JPH0481271A

JPH0481271A - 熱交換器の製造方法

Info

Publication number: JPH0481271A
Application number: JP19408290A
Authority: JP
Inventors: Hirotaka Kado; 浩隆門
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Corp
Priority date: 1990-07-24
Filing date: 1990-07-24
Publication date: 1992-03-13
Anticipated expiration: 2014-07-12
Also published as: JP2919007B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は各種冷暖房装置に有用な熱交換器の製造方法に
関するものである。

（従来の技術）従来、熱交換器を製造する場合、熱媒体流出または流入
用のパイプ及び該パイプに固着されるユニオンを、ろう
祠を添付した他の熱交換器本体構成部材と共に仮組みし
、この後、炉中に投入しろう接している。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、ユニオンはその内部にパイプの先端を僅
かに挿入されているだけの場合が多いことから、パイプ
との仮止め状態を保持するのが難しい。このため、熱交
換器本体を炉中に搬入する前にユニオンとパイプとをＴ
ＩＧ溶接等で仮止めしたり、或いは専用の治具等を用い
て固定しなければならず、仮組み作業に苦労し生産効率
を低下させる問題点があった。

本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、容易にユニオンを仮止めでき、生
産効率を向上させることができる熱交換器の製造方法を
提供することにある。

（課題を解決するための手段）本発明は前記目的を達成するため、請求項（１）では、
熱媒体流出または流入用のパイプと該パイプの端部に固
着するユニオンとを含む熱交換器本体の構成部材を仮組
みし、この後、各構成部材をろう接するようにした熱交
換器の製造方法において、ユニオン内に挿入するパイプ
の端部及びユニオンの内部に、少なくともユニオンの反
挿入方向側で互いに係止可能な係合部を夫々設けるとと
もに、前記ろう接にあたり、パイプの挿入端とユニオン
内の対応部位との間にろう祠を介在させ各係合部を係合
している。

また、請求項（２）では、熱媒体流出または流入用のパ
イプと該パイプの端部に固着するユニオンとを含む熱交
換器本体の構成部材を仮組みし、この後、各構成部材を
ろう接するようにした熱交換器の製造方法において、ユ
ニオン内に挿入するパイプの端部及びユニオンの内部の
少なくとも一方に、パイプの挿入を規制する圧接部を設
けるとともに、前記ろう接にあたり、パイプの挿入端と
ユニオン内の対応部位との間にろう材を介在させ前記挿
入規制に抗してパイプをユニオン内に圧入している。

また、請求項（３）では、熱媒体流出または流入用のパ
イプと該パイプの端部に固着するユニオンとを含む熱交
換器本体の構成部材を仮組みし、この後、各構成部材を
ろう接するようにした熱交換器の製造方法において、ユ
ニオンのパイプ装着側端部にパイプ内に挿入可能な挿入
部を設けるとともに、該挿入部の表面には、挿入部の先
端側が高く形成された段差部を設け、前記ろう接にあた
り、ユニオンの挿入部とパイプの対応部位との間にろう
材を介在させ該挿入部をパイプ内に挿入し、この状態で
パイプの被挿入部にユニオンの前記段差部に係止可能な
変形部を形成している。

（作　用）請求項（１）の熱交換器の製造方法によれば、パイブ端
部のをユニオン内に挿入し夫々の係合部を係合すること
により、ユニオンの仮止め状態が保持される。また、パ
イプの挿入端とユニオン内の対応部位との間にはろう祠
が介在されているので、このまま炉中に投入することに
より、他の構成部材と共にパイプとユニオンがろう接さ
れる。

また、請求項（２）の熱交換器の製造方法によれば、パ
イプの端部を圧接部の挿入規制に抗してユニオンの内部
に圧入することにより、該圧接によってパイプとユニオ
ンとの間に摺動抵抗が生じ、ユニオンの仮止め状態が保
持される。また、パイプの挿入端とユニオン内の対応部
位との間にはるう材が介在されているので、このまま炉
中に投入することにより、他の構成部材と共にパイプと
ユニオンがろう接される。

また、請求項（３）の熱交換器の製造方法によれば、ユ
ニオンの端部をパイプに挿入した後、パイプの被挿入部
にユニオンの段差部に係止可能な変形部を形成すること
により、該段差部と変形部との係止によってユニオンの
仮止め状態が保持される。また、パイプの挿入端とユニ
オン内の対応部位との間にはろう祠が介在されているの
で、このまま炉中に投入することにより、他の構成部材
と共にパイプとユニオンがろう接される。

（実施例）第１図乃至第３図は本発明の第１の実施例を示すもので
ある。

同図において、１は互いに所定間隔をおいて配置された
左右二本のヘッダーパイプで、上下端を夫々閉塞された
円管からなる。各ヘッダーパイプ１には、上下方向に間
隔をおいて配設された複数のチューブ２の両端が接続さ
れており、該チュブ２を介して熱媒体を各ヘッダーパイ
プ１間で相互に流通できるようになっている。また、各
チエ１２間夫々には放熱用のコルゲートフィン３が介装
されている。

４は各ヘッダーパイプ１に夫々配設された短管状のパイ
プで、その一方は熱媒体流入用として一方のヘッダーパ
イプ１の上側面に、その他方は熱媒体流出用として他方
のヘッダーパイプ１の下側面に夫々の一端を連結されて
いる。また、各パイプ４の他端にはユニオン５が夫々連
結されている。

ユニオン５は、断面六角形の胴部５ａと、胴部５ａの一
端面から突出し、且つ外周面にねじ山が刻設された配管
接続部５ｂとからなる。また、ユニオン５には、胴部５
ａの他端面に開口し、且つパイプ４の外径とほぼ等しい
内径の連結穴５Ｃと、配管接続部５ｂの一端に開口する
熱媒体流通穴５ｄとが夫々形成されており、該各人５ｃ
、５ｄは胴部５ａと配管接続部５ｂとの略境界部分で連
通されている。また、熱媒体流通穴５ｄの内径は連結穴
５ｃより若干小さく形成され、これにより、各人５ｃ、
５ｄの連通部分に段差部５ｅが形成される。更にまた、
パイプ４の端部外周面にはユニオン５の連結穴５Ｃに係
合するための雄ねじ部４ａが形成されている。これに対
し、ユニオン５の連結穴５Ｃには前記雄ねじ部４ａに係
合可能な雌ねじ部５ｆが形成されている。

ここで、前記熱交換器の製造方法を説明する。

尚、製造過程において各構成部材を第３図に示す完成状
態に仮組みするわけだが、へ・ソダーパイプ１、チュー
ブ２及びコルゲートフィン３の組立工程は省略し、パイ
プ４とユニオン５の仮止め方法についてのみ記述する。

まず、ユニオン５の連結穴５Ｃの内径に沿って湾曲させ
た環状のろう月６を用意する。次に、パイプ４の端部を
ろう材６を介してユニオン５の連結穴５Ｃに挿入する。

続いて、パイプ４を周方向に回動することにより、雄・
雌ねじ部４ａ、５ｆが係合する。そして、前記係合動作
を継続すると、最終的にはパイプ４の挿入端がろう材６
を介して前記段差部５ｅに当接し、ろう材６がパイプ４
と段差部５ｅとに挟持された状態でユニオン５が仮止め
される。この後、仮組みされた熱交換器本体を炉中に投
入することにより、パイプ４とユニオン５が他の構成部
材と共にろう接される。

このように、本実施例の熱交換器の製造方法によれば、
パイプ４の端部及びユニオン５の連結穴５Ｃに、互いに
係合可能な雄・雌ねじ部４ａ、５ｆを夫々設けるととも
に、パイプ４の挿入端とユニオン５の段差部５ｅとの間
にろう材６を挟持させ、雄・雌ねじ部４ａ、５ｆを係合
するようにしたので、ユニオン５を容易で且つ的確に仮
止めし他の構成部材と共に一体にろう接でき、生産効率
を高めることができる。

また、第４図（ａ）（ｂ）及び第５図は本考案の第２の
実施例を示すもので、６はろう利、７はパイプ、８はユ
ニオンである。

パイプ７およびユニオン８は前記第１の実施例と同様の
基本構成を有し、前記実施例の雄・雌ねじ部４ａ、５ｆ
に代わる係合部として溝部７ａ及び突部８ａが設けられ
ている。溝部７ａは、パイプ７ａの端部に形成巳た所定
幅の切り込みからなり、パイプ７の端縁からその長さ方
向に延びる導入部７ｂと、該導入部７ｂの終端からパイ
プ７ａの周方向に延びる係止部７Ｃとからなる。一方、
突部８ａはユニオン８の連結穴８ｂの周面に突設され、
且つ前記溝部７ａ内を通行可能な幅を有している。また
、溝部７ａと突部８ａとの位置関係は、突部８ａが溝部
７ａの係止部７Ｃ内にあるとき、パイプ７の挿入端と連
結穴８ｂの段差部８ｃとの間にろう材６の幅分だけの隙
間を残すようになっている。

ここで、パイプ７とユニオン８の仮止め方法を説明する
。

まず、溝部７ａの導入部７ｂと突部８ａとを合わせ、且
つろうｔ）１６を介してパイプ７をユニオン８の連結穴
８ｂに挿入する。次に、突部８ａが溝部７ａの係止部７
ｃに当接したら、パイプ７を周方向に回動し、突部８ａ
を係止部７ｃに係合する。

これにより、パイプ７の抜は出し方向の進行は、突部８
ａと係止部７ｃとの係止によって阻止される。従って、
前記第１の実施例と同様の効果を得ることができる。

尚、突部８ａを連結穴８ｂ内に形成するのが難しい場合
は、第４図（ｂ）に示したように、別体の小片９に予め
前述と同様の突部９ａを設ける一方、連結穴８ｂに該小
片９を嵌合可能な嵌合溝８ｄを形成し、小片９を適当な
製造段階で嵌合溝に固着するようにしてもよい。

また、第６図及び第７図は本考案の第３の実施例を示す
もので、６はろう材、１０はパイプ、１１はユニオンで
ある。

パイプ１０及びユニオン１１は前記第１の実施例と同様
の基本構成を有し、係合部としての雄・雌ねじ部４ａ、
５ｆを設ける代わりに、パイプ１０にユニオン１１の連
結穴１１ａに圧接する突部１０ａを設けている。突部１
０ａはパイプ１０の挿入端寄りの外側面に周方向に複数
形成されている。また、突部１０ａは、パイプ１０の外
側面に鋭利な工具の尖端等を打ち込み、該打ち込み部の
両側に偏肉部分を突出させることによって形成される。

ここで、パイプ１０とユニオン１１の仮止め方法を説明
する。

まず、ろう利６を介してパイプ１０をユニオン１１の連
結穴１１ａに挿入する。そして、突部１０ａと連結穴１
１ａとの圧接による挿入規制に抗してパイプ１０を圧入
することにより、パイプ１０とユニオン１１との間に摺
動抵抗が生じ、該抵抗によってパイプ７の抜は出し方向
の進行が阻止される。従って、前記第１の実施例と同様
の効果を得ることができる。

尚、前記実施例では突部１０ａをパイプ１０に設けたが
、ユニオン１１の連結穴１１ａ側に設けてもよいし、両
者に設けても勿論かまわない。

また、第８図及び第９図は本考案の第４の実施例で、図
中、６はろう材、１２はパイプ、１３はユニオンである
。

ユニオン１３の胴部１３ａのパイプ装着側端面には、パ
イプ１２内に挿入可能な挿入部１３ｂが突設されている
。挿入部１３ｂと配管接続部１３Ｃは、その夫々の一端
に両端を開口する熱媒体流通路１３ｄによって連通され
ている。また、胴部１３ａのパイプ装着側端面には、パ
イプの端部を嵌入可能な環状溝部１３ｅが挿入部１３ｂ
の外周に沿って設けら、該環状溝部１３ｅの内側周面の
径は挿入部１３ｂの外径よりも若干大きく形成されてい
る。更に、挿入部１３ｂの外周面には、胴部１３ａの端
面から所定距離をおいて前記環状溝部１３ｅの内側周面
と同等高さの環状突部１３ｆが突設されている。これに
より、環状突部１３ｆと挿入部１３ｂの外周面との間に
は、挿入部１３ｂの先端側が高い段差部１３ｇを有する
凹部１３ｈが形成される。一方、パイプ１２の端部はユ
ニオン１３の挿入部１３ａに合わせてその開口部を拡張
されており、該拡張部内に挿入部１３ｂを挿入できるよ
うになっている。

ここで、パイプ１２とユニオン１３の仮止め方法を説明
する。

まず、ろう祠６をユニオン１３の挿入部１３ｂの先端側
外周に嵌合する。次に、ユニオン１３の挿入部１３ｂを
パイプ１２内に挿入し、パイプ１２の先端を環状溝部１
３ｅに嵌入する。続いて、パイプ１２の側面を前記凹部
１３ｇの上から工具等で部分的に圧潰し、該側面に凹部
１３ｇ内に突出する変形部１２ａを形成する。これによ
り、ユニオン１３の反挿入方向の進行は前記段差部１３
ｇと前記変形部１２ａとの係止によって阻止される。従
って、前記第１の実施例と同様の効果を得ることかでき
る。

尚、前記各実施例では環状に形成したろう材６を用いた
が、予めろう材で被覆されたパイプ、所謂クラツド管を
使用しても良いことは勿論である。

（発明の効果）以上説明したように、請求項（１）　、　（２）及び（
３）の熱交換器の製造方法によれば、ユニオンを容易で
且つ的確に仮止めし他の構成部材と共に一体にろう接で
きるので、生産効率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の第１の実施例を示すもので
、第１図は熱交換器の部分工程説明図、第２図は同要部
断面図、第３図は同全体斜視図、第４図（ａ）　（ｂ）
及び第５図は本発明の第２の実施例を示すもので、第４
図（ａ）は熱交換器の部分工程説明図、第４図（ｂ）は
突部の形成例の説明図、第５図は同要部断面図、第６図
及び第７図は本発明の第３の実施例を示すもので、第６
図は熱交換器の部分工程説明図、第７図はパイプの断面
図、第８図及び第９図は本発明の第４の実施例を示すも
ので、第８図は熱交換器の部分工程説明図、第９図は同
要部断面図である。図中、１・・・ヘッダーパイプ、２・・・チューブ、３
・・・コルゲートフィン、４，７，１０．１２・・・パ
イプ、４ａ・・・雄ねじ部、７ａ・・・溝部、１０ａ・
・・突部、５．８，１１．１３・、：Ｌ＝オン、５ｃ、
８ｄ、１１ａ・・・連結穴、５ｆ・・・雌ねじ部、８ａ
、９ａ・・・突部、１２ａ・・・変形部、１３ｂ・・・
挿入部、１３ｇ・・・段差部。特許出願人　　サンデン株式会社代理人　弁理士　　吉　１）精　孝賊」？示す熱交換器の部分工程説明図筒図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）熱媒体流出または流入用のパイプと該パイプの端
部に固着するユニオンとを含む熱交換器本体の構成部材
を仮組みし、この後、各構成部材をろう接するようにし
た熱交換器の製造方法において、ユニオン内に挿入する
パイプの端部及びユニオンの内部に、少なくともユニオ
ンの反挿入方向側で互いに係止可能な係合部を夫々設け
るとともに、前記ろう接にあたり、パイプの挿入端とユ
ニオン内の対応部位との間にろう材を介在させ各係合部
を係合することを特徴とする熱交換器の製造方法。
（２）熱媒体流出または流入用のパイプと該パイプの端
部に固着するユニオンとを含む熱交換器本体の構成部材
を仮組みし、この後、各構成部材をろう接するようにし
た熱交換器の製造方法において、ユニオン内に挿入する
パイプの端部及びユニオンの内部の少なくとも一方に、
パイプの挿入を規制する圧接部を設けるとともに、前記ろう接にあたり、パイプの挿入端とユニオン内の対
応部位との間にろう材を介在させ前記挿入規制に抗して
パイプをユニオン内に圧入することを特徴とする熱交換
器の製造方法。
（３）熱媒体流出または流入用のパイプと該パイプの端
部に固着するユニオンとを含む熱交換器本体の構成部材
を仮組みし、この後、各構成部材をろう接するようにし
た熱交換器の製造方法において、ユニオンのパイプ装着
側端部にパイプ内に挿入可能な挿入部を設けるとともに
、該挿入部の表面には、挿入部の先端側が高く形成された
段差部を設け、前記ろう接にあたり、ユニオンの挿入部とパイプの対応
部位との間にろう材を介在させ該挿入部をパイプ内に挿
入し、この状態でパイプの被挿入部にユニオンの前記段差部に
係止可能な変形部を形成することを特徴とする熱交換器
の製造方法。