JPS5919874Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPS5919874Y2
JPS5919874Y2 JP10404579U JP10404579U JPS5919874Y2 JP S5919874 Y2 JPS5919874 Y2 JP S5919874Y2 JP 10404579 U JP10404579 U JP 10404579U JP 10404579 U JP10404579 U JP 10404579U JP S5919874 Y2 JPS5919874 Y2 JP S5919874Y2
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JP
Japan
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brazing
mounting plate
joints
oil
plate
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JP10404579U
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JPS5623874U (ja
Inventor
利郎 梶原
孝之 雪城
Original Assignee
株式会社デンソー
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用オイルクーラ、冷房用蒸発器等に用い
られる熱交換器において、ろう付構造の改良に関する。
第1図および第2図は本考案を適用する積層型アルミニ
ウム熱交換器の一例を示すもので、主に自動車用オイル
クーラとして用いられるものであり、1は入口ジヨイン
ト、2は出口ジヨイント、3は自動車の取付板で、プレ
ス加工により作られ、出入口ジヨイント1,2と固定さ
れている。
4はチューブプレートであり、一対のチューブプレート
4を重合して接合することにより、オイル通路をなすチ
ューブを形成する。
このチューブの内側通路には第2図のごとくオイル側の
フィン5が挿入されオイル通路6が形成される。
また、各チューブプレート4にはそれぞれオイル通路6
の両端部を互いに連通させるための穴4b付のカップ部
4aが一体形成されている。
7は端板で、チューブプレート5と同様にカップ部7a
が形成されているが穴は設けられておらず、従ってオイ
ル通路とは無関係のものである。
上記チューブは多数積層され、各チューブの間および端
板7との間に空気側のフィン8が挿入されている。
そして、熱交換器の製造に際しては、各部品を第1図図
示の状態に組付けた後、この組付状態を治具により保持
して真空加熱炉内へ挿入して、真空ろう付法により各部
を一体ろう付するようにしている。
ところで゛、入口ジヨイント1および゛出口ジヨイント
2を取付板3にろう付固定する場合、この両ジヨイント
1,2と図示しないオイル人出用パイプとを予め設定し
た方向に接続するために、両ジヨイント1,2は特定の
方向に位置決めする必要がある。
その場合、従来ではろう付前に耐熱性の治具にてジヨイ
ント1,2と取付板3とを位置決めしてろう付する方法
が提案されているが、これはステンレスで製作された耐
熱性治具と、アルミニウムからなる熱交換器部材との熱
膨張の差によりろう付時に熱交換器部材が変形し、寸法
精度が出にくいという欠点がある。
このため、ろう付前に第3図に示す如くジヨイント1,
2のうち取付板3の穴3aと嵌合している突出部1a、
2aの先端の全周部分を口拡することにより、ジヨイン
ト1,2と取付板3との位置決めを行う方法も提案され
ており、この方法は作業性、寸法精度の面では前記の治
具を用いる方法より優れている。
しがし、取付板3として両側にろう材がクラッドされた
材料を使用する場合には、取付板3とジヨイント1,2
とが内外両面ともろう付されるので問題は発生しないが
、例えば第1図図示のものが二輪車用オイルクーラとし
て用いられる場合には、外表面にろう材があるとろう付
後、ろう材により表面がガサガサの状態に荒れて外観不
良となるので、取付板3として外側にはろう材のない材
料を使用する必要が生じる。
ところが、この場合にはジヨイント1,2の段付面1b
、2bと取付板3の上面とが接している部分Aにろう材
が回らなくなり、その結果ジヨイント1,2部のろう付
強度が低下し、自動車装着状態において破損する恐れが
あるという問題があった。
本考案は上述の諸点に鑑みて案出されたもので、ジヨイ
ント1,2のごとき通路部材の突出部1a、2aと、取
付板3のごとき板部材の穴3aとの嵌合部を部分的に圧
接させて位置決めを行い、この圧接部以外の部分には隙
間が生じるようにし、もって板部材として内側のみにろ
う材を被覆した材料を用いても前記隙間を通ってろう材
が板部材の外面側へ回り、通路部材と板部材とを確実に
ろう行固定できる熱交換器を提供することを目的とする
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
本考案を適用する熱交換器の全体構造は第1図および第
2図に示すものと同じであり、二輪車用オイルクーラと
して使用される場合には図示しないエンジンから吐出さ
れた高温のエンジンオイルが入口ジヨイント1から流入
し、ここがらオイルは一対のチューブプレート4によっ
て形成される多数のオイル通路6に分岐され、このオイ
ル通路6を通過する間にオイルはオイル側フィン5、チ
ューブプレート4、および空気側フィン8を介して冷却
空気中に放熱することによって冷却され、次いで反対側
のカップ部4aに集り、出口ジヨイント2から流出する
車体との取付は取付板3を介して行うようになっている
本考案はこのような熱交換器においてジヨイント1,2
と取付板3とのろう付構造に特徴を有するもので、この
部分について説明すると、出入口ジヨイント1,2は形
状が複雑であるため、その外形は冷鍛加工により形成す
る。
従って、段付面1b、2b、この段付面1b、2bから
突出する細い突出部1a、lb等は冷鍛加工により形威
しである。
また、オイル通路1c、2cは切削加工により形成しで
ある。
このジヨイント1,2の材質としては例えばアルミニウ
ム合金A 3003が好適である。
このジヨイント1,2にはそれぞれ図示しないオイル導
入用パイプおよびオイル還流用パイプが接続されるよう
になっている。
一方、取付板3には上記ジヨイント1,2の突出部1a
、2aが挿入される円形の穴3aがあけてあり、かつそ
の材質としては、外側の面がろう材により荒れないよう
に内側の面のみにろう材を被覆したアルミニウムクラツ
ド材が用いてあり、具体的には真空ろう付に適したアル
ミニウムクラツド材X7(芯材がA 3003で、ろう
材がX 4004)が用いである。
ジヨイント1,2の突出部1a、2aの形状は、取付板
3と組付ける前の状態では円筒状に形威してあり、かつ
その外径は取付板3の穴3aの径より若干小さく設計し
である。
そして、ジヨイント1,2の段付面1b、2bを取付板
3の外側の面、換言すればろう材が被覆されていない面
に当接すると共に、前記突出部1a、2aを取付板3の
穴3aに嵌入し、しかる後突出部1aをその内側から4
点でかしめて、第4図のごとく四角形状に変形させ、四
角形の頂部のみで穴3aの内周に圧接させる。
9はその圧接部を示す。これにより、ジヨイント1,2
と取付板3との相対的な位置関係が固定され、ジヨイン
ト1,2が予め設定された方向に位置決めされる。
ここで、取付板3の穴3aと突出部1a、2aは部分的
に圧接しているだけであるので、圧接部9以外の部分に
は隙間10が形威される。
一方、チューブプレート4はその材質として真空ろう付
に適した芯材A 3003にろう材としての皮材X 4
004を両面にクラッドしたアルミニウムクラツド材(
一般にX8と称される)を使用し、内側にオイル側フィ
ン5を挿入し、オイル通路6を形威し、チューブとして
、その上下にはローラにて成形した空気側のフィン8を
組付ける。
オイル側フィン5、空気側フィン8としてはろう材がク
ラッドされていないA 3003を使用する。
また、端板7としてはフィン8側の片側の面にろう材を
クラッドしたX7材を使用し組付ける。
取付板3、チューブプレート4、オイル側フィン5、端
板7は全てプレス加工により成形する。
次に、本考案熱交換器の製造方法を工程順に説明すると
、まず各構成部品を全て組付前に有機溶剤例えばトリク
レン溶剤により洗浄して、表面の油類を除去する。
しかる後、前述の方法でジヨイント1,2をかしめ固定
した取付板3、チューブプレート4、オイル側フィン5
、端板7、および空気側フィン8を第1図図示の構造に
積層して組付け、この組付構造をステンレス製の耐熱治
具(図示せず)により保持して、各部品の組付状態が分
解するのを防ぐ。
次いで、このように耐熱治具により保持された組付体を
バンガーにより吊り下げて真空加熱炉内へ搬入する。
このとき、本例はろう付性として真空ろう付を用いてい
るため、必ずジヨイント1,2が下側になって、端板7
が上側になるような姿勢でバンガーに吊り下げる。
そして、上記組付体を例えば温度600℃、真空度10
−4〜10 ’torrの真空加熱炉内に10分間入れ
て加熱する。
この間に各構成部品のアルミニウム母材と表面の酸化皮
膜(A1203)の熱膨張率の差でこの酸化皮膜に亀裂
が生じてアルミニウム母材の清浄な面が露出し、この清
浄な面は真空中なので再び酸化されることがなく、さら
にろう材中に添加されたMgが周囲の雰囲気中の微量の
残存酸素及び酸化被膜の酸素と反応してMgOとなり、
アルミニウム母材の清浄な面をそのままに保つ。
このとき、取付板3、チューブプレート4、および端板
7の片面、あるいは両面にクラッドされたろう材が溶触
して表面張力及び重力の作用により各接合個所に集まっ
てろう付が行われる。
ここで、本考案による取付板3と出入口ジヨイント1.
2とのろう付作用について更に詳述すると、取付板3の
内側の面にクラッドされたろう材が溶触し、第4図に示
すジヨイント1,2の突出部1a、2aと取付板3の穴
3aとが部分的に圧接している圧接部9の部分へ表面張
力によりろう材が集まってくる。
このとき、ジヨイント1,2の方が取付板3より下方に
位置するようにして吊り下げされているため、表面張力
とともに重力も作用することになり、その結果ろう材は
さらに集まる。
そして、四角形頂部の圧接部9の間には隙間10が形威
されているため、圧接部9に集まったろう材はこの隙間
10から重力により下方へ流れる。
これにより、ジヨイント1,2の段付面lb、2bと取
付板3との接合面Aへろう材が流れ、この接合面Aも確
実にろう付される。
従って、ジヨイント1,2と取付板3とのろう付も確実
で、洩れもなくしかも強度的にもすぐれた製品が得られ
る。
更に、取付板3の外側の面にはろう材がクラッドされて
いないので、ろう付後取付板3の外側の面がろう材によ
り荒れることがなく、きれいな状態が維持されるので、
製品としての外観美が向上する。
なお、上記した隙間10の大きさはろう材をその表面張
力に打ち勝って重力でジヨイント1,2の段付面1b、
2b側へ落下させるために所定以上の大きさにする必要
があり、例えばQ、5mm程度に設定するとよい。
上述した実施例は本考案の好適な実施態様を例示するも
のであるが、本考案はこれに限定されることなく種々な
態様で実施できる。
例えば、上述の実施例では突出部1a、2aを四角形に
かしめ加工しているが、第5図に示すごとく取付板3の
穴3aを予め四角形に形成しておき、この四角形の穴3
aに円筒状の突出部1a、2aを嵌入するとともに、四
角形の各辺の中間部において突出部1a、2aを4点か
しめすることにより、部分的な圧接部9を形威してジヨ
イント1,2と取付板3の位置決めを行うようにしても
よい。
また、四角形に限らず、三角形、五角形、六角形等の形
状を用いても、同様に突出部1a、2aと穴3aとを部
分的に圧接させて、隙間10を形成できるので、本考案
は要するに突出部1a、2aと穴3aとを部分的に圧接
させ、その圧接部9以外の部分に隙間10を形威し得る
形状であれば、どのような形状でもよい。
また、前述の実施例ではろう付性として高真空ろう付性
を用いる場合について説明したが、N2ガスを加熱炉内
へ封入するキャリアガス法等も同様に使用できる。
また、キャリアガス法や高真空ろう付性ではフラックス
を用いないので、重力の作用によりろう材を段付面1b
、2b側へ浸透させる必要が生じ、それ故ジヨイント1
,2が下側になるようにして組付体を吊り下げることが
必要になるが、本考案はフラックスを用いる炉中ろう付
性を使用する場合にも適用でき、この場合はフラックス
の作用によりろう材は重力に抗して接合面Aに浸透する
ことができるので、ジヨイント1,2を必ずしも下側に
して組付体を吊り下げる必要はない。
また、本考案は前述の実施例におけるジヨイント1,2
と取付板3とのろう付構造のみに限定されるものではな
く、熱交換器においてこのジヨイント1,2と同様の形
状を持った通路部材と取付板3と同様の形状を持った板
部材とのろう付構造に広く適用で゛きることは当業者に
とって自明で゛ある。
上述したように本考案によれば、取付板3のごとき板部
材の内側の面のみにろう材を被覆し、この板部材の外側
の面にジヨイント1,2のごとき通路部材の段付面1b
、2bを当接させるとともに、この通路部材の段付面1
b、2bから突出している細い突出部1a、2aを前記
板部材に設けられた穴3aに嵌入し、かつこの突出部1
a、2aと穴3aとを部分的に接触する形状として、こ
の突出部1a、2aと穴3aとを部分的に圧接させると
ともに、この圧接部組外の部分には隙間10を形威し、
前記板部材と通路部材とを前記隙間10から前記段付面
側へろう材を浸透させてろう行固定するようにしている
から、板部材と通路部材とを確実にろう付することがで
き、従って洩れもなく、シかも強度的に優れた熱交換器
を提供でき、更に板部材の外側面がろう材により荒れる
こともなく、外観美が向上するという効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案および従来技術の説明に供する熱交換器
の正面図、第2図は第1図のジヨイント部の拡大断面図
、第3図は従来技術によるろう付構造を示すジヨイント
と取付板との嵌合部の断面図、第4図および第5図はそ
れぞれ本考案によるろう付構造の実施例を示すジヨイン
トと取付板との嵌合部の正面図である。 1.2・・・・・・通路部材をなすジヨイント、1a、
2a・・・・・・突出部、lb、2b・・・・・・段付
面、3・・・・・・板部材をなす取付板、3a・・・・
・・穴、9・・・・・・圧接部、10・・・・・・隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板部材の内側の面のみにろう材を被覆し、この板部材の
    外側の面に通路部材の段付面を当接させるとともに、こ
    の通路部材の段付面から突出している細い突出部を前記
    板部材に設けられた穴に嵌入し、かつこの突出部と穴と
    を部分的に接触する形状として、この突出部と穴とを部
    分的に圧接させるとともに、この圧接部以外の部分には
    隙間を形成し、前記板部材と通路部材とを前記隙間から
    前記段付面側へろう材を浸透させてろう付固定すること
    を特徴とする熱交換器。
JP10404579U 1979-07-26 1979-07-26 熱交換器 Expired JPS5919874Y2 (ja)

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JP10404579U JPS5919874Y2 (ja) 1979-07-26 1979-07-26 熱交換器

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JP10404579U JPS5919874Y2 (ja) 1979-07-26 1979-07-26 熱交換器

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JPS5623874U JPS5623874U (ja) 1981-03-04
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JPH037757Y2 (ja) * 1986-02-27 1991-02-26
JP2020085288A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 株式会社デンソー 熱交換器

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