JP3188325U - 歯科用インプラントパッケージ - Google Patents

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文宏 山口
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Abstract

【課題】収容している歯科用インプラントが大気中の水分に接触するのを抑制することができる歯科用インプラントパッケージを提供することである。
【解決手段】歯科用インプラント100を収容する容器2と、容器2を真空封入するガスバリア性密封体10と、を備える、歯科用インプラントパッケージ1である。歯科用インプラント100は、アルカリ加熱処理されている。また、ガスバリア性密封体10は、一対のガスバリア性フィルム11,11の周縁部111,111同士を互いに重ね合わせて封止したガスバリア性フィルム積層体である。
【選択図】図1

Description

本考案は、歯科用インプラントのパッケージ(包装)に関する。
歯科インプラント埋植手術において使用される歯科用インプラントは、パッケージされた状態で手術場に搬送される(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、パッケージされた歯科用インプラントにアルカリ加熱処理等の表面処理が施されている場合、大気中の水分がパッケージ内に侵入して歯科用インプラントに接触すると表面処理の特性が低下するおそれがある。したがって、パッケージする歯科用インプラントによっては、大気中の水分がパッケージ内に侵入して歯科用インプラントに接触するのを抑制する必要がある。
しかし、特許文献1,2に記載されているような従来のパッケージでは、上述した要求に対して必ずしも十分に対応できていないのが現状であった。
また、ガスバリア性(水蒸気不透過性)フィルムを用いた真空パッケージが、食品包装等の他の技術分野で用いられているが、フィルムを僅かに透過する水蒸気に対しては歯科用インプラントパッケージと同様に上述した要求に対して必ずしも十分に対応できていないのが現状であった。
特開2008−125982号公報 特表2000−512194号公報
本考案の課題は、収容している歯科用インプラントが大気中の水分に接触するのを抑制することができる歯科用インプラントパッケージを提供することである。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本考案を完成するに至った。
(1)歯科用インプラントを収容する容器と、前記容器を真空封入するガスバリア性密封体と、を備える、歯科用インプラントパッケージ。
(2)前記歯科用インプラントが、アルカリ加熱処理されている、前記(1)に記載の歯科用インプラントパッケージ。
(3)前記容器が、有底筒状の外容器本体と、前記外容器本体の上開口部を密栓する外容器キャップと、を有し、前記外容器キャップが、前記外容器本体の上部に位置しているネジ部に螺合可能なスクリューキャップである、前記(1)または(2)に記載の歯科用インプラントパッケージ。
(4)前記ガスバリア性密封体が、一対のガスバリア性フィルムの周縁部同士を互いに重ね合わせて封止したガスバリア性フィルム積層体である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の歯科用インプラントパッケージ。
本考案によれば、収容している歯科用インプラントが大気中の水分に接触するのを抑制することができるという効果がある。
本考案の一実施形態に係る歯科用インプラントパッケージを示す概略断面説明図である。
以下、本考案の一実施形態に係る歯科用インプラントパッケージ(以下、「パッケージ」と言うことがある。)について、図1を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパッケージ1は、歯科用インプラント100を収容する容器2と、容器2を真空封入するガスバリア性密封体10と、を備えている。このような構成によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、上述した構成によれば、容器2の外側をガスバリア性密封体10によって真空包装することができる。この真空包装に伴って、容器2の内部は、大気圧ないし若干減圧された状態になり、容器2の外側とガスバリア性密封体10の内側との間の空間(隙間)Sは、実質的に真空の状態になる。言い換えれば、容器2内の気圧が、ガスバリア性密封体10と容器2との間の空間Sの気圧よりも高い状態になる。この状態では、気圧差によって容器2内のエアーが容器2外に流出することはあっても、容器2外の大気が容器2内に流入することはない。そのため、容器2外から容器2内に大気中の水分が侵入することもなく、結果として容器2内に収容する歯科用インプラント100が大気中の水分に接触するのを抑制することが可能となる。
容器2内に収容される本実施形態の歯科用インプラント100は、いわゆるツーピースタイプであるが、これに限定されるものではない。すなわち、歯科用インプラント100は、いわゆるワンピースタイプおよびツーピースタイプのいずれであってもよい。歯科用インプラント100の構成材料としては、例えば純チタン、チタン合金等が挙げられる。
また、歯科用インプラント100に、大気中の水分との接触を避ける必要のある表面処理が施されていると、本実施形態の有用性が増す上で好ましい。このような表面処理としては、例えばアルカリ加熱処理等が挙げられる。アルカリ加熱処理の条件としては、例えば特開2010−172449号公報等に記載されている条件、京セラメディカル株式会社のAHFIX(登録商標)等が好適に採用可能である。
上述した歯科用インプラント100を収容する本実施形態の容器2は、ガスバリア性密封体10の内側と接触する外容器本体7および外容器キャップ8を有する。また、本実施形態の容器2は、外容器本体7および外容器キャップ8に収容される中容器本体3、中子ピン4、リング5、および中容器キャップ6をさらに有する。以下、容器2の各構成部材について、順に説明する。
まず、本実施形態の中容器本体3は、歯科用インプラント100を収容する有底筒状の部材である。次に、本実施形態の中子ピン4は、その表面に曲面状の凹部41を有し、中容器本体3の底部に配置されて歯科用インプラント100を下方から支持する部材である。本実施形態のリング5は、中子ピン4よりも上方の中容器本体3の内部に挿入保持されて、その内径51に歯科用インプラント100を挿通し保持する部材である。
本実施形態の中容器キャップ6は、リング5よりも上方に位置しており、中容器本体3の上開口部31に取り付けられる部材である。本実施形態では、中容器キャップ6を、その下端部61近傍を中容器本体3の上開口部31に挿入した状態で中容器本体3に取り付けたとき、歯科用インプラント100が下端部61によって中子ピン4に若干押し付けられた状態になる。
本実施形態の外容器本体7は、少なくも中容器本体3を収容する有底筒状の部材である。本実施形態の外容器本体7は、中容器本体3に加えて、中容器キャップ6の一部も収容する。本実施形態の外容器キャップ8は、外容器本体7の上開口部71を密栓することによって、外容器本体7とともに密閉容器を構成する部材である。本実施形態の外容器キャップ8は、外容器本体7の上部に位置しているネジ部72に螺合可能なスクリューキャップである。
上述した中容器本体3、外容器本体7および外容器キャップ8の構成材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂が挙げられる。例示したこれらの合成樹脂は、ガンマ線滅菌等の医療用具の滅菌処理に耐え得る材質であるのが好ましい。また、上述した中子ピン4、リング5および中容器キャップ6の構成材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂、純チタン、チタン合金等の歯科用インプラントと類似素材の金属材料等が挙げられる。
一方、容器2の外側を真空包装する本実施形態のガスバリア性密封体10は、ガスバリア性を有する部材である。ガスバリア性は、JIS Z0222に準拠して測定される水蒸気透過度が、0.5g/(m2・d)以下であるのが好ましい。
また、ガスバリア性密封体10は、長期にわたってガスバリア性を有するのが好ましい。具体的には、滅菌有効期限を5年としたとき、ガスバリア性密封体10は、5年以上にわたってガスバリア性を有するのが好ましい。ガスバリア性密封体10の構成材料としては、例えばアルミニウムを蒸着した高分子ラミネートフィルム等が挙げられる。
本実施形態のガスバリア性密封体10は、一対のガスバリア性フィルム11,11の周縁部111,111同士を互いに重ね合わせて封止したガスバリア性フィルム積層体である。このような構成によれば、ガスバリア性密封体10による容器2の真空封入を、以下のような比較的簡単な手順で行うことができる。
まず、周縁部111,111同士を互いに重ね合わせて封止するとき、その一部を未封止状態にして開口部を有する袋状にする。次に、開口部を介してガスバリア性フィルム積層体の内部に容器2を収納する。最後に、真空ポンプ等によってガスバリア性フィルム積層体の内部を真空状態にするとともに、開口部を封止すれば、容器2の真空封入が完了する。なお、真空封入とは、ガスバリア性密封体10の内部の気圧を、少なくとも大気圧よりも低い気圧、好ましくは10分の1以下の気圧にした状態で、封止することを指す。
ガスバリア性フィルム11の厚さとしては、10〜300μmであるのが好ましい。ガスバリア性フィルム11は、上述した封止作業を簡単に行う上で、ヒートシール可能な材料で構成されているのが好ましい。
また、一対のガスバリア性フィルム11,11の周縁部111,111同士を互いに重ね合わせて封止することによって形成される封止部に、スリットを形成してもよい。このような構成によれば、スリットを介してガスバリア性密封体10を容易に開封することができる。
次に、本考案の一実施形態に係るパッケージ手順ついて説明する。本実施形態のパッケージ手順は、以下の(i)〜(v)の手順を備える。
(i)まず、中子ピン4を中容器本体3の底部に配置するとともに、中容器本体3の内部にリング5を挿入保持し、リング5の内径51に歯科用インプラント100を挿通する。
(ii)次に、中容器キャップ6を中容器本体3の上開口部31に取り付けるとともに、中容器本体3および中容器キャップ6の一部を外容器本体7に収容する。
(iii)次に、外容器本体7の上開口部71を外容器キャップ8で密栓することによって、歯科用インプラント100を容器2に収容する。
(iv)歯科用インプラント100を収容した容器2をガスバリア性密封体10によって真空封入し、パッケージ1を得る。
(v)最後に、パッケージ1に滅菌処理を行う。
なお、上述した(i)〜(v)の各手順は、上述した順序に限定されるものではなく、滅菌処理されたパッケージ1が得られる限り、適宜順序を変更することができる。例えば、(i)の手順において、中容器本体3内部へのリング5の挿入保持は、予めリング5の内径51に歯科用インプラント100を挿通した状態で行ってもよい。
(iv)の手順において、真空封入するときの減圧条件は、上述のとおり、ガスバリア性密封体10の内部の気圧が、少なくとも大気圧よりも低い気圧、好ましくは10分の1以下の気圧になる限り、特に限定されるものではない。減圧手段としては、例えば真空ポンプ等が挙げられる。
(v)の手順における滅菌処理としては、例えば放射線滅菌処理等が挙げられる。放射線滅菌処理は、例えばパッケージ1にガンマ線または電子線を照射することによって行うことができる。
以上、本考案に係る好ましい実施形態について例示したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の一実施形態では、ガスバリア性密封体10をガスバリア性フィルム積層体で構成しているが、ガスバリア性密封体10は、容器2を真空封入可能な限り、上述した構成に限定されるものではない。ガスバリア性密封体10の他の構成としては、例えば略矩形状の1枚のガスバリア性フィルムを二つ折にし、折り曲げ部を除く周縁部同士を互いに重ね合わせて封止した構成等が挙げられる。
1 歯科用インプラントパッケージ
2 容器
3 中容器本体
31 上開口部
4 中子ピン
41 凹部
5 リング
51 内径
6 中容器キャップ
61 下端部
7 外容器本体
71 上開口部
72 ネジ部
8 外容器キャップ
10 ガスバリア性密封体
11 ガスバリア性フィルム
111 周縁部
100 歯科用インプラント

Claims (4)

  1. 歯科用インプラントを収容する容器と、
    前記容器を真空封入するガスバリア性密封体と、を備える、歯科用インプラントパッケージ。
  2. 前記歯科用インプラントが、アルカリ加熱処理されている、請求項1に記載の歯科用インプラントパッケージ。
  3. 前記容器が、
    有底筒状の外容器本体と、
    前記外容器本体の上開口部を密栓する外容器キャップと、を有し、
    前記外容器キャップが、前記外容器本体の上部に位置しているネジ部に螺合可能なスクリューキャップである、請求項1または2に記載の歯科用インプラントパッケージ。
  4. 前記ガスバリア性密封体が、一対のガスバリア性フィルムの周縁部同士を互いに重ね合わせて封止したガスバリア性フィルム積層体である、請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用インプラントパッケージ。
JP2013006188U 2013-10-29 歯科用インプラントパッケージ Expired - Lifetime JP3188325U (ja)

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WO2017002224A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社ナントー 補綴物包装ケース、補綴物、包装ケース付補綴物

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