JP3189475B2 - ガスの燃焼装置 - Google Patents

ガスの燃焼装置

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JP3189475B2 JP06492493A JP6492493A JP3189475B2 JP 3189475 B2 JP3189475 B2 JP 3189475B2 JP 06492493 A JP06492493 A JP 06492493A JP 6492493 A JP6492493 A JP 6492493A JP 3189475 B2 JP3189475 B2 JP 3189475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノズルと流量制御部の間
のガス圧検知を行って燃焼させる燃焼器具に関し、ガス
圧検知した値の温度や経年変化の補正に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来例のこの種の燃焼機器具の一例とし
てのガス調理器を図25〜図27に示す。図25は従来
のガス調理器の前面斜視図を示し図26は操作パネル7
の拡大図、図27はこんろの構造概略図を示す。図25
に示すごとく従来のガス調理器は、こんろバーナ1、温
度センサー2、ごとく3、点火/消火ボタン4、火力調
節レバー5、グリル部6、操作パネル7から構成され、
図26に示す操作パネル7は時間・温度表示用の表示管
8、各種調理モード表示用のLED9、各種調理モード
設定用のキー10、等から構成されている。例えばてん
ぷら調理を設定する場合は「てんぷらキー」10を押
し、「さがる、あがるキー」11で表示管8の表示され
た数値を見ながら目的温度を設定する。図27はこんろ
の構造概略図を示す図で、点火/消火ボタン4を押し込
むと、点火スイッチ18がONとなり、制御基板19を
介して元電磁弁12および温度調節弁14に通電され開
状態となる。ガスは元電磁弁12を通り手動弁13を介
して温度調節弁14及びバイパスキー15を通り火力調
節用ニードル16からメインノズル17で最大流量を規
制されバーナ1に供給される。同時に、制御基板19を
介して点火器20がON状態となり点火ブラグ21から
放電しバーナ1が燃焼を開始し熱電対22がバーナ1か
ら受熱し熱起電力を制御基板に伝え燃焼を継続すること
となる。
【0003】この状態で火力を調節する場合、火力調節
レバー5を操作し火力調節用ニードル16を可動させる
ことにより燃焼量を調節する、もしくは自動温調時に温
度調節弁14の電源をON、OFFさせることにより、
燃焼量はバイパスキー15で規制されるかメインノズル
17で規制されるかを選択する構成となっていた。
【0004】また、転宅などのガス種変換時には、バイ
パスキー15火力調節用ニードルノズル16メインノズ
ル17、図示はしていないが、グリル用のガバナ調整、
一次空気取り入れ用のダンパー23、等を部品交換、調
整等を必要としていた。以上のように、ガス圧検知を行
って、燃焼量を制御することは、調理器具では行われて
いなかった
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例にあるような構成では下記に示す課題があった。
【0006】(1)従来は無かった圧力センサーで燃焼
量を計測する場合、工業用計測器として使用する時は、
使用始めに0点調整を行い得るが、ガスこんろの場合使
用者に調整を求める事は使用対称者が老人から子供、ま
た設定を間違えると燃焼不良になりかねず危険なことか
ら使用者に調整させる事はできない。
【0007】(2)従来の器具にはなかった圧力センサ
ーが経年変化によって、性能が劣化し、正規の性能が出
なくなるとき、突然器具の使用が出来なくなることがあ
る。
【0008】(3)従来の器具にはなかった圧力センサ
ーの性能が劣化し、そのまま使用すると器具の性能が保
証できない場合従来の器具に比べて火力調節が出来なく
使いにくくなる。
【0009】(4)従来の器具にはなかった圧力センサ
ーを使用した器具で、圧力センサーの性能確認を行う場
合、例えば製造時、特殊な確認工具を必要とするが、工
具の取付け取外しに工数が余分にかかり、サービス時に
於いては一般家庭用器具でもあり工具を常にサービスマ
ンが持ち歩く事もなく処置対応に時間がかかることとな
る。等の課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の、第1の手段として、ガスを燃焼させるバーナ
と、このバーナにガスを供給するノズルと、このノズル
に供給するガスの供給量を制御する流量制御手段と、こ
の流量制御手段と前記ノズルとの間のガスの圧力を検知
するガス圧検知手段と、前記バーナにおけるガスの火力
を設定する火力設定手段と、前記火力設定手段と前記ガ
ス圧検知手段に接続された中央制御手段よりなり、前記
中央制御手段は前記バーナの火力が前記火力設定手段に
より設定された燃焼状態になるように前記バーナへのガ
スの供給量を前記ガス圧検知手段の信号により流量制御
手段を駆動して、所定の値に制御する構成とし、前記流
量制御手段には、ガス通路を開閉させる閉止手段を設
け、さらに中央制御手段には、前記閉止手段が閉状態時
の前記ガス圧検知手段に加わるガス圧値(大気圧値)が
所定値以内であればそのガス圧値を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された値を大気圧値として基準
値の変更補正を行うガス圧判定補正手段を設けた構成と
した。
【0011】第2の手段として、流量制御手段には、閉
止手段に加えて絞り手段と絞り手段の駆動手段を設け、
さらに中央制御手段は、前記閉止手段が閉状態時の前記
ガス圧検知手段に加わるガス圧値(大気圧値)が所定値
を越えた場合、報知する報知する構成とした。
【0012】第3の手段として、流量制御手段には、閉
止手段に加えて絞り手段と絞り手段の駆動手段を設け、
さらに中央制御手段は、前記閉止手段が閉状態時の前記
ガス圧検知手段に加わるガス圧値(大気圧値)が所定値
を越えた場合、燃焼を停止させる構成とした。
【0013】
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、下記の作用を
有する。
【0015】(1)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差を是
正しガス圧がないときの基準点を常に校正出来る。
【0016】(2)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差が多
い場合報知する。
【0017】(3)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差が多
い場合燃焼をさせない。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例をガス調理器に用いた
場合に基づき図面に基づいて説明する。なお、従来と同
一機能を有する部分には同一符号をつけて説明は省略す
る。
【0020】図1〜図7に於て、図1は本発明の燃焼装
置の一実施例のガス調理器の前面斜視図であり、図2は
燃焼装置のガスの制御経路とマイクロコンピュータ(中
央制御手段)36を含んだ電子回路25の概略構成を示
す図面である。図3は操作パネル7の拡大図、図4〜図
8は流量制御手段28の動作図を示す図面で、図4は停
止状態、図5は最大火力状態、図6は最小絞り位置、図
7は最大ストローク位置、図8は流量制御手段28の絞
り機構79の部分拡大図を示している。
【0021】図1は従来例図から点火/消火ボタン4お
よび火力調節レバー5を省略し機械操作はなく、全て操
作パネル7のキー入力で有ることを示している。
【0022】図2は複数個のこんろで構成されているこ
んろブロックの構成図であり大別して、加熱部およびガ
ス制御ブロック24と電子回路25とDCバックアップ
電源35a、操作パネル7により構成されている。加熱
部およびガス制御ブロック24では、ガスはガス導管2
6元遮断弁27を介して個々の流量制御手段28を通り
ガス管29、ノズル受け30、ガスの最大流量を規制す
るノズル31を通りバーナ1に至る。バーナ1には温度
センサー2、熱電対32、点火プラグ33を取り付けて
ある。そして各々遮断弁リード線27a、温度センサー
リード線2a、熱電対リード線32a、高圧リード線3
3aにて電子回路25に接続されている。電子回路25
は電源コード34、電源回路35、マイクロコンピュー
タ36、操作・表示・I/O回路37、警報音駆動回路
38、作動ランプ駆動回路39、カロリー切り換えスイ
ッチ40、ガス種切替スイッチ41、連続放電点火器4
2、元遮断弁駆動回路43と個々のバーナに対応する燃
焼制御ブロックから構成され、燃焼制御ブロックA44
は、温度センサーA/D変換回路45、モータ駆動回路
46、スイッチバッファ回路47、熱電対起電力判定回
路48、圧力センサー変換回路49から構成され、バー
ナが3口の場合各々のバーナに対応して、燃焼制御ブロ
ックB50、燃焼制御ブロックC51等で構成されてい
る。
【0023】図3は操作パネル7の拡大図である。表示
管8は時間や温度を表示する。調理時間をキー入力する
時間設定部52は時間設定用時キー53と分キー54と
より構成されている。左こんろの操作指示部55は燃焼
中の火力状態を知らせる複数個のLED56と、点火/
消火キー57と、火力設定手段として火力を設定するU
Pキー58と、DWNキー59と、グリル操作指示部6
0とより構成されている。右こんろ操作指示部61は、
左こんろ操作指示部55と同一機能の他、自動調理器能
操作指示部62が付加されている。これは温度センサー
2と電子回路25の働きにより、例えば沸騰後自動消火
する湯沸かしモード63と、煮込み調理の量と内容を自
動的に推定し沸騰後調理内容にあった火力に自動設定
し、予め設定した調理時間が経過すると自動消火し、時
間内に焦げ付きそうになればタイマーに優先して自動消
火をさせる機能を有した煮込みモード64と、てんぷら
調理に使用するてんぷらモード65とから構成されてい
る。例えば油キー66を押すとてんぷらモードランプ6
7が点灯する。上キー68と下キー69で目的温度をキ
ーインし、表示管8で確認する構成としている。
【0024】図4は流量制御手段28を示し、駆動手段
を構成するギヤドモータ70、ギヤドモータリード線7
1、ギヤドモータ70のセレーション軸72を介し回転
運動を往復直線運動に変換するスイッチカムを兼用した
中継ジョイント73、螺旋上のスリットを設けた軸受け
74、軸受け74に挿入する先端にピン75を設けた往
復直線運動を行う軸76、位置判定手段を構成するスイ
ッチA77、スイッチB78、スイッチリード線A77
a、スイッチリード線B78bにて構成し、絞り機構部
79は、バルブボデー80、弁体を構成し流量を制御す
るニードル82、弁81を付勢するバネA83、流量規
制を行うニードル82に相対するニードル受け84、ニ
ードル受け84を支えるバネB85、閉止手段であるガ
スの開閉を行う弁81にて構成されている。
【0025】また図4にはガス圧検知手段を構成する圧
力センサー86、圧力センサーリード線86a、圧力セ
ンサー86に流れる流量を規制するバイパスノズル88
が搭載されている。
【0026】なお、位置判定手段を構成する前記中継ジ
ョイント73のスイッチA77、スイッチB78用のカ
ム形状は後述する5つのストローク状態を識別出来る構
成としている。
【0027】上記構成に於いて図2の電子回路25に電
源を接続し、操作パネル7の点火/消火キー57を操作
することにより、元遮断弁駆動回路43から電力を送り
元遮断弁27を開くこととなる。
【0028】図4は燃焼停止状態の流量制御手段28の
断面図で、スイッチ位置3(スイッチA77on、スイ
ッチB78on、停止状態)を示し、軸76は弁81と
の間に隙間tを有し、弁81はバネA83、バネB85
の合成バネ力で弁座87を押圧する結果ガスを閉止する
状態となっている。この状態から、前記点火/消火キー
57を押して、モータ駆動回路46から送電しギヤドモ
ータ70を正回転させることにより、中継ジョイント7
3を回転させ中継ジョイント73のカム形状が、スイッ
チ位置2(スイッチA77on、スイッチB78of
f、移動状態)を経由し、スイッチ位置1(スイッチA
77off、スイッチBon78、最大火力位置)にな
るまで回転させる。その結果軸76は弁81を押し上
げ、図5に示すスイッチ位置1(最大火力位置)まで移
動する。(スイッチは便宜上、マイクロスイッチの機械
式にて説明するが、ロータリー式エンコーダーや、機械
式に比較し高価ではあるが光学式などが第二の実施例と
してあるがその作用は同等の目的である)。
【0029】図5でガスはガス導管26からニードル受
け84とニードル82の隙間t1を通り弁81と弁座8
7の隙間t2からバイパスノズル88を経由して圧力セ
ンサー86に至ると同時にガス管29ノズル受け30、
流量規制メインノズル31、バーナ1に至る。同時に図
2にて示す、連続放電点火器42が作動して高圧リード
線33aを介して点火プラグ33に、マイクロコンピュ
ータ36で定めた限定時間のみ高電圧が給電されバーナ
1との間で火花を生じ、ガス燃焼を開始させ、熱電対3
2がバーナ1の燃焼炎により加熱され燃焼を持続する。
また、前記圧力センサー86は、ガス圧により加圧され
圧力変化をセンサーリード線86aを介して圧力センサ
ー変換回路49に伝達するが弁81と弁座87の隙t
1、2が十分に確保されたスイッチ位置1(最大火力状
態)のためガス圧力は最大値を示す条件としている。
【0030】図6はDWNキー59で最小設定ガス圧に
設定した状態の流量制御手段28の断面図で、ニードル
受け84と、ニードル82の隙間t1を少なくし流量抵
抗を増加させ、ガス流量を絞った状態を示している。こ
の状態は、スイッチ位置0(スイッチA77off、ス
イッチB78off、火力調節状態)を意味し、ガス圧
センサー86は、加圧されて変化をセンサーリード線8
6aを介して変換回路49に伝達され、後述するガス圧
判定手段93により、設定ガス圧になるよう、ニードル
受け84と、ニードル82の隙間t1を調整する。
【0031】図7はスイッチ位置2(最大動作点)の流
量制御部79の断面図で、スイッチ位置0(火力調節状
態)に、圧力センサー86が最小設定ガス圧に調圧出来
ない場合、(例えばニードル部に異物が咬み込んだ場合
など)ガス圧を低く調圧するため、ニードル82はニー
ドル受け84との隙間を小さくする方向に作動しニード
ル82がニードル受け84に圧接しても最小設定ガス圧
に調圧ができないため作動を停止しなく、最終的にはギ
ヤドモータ70を破壊することとなる。この状態を防止
するため、ニードル82がニードル受け84に圧接して
も圧接状態を維持するストロークt3を確保する緩衝装
置を設けると同時に、可動範囲の最大動作点を限定し前
記の最小設定ガス圧に調圧が出来ない場合でも停止させ
る目的がスイッチ位置2(最大動作点)の役割である。
【0032】図8はニードル82とニードル受け84部
の拡大断面図であり、図示の如く、ニードル部の形状は
単一テーパーとせず段階状に形成し、流量制御を面積変
化と、流速抵抗変化の組み合わせで決定させ、且つ、L
PGの約300kcal/h程度の最小絞りの流量規制孔¢
A(¢0.2〜0.4)を設けた構成としている。
【0033】図9はガス燃焼装置の中央制御手段36の
各種判定手段の基本概要を示す図で、停電判定手段8
9、ガス種設定手段90、火力設定手段91、器具状態
表示判定手段92、ガス圧判定手段93、位置判定手段
94、平衡温度判定手段95、異常温度判定手段96、
駆動判定手段97、総合駆動判定手段98、表示手段9
9、流量制御手段100、加熱手段101、ガス圧セン
サー86、温度検知手段102、ガス圧ハイカット手段
103、供給ガス圧異常判定手段104、0次ガス圧補
正判定手段105、警告手段106、から構成されてい
る事を示している。
【0034】図10はガス種設定手段90、の内容を示
すもので、複数個の設定の判別が可能なガス種切換手段
107(例えば、ON、OFFの3連スイッチでは8モ
ードが判別可能)にてガス種を選定し、選定した内容を
ガス種判別手段108にて判別する。判別は予め定めた
記憶部のワークテーブル(便宜上図10の中にガス種・
ガス圧ワークテーブル109として記載する。)のスイ
ッチ設定値110に従い設定ガス種111応じたガス種
別の限度ガス圧決定手段112によりガス種・ガス圧ワ
ークテーブル109から最大使用ガス圧113、最小設
定ガス圧114、異常供給ガス圧115を決定する。例
えばスイッチ設定値110がスイッチA=off、スイ
ッチB=off、スイッチC=offの場合、ガス種1
11はLPG、最大使用ガス圧113は300mmH2
O、最小設定ガス圧114はイmmH2O、異常供給ガス
圧115は200mmH2O、となる。
【0035】前記最大使用ガス圧113は、法で定めら
れた各ガスグループの標準ガス圧にガス圧センサー86
等の誤差等を加味した値とし、使用目的は後述する。前
記最小設定ガス圧114はバーナ1の最小燃焼量と比例
しており、 Q=Ж×D^2× H/d Q=ガス流量 Ж=ガスの種類毎に定める係数 D^2=ガス通過面積 H=ガス圧 d=ガスの種類毎に定める比重 また、バーナ1の最小燃焼能力はバーナの固有の特性や
各ガスグループによって変化し燃焼量を過小にすると燃
焼負荷が少なすぎて滅火する絞る途中でバックファイヤ
が発生するなど不具合が発生するため、不具合が生じな
いよう実験値から各ガスグループ毎に最小設定ガス圧1
14を設定している。前記異常供給ガス圧115は、法
で定められた各ガスグループの最低ガス圧に圧力センサ
ー86等の誤差等を減算した値とする。その使用目的は
後述する。また、弱カロリー補正手段117により、個
々のバーナの最小カロリーを決定するため、バーナカロ
リー切換手段117(本発明では大、小の2モード設定
と仮定する)にて設定された個々のバーナの最大燃焼時
のカロリーが大であるか小であるか判定118し、前記
判定が大の場合、小のバーナの最小燃焼量に比較しバー
ナの燃焼特性上、最小燃焼量を高く設定し滅火を防止す
る必要から、前記最小設定ガス圧114にガス圧補正係
数αを乗し119、最小設定ガス圧を高く設定する12
0。このバーナカロリー切り換え手段117は図10で
は表示していないがバーナの個数分必要である。
【0036】尚、上記のガス種設定手段90、ガス種別
の限度ガス圧決定手段112、バーナ別最小設定ガス圧
の決定方法は第一手段として掲示したもので、第二の手
段としては操作パネル7の各種キーを使用し、使用ガス
の条件をEPROMに書き込む方式として新規のバーナ
との整合をより早くする方法もある。
【0037】図11は火力設定手段91の概略内容を示
すもので、火力設定条件判定手段121で、操作パネル
7の各種のキー(例えば、点火/消火キー57、UPキ
ー58、DWNキー59)により使用火力の条件の入力
を、点火/消火するのか122、火力をUPするのか1
23、DWNするのか124、現在の使用状態と比較判
断し、新規使用火力の決定125を行い、設定火力に応
じた火力表示ランプ56の個数を点灯制御126し(例
えば、火力表示ランプ56が5段階表示の場合、表1状
態の点灯状態とする)、
【0038】
【表1】
【0039】前記新規使用火力決定125、に基づい
て、火力−設定ガス圧判定手段127で、設定火力に応
じた設定ガス圧を決定する(一例を表2に示す)。
【0040】
【表2】
【0041】各火力に対する設定ガス圧を算出し点火、
消火、及び設定火力、設定ガス圧128の情報を次段に
送る。上記に於いて設定ガス圧の算出時、最小設定ガス
圧114を基本にしているのは、弱カロリーになるほ
ど、調理時に正確な毎回同じカロリーを必要とするため
であり前記の係数により決定される構成としている。
【0042】図12はガス圧判定手段93の内容を示す
もので、ガス圧センサー86はガス圧で受圧面が加圧さ
れることにより、圧力歪を生じるがこの圧力歪を電気信
号に変換する。変換した電気信号により圧力を求めるた
め初期定数記憶部129に記憶している定数を基に、圧
力変換手段130で2次ガス圧を算出する。
【0043】前記の算出したガス圧に、後述する0次ガ
ス圧補正値記憶部131に記憶した0時ガス圧補正値
(使用初期には0時ガス圧補正値は0とする)の加算を
2次ガス圧演算処理手段132にて行い2次ガス圧とし
て決定する。前記決定の2次ガス圧と前記の火力設定手
段91により決定された設定ガス圧128とのガス圧差
の絶対値と、正負の記号を火力設定−2次ガス圧比較手
段133により求め、前記ガス圧差の絶対値が前記設定
ガス圧128に係数γ(例えば10%)を乗した値より
大か小かを判定134し、小の場合は流量制御手段10
0を停止させる信号135を次段に送る。大の場合は前
記ガス圧差の絶対値が、前記設定圧力128に係数δ
(例えば150%)を乗した値より大か小かを判定13
6し、小の場合は流量制御手段100の駆動速度を低速
とする信号137を、大の場合は流量制御手段100の
駆動速度を高速とする信号138を、また、駆動方向指
示のため前記2次ガス圧と目的火力の設定圧力との差の
+、−の符号の判定139により(+の場合正回転14
0、−の場合逆回転141と仮定する)次段に送る構成
としている。
【0044】なお、火力設定手段は上記した以外、例え
ば温度センサー2を使用して調理物の入った鍋底温度を
検出しながら自動調理する煮込みモード64に於いて
は、煮込み調理の量と内容を自動的に推定し沸騰後調理
内容にあった火力に自動設定し、予め設定した調理時間
が経過すると自動消火し、時間内に焦げ付きそうになれ
ばタイマーに優先して自動消火をさせる場合の沸騰後調
理内容にあった火力に自動設定する場合は、火力設定手
段とみなす。
【0045】図13は位置判定手段94の内容を示すも
ので、スイッチA77、スイッチB78、のon、of
f信号をバッファ回路47、を介して現在位置判別手段
142に取り込み、前記現在位置判別手段142、にて
便宜的に示したスイッチ判別手段ワークテーブル14
3、のスイッチA77、スイッチB78、のon、of
f状態によりOCT表示(10進数表示144)に換算
しスイッチ位置3「器具停止状態(スイッチA77、B
78共にon)」、スイッチ位置2「移行状態(スイッ
チA77on、B78off、器具の休止から最大火力
へ移行状態)」、スイッチ位置1「最大火力状態(スイ
ッチA77はoff、スイッチB78はon)」、スイ
ッチ位置0「火力調節状態(スイッチA77、スイッチ
B78共にOFF)」、スイッチ位置2「最大動作点
(スイッチA77on、B78off)」、の5状態を
識別している。但し上記ではスイッチ位置2の状態が2
度使用されているが、前回状態と現在状態のスイッチ位
置表示が、スイッチ位置0(火力調節状態)からスイッ
チ位置2(最大動作点)の移動時のみ2の変化を生じ、
他は1ステップ毎に変化する構成とし、前記位置判定手
段内94に前回位置記憶部145、を設け判別可能とする
と同時に、2ステップ変化を判別し146、2ステップ
変化の場合正回転駆動停止147、処置を行う構成とし
ている。(便宜上スイッチを2個で構成しているが、3
個以上使用しても位置の判定を行う目的は同様の手段で
構成可能である)。
【0046】図14は駆動判定手段97の内容を示すも
ので、前記火力設定手段91の設定が消火の場合14
8、消火位置(前記位置判定手段94のスイッチ位置
3)になるまで149、消火位置(スイッチ位置3)と
現在位置(例えばスイッチ位置0)との差を求め、求め
た差が1を越えるか否かを判定150し前記条件が成立
する場合駆動速度を高速151とし、前記条件不成立の
場合駆動速度を低速152とし、回転方向を逆回転15
3とする決定を行う。消火位置まで到達したとき14
9、駆動を停止させ0次ガス圧補正手段105へ進む。
【0047】前記火力設定手段91によって移動指示が
消火でない場合、移動指示が火力5(スイッチ位置1、
最大火力)か否か判定155し、条件成立時、現在位置
が火力5(スイッチ位置1)になるまで156、火力5
(スイッチ位置1)と現在位置(例えばスイッチ位置
3)との絶対値の差を求め(|1−3|=2)値が1を
越えるか否かを判定157し前記条件が成立する場合駆
動速度を高速158とし、前記条件不成立の場合駆動速
度を低速159とし、前記火力5(スイッチ位置1)と
現在位置(例えばスイッチ位置3)との差を求め160
(1−3=−2)値が1と等しいか以上の場合逆回転1
61とし、条件不成立の場合正回転162とする決定を
行う。火力5(スイッチ位置1)まで到達したとき15
6、駆動停止163をさせ、次段へ進む構成としてい
る。
【0048】前記移動指示が火力5でない場合155、
移動指示が火力1〜4か否か判定164し、条件成立
時、スイッチ位置が0かどうか判定165し、スイッチ
位置が0の場合、前述ガス圧判定手段93の判定内容に
基づいて駆動条件を設定する166。スイッチ位置が0
でない場合165、前記位置判定手段94の前回位置記
憶部145の前回スイッチ位置が0でないか否か判別1
67し、スイッチ位置が0でない場合スイッチ位置が0
になるまで回転させ168、条件不成立時はスイッチ位
置が2か、否か判定169し条件成立時、前述火力設定
−2次ガス圧比較判定手段133の正の記号時170
(設定ガス圧値が2次ガス圧力より低い場合)は火力設
定−2次ガス圧比較判定手段133に依存して駆動17
1し、条件不成立時は駆動停止状態の続行172とす
る。また、スイッチ位置が2でない場合169、前述火
力設定−2次ガス圧比較判定手段133の正の記号時1
73(設定ガス圧値が2次ガス圧力より高い場合)は火
力設定−2次ガス圧比較判定手段133に依存して駆動
174し、条件不成立時はスイッチ位置0に移動175
する構成としている。
【0049】図15は供給ガス圧異常判定手段104の
内容を示すもので、スイッチ位置が1(最大火力状態)
でX分経過したとき176、前記ガス種判定手段90の
ガス種毎に定めた異常供給ガス圧115以下か否か判定
177し条件成立時に警告手段106でガス圧異常を報
知する178構成としている。
【0050】図16は圧力センサー0次ガス圧補正判定
手段105の内容を示すもので、スイッチ位置が3(消
火状態)になってX分経過後179、前記ガス圧判定手
段93から得た2次ガス圧の絶対値が定数K1と比較1
80しK1以内の場合は補正をせず、K1以上の場合は
2次ガス圧の絶対値が定数K2と比較し181、K2以
上の場合警告手段182にて報知し、K3以上の場合器
具の停止を行い182a、2次ガス圧の絶対値が定数K
1〜K2の場合、前記ガス圧判定手段93の0次ガス圧
補正記憶部131の補正値として記憶させる183構成
としている。
【0051】図17はガス圧ハイカット手段103の内
容を示すもので、最大火力状態(スイッチ位置1)に於
いて最大使用ガス圧113より高い場合184、ガス圧
ハイカット手段103により、スイッチ位置を0に移動
指示し185、火力−設定ガス圧判定手段の火力、設定
ガス圧128を火力を4、設定ガス圧を最大使用ガス圧
113に変更186し、火力設定手段を通らずガス圧判
定手段93に移行する構成としている。従ってスイッチ
位置は0であり、火力表示ランプ56は火力5の状態で
ある。叉設定火力も動作は火力4(スイッチ位置0)で
あるが、ここで操作パネル7から火力DWNキー59を
入力すると火力設定手段91を介す為、正規な状態(変
更箇所はランプ表示を4個、設定ガス圧は最小ガス圧の
×4)の状態になる構成としている。
【0052】図18は総合駆動判定手段98、の内容を
示すもので、個々のこんろの駆動判定手段97の内どれ
かのこんろがスイッチ位置0(火力調節状態)で低速駆
動で有るか判定187し、条件成立時他のこんろもスイ
ッチ位置0で低速駆動であるかを判定188し、条件成
立時は後でスイッチ位置0になったこんろの駆動手段を
一次停止させ189、一次停止記憶装置に記憶させる1
90。低速駆動のこんろがない場合187、一次停止し
ていた流量制御手段100があるか判定191し、条件
成立時は一次停止記憶装置に記憶させた内容を消去し1
92、再駆動を行わす193。
【0053】図19は器具表示状態判定手段92の内容
を示すもので、特定のキーを複数回複数個連続して操作
することにより194テストモードとして判定し19
5、この状態で表示手段99の表示部8に左バーナの2
次ガス圧が表示される196。この状態から該当バーナ
のキー入力が有れば197、該当バーナの2次ガス圧が
表示される198。又、テストモードの取消は電源を切
るか、特定のキーを複数個複数回連続して操作すること
199により解除200する構成としている。
【0054】図20は停電判定手段89の内容を示すも
ので、図2に示す電源回路35内の停電判定回路201
からの信号により停電か否かを判定し202、停電の場
合バックアップ電源35bを駆動させ203、電子回路
25に電力を供給し、表示手段99の表示を停止させ2
04、火力設定手段91の設定火力を強弱の2種類とし
205(詳細説明は省略するが図11に示す火力設定手
段91の火力UP時の加算数を1から5に、火力DWN
時の減産数を1から5に変更する)次段へ進む。停電復
帰時は202バックアップ電源を停止させ206、表示
手段・火力設定手段を復帰させる207構成としてい
る。
【0055】図21は平衡温度判定手段95の内容を示
すもので、現在火力位置が火力5(最大)であるか否か
を判定し208、(もしくは現在火力が火力4の設定ガ
ス圧以上か否かを判定し208)条件成立時火力5にな
ってからX1分経過したか否かを判定し209条件成立
時温度センサー2の温度を検知する温度検知手段102
の温度がK1℃以下か否か判定し210、K1℃以下の
場合X2秒前の温度と現在温度の差がT1℃以内の場合
211、消火指示212を行う構成としている。
【0056】図22は異常温度判定手段96の内容を示
すもので、温度検知手段102の温度が予め定めた危険
予知温度以上になった否か判定213し、条件不成立時
は元の火力に復帰させ214、設定火力記憶手段の記憶
を消去し215、次段に進み、条件成立時には火力を最
小カロリーに指示し216、設定火力記憶手段に元の火
力を記憶し217、前記温度検知手段102の温度が危
険温度以上になったか否か判定し218、条件成立時消
火を指示し219、警報を指示し220、次段に進む構
成としている。
【0057】上記した構成により下記の効果がある。す
なわち図2に図示した如く元遮断弁方式としているため
個々の流量制御手段に遮断弁を設ける事と比較し、消費
電力が少なく、コストも少なくすることが可能となり、
元遮断弁の方式を、吸着・保持タイプ、保持タイプ(吸
着は機械操作で行い保持のみ可能なタイプ)など自在に
選択でき、万一停電状態になっても元遮断弁でガスを遮
断する効果がある。
【0058】図4に示した如く、ガスの制御はギャドモ
ータ駆動としているため、電力を使用する時は火力の設
定変更時で、変更がないときは消費しないため省電形の
構成であり、維持コストも安く、また、制御回路中の電
源回路も安価に出来ると同時に、多数個のこんろであっ
ても1個づつ制御するなどと関連させ、消費電力の変動
を少なく出来る事から電圧変動が非常に少ない回路構成
が可能となり、全体の信頼性向上に効果がある。
【0059】同じく図4に示した如く流量制御手段の流
量制御手段は、ギヤドモータ、ギヤドモータのセレーシ
ョン軸を介し回転運動を往復直線運動に変換するスイッ
チカムを兼用した中継ジョイント、螺旋上のスリットを
設けた軸受け、軸受けに挿入する先端にピンを設けた往
復直線運動を行う軸、スイッチA、スイッチB、から構
成されており、中継ジョイントを介しているため部品精
度、組立精度に特別な注意も必要なく、作動不良が起き
にくい効果がある。又、前記往復直線運動を行う軸にて
弁を押し上げガスの流路を形成するが、図4の停止状態
時には、前記軸と弁の間に隙間がある状態でギャドモー
タが停止するようスイッチA、Bにて構成しているた
め、確実に閉止すると同時に部品精度も高精度を必要と
しない効果がある。また、前記中継ジョイントにスイッ
チカムを設け、スイッチA、Bとの組み合わせにより、
停止、移動、最大火力、火力調節可能位置、最大動作点
の位置を判別可能としたため、停電復帰状態であっても
停止位置に即時復旧が可能で、最大火力時には最小流量
ロス位置に設定し、火力調節可能範囲である事を駆動判
定手段に伝え、最大動作点では緩衝装置により、停止位
置ズレが発生しニードルがニードル受けに圧接しても、
ギャドモーターに過負荷を掛ける事なく停止させれるた
め、器具の故障を防止する効果を有している。
【0060】また、図5の状態は、閉止部にはt1の隙
間を有しニードルとニードル受け間も広い。この状態で
万一ガス圧センサーの故障が発生しても、最大流量はメ
インノズルで規制されているため変化せず異常燃焼も発
生させない効果を有している。
【0061】尚、図5の状態でガスが流れガス圧センサ
ーはガス圧により圧力歪を生じるが、ガス圧センサーの
前に流量を規制するバイパスノズルがある。このバイパ
スノズルは、万一ガス圧センサーが損傷し、微少ガス漏
れであっても、バイパスノズルで規制された流量である
ためセンサ圧力は極端に低下し、ガス圧異常として発見
をしやすくすると同時に、ガス圧センサーが破損して大
量のガスが流出する状態になってもバイパスノズルで規
制する極小量のガス漏れにとどめ危険とならない効果を
有している。
【0062】図8で示す如くニードル部の形状は単一テ
ーパーとせず複数個の円筒叉は円錐形の段階状に形成し
て、流量制御を面積変化と、流速抵抗変化の組み合わせ
で調整する。換言すると低ウオッベガスの調整用帯域と
高ウオッベガス帯域調整用に区分した構成としているが
このことは最小火力量を例えば400Kcal/hと仮定した
とき、国内のガス種に対応する最小火力時のガス流量は
ガス種毎の発熱量によって異なり、又供給ガス圧の設定
もガス種により異なることから、単一テーパーのニード
ル形状にすると、ニードルのストローク・ガス圧状態の
軌跡はプロパンガスなどの場合、調圧ストローク範囲の
極少ない可動域に最小使用ガス圧と最大使用ガス圧が混
在することとなり、駆動装置の機械精度と、ガス圧検知
手段の演算処理速度の相関で調圧値が定まらない結果を
生ずる。これらを解消するにはどのガス種に於いても一
定の調圧ストローク範囲を確保し、また、単位容積当た
りの発熱量が最大であるLPGの最小カロリー規制は特
別にニードル受けに最小流量規制孔を設けることにより
ニードル部の精度を粗仕上げで制作可能となり調圧も容
易に行え、量産効果を期待可能とならしめるものであ
る。
【0063】図10は、ガス種設定手段を示し、従来は
ガス種切り替えの時、最小流量規制用のニードル、バイ
パスキー、ガバナのガス圧を変更するため、調圧不良、
部品誤挿入、ガスシール不良、等の不良が発生する要因
があり、同時に多くの部品交換が必要なため交換経費も
高かった。また最大火力の値により最小火力の値も変化
するため、値に応じた流量制御手段が必要で例えば2口
こんろの場合ガス種と組み合わせると16種類の流量制
御手段が必要であった。本発明ではガス種、カロリー設
定をスイッチ切り替えとしたため1個の流量制御手段で
共用でき、しかも流量制御手段には触れる必要がなくな
ったため従来の問題点を解消することが可能となった。
【0064】図11は、キー操作により点火/消火、火
力調節が可能で、火力の設定は、最小カロリーの値を基
準に設定するため、ガス種切り替え時に於いても、ガス
種にあった最小カロリーを呼び出すのみで各火力の設定
が出来るため、マイクロコンピュータ(中央制御手段)
のROM容量も少なくて済み、また日常使用する火力を
少ない設定火力数で、最も効果的に選択可能とならしめ
た。
【0065】図12は、ガス圧判定手段を示すもので、
メインノズルの流量に相関が有るガス圧を計測するた
め、火力の制御を可能にしている。従って、従来は供給
最低ガス圧でも、燃焼を持続させる為の熱電対の熱起電
力を確保するため、供給標準ガス圧時には、13Aにお
いては40%も上目に見込んだカロリー設定が必要であ
った。本発明ではメインノズル近傍のガス圧(2次圧)
を制御しているため、例えば従来では最小カロリーが4
00Kcal/h迄のものでも、本発明により最小設定ガス
圧を一定に制御可能とならしめたため、400×0.6
=240Kcal/hまで理論的に絞れることとなった。ま
た、中間のカロリーは、最小カロリーのガス圧を基準に
設定していることから、供給ガス圧が多少変動しても、
何時も設定火力に近い火力が得られることから、調理時
間の再現性が確保でき、調理タイマーの信頼性が向上
し、また、調理物によって微少なカロリーコントロール
を必要とする卵料理などに大幅な使い勝手の向上が図れ
る。火力調節は設定火力のガス圧に、2次圧を調圧する
方式としているため、目的の調圧値と2次圧の差の大小
により、差が一定巾内で調圧完了とし、調圧が何時まで
も定まらないことを防ぎ、一定巾以上の時、差の大小に
より流量制御手段100の駆動速度を変化させ、差が少
ないとき、前記駆動速度を低速で正確に目的火力に合わ
せ、差が多いとき前記駆動速度を高速にして目的火力に
早く近ずける構成とならしめた。従ってふきこぼれ等の
緊急に火力を絞りたい場合などにはすばやく対応が可能
でしかも微調圧時には速度を遅くし正確に目的カロリー
に合わせる事が可能となる特長を有している。
【0066】図13および図14は、位置判定手段と流
量制御手段100を示すもので制御状態を2個のスイッ
チ位置により判定し、スイッチのbit状態の変化とし
て各状態への移行を1ステップ変化状態に設定して、各
ステップの移行確認を行うことによりスイッチの故障を
確認すると共に安全性を確保している。同時に移行目的
位置と現在位置の差により、流量制御手段100の速度
を変化させ、早く正確に位置に到達する目的を有し、前
記差の符号により駆動装置の進行方向を決定する役割を
有している。また、最小絞りの時2次ガス圧が目標調圧
時にならない場合でも、強制的に停止させ、機構の破壊
を防ぐ役割を有している。またスイッチ位置が停止状態
にあるときガス圧センサーをチェックし、火力最大値に
あるとき供給ガス圧の異常をチェックするなど位置を明
確にする役割を有している。
【0067】図15は、異常供給ガス圧判定手段にて器
具に供給される供給ガス圧をチェックし、法定ガス圧以
下になった場合報知するものである。一般的に供給ガス
圧が法定ガス圧以下になる事は考え難く、部屋の器具元
栓の半開状態や、ゴム管配管のねじれ、折れ等に起因す
る場合が大半でこのような状態で使用すると、燃焼器具
によっては不完全燃焼で燃焼しガス中毒の原因となった
り、器具の性能を十分に発揮できない状態で使用する事
となる。本発明はこれらの事象が発生した場合警報を発
して報知し、解除してもらう効果を有している。
【0068】図16は、ガス圧センサーを含む2次ガス
圧測定の補正手段であるが、停止状態時ガス圧センサー
部はメインノズルを介して大気解放状態となっているこ
とから、停止状態時に2次ガス圧を測定し、ガス圧0時
の誤差を判別し、基準値との差の大小により一定巾以内
の時、補正する事により、ガス圧センサーの製造誤差を
吸収し安価に組み込む事を可能とし、また、径年変化に
よる誤差を最小限に止め、精度の保持を可能とし、また
基準値との差が多い場合は警報を発して点検の必要を促
し、基準値との差が極端に発生した場合は安全確保のた
め器具を停止させる、セルフチェック機能を持ち、高精
度で安心、安全に使用して頂ける効果を有している。
【0069】図17は、高いガス圧をハイカットする手
段であるが、従来はガバナが使用されており、ガス種変
換時、ガバナ設定値の変更が必要とともに、ガバナによ
る流量ロスのため、燃焼状態に差があり燃焼条件設定に
難題があり、とくにこんろバーナ等には使用しにくい状
態で、異常ガス圧時などに於いては、器具が過大温度上
昇となる事があった。本発明に於いてはガバナを使用せ
ずノズル近傍の2次ガス圧を一定に制御するためバーナ
燃焼特性も従来と同じで、特殊な配慮を必要とせず、且
つ、設定火力に対して常に一定の火力が得られる効果を
有している。
【0070】図18は、総合駆動判定手段を示すもの
で、火力調節を行う場合粗調圧と、微調圧に分け粗調圧
時は複数個のこんろを同時に作動させ、微調圧時には、
他こんろを一次停止させ、1個づつ調圧させる構成と
し、粗調圧時にはふきこぼれ等に対処して早く火力を絞
れるといった効果があり、微調圧時にはマイクロコンピ
ュータ(中央制御手段)の処理能力との調合、複数個の
圧力センサーの逐次変換などコストメリットと精度向上
を図る特長を有している。
【0071】図19は、個々のバーナの2次ガス圧を表
示管に表示する手段である。表示管の表示は通常調理の
残時間や、てんぷらなどに使用する油を入れた鍋底温度
等を表示する構成となっているが特定のキー操作を行う
事により、個々のバーナの2次ガス圧を表示可能として
いる。2次ガス圧を表示する事により、製造時の性能確
認が特殊な計器を必要とせず、測定準備もキー操作のみ
で容易に可能となり、サービス時にも同様の利便性が得
れる事となり、点検時間の短縮もはかれる事となる。
【0072】図20は、停電時においても調理器具を使
用可能とすべく、バックアップ電源から電力を供給する
方法であるが、バックアップ電源の容量は、大容量を必
要とせず、しかも長時間使用可能とさせるため、最小必
要限度の消費電力に止めることを目的とし、表示と火力
調節の省電を行う構成として、小容量長時間使用を実現
する効果がある。
【0073】図21は、温度センサーの温度を検知し、
油温度が異常高温になり、油が発火するてんぷら火災を
防ぐ目的に使用する温度センサーの温度検知に関する発
明で図23に示す1例の如く、制御回路は温度センサー
の短絡、開放状態を検知すべく、温度センサーの入力端
をA、Bの2系統でマイクロコンピュータ(中央制御手
段)に入力する構成として、万一、一端が故障しても他
の一端で感知させ、安全性を考慮した配慮が行われV1
点の電圧が短絡、開放状態時、0VもしくはVcc(電源
電圧)になることを利用して、センサー故障時の安全性
を確保している。しかし、この方法では温度センサーの
中間電位故障については発見できなく(例えば模擬抵抗
R1を温度センサーに付加すると抵抗変化が非常に少な
くなり、鍋底温度の温度検知を正確に行わない。)不安
全側に動作する事となる。この課題を解消する場合、図
24に示す如く4(不安全側故障時の温度センサー温
度)の状態を検知する事が必要である。この4の曲線は
油、水に関わらず温度上昇が非常に少ない。しかし単に
温度上昇のみを比較すると、例えば、火力最小時に高負
荷調理の場合などでは、同一類似の曲線となり、良品も
故障品と判定する結果となる。本発明ではこの課題を解
消するため、火力が最大で一定時間が経過した事を確認
させる方法として、最大火力設定位置か、を現在位置判
定手段で確認する方法と、ガス圧判定手段により最大火
力の2次ガス圧になっているかの2方法をの内いずれか
と、温度と温度勾配を元に温度センサーの良否判定をお
こなわせしめる構成とし、安全で信頼性の高い温度セン
サーの故障判定方法を器具に取り入れようとするもので
ある。
【0074】なお圧力センサー使用の例としてガス調理
器を一例として記載したが、本発明の効果は、ガス調理
器のみならず、ガス燃焼器具全般に使用可能であり、特
にガスファンヒーター、ガス給湯器、等には有効な燃焼
装置となり得る。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明のガスの燃焼装置に
よれば次の効果が得られる。
【0076】(1)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差を是
正しガス圧がないときの基準点を常に校正出来ることに
より、ガスこんろの最小火力は少ないほどよく400Kc
al/h程度が普通使用されている。そのときのガス圧は
ガス種によって異なるが2mmH20近辺でありそのため
ガス圧がないときの基準点が非常に大切となる。常に雰
囲気温度や、経年変化による誤差の補正が必要であり、
補正する事により正確なガス圧が計測出来る。
【0077】(2)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差が多
い場合報知することにより、突然使用できなくなる前に
報知し、使用しながら修理依頼を行う事が可能となる。
【0078】(3)ガス圧判定補正手段を備えた事によ
り雰囲気温度や、計測誤差経年変化による計測誤差が多
い場合などの、ガス圧感知部が故障した場合、燃焼状態
が制御できないため危険防止のため燃焼させない。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における調理器の斜視図
【図2】同実施例のガス、電子回路のブロック図
【図3】操作パネルの拡大図
【図4】流量制御手段のガス閉止時の拡大断面図
【図5】流量制御手段の最大火力時の拡大断面図
【図6】流量制御手段の中間火力調節時の拡大断面図
【図7】流量制御手段の調節範囲限度時の拡大断面図
【図8】流量制御手段の最小火力規制孔部を示す拡大断
面図
【図9】ガス燃焼装置の各種判定手段の基本概要を示す
ブロック図
【図10】ガス種設定手段の内容を示す図
【図11】火力設定手段の概要を示す図
【図12】ガス圧判定手段の内容を示す図
【図13】位置判定手段の内容を示す図
【図14】駆動判定手段の内容を示す図
【図15】供給ガス圧異常判定手段の内容を示す図
【図16】圧力センサー0次ガス圧補正判定手段の内容
を示す図
【図17】ガス圧ハイカット手段の内容を示す図
【図18】総合駆動判定手段の内容を示す図
【図19】器具表示状態判定手段の内容を示す図
【図20】停電判定手段の内容を示す図
【図21】平衡温度判定手段の内容を示す図
【図22】異常温度判定手段の内容を示す図
【図23】温度センサー抵抗変化を電圧変換する概略電
子回路図
【図24】温度センサーの正常時と異常時の検知温度を
示す図
【図25】従来例の器具斜視図
【図26】従来例の操作パネル部拡大図
【図27】従来例のガス制御装置の説明図
【符号の説明】
1 バーナ 2 温度センサー 8 表示管 25 電子回路 28 流量制御手段 31 ノズル 36 中央制御手段(マイクロコンピュータ) 40 カロリー切換スイッチ 41 ガス種切換スイッチ 49 圧力センサー変換回路 77 スイッチA 78 スイッチB 79 絞り機構部 86 ガス圧検知手段(圧力センサー)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24C 3/12 F24C 3/12 L (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/18 F23N 1/00 103 F23N 5/24 113 F24C 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを燃焼させるバーナと、このバーナ
    にガスを供給するノズルと、このノズルに供給するガス
    の供給量を制御する流量制御手段と、この流量制御手段
    と前記ノズルとの間のガスの圧力を検知するガス圧検知
    手段と、前記バーナにおけるガスの火力を設定する火力
    設定手段と、前記火力設定手段と前記ガス圧検知手段に
    接続された中央制御手段よりなり、前記中央制御手段は
    前記バーナの火力が前記火力設定手段により設定された
    燃焼状態になるように前記バーナへのガスの供給量を前
    記ガス圧検知手段の信号により流量制御手段を駆動し
    て、所定の値に制御する構成とし、前記流量制御手段に
    は、ガス通路を開閉させる閉止手段を設け、さらに中央
    制御手段には、前記閉止手段が閉状態時の前記ガス圧検
    知手段に加わるガス圧値(大気圧値)が所定値以内で
    ればそのガス圧値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段
    に記憶された値を大気圧値として基準値の変更補正を行
    うガス圧判定補正手段を設けたガスの燃焼装置。
  2. 【請求項2】 流量制御手段には、閉止手段に加えて絞
    り手段と絞り手段の駆動手段を設け、さらに中央制御手
    段は、前記閉止手段が閉状態時の前記ガス圧検知手段に
    加わるガス圧値(大気圧値)が所定値を越えた場合、報
    知することを特長とする請求項1記載のガスの燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 流量制御手段には、閉止手段に加えて絞
    り手段と絞り手段の駆動手段を設け、さらに中央制御手
    段は、前記閉止手段が閉状態時の前記ガス圧検知手段に
    加わるガス圧値(大気圧値)が所定値を越えた場合、燃
    焼を停止させることを特長とする請求項1記載のガスの
    燃焼装置。
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