JP2000174677A - 復号方法 - Google Patents

復号方法

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JP2000174677A
JP2000174677A JP10345592A JP34559298A JP2000174677A JP 2000174677 A JP2000174677 A JP 2000174677A JP 10345592 A JP10345592 A JP 10345592A JP 34559298 A JP34559298 A JP 34559298A JP 2000174677 A JP2000174677 A JP 2000174677A
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frequency error
equalization
signal
distortion
frequency
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JP10345592A
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Masaru Adachi
勝 安達
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】受信信号の周波数誤差Δfに対応した複数の等
化係数を持つ等化フィルタをあらかじめ等化器に備え、
最適な等化補償特性が得られるようにした復号方法を提
供する。 【解決手段】受信信号の帯域を制限するフィルタ手段
と、帯域制限により受けた受信信号のひずみを補償する
等化手段と、受信信号の周波数誤差を複素ベースバンド
で補正する自動周波数補正手段と、ひずみを補償した受
信信号を復号する復号手段とを備えた受信部を有する無
線機であって、受信信号の複素ベースバンドで周波数誤
差を補正し、帯域制限により受けたひずみを補償し、復
号を行なう復号方法において、周波数誤差に対応する等
化補償特性を選択し、受信信号のひずみを補償する等化
手段を有し、受信信号の複素ベースバンドで周波数誤差
を補正し、複素ベースバンドでの周波数誤差に対応する
最適な等化特性を選択してひずみを補償し、復号を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機に使用され
る復号方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声、映像、データなどの形態で多量の
情報が、各種の通信手段を使用して伝送され利用されて
いる。これら情報は、ますます増加の方向にあるため、
使用されている各種の通信手段のいずれの通信手段にお
いても要求されているが、無線通信手段、例えば無線機
においても、多くの無線通信が可能となるように、ま
た、周波数の有効利用の観点からも、通話チャネルの狭
帯域化を行ない、隣接チャネルへの干渉を最小限にし、
かつ伝送品質を劣化させないようにすることが要求され
ている。前記要求を満足するためには、無線機が備えね
ばならない性能の一つである選択度を十分に確保し、か
つ、良好な受信帯域特性を実現しなければならないが、
実現することは難しく、実際には、無線機に使用される
帯域制限フィルタの特性が、理想とする特性から振幅特
性、群遅延特性ともにずれており、これら特性のずれに
より復調信号にひずみを生じ、符号間干渉を発生させ、
受信特性を劣化させている。このため、前記したような
受信特性の劣化が問題となる場合は、受信帯域制限特性
を補償する等化器を使用して、帯域制限フィルタにより
発生するひずみを補償することが一般的に行なわれてい
る。
【0003】つぎに、この受信帯域制限特性を補償する
等化器を使用した従来技術を、図6に示す無線機の受信
部のブロック図(説明に必要な部分のみ記載)を使用し
て説明する。他の無線機から送信された送信信号は、ア
ンテナ61で受信され、受信された受信信号は、共用器
62で選択されて受信部81へ通過し、受信部81の高
周波増幅器63に入力される。高周波増幅器63は、共
用器62から入力される受信信号を所定レベルに高周波
増幅し、所定レベルに増幅した受信信号を第1周波数混
合器64へ出力する。第1周波数混合器64は、高周波
増幅器63から入力される増幅された受信信号を、別
途、第1局部発振器65から入力される第1局部発振周
波数信号と混合し、第1中間周波信号に変換し、第1中
間周波フィルタ66へ出力する。第1中間周波フィルタ
66は、第1周波数混合器64から入力される第1中間
周波信号の不要成分の除去を行ない、不要成分を除去し
た第1中間周波信号を自動可変利得増幅器(AGC増幅
器)67へ出力する。
【0004】自動可変利得増幅器67は、第1中間周波
フィルタ66から入力される不要成分を除去した第1中
間周波信号を、信号レベルの変動があっても一定の信号
レベルで出力されるように自動利得制御を行ない、一定
の信号レベルに増幅した第1中間周波信号を第2周波数
混合器68へ出力する。第2周波数混合器68は、自動
可変利得増幅器67から入力される一定信号レベルの第
1中間周波信号を、別途、第2局部発振器69から入力
される第2局部発振周波数信号と混合し、第2中間周波
信号に変換し、第2中間周波フィルタ70へ出力する。
第2中間周波フィルタ70は、第2周波数混合器68か
ら入力される第2中間周波信号の不要成分の除去および
受信帯域制限による信号の帯域整形を行ない、不要成分
の除去および受信帯域制限による信号の帯域整形をした
第2中間周波信号を中間周波増幅器71へ出力する。中
間周波増幅器71は、第2中間周波フィルタ70から入
力される不要成分の除去および受信帯域制限による信号
の帯域整形をした第2中間周波信号を所定の信号レベル
に増幅し、所定信号レベルに増幅した第2中間周波信号
を直交検波器72へ出力する。
【0005】直交検波器72は、中間周波増幅器71か
ら入力される所定信号レベルに増幅した第2中間周波信
号を、別途、第3局部発振器73から入力される第3局
部発振周波数信号により直交検波し、直交検波により得
られた同相成分のベースバンド信号および直交成分のベ
ースバンド信号をそれぞれA/D変換器74−1および
A/D変換器74−2へ出力する。A/D変換器74−
1およびA/D変換器74−2は、直交検波器72から
入力される同相成分のベースバンド信号および直交成分
のベースバンド信号をそれぞれディジタル信号に変換
し、ディジタル信号に変換した同相成分のベースバンド
データおよび直交成分のベースバンドデータをディジタ
ル信号処理部75へ出力する。
【0006】ディジタル信号処理部75は、周波数誤差
補正部76および周波数誤差検出部79で構成するベー
スバンド自動周波数補正回路、中間周波フィルタの帯域
制限特性により生じるひずみを補償する等化器77、デ
ータの復号を行なうデータ復号部78で構成されてい
る。詳細に説明すると、周波数誤差補正部76は、A/
D変換器74−1およびA/D変換器74−2から入力
されるディジタル信号に変換した同相成分のベースバン
ドデータおよび直交成分のベースバンドデータを、別
途、周波数誤差検出部79から入力される周波数誤差信
号により複素ベースバンドでそれぞれ周波数誤差補正を
行ない、周波数誤差補正をした同相成分のベースバンド
データおよび直交成分のベースバンドデータを等化器7
7へ出力する。
【0007】等化器77は、周波数誤差補正部76から
入力される複素ベースバンドで周波数誤差補正をした同
相成分のベースバンドデータおよび直交成分のベースバ
ンドデータが、中間周波信号として中間周波フィルタを
通過する際に中間周波フィルタの帯域制限特性により受
けたひずみを補償、等化し、等化した同相成分のベース
バンドデータおよび直交成分のベースバンドデータをデ
ータ復号部78および周波数誤差検出部79へ出力す
る。データ復号部78は、等化器77から入力される等
化した同相成分のベースバンドデータおよび直交成分の
ベースバンドデータを復号し、復号したデータを他の回
路へ出力する。一方、周波数誤差検出部79は、等化器
77から入力される等化した同相成分のベースバンドデ
ータおよび直交成分のベースバンドデータから周波数誤
差信号を検出し、周波数誤差補正部76へ出力してい
る。
【0008】ここで、受信信号と中間周波フィルタとの
間に周波数誤差Δfが無い場合において、受信信号が持
つ帯域特性が、中間周波フィルタが備える帯域特性によ
り受信帯域制限を受けた変化と、受信帯域制限を受けた
受信信号の帯域特性が等化器により補償された変化とを
図に示し説明をする。まず、図2(a−1)に、受信信
号が持つ帯域特性(実線)と中間周波フィルタが備える
帯域特性(点線)とを示す。図2(a−1)に示すそれ
ぞれの帯域特性により、受信信号は中間周波フィルタを
通過する際に肩の部分に相当する周波数が帯域制限を受
けて減衰し、図2(a−2)に示す帯域特性が帯域制限
後の劣化した信号特性(実線)となるので、図2(a−
2)に示す等化特性(点線)を持つ等化器により帯域特
性を補償することで、受信信号の帯域特性は、図2(a
−3)に示す等化器により補償された信号特性(実線)
とすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による復号方
法は、自動周波数補正回路により複素ベースバンドで周
波数誤差補正を行ないデータ復号部で復号を行なってい
るが、周波数誤差補正を行なうのは、あくまでも複素ベ
ースバンドの信号に対してであるため、周波数誤差補
正、等化、復号を行なう以前に中間周波フィルタを使用
して帯域制限を行なう中間周波帯では、受信信号は周波
数誤差Δfを有している。このため、図2(b−1)に
示すように、受信信号(実線)は、帯域制限を行なう中
間周波フィルタ(点線)の中心周波数からΔfだけずれ
たまま帯域制限を受けることになる。したがって、図2
(b−2)に示すような帯域制限を受けた信号特性のま
ま複素ベースバンドによる周波数誤差補正を受け、周波
数誤差Δfが補正された信号特性(実線)となる。この
ように周波数誤差Δfが補正されても信号特性は、図2
(a−2)に示した周波数誤差Δfの無い場合の信号特
性と異なったものとなる。帯域制限によるひずみを補償
する等化器77に入力される信号は、周波数誤差Δfが
無い場合の図2(a−2)に示す特性において最良の等
化効果が得られる帯域特性となっているため、周波数誤
差Δfを補正した場合の図2(b−2)に示す帯域特性
では十分な補償効果が得られず図2(b−3)に示す歪
を持つ帯域特性となる欠点がある。
【0010】本発明は、前記欠点を解決するため、受信
信号の周波数誤差Δfに対応した等化を行なうための等
化係数により選択する複数の等化フィルタをあらかじめ
等化器に備え、複素ベースバンドの自動周波数補正回路
で検出される周波数誤差Δfの値にもとづく係数選択デ
ータにより、最良の等化係数を選択し、常に、最適な等
化補償特性が得られたデータをデータ復号部で復号する
ようにした復号方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による復号方法は、受信信号の帯域を制限す
るフィルタ手段と、該フィルタ手段の帯域制限により受
けた受信信号のひずみを補償する等化手段と、ひずみを
補償する前記受信信号の周波数誤差を複素ベースバンド
で補正する自動周波数補正手段と、前記等化手段でひず
みを補償した受信信号を復号する復号手段とを備えた受
信部を有する無線機であって、前記受信信号の複素ベー
スバンドで周波数誤差を補正し、帯域制限により受けた
ひずみを補償し、復号を行なう復号方法において、周波
数誤差に対応する等化補償特性を選択し、前記受信信号
のひずみを補償する等化手段を有し、前記受信信号の複
素ベースバンドで周波数誤差を補正し、前記複素ベース
バンドでの周波数誤差に対応する最適な等化特性を選択
してひずみを補償し、復号を行なうものである。さらに
詳しくは、本発明による復号方法は、周波数誤差に対応
する等化補償特性の選択をする等化手段が複数の等化フ
ィルタを有し、該複数の等化フィルタを周波数誤差の大
きさに対応した係数選択データにより選択するようにし
たものである。
【0012】また、本発明による復号方法は、受信信号
の帯域を制限するフィルタ手段と、該フィルタ手段の帯
域制限により受けた受信信号のひずみを補償する等化手
段と、ひずみを補償する前記受信信号の周波数誤差を複
素ベースバンドで補正する自動周波数補正手段と、前記
等化手段でひずみを補償した受信信号を復号する復号手
段とを備えた受信部を有する無線機であって、前記受信
信号の複素ベースバンドで周波数誤差を補正し、帯域制
限により受けたひずみを補償し、復号を行なう復号方法
において、複数の等化フィルタを備え、係数選択データ
により補償特性を選択され、前記受信信号のひずみを補
償する等化手段と、前記複素ベースバンドでの周波数誤
差データにもとづき、周波数誤差に対応した等化補償特
性を選択する前記係数選択データを生成し、前記等化手
段へ出力する等化特性選択手段とを有し、前記受信信号
の複素ベースバンドで周波数誤差を補正し、前記複素ベ
ースバンドでの周波数誤差に対応する最適な等化特性を
選択してひずみを補償し、復号を行なうものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による復号方法の実施の形
態を説明する。本発明による復号方法を使用した無線機
の受信部のブロック図(説明に必要な部分のみ記載)を
図1に示す。図1において、1は所要の信号の送信ある
いは受信に共用するアンテナ、2は、アンテナ1を共用
する送信部22から送信する所要の信号あるいは受信し
た受信信号を受信部21へ分離する共用器、3は、共用
器2から入力される受信信号を高周波の状態で増幅する
高周波増幅器、5は周波数変換に使用する第1の局部発
振周波数信号を発振する第1局部発振器、4は、高周波
増幅器3から入力される増幅された受信信号を第1局部
発振器5から入力される第1局部発振周波数信号により
第1中間周波信号に変換する第1周波数混合器、6は、
第1周波数混合器4で変換された第1中間周波信号の不
要の雑音を除去する第1中間周波フィルタ、7は、第1
中間周波フィルタ6で不要の雑音を除去された第1中間
周波信号を自動利得制御を行ない一定信号レベルに増幅
する自動可変利得増幅器、9は、周波数変換に使用する
第2の局部発振周波数信号を発振する第2局部発振器、
8は、自動可変利得増幅器7から入力される一定信号レ
ベルに増幅された第1中間周波信号を第2局部発振器9
から入力される第2局部発振周波数信号により第2中間
周波信号に変換する第2周波数混合器、10は、第2周
波数混合器8で変換された第2中間周波信号の不要の雑
音の除去および受信帯域制限による信号の帯域整形を行
なう第2中間周波フィルタ、11は、不要の雑音の除去
および受信帯域制限による信号の帯域整形をした第2中
間周波信号を所定信号レベルに増幅する中間周波増幅
器、13は、直交検波に使用する第3の局部発振周波数
信号を発振する第3局部発振器、12は、中間周波増幅
器11から入力される一定信号レベルに増幅された第2
中間周波信号を第3局部発振器13から入力される第3
局部発振周波数信号により同相成分のベースバンド信号
および直交成分のベースバンド信号を直交検波する直交
検波器、14−1および14−2は、直交検波器12か
ら入力される同相成分のベースバンド信号および直交成
分のベースバンド信号をディジタルデータに変換するA
/D変換器、15は、周波数誤差補正部16、周波数誤
差検出部19、等化器17、等化特性選択部20、デー
タ複号部18で構成するディジタル信号処理部、16
は、ディジタル信号に変換した同相成分のベースバンド
データおよび直交成分のベースバンドデータを複素ベー
スバンドで周波数誤差補正する周波数誤差補正部、19
は、周波数誤差補正部16とで自動周波数補正回路を構
成する周波数誤差検出部、17は、複素ベースバンドで
周波数誤差補正した同相成分のベースバンドデータおよ
び直交成分のベースバンドデータのひずみを補償する等
化器、20は、周波数誤差データにもとづく等化係数選
択データを生成する等化特性選択部、18は、等化補償
した同相成分のベースバンドデータおよび直交成分のベ
ースバンドデータを復号するデータ複号部を示す。
【0014】動作を説明する。他の無線機から送信され
た送信信号は、アンテナ1で受信され、受信された受信
信号は、共用器2で選択されて受信部21へ通過し、受
信部21の高周波増幅器3に入力される。高周波増幅器
3は、共用器2から入力される受信信号を高周波増幅
し、所定レベルに高周波増幅した受信信号を第1周波数
混合器4へ出力する。第1周波数混合器4は、高周波増
幅器3から入力される所定レベルに増幅された受信信号
を、別途、第1局部発振器5から入力される第1局部発
振周波数信号と混合し、第1中間周波信号に変換し、変
換した第1中間周波信号を第1中間周波フィルタ6へ出
力する。第1中間周波フィルタ6は、第1周波数混合器
4から入力される第1中間周波信号の不要成分の除去を
行ない、不要成分を除去した第1中間周波信号を自動可
変利得増幅器7へ出力する。
【0015】自動可変利得増幅器7は、第1中間周波フ
ィルタ6から入力される不要成分を除去した第1中間周
波信号を、信号レベルの変動があっても一定の信号レベ
ルで出力されるように自動利得制御を行ない、一定の信
号レベルに増幅した第1中間周波信号を第2周波数混合
器8へ出力する。第2周波数混合器8は、自動可変利得
増幅器7から入力される一定信号レベルの第1中間周波
信号を、別途、第2局部発振器9から入力される第2局
部発振周波数信号と混合し、第2中間周波信号に変換
し、変換した第2中間周波信号を第2中間周波フィルタ
10へ出力する。第2中間周波フィルタ10は、第2周
波数混合器8から入力される第2中間周波信号の不要成
分の除去および受信帯域制限による受信信号の帯域整形
を行ない、不要成分の除去および受信帯域制限による受
信信号の帯域整形をした第2中間周波信号を中間周波増
幅器11へ出力する。中間周波増幅器11は、第2中間
周波フィルタ10から入力される不要成分の除去および
受信帯域制限による受信信号の帯域整形をした第2中間
周波信号を所定の信号レベルに増幅し、所定信号レベル
に増幅した第2中間周波信号を直交検波器12へ出力す
る。
【0016】直交検波器12は、中間周波増幅器11か
ら入力される所定信号レベルに増幅した第2中間周波信
号を、別途、第3局部発振器13から入力される第3局
部発振周波数信号により直交検波し、直交検波により得
た同相成分のベースバンド信号および直交成分のベース
バンド信号をそれぞれA/D変換器14−1およびA/
D変換器14−2へ出力する。A/D変換器14−1お
よびA/D変換器14−2は、直交検波器12から入力
される同相成分のベースバンド信号および直交成分のベ
ースバンド信号をそれぞれでディジタルデータに変換
し、ディジタルデータに変換した同相成分のベースバン
ドデータおよび直交成分のベースバンドデータをディジ
タル信号処理部15へ出力する。
【0017】ディジタル信号処理部15は、周波数誤差
補正部16および周波数誤差検出部19で構成するベー
スバンド自動周波数補正回路、中間周波フィルタの帯域
制限特性により生じるひずみを補償する等化器17およ
び等化器17の等化係数を選択する等化特性選択部2
0、ディジタルデータの復号を行なうデータ復号部18
で構成されており、A/D変換器14−1およびA/D
変換器14−2からそれぞれ入力されるディジタルデー
タに変換した同相成分のベースバンドデータおよび直交
成分のベースバンドデータをそれぞれ複素ベースバンド
データとして処理し、等化を行ない、ディジタルデータ
の復号を行なう。
【0018】ディジタル信号処理部15において、周波
数誤差補正部16は、A/D変換器14−1およびA/
D変換器14−2から入力されるディジタルデータに変
換した同相成分のベースバンドデータおよび直交成分の
ベースバンドデータを、別途、周波数誤差検出部19か
ら入力される周波数誤差データにより複素ベースバンド
でそれぞれ周波数誤差補正を行ない、周波数誤差補正を
した同相成分のベースバンドデータおよび直交成分のベ
ースバンドデータを等化器17へ出力する。周波数誤差
検出部19は、周波数誤差データを、前記周波数誤差補
正部16の他に等化特性選択部20へも出力している。
等化特性選択部20は、周波数誤差検出部19から入力
される周波数誤差データにもとづき、周波数誤差に対応
した等化補償特性係数を選択する係数選択データを生成
し、生成した係数選択データを等化器17へ出力する。
【0019】等化器17は、周波数誤差補正部16から
入力される周波数誤差補正をした同相成分のベースバン
ドデータおよび直交成分のベースバンドデータが、中間
周波信号の段階で中間周波フィルタを通過する際に帯域
を制限する中間周波フィルタの特性により受けるひずみ
を補償、等化し、等化した同相成分のベースバンドデー
タおよび直交成分のベースバンドデータをデータ復号部
18および周波数誤差検出部19へ出力するが、別途、
等化特性選択部20から入力される係数選択データによ
り、等化の際のフィルタ特性係数の選択を行ない、周波
数誤差に対応した等化を行なっている。データ復号部1
8は、等化器17から入力される等化した同相成分のベ
ースバンドデータおよび直交成分のベースバンドデータ
を復号し、復号した復号データを他の回路、例えば音声
回路へ出力する。一方、周波数誤差検出部19は、等化
器17から入力される等化した同相成分のベースバンド
データおよび直交成分のベースバンドデータから周波数
誤差データを検出し、周波数誤差補正部16および等化
特性選択部20へ出力する。
【0020】図3は、図1に示す等化器17の一構成例
である。図3において、310は、周波数誤差補正部1
6(図1参照)から入力される周波数誤差補正をした同
相成分のベースバンドデータ(I)が入力される入力端
子、330は、周波数誤差補正部16から入力される周
波数誤差補正をした直交成分のベースバンドデータ
(Q)が入力される入力端子、324は、等化器17か
らデータ復号部18(図1参照)および周波数誤差検出
部19へ等化した同相成分のベースバンドデータ(EQ
i)が出力される出力端子、344は、等化器17から
データ復号部18および周波数誤差検出部19へ等化し
た直交成分のベースバンドデータ(EQq)が出力され
る出力端子、314〜319、334〜339は乗算
器、320〜323、340〜343は加算器、311
〜313、331〜333は遅延素子を示しており、乗
算器314〜319、334〜339には等化特性選択
部20(図1参照)からαおよびβで示す係数選択デー
タが入力される。
【0021】図3に示す等化器17は、乗算器、加算
器、遅延素子からなる複素FIR(Finite Impulse Res
ponse )フィルタで構成されており、振幅特性、群遅延
特性の補正が可能である。このフィルタの伝達関数H
(Z)は、下記(1)式で表され、
【数1】 但し、an=αn+jβn、Nはタップ数 フィルタの出力EQOは、下記(2)式、(3)式とな
る。 EQO=EQi+jEQq
【数2】 但し、an=αn+jβn、フィルタ入力EQI=EIi
+jEIq したがって、フィルタの特性は、(2)式、(3)式の
係数a0〜anを選択することで、補償特性を変えること
ができる。
【0022】つぎに、図3に示す等化器を使用した本発
明の実施例を、図4に示すフローチャートを使用して説
明する。図4に示すフローチャートは、周波数誤差Δf
の最小分解能をΔfeとし、最大±mΔfeまでの周波
数誤差に対応する場合のフローチャートである。また、
周波数誤差−mΔf、−(m−1)Δf、・・・0、Δ
f、・・・mΔfに対応した係数ak0〜ak(N-1)(k=
−m、−(m−1)、・・・0、1、・・・m)は、図
5に示すように、あらかじめ連続したメモリに記憶して
おくようにする。なお、係数は、複素数であるため、実
際には、1タップあたり、αn、βnと2つの係数が必
要であり、等化フィルタを選択するタップ数がNの等化
器の場合は、1特性当たりのデータに2Nのメモリエリ
アが必要である。
【0023】等化の係数を決定するために、まず、周波
数誤差Δfが、最大周波数誤差±mΔfeを超えていな
いか判断する。判断において、周波数誤差Δfが、−m
Δfeを超えている場合(図4、ステップ402参照)
は、係数アドレスを、更新係数L=−mに設定し(図
4、ステップ403参照)、周波数誤差Δfが、mΔf
eを超えている場合(図4、ステップ404参照)は、
係数アドレスを、更新係数L=mに設定する(図4、ス
テップ405参照)。判断において、周波数誤差Δfが
±mΔfeを超えていない場合は、下記(4)式を計算
(図4、ステップ406参照)し、ついで下記(5)式
により等化係数記憶アドレスADDを算出する(図4、
ステップ407参照)。 L=int(Δf/Δfe)・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) 但し、Lは整数、int(x)は、xの整数を求める関
数 ADD=ADDci+2N・L・・・・・・・・・・・・・・・・(5) 但し、ADDciは、Δf=0の場合の係数の先頭アド
レス、Nは、フィルタタップ数 上記(5)式で求めたアドレスADDを先頭アドレスと
して、Δfに対応した係数が記憶されているため、この
係数を使用して(3)式、(4)式の計算を行ない、等
化フィルタの計算を行なう(図4、ステップ408参
照)。
【0024】上述のように、本発明の復号方法を使用す
ることにより、受信信号が周波数誤差Δfを有していて
も、周波数誤差Δfに対応した等化特性を選択し、正し
く等化することが可能となり受信特性の劣化を小さく抑
えることが可能となる。本発明の復号方法を使用するこ
とで、周波数誤差Δfを持つ受信信号が、帯域特性を補
償されていく変化を、さらに図2を使用して説明する。
図2(c−1)に示すそれぞれの帯域特性により、周波
数誤差Δfを持つ受信信号(実線)は、帯域制限を行な
う中間周波フィルタが備える帯域特性(点線)の中心周
波数からΔfだけずれたまま帯域制限をされ、ひずみを
受ける。受信信号は、図2(c−2)に示すように、ひ
ずみを受けた周波数特性のまま複素ベースバンドによる
周波数誤差補正を受け、周波数誤差Δfが補正された信
号特性(実線)となる。ここで等化器の複数の等化フィ
ルタを、周波数誤差に対応した等化係数で選択すること
で図2(c−2)に示すような等化特性(点線)を選択
する。図2(c−2)に示す等化特性(点線)を持つ等
化器により帯域特性を補償することで、ひずみを受けた
受信信号の帯域特性は、図2(c−3)に示す等化器に
より補償された信号特性(実線)とすることができる。
本発明の復号方法により、送信信号と受信信号間に周波
数誤差Δfを有していても、周波数誤差Δfに対応した
等化特性で正しく等化することが可能となり、受信特性
の劣化を小さくすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、受信信号の周波数誤差
Δfに対応した等化を行なうための等化係数により選択
する複数の等化フィルタをあらかじめ等化器に備え、複
素ベースバンドの自動周波数補正回路で検出される周波
数誤差Δfの値にもとづく係数選択データにより、最良
の等化係数を選択し、常に、最適な等化補償特性が得ら
れたデータをデータ復号部で復号するようにした復号方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復号方法を使用した受信部を有する無
線機のブロック図。
【図2】フィルタにより歪を受けた受信信号が、等化さ
れていく変化を説明する図。
【図3】本発明の復号方法を使用した受信部を有する無
線機に使用する等化器の一構成例を示す図。
【図4】本発明の復号方法を使用した受信部を有する無
線機に使用する等化器の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の復号方法を使用した受信部を有する無
線機に使用する等化特性選択部のメモリマップ。
【図6】従来技術の復号方法を使用した受信部を有する
無線機のブロック図。
【符号の説明】
1、61…アンテナ、2、62…共用器、3、63…高
周波増幅器、4、64…第1周波数混合器、5、65…
第1局部発振器、6、66…第1中間周波フィルタ、
7、67…自動可変利得増幅器、8、68…第2周波数
混合器、9、69…第2局部発振器、10、70…第2
中間周波フィルタ、11、71…中間周波増幅器、1
2、72…直交検波器、13、73…第3局部発振器、
14−1、14−2、74−1、74−2…A/D変換
器、15、75…ディジタル信号処理部、16、76…
周波数誤差補正部、17、77…等化器、18、78…
データ復号部、19、79…周波数誤差検出部、20…
等化特性選択部、21、81…受信部、22、82…送
信部、310…等化器入力端子(I)、311〜31
3、331〜333…遅延素子、314〜319、33
4〜339…乗算器、320〜323、340〜343
…加算器、324…等化器出力端子(EQi)、330
…等化器入力端子(Q)、344…等化器出力端子(E
Qq)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機における受信信号のひずみを、等
    化器によって補償する復号方法において、 前記等化器の等化特性を、周波数誤差に応じて変更する
    ことを特徴とする複号方法。
  2. 【請求項2】 受信信号の帯域を制限するフィルタ手段
    と、 該フィルタ手段の帯域制限により受けた受信信号のひず
    みを補償する等化手段と、 ひずみを補償する前記受信信号の周波数誤差を複素ベー
    スバンドで補正する自動周波数補正手段と、 前記等化手段でひずみを補償した受信信号を復号する復
    号手段とを備えた受信部を有する無線機であって、 前記受信信号の複素ベースバンドで周波数誤差を補正
    し、帯域制限により受けたひずみを補償し、復号を行な
    う復号方法において、 周波数誤差に対応する等化補償特性を選択し、前記受信
    信号のひずみを補償する等化手段を有し、 前記受信信号の複素ベースバンドで周波数誤差を補正
    し、前記複素ベースバンドでの周波数誤差に対応する最
    適な等化特性を選択してひずみを補償し、復号を行なう
    ことを特徴とする復号方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の復号方法において、 周波数誤差に対応する等化補償特性の選択をする等化手
    段は、複数の等化フィルタを有し、 該複数の等化フィルタを周波数誤差の大きさに対応した
    係数選択データにより選択するようにしたことを特徴と
    する復号方法。
  4. 【請求項4】 受信信号の帯域を制限するフィルタ手段
    と、 該フィルタ手段の帯域制限により受けた受信信号のひず
    みを補償する等化手段と、 ひずみを補償する前記受信信号の周波数誤差を複素ベー
    スバンドで補正する自動周波数補正手段と、 前記等化手段でひずみを補償した受信信号を復号する復
    号手段とを備えた受信部を有する無線機であって、 前記受信信号の複素ベースバンドで周波数誤差を補正
    し、帯域制限により受けたひずみを補償し、復号を行な
    う復号方法において、 複数の等化フィルタを備え、係数選択データにより補償
    特性を選択され、前記受信信号のひずみを補償する等化
    手段と、 前記複素ベースバンドでの周波数誤差データにもとづ
    き、周波数誤差に対応した等化補償特性を選択する前記
    係数選択データを生成し、前記等化手段へ出力する等化
    特性選択手段とを有し、 前記受信信号の複素ベースバンドで周波数誤差を補正
    し、前記複素ベースバンドでの周波数誤差に対応する最
    適な等化特性を選択してひずみを補償し、復号を行なう
    ことを特徴とする復号方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404830B1 (ko) * 1999-07-07 2003-11-07 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 주파수 오차 추정 장치 및 주파수 오차 추정 방법

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KR100404830B1 (ko) * 1999-07-07 2003-11-07 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 주파수 오차 추정 장치 및 주파수 오차 추정 방법

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