JP3189331U - 電解コンデンサの電解液防護構造のacアダプタケース - Google Patents
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Abstract
【課題】電解コンデンサを取り囲む外部ケース等を備えることなく、電解コンデンサからの電解液の流出による絶縁不良、短絡等の2次的被害を防ぐACアダプタケースを提供する。【解決手段】交流電源の入力電圧を整流・平滑した直流電圧を、スイッチング手段と高周波トランスを介して整流・平滑し、低圧の直流電圧に変換して出力するACアダプタにおいて、ACアダプタは、2分割されたACアダプタケース4と、プリント基板1と、ACインレット2と、電解コンデンサ3a,3bとを含み、ACインレットと電解コンデンサが実装されたプリント基板にはスリットAが設けられ、ACアダプタケースの内側には内壁4a,4bが備えられ、内壁の一部4aがスリットAを貫通してACインレットと電解コンデンサ間を分離する。【選択図】図2
Description
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本考案は、防爆弁を備える電解コンデンサとACインレットをアダプタケース内に分離して収容するための構造に係わる。
本考案は、防爆弁を備える電解コンデンサとACインレットをアダプタケース内に分離して収容するための構造に係わる。
大きな容量を提供するコンデンサとして電解コンデンサが広く使用されている。電解コンデンサは、例えば、1組のアルミ箔の表面にそれぞれ誘電体酸化膜等を形成し、これらをセパレータと共に巻回してコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子を電解液と共にアルミケースの中に封入することによって構成されている。
上述のような電解コンデンサに過電圧が加えられたときには、電解液が気化することによりアルミケース内の圧力が高くなる。このため、電解コンデンサは、防爆弁を備えている。そして、アルミケース内の圧力が規定値以上に上昇すると、その防爆弁が開くことにより爆発が回避される。
しかしながら、防爆弁が開放されると、電解液がアルミケースの外部に流出または飛散することになる。このとき、例えば、電解コンデンサに交流入力電圧を整流した電圧が与えられており、且つその電解コンデンサの周囲にACインレットの構造物が設けられている場合には、流出または飛散した電解液によって発煙したり、ACインレットとの絶縁がとれなくなるおそれがある。すなわち、部品間の短絡により破損が拡大するおそれがある。
この問題を解決する構造として、特許文献1には、電解コンデンサを取り囲む外部ケースを備え、電解コンデンサの防爆弁開口部付近に電解液を吸収する吸収部材を用いた蓋部を設けたものが記載されている。この構造によれば、防爆弁が開放された場合であっても、電解液は外部ケースの外へは流出または飛散しない。
また、特許文献2には、プリント基板に実装された電解コンデンサの周辺に防火ケースの金属板を覆い固定して、電解液の噴出により誘因される発火を防止するものが記載されている。この構造によれば、防爆弁が開放された場合であっても、電解液の流出または飛散はかなり改善できる。
特開平4−12515号公報
特許第3787849号公報
また、特許文献2には、プリント基板に実装された電解コンデンサの周辺に防火ケースの金属板を覆い固定して、電解液の噴出により誘因される発火を防止するものが記載されている。この構造によれば、防爆弁が開放された場合であっても、電解液の流出または飛散はかなり改善できる。
上述のように、特許文献1、特許文献2に記載の構造では、電解液の流出に係わる問題は解決するが、電解コンデンサを収容するスペースを大きくする必要が生じる。
本考案の目的は、電解コンデンサのみを取り囲む外部ケース等を備えることなく、電解コンデンサからの電解液の流出による絶縁不良、短絡等の2次的被害を防ぐための構造を提供することである。
本考案の電解コンデンサの収容構造は、プリント基板に実装された電解コンデンサの実装領域と、同じプリント基板に実装されたACインレットを実装領域との間にアダプタケースの内壁を設け、分離した状態でアダプタケースを勘合させるものである。
さらに、ACインレットが実装されたプリント基板において、ACインレット外周の一部にスリットを設け、アダプタケースの内壁をスリット部分で貫通させて内壁同志を勘合し、ACインレットの電極またはプリント基板のパターンに電解液を飛散させない構造を備える。
さらに、ACインレットが実装されたプリント基板において、ACインレット外周の一部にスリットを設け、アダプタケースの内壁をスリット部分で貫通させて内壁同志を勘合し、ACインレットの電極またはプリント基板のパターンに電解液を飛散させない構造を備える。
上記アダプタケース構造によれば、電解コンデンサとACインレットとの間がアダプタケース内壁によって隔てられるので、防爆弁から放出される電解液がACインレットの電極またはその周辺回路に達することはない、よって、電解液に起因する絶縁不良、または短絡が発生することを回避できる。また、電解コンデンサ用のケース等を用意する必要がないので、電解コンデンサの実装スペースが大きくなることはない。
本考案によれば、電解コンデンサの実装スペースを大きくすることなく、その電解コンデンサからの電解液の流出による、絶縁不良、または短絡等を防ぐことができる。
また、ACインレット近傍の内壁により、電解コンデンサとACインレットの実装領域とを分離して絶縁を確保できる。
また、ACインレット近傍の内壁により、電解コンデンサとACインレットの実装領域とを分離して絶縁を確保できる。
図1は、本考案に係わるリント基板(半田面視)の一例を示す図である。図1において、ACインレット2が実装されているプリント基板1には、ACインレット2の一方の側面にスリットAが設けられている。
図2は、本考案に係わるACアダプタケースの下側ケース4と部品が実装されたプリント基板1の外形を示す図である。図2(a)に示すプリント基板1にはACインレット2、電解コンデンサ3a、3b等が実装されている。ここで、ACインレット2と電解コンデンサ3a、3bとの実装された間に図1で示したスリットAが備えられている。
図2(a)に示す部品が実装されたプリント基板1は、図2(b)に示す下側ケース4に組み込まれる。ACアダプタケースの下側ケース4には内壁4a、4bが備えられている。内壁4aはプリント基板1のスリットAの位置に設置され、プリント基板1が下側ケース4に組み込まれた時にプリント基板1のスリット幅と干渉しない厚みになっている。また、内壁4bはプリント基板1を支える支柱の役割を持たせている。
なお、図2に示した内壁4a、4bは、下側ケース4の長手方向に対して垂直に設置されているが、プリント基板1に実装されるACインレット2及びACラインに接続される部品と、電解コンデンサ3a、3bとの実装に合わせて、各々を分離する形状に変更してもよい。
また、図2(c)に内壁4a、4bの拡大図を示すが、内壁aの端面には、凸状の形状を備えている。これは、後述するACアダプタケースの上側ケースとの勘合時に、上側と下側のケースを超音波溶着させるための糊しろになる。
図2(a)に示す部品が実装されたプリント基板1は、図2(b)に示す下側ケース4に組み込まれる。ACアダプタケースの下側ケース4には内壁4a、4bが備えられている。内壁4aはプリント基板1のスリットAの位置に設置され、プリント基板1が下側ケース4に組み込まれた時にプリント基板1のスリット幅と干渉しない厚みになっている。また、内壁4bはプリント基板1を支える支柱の役割を持たせている。
なお、図2に示した内壁4a、4bは、下側ケース4の長手方向に対して垂直に設置されているが、プリント基板1に実装されるACインレット2及びACラインに接続される部品と、電解コンデンサ3a、3bとの実装に合わせて、各々を分離する形状に変更してもよい。
また、図2(c)に内壁4a、4bの拡大図を示すが、内壁aの端面には、凸状の形状を備えている。これは、後述するACアダプタケースの上側ケースとの勘合時に、上側と下側のケースを超音波溶着させるための糊しろになる。
図3は、本考案に係わるACアダプタケースの上側ケース5並びにプリント基板1を実装した下側ケース4の外形を示す図である。ACアダプタケースの上側ケース5には内壁5a、5bが備えられている。内壁5aはプリント基板1のスリットAの位置、すなわち下側ケース4の内壁4aの位置に設置され、プリント基板1のスリット幅と干渉しない厚みになっている。また、内壁5bは下側ケース4の内壁4bの位置に設置され、プリント基板1を部品実装面側から抑える支柱の役割を持たせている。また、内壁5a、5bはACインレット等のACラインに接続される部品と、AC電圧を整流平滑したDC電圧が印加された部品、すなわち電解コンデンサ等の部品とを分離して収納する内壁となる。
図4は、本考案に係わるACアダプタケースの上側ケース並びに下側ケースの外形を示す平面図である。ここで、各ケースの外周の勘合面及び内壁4a、5aの辺の勘合面には前述の凸状の糊しろ、或いは凹状の相補的な形状になっていて、ケースを勘合した時に超音波溶着しやすい形状を備える。
上述の収容構造において、電解コンデンサ3a、3bのアルミケース内の圧力が上昇して防爆弁が開弁したものとする。この場合、電解液はアルミケースの外部に放出(流出または飛散)される。しかし、電解コンデンサ3a、3bとACインレット2との間には、内壁4a、5a、及び4b、5bで分離されている。このため、電解コンデンサ3a、3bから放出される電解液がACインレット2にまで達することはない。したがって、絶縁不良、又は短絡が発生することが回避される。
このように、実施形態のACアダプタケース構造によれば、電解コンデンサ3a、3bの電解液の流出に起因する絶縁不良、短絡等の2次的被害を防ぐことができる。また、ACインレット側面のプリント基板にスリットAを設け、内壁4a、5aでACインレットの端子部分を電解コンデンサ3a、3bから隔離することで、より確実に絶縁することが可能になる。
また、実施形態のケース構造は絶縁対策だけでなく、内壁4b、5bにより、ACアダプタを持ち運び時のプリント基板1の振動を抑制する機能も実現できる。
また、実施形態のケース構造は絶縁対策だけでなく、内壁4b、5bにより、ACアダプタを持ち運び時のプリント基板1の振動を抑制する機能も実現できる。
本考案は、ACアダプタ等の小型電源装置に利用できる。
1 プリント基板
2 ACインレット
3a,3b 電解コンデンサ
4 下側のACアダプタケース
5 上側のACアダプタケース
2 ACインレット
3a,3b 電解コンデンサ
4 下側のACアダプタケース
5 上側のACアダプタケース
Claims (3)
- 交流電源の交流入力電圧を整流・平滑した直流電圧を、スイッチング手段と高周波トランスを介して整流・平滑し、低圧の直流電圧に変換して出力するACアダプタにおいて、
前記ACアダプタは、少なくとも2分割されたACアダプタケースを一体化した構造と、プリント基板と、ACインレットと、電解コンデンサとを有し、
前記プリント基板に前記ACインレットと前記電解コンデンサが実装され、かつ、前記ACインレットと前記電解コンデンサ間にはスリットが設けられ、
前記ACアダプタケースの内側には内壁が備えられ、前記内壁の一部が前記スリットを貫通して前記ACインレットと前記電解コンデンサ間を分離する構造を備えることを特徴とするACアダプタケース。 - 前記ACアダプタケースは、前記分割されたケースを勘合した状態で超音波振動を印加することで、勘合部分が超音波溶着され、ケースが一体化されることを特徴とする請求項1記載のACアダプタケース。
- 前記スリットを貫通する前記ACアダプタケースの内壁の一部は、前記分割されたケースを勘合した状態で各内壁の辺同志が勘合する構造であって、
前記ケースを勘合した状態で超音波振動を印加することで、前記内壁の一部が超音波溶着されることを特徴とする請求項2記載のACアダプタケース。
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JP2013007307U JP3189331U (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 電解コンデンサの電解液防護構造のacアダプタケース |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015189190A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | キヤノン株式会社 | 電源装置及び画像形成装置 |
US10498201B2 (en) | 2016-12-27 | 2019-12-03 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Electric compressor |
US11792919B2 (en) | 2019-03-15 | 2023-10-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Case with isolation barriers |
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