JP3187719U - 菓子食品の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チョコレートなどの油脂性材料程度の粘度において、成形から菓子食品の製造における良好な生産性を維持しつつ、焼成処理まで行える菓子食品の製造装置を提供する。
【解決手段】菓子食品の製造装置10は、モールド容器12が各搬送機構の上を搬送される循環式の構成とされ、大きく分けて、食品成型部、食品加工部36、モールド容器再生部を具備する。食品成型部は、焼成用チョコレートBを供給可能とする焼成用チョコレート供給機構18と、パフ(食品粒)を供給可能とする食品粒供給機構20と、それぞれに連設されるミキサー60を備える。ミキサー60は、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートと、食品粒供給機構20から供給されるパフ(食品粒)とを攪拌混合し、これを造形菓子材料として、食品成型部が備える第1の搬送機構16上に搬送されてくるモールド容器12に流し込む。
【選択図】図1
【解決手段】菓子食品の製造装置10は、モールド容器12が各搬送機構の上を搬送される循環式の構成とされ、大きく分けて、食品成型部、食品加工部36、モールド容器再生部を具備する。食品成型部は、焼成用チョコレートBを供給可能とする焼成用チョコレート供給機構18と、パフ(食品粒)を供給可能とする食品粒供給機構20と、それぞれに連設されるミキサー60を備える。ミキサー60は、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートと、食品粒供給機構20から供給されるパフ(食品粒)とを攪拌混合し、これを造形菓子材料として、食品成型部が備える第1の搬送機構16上に搬送されてくるモールド容器12に流し込む。
【選択図】図1
Description
本考案は、パフなどの膨化穀類、その他ビスケット、クラッカーや乾燥果肉糖類等の食品粒を組入れた菓子材料を形作り、その菓子材料に対して焼成処理を行う菓子食品の製造装置に関するものである。
従来、チョコレート等の油脂性菓子材料に種々な食品粒を付着或いは混入して、食品粒の風味及び食感を同時に味合わせる油脂性菓子食品いわゆるクランチチョコが知られ、この種のクランチチョコ食品の製造には未固化の油脂性菓子の表面に多数の食品粒を振動フィーダやベルトコンベア等を活用して、連続的に落下させ、付着した後、冷却して固化したり、食品粒を中心に入れたトレーに油脂性菓子材料を充填して、固化する装置が多用されている。
この従来の製造装置では、食品粒の混合や付着が均等化しにくく、ばらつきが大きく加工工程も複雑かつ低能率のものとなって、しかも食品粒の添加物を連続的に過不足なく切出すことが困難で外観不良となったり、モールドでは規定ブロック状となり自然状態の手造り風の仕上ができず満足できないし、かつ製品の不良品が多発するほか、食品片の形状に対応して食品粒を付着させる工程が複雑かつ低能率となって、生産性が悪く、製造コスト高となるなどの問題があった。
これに対し、本出願人は、油脂性菓子とするのに食品粒形状に関係なく食品粒入り油脂性菓子とすることができ、製品の外観も手造り風で著しく良好で均等化でき、商品価値を高められ、また、生産性をも大巾に向上できる油脂性菓子食品の製造装置を提供することを目的として特許文献1に開示されている技術を発明した。
この特許文献1に開示されている発明は、搬送機構でモールド板をプレート供給機構で搬入して造形菓子材料の供給機構の直下に搬送するが、食品粒供給機構には食品粒供給機と油脂性材料注入器とから食品粒と、溶けた油脂性材料とを投入し、ミキサーで混合攪拌して造形菓子材料とすると共に、モールド板上に載置供給する。次で造形菓子材料を載置したモールド板を走行し、保持しつつモールド板上に往復動する均し機構で造形菓子材料を拡げ均しつつ、摺込み充填機構でモールド部へ摺込む。そして、このモールド板は搬送機構でさらに、移送されて水平往復動するスクレーパの下に位置させて、モールド板上に載置された造形菓子材料上面をスクレーパで掻き取り、その余剰分を排除して仕上げたのち、モールド板をプレート回収機構で搬出し、油脂性菓子食品を搬送機構上に多数成形して移送し、さらに、タップピング機構で固化前の柔らかいうちに油脂性菓子食品に振動を与えて、外観形状をならして自然状態、特に手造り風に仕上げて効率よく品質良好な形態で製造することができるという利点があったとされる。
また、例えば、特許文献2に開示されている焼成油脂性菓子のように、最近では、所謂焼きチョコ菓子と呼ばれるチョコレートが融けにくく、サクッとした食感が得られる消費者に好感触な菓子食品や、その菓子食品を製造する装置が開発されてきている。
しかしながら、特許文献1の発明は、溶けたチョコレートなどの油脂性材料程度の粘度においての成形から菓子食品の製造に非常に優れていたが、特許文献2にあるような焼成処理を行う菓子食品を得るためには、さらなる改良が必要と言われ続けてきた。
本考案は、上記課題を解決するためのもので、溶けたチョコレートなどの油脂性材料程度の粘度においての成形から菓子食品の製造における良好な生産性を維持しつつ、焼成処理まで行える菓子食品の製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の考案は、食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、
焼成用チョコレートを供給する焼成用チョコレート供給機構と、食品粒を供給する食品粒供給機構と、前記焼成用チョコレート及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記焼成用チョコレート及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構とを備える食品成型部と、 前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、前記第2の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し当該第2の搬送機構上で、焼成処理を行う焼成機構と、前記第2の搬送機構上で、前記焼成機構により焼成処理が行われた前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と を備える食品加工部と、前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構とを具備することを特徴とする菓子食品の製造装置である。
即ち、請求項1記載の考案は、食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、
焼成用チョコレートを供給する焼成用チョコレート供給機構と、食品粒を供給する食品粒供給機構と、前記焼成用チョコレート及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記焼成用チョコレート及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構とを備える食品成型部と、 前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、前記第2の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し当該第2の搬送機構上で、焼成処理を行う焼成機構と、前記第2の搬送機構上で、前記焼成機構により焼成処理が行われた前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と を備える食品加工部と、前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構とを具備することを特徴とする菓子食品の製造装置である。
また、請求項2記載の考案は、食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、 焼成用チョコレートを供給する焼成用チョコレート供給機構と、食品粒を供給する食品粒供給機構と、前記焼成用チョコレート供給機構及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記焼成用チョコレート及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構とを備える食品成型部と、前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、前記第2の搬送機構上で、前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と を備える食品加工部と、前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構と、前記第4の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し、当該第4の搬送機構上で焼成処理を行う焼成機構とを具備することを特徴とする菓子食品の製造装置である。
そして、請求項3記載の考案は、食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、油脂性材料を供給する油脂性材料供給機構と、食品粒を供給する食品粒供給機構と、前記油脂性材料供給機構及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記油脂性材料及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構とを備える食品成型部と、前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、前記第2の搬送機構上で、前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構とを備える食品加工部と、前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構と、前記第4の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し、当該第4の搬送機構上で焼成用チョコレートをコーティングする焼成用チョコレートコーティング手段と、前記焼成用チョコレートコーティング手段により焼成用チョコレートがコーティングされた前記造形菓子材料に対し、前記第4の搬送機構上で焼成処理を行う焼成機構とを具備することを特徴とする菓子食品の製造装置である。
本考案によれば、食品粒の形状に関係なく種々の食品粒入り油脂性菓子食品とすることができるとともに、生産性の大幅な向上が図れる。また、さらに、油脂性菓子食品に対して焼成処理までも行えることから、食感に優れた菓子を製造することができる。
以下、本考案の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第1の実施形態を示す概略構成図で、10は菓子食品の製造装置、12はモールド容器、14は食品成型部、16は第1の搬送機構、18は焼成用チョコレート供給機構、19はチラー、20は食品粒供給機構、32は第2の搬送機構、34は焼成機構、36は食品加工部、40は第1の反転機構、42は食品離型機構、43は第2の反転機構、45は第4の搬送機構、46は仕上げ乾燥機構、47はモールド容器再生部、48は第3の搬送機構、49はモールド容器加熱機構、50はクリーニング機構、60はミキサー、70は摺込み充填機構、90はスクレーパ機構を示している。
図1は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第1の実施形態を示す概略構成図で、10は菓子食品の製造装置、12はモールド容器、14は食品成型部、16は第1の搬送機構、18は焼成用チョコレート供給機構、19はチラー、20は食品粒供給機構、32は第2の搬送機構、34は焼成機構、36は食品加工部、40は第1の反転機構、42は食品離型機構、43は第2の反転機構、45は第4の搬送機構、46は仕上げ乾燥機構、47はモールド容器再生部、48は第3の搬送機構、49はモールド容器加熱機構、50はクリーニング機構、60はミキサー、70は摺込み充填機構、90はスクレーパ機構を示している。
本実施形態に係る菓子食品の製造装置10は、図1に表すように、まず、モールド容器12が各搬送機構の上を搬送される循環式の構成とされており、大きく分けて、食品成型部14、食品加工部36、そして、モールド容器再生部47を具備する形となっている。
次に、これらの構成の流れについて説明していく。まず、食品成型部14は、焼成用チョコレートBを供給可能とする焼成用チョコレート供給機構18と、パフ(食品粒)を供給可能とする食品粒供給機構20と、それぞれに連設されているミキサー60を備えている。ミキサー60は、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートと、食品粒供給機構20から供給されるパフ(食品粒)とを攪拌混合し、これを造形菓子材料として、食品成型部14が備える第1の搬送機構16上に搬送されてくるモールド容器12に流し込む働きをする。
続いて、食品成型部14は、摺込み充填機構70を備えており、これは、ミキサー60によってモールド容器12内に流し込まれた造形菓子材料をモールド容器12上で均す作業を行うようになっている。そしてさらに、食品成型部14は、水平往復動自在なスクレーパ機構90を備えており、モールド容器12上の造形菓子材料の余剰分をモールド容器12から排除する作業を行うようになっている。
ここで、食品成型部14の各構成について、他の図面も参照しながら、詳細に説明していく。本考案に係る菓子食品の製造装置における食品成型部14は、焼成用チョコレートBと食品粒Cを原料とする菓子食品を製造するための充填、焼成といった製造行程のうち、焼成用チョコレートB及び食品粒Cを攪拌混合してなる造形菓子材料Aをモールド容器12に効率よく充填するための成形装置となっている。焼成用チョコレート供給機構18及び食品粒供給機構20によって材料が供給され、ミキサー60によって攪拌混合された造形菓子材料Aをモールド容器12に盛り込み供給し、続いて、摺込み充填機構70によってモールド容器12に供給された造形菓子材料Aをモールド容器12内に拡げ均し、その後、スクレーパ機構90により材料余剰分を掻き取ることで仕上げを行う。
造形菓子材料Aの主原料となる焼成用チョコレートBは、所定の温度下で保温された状態で貯蔵タンクT内に貯蔵されている。そして、この貯蔵タンクTから焼成用チョコレート供給機構18へと移送されることとなる。また、食品粒Cはパフライス、コンフレークなどのα化穀類、ナッツ類、バタースカッチなどの糖菓子や乾燥果肉などの食品の粒からなっている。
モールド容器12は、図5のように、上面に所定の形状の成形型13を多数配列したものであって、成形型13に造形菓子材料Aが充填される。モールド容器12は造形菓子材料Aを離型させる際に、上下反転してモールド容器12に振動や衝撃を与えて離型するものとしている。成形型13の形状は、特に制約はないが、離型する際に型の形状を維持しやすい形状とするとよい。例えば、上面から下方へ向かうにつれて漸次小径となる傾斜面を有しているとよい。なお、モールド容器12は各搬送機構に載置されたまま、一連の菓子の製造工程を循環するものである(循環式)。
次に、第1の搬送機構16は、コンベアとなっていて、モールド容器12を搬送しながら、ミキサー60、摺込み充填機構70、スクレーパ機構90の下方を連続または間欠的に走行することにより、モールド容器12内に造形菓子材料Aを充填して、余剰分を排除することにより食品の成形を行うようになっている。
焼成用チョコレート供給機構18は、配管によってミキサー60に連結されていて、焼成用チョコレートBをポンプ供給する装置である。また、内部にはチラー19が内蔵されており、焼成用チョコレート供給機構18内の焼成用チョコレートBをチラー19内部を循環するチラー水にて冷却する。焼成用チョコレートBは焼成用チョコレート供給機構18に移送されるまでは、貯蔵タンクTにて水溶液状態を保つために保温されて貯蔵されており、焼成用チョコレート供給機構18に移送された直後の状態では、粘度が低く、モールド容器12へ充填する際に、粘度が低すぎて成形しづらくなる。そこで、所定の粘度となるように冷却するため、チラー19を内蔵しているわけである。
次に、食品粒供給機構20は、ミキサー60の上部に連設されていて、図6に表すように食品粒Cを投入しうるホッパー51を備えたスクリューハウジング52と、スクリューハウジング52内に回動自在に設けたスクリュー53とからなっている。そして、食品粒供給機構20は、モータで駆動され、スクリューハウジング52に形成されている排出口54が、ミキサー60に連結されている。
そして、ミキサー60は、図7のように、食品粒供給機構20から食品粒Cが供給される部分が開放されたオープンケーシング61内にシャフト62を回転自在に備え、該シャフト62に攪拌翼63を複数突設し、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートBと食品粒Cを原料とする造形菓子材料Aを攪拌しつつ、一端側に移送して導出口64から繰り出し、搬送されてくるモールド容器12上に、盛り込み供給することができるように構成されている。また、該導出口64に開閉調整可能のシャッタを備えてもよい。また、ミキサー60内部にはチラー65が内蔵されており、ミキサー60内の特に焼成用チョコレートBをチラー65内部を循環するチラー水にて冷却する。
摺込み充填機構70は、ミキサー60の導出口からモールド容器12に供給された造形菓子材料Aをモールド容器12内に拡げ均すための機構である。図8〜図10のように、モールド容器12の走行方向に直交して往復動する均し板のある均し機構71と、モールド容器12の周囲を略コ字上に囲成され内部に冷却水が流過するジャケット壁72と、該ジャケット壁72に回転自在に設けた攪拌翼片73を備えた摺込シャット74を変速モータに連絡して備え、走行する第1の搬送機構16の上面に配備されている。このジャケット壁72内部にチラー水が循環されてチラーとして機能する。このチラーは、チラー水の入口と出口とがヒータのあるチラータンクにポンプを介して配管循環連絡してある。
また、ジャケット壁72は、両サイドに囲いのある略U字形の枠壁とし、その直下にモールド容器12が通過するように配備し、モールド容器12の走行方向に対設された壁部にモータで揺動する保持片77を備えてあって、モールド容器12の支持を両サイドにあるガイドカム片78とで、適確化できるようにしてある。
なお、均し機構71としては、均し板が水平往復自在にガイド75に備えられ、スクリュー軸76の回転で駆動され、モールド容器12上に走行できるようにしてあるが、このスクリュー軸76に代えて他の搬送駆動機構を用いることもできる。
スクレーパ機構90はモールド容器12上に載置されて均された造形菓子材料Aの余剰分を掻き取り、菓子上面を仕上げ面とするためのもので、図12〜図15のようにモールド容器12の走行方向にシリンダ91で往復動するスライダ92をガイド93に摺動自在に設け、該スライダ92にスクレーパ板94を揺動可能に取り付け、且つ、スライダ92の反転位置にシリンダ91の駆動操作用の無接点制御スイッチ95を両端に設け、往復運動するように構成されている。
この場合、スクレーパ板94は、支軸96で支持し、該支軸96をレバー97でシリンダ98に連結し、該シリンダ98の駆動でスクレーパ板94の先端部をモールド容器12の上面に押圧走行し、造形菓子材料Aの余剰分を掻き取り仕上げ面とし、復帰時にはスクレーパ板94の先端部分を持ち上げて、次の処理に備えられる。なお、掻き取り余剰分はフレーム端分に備えられる差込式の受皿99に回収され、かつコンベア上に付着した材料をもドクターナイフで掻き取り受皿99に回収するとよい。
続いて、スクレーパ機構90によって造形菓子材料の余剰分を排除されたモールド容器12は、図1に示すように、次の工程、即ち、食品加工部36へ向かって搬送されていく。食品加工部36は、まず、食品成型部14に接続された第2の搬送機構32と、搬送されてくる造形菓子材料Aが載置されたモールド容器12に対して焼成処理を行う、第2の搬送機構32を囲むように設けられたトンネル状の焼成機構34を備えている。本実施形態では、焼成機構34は、オーブンを用いているが、他の機構を用いても良い。
ここで、第2の搬送機構32は、食品成型部14に接続されており、さらに、モールド容器12を焼成機構34内へと供給することができる構成となっている。そして、焼成機構34は、その内部において、500℃を上限とした温度設定とし、第2の搬送機構32は、モールド容器12を焼成機構34内にて、30分を上限とした時間で滞留させ、モールド容器12に供給された造形菓子材料Aに対し焼成処理を行えるように設定することが好ましい。このように、本実施形態には、焼成処理を行える焼成機構34が備えられているため、油脂性材料が融けにくく、サクッとした食感の菓子を製造することが可能となるわけである。なお、焼成機構34の後工程において、焼成処理を行った造形菓子材料Aに対し、冷却処理を行う冷却機構(例えば、クーリングトンネル)を設けておくと、菓子材料の質の向上に繋がる。
さらに、食品加工部36には、焼成機構34で焼成処理が行われた造形菓子材料Aが載置されたモールド容器12を第2の搬送機構32上で、上下反転させる第1の反転機構40と、上下反転させたモールド容器12から造形菓子材料Aを離型させる食品離型機構42が備えられている。
第1の反転機構40により、モールド容器12を上下反転させ、さらに、食品離型機構42によって、モールド容器12に載置されている造形菓子材料Aを離型させるというものである。食品離型機構42は、例えば、第1の反転機構40により上下反転されたモールド容器12の底面を叩くハンマーにより構成させておき、それにより、造形菓子材料Aを第2の搬送機構32の下方へと落下させることで行う。
さらに、食品加工部36は、食品離型機構42により造形菓子材料Aが離型された空のモールド容器12を再度、上下反転させる第2の反転機構43を備えている。再度、モールド容器12を上下反転させることにより、後の工程で、モールド容器12に対し、再利用可能な処理を行えるようになるわけである。
続いて、食品加工部36において、離型された造形菓子材料Aは、図1に示すように、乾燥処理がなされ、菓子食品として仕上がることになる。詳しくは、食品加工部36に所定の間隙をもって配置された第4の搬送機構45が、食品離型機構42により離型された造形菓子材料Aを受けるとともに、搬送し、仕上げ乾燥機構46が、搬送されてくる造形菓子材料Aを仕上げ乾燥させるというものである。
ここで、第4の搬送機構45は、食品離型機構42により離型され、例えば、乾燥用網に載置された造形菓子材料Aを仕上げ乾燥機構46内部へと搬送する構成となっており、また、仕上げ乾燥機構46は、その内部で、造形菓子材料Aに対し、乾燥処理を行い、造形菓子食品として仕上げる仕上げ作業を行う。なお、仕上げ乾燥機構46の内部に造形菓子材料Aを循環させるパレット水平移送型のコンベアを搭載させることで、食品の仕上がり品質の向上を図ることができる。
なお、さらなる品質の向上を図るためには、仕上げ乾燥機構46内の温度を40〜200℃の範囲に設定し、さらに、造形菓子材料Aの滞留時間を1〜6時間範囲となるよう、パレット水平移送型のコンベアの設定を行うことが好ましい。また、本実施形態では、仕上げ乾燥機構46により仕上げ乾燥を行っているが、本考案は、これに限定されるものではない。
次に、食品加工部36において、造形菓子材料Aが離型されたモールド容器12は、図1に示すように、後の工程、即ち、モールド容器再生部47へと搬送されていく。モールド容器再生部47は、まず、食品加工部36に接続された第2の反転機構43により上下反転されたモールド容器12を搬送しつつ、さらに、その下流側で接続する第1の搬送機構16にモールド容器12移送させる働きをする第3の搬送機構48を備えている。
さらに、モールド容器再生部47は、第3の搬送機構48により搬送されてくるモールド容器12を加熱するモールド容器加熱機構49と、加熱後のモールド容器12の表面をクリーニングするクリーニング機構50を備えている。これらの機構によって、モールド容器12の再利用が可能となってくるわけである。なお、クリーニング機構50は、表面をクリーニングできる機構ならば、どのようなものでも良いが、特に、回転機構を備えたロールスクレッパーを用いることが好ましいとされる。
続いて、本考案の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第2の実施形態を示す概略構成図で、符号については、図1と同様である。
図2は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第2の実施形態を示す概略構成図で、符号については、図1と同様である。
本実施形態に係る菓子食品の製造装置10は、図2に表すように、まず、モールド容器12が各搬送機構の上を搬送される循環式の構成とされており、大きく分けて、食品成型部14、食品加工部36、そして、モールド容器再生部47を具備する形となっている。
次に、これらの構成の流れについて説明していく。まず、食品成型部14は、焼成用チョコレートBを供給可能とする焼成用チョコレート供給機構18と、パフ(食品粒)を供給可能とする食品粒供給機構20と、それぞれに連設されているミキサー60を備えている。ミキサー60は、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートBと、食品粒供給機構20から供給されるパフ(食品粒)とを攪拌混合し、これを造形菓子材料として、食品成型部14が備える第1の搬送機構16上に搬送されてくるモールド容器12に流し込む働きをする。
続いて、食品成型部14は、摺込み充填機構70を備えており、これは、ミキサー60によってモールド容器12内に流し込まれた造形菓子材料をモールド容器12上で均す作業を行うようになっている。そしてさらに、食品成型部14は、水平往復動自在なスクレーパ機構90を備えており、モールド容器12上の造形菓子材料の余剰分をモールド容器12から排除する作業を行うようになっている。
ここで、食品成型部14の各構成について、他の図面も参照しながら、詳細に説明していく。本考案に係る菓子食品の製造装置における食品成型部14は、油脂性材料焼成用チョコレートBと食品粒Cを原料とする菓子食品を製造するための充填、焼成といった製造行程のうち、焼成用チョコレートB及び食品粒Cを攪拌混合してなる造形菓子材料Aをモールド容器12に効率よく充填するための成形装置となっている。焼成用チョコレート供給機構18及び食品粒供給機構20によって材料が供給され、ミキサー60によって攪拌混合された造形菓子材料Aをモールド容器12に盛り込み供給し、続いて、摺込み充填機構70によってモールド容器12に供給された造形菓子材料Aをモールド容器12内に拡げ均し、その後、スクレーパ機構90により材料余剰分を掻き取ることで仕上げを行う。
造形菓子材料Aの主原料となる焼成用チョコレートBは、所定の温度下で保温された状態で貯蔵タンクT内に貯蔵されている。そして、この貯蔵タンクTから焼成用チョコレート供給機構18へと移送されることとなる。また、食品粒Cはパフライス、コンフレークなどのα化穀類、ナッツ類、バタースカッチなどの糖菓子や乾燥果肉などの食品の粒からなっている。
モールド容器12は、図5のように、上面に所定の形状の成形型13を多数配列したものであって、成形型13に造形菓子材料Aが充填される。モールド容器12は造形菓子材料Aを離型させる際に、上下反転してモールド容器12に振動や衝撃を与えて離型するものとしている。成形型13の形状は、特に制約はないが、離型する際に型の形状を維持しやすい形状とするとよい。例えば、上面から下方へ向かうにつれて漸次小径となる傾斜面を有しているとよい。なお、モールド容器12は各搬送機構に載置されたまま、一連の菓子の製造工程を循環するものである(循環式)。
次に、第1の搬送機構16は、コンベアとなっていて、モールド容器12を搬送しながら、ミキサー60、摺込み充填機構70、スクレーパ機構90の下方を連続または間欠的に走行することにより、モールド容器12内に造形菓子材料Aを充填して、余剰分を排除することにより食品の成形を行うようになっている。
焼成用チョコレート供給機構18は、配管によってミキサー60に連結されていて、焼成用チョコレートBをポンプ供給する装置である。また、内部にはチラー19が内蔵されており、焼成用チョコレート供給機構18内の焼成用チョコレートBをチラー19内部を循環するチラー水にて冷却する。焼成用チョコレートBは焼成用チョコレート供給機構18に移送されるまでは、貯蔵タンクTにて水溶液状態を保つために保温されて貯蔵されており、焼成用チョコレート供給機構18に移送された直後の状態では、粘度が低く、モールド容器12へ充填する際に、粘度が低すぎて成形しづらくなる。そこで、所定の粘度となるように冷却するため、チラー19を内蔵しているわけである。
次に、食品粒供給機構20は、ミキサー60の上部に連設されていて、図6に表すように食品粒Cを投入しうるホッパー51を備えたスクリューハウジング52と、スクリューハウジング52内に回動自在に設けたスクリュー53とからなっている。そして、食品粒供給機構20は、モータで駆動され、スクリューハウジング52に形成されている排出口54が、ミキサー60に連結されている。
そして、ミキサー60は、図7のように、食品粒供給機構20から食品粒Cが供給される部分が開放されたオープンケーシング61内にシャフト62を回転自在に備え、該シャフト62に攪拌翼63を複数突設し、焼成用チョコレート供給機構18から供給される焼成用チョコレートBと食品粒Cを原料とする造形菓子材料Aを攪拌しつつ、一端側に移送して導出口64から繰り出し、搬送されてくるモールド容器12上に、盛り込み供給することができるように構成されている。また、該導出口64に開閉調整可能のシャッタを備えてもよい。また、ミキサー60内部にはチラー65が内蔵されており、ミキサー60内の特に焼成用チョコレートBをチラー65内部を循環するチラー水にて冷却する。
摺込み充填機構70は、ミキサー60の導出口からモールド容器12に供給された造形菓子材料Aをモールド容器12内に拡げ均すための機構である。図8〜図10のように、モールド容器12の走行方向に直交して往復動する均し板のある均し機構71と、モールド容器12の周囲を略コ字上に囲成され内部に冷却水が流過するジャケット壁72と、該ジャケット壁72に回転自在に設けた攪拌翼片73を備えた摺込シャット74を変速モータに連絡して備え、走行する第1の搬送機構16の上面に配備されている。このジャケット壁72内部にチラー水が循環されてチラーとして機能する。このチラーは、チラー水の入口と出口とがヒータのあるチラータンクにポンプを介して配管循環連絡してある。
また、ジャケット壁72は、両サイドに囲いのある略U字形の枠壁とし、その直下にモールド容器12が通過するように配備し、モールド容器12の走行方向に対設された壁部にモータで揺動する保持片77を備えてあって、モールド容器12の支持を両サイドにあるガイドカム片78とで、適確化できるようにしてある。
なお、均し機構71としては、均し板が水平往復自在にガイド75に備えられ、スクリュー軸76の回転で駆動され、モールド容器12上に走行できるようにしてあるが、このスクリュー軸76に代えて他の搬送駆動機構を用いることもできる。
スクレーパ機構90はモールド容器12上に載置されて均された造形菓子材料Aの余剰分を掻き取り、菓子上面を仕上げ面とするためのもので、図12〜図15のようにモールド容器12の走行方向にシリンダ91で往復動するスライダ92をガイド93に摺動自在に設け、該スライダ92にスクレーパ板94を揺動可能に取り付け、且つ、スライダ92の反転位置にシリンダ91の駆動操作用の無接点制御スイッチ95を両端に設け、往復運動するように構成されている。
この場合、スクレーパ板94は、支軸96で支持し、該支軸96をレバー97でシリンダ98に連結し、該シリンダ98の駆動でスクレーパ板94の先端部をモールド容器12の上面に押圧走行し、造形菓子材料Aの余剰分を掻き取り仕上げ面とし、復帰時にはスクレーパ板94の先端部分を持ち上げて、次の処理に備えられる。なお、掻き取り余剰分はフレーム端分に備えられる差込式の受皿99に回収され、かつコンベア上に付着した材料をもドクターナイフで掻き取り受皿99に回収するとよい。
続いて、スクレーパ機構90によって造形菓子材料の余剰分を排除されたモールド容器12は、図2に示すように、次の工程、即ち、食品加工部36へ向かって搬送されていく。食品離型部36は、まず、食品成型部14に接続され、モールド容器12を下流へと搬送する第2の搬送機構32を備えている。
さらに、食品加工部36には、搬送されてくる造形菓子材料Aが載置されたモールド容器12を第2の搬送機構32上で、上下反転させる第1の反転機構40と、上下反転させたモールド容器12から造形菓子材料Aを離型させる食品離型機構42が備えられている。
第1の反転機構40により、モールド容器12を上下反転させ、さらに、食品離型機構42によって、モールド容器12に載置されている造形菓子材料Aを離型させるというものである。食品離型機構42は、例えば、第1の反転機構40により上下反転されたモールド容器12の底面を叩くハンマーにより構成させておき、それにより、造形菓子材料Aを第2の搬送機構32の下方へと落下させることで行う。
さらに、食品加工部36は、食品離型機構42により造形菓子材料が離型された空のモールド容器12を再度、上下反転させる第2の反転機構43を備えている。再度、モールド容器12を上下反転させることにより、後の工程で、モールド容器12に対し、再利用可能な処理を行えるようになるわけである。
続いて、食品加工部36において、離型された造形菓子材料Aは、図2に示すように、焼成処理及び乾燥処理がなされ、菓子食品として仕上がることになる。詳しくは、食品加工部36に所定の間隙をもって配置された第4の搬送機構45が、食品離型機構42により離型された造形菓子材料Aを受けるとともに、搬送していく。
続いて、第4の搬送機構45を囲うように設けられた焼成機構34が、その内部において、500℃を上限とした温度設定下で、且つ、30分を上限とした時間内で造形菓子材料Aを滞留させ、当該造形菓子材料Aに対し焼成処理を行うようになっている。
このように、本実施形態には、焼成処理を行える焼成機構34が備えられているため、油脂性材料が融けにくく、サクッとした食感の菓子を製造することが可能となるわけである。そして、焼成処理が行われた造形菓子材料Aは、後工程にある仕上げ燥機構46により、仕上げ乾燥される構成となっている。また、なお、仕上げ燥機構46による仕上げ乾燥処理の前工程において、焼成処理を行った造形菓子材料Aに対し、冷却処理を行う冷却機構(例えば、クーリングトンネル)を設けておくと、菓子材料の質の向上に繋がる。
ここで、第4の搬送機構45は、食品離型機構42により離型され、例えば、乾燥用網に載置された造形菓子材料Aを焼成機構34及び仕上げ乾燥機構46内部へと搬送する構成となっており、仕上げ乾燥機構46は、その内部で、造形菓子材料Aに対し、乾燥処理を行い、造形菓子食品として仕上げる仕上げ作業を行う。なお、図1と同様に、仕上げ乾燥機構46の内部に造形菓子材料Aを循環させるパレット水平移送型のコンベアを搭載させることで、食品の仕上がり品質の向上を図ることができる。
なお、さらなる品質の向上を図るためには、仕上げ乾燥機構46内の温度を40〜200℃の範囲に設定し、さらに、造形菓子材料Aの滞留時間を1〜6時間範囲となるよう、パレット水平移送型のコンベアの設定を行うことが好ましい。また、本実施形態では、仕上げ乾燥機構46により仕上げ乾燥を行っているが、本考案は、これに限定されるものではない。
次に、食品加工部36において、造形菓子材料Aが離型されたモールド容器12は、図2に示すように、後の工程、即ち、モールド容器再生部47へと搬送されていく。モールド容器再生部47は、まず、食品離型部36に接続された第2の反転機構43により上下反転されたモールド容器12を搬送しつつ、さらに、その下流側で接続する第1の搬送機構16にモールド容器12移送させる働きをする第3の搬送機構48を備えている。
さらに、モールド容器再生部47は、第3の搬送機構48により搬送されてくるモールド容器12を加熱するモールド容器加熱機構49と、加熱後のモールド容器12の表面をクリーニングするクリーニング機構50を備えている。これらの機構によって、モールド容器12の再利用が可能となってくるわけである。なお、クリーニング機構50は、表面をクリーニングできる機構ならば、どのようなものでも良いが、特に、回転機構を備えたロールスクレッパーを用いることが好ましいとされる。
続いて、本考案の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図13は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第3の実施形態を示す概略構成図で、符号については、17がチョコレート供給機構、100がコーティング手段、Dがチョコレートである以外は、図2と同様である。
図13は、本考案に係る菓子食品の製造装置の第3の実施形態を示す概略構成図で、符号については、17がチョコレート供給機構、100がコーティング手段、Dがチョコレートである以外は、図2と同様である。
本実施形態は、上記第2の実施形態と、ほぼ同様の構成を採っており、異なる構成は、まず、食品成型部14のうち、焼成用チョコレート供給手段18が、油脂性材料であるチョコレートを供給するチョコレート供給手段17に代わっており、また、焼成機構34の前工程において、造形菓子材料Aに対して、第4の搬送機構45上で、焼成用チョコレートBをコーティングするコーティング手段100が備えられているところである。
本実施形態においては、コーティング手段100は、エンローバーコーティング方式で、予め焼成用チョコレートBを貯留させておき、第4の搬送機構45により搬送されてくるチョコレートDと食品粒Cを混合し、成形されてなる造形菓子材料Aに対して、その上方側から焼成用チョコレートBを垂らしていくことで、造形菓子材料Aの表面に焼成用チョコレートBをコーティングしていくという仕組みである。
そして、焼成用チョコレートBがコーティングされた造形菓子材料Aは、第2の実施形態と同様、第4の搬送機構45を囲うように設けられた焼成機構34の内部において、500℃を上限とした温度設定下で、且つ、30分を上限とした時間内で焼成処理が行われるようになっている。
このように、本実施形態には、焼成処理を行える焼成機構34が備えられているため、油脂性材料が融けにくく、サクッとした食感の菓子を製造することが可能となるわけである。そして、焼成処理が行われた造形菓子材料Aは、後工程にある仕上げ燥機構46により、仕上げ乾燥される構成となっている。また、なお、仕上げ燥機構46による仕上げ乾燥処理の前工程において、焼成処理を行った造形菓子材料Aに対し、冷却処理を行う冷却機構(例えば、クーリングトンネル)を設けておくと、菓子材料の質の向上に繋がる。
ここで、第4の搬送機構45は、食品離型機構42により離型され、例えば、乾燥用網に載置された造形菓子材料Aを焼成機構34及び仕上げ乾燥機構46内部へと搬送する構成となっており、仕上げ乾燥機構46は、その内部で、造形菓子材料Aに対し、乾燥処理を行い、造形菓子食品として仕上げる仕上げ作業を行う。なお、図1と同様に、仕上げ乾燥機構46の内部に造形菓子材料Aを循環させるパレット水平移送型のコンベアを搭載させることで、食品の仕上がり品質の向上を図ることができる。
なお、さらなる品質の向上を図るためには、仕上げ乾燥機構46内の温度を40〜200℃の範囲に設定し、さらに、造形菓子材料Aの滞留時間を1〜6時間範囲となるよう、パレット水平移送型のコンベアの設定を行うことが好ましい。また、本実施形態では、仕上げ乾燥機構46により仕上げ乾燥を行っているが、本考案は、これに限定されるものではない。
A 造形菓子材料
B 焼成用チョコレート
C 食品粒
D チョコレート
T 貯蔵タンク
10 菓子食品の製造装置
12 モールド容器
13 成形型
14 食品成型部
16 第1の搬送機構
17 チョコレート供給機構
18 焼成用チョコレート供給機構
19 チラー
20 食品粒供給機構
32 第2の搬送機構
34 焼成機構
36 食品加工部
40 第1の反転機構
42 食品離型機構
43 第2の反転機構
45 第4の搬送機構
46 仕上げ乾燥機構
47 モールド容器再生部
48 第3の搬送機構
49 モールド容器加熱機構
50 クリーニング機構
51 ホッパー
52 スクリューハウジング
53 スクリュー
54 排出口
60 ミキサー
61 オープンケーシング
62 シャフト
63 攪拌翼
64 導出口
65 チラー
70 摺込み充填機構
71 均し機構
72 ジャケット壁
73 攪拌翼片
74 摺込シャット
75 ガイド
76 スクリュー軸
77 保持片
78 ガイドカム片
90 スクレーパ機構
91 シリンダ
92 スライダ
93 ガイド
94 スクレーパ板
95 スイッチ
96 支軸
97 レバー
98 シリンダ
99 受皿
100 コーティング手段
B 焼成用チョコレート
C 食品粒
D チョコレート
T 貯蔵タンク
10 菓子食品の製造装置
12 モールド容器
13 成形型
14 食品成型部
16 第1の搬送機構
17 チョコレート供給機構
18 焼成用チョコレート供給機構
19 チラー
20 食品粒供給機構
32 第2の搬送機構
34 焼成機構
36 食品加工部
40 第1の反転機構
42 食品離型機構
43 第2の反転機構
45 第4の搬送機構
46 仕上げ乾燥機構
47 モールド容器再生部
48 第3の搬送機構
49 モールド容器加熱機構
50 クリーニング機構
51 ホッパー
52 スクリューハウジング
53 スクリュー
54 排出口
60 ミキサー
61 オープンケーシング
62 シャフト
63 攪拌翼
64 導出口
65 チラー
70 摺込み充填機構
71 均し機構
72 ジャケット壁
73 攪拌翼片
74 摺込シャット
75 ガイド
76 スクリュー軸
77 保持片
78 ガイドカム片
90 スクレーパ機構
91 シリンダ
92 スライダ
93 ガイド
94 スクレーパ板
95 スイッチ
96 支軸
97 レバー
98 シリンダ
99 受皿
100 コーティング手段
Claims (3)
- 食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、
焼成用チョコレートを供給する焼成用チョコレート供給機構と、
食品粒を供給する食品粒供給機構と、
前記焼成用チョコレート及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記焼成用チョコレート及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、
前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、
前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構と、
を備える食品成型部と、
前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、
前記第2の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し当該第2の搬送機構上で、焼成処理を行う焼成機構と、
前記第2の搬送機構上で、前記焼成機構により焼成処理が行われた前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、
前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、
前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と、
を備える食品加工部と、
前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、
前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構と、
を具備することを特徴とする菓子食品の製造装置。 - 食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、
焼成用チョコレートを供給する焼成用チョコレート供給機構と、
食品粒を供給する食品粒供給機構と、
前記焼成用チョコレート供給機構及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記焼成用チョコレート及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、
前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、
前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構と、
を備える食品成型部と、
前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、
前記第2の搬送機構上で、前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、
前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、
前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と、
を備える食品加工部と、
前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、
前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構と、
前記第4の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し、当該第4の搬送機構上で焼成処理を行う焼成機構と、
を具備することを特徴とする菓子食品の製造装置。 - 食品粒を原料とする造形菓子材料の造形用のモールド容器を載置搬送して連続または間欠的に走行する第1の搬送機構と、
油脂性材料を供給する油脂性材料供給機構と、
食品粒を供給する食品粒供給機構と、
前記油脂性材料供給機構及び食品粒供給機構に連設され、供給された前記油脂性材料及び食品粒を混合することで造形菓子材料を生成し、当該造形菓子材料を前記モールド容器へ流し込むミキサー機構と、
前記ミキサー機構によって前記モールド容器内へ流し込まれた前記造形菓子材料を該モールド容器上で均す摺込み充填機構と、
前記摺込み充填機構によって前記モールド容器上で均された前記造形菓子材料の余剰分を該モールド容器から排除する水平往復動自在のスクレーパ機構と、
を備える食品成型部と、
前記食品成型部に接続され、前記スクレーパ機構によって余剰分が排除された前記造形菓子材料を前記モールド容器上に載置させた状態で搬送する第2の搬送機構と、
前記第2の搬送機構上で、前記造形菓子材料を載置させた前記モールド容器を上下反転させる第1の反転機構と、
前記第1の反転機構により上下反転させた前記モールド容器から、前記造形菓子材料を離型させる食品離型機構と、
前記食品離型機構により前記造形菓子材料を離型させた前記モールド容器を前記第2の搬送機構上で、再度、上下反転させる第2の反転機構と、
を備える食品加工部と、
前記食品加工部に接続され、前記第2の反転機構により上下反転させた前記モールド容器を搬送するとともに、当該モールド容器を下流側にて接続する前記第1の搬送機構に移送する第3の搬送機構と、
前記食品加工部に所定の間隙をもって配置され、前記食品離型機構により離型させた前記造形菓子材料を搬送する第4の搬送機構と、
前記第4の搬送機構により搬送されてくる前記造形菓子材料に対し、当該第4の搬送機構上で焼成用チョコレートをコーティングする焼成用チョコレートコーティング手段と、
前記焼成用チョコレートコーティング手段により焼成用チョコレートがコーティングされた前記造形菓子材料に対し、前記第4の搬送機構上で焼成処理を行う焼成機構と、
を具備することを特徴とする菓子食品の製造装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102002377B1 (ko) * | 2018-04-30 | 2019-07-22 | 신성기 | 과자류 디몰딩 장치 및 이를 이용한 디몰딩 방법 |
CN115299516A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-11-08 | 成都耐斯特科技有限公司 | 巧克力麦片成型生产线 |
-
2013
- 2013-09-27 JP JP2013005599U patent/JP3187719U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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KR102002377B1 (ko) * | 2018-04-30 | 2019-07-22 | 신성기 | 과자류 디몰딩 장치 및 이를 이용한 디몰딩 방법 |
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