JP3188878B2 - Ｅｇｒクーラの構成部材の仮止め方法 - Google Patents

Ｅｇｒクーラの構成部材の仮止め方法

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茂樹 木村
正章 林
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Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
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Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
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    • F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F9/02—Header boxes; End plates
    • F28F9/0246—Arrangements for connecting header boxes with flow lines
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00—Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0001—Recuperative heat exchangers
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    • F28F2265/32—Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for limiting movements, e.g. stops, locking means

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＥＧＲクーラの各
構成部材をろう付けする際の仮止め方法に関し、特に、
ケーシング等の板状部材に形成した取付穴に、パイプ等
の筒状部材を仮止めする場合に好適なＥＧＲクーラの構
成部材の仮止め方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関のＥＧＲ（Exhaust Gas Recirc
ulation ：排気再循環）において排気ガスを冷却するＥ
ＧＲクーラには、ケーシング等の板状部材に取付穴を形
成し、該取付穴にパイプ等の筒状部材を固定した部分が
多数存在する。
【０００３】図５及び図６において、１は一般的なＥＧ
Ｒクーラであり、両側が開口した円筒状のケーシング２
と、該ケーシング２の両開口部に固定した複数の取付穴
を有する円板状のプレート３Ａ，３Ｂと、これらプレー
ト３Ａ，３Ｂの各取付穴に両端を固定することによって
ケーシング２内に並列に配置した複数本のチューブ４
と、ケーシング２の両側にそれぞれ固定したヘッダ５
Ａ，５Ｂと、ケーシング２の周壁に離間して固定したボ
ス６Ａ及びパイプ６Ｂとで構成してある。
【０００４】このようなＥＧＲクーラ１を製作するにあ
たり、各構成部材の接合は、主に炉中一体ろう付け法に
よって行なわれるが、その前段階として、各構成部材ど
うしを組み合わせておく必要があり、その際に、位置決
めやバラケ防止のために仮止めが必要となる。
【０００５】そこで、従来のケーシング２とパイプ６Ｂ
の仮止め方法として、図７に示すように、先ずケーシン
グ２の周壁にパイプ６Ｂの下端直径と同径の取付穴７を
穿設し、該取付穴７内にパイプ６Ｂの下端部を押し込ん
で摩擦的係合により仮止めする方法や、図８に示すよう
に、両構成部材２，６Ｂの接合部周囲の複数箇所を溶接
によって点付け８することにより仮止めする方法があっ
た。
【０００６】また、他の仮止め法としては、図９に示す
ように、ケーシング２の周壁にバーリング穴９を形成す
るとゝもに、パイプ６Ｂの下端部近傍に環状膨出部１０
を形成する。そして、バーリング穴９内にパイプ６Ｂの
下端部を挿入し、環状膨出部１０をバーリング穴９の上
方フランジ部９Ａに当接させ、パイプ６Ｂの外周面を上
方フランジ部９Ａで支えることにより仮止めする。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図７に示す摩
擦的係合による仮止め方法では、寸法誤差によってパイ
プ６Ｂの外径が取付穴７の内径より小さくなってしまっ
た場合、両者間の摩擦力が低下して仮止めすることがで
きないう問題があった。このため、パイプ６Ｂの外径と
取付穴７の内径に高精度の寸法公差が要求され、不良品
の発生率が高くなって歩留りが悪くなるという問題もあ
った。また、図８に示す点付け８による仮止め方法で
は、溶接によって製品の耐蝕性が劣化するという問題が
あった。
【０００８】さらに、図９に示すバーリング穴９と環状
膨出部１０による仮止め方法では、該バーリング穴９の
内側面がケーシング２に対して垂直でなければならず、
これに多少でも誤差が生じると、該バーリング穴９に挿
入したパイプ６Ｂが傾いた状態で仮止めされることにな
る。このため、高精度のバーリング加工が要求され、図
７に示す仮止め方法と同様、不良品の発生率の増加によ
って歩溜りが悪くなるという問題があった。
【０００９】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、ケーシング等の板状部材に形成した取付穴の
内径と、これに挿入されるパイプ等の筒状部材の外径と
に多少の寸法誤差が生じても、簡単かつ確実に仮止めす
ることができるＥＧＲクーラの構成部材の仮止め方法の
提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るＥＧＲクーラの構成部材の仮止め方法
は、ＥＧＲクーラのケーシングにパイプ又はボスなどの
筒状部材を仮止めする方法であって、前記ケーシングに
形成した取付穴に前記筒状部材を挿入し、次いで、該取
付穴の周囲を間隔をおいて上下から加圧して余肉を移動
させ、該余肉の移動により前記取付穴の内側に形成され
た複数個の膨出部で前記筒状部材を押圧して仮止めし、
その後、前記ケーシングと筒状部材を加熱炉に入れ、仮
止めした部分を一体にろう付けして前記ケーシングに筒
状部材を最終的に固定するようにしてある。
【００１１】また、本発明のＥＧＲクーラの構成部材の
仮止め方法は、ＥＧＲクーラのプレートに複数本のチュ
ーブを仮止めする方法であって、前記プレートに形成し
た複数の取付穴に各チューブをそれぞれ挿入し、次い
で、各取付穴の周囲を間隔をおいて上下から加圧して余
肉を移動させ、該余肉の移動により前記取付穴の内側に
形成された複数個の膨出部で各チューブを押圧して仮止
めし、その後、前記プレートと各チューブを加熱炉に入
れ、仮止めした部分を一体にろう付けして前記プレート
に各チューブを最終的に固定するようにしてある。
【００１２】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第一実施形態に係
るＥＧＲクーラの構成部材の仮止め方法について図１乃
至図３を参照して説明する。図１において、１１はＥＧ
Ｒクーラを構成する円筒状のケーシングであり、周壁に
取付穴１３が穿設してある。そして、図中の鎖線で示す
ように、該取付穴１３にパイプやボスなどの筒状部材１
２を仮止めする。
【００１３】具体的には、図２に示すように、筒状部材
１２の下端部を取付穴１３に挿入する。次いで、図３に
示すように、取付穴１３の裏面側に図示しない受金具を
設置した後、該取付穴１３の周囲にケーシング１１の表
面側から所定間隔毎にポンチＰによって圧力を加える
と、該取付穴１３の周囲に窪み１４が形成される。する
と、図１に示すように、前記窪み１４部分の余肉が取付
穴１３の中心方向へ移動し、該取付穴１３の内側に複数
個の膨出部１５が突設される。
【００１４】これら膨出部１５が、取付穴１３に挿入し
た筒状部材１２の周壁面を前記中心方向にそれぞれ強く
押圧することにより、該筒状部材１２が取付穴１３に仮
止めされる。その後、この仮止め状態を保ちながらケー
シング１１と筒状部材１２を加熱炉に入れ、仮止めした
部分を一体にろう付けしてケーシング１１に筒状部材１
２を最終的に固定する。
【００１５】次に、本発明の第二実施形態に係るＥＧＲ
クーラの構成部材の仮止め方法について図４を参照して
説明する。同図において、２１はプレートであり、前記
ケーシング１１の両開口部に固定される。該プレート２
１には、複数の取付穴２３が穿設してある。また、２２
は複数本のチューブであり、プレート２１の各取付穴２
３に両端を固定することによって前記ケーシング１１内
に並列に配置される。
【００１６】プレート２１の取付穴２３にチューブ２２
を仮止めする場合も、上記実施形態と同様に、取付穴２
３にチューブ２２を挿入した後、該取付穴２３の周囲数
カ所に所定間隔をおいてポンチＰで圧力を加え、窪み２
４を形成する。すると、該窪み２４部分の余肉が取付穴
２３の中心方向へ移動し、該取付穴２３の内側に複数個
の膨出部（図１の符号１５参照）が突設され、これによ
ってチューブ２２が取付穴２３に仮止めされる。
【００１７】
【発明の効果】本発明のＥＧＲクーラの構成部材の仮止
め方法によれば、ケーシング等に形成した取付穴にパイ
プ等の筒状部材を挿入した後、該取付穴の内側に膨出部
を突設してこれら構成部材を仮止めするようにしてある
ので、これら取付穴と筒状部材とに多少の寸法誤差が生
じた場合でも、簡単かつ確実に両構成部材を仮止めする
ことができる。
【００１８】これにより、高精度かつ高品質の製品を廉
価に提供することができるとゝもに、溶接による点付け
をしないので、一体ろう付け後における製品の耐蝕性が
劣化しないという諸効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施形態に係るＥＧＲクーラの構
成部材の仮止め方法を説明するための平面図である。
【図２】本仮止め方法の第１工程を示す部分断面斜視図
である。
【図３】本仮止め方法の第２工程を示す部分断面斜視図
である。
【図４】本発明の第二実施形態に係るＥＧＲクーラの構
成部材の仮止め方法を説明するための部分断面斜視図で
ある。
【図５】一般的なＥＧＲクーラを斜視図である。
【図６】図５の縦断面図である。
【図７】従来の摩擦的係合による仮止め方法を示す部分
断面斜視図である。
【図８】従来の点付けによる仮止め方法を示す部分断面
斜視図である。
【図９】従来のバーリング穴と環状膨出部による仮止め
方法を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
１１ ケーシング １２，２２ 取付穴 １３ パイプ １４，２４ 窪み １５ 膨出部 ２１ プレート ２３ チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F28F 9/00 - 9/26 F02M 25/07 580 F16L 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＥＧＲクーラのケーシングにパイプ又は
    ボスなどの筒状部材を仮止めする方法であって、前記ケ
    ーシングに形成した取付穴に前記筒状部材を挿入し、次
    いで、該取付穴の周囲を間隔をおいて上下から加圧して
    余肉を移動させ、該余肉の移動により前記取付穴の内側
    に形成された複数個の膨出部で前記筒状部材を押圧して
    仮止めし、その後、前記ケーシングと筒状部材を加熱炉
    に入れ、仮止めした部分を一体にろう付けして前記ケー
    シングに筒状部材を最終的に固定することを特徴とする
    ＥＧＲクーラの構成部材の仮止め方法。
  2. 【請求項２】 ＥＧＲクーラのプレートに複数本のチュ
    ーブを仮止めする方法であって、前記プレートに形成し
    た複数の取付穴に各チューブをそれぞれ挿入し、次い
    で、各取付穴の周囲を間隔をおいて上下から加圧して余
    肉を移動させ、該余肉の移動により前記取付穴の内側に
    形成された複数個の膨出部で各チューブを押圧して仮止
    めし、その後、前記プレートと各チューブを加熱炉に入
    れ、仮止めした部分を一体にろう付けして前記プレート
    に各チューブを最終的に固定することを特徴とするＥＧ
    Ｒクーラの構成部材の仮止め方法。
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