JP3188218B2 - アンカー用スリーブの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

アンカー用スリーブの製造方法及びその製造装置

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JP3188218B2
JP3188218B2 JP19194697A JP19194697A JP3188218B2 JP 3188218 B2 JP3188218 B2 JP 3188218B2 JP 19194697 A JP19194697 A JP 19194697A JP 19194697 A JP19194697 A JP 19194697A JP 3188218 B2 JP3188218 B2 JP 3188218B2
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豊司 南田
健二 今井
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株式会社阪村テクノロジーセンター
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にコンクリー
トブロックや基礎に機械等を取り付ける時に使われるア
ンカー用スリーブ、特に、一端に軸方向に延びる複数の
割溝を有する拡開部が設けられたアンカー用スリーブの
製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、上記アンカーa
は、スリーブbと、該スリーブbの一端に設けられた拡
開部b1に圧入されるテーパ付のプラグcとから成り、
予めスリーブbの拡開部b1にプラグcを挿し込んだ状
態でアンカーaをコンクリート面dの穿設孔d1に挿入
すると共にスリーブbの上端をハンマーeで木製押し体
fを介して殴打して、穿設孔d1内で上記プラグcをス
リーブbの拡開部b1に圧入させることにより該拡開部
b1を拡開させて、穿設孔d1の内周面に圧接させ、こ
れによりコンクリート面d等に固着するようになってい
る。そして、例えば図14に示すように、スリーブbの
拡開部b1とは反対側に設けられたネジ部b3に部材g
を介してボルトhを螺合することにより、部材gをコン
クリート面d等の基礎に取り付けるようになっている。
【0003】従って、上記スリーブbの拡開部b1は、
プラグcによる拡開を容易にするために軸方向に延びる
数条の割溝b2で縦割りにした形状とされるが、このよ
うなアンカー用スリーブの割溝は、断面円形の棒状で外
周に軸方向に延びる複数の突条を設けたパンチを使用
し、該パンチにより管状素材をダイスに圧入しながら上
記突条により形成するのが通例である。
【0004】しかし、この方法によると、完全に切開さ
れた割溝を形成しようとした場合、ダイス内周面とパン
チの突条とが摺接することになり、そのために該ダイス
やパンチの摩耗が早く、これらを頻繁に交換しなければ
ならないという問題が生じる。
【0005】この問題に対しては、薄肉部を残して割溝
を形成する方法が考えられ、このような考え方を用いた
アンカー用スリーブの製造方法が、特開昭58−346
号公報に開示されている。
【0006】この製造方法は、断面円形の成形孔を備
え、該成形孔の内周面に軸方向に延びる複数の突条が設
けられたダイス内に、管状素材をパンチで圧入させるこ
とにより、上記素材の外周面に複数の凹溝を成形し、次
いで、断面円形の成形孔を備えたダイスと、断面円形の
棒状で外周に軸方向に延びる複数の突条を設けたパンチ
とを用い、該パンチの突条を上記素材の外周面の凹溝に
対向させた状態で、該素材内にパンチを圧入させること
により、該素材の内周面に上記外周凹溝に対し薄肉部を
残して相対向する内周凹溝を成形するというものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な拡開部に薄肉部を残した凹溝を成形する方法は、薄肉
部を残すことでパンチとダイスとの摺接がなくなり、該
パンチやダイスの摩耗を抑えて長期間に亙る使用を可能
にすることができる反面、このスリーブを使用する時
に、上記薄肉部を破断させながら拡開部を拡開させなけ
ればならず、その拡開が困難である為、使用上の問題が
あった。
【0008】そこで、本発明は、アンカー用スリーブを
製造する場合に、パンチやダイスの摩耗を抑制して長期
間に亙って使用することができ、また、使用時に、拡開
部が容易に拡開されるアンカー用スリーブが得られる製
造方法及びその製造装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、一端に軸方向に延びる複数の割溝
を有する拡開部が設けられたアンカー用スリーブの製造
方法に関するものであって、全体または一部が管状とさ
れた素材の管状部の周面に軸方向に延びる複数の薄肉部
を残した凹溝を形成し、次に、その素材の管状部にテー
パ付きパンチを圧入することにより、上記凹溝に沿って
周面を分割しながら外方へ拡開し、その後、その素材を
パンチで円形状の成形孔を有するダイス内に圧入するこ
とにより、拡開された周面を元の管状に縮径することを
特徴とする。
【0011】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、互いに対向するダイスとパンチとにより
構成される複数段の圧造ステーションに素材を順次供給
して該素材を段階的に圧造加工することにより、一端に
軸方向に延びる複数の割溝を有する拡開部が設けられた
アンカー用スリーブを製造する装置に関するものであっ
て、全体または一部が管状とされた素材が供給されると
共に、外周面に軸方向に延びる複数の突条が設けられ
て、上記素材の管状部に圧入されることにより該素材の
管状部内周面に薄肉部を残して軸方向に延びる複数の凹
溝を形成するパンチが備えられた凹溝形成ステーション
と、該凹溝形成ステーションから素材が供給されると共
に、先端側から後端側にかけて拡開するテーパ状とされ
て、上記素材の管状部に圧入されることにより該管状部
の周面を凹溝に沿って分割しながら外方へ拡開するパン
チが備えられた拡開ステーションと、該拡開ステーショ
ンから素材が供給されると共に、断面円形の成形孔を有
し、パンチによって該成形孔に圧入される素材の周面を
拡開された状態から元の管状に収縮させるダイスが備え
られた縮径ステーショとを有することを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係る発明(以下、第3発
明という)は、上記第2発明の装置において、拡開ステ
ーションには、テーパ状のパンチによって素材の管状部
が拡開されながら圧入される開口端側が拡開されたテー
パ状の成形孔を有するダイスを備えると共に、このダイ
スのテーパ状成形孔の内面に、周方向に延びる複数の突
条を、開口端側が奥側より小径となる部分が生じないよ
うに設けたことを特徴とする。
【0013】上記の構成によれば、次のような作用が得
られる。
【0014】まず、第1発明の方法によれば、全体また
は一部が管状とされた素材の該管状部の周面に薄肉部を
残して軸方向に延びる複数の凹溝を形成し、その後、上
記凹溝に沿って周面を分割しながら外方へ拡開し、その
後、拡開された周面を元の管状に縮径することによって
一端に拡開部を有するスリーブを製造するので、パンチ
によって完全に切開させて割溝を形成する場合のよう
に、パンチとダイスとが摺接することがなくなる。ま
た、完全に切開された割溝が設けられるので、該スリー
ブの使用時に該拡開部が容易に拡開されることになる。
【0015】そして、第2発明の装置によれば、上記第
1発明の方法が実施されて、その結果、上記第1発明と
同様の作用が得られる。
【0016】また、第3発明の装置によれば、拡開ステ
ーションに、開口端側が拡開されたテーパ状の成形孔を
有するダイスを備えると共に、このダイスのテーパ状成
形孔の内面に、周方向に延びる複数の突条を、開口端側
が奥側より小径となる部分が生じないように設けたの
で、拡開工程で拡開部外周面に周方向に抜け防止用の凹
溝が同時に形成されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、この実施の形態に係るアンカー用ス
リーブの製造装置は、本願の第2、第3発明に係る製造
装置の実施の形態であると共に、第1発明の方法を実施
するものでもある。
【0018】図1に示すように、この実施の形態に係る
製造装置は5段のステーションX1〜X5でアンカー用
スリーブを成形する多段式の製造装置であって、機台1
に、カッター装置(図示せず)と、複数のダイスユニッ
ト11〜15とを併設すると共に、この機台1に接近、
離反するように往復運動をするラム2に、上記ダイスユ
ニット11〜15にそれぞれ対向させて複数のパンチユ
ニット21〜25を取り付けた構成とされている。
【0019】そして、上記カッター装置(図示せず)に
より所定寸法の素材を形成すると共に、この素材を、上
記ダイスユニット11〜15とパンチユニット21〜2
5とで構成される前加工ステーションX1、凹溝形成ス
テーションX2、拡開ステーションX3、縮径ステーシ
ョンX4及び後加工ステーションX5に、素材供給装置
(図示せず)によって順次供給することにより、図2に
示すように、両端面が矯正された円柱状の予備素材A、
図3に示すように、一端に管状部B1を有し、その管状
部B1の内面に軸方向に延びる薄肉部B2を残して複数
の凹溝B3…B3が形成された円柱状の一次成形品B、
図4に示すように、上記凹溝B3…B3に沿って周面が
分割されて、外方へ拡開された拡開部C1を有し、その
拡開部C1の外周面に周方向に複数の凹溝C2…C2が
形成された二次成形品C、図5に示すように、上記拡開
部C1が元の管状に縮径された三次成形品Dを経て、図
6に示すような最終製品としてのスリーブEが成形され
る。
【0020】次に、上記ステーションX1〜X5のう
ち、本案の特徴部である上記凹溝形成ステーションX
2、拡開ステーションX3、縮径ステーションX4の構
成について説明する。
【0021】まず、凹溝形成ステーションX2は、ダイ
スユニット12とパンチユニット22とで構成されてお
り、図7に示すように、このうちのダイスユニット12
は、二次成形品Bが嵌合可能な成形孔31aを有するダ
イス31と、そのダイス31を保持するダイスホルダー
32とを有すると共に、機台1の取付孔1aに嵌合固着
されている。なお、ダイス31の後端側に、ダイスホル
ダー32を貫通して、慴動自在に嵌合されたノックアウ
トピン33が設けられている。
【0022】そして、パンチユニット22は、二次成形
品Bの管状部B1(図3参照)に挿入可能な棒状で、外
周に軸方向に延びる複数の突条34a…34aが設けら
れたパンチ34と、そのパンチ34を保持するパンチホ
ルダー35とを有すると共に、ラム(図示せず)に固着
されている。
【0023】拡開ステーションX3は、ダイスユニット
13とパンチユニット23とで構成されており、図8に
示すように、このうちのダイスユニット13は、三次成
形品Cが嵌合可能な開口端側が拡開されたテーパ状の成
形孔41aを有し、その成形孔41aの内面に周方向に
延びる複数の突条41b…41bを、開口端側が奥側よ
り小径となる部分が生じないように設けたダイス41
と、そのダイス41を保持するダイスホルダー42とを
有すると共に、機台1の取付孔1aに嵌合固着されてい
る。なお、ダイス41の後端側に、ダイスホルダー42
を貫通して、慴動自在に嵌合されたノックアウトピン4
3が設けられている。
【0024】そして、パンチユニット23は、先端側か
ら後端側にかけて拡開するパンチ44と、そのパンチを
保持するパンチホルダー45とを有すると共に、ラム
(図示せず)に固着されている。
【0025】縮径ステーションX4は、ダイスユニット
14とパンチユニット24とで構成されており、図9に
示すように、このうちのダイスユニット14は、三次成
形品Dが嵌合可能な成形孔51aを有するダイス51
と、そのダイス51を保持するダイスホルダー52とを
有すると共に、機台1の取付孔1aに嵌合固着されてい
る。なお、ダイス51の後端側に、ダイスホルダー52
を貫通して、慴動自在に嵌合されたノックアウトピン5
3が設けられている。
【0026】そして、パンチユニット24は、三次成形
品Dの管状部に挿入可能な棒状のパンチ54と、そのパ
ンチ54を保持するパンチホルダー55とを有すると共
に、ラム(図示せず)に固着されている。
【0027】次に、この製造装置、特に、上記3つの凹
溝形成ステーションX2、拡開ステーションX3、縮径
ステーションX4の作動について説明する。
【0028】前加工ステーションX1で成形された図2
に示す予備素材Aが供給装置により凹溝形成ステーショ
ンX2へ供給されると、図1に示すラム2の前進により
パンチユニット22が前進して、図7に示すように、上
記素材Aがパンチ34によりダイス31の成形孔31a
内に圧入されて、パンチ34に設けた複数の突条34a
…34aにより、図3に示すように、管状部B1の内面
に薄肉部B2を残して軸方向に延びる複数の凹溝B3…
B3が形成される。そして、ラム2の後退によりパンチ
ユニット22が後退し、その後に、ノックアウトピン3
3がラム側に突き出ることで一次成形品Bがダイス31
から排出されると共に、拡開ステーションX3へ供給さ
れる。
【0029】そして、この一次成形品Bが拡開ステーシ
ョンX3へ供給されると、図1に示すラム2の前進によ
りパンチユニット23が前進して、図8に示すように、
該一次成形品Bがパンチ44によりダイス41のテーパ
状成形孔41a内に圧入される。
【0030】このパンチ44は、先端側から後端側にか
けて拡開した形状になっており、また、上記テーパ状成
形孔41aの内面には、開口端側が奥側より小径となる
部分が生じないように周方向に延びる複数の突条41b
…41b設けられているので、一次成形品Bの管状部B
1の内面に形成された凹溝B2…B2に沿って、図4に
示すように、周面を分割して拡開させると同時に、拡開
部C1の外周面に周方向に複数の凹溝C2…C2が形成
される。なお、上記複数の突条41b…41bが開口端
側が奥側より小径となる部分が生じないように周方向に
延びているのでダイス41から二次成形品Cの取り出し
が可能となる。そして、ラム2の後退によりパンチユニ
ット23が後退し、その後、ノックアウトピン43がラ
ム側に突き出ることで二次成形品Cがダイス41から排
出されると共に、縮径ステーションX4へ供給される。
【0031】そして、この二次成形品Cが縮径ステーシ
ョンX4へ供給されると、図1に示すラム2の前進によ
りパンチユニット24が前進して、図9に示すように、
該二次成形品Cがパンチ54によりダイス51の成形孔
51a内に圧入されて二次成形品Cの拡開部C1の周面
が図5に示すような元の管状に縮径される。そして、ラ
ム2の後退によりパンチユニット24が後退し、その
後、ノックアウトピン53がラム側に突き出ることで三
次成形品Dがダイス51から排出されると共に、後加工
ステーションX5へ供給される。そして、この三次成形
品Dが後加工ステーションX5へ供給さると、図6に示
すような最終製品としてのスリーブEが成形される。
【0032】なお、この実施の形態に係るアンカー用ス
リーブの製造装置において、凹溝形成ステーションX2
を別の凹溝形成ステーションX2′に変更してもよい。
この凹溝形成ステーションX2′は、図10に示すよう
に、一端に管状部B1′を有し、その管状部B1′に薄
肉部B2′を残し、その薄肉部B2′を介して対向する
複数の内周凹溝B3′…B3′と外周凹溝B4′…B
4′とが形成された円柱状の一次成形品B′を成形する
ようになっている。
【0033】この凹溝形成ステーションX2′も、ダイ
スユニット12′とパンチユニット22′とで構成され
ており、図11に示すように、このうちのダイスユニッ
ト12′は、一次成形品Fが嵌合可能な成形孔61aを
有するダイス61と、そのダイス61を保持するダイス
ホルダー62とを有すると共に、機台1の取付孔1aに
慴動自在に嵌合されている。また、このダイスユニット
12′は、ダイスホルダー62後方側からバネ63…6
3により付勢されている。なお、ダイス61の後端側
に、ダイスホルダー62を貫通して、慴動自在に嵌合さ
れたノックアウトピン64が設けられている。
【0034】そして、パンチユニット22′は、パンチ
ホルダー65と、そのパンチホルダー65に慴動自在に
嵌合された円筒状の抑え部材66と、パンチホルダー6
5に保持されたパンチ側ダイス67とを有すると共に、
ラム(図示せず)に固着されている。また、上記抑え部
材66の筒内には進退自在のパンチ68が内装されてお
り、そのパンチ68は、一次成形品B′の管状部B1′
(図10参照)に挿入可能な棒状で外周に軸方向に延び
る複数の突条68a…68aが設けられている。そし
て、パンチ側ダイス67には、上記突条68a…68a
に対向するように突部67a…67a(図12参照)が
設けられている。
【0035】次に、この凹溝形成ステーションX2′の
作動について説明する。
【0036】前加工ステーションX1で成形された図2
に示す予備素材Aが供給装置により凹溝形成ステーショ
ンX2′へ供給されると、図1に示すラム2の前進によ
りパンチユニット22′が前進して、図11に示すよう
に、まず最初に、上記素材Aが押し込み部材66により
ダイス61の成形孔61a内に圧入されて、ダイス61
と押し込み部材66との間で保持される。その後、さら
に、パンチユニット22′が前進することで押し込み部
材66に内装されたパンチ68に設けられた複数の突条
68a…68aとパンチ側ダイス67に設けられた突部
67a…67aにより図10に示すように、管状部B
1′の内外周に薄肉部B2′を残し、その薄肉部B2′
を介して対向する複数の内周凹溝B3′…B3′と外周
凹溝B4′…B4′が形成される。
【0037】そして、ラム2の後退によりパンチユニッ
ト22′が後退し、その後に、ノックアウトピン64が
ラム側に突き出ることで一次成形品B′がダイス61か
ら排出されると共に、拡開ステーションX3へ供給され
る。そして、上述した実施例と同様に各ステーションへ
供給され最終製品としてのスリーブが成形される。
【0038】
【発明の効果】以上のように、第1発明の方法によれ
ば、全体または一部が管状とされた素材の該管状部の周
面に薄肉部を残して軸方向に延びる複数の凹溝を形成
し、その後、上記凹溝に沿って周面を分割しながら外方
へ拡開し、その後、拡開された周面を元の管状に縮径す
ることによって一端に拡開部を有するスリーブを製造す
るので、パンチによって完全に切開させて割溝を形成す
る場合のように、パンチとダイスとが摺接することなく
なり、パンチやダイスの摩耗を抑制して長期間に亙り使
用することができ、また、完全に切開された割溝が設け
られるので、該スリーブの使用時に該拡開部が容易に拡
開されることで作業効率の高いアンカー用スリーブを製
造するこが可能になる。
【0039】そして、第2発明の装置によれば、上記第
1発明の方法が実施されて、その結果、上記第1発明と
同様の効果が得られる。
【0040】また、第3発明の装置によれば、拡開ステ
ーションに、開口端側が拡開されたテーパ状の成形孔を
有するダイスを備えると共に、このダイスのテーパ状成
形孔の内面に、周方向に延びる複数の突条を、開口端側
が奥側より小径となる部分が生じないように設けたの
で、拡開工程で拡開部外周面に周方向に抜け防止用の凹
溝が形成されると共に、上記ダイスから成形品の取り出
しが可能となる。そして、切削加工で形成していた抜け
防止用の凹溝を圧造加工で形成することが可能となり生
産効率の高いアンカー用スリーブの製造装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る製造装置の概略正
面図である。
【図2】 同製造装置で前加工工程によって得られた予
備素材の形状を示す図である。
【図3】 同製造装置の凹溝形成工程によって得られた
一次成形品の形状を示す図である。
【図4】 同製造装置の拡開工程によって得られた二次
成形品の形状を示す図である。
【図5】 同製造装置の縮径工程によって得られた三次
成形品の形状を示す図である。
【図6】 同製造装置で得られる最終製品の形状を示す
図である。
【図7】 同製造装置の凹溝形成ステーションの断面図
である。
【図8】 同製造装置の拡開ステーションの断面図であ
る。
【図9】 同製造装置の縮径ステーションの断面図であ
る。
【図10】 同製造装置の他の凹溝形成工程によって得
られた一次成形品の形状を示す図である。
【図11】 同製造装置の他の凹溝形成ステーションの
断面図である。
【図12】 図11のイーイ線拡大断面図である。
【図13】 アンカーのコンクリート面への固着方法を
示す説明図である。
【図14】 アンカーの使用形態を示す説明図である。
【符号の説明】
11〜15、12′ ダイスユニット 21〜25、22′ パンチユニット X1 前加工ステーション X2、X2′ 凹溝形成ステーショ
ン X3 拡開ステーション X4 縮径ステーション X5 後加工ステーション 31、41、51、61 ダイス 31a、41a、51a、61a 成形孔 34、44、54、68 パンチ 34a…34a、41b…41b 突条 68a…68a 突条 B1、B1′ 管状部 B2、B2′ 薄肉部 B3…B3、C1…C1 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−99158(JP,A) 特開 昭63−207440(JP,A) 特開 平3−27840(JP,A) 特開 平6−79394(JP,A) 特開 平8−117919(JP,A) 特開 平7−178505(JP,A) 特開 昭63−273540(JP,A) 特開 昭58−346(JP,A) 特開 昭51−131454(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に軸方向に延びる複数の割溝を有す
    る拡開部が設けられたアンカー用スリーブの製造方法で
    あって、全体または一部が管状とされた素材の管状部の
    周面に軸方向に延びる複数の薄肉部を残した凹溝を成形
    し、次に、その素材の管状部にテーパ付きパンチを圧入
    することにより、上記凹溝に沿って周面を分割しながら
    外方へ拡開し、その後、その素材をパンチで円形状の成
    形孔を有するダイス内に圧入することにより、拡開され
    た周面を元の管状に縮径することを特徴とするアンカー
    用スリーブの製造方法。
  2. 【請求項2】 互いに対向するダイスとパンチとにより
    構成される複数段の圧造ステーションに素材を順次供給
    して該素材を段階的に圧造加工することにより、一端に
    軸方向に延びる複数の割溝を有する拡開部が設けられた
    アンカー用スリーブを製造する装置であって、全体また
    は一部が管状とされた素材が供給されると共に、外周面
    に軸方向に延びる複数の突条が設けられて、上記素材の
    管状部に圧入されることにより該素材の管状部内周面に
    薄肉部を残して軸方向に延びる複数の凹溝を形成するパ
    ンチが備えられた凹溝形成ステーションと、該凹溝形成
    ステーションから素材が供給されると共に、先端側から
    後端側にかけて拡開するテーパ状とされて、上記素材の
    管状部に圧入されることにより該管状部の周面を凹溝に
    沿って分割しながら外方へ拡開するパンチが備えられた
    拡開ステーションと、該拡開ステーションから素材が供
    給されると共に、断面円形の成形孔を有し、パンチによ
    って該成形孔に圧入される素材の周面を拡開された状態
    から元の管状に収縮させるダイスが備えられた縮径ステ
    ーションとを有することを特徴とするアンカー用スリー
    ブの製造装置。
  3. 【請求項3】 拡開ステーションには、テーパ状のパン
    チによって素材の管状部が拡開されながら素材が圧入さ
    れる開口端側が拡開されたテーパ状の成形孔を有するダ
    イスを備えると共に、このダイスのテーパ状成形孔の内
    面に、周方向に延びる複数の突条を、開口端側が奥側よ
    り小径となる部分が生じないように設けたことを特徴と
    する請求項2に記載のアンカー用スリーブの製造装置。
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