JP3188312B2 - 歯車及び歯車駆動装置 - Google Patents

歯車及び歯車駆動装置

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JP3188312B2 JP18750892A JP18750892A JP3188312B2 JP 3188312 B2 JP3188312 B2 JP 3188312B2 JP 18750892 A JP18750892 A JP 18750892A JP 18750892 A JP18750892 A JP 18750892A JP 3188312 B2 JP3188312 B2 JP 3188312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド歯車及び歯車
列を備えた駆動装置及び画像形成装置及びプロセスカー
トリッジの歯車列を備えた駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】モールド歯車の特長は、量産性に優れ、
低コスト、低騒音など種々あり、各方面において広く利
用されていることは今更言うまでもないが、同じ材料の
ナチュラルグレードの歯車同士を噛み合わせた場合、歯
面の摩擦により表面が凝着し、歯面の損傷、摩耗、騒音
など種々の問題が発生する。そのため、従来から、グリ
スなどの潤滑剤を歯面に塗布することが行われている
が、量産時に手間がかかるなどの問題がある。
【0003】又、グリスなどの潤滑剤を歯面に塗布する
と、歯面の摩擦によるトルクの損失は少なくなるが、極
力、経時変化によらず安定性を持続しようとして粘度の
高い潤滑剤を用いると粘性抵抗によるトルクの損失が大
きくなり、総じて、トルク損失の低減という効果は得ら
れないという問題がある。
【0004】以上述べたような理由により、グリスなど
の潤滑剤を塗布しない方法が研究されている。
【0005】そのなかで、近年、モールド歯車の噛み合
い部分での摩擦を低減するため、オイルやフッ素などを
含有した摺動グレードといわれる摩擦係数の比較的小さ
い材質が開発され、この摺動グレードの材質で成型した
モールド歯車と、含有物のないナチュラルグレードの材
質で成型されたモールド歯車と噛み合わせることによ
り、潤滑剤の塗布を行わずに、低騒音、歯面の摩耗の減
少、トルクの損失の減少などの効果を上げている。歯車
列を備えた駆動装置におけるトルク損失には歯車のすべ
りによるトルク損失のほかに、固定軸に対して回転自在
な歯車の場合、歯車の軸受内径と固定軸との接触部で摩
擦によるトルク損失、また、はすば歯車を含む歯車の場
合、スラスト荷重が作用し、その荷重を軸受ボス端面で
受けるため、そこに摩擦力が発生し、トルク損失とな
る。これらのトルク損失は、歯部を除くとその歯車の軸
受部摩擦係数が大きいほど大きい。つまり、歯車の軸受
部の摩擦係数はできるだけ小さいほうがよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、歯車の歯は荷重がかかることによりたわむ。摺
動グレードのモールド歯車と、ナチュラルグレードのモ
ールド歯車を噛み合わせることにより、歯面の摩擦力を
低減し、歯面の摩擦によるトルク損失の減少に効果はあ
るが、固定軸に対して回転自在な歯車の場合、歯車の軸
受内径と固定軸との接触部で摩擦によるトルク損失が生
じ、また、はすば歯車を含む歯車の場合、必ずスラスト
荷重がかかり、その荷重を軸受ボス端面で受けるため、
そこに摩擦力が発生し、トルク損失となる。これらのト
ルク損失は、その歯車の摩擦係数が大きいほど大きい。
つまり、歯車の摩擦係数はできるだけ小さいほうがよ
い。この点のみを考慮すれば摺動グレードの歯車のみで
歯車駆動装置を構成すれば良いように思われるが、一般
的に、摺動グレードとナチュラルグレードとでは、摺動
グレードのほうが曲げ弾性係数が小さくなり、歯はたみ
やすくなる。軸受損失を考慮すれば摺動グレードの歯車
のみで駆動装置を構成すれば良いように思われるが、負
荷のトルクを小さくする観点からみると、一般的に、摺
動グレードとナチュラルグレードとでは、摺動グレード
のほうが曲げ弾性係数が小さくなり、歯はたわみやすく
なる。
【0007】歯車の歯面にかかる荷重は噛み合い位置に
より変化し、歯のたわみ量は歯車の噛み合い周期で変化
し、このたわみ量の変化は、騒音や歯車の回転むらの原
因となる。
【0008】また、この歯のたわみは噛み合いピッチを
周期とした振動となり、このようにして発生した振動は
固有振動数が一致する部材が近傍にあることにより共振
し、更に回転むらを大きくしてしまう。特に画像形成装
置の場合、画像上に歯車の噛み合いピッチで発生するい
わゆるピッチむらが発生し、画像品位を著しく低下させ
る。歯面のたわみによる回転むらはモータなどの動力源
側の歯車から累積されて伝わっていき、負荷側の歯車の
回転はより不安定になる。そのため、できるだけ多くの
ナチュラルグレードの歯車を用いて駆動伝達構造を構成
した方が良い。また、一般的にナチュラルグレードの方
がコストが安いため、より低コストな歯車駆動装置を提
供できる。
【0009】総じて、歯面にグリスなどの潤滑剤を塗布
しないことを条件とし、極力摺動グレードのモールド歯
車を用いないようにするには、摺動グレードの歯車とナ
チュラルグレードの歯車を交互に噛み合わせれば良いこ
とになる。
【0010】本発明は、以上述べたことを考慮し、歯車
駆動装置のトルク損失、歯のたわみ量を極力低減した歯
車及び歯車列を備えた駆動装置を提供し、画像形成装置
に適用した場合には高品位な画像を得ることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は樹
脂成形により形成される歯車において、摺動グレードの
樹脂により成形された軸受ボス部と、ナチュラルグレー
ドの樹脂により成形された歯車部と、を有し、歯車部は
大歯車部と、大歯車部よりも直径の小さい小歯車部と、
小歯車部と大歯車部を結ぶウエブとを一体に有し、小歯
車部の歯の端面とウエブとが一体であり、大歯車部の歯
部と小歯車部の歯部が軸方向で重なりを有し、ウエブが
大歯車部の歯幅方向の中間に一体につながっていること
を特徴とする歯車である。
【0012】本発明の第2の発明は動力源から像担持体
又は、定着器もしくは走査光学系に動力を伝えるための
第1の発明に記載の歯車を有する歯車列を備えた駆動装
置である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。実施例1は歯を直接補強補剛した歯車に関してい
る。
【0014】「参考例1」 図1,2は第1の参考例であり、同図において、第1の
歯車G1 は、モジュールM1 が1.0、歯数Z1 が5
4、ねじれ角β1 が18°、ねじれ角方向が左である。
第2の歯車G2 はモジュールM2 が1.0、歯数Z2
27、ねじれ角β2 が18°、ねじれ角方向が左であ
る。この段付歯車G1 ,G2 がある駆動装置の1つの構
成部品となったときに、歯車G1 に作用するスラスト力
x1および歯車G2 に作用するスラスト力Fx2は互いに
相殺する方向に作用するが、歯車全体は、Fx2−Fx1
力を受け、同図において、軸受ボス14のA面側に移動
するものとする。同図において、A面側は面取りCaを
施してあり、B面側は面取りCbを施してある。A面側
もB面側も軸受ボス14の基本円筒直径はφDであり、
Ca>Cbであり、A面の軸受ボス端部の直径はφD
a,B面の軸受ボス端部の直径はφDbであり、Da<
Dbとして、極力スラスト荷重による摩擦損失を低減す
ることで、歯面にかかる荷重を極力低減し、歯のたわみ
を小さくするように設定している。
【0015】図1に示すように、軸受ボス端面B面上に
は、ゲートgが4か所設けられており、成型時には、樹
脂が、ゲートgより注入され、A面側から充填されてい
く。樹脂の注入量が増えていき、ウエブ11に到達する
と樹脂はウエブ部を全円周方向に均一な速度で流入し、
精度の良い歯車を成型することができる。
【0016】ウエブ11は歯車G2 の歯の端面と一体に
なっており、その径は歯車G2 の歯先円の径以上であ
る。そのため、歯車G2 の歯は荷重がかかってもたわみ
にくい。
【0017】つば21は歯車G1 の歯の端面と一体にな
っており、その径は歯車G1 の歯先円の径以上である。
そのため、歯車G1 の歯は荷重がかかってもたわみにく
い。
【0018】「実施例」 図3,4は本発明の第の実施例であり、同図において
参考例1と同一の符号を付した部分は図1,2と同様で
あるので説明は省略する。本実施例ではウエブ11は歯
車G2 の歯幅方向の中間部に設けられ、更に歯車G2
部からは歯車G1 の歯幅方向の中間部に向ってウエブ1
2が設けてある。
【0019】ウエブ12は歯車G2 の歯の端面と一体に
なっており、その径は歯車G2 の歯先円の径以上であ
る。そのため、歯車G2 の歯は荷重がかかってもたわみ
にくい。
【0020】本実施例によればウエブが歯幅のほぼ中央
に位置しているため、歯面のそりが少なくなり、より精
度の良い歯車を成型できる。なお、本発明では後述のよ
うに軸受ボス部を摺動グレードの樹脂により成形し、歯
車部をナチュラルグレードの樹脂により成形している。
【0021】図3、図4に示した歯車を用いた駆動装置
はいかなる駆動装置であっても歯車の精度が維持され且
つトルク損失が少ないが、その駆動装置として画像形成
装置の歯車駆動装置を図に示す。
【0022】図5、図6はこの画像形成装置の歯車駆動
装置の平面図および正面断面図である。尚、図の断面
図は図5に示す板金1の断面図である。同図において歯
車G01はモータMの回転軸と一体となっており、モジ
ュール0.5、ねじれ角18°、ねじれ角方向は左、歯
数29である。歯車G02は歯車G01と噛み合ってお
り、歯数76であり、歯車G01と歯車G02との噛み
合い歯幅は10.2mmであり重なり噛み合い率は2で
ある。歯車G03は歯車G02と一体であり、モジュー
ル0.5、ねじれ角18°、ねじれ角方向は右、歯数2
3である。歯車G04は歯車G03と噛み合っており、
歯数87であり、歯車G03と歯車G04との噛み合い
歯幅は10.2mmであり、重なり噛み合い率は2であ
る。歯車G05は歯車G04と一体であり、モジュール
0.6、ねじれ角24.888°、ねじれ角方向は左、
歯車19である。歯車G06は歯車G05と噛み合って
おり、歯数67であり、歯車G05と歯車G06との噛
み合い歯幅は9mmであり、重なり噛み合い率は2であ
る。歯車G06は図8に示すプロセスカートリッジCの
感光ドラムと一体になっているドラム歯車GC1と噛み
合い、感光ドラムを駆動する。この部分の噛み合い歯幅
も9mmであり、重なり噛み合い率は2である。尚ドラ
ム歯車GC1は歯数46である。
【0023】歯車G07は歯車G03と噛み合ってお
り、歯数77であり、歯車G03とG07との噛み合い
歯幅は10.2mmであり、重なり噛み合い率は2であ
る。歯車G08は歯車G07と噛み合っており、歯数5
8であり、歯車G07と歯車G08との噛み合い歯幅は
10.2mmであり、重なり噛み合い率は2である。歯
車G09は歯車G08と一体の平歯車で、モジュール
0.6、歯数19である。歯車G10は歯車G09と噛
み合っており、歯数29である。歯車G11は歯車G1
0と噛み合っており、歯数25、転位量0.12であ
る。歯車G12は歯車G11と噛み合い、また、定着ロ
ーラFと一体になっている歯車で、歯数46、転位量−
0.12である。また、歯車G02と歯車G03が一体
になった歯車G0203、歯車G04と歯車G05が一
体になった歯車G0405は実施例1,2に示した二段
の段付歯車、歯車G07はアイドル歯車であり、歯の端
面と一体につば7を設けてある。このような歯車を用い
ることにより歯のたわみによる振動が低減される。歯車
G02〜G09は中心軸に回転自在に通し、中心軸の片
端部はU字型になっている板金1に夫々かしめ、もう一
方の端部を板金に設けた穴と嵌合して、振動ユニットを
構成している。また、該中心軸の端部を一方または両方
小ねじで締結してもよい。とにかく、歯車が回転する固
定軸を両側で支持することにより、歯車のたわみに同期
する固定軸の振動を少なくし、歯車駆動装置の振動をよ
り少なくすることができ、前述の歯先円直径よりも大径
のつば付の歯を有する歯車と組み合わせることにより、
歯の荷重によるたわみを小さくし、より振動の少ない歯
車駆動装置を実現でき、低騒音、回転むらの低減などを
実現できる。
【0024】歯車G10は図に示す回転レバー2
と一体となった固定軸2aに回転自在に取り付けられて
おり、回転レバー2は不図示のレバーやばねなどにより
回転中心51を中心として開閉する開閉構造体52の開
閉動作に連動して歯車G11と噛み合ったり解除したり
する。板金1とモータMとは本体側板3を挟み、小ねじ
4でとも締されており、板金1はまた、小ねじ5によっ
ても本体側板3に固定されている。歯車G11は図
示す定着器46に固定されている固定軸26に回転自在
に取り付けられている。
【0025】図は、プロセスカートリッジCを装置本
体に挿入したときの歯車の噛み合いの様子を示した説明
図であり、同図において、スリーブ歯車GC2は現像ス
リーブと一体であり、ドラム歯車GC1と噛み合い現像
スリーブを駆動する。この部分の噛み合い歯幅も9mm
であり、重なり噛み合い率は2である。尚、スリーブ歯
車GC2は歯数24である。プロセスカートリッジCに
含まれている歯車はドラム歯車GC1とスリーブ歯車G
C2のみであるが、他に歯車がある場合には、それらの
歯車の重なり噛み合い率も整数のほうが良い。しかし、
実質的にプロセスカートリッジCの中の回転体の中でト
ルクが重いものは、感光ドラムと現像スリーブであるの
で、これらの回転体を駆動するまでの部分のみの重なり
噛み合い率が整数であっても良い。また、このことは現
像スリーブの駆動をドラム歯車以外の歯車から受けるよ
うな駆動系にも当てはまることは勿論である。
【0026】図は、上記の歯車駆動装置を用いた画像
形成装置の1例としての転写方式電子写真を利用したレ
ーザビームプリンタ(画像形成装置)の内部構成を示す
縦断面図である。
【0027】本例では、ネガトナー、イメージ露光、反
転現像を行なう。不図示のコントローラから送られるビ
デオ信号はレーザ走査光学系ユニット28に入力され
る。このユニットは、半導体レーザ、コリメータレン
ズ、ポリゴンミラー、f−θレンズ、倒れ補正レンズな
どからなっている。そしてビデオ信号は半導体レーザに
印加され、その発散するレーザ光をコリメータレンズで
平行光とし、高速で回転するポリゴンミラーに照射さ
れ、レーザ光を反射ミラー28aを介して感光ドラム3
0の露光部31に走査する。このとき、半導体レーザが
感光ドラム30の感光面を走査するタイミング、即ち、
ビデオ信号を送出するタイミングを検知するため、レー
ザ光の感光ドラム30の感光面走査前の所定位置にレー
ザ光を検出する図示しないビームディテクタが配設され
ており、生成されたBD信号に同期してビデオ信号を送
る。
【0028】感光ドラム30の周囲には、帯電ローラ3
3、露光部31、現像器34および転写ローラ35、ク
リーニング器36が回転方向に沿って順番に設けられて
いる。プロセスカートリッジCには、感光ドラム30、
帯電ローラ33、現像器34、クリーニング器36とト
ナーが内包されていて、装置本体31Aに対して着脱自
在である。
【0029】帯電ローラ33に1次高圧として−700
V印加し、感光ドラム30上に暗電位(VD )を形成す
る。不図示のレーザ走査光学系ユニットにより露光し感
光ドラム30表面上に静電潜像を形成し、現像器34に
よりネガトナーを反転現像される。
【0030】また、カセット37に積載された転写材P
は不図示のCPUからの信号により、給紙ローラ38に
より給紙される。給紙ローラ38が回転駆動されるとカ
セット37内に積載されている転写材Pの最上位のそれ
は、給紙ローラ38による繰り出し力と分離爪39によ
る分離作用により次位の転写材Pから分離されて、カセ
ット37から図において右方向に給送され、搬送ガイド
40a,40b間を通過し、中間排紙ローラ41a,4
1bに導かれる。
【0031】更に転写材Pはガイド板42a,42b間
を通過して、金属性のレジスト上ローラ43a、ゴムを
被覆したレジスト下ローラ43bの当接部に突入する。
このとき、レジスト上ローラ43a、レジスト下ローラ
43bは停止した状態にあって、搬送された転写材Pは
中間排紙ローラ41a,41bとレジスト上ローラ43
a、レジスト下ローラ43bとの間で適度のループを形
成する。
【0032】次に、レジスト下ローラ43bはCPUか
らの信号により駆動され、レジスト上ローラ43aを駆
動し、転写材Pを搬送する。ついで、転写材Pは転写上
ガイド44a、転写下ガイド44b間に導かれる。
【0033】レジストローラ43a,43bにより搬送
される転写材Pは感光ドラム30に形成されているトナ
ー像を転写され、搬送ガイド45を通過し、更に定着器
46によりトナー像を定着され、中間排紙ローラ47
a,47b、排紙ローラ48a,48bを介して排紙ト
レイ49上へ画像面を下側にしたフェースダウンモード
で排紙される。
【0034】このようにして歯車のピッチむらの少ない
高品位な画像を得ることができる。更に、実施例の歯車
の適用例としては、電子写真方式の画像形成装置に限ら
ず、像担持体を駆動する装置であれば、像担持体が、回
転ドラムであろうとシートであろうとも何らの問題もな
く、例えば、特公昭51−46707号にあるようなマ
グネスライス方式の画像表示装置でもピッチむらが低減
し、高品質を得られることは勿論である。
【0035】また、インクジェット方式、熱転写方式な
どの方式の画像形成装置において、転写材を連続的に搬
送するものに関しても、転写材を搬送するためのプラテ
ンローラなどの駆動装置に用いることで同様にピッチむ
らが低減し、高品位な画像を得ることができる。
【0036】また、イメージスキャナなど画像読み取り
装置の走査光学系の駆動装置に関しても、本発明を用い
ることで、読み取りのむらが低減する。
【0037】「実施例」 図10図11は本発明を最もよく表わす実施例の1つ
であり、同図において、第1の歯車G1 、第2の歯車G
2 の諸元は第1実施例と同じである。又、つば21がな
くA面とB面が入替っているほかは全体の形状も第1実
施例とほぼ同じである。この実施例では歯車部13と軸
受ボス部14の二部材となっている。この段付歯車G
1 ,G2 がある歯車駆動装置の1つの構成部品となった
ときに、歯車G1 に作用するスラスト力Fx1および歯車
2 に作用するスラスト力Fx2は互いに相殺する方向に
作用するが、歯車全体は、Fx2−Fx1の力を受け、同図
において、A面側に移動するものとする。
【0038】最初の成型時に、摺動グレードの樹脂が、
軸受ボス部14の形状に充填され、次いで歯車部13の
形状にナチュラルグレードの樹脂が充填され、歯車部1
3と軸受ボス部14は一体成型される。また、軸受ボス
部14には軸方向にリブ111が設けられており、歯車
部13と軸受ボス部14とがラジアル方向、スラスト方
向ともにずれにくくなっている。
【0039】このように、軸受ボス部14の材質の摩擦
係数が歯車部13の歯面の材質の摩擦係数よりも小さ
く、且つ、軸受ボス部14の材質の曲げ弾性係数が歯面
の材質の曲げ弾性係数よりも小さいことにより、歯車の
軸受内周15と固定軸との接触部で摩擦によるトルク損
失を低減し、また、はすば歯車を含む場合、スラスト荷
重による軸受ボス部端面Aでの摩擦力によるトルク損失
を低減し、且つ、各歯車G1 ,G2 の歯のたわみ量を少
なくすることができる。
【0040】また、図11において、A面側はCaの面
取りを施してあり、B面側はCbの面取りを施してあ
る。A面側もB面側も軸受ボス部14の基本円筒直径は
φDであり、Ca>Cbであり、A面の軸受ボス端部の
直径はφDa、B面の軸受ボス端部の直径はφDbであ
り、Da<Dbである。また、面取りCaは極力大きい
方がよいが、軸受ボス部の強度も考慮して設計しなけれ
ばならない。このように設計することにより、B面に射
出成型用のゲートを設け、スラスト受け面であるA面の
径を小さくできるため、更に、スラスト荷重により発生
する摩擦力によるトルク損失を低減できる。
【0041】本実施例で示した数値は、あくまでも1実
施例であり、本発明を限定するものでないことは勿論で
あり、歯車G1 、G2 のねじれ角の方向が互いに逆方向
であったり、歯車G1 、G2 のどちらか或は両方が平歯
車であってもかまわない。また、本実施例では歯車G1
の方がピッチ円半径が歯車G2 のそれよりも大きいが、
逆であっても構わない。
【0042】図12、図13は第実施例に第実施例
を適用したものである。図1213のような形状の方
が歯車G2 が反りにくい。
【0043】実施例において加工方法は、2色成型に限
らず、歯車部13と軸受ボス部14を接着したり、ピン
などで固定したりと、どのような方法でも良く、材質に
関しても、軸受ボス部14の材質の摩擦係数が歯車部1
3歯面の材質の摩擦係数よりも小さく、且つ、軸受ボス
部14の材質の曲げ弾性係数が歯面の材質の曲げ弾性係
数よりも小さければ樹脂に限らず、金属、セラミックス
など何でも良いのである。
【0044】またリブ111がはすば歯車のようにねじ
れていれば軸受ボス部14と歯車部13とはよりずれに
くい。また、ねじれの方向は、左右どちらでも良い。
【0045】実施例に示した歯車を用いた歯車駆動装
置はいかなる歯車駆動装置であっても歯のたわみが少な
く且つトルク損失が少ないが、その歯車駆動装置の1例
として画像形成装置の歯車駆動装置を図14〜17に示
し、図にこの歯車駆動装置を適用した画像形成装置を
示す。
【0046】この歯車駆動装置は実施例の歯車を用い
ており、それ以外は図について説明した処と同一
であり、又、図の画像形成装置は既に述べたとおりで
あり、夫々説明は省略する。
【0047】実施例の歯車を採用する画像形成装置では
動力源のモータMから像担持体の感光ドラム30及び定
着器46への歯車列について述べたが、動力源から走査
光学系に動力を伝える歯車列について同様に本発明の適
用ができる。
【0048】即ち、本発明では何れの実施例においても
本発明が目的とした歯のたわみを小さくすることに寄与
し、トルク減少、歯車列の回転の伝達の円滑となってピ
ッチムラのない最も良好な運転状態が得られるものであ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、樹脂成形により形
成される歯車において、摺動グレードの樹脂により成形
された軸受ボス部と、ナチュラルグレードの樹脂により
成形された歯車部と、を有する歯車はスラスト受面に別
途の工夫をすることなく、スラスト受面での摩擦を低減
できる。そして、歯車列を備えた駆動装置に用いること
により、個々の歯車は歯車の軸受部でのトルク損失、歯
車のスラスト受面でのトルク損失を低減し、結果とし
て、歯車列からなる駆動装置全体のトルク損失の低減を
可能とし、且つ、歯車のたわみ量も低減できるため、動
力源であるモータの最大許容トルクの低減、電源の低容
量化、装置の小型化、駆動負荷の回転の安定化、低騒音
を実現し、特に、画像形成装置などの像担持体、定着
器、光学駆動系の駆動装置に用いることにより、ピッチ
むらの低減された高品位な画像を得ることが可能となっ
た。
【0050】大歯車部と、大歯車部よりも直径の小さい
小歯車部と、小歯車部と大歯車部を結ぶウエブとを一体
に有し、小歯車部の歯の端面とウエブとが一体である歯
車部と、小歯車部の中心部に設けた軸受ボス部とを有す
る歯車は歯車列に用いると結果として歯車列からなる駆
動装置の低騒音、回転むらの低減が実現でき、特に画像
形成装置の像担持体、定着器、光学駆動系の駆動装置に
用いることにより、歯車のピッチむらの少ない高品位な
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例の正面図である。
【図2】図1の軸心を含む断面図である。
【図3】本発明の第の実施例の正面図である。
【図4】図3の軸心を含む断面図である。
【図5】歯車或は歯車列を用いた駆動装置の平面図であ
る。
【図6】図5の一部断面で示す正面断面図である。
【図7】プロセスカートリッジのドラム歯車と図の駆
動装置の関係を示す平面図である。
【図8】図の正面図である。
【図9】本発明の適用される画像形成装置の縦断面図で
ある。
【図10】本発明の第の実施例の正面図である。
【図11】図10の軸心を含む断面図である。
【図12】本発明の第の実施例の正面図である。
【図13】図1の軸心を含む断面図である。
【図14】各実施例の歯車或は歯車列を用いた駆動装置
の平面図である。
【図15】図14の一部断面で示す正面断面図である。
【図16】プロセスカートリッジのドラム歯車と図14
の駆動装置の関係を示す平面図である。
【図17】図16の正面図である。
【符号の説明】
1・・板金 2・・回転レバー 2a・・固定軸 3・
・本体側板 4,5・・小ねじ 6・・固定軸 7・・
つば 11,12・・ウエブ 13・・歯車部14・・
軸受ボス部 15・・軸受内周 16・・ボス 21・
・つば 26・・固定軸 28・・レーザ走査光学系ユ
ニット 28a・・反射ミラー 30・・感光ドラム
31・・露光部 31A・・装置本体 33・・帯電ロ
ーラ34・・現像器 35・・転写ローラ 36・・ク
リーニング器 37・・カセット 38・・給紙ローラ
39・・分離爪 40a,40b・・搬送ガイド41
a,41b・・中間排紙ローラ 42a,42b・・ガ
イド板 43a・・レジスト上ローラ 43b・・レジ
スト下ローラ 44a・・転写上ガイド 44b・・転
写下ガイド 45・・搬送ガイド 46・・定着器 4
7a,47b・・中間排紙ローラ 48a,48b・・
排紙ローラ 51・・回転中心 52・・開閉構造 1
11・・リブ G1 ,G2 ,G01,G02,G0
3,G04,G05,G06,G07,G08,G0
9,G10,G11,G12,GC1・・歯車 G02
03,G0405,G0809・・段付歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/00 - 55/56 F16H 1/20 G03G 15/00 550

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形により形成される歯車におい
    て、 摺動グレードの樹脂により成形された軸受ボス部と、 ナチュラルグレードの樹脂により成形された歯車部と、 を有し、歯車部は大歯車部と、大歯車部よりも直径の小
    さい小歯車部と、小歯車部と大歯車部を結ぶウエブとを
    一体に有し、小歯車部の歯の端面とウエブとが一体であ
    り、大歯車部の歯部と小歯車部の歯部が軸方向で重なり
    を有し、ウエブが大歯車部の歯幅方向の中間に一体につ
    ながっていることを特徴とする歯車。
  2. 【請求項2】 動力源から像担持体又は、定着器もしく
    は走査光学系に動力を伝えるための請求項1に記載の歯
    車を有する歯車列を備えた駆動装置。
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