JP3190318B2 - 周波数誤差推定装置および周波数誤差推定方法 - Google Patents

周波数誤差推定装置および周波数誤差推定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信/移動体
衛星通信/移動体通信で用いられる受信機にて、局部発
振周波数と受信信号の搬送波周波数との周波数誤差を推
定する周波数誤差推定装置に関するものであり、特に、
周波数誤差の推定において、ドップラー周波数の時間変
動に対する追随性を損なわずに、高い推定精度を確保可
能な周波数誤差推定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の周波数誤差推定装置につい
て説明する。たとえば、移動体通信に用いられる受信機
には、低C/N伝搬路においても良好な検波特性が得ら
れる同期検波方式を用いるものがある。この同期検波方
式では、受信信号の搬送波周波数に同期した搬送波を再
生し、この搬送波に基づいて検波出力を得る。しかしな
がら、同期検波方式を採用する受信機においては、発振
器の精度や温度の変動等により発振周波数が変動し、そ
の結果、送受信間において周波数のずれ、すなわち、周
波数誤差が生じる。そして、このような周波数誤差が存
在する場合には、IQ平面(実軸および虚軸で表現され
る複素平面)における信号点の位相が回転することにな
る。
【0003】そこで、受信機では、この周波数誤差を少
なくして同期特性の向上を実現させるため、受信信号か
ら位相回転量を測定し、その測定結果から周波数誤差を
推定する周波数誤差推定装置が必要となる。
【0004】図8は、従来における周波数誤差推定装置
の構成を示すものであり、たとえば、“Doppler-Correc
ted Differential Detection of MPSK", IEEE Trans. C
ommun., Vol. COM-37, 2, pp99-109, Feb., 1989で示さ
れている構成である。図8において、1は受信信号であ
り、21は受信信号1の変調成分を除去するM逓倍器で
あり、22はM逓倍器21の出力をDシンボル間で遅延
検波するDシンボル遅延検波器であり、101はDシン
ボル遅延検波器22の出力を平均化して雑音成分を抑圧
する平均化フィルタであり、24は平均化フィルタ10
1の出力から位相成分を計算する座標変換器であり、2
5は座標変換器24の出力である位相成分から周波数誤
差を計算する除算器であり、2は除算器25から出力さ
れる推定周波数誤差値である。
【0005】また、図9は、上記平均化フィルタ101
の内部構成例であり、1次のIIR(Infinite Impulse
Response)フィルタである。図9において、111と
112は入力信号に特定の係数を乗算する乗算器であ
り、32は二つの入力を加算する加算器であり、33は
信号を1シンボルだけ遅延させる遅延器である。
【0006】上記のように構成される従来の周波数誤差
推定回路は、受信信号をDシンボル間で遅延検波するこ
とにより、周波数誤差による位相変化量を推定するDシ
ンボル遅延検波形周波数誤差推定装置である。
【0007】つぎに、上記図8および図9を用いて動作
原理を説明する。受信信号1:r(nT)は、たとえ
ば、変調方式をM相PSK(Phase Shift Keying)とする
と、式(1)で表される。 r(nT)=A(nT)exp[j{θ(nT)+ΔωnT}] ・・・(1) ただし、式(1)において、受信信号1:r(nT)
は、シンボル周期Tでサンプリングされた複素ベースバ
ンド信号とする。また、A(nT)は振幅成分を表し、
Δωは角周波数誤差を表す。また、θ(nT)は変調成
分を表し、たとえば、2πk/M(k=0,1,…,M
−1)のM通りの値をとる。なお、ここでは、説明を簡
単にするために雑音成分はないものとしている。
【0008】M逓倍器21では、受信信号1の変調成分
を除去するために変調多値数Mで逓倍する。逓倍後の信
号:r1(nT)は、式(2)で表される。 r1(nT)=A(nT)exp[jM{θ(nT)+ΔωnT}] ・・・(2) ただし、式(2)において、Mθ(nT)は2πの倍数
となるため無視できる。すなわち、式(2)は式(3)
に置き換えることができる。 r1(nT)=A(nT)exp(jMΔωnT) ・・・(3)
【0009】Dシンボル遅延検波器22では、M逓倍器
21からの出力:r1(nT)をDシンボル間で遅延検
波する。遅延検波後の信号:d1(nT)は、式(4)
で表される。 d1(nT)=r1(nT)r1*(nT−DT) =A(nT)A(nT−DT)exp(jMDΔωT) ・・・(4) ただし、式(4)において、r1*(nT−DT)はr
1(nT−DT)の共役複素数である。
【0010】平均化フィルタ101では、Dシンボル遅
延検波器22からの出力:d1(nT)を平均化するこ
とにより、雑音成分を抑圧する。たとえば、平均化フィ
ルタとして、図9の1次IIRフィルタを用いる場合、
平均化フィルタ101の出力:d2(nT)は、式
(5)で表される。 d2(nT)=αd1(nT)+(1−α)d2(nT−T) ・・・(5) ただし、式(5)において、第1項は、乗算器111に
おいて、入力信号:d1(nT)に係数αを乗算した結
果、第2項は、乗算器112において、1シンボルだけ
遅延した平均化フィルタ101の出力:d2(nT−
T)に係数1−αを乗算した結果である。
【0011】ここで、サンプルタイミングをナイキスト
点と仮定した場合、すなわち、振幅成分を1と仮定した
場合、平均化フィルタ101の出力:d2(nT)は、
式(6)で表される。 d2(nT)=exp(jMDΔωT) ・・・(6)
【0012】座標変換器24では、平均化フィルタ10
1の出力:d2(nT)を、直交座標から極座標に変換
し、位相成分MDΔωTを演算する。最後に、除算器2
5では、座標変換器24の出力である位相成分:MDΔ
ωTを、MDで除算し、1シンボル間の角周波数誤差Δ
ωTを計算し出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来の周波数誤差推定装置においては、精度よく周波数
誤差を推定するために、平均化フィルタにおける乗算器
の係数αをできるだけ小さく設定し、平均化効果を高め
る必要がある。一方、移動体衛星通信のように、受信信
号が大きなドップラーシフトを受け、さらに、ドップラ
ー周波数が時間的に変動するような場合には、周波数誤
差推定装置が、その変動に追随して周波数誤差を推定す
る必要がある。すなわち、この追随性を高めるために
は、平均化フィルタにおける乗算器の係数αをできるだ
け大きく設定する必要がある。
【0014】このように、従来の周波数誤差推定装置で
は、乗算器の係数αが固定されているため、周波数誤差
の推定精度とドップラー周波数の時間変動に対する追随
性とを、両立させることが困難である、という問題点が
あった。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、受信機における周波数誤差の推定処理において、
ドップラー周波数による時間変動に対する追随性を損な
わずに、高い推定精度を確保可能な周波数誤差推定装置
および周波数誤差推定方法を得ることを目的とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる周波数誤差推定
装置にあっては、受信機における局部発振周波数と、受
信信号の搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する構成
とし、フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記
受信信号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出
力に基づいて周波数誤差を推定する周波数誤差推定手段
(後述する実施の形態の周波数誤差推定器11に相当)
と、第1のシンボル間における前記周波数誤差の推定値
の差分に基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィル
タの特性を変化させるフィルタ係数決定手段(フィルタ
係数決定器12に相当)と、を備え、前記周波数誤差推
定手段は、前記受信信号の変調成分を除去する変調成分
除去手段(M逓倍器21に相当)と、前記変調成分を除
去後の信号から第2のシンボル間で遅延検波を行うこと
により、位相変化情報を生成する位相変化情報生成手段
(Dシンボル遅延検波器22に相当)と、前記フィルタ
係数に基づいて、前記位相変化情報の雑音成分を抑圧す
る平均化フィルタ手段(平均化フィルタ23に相当)
と、前記雑音成分抑圧後の信号に基づいて、周波数誤差
推定値を演算する周波数誤差演算手段(座標変換器2
4、除算器25に相当)と、を備えることを特徴とす
る。
【0019】この発明によれば、受信信号の雑音成分を
抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間変
動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップラ
ー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推定
精度とを両立させることができる。更に、ドップラー周
波数の時間変動が遅いときは、フィルタ係数をできるだ
け小さく設定し、ドップラー周波数の時間変動が速いと
きは、フィルタ係数をできるだけ大きく設定し、周波数
誤差推定手段は、このフィルタ係数に基づいて、周波数
誤差を推定する。これにより、ドップラー周波数の時間
変動が遅いときには、フィルタにおける平均化効果が高
められ、高精度に周波数誤差の推定を行うことができ
る。一方、ドップラー周波数の時間変動が速いときに
は、その変動に追随した上で、高精度に周波数誤差の推
定を行うことができる。
【0020】つぎの発明にかかる周波数誤差推定装置に
おいて、受信機における局部発振周波数と、受信信号の
搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する構成とし、フ
ィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受信信号
に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力に基づ
いて周波数誤差を推定する周波数誤差推定手段(後述す
る実施の形態の周波数誤差推定器11に相当)と、第1
のシンボル間における前記周波数誤差の推定値の差分に
基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの特性
を変化させるフィルタ係数決定手段(フィルタ係数決定
器12に相当)と、を備え、前記周波数誤差推定手段
は、変調成分を除去後の受信信号から、所定のシンボル
間で遅延検波を行うことにより、位相変化情報を生成
し、さらに、前記フィルタ係数に基づいて前記位相変化
情報の雑音成分を抑圧し、その後、前記雑音成分抑圧後
の信号に基づいて周波数誤差を推定する複数の遅延検波
形周波数誤差推定手段(Dシンボル遅延検波形周波数誤
差推定器51a,51b,…51cに相当)と、前記複
数の遅延検波形周波数誤差推定手段により、それぞれ異
なるシンボル間隔で遅延検波後に推定された複数の周波
数誤差の中から、所定の基準に基づいて、最適な周波数
誤差を選択する選択手段(選択器52に相当)と、を備
えることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、受信信号の雑音成分を
抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間変
動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップラ
ー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推定
精度とを両立させることができる。更に、最適な周波数
誤差を選択することにより、周波数不確定性を除去しな
がら動作するため、周波数推定誤差の推定範囲が遅延検
波シンボル間隔の最も小さい遅延検波形周波数誤差推定
手段により決定され、推定精度が遅延検波シンボルの最
も大きい遅延検波形周波数誤差推定手段により決定され
る。これにより、広い推定範囲と高い推定精度とを同時
に実現することができる。
【0022】つぎの発明にかかる周波数誤差推定装置に
おいて、前記フィルタ係数決定手段は、前記周波数誤差
の推定値の差分値と、前記フィルタ係数と、を対応付け
た対応テーブルを予め備えておき、前記差分値を演算
後、該差分値に応じたフィルタ係数を前記対応テーブル
から選択し、選択されたフィルタ係数の値に応じて前記
フィルタの特性を変化させることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、周波数誤差の推定値の
差分値とフィルタ係数とを対応付けた対応テーブルを予
め準備する。この対応テーブルにおけるフィルタ係数の
値は、計算機シミュレーションなどにより最適な値を予
め決定しておく。これにより、上記対応テーブルを参照
し、差分値に応じたフィルタ係数を容易に選択すること
ができ、ドップラー周波数の時間変動に応じた最適なフ
ィルタ係数を選択することができる。
【0024】つぎの発明にかかる周波数誤差推定装置に
おいて、前記フィルタ係数決定手段は、さらに、特定周
期のカウンタを備え、前記カウンタにより定められた周
期で前記フィルタ係数を更新させることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、フィルタ係数の更新
は、シンボル毎に行うことも可能であるが、ここでは、
カウンタを用いて特定の周期で行う。これにより、容易
にフィルタ係数決定手段の安定性を向上させることがで
きる。
【0026】
【0027】
【0028】つぎの発明にかかる周波数誤差推定方法に
おいて、受信機における局部発振周波数と、受信信号の
搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する工程におい
て、フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受
信信号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力
に基づいて周波数誤差を推定する第1工程と、第1のシ
ンボル間における前記周波数誤差の推定値の差分に基づ
いて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの特性を変
化させる第2工程と、を備え、前記第1工程は、前記受
信信号の変調成分を除去する第3工程と、前記変調成分
を除去後の信号から第2のシンボル間で遅延検波を行う
ことにより、位相変化情報を生成する第4工程と、前記
フィルタ係数に基づいて、前記位相変化情報の雑音成分
を抑圧する第5工程と、前記雑音成分抑圧後の信号に基
づいて、周波数誤差推定値を演算する第6工程と、を含
むことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、受信信号の雑音成分を
抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間変
動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップラ
ー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推定
精度とを両立させることができる。更に、ドップラー周
波数の時間変動が遅いときは、フィルタ係数をできるだ
け小さく設定し、ドップラー周波数の時間変動が速いと
きは、フィルタ係数をできるだけ大きく設定し、第1工
程では、このフィルタ係数に基づいて、周波数誤差を推
定する。これにより、ドップラー周波数の時間変動が遅
いときには、フィルタにおける平均化効果が高められ、
高精度に周波数誤差の推定を行うことができる。一方、
ドップラー周波数の時間変動が速いときには、その変動
に追随した上で、高精度に周波数誤差の推定を行うこと
ができる。
【0030】つぎの発明にかかる周波数誤差推定方法に
おいて、受信機における局部発振周波数と、受信信号の
搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する工程におい
て、フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受
信信号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力
に基づいて周波数誤差を推定する第1工程と、第1のシ
ンボル間における前記周波数誤差の推定値の差分に基づ
いて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの特性を変
化させる第2工程と、を備え、前記第1工程は、変調成
分を除去後の受信信号から、所定のシンボル間で遅延検
波を行うことにより、位相変化情報を生成し、さらに、
前記フィルタ係数に基づいて前記位相変化情報の雑音成
分を抑圧し、その後、前記雑音成分抑圧後の信号に基づ
いて周波数誤差を推定する複数の第7工程と、前記複数
の第7工程にて、それぞれ異なるシンボル間隔で遅延検
波後に推定された複数の周波数誤差の中から、所定の基
準に基づいて、最適な周波数誤差を選択する第8工程
と、を備えることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、受信信号の雑音成分を
抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間変
動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップラ
ー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推定
精度とを両立させることができる。更に、最適な周波数
誤差を選択することにより、周波数不確定性を除去しな
がら動作するため、周波数推定誤差の推定範囲が遅延検
波シンボル間隔の最も小さいときの第7工程により決定
され、推定精度が遅延検波シンボルの最も大きいときの
第7工程により決定される。これにより、広い推定範囲
と高い推定精度とを同時に実現することができる。
【0032】つぎの発明にかかる周波数誤差推定方法に
おいて、前記第2工程は、前記周波数誤差の推定値の差
分値と、前記フィルタ係数と、を対応付けた対応テーブ
ルを予め用意しておく第9工程を含み、前記差分値を演
算後、該差分値に応じたフィルタ係数を前記対応テーブ
ルから選択し、選択されたフィルタ係数の値に応じて前
記フィルタの特性を変化させることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、周波数誤差の推定値の
差分値とフィルタ係数とを対応付けた対応テーブルを予
め準備する。この対応テーブルにおけるフィルタ係数の
値は、計算機シミュレーションなどにより最適な値を予
め決定しておく。これにより、上記対応テーブルを参照
し、差分値に応じたフィルタ係数を容易に選択すること
ができ、ドップラー周波数の時間変動に応じた最適なフ
ィルタ係数を選択することができる。
【0034】つぎの発明にかかる周波数誤差推定方法に
おいて、前記第2工程は、さらに、特定周期でカウント
を行う第10工程を含み、前記カウントにより定められ
た周期で前記フィルタ係数を更新させることを特徴とす
る。
【0035】この発明によれば、フィルタ係数の更新
は、シンボル毎に行うことも可能であるが、ここでは、
カウンタを用いて特定の周期で行う。これにより、容易
に第2工程により求められるフィルタ係数の安定性を向
上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる周波数誤
差推定装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、この実施の形態によりこの発明が限定される
ものではない。
【0037】実施の形態1.図1は、実施の形態1にか
かる周波数誤差推定装置の構成例を示すブロック図であ
る。図1において、1は受信信号であり、11は局部発
振周波数と受信信号1の搬送波周波数との周波数誤差を
推定する周波数誤差推定器であり、2は推定周波数誤差
値であり、12は推定周波数誤差値2に基づいて周波数
誤差推定器11に含まれる平均化フィルタのフィルタ係
数情報を演算するフィルタ係数決定器であり、3はフィ
ルタ係数情報である。
【0038】また、図2は、上記周波数誤差推定器11
の内部構成例であり、たとえば、Dシンボル遅延検波形
周波数誤差推定器11aである。なお、本実施の形態に
おいて、先に説明した従来技術と同様の構成について
は、同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すD
シンボル遅延検波形周波数誤差推定器11aは、従来技
術にて説明したDシンボル遅延検波形周波数誤差推定回
路と同様の原理に基づいており、平均化フィルタ23に
フィルタ係数情報3が入力されていることと、フィルタ
係数情報3により平均化フィルタ23におけるフィルタ
特性が変化すること、が異なっている。
【0039】また、図3は、上記平均化フィルタ23の
内部構成例であり、従来技術にて先に説明した平均化フ
ィルタ101と同様に、1次のIIRフィルタである。
図3に示す平均化フィルタ23は、フィルタ係数情報3
が入力されていることと、乗算器111、112のかわ
りに乗算器31、34が設けられ、これらの乗算器3
1、34の乗算器係数がフィルタ係数情報3に応じて変
化すること、が異なっている。
【0040】また、図4は、上記フィルタ係数決定器1
2の内部構成例である。図4において、41は推定周波
数誤差値2の差分を演算する差分演算器であり、42は
差分演算器41の出力を平均化して雑音成分を抑圧する
平均化フィルタであり、43は平均化フィルタ42の出
力に基づいてフィルタ係数情報3を決定する係数決定器
である。
【0041】以下、上記のように構成される本実施の形
態の周波数誤差推定装置の動作について説明する。ま
ず、受信信号1が周波数誤差推定器11、すなわち、図
2に示すDシンボル遅延検波形周波数誤差推定器11a
に入力される。このとき、受信信号1を受け取ったDシ
ンボル遅延検波形周波数誤差推定器11aは、図8に示
すDシンボル遅延検波形周波数誤差推定回路と同様に動
作し(式(1)〜(5)に相当)、推定周波数誤差値2
を出力する。なお、平均化フィルタ23の出力:d2
(nT)を求めるための計算式としては、式(5)が用
いられ、ここでは、乗算器係数αがフィルタ係数情報3
によって変化することになる。
【0042】つぎに、フィルタ係数情報3をフィルタ係
数決定器12で演算する動作について説明する。なお、
ここでは、ドップラー周波数の時間変動により周波数誤
差が時刻に比例して変化するものと仮定する。また、周
波数誤差推定器11が出力する推定周波数誤差値2が最
適な(正しい)値と仮定する。したがって、推定周波数
誤差値2は、1シンボル間の角周波数誤差:ΔωTとし
て出力され、式(7)で表される。 ΔωT=AnT+B ・・・(7) このように、推定周波数誤差値2は、上式のとおり、時
刻:nTに比例して変化する。すなわち、ドップラー周
波数の時間変動が速くなれば、それに伴って変数Aの絶
対値が大きくなる。
【0043】差分演算器41では、推定周波数誤差値Δ
ωTのRシンボル間の差分を演算する。本実施の形態に
おいて、差分演算器41の出力:Δωdは、式(8)で
表される。 Δωd=ART ・・・(8)
【0044】平均化フィルタ42では、差分演算器41
の出力を平均化し、雑音成分を抑圧する。なお、ここで
は、平均化フィルタとして、図9に示す1次のIIRフ
ィルタや、より高次のIIRフィルタおよびFIR(Fi
nite Impulse Response)フィルタなどを用いればよ
い。また、上記に示すとおり、ここでは、雑音成分はな
いと仮定しているので、平均化フィルタ42の出力は保
持され、そのまま式(8)で表される。
【0045】係数決定器43では、平均化フィルタ42
の出力:Δωdの値に応じてフィルタ係数情報3を決定
する。ここでは、たとえば、フィルタ係数情報3を乗算
器31の乗算器係数αとし、これに対して、乗算器34
の乗算器係数を1−αとする。
【0046】具体的にいうと、係数決定器43におい
て、ドップラー周波数の時間変動が遅いときは、変数A
の絶対値が小さくなるのでΔωdの絶対値も小さくな
り、ドップラー周波数の時間変動が速いときは、変数A
の絶対値が大きくなるのでΔωdの絶対値も大きくな
る。すなわち、Δωdは、ドップラー周波数の時間変動
量を示す指標となる。このように、係数決定器43で
は、Δωdの絶対値が所定値より小さいときにαをでき
るだけ小さく設定し、逆に、Δωdの絶対値が所定値よ
り大きいときにαをできるだけ大きく設定する。これに
より、ドップラー周波数の時間変動が遅いときは、平均
化フィルタ23における平均化効果が高められ、高精度
に周波数誤差の推定を行うことができる。一方、ドップ
ラー周波数の時間変動が速いときは、その変動に追随し
た上で、高精度に周波数誤差の推定を行うことができ
る。
【0047】本実施の形態においては、上記設定する乗
算器係数αの具体例として、たとえば、図5に示すよう
な、Δωdの絶対値と乗算器係数αとの対応テーブルを
準備する。この対応テーブルにおける乗算器係数αの値
は、計算機シミュレーションなどにより最適な値を予め
決定しておく。図5に示す対応テーブルの一例は、Δω
dの値に応じて、乗算器係数αを4段階に変えるもので
あり、0<W1<W2<W3である。なお、ここでは、
4段階の対応テーブルを用いているが、4段階ではな
く、たとえば、2段階以上の任意の段階数で乗算器係数
αを変えることとしてもよい。
【0048】したがって、係数決定器43では、上記対
応テーブルを参照し、Δωdの値に応じた乗算器係数α
を選択することができ、これにより、ドップラー周波数
の時間変動に応じた最適なαを選択することができる。
また、乗算器係数αの更新は、シンボル毎に行うことも
可能であるが、フィルタ係数決定器12の安定性を考慮
すると、たとえば、カウンタを用い、特定の周期で行う
方がよい。この周期としては、たとえば、周波数誤差推
定器11の収束時間以上がよい。
【0049】以上のように、本実施の形態によれば、位
相変化情報の雑音成分を抑圧する平均化フィルタの特性
を、ドップラー周波数の時間変動量の大きさに応じて変
化させることにより、ドップラー周波数の時間変動の大
きさによらず、ドップラー周波数の時間変動に対する追
随性と周波数誤差の推定精度とを両立させることができ
る。
【0050】実施の形態2.実施の形態2にかかる周波
数誤差推定装置は、図1に示す実施の形態における周波
数誤差推定回路と同様に構成され、周波数誤差推定器1
1の内部構成が異なっている。図6は、本実施の形態に
おける周波数誤差推定器11の内部構成例であり、たと
えば、多重開ループ形周波数誤差推定器11bである。
【0051】本実施の形態においては、周波数誤差推定
器11として、たとえば、多重開ループ形周波数誤差推
定器11bを用いることにより、実施の形態1に比べ、
広い推定範囲で、かつ高い推定精度を実現できる。な
お、多重開ループ形周波数誤差推定器については、“A
Multiple Open-Loop Frequency Estimation Based on D
ifferential Detection for MPSK", IEICE Trans. Comm
un., Vol. E82-B, 1, pp136-144, Jan., 1999に詳しく
述べられている。
【0052】図6において、51a,51b,…,51
cは、並列に設けられたN個のDシンボル遅延検波形周
波数誤差推定器であり、それぞれが図2に示すDシンボ
ル遅延検波形周波数誤差推定器11aと同様に構成され
ている。これらのDシンボル遅延検波形周波数誤差推定
器51a,51b,…,51cは、図2のDシンボル遅
延検波器22における遅延検波シンボル間隔DがD1〜
DNであり、それぞれ異なっている。また、52は、D
シンボル遅延検波形周波数誤差推定器51a,51b,
…,51cより出力された推定周波数誤差値に基づい
て、最適な(正しいと思われる)推定周波数誤差値を出
力する選択器である。
【0053】以下、上記のように構成される本実施の形
態の周波数誤差推定装置の動作について説明する。ま
ず、受信信号1が周波数誤差推定器11、すなわち、図
6に示す多重開ループ周波数誤差推定器11bに入力
される。受信信号1を受け取った多重開ループ周波数
誤差推定器11bでは、入力された受信信号1をN系統
に分岐し、それぞれを並列に設けられた遅延検波シンボ
ル間隔(D1〜DN)の異なるDシンボル遅延検波形周
波数誤差推定器51a,51b,…,51cに入力す
る。
【0054】各Dシンボル遅延検波形周波数誤差推定器
では、異なったシンボル間隔で遅延検波を行い、周波数
誤差の推定処理を行う。なお、遅延検波シンボル間隔
は、D1<D2<…<DNとなるように設定する。本実
施の形態においては、たとえば、遅延検波シンボル間隔
が小さいときには、周波数誤差の推定範囲が広くなるが
推定精度は低くなる。一方、遅延検波シンボル間隔が大
きいときには、周波数誤差の推定範囲が狭くなるが推定
精度は高くなる。このように、本実施の形態の多重開ル
ープ形周波数誤差推定器11bでは、遅延検波シンボル
間隔が最も小さいDシンボル遅延検波形周波数誤差推定
器51aから、遅延検波シンボル間隔が最も大きいDシ
ンボル遅延検波形周波数誤差推定器51cを、複数個並
列に設け、さらに、各出力を選択器52にて選択するこ
とにより、広い推定範囲で、かつ高い推定精度を実現す
る。
【0055】ここで、たとえば、三つのDシンボル遅延
検波形周波数誤差推定器からなる多重開ループ形周波数
誤差推定器の動作について、具体的に説明する。この多
重開ループ形周波数誤差推定器において、遅延検波シン
ボル間隔:Di(i=1,2,…,N))は、式(9)
のように設定する。 Di=2^(i−1) (i=1,2,3) ・・・(9) ただし、式(9)において、^は、べき乗演算を表す。
【0056】したがって、実際の周波数誤差をπ/4と
したとき、三つのDシンボル遅延検波形周波数誤差推定
器に対する推定値の候補は、周波数不確定性により、図
7に示すように、それぞれ遅延検波シンボル間隔に相当
する1個()、2個(△)、4個(□)となる。そし
て、この多重開ループ形周波数誤差推定器11bは、選
択器52により、まず、2個の候補(△)の中からに最
も近い△(図示の黒三角)を選択する。つぎに、4個の
候補(□)の中から先に選んだ△に最も近い□(図示の
黒四角)を選択する。これにより、多重開ループ形周波
数誤差推定器11bでは、上記選択した□を周波数誤差
の推定値として出力することになる。
【0057】このように、多重開ループ形周波数誤差推
定器11bでは、周波数不確定性を除去しながら動作す
るため、周波数推定誤差の推定範囲がD(D1)シンボ
ル遅延検波形周波数誤差推定器51aにより決定され、
推定精度がD(DN)シンボル遅延検波形周波数誤差推
定器51cにより決定される。すなわち、本実施の形態
の多重開ループ形周波数誤差推定器11bは、広い推定
範囲と高い推定精度を同時に実現することができる。
【0058】また、多重開ループ形周波数誤差推定器1
1bの動作において、各Dシンボル遅延検波形周波数誤
差推定器における平均化フィルタ23の乗算器係数α、
すなわち、式(5)に示される平均化フィルタ23にお
ける計算式のαは、フィルタ係数情報3によって変化す
る。このとき、フィルタ係数情報3は、実施の形態1と
同様に、フィルタ係数決定器12にて推定周波数誤差値
の差分に基づいて決定される。すなわち、ドップラー周
波数の時間変動が遅いときは、αを小さく設定すること
により平均化効果を高め、高精度に周波数誤差の推定を
行うことができる。一方、ドップラー周波数の時間変動
が速いときは、αを大きく設定し、その変動に追随した
上で、高精度に周波数誤差の推定を行うことができる。
なお、ここでは、実施の形態1と同様に、図5に示すよ
うな対応テーブルを利用することとしてもよい。
【0059】以上のように、本実施の形態によれば、先
に説明した実施の形態1と同様に、位相変化情報の雑音
成分を抑圧する平均化フィルタの特性を、ドップラー周
波数の時間変動量の大きさに応じて変化させることによ
り、ドップラー周波数の時間変動の大きさによらず、ド
ップラー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差
の推定精度とを両立させることができる。また、Dシン
ボル遅延検波形周波数誤差推定器を複数個並列に設ける
多重開ループ形周波数誤差推定器11bを用いることに
より、より高い推定精度とより広い推定範囲とを同時に
実現することができる。
【0060】以上、この発明を実施の形態1、2により
説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可
能であり、これらを発明の範囲から排除するものではな
い。
【0061】
【0062】
【発明の効果】 以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、受信信号の雑音成分を抑圧するフィルタの特性を、
ドップラー周波数の時間変動量の大きさに応じて変化さ
せることにより、ドップラー周波数の時間変動に対する
追随性と周波数誤差の推定精度とを両立させることが可
能な周波数誤差推定装置を得ることができる、という効
果を奏する。更に、 ドップラー周波数の時間変動が遅い
ときは、フィルタ係数をできるだけ小さく設定し、ドッ
プラー周波数の時間変動が速いときは、フィルタ係数を
できるだけ大きく設定し、周波数誤差推定手段は、この
フィルタ係数に基づいて、周波数誤差を推定する。これ
により、ドップラー周波数の時間変動が遅いときには、
フィルタにおける平均化効果が高められ、高精度に周波
数誤差の推定を行うことができる、という効果を奏す
る。一方、ドップラー周波数の時間変動が速いときに
は、その変動に追随した上で、高精度に周波数誤差の推
定を行うことができる、という効果を奏する。
【0063】つぎの発明によれば、受信信号の雑音成分
を抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間
変動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップ
ラー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推
定精度とを両立させることが可能な周波数誤差推定装置
を得ることができる、という効果を奏する。更に、最適
な周波数誤差を選択することにより、周波数不確定性を
除去しながら動作するため、周波数推定誤差の推定範囲
が遅延検波シンボル間隔の最も小さい遅延検波形周波数
誤差推定手段により決定され、推定精度が遅延検波シン
ボルの最も大きい遅延検波形周波数誤差推定手段により
決定される。これにより、広い推定範囲と高い推定精度
とを同時に実現することができる、という効果を奏す
る。
【0064】つぎの発明によれば、周波数誤差の推定値
の差分値とフィルタ係数とを対応付けた対応テーブルを
予め準備する。この対応テーブルにおけるフィルタ係数
の値は、計算機シミュレーションなどにより最適な値を
予め決定しておく。これにより、上記対応テーブルを参
照し、差分値に応じたフィルタ係数を容易に選択するこ
とができ、ドップラー周波数の時間変動に応じた最適な
フィルタ係数を選択することができる、という効果を奏
する。
【0065】つぎの発明によれば、フィルタ係数の更新
は、シンボル毎に行うことも可能であるが、ここでは、
カウンタを用いて特定の周期で行う。これにより、容易
にフィルタ係数決定手段の安定性を向上させることがで
きる、という効果を奏する。
【0066】
【0067】つぎの発明によれば、受信信号の雑音成分
を抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間
変動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップ
ラー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推
定精度とを両立させることが可能な周波数誤差推定方法
を得ることができる、という効果を奏する。即ち、ドッ
プラー周波数の時間変動が遅いときは、フィルタ係数を
できるだけ小さく設定し、ドップラー周波数の時間変動
が速いときは、フィルタ係数をできるだけ大きく設定
し、第1工程では、このフィルタ係数に基づいて、周波
数誤差を推定する。これにより、ドップラー周波数の時
間変動が遅いときには、フィルタにおける平均化効果が
高められ、高精度に周波数誤差の推定を行うことができ
る、という効果を奏する。一方、ドップラー周波数の時
間変動が速いときには、その変動に追随した上で、高精
度に周波数誤差の推定を行うことができる、という効果
を奏する。
【0068】つぎの発明によれば、受信信号の雑音成分
を抑圧するフィルタの特性を、ドップラー周波数の時間
変動量の大きさに応じて変化させることにより、ドップ
ラー周波数の時間変動に対する追随性と周波数誤差の推
定精度とを両立させることが可能な周波数誤差推定方法
を得ることができる、という効果を奏する。即ち、最適
な周波数誤差を選択することにより、周波数不確定性を
除去しながら動作するため、周波数推定誤差の推定範囲
が遅延検波シンボル間隔の最も小さいときの第7工程に
より決定され、推定精度が遅延検波シンボルの最も大き
いときの第7工程により決定される。これにより、広い
推定範囲と高い推定精度とを同時に実現することができ
る、という効果を奏する。
【0069】つぎの発明によれば、周波数誤差の推定値
の差分値とフィルタ係数とを対応付けた対応テーブルを
予め準備する。この対応テーブルにおけるフィルタ係数
の値は、計算機シミュレーションなどにより最適な値を
予め決定しておく。これにより、上記対応テーブルを参
照し、差分値に応じたフィルタ係数を容易に選択するこ
とができ、ドップラー周波数の時間変動に応じた最適な
フィルタ係数を選択することができる、という効果を奏
する。
【0070】つぎの発明によれば、フィルタ係数の更新
は、シンボル毎に行うことも可能であるが、ここでは、
カウンタを用いて特定の周期で行う。これにより、容易
に第2工程により求められるフィルタ係数の安定性を向
上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる周波数誤差推定装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】 周波数誤差推定器11の内部構成例を示す図
である。
【図3】 平均化フィルタ23の内部構成例を示す図で
ある。
【図4】 フィルタ係数決定器12の内部構成例を示す
図である。
【図5】 対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】 実施の形態2にかかる周波数誤差推定装置の
構成例を示すブロック図である。
【図7】 複数のDシンボル遅延検波形周波数誤差推定
器にて推定される周波数誤差の選択方法を示す図であ
る。
【図8】 従来における周波数誤差推定装置の構成を示
す図である。
【図9】 従来における平均化フィルタの内部構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1 受信信号、2 推定周波数誤差値、3 フィルタ係
数情報、11 周波数誤差推定器、11a,51a,5
1b,51c Dシンボル遅延検波形周波数誤差推定
器、11b 多重開ループ周波数誤差推定器、12
フィルタ係数決定器、21 M逓倍器、22 Dシンボ
ル遅延検波器、23 平均化フィルタ、24 座標変換
器、25 除算器、31,34 乗算器、32 加算
器、33 遅延器、41 差分演算器、42 平均化フ
ィルタ、43 係数決定器、52 選択器。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機における局部発振周波数と、受信
    信号の搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する周波数
    誤差推定装置において、 フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受信信
    号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力に基
    づいて周波数誤差を推定する周波数誤差推定手段と、 第1のシンボル間における前記周波数誤差の推定値の差
    分に基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの
    特性を変化させるフィルタ係数決定手段と、 を備え、 前記周波数誤差推定手段は、 前記受信信号の変調成分を除去する変調成分除去手段
    と、 前記変調成分を除去後の信号から第2のシンボル間で遅
    延検波を行うことにより、位相変化情報を生成する位相
    変化情報生成手段と、 前記フィルタ係数に基づいて、前記位相変化情報の雑音
    成分を抑圧する平均化フィルタ手段と、 前記雑音成分抑圧後の信号に基づいて、周波数誤差推定
    値を演算する周波数誤差演算手段と、 を備えることを特徴とする周波数誤差推定装置。
  2. 【請求項2】 受信機における局部発振周波数と、受信
    信号の搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する周波数
    誤差推定装置において、 フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受信信
    号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力に基
    づいて周波数誤差を推定する周波数誤差推定手段と、 第1のシンボル間における前記周波数誤差の推定値の差
    分に基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの
    特性を変化させるフィルタ係数決定手段と、 を備え、 前記周波数誤差推定手段は、 変調成分を除去後の受信信号から、所定のシンボル間で
    遅延検波を行うことにより、位相変化情報を生成し、さ
    らに、前記フィルタ係数に基づいて前記位相変化情報の
    雑音成分を抑圧し、その後、前記雑音成分抑圧後の信号
    に基づいて周波数誤差を推定する複数の遅延検波形周波
    数誤差推定手段と、 前記複数の遅延検波形周波数誤差推定手段により、それ
    ぞれ異なるシンボル間隔で遅延検波後に推定された複数
    の周波数誤差の中から、所定の基準に基づいて、最適な
    周波数誤差を選択する選択手段と、 を備えることを特徴とする周波数誤差推定装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ係数決定手段は、前記周波
    数誤差の推定値の差分値と、前記フィルタ係数と、を対
    応付けた対応テーブルを予め備えておき、前記差分値を
    演算後、該差分値に応じたフィルタ係数を前記対応テー
    ブルから選択し、選択されたフィルタ係数の値に応じて
    前記フィルタの特性を変化させることを特徴とする請求
    項1または2に記載の周波数誤差推定装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ係数決定手段は、さらに、
    特定周期のカウンタを備え、前記カウンタにより定めら
    れた周期で前記フィルタ係数を更新させることを特徴と
    する請求項に記載の周波数誤差推定装置。
  5. 【請求項5】 受信機における局部発振周波数と、受信
    信号の搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する周波数
    誤差推定方法にあって、 フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受信信
    号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力に基
    づいて周波数誤差を推定する第1工程と、 第1のシンボル間における前記周波数誤差の推定値の差
    分に基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの
    特性を変化させる第2工程と、 を備え、 前記第1工程は、 前記受信信号の変調成分を除去する第3工程と、 前記変調成分を除去後の信号から第2のシンボル間で遅
    延検波を行うことにより、位相変化情報を生成する第4
    工程と、 前記フィルタ係数に基づいて、前記位相変化情報の雑音
    成分を抑圧する第5工程と、 前記雑音成分抑圧後の信号に基づいて、周波数誤差推定
    値を演算する第6工程と、 を含むことを特徴とする周波数誤差推定方法。
  6. 【請求項6】 受信機における局部発振周波数と、受信
    信号の搬送波周波数と、の周波数誤差を推定する周波数
    誤差推定方法にあって、 フィルタに入力されるフィルタ係数に応じて前記受信信
    号に含まれる雑音成分を抑圧し、該フィルタの出力に基
    づいて周波数誤差を推定する第1工程と、 第1のシンボル間における前記周波数誤差の推定値の差
    分に基づいて、フィルタ係数を演算し、前記フィルタの
    特性を変化させる第2工程と、 を備え、 前記第1工程は、 変調成分を除去後の受信信号から、所定のシンボル間で
    遅延検波を行うことにより、位相変化情報を生成し、さ
    らに、前記フィルタ係数に基づいて前記位相変化情報の
    雑音成分を抑圧し、その後、前記雑音成分抑圧後の信号
    に基づいて周波数誤差を推定する複数の第7工程と、 前記複数の第7工程にて、それぞれ異なるシンボル間隔
    で遅延検波後に推定された複数の周波数誤差の中から、
    所定の基準に基づいて、最適な周波数誤差を選択する第
    8工程と、 を備えることを特徴とする周波数誤差推定方法。
  7. 【請求項7】 前記第2工程は、前記周波数誤差の推定
    値の差分値と、前記フィルタ係数と、を対応付けた対応
    テーブルを予め用意しておく第9工程を含み、前記差分
    値を演算後、該差分値に応じたフィルタ係数を前記対応
    テーブルから選択し、選択されたフィルタ係数の値に応
    じて前記フィルタの特性を変化させることを特徴とする
    請求項5または6のいずれか一つに記載の周波数誤差推
    定方法。
  8. 【請求項8】 前記第2工程は、さらに、特定周期でカ
    ウントを行う第10工程を含み、前記カウントにより定
    められた周期で前記フィルタ係数を更新させることを特
    徴とする請求項に記載の周波数誤差推定方法。
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