このスノーヘルパーは、その表面に多数の凹凸を設けた板体であり、この端部をタイヤと雪路面の間に押し込み、タイヤ回転にてそのタイヤはスノーヘルパー上に乗り上げ、悪路から脱出することができる。
しかし、これでも脱出できないときは、他人に車を押してもらう方法があるが、注意が必要である。すなわち、タイヤの回転が速すぎたり、スノーヘルパーの雪路面へのくい込みが足りないときには、このスノーヘルパーが飛んで危険な場合がある。
しかし、以上の手段以外に自力で脱出するための有効な手段が見あたらず、他車に牽引してもらうなど多くの手間と時間を要するのが現状である。
本案は以上に鑑み、自力にて安全確実に悪路面から脱出するための手段を有する車を提供することを目的として考案されたものである。
課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
すなわち、車体下部に路面脱出装置を備えた自動車において、この路面脱出装置を、駆動源により回転する輪部にクローラーを張設してなる走行装置部と、この走行装置部を昇降させるための駆動源を有する昇降装置部とから構成する。本案は以上の構成よりなる路面緊急脱出装置付き自動車である。
本案は、下記の効果を有する。
1.一対のクローラーを車体下方に位置させたので、このクローラーを雪路面等に押圧接 触させて駆動することにて、悪路面から容易に脱出することができる。
2.クローラーの昇降機能を有するので、車のタイヤが路面より離れるまで車体を上昇さ せることにて、有効にクローラーの効果を発揮することができる。
3.クローラーの一方を順回転とし他方を逆回転として作動させることにて、路面に対す る平面視における車の方向を可変として、車体の脱出方向を選択することができる。
4.車の運転席に駆動源作動のためのレバー等を配備することにて、車内での脱出操作を 行うことができる。
5.標準車載のバッテリーを本案装置駆動源のための電力供給源として有効に活用するこ とができる。
本考案の構造説明図(正面視) 本考案の構造説明図(左側面視) 本考案の要部構造説明図(左側面視) 本考案の機能説明図 本考案のクローラー配置説明図(底面視) 本考案の昇降原理説明図 本考案の他例における昇降原理説明図 本考案の作動手順説明図
以下、本考案の実施形態について説明する。図において、1は昇降装置部である。
2は昇降装置部を車体下部に取り付けるための取り付け板で、車の底板に取り付けられる。3は上ステーで、側面視略コ字形の板体で、この上ステー内側に一対の上部アーム4が軸支される。5は下部アームで、上部アームに一対が軸6と軸7にて軸支される。
軸6には雌ねじが刻設され、軸7には孔が穿設されて、この雌ねじに螺合突出して回動ネジ8が位置する。
この回動ネジの右端にはカップリングを介して減速機構を内蔵した昇降モーター9が取り付けられる。このモーターは、軸7に取り付けられるモーター取り付け板10の上に固定される。また、下部アーム下部には、上ステー同様の下ステー11が軸支される。
以上にて、昇降装置部が構成される。この昇降装置部は昇降モーター駆動にて回動ネジが回動し、取り付け板2に対する下ステーの距離を所定範囲内にて連続的に可変とすることができる。なお、この昇降装置部は市販の手動型ジャッキと近似構成である。
次に走行装置部について説明する。20は走行装置部である。21はケーシングで、金属板による細長中空直方体形状の物体であって、その中央上面には前記の下ステーが取り付けられる。このケーシングの内部断面表示は図3にて示される。
図のごとく、ケーシング内3個所には主ベアリング22と副ベアリング23を介して主軸が3本ケーシングより突出して位置しており、この突出主軸24,25,26には各々駆動輪27,転輪28,誘導輪29が取り付けられ、これらの各輪には、その外面に凹凸が連設されているゴム製のクローラー30が張設される。なお、駆動輪の主軸はケーシング後面より突出し、カップリングを介して昇降モーター同様の走行モーター31が適宜支持部材を介して設けられる。また、転輪と誘導輪の主軸後端はケーシング内に位置する。
以上が走行装置部である。
これらの昇降装置部と走行装置部は、図5にて示すように、車の両サイド下方に各々設けられる。なお、図示を略したが、各モーターには結線にてバッテリーから電力が供給され、車の運転席適所には各モーター操作のためのコントロールレバーが設けられる。
次に本案の使用について説明する。
本案使用前は、図4の上図のように昇降装置部と走行装置部は車底下方に接近して格納された状態にある。この状態にて雪路面上を通常走行し、悪路にはまり込んで脱出不能のときに本案装置を用いる。まず、車内のレバー操作にて昇降装置部の昇降モーターに通電がなされて該モーターは駆動し、モーター軸回転にて回動ネジは回動する。
この回動により、各アームは移動を開始して取り付け板に対して下ステーは下降し、同時にケーシングおよびクロ−ラーも下降してまず雪路面に接地する。さらにモーター駆動継続にて図4の下図のように、車のタイヤは路面より上方に移動し、クローラーが路面に押圧接触している状態となる。
次に、レバー操作にて走行モーターは駆動し、駆動輪27は回転を開始する。この駆動輪にはクローラーが張りわたされており、反対側には誘導輪が中間位置には転輪が位置しており、これら三つの輪にクローラーが張設されている。従って、モーターにてこのクローラーは三つの輪を介して車体を移動させて悪路より車を脱出させることができる。
脱出後は、クローラーを停止させ、昇降装置部を上昇させて初期状態へと戻して後、車を通常走行させることができる。
以上の操作において、車重はクローラーで受け、これが主軸に伝わるが、主軸には主ベアリングと副ベアリングが介在しており、この荷重に耐えることができる。なお、クローラー作動時において、このクローラーは一対が装備されているので、各クローラーの動く方向すなわち回転方向を違えるもしくは一方のクローラーのみを回転させることにて、車体はその場で平面視的回動ができて、希望する方向への脱出を可能とすることができる。
以上、本案について記したが、本案はクローラーの昇降と回転にて、車体を路面より浮かせて移動する機能を有して、タイヤが悪路面にはまり込んで自力で脱出できない場合に効果を発揮するものである。従来はこのような手段がないために、スノーヘルパーを用いるかあるいは他の車に牽引してもらわねばならなかったが、本案装備にて自力での脱出が可能となったのである。
なお、本案装置は車体底板に取り付けて使用するものであるため、車種によっては車体底板と路面との距離が不十分な場合がある。このようなときは、車体底板の加工・変更が必要となる。また、既例においては駆動輪と転輪および誘導輪の3種を用いており、路面に対して均等に押圧しつつ移動できるよう配慮している。
また、記述例ではクローラーは車体底板にたいし平行移動するものとしたが、下ステーとケーシングを互いに自由に回動可能(軸支など)とすれば、クローラーが雪路面に沿って着地することとなり、雪路面に対し最大の接触面積が得られて、脱出に有利となる。
なお、車内のレバー操作にて本案装置は作動するが、左右の昇降装置部と走行装置部を個別に作動操作するものとすれば、路面に沿った対応とすることができる。
図7は本案の他例原理を示すものである。既例においては正面視平行四辺形のアームを上下に移動させてその上下端距離を可変として昇降原理としたが、本例は開閉可能なるX形のアームとして同様の効果を得るものとした。ただし、この例ではアーム端が開閉するので、このアーム端を支えつつアーム端のスライドに適合する仕組みが必要となる。
なお、本案は悪雪路面からの車体脱出を想定して構成したものであるが、泥のぬかるみ路面その他の場合にも利用可能である。
以上のごとく、本案によって悪路からの車体緊急脱出を可能とする新規かつ有用なる手段を得ることができる。
1 昇降装置部
2 取り付け板
3 上ステー
4 上部アーム
5 下部アーム
6 軸
7 軸
8 回動ネジ
9 昇降モーター
10 モーター取り付け板
11 下ステー
20 走行装置部
21 ケーシング
22 主ベアリング
23 副ベアリング
24 突出主軸(駆動輪側)
25 突出主軸(転輪側)
26 突出主軸(誘導輪側)
27 駆動輪
28 転輪
29 誘導輪
30 クローラー
31 走行モーター
32 タイヤ
33 車体

Claims (3)

  1. 車体下部に路面脱出装置を備えた自動車において、この路面脱出装置を、駆動源により回転する輪部にクローラーを張設してなる走行装置部と、この走行装置部を昇降させるための駆動源を有する昇降装置部とから構成したことを特徴とする路面緊急脱出装置付き自動車。
  2. 昇降装置部を、一対の上部アームと一対の下部アームを設けるとともに、上下の各アーム端を互いに回動可能に軸支するとともに、この軸支軸に螺合して駆動源により回動する回動ネジを有し、各アーム上下端を軸支する各ステーとを有して設け、回動ネジの回動にて双方の上下ステー間距離を可変として構成してなる請求項1記載の路面緊急脱出装置付き自動車。
  3. 輪部を、駆動輪と転輪および誘導輪を備えたものとした請求項1または2記載の路面緊急脱出装置付き自動車。
JP2014000944U 2014-02-06 路面緊急脱出装置付き自動車 Expired - Lifetime JP3190334U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106864430A (zh) * 2017-01-10 2017-06-20 济南匠夫万自动化科技有限公司 辅用行驶系及车辆
CN109398512A (zh) * 2018-11-27 2019-03-01 李子菏 汽车全地形辅助装置
CN113071575A (zh) * 2021-04-25 2021-07-06 王丽红 一种车载自救履带装置

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