JPH06177801A - 適応自動等化器 - Google Patents

適応自動等化器

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JPH06177801A
JPH06177801A JP32924592A JP32924592A JPH06177801A JP H06177801 A JPH06177801 A JP H06177801A JP 32924592 A JP32924592 A JP 32924592A JP 32924592 A JP32924592 A JP 32924592A JP H06177801 A JPH06177801 A JP H06177801A
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JP32924592A
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Tsuyoshi Takahashi
強 高橋
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Japan Radio Co Ltd
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】推定周波数オフセット量に基づいてフィルタ部
からの出力を補正してビット誤り率の劣化を防止した適
応自動等化器を提供すること。 【構成】入力データが受けている信号歪を補償するフィ
ルタ部11の出力と補正データとを乗算する乗算器12
と、乗算器12からの出力データのシンボルを推定して
出力する判定部13と、乗算器12の出力から判定部1
3の出力を減算する減算器17と、判定部13の出力お
よび減算器17の出力に対して夫々各別に乗算器12に
よる補正の逆補正をする乗算器16および18と、乗算
器18の出力に基づいてフィルタ部11のフィルタ係数
を更新する係数更新部19と、乗算器18の出力に基づ
いて周波数オフセットに基づく補正データを推定して乗
算器12の補正データとする周波数オフセット推定部2
0とを備え、乗算器16の出力をフィルタ部11のフィ
ードバックフィルタ部120へ帰還した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルセルラ電信端
末等に利用する適応自動等化器に関し、さらに詳細に
は、周波数オフセットによる特性劣化を補償する周波数
オフセット補償機能を有する適応自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルセルラ電信端末と基地局との間
における通信の品質はデジタルセルラ電信端末と基地局
との間の伝送路の状態に大きく依存する。適応自動等化
器は、この伝送路の特性(伝達関数H(z))の逆特性
H′(z)(=1/H(z))を推定し、絶えず変化す
る伝送路特性の逆特性をその変化に追従して推定、すな
わち適応して、推定した逆特性を用いて伝送路による影
響を補償(等化)するものである。
【0003】図3において、符号1は適応自動等化器に
入力されるデジタル形式の信号であり、同信号1は一定
長のトレーニング信号2とデータ信号3とから構成され
る。このような信号1を処理する従来の適応自動等化器
の構成例を図4に示す。
【0004】図4に示される適応自動等化器に、図3に
示される信号が入力された場合の動作を簡単に説明す
る。
【0005】先ず、適応自動等化器に対してある初期値
が設定された後、トレーニング信号2が入力される。こ
のトレーニング信号2が入力されている期間、つまりフ
ィルタ部4のリファレンスタップ上にトレーニング信号
2が存在する期間はスイッチ6が端子61側に接続さ
れ、トレーニング信号2が等化誤差信号検出のためのリ
ファレンス信号となって、トレーニング信号発生部9か
ら出力されるトレーニング信号2と減算部7で減算して
等化誤差信号を検出する。係数更新部8は得られた等化
誤差信号を最小とするようにフィルタ部4のフィルタ係
数を更新していく。適応自動等化器はこのトレーニング
期間内でフィルタ係数を十分収束させ、引き続き入力さ
れるデータ信号3の等化動作に移行する。
【0006】次に、データ信号3が入力される。この期
間内ではスイッチ6は端子62に接続され、フィルタ部
4からの出力信号が判定部において判定され、判定され
たフィルタ出力信号が等化誤差信号検出のためのリファ
レンス信号として用いられる。トレーニング期間におけ
る動作と同様に、係数更新部8は等化誤差を最小とする
ようにフィルタ係数を更新していく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の適応自
動等化器の前段の無線部における周波数変換用発振器の
発振周波数が所望の周波数と異なる場合、受信信号の位
相、すなわちデータ信号中における各シンボルの位相は
その周波数ずれ分に相当する角速度で回転することにな
り、周波数オフセットを有することになる。しかるに比
較的大きい周波数オフセットを有する信号が入力される
場合、従来の適応自動等化器はこの位相回転成分を補償
することができず、これが原因となってビット誤り率が
劣化するという問題点があった。
【0008】本発明は、等化誤差信号から周波数オフセ
ット成分を抽出し、抽出された推定周波数オフセット量
に基づいて周波数オフセット誤差を含むフィルタ出力を
補正してビット誤り率の劣化を防止した適応自動等化器
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、入力デジタルデータを受けて該入力デ
ジタルデータが受けている信号歪を補償するフィルタ部
と、フィルタ部からの出力データに対して補正データに
基づく補正をする補正手段と、補正手段からの出力デー
タを入力としてデジタルデータのシンボルを推定して出
力する判定部と、判定部からの出力データに対して補正
手段による補正の逆補正をし逆補正出力データをフィル
タ部のフィードバックフィルタ部へ帰還する第1の逆補
正手段と、補正手段の出力データから判定部の出力デー
タを減算した減算出力データに対して補正手段による補
正の逆補正をする第2の逆補正手段と、第2の逆補正手
段からの出力データに基づいてフィルタ部のフィルタ係
数を更新する係数更新手段と、第2の逆補正手段からの
出力データに基づいてフィルタ部の出力データにおける
搬送波周波数のオフセット量に基づく補正データを推定
し該推定補正データを補正手段へ補正データとして出力
する周波数オフセット量推定手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】また、本発明の適応自動等化器において、
補正手段はフィルタ部からの出力データと補正データと
を乗算する複素乗算器であることを特徴とする。
【0011】また、本発明の適応自動等化器において、
第1の逆補正手段は補正データを受けて補正データを複
素共役データに変換する複素共役変換手段と複素共役変
換手段からの出力データと判定部からの出力データとを
乗算する第1の複素乗算器とからなり、第2の逆補正手
段は前記複素共役変換手段からの出力データと減算出力
データとを乗算する第2の複素乗算器とからなることを
特徴とする。
【0012】また、本発明の適応自動等化器において、
周波数オフセット量推定手段は、第2の逆補正手段から
の出力データを逆補正手段からの出力データに基づく位
相量に変換する変換手段と、変換手段からの出力位相量
を所定期間にわたって累積加算する第1の累積加算器
と、第1の累積加算器からの出力を累積加算する第2の
累積加算器と、第2の累積加算器からの出力を該出力に
基づく位相角の単位ベクトルデータに変換して補正デー
タとするベクトルデータ変換部とを備えたことを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明の適応自動等化器は、フィルタ部におい
て受けている信号歪が補償され、フィルタ部の出力は周
波数オフセット量推定手段によって推定された補正デー
タに基づいて補正され、補正されたフィルタ部からの出
力データのシンボルは判定部において推定されて出力デ
ータとして出力される。判定部からの出力データに対し
て第1の逆補正手段により補正手段による補正の逆補正
がされて補正がなされなかった判定部出力データに戻さ
れてフィルタ部のフィードバックフィルタ部へ帰還され
る。補正されたフィルタ部の出力データから判定部の出
力データが減算されて等化誤差データが演算され、演算
された等化誤差データは第2の逆補正手段によって補正
がなされなかった等化誤差データに戻され、補正がなさ
れなかった等化誤差データに基づいてフィルタ部のフィ
ルタ係数が係数更新手段によって更新される。補正がな
されなかった等化誤差データに基づいてフィルタ部の出
力データにおける搬送波周波数のオフセット量に基づく
補正データが周波数オフセット量推定部において推定さ
れ、推定された補正データによってフィルタ部の出力デ
ータが補正されることになる。したがって、伝送路の伝
達特性に基づく影響が補正されると共に、周波数オフセ
ットに基づく誤差が補正されることになる。
【0014】また、周波数オフセット量推定手段を、第
2の逆補正手段からの出力データを第2の逆補正手段か
らの出力データに基づく位相量に変換する変換手段と、
変換手段からの出力位相量を所定期間にわたって累積加
算する第1の累積加算器と、第1の累積加算器からの出
力を累積加算する第2の累積加算器と、第2の累積加算
器からの出力に基づく位相角の単位ベクトルデータに変
換して補正データとするベクトルデータ変換器とを備え
て構成したときは、変換手段によって第2の補正手段か
らの出力データ、すなわち逆補正されて補正されなかっ
た元の状態に戻された等化誤差データが該等化誤差デー
タに基づく位相量に変換され、第1の累積加算器によっ
て加算されて、伝送路において受けた歪分に基づく変動
分は累積加算によって平均化されて零となり、周波数オ
フセット量に基づく位相量が出力され、該位相量が累積
加算され、累積加算出力に対する位相角の単位ベクトル
データに変換されて、該単位ベクトルデータに基づいて
フィルタ部の出力データが補正されるため、周波数オフ
セットに基づく誤差が補正されることになる。
【0015】
【実施例】本発明を実施例により説明する。図1は本発
明の一実施例のブロック図を示す。
【0016】適応自動等化器に入力される図3に示す入
力信号はフィルタ部11に供給する。フィルタ部11は
単位遅延演算子111、112、係数乗算器113、1
14、115、加算器116からなるフィードフォワー
ドフィルタ部110と、単位遅延演算子117、係数乗
算器118とからなるフィードバックフィルタ部120
とを備えている。
【0017】加算器116からの出力、すなわちフィル
タ部11の出力は複素乗算器12に送出して、後記の周
波数オフセット推定部20において推定された推定周波
数オフセットに基づく単位ベクトルと乗算して、フィル
タ部11からの出力を推定周波数オフセットに基づいて
補正する。
【0018】複素乗算器12の出力は判定部13へ送出
し、判定部13において位相判定して出力する。
【0019】一方、判定部13からの出力はスイッチ1
5の一方の端子152に供給し、トレーニング信号発生
部14からのトレーニング信号出力はスイッチ15の他
方の端子151に供給して、複素乗算器12の出力から
スイッチ15の出力を複素減算器17において減算し
て、等化誤差信号を検出する。
【0020】周波数オフセット推定部20から出力され
る推定周波数オフセットに基づく単位ベクトルは、前記
の如く複素乗算器12へ供給すると共に、複素共役変換
部21に供給し、複素共役変換部21で推定周波数オフ
セットに基づく単位ベクトルの共役複素信号に変換す
る。複素共役変換部21からの複素共役変換出力はスイ
ッチ15からの出力と複素乗算器16において乗算して
複素乗算器12における推定周波数補正の逆補正を行
い、複素乗算器16により逆補正された等化誤差信号は
フィードバックフィルタ部120の単位遅延演算子11
7へ供給する。
【0021】一方、複素減算器17から出力される等化
誤差信号は複素共役変換部21から出力される共役複素
信号と複素乗算器18において乗算して、複素乗算器1
2における推定周波数オフセットによる補正の逆補正を
行い、複素乗算器18の出力は係数更新部19へ送出し
て、係数更新部19において、フィルタ部11の係数乗
算器113〜115および118の係数を更新する。
【0022】さらに、複素乗算器18の出力は制御部2
2に供給すると共に周波数オフセット推定部20に供給
する。制御部22は複素乗算器18の出力を受けて、複
素共役変換部21の出力により補正された等化誤差信号
の大きさが所定範囲を超えたとき制御信号を発生し、制
御信号により後記のスイッチ200をオフ状態に制御す
る。
【0023】周波数オフセット推定部20は、図2に示
す如く、スイッチ200と、スイッチ200を介して入
力される前記の補正された等化誤差信号を位相量に変換
する等化誤差−位相変換部201と、等化誤差−位相変
換部201で変換された位相量を累積加算する累積加算
処理部202と、累積加算処理部202からの出力を累
積加算する累積加算処理部203と、累積加算処理部2
03の出力に基づく位相角を有する単位ベクトルに変換
して出力単位ベクトルを複素乗算器12へ送出する位相
−ベクトル変換部204から構成してある。
【0024】上記の如く構成した本実施例の適応自動等
化器において、まず、信号1中のトレーニング信号2に
基づく信号がフィルタ部11に入力される。
【0025】トレーニング信号2を処理する間スイッチ
15は端子151側に接続されている。スイッチ15が
端子151側に接続されている期間、トレーニング信号
発生部14から出力されるトレーニング信号2はスイッ
チ15の出力端を介して複素減算器17に供給される。
【0026】また、周波数オフセット推定部20は制御
部22からの制御信号によって動作が停止されており、
周波数オフセット推定部20の出力信号は位相角0[d
eg]か、あるいは前スロットで推定された位相角を持
つ単位ベクトルが出力される。複素乗算器12におい
て、フィルタ部11の出力と周波数オフセット推定部2
0から出力された単位ベクトルとが乗算され、フィルタ
部11の出力が補正単位ベクトルにより位相回転され
て、周波数オフセットが補正される。
【0027】複素減算器17では周波数オフセットが補
正された複素乗算器12の出力からトレーニング信号発
生部14の出力が減算され、減算出力である等化誤差信
号が演算される。複素減算器17により得られた等化誤
差信号は位相補正された信号に対する誤差であるので、
複素共役変換部21からの出力と乗算されることにより
複素乗算器18にて、複素乗算器12における位相回転
分が逆回転されて等化誤差信号が逆補正され、係数更新
部19へ出力される。
【0028】複素乗算器18からの出力、すなわち逆補
正された等化誤差信号を受けた係数更新部19の出力に
より、逆補正された等化誤差信号に基づいてフィルタ部
11の係数乗算器113〜115および118の係数、
すなわちフィルタ係数が更新される。
【0029】一方、制御部22では補正された等化誤差
信号の大きさが所定時間の過去から現時刻まで累積さ
れ、累積値が所定値を超えた場合、あるいはシステムが
ある規定された条件を満たす場合に周波数オフセット推
定部20の動作が停止させられる。
【0030】また、同様に複素乗算器16において、ト
レーニング信号発生部14からトレーニング信号2は逆
補正され、この逆補正されたトレーニング信号が単位遅
延演算子117に供給される。上記の作用によって信号
1中のトレーニング信号2に対する等化誤差が最小とな
るようにフィルタ部11のフィルタ係数が制御される。
【0031】トレーニング信号2の処理が終了後、信号
1中のデータ信号3に基づく信号が入力される。この期
間ではスイッチ15は端子152側に接続される。スイ
ッチ200は制御部22から出力される制御信号によっ
てオン状態に制御され、周波数オフセット推定部20が
動作する。
【0032】制御部22は等化誤差信号の大きさを所定
期間累積し適応自動等化器の動作状況を監視する。累積
誤差がある値よりも小さい場合には適応自動等化器は正
常に動作していると判断し、超えたときには適応自動等
化器が異常動作していると判断して周波数オフセット推
定部20を停止させる。
【0033】信号1中のデータ信号3に基づく信号がフ
ィルタ部11に入力されると、フィルタ部11にて符号
間干渉等が除去され、フィルタリングされて、フィルタ
部11からの出力は複素乗算器12において周波数オフ
セット推定部20から出力される単位ベクトルと乗算す
る補正がなされる。補正がなされた出力は判定部13に
て判定され、出力として送出されると共に、複素減算器
17に供給されて、等化誤差信号が複素減算器17から
出力される。
【0034】この等化誤差信号は複素乗算器12にて逆
補正される。この逆補正された等化誤差信号に基づきフ
ィルタ部11のフィルタ係数は係数更新部19の制御の
もとに更新され、収束される。一方、判定部13の出力
は複素乗算器16において逆補正され、逆補正された判
定部13の出力はフィードバックフィルタ部120へ送
出される。
【0035】ここで、複素乗算器16および18による
逆補正は、複素乗算器12により補正された信号に基づ
く判別出力を複素乗算器12により補正されない判別出
力に戻すためであり、複素乗算器12により補正された
信号に基づく等化誤差信号を補正されない等化誤差信号
に戻すためであることは、前記の如くである。
【0036】また、複素乗算器18によって逆補正され
た等化誤差信号は制御部22において所定期間累積され
て、累積値が所定値を超えない場合はスイッチ200は
オン状態に制御される。
【0037】したがって、複素乗算器18において逆補
正された等化演算信号は、等化誤差−位相変換部201
によって逆補正された等化誤差信号に基づく位相量に変
換される。
【0038】等化誤差−位相変換部201において変換
された位相量は累積加算処理部202において累積加算
される。しかるに等化誤差−位相変換部201に供給さ
れる補正された等化誤差信号中には伝送路のノイズやフ
ェージングによる位相、振幅変動分と周波数オフセット
分とが含まれている。
【0039】そこで、等化誤差−位相量変換部201に
おいて変換された位相量中には前記ノイズやフェージン
グによる位相、振幅変動分に基づく変動および周波数オ
フセット分による変動が含まれることになるが、累積加
算処理部202における累積加算により前者の変動は一
定期間の累積により平均値は零となり、後者の変動分
は、すなわち周波数オフセットによる変動は一定値を持
つ。したがって、累積加算処理部202の出力からは周
波数オフセットに基づく位相(回転)量が出力される。
【0040】累積加算処理部202の出力は累積加算処
理部203にて累積加算されて、累積加算処理部203
において、累積加算処理部202で抽出された周波数オ
フセットに相当する1シンボル当たりの位相回転量φS
が累積加算される。累積加算処理部203において累積
加算された位相回転量k・φS (kは1シンボル間隔の
時間)は位相−ベクトル変換部204で位相回転量k・
φS に基づく位相角の単位ベクトルに変換される。位相
−ベクトル変換部204で変換された単位ベクトルは複
素乗算器12に供給されて、フィルタ部11からの出力
の位相を回転させて補正される。
【0041】なお、前段の無線部における周波数変換用
発振器の発振周波数が所望の周波数と大きく異なって、
周波数オフセット推定部20の出力により補正できない
場合には、制御部22へ入力される等化誤差信号の大き
さは所定範囲を超えて、制御信号によりスイッチ200
がオフ状態に制御されて、周波数オフセット推定部20
からは前スロットで推定された位相角を有する単位ベク
トルが出力されることになる。
【0042】上記のようにして、等化誤差信号を用いた
周波数オフセット量の逐次推定、フィードバックフィル
タ部120への入力の逐次補正が行われて、自動等化が
行われる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の適応自動等化
器によれば、伝送路中において生ずる歪成分、すなわち
ノイズ成分およびフェージング成分の補償のほかに、周
波数オフセット量を等化誤差データに基づいて推定し、
この推定データに基づいてフィルタ部の出力を補正する
ようにしたため、前段における無線部の周波数変換部の
周波数誤差に起因する周波数オフセット成分による位相
回転も補償できて、周波数オフセットにより生ずるビッ
ト誤り率の劣化が防止できる効果がある。
【0044】さらに、周波数オフセット量の推定におい
て、伝送路途中における歪成分は所定期間にわたって累
積加算することによって、周波数オフセット成分に基づ
く位相量を抽出し、抽出位相量に基づく補正をするよう
にしたため、周波数オフセット量推定手段の構成が簡単
になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例における周波数オフセット推
定部の構成を示すブロック図である。
【図3】入力信号データのフォーマットを示す模式図で
ある。
【図4】従来の適応自動等化器の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11…フィルタ部 12、16、18…複素乗算器 13…判定部 14…トレーニング信号発生部 17…複素減算器 19…係数更新部 20…周波数オフセット推定部 21…複素共役変換部 22…制御部 200…スイッチ 201…等化誤差−位相変換部 202、203…累積加算処理部 204…位相−ベクトル変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力デジタルデータを受けて該入力デジタ
    ルデータが受けている信号歪を補償するフィルタ部と、
    フィルタ部からの出力データに対して補正データに基づ
    く補正をする補正手段と、補正手段からの出力データを
    入力としてデジタルデータのシンボルを推定して出力す
    る判定部と、判定部からの出力データに対して補正手段
    による補正の逆補正をし逆補正出力データをフィルタ部
    のフィードバックフィルタ部へ帰還する第1の逆補正手
    段と、補正手段の出力データから判定部の出力データを
    減算した減算出力データに対して補正手段による補正の
    逆補正をする第2の逆補正手段と、第2の逆補正手段か
    らの出力データに基づいてフィルタ部のフィルタ係数を
    更新する係数更新手段と、第2の逆補正手段からの出力
    データに基づいてフィルタ部の出力データにおける搬送
    波周波数のオフセット量に基づく補正データを推定し該
    推定補正データを補正手段へ補正データとして出力する
    周波数オフセット量推定手段とを備えたことを特徴とす
    る適応自動等化器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の適応自動等化器において、
    補正手段はフィルタ部からの出力データと補正データと
    を乗算する複素乗算器であることを特徴とする適応自動
    等化器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の適応自動等化器において、
    第1の逆補正手段は補正データを受けて補正データを複
    素共役データに変換する複素共役変換手段と複素共役変
    換手段からの出力データと判定部からの出力データとを
    乗算する第1の複素乗算器とからなり、第2の逆補正手
    段は前記複素共役変換手段からの出力データと減算出力
    データとを乗算する第2の複素乗算器とからなることを
    特徴とする適応自動等化器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の適応自動等化器において、
    周波数オフセット量推定手段は、第2の逆補正手段から
    の出力データを逆補正手段からの出力データに基づく位
    相量に変換する変換手段と、変換手段からの出力位相量
    を所定期間にわたって累積加算する第1の累積加算器
    と、第1の累積加算器からの出力を累積加算する第2の
    累積加算器と、第2の累積加算器からの出力を該出力に
    基づく位相角の単位ベクトルデータに変換して補正デー
    タとするベクトルデータ変換部とを備えたことを特徴と
    する適応自動等化器。
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