JP3187605U - ミシンを作動させるための駆動デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動エレメントの駆動力ができるだけ容易に調節可能であるように改善した駆動デバイスを提供する。
【解決手段】ミシンは、作動させるための駆動デバイス8、特に足踏ペダルデバイスを有する。足踏ペダルデバイス8は、駆動エレメント13、特に足踏ペダルを有する。駆動デバイス8のプレローディングデバイスは、駆動エレメントプレローディング体20、特にペダルプレローディング体20を有し、このプレローディング体20は、ハウジング体21に対する駆動エレメントプレローディング体20の相対動作をプレロードするため、足踏ペダル13とハウジング体21とプレロードスプリング23、24とに関節接合され、この相対動作は駆動エレメント13の動作に左右される。プレロードスプリング23のプレロード力は調節デバイス29を用いて調節される。結果として、駆動エレメントの駆動力が特に容易に調節可能であることを用いた駆動デバイスにより解決される。
【選択図】図3
【解決手段】ミシンは、作動させるための駆動デバイス8、特に足踏ペダルデバイスを有する。足踏ペダルデバイス8は、駆動エレメント13、特に足踏ペダルを有する。駆動デバイス8のプレローディングデバイスは、駆動エレメントプレローディング体20、特にペダルプレローディング体20を有し、このプレローディング体20は、ハウジング体21に対する駆動エレメントプレローディング体20の相対動作をプレロードするため、足踏ペダル13とハウジング体21とプレロードスプリング23、24とに関節接合され、この相対動作は駆動エレメント13の動作に左右される。プレロードスプリング23のプレロード力は調節デバイス29を用いて調節される。結果として、駆動エレメントの駆動力が特に容易に調節可能であることを用いた駆動デバイスにより解決される。
【選択図】図3
Description
本考案は、請求項1のプリアンブル部分(所謂おいて部分)に従うミシンを作動させるための駆動デバイスに関するものである。さらに、本考案は、ミシン駆動エレメントのためのプレローディング(予荷重、予圧、予負荷)デバイスと、このタイプの駆動デバイスを備えているミシンとに関するものである。
冒頭で述べたタイプの駆動デバイスを備えているミシンは特許文献1で開示されている。ミシンは世界中で使用されている。結果として、駆動力、例えばペダル力の観点からユーザごとに変化する様々な好みがある。
従って、本考案の課題は、駆動エレメントの駆動力が可能な限り容易に調節可能であるように改善した、冒頭で述べたタイプの駆動デバイスを提供することである。
この課題は、本考案に従う、請求項1で述べられている特徴を有している駆動デバイスによって解決される。
プレロード力を調節するために付設された調節デバイスを備えているプレロードスプリングを用いれば、各ユーザの個々の好みを満たすために駆動力を容易に調節することが可能になることが、本考案に従って認識された。ユーザは単に調節デバイスの駆動によって駆動力を変化させることができる。プレロードスプリングに代わるようなより複雑な調節手段が省略され得る。プレロード力は、本考案に従って調節可能であり、ユーザによって物理的に駆動される様々な駆動デバイスに適用可能である。この例として足踏ペダル或いはニ―レバー或いはハンドレバーが含有される。プレローディング体のガイドロッドは、プレローディング体の直線的な動きが画定されたようにガイドされることを確実にするので、プレローディングデバイスの故障や他の種類の反応の遅さという危険性を低減させる。
請求項2に従うプレローディングデバイスを構成するには、若干の部品と若干の労力しか必要としない。
請求項3に従う調節スリーブのプレロード調節ガイド壁は、特にコスト効果があるように実装され得る。さらに、異なるラッチング部分数は可能な調節力設定数に対応する。ラッチング部分がカウンタ体に留められるとき、これにより、駆動力の所望する変化が実行されたことがユーザへ単純に触覚的にフィードバックされる。
請求項4に従う3つのラッチング部分、換言すると3つの異なるプレロード力つまりは3つの異なる駆動力は、調節デバイスを用いて設定可能であり、実際にほとんどの適用に適切であることが証明された。2つ或いは4つ或いはそれ以上の異なるラッチング部分とこれに対応する異なる調節可能な駆動力数を備えることも可能である。
請求項5に従う2つの調節カウンタ体は、ガイド壁がカウンタ体に堅固に支持されることを確実にする。これは、調節デバイスの設計構造の観点における必要条件を低減させる。
請求項6に従うガイド壁は構造的に簡潔である。
請求項7に従うガイド壁は、このガイド壁の異なる部分が特定の時間にカウンタ体と相互作用し、調節デバイスの摩耗を低減することを確実にする。これは、特に請求項8に従う放物線状のガイド壁に当てはまる。ガイド壁は、駆動デバイスの運動量を最適化した駆動を確実にするように、ラッチング部分間で曲線にすることが可能である。結果として、プレロード力の調節はわずかな力の消耗しか要さない。
請求項9に従う駆動部分は、調節デバイスが特に容易に駆動可能であることを確実にする。駆動部分は選択されたプレロード力を表示するマーク或いはスケールを備え得る。選択されたプレロード力は駆動部分の形状からも得ることができる。
請求項10に従うプレロードスプリングは特にコスト効果のあるように構成され得る。
請求項11に従うプレローディングデバイスと請求項12に従うミシンとの利点は、本考案に従う駆動デバイスに関して既に上述した利点に対応する。
本考案の実施形態は、下記の図面を用いてより詳細にこれから説明される。
ミシン1は、アーム3及びアングルドアーム4の付いたベースプレート2を備えており、このアーム3はベースプレート2から上方へ延びている。このアーム4はヘッド5で終端している。ベースプレート2とスタンド3とアーム4とヘッド5とはミシン1のハウジング6によって取り囲まれている。足踏ペダルデバイス8のハウジング体7はベースプレート2のハウジング部分の下側に取り付けられており、足踏ペダルデバイス8全体は図2に示されている。足踏ペダルデバイス8はミシン1を作動させるための駆動デバイスの一例であり、この駆動デバイスはユーザによって物理的に駆動される。足踏ペダルデバイス8はより詳しく後述される。
図面上では見えないアームシャフトはアーム4に回転のために取り付けられている。このアームシャフトはクランク駆動を用いてヘッド5の針棒9を駆動し、この針棒9は軸方向変位のためにヘッド5に取り付けられている。針棒9は下端に針10を有している。針10はクランク駆動を用いて垂直軸に沿って上下に可動である。針10は針孔に上糸をガイドする。(図示されていない)この上糸は(図示されていない)スプールによって供給される。
ベースプレート2はサポートプレート11を支持しており、このサポートプレート11にはミシン1を用いて生地を縫うためにこの生地を置くことができる。縫製工程では、生地はローリングフット12によって押さえつけられる。
足踏ペダルデバイス8は足踏ペダル13を有し、この足踏ペダル13は水平方向の旋回軸14を備えたピボットジョイントの周りを旋回可能であるので、様々な機能的なペダル位置に可動である。足踏ペダル13はユーザの足15によって駆動される。足踏ペダル13はユーザによって物理的に駆動可能な駆動エレメントの一例である。このタイプの他の駆動エレメントはニ―レバー或いはハンドレバーであり、駆動デバイスの一部であってもよい。
足のつま先側の端では、足踏ペダル13が水平方向の旋回軸16を有しているピボットジョイントを介して連結レバー17と関節接合されている。旋回軸16を備えたピボットジョイントの反対側にある連結レバー17の端は、他のピボットジョイントを介してペダルプレローディング体20のフック19と関節接合されている。ペダルプレローディング体20は駆動エレメントプレローディング体の一例である。ペダルプレローディング体20はハウジング体21で上昇変位のためにガイドされる。ハウジング体21は2つのハウジング半部分22を有し、これらのハウジング半部分22のうちの夫々1つのハウジング半部分22のみが図2〜4と図6〜8とに示されている。2つのハウジング体7、21は足踏ペダルデバイス8のハウジングの一部である。
ハウジング体21のペダルプレローディング体20の上昇動作、換言すると足踏ペダル13の動作に依存する相対動作は、2つのプレロードスプリング23、24を用いてプレロードされるので、この上昇動作は夫々画定されたプレロードされる抵抗量によって対立する。図3の下部プレロードスプリング23は、ペダル圧、換言すると図3のペダルプレローディング体20の相対する下降動作に対してプレロードされる抵抗を発生させるために機能する。対応して、図3に従う上部プレロード力24はペダルアップストローク、換言すると図3のペダルプレローディング体20の相対する上昇動作に対する抵抗を発生させる。
上部プレロードスプリング24はつば25に対して支持されており、このつば25は、軸方向に変位可能であるように、ペダルプレローディング体20のガイドロッド26に連結されている。このガイドロッド26は、同様にハウジング体21のレセプタクル27の軸方向変位のためにガイドされる。反対の端では、プレロードスプリング24がハウジング体21に対して支持されている。
プレロードスプリング23、24はガイドロッド26の周囲に巻き付けられているコイルスプリングである。
上昇方向では、図3の下部プレロードスプリング23は図3のもう1つのつば28に対して支持されており、このつば28は同様に軸方向に変位可能であるようにガイドロッド26に連結されている。図3に従う下降方向では、プレロードスプリング23が調節スリーブである調節デバイス29に対して支持されている。調節スリーブ29はガイドロッド26を取り囲み、ガイドロッド26の縦軸の周りを回転可能、少なくとも旋回可能である。
調節スリーブ29はプレロード調節ガイド壁31を有している。このプレロード調節ガイド壁31は全部で3対のラッチング部分32〜34を有し、これらのラッチング部分32〜34でガイド壁31は夫々約90°の角度を形成している。ラッチング部分32〜34の隣接部分は、周囲方向から見てこの縦軸30の周りを夫々互いに対して45°を成してずれている。1対を形成する2つのラッチング部分32〜34は縦軸30に対して同じ軸レベルにあり、周囲方向から見て縦軸30の周りを互いに対して180°を成してずれている。従ってガイド壁31は2つ折りの回転対称性を有している。ラッチング部分32(図3参照のこと)はフック19に対して最下軸位置にある。ラッチング部分34(図8参照のこと)はフック19に対して最上軸位置にある、換言するとラッチング部分34はフック19から最も遠くに配されている。ラッチング部分33は軸方向にずれて、ラッチング部分32とラッチング部分34との間に配置されている。ラッチング部分32〜34の間で、ガイド壁31は直線状或いはほぼ直線状であり、これは運動量を最適化した曲線の直線化部分を用いて達成可能である。ラッチング部分32〜34の間のガイド壁31の曲線、特に放物線形状も同様に考え得る。
プレロードスプリング23のプレロード力を調節するために、ガイド壁31は2つの調節カウンタ体35と相互作用しており、これらの調節カウンタ体35は、夫々ハウジング体21のハウジング半部分22と一体となって形成されている(2つの調節カウンタ体のうちの1体を示している図4参照のこと)。2つの調節カウンタ体35は、周囲方向から見てガイドロッド26の縦軸30の周りを互いに対して180°を成してずれるように同じ軸レベルに配されている。
ラッチング部分32〜34は、ガイドロッド26に対して調節スリーブ29の様々な軸方向部分で調節カウンタ体35のラッチング部分を画定している。これは、図6〜8で示されている3つの可能なプレロード調節位置を設けている。図6は、プレロードスプリング23の最上のスプリングプレロードに対応する調節スリーブ29の位置を示している。この位置では、ラッチング部分32は調節カウンタ体35と相互作用する。図7は、ラッチング部分33が調節カウンタ体35と相互作用するラッチング位置を示している。この現行位置は、プレロードスプリング23の中間プレロードに対応する。図8は、ラッチング部分34が調節カウンタ体35と相互作用する現行位置を示している。これは、プレロードスプリング23の最下のプレロード力に対応する。
調節スリーブ29は、外側から自由にアクセス可能である旋回可能駆動部分36に対して連結されている。この旋回可能駆動部分36は、縦軸30の方向から見たときに角が丸くなりわずかに凸状をしている側壁37を備えたほぼ正方形状の断面を有している。駆動部分36のこの形状は、図6及び8に従うラッチング位置から図7に従うラッチング位置が視覚的にも触覚的にも区別されることを可能にする。駆動部分36は、通常、図6〜8に従う3つのラッチング位置全てが互いに区別可能であるように形成されてもよい。
ハウジング体21の外側に旋回可能駆動部分36を配することは、特に駆動デバイス8の汚れ感知コンポーネントがハウジング体21内部に配置可能であり、外側に対して取り囲まれることを確実にする。
圧力を用いて足踏ペダル13を駆動するためのペダル力のプレロードを調節するために、ユーザは駆動部分36を用いて最も好都合であると感じるプレロード力を選択する。
1 ミシン
2 ベースプレート
3 アームスタンド
4 アングルドアーム
5 ヘッド
6 ハウジング
7 ハウジング体
8 足踏ペダルデバイス、駆動デバイス
9 針棒
10 針
11 サポートプレート
12 ローリングフット
13 足踏ペダル
14 旋回軸
15 足
16 旋回軸
17 連結レバー
19 フック
20 ペダルプレローディング体
21 ハウジング体
22 ハウジング半部分
23 下部プレロードスプリング
24 上部プレロードスプリング
25 つば
26 ガイドロッド
27 レセプタクル
28 つば
29 調節スリーブ
30 縦軸
31 ガイド壁
32〜34 ラッチング部分
35 調節カウンタ体
36 旋回可能駆動部分
37 側壁
2 ベースプレート
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5 ヘッド
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14 旋回軸
15 足
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20 ペダルプレローディング体
21 ハウジング体
22 ハウジング半部分
23 下部プレロードスプリング
24 上部プレロードスプリング
25 つば
26 ガイドロッド
27 レセプタクル
28 つば
29 調節スリーブ
30 縦軸
31 ガイド壁
32〜34 ラッチング部分
35 調節カウンタ体
36 旋回可能駆動部分
37 側壁
Claims (12)
- 駆動エレメント(13)と、
プレローディングデバイスと、
当該プレローディングデバイスのプレロードスプリング(23)のプレロード力を調節するための調節デバイス(29)と、を備えている、ミシン(1)を作動させるための駆動デバイス(8)にして、
上記プレローディングデバイスが、
上記駆動エレメント(13)と関節接合されている駆動エレメントプレローディング体(20)と、
ハウジング体(7、21)と、
当該ハウジング体(7、21)に対する駆動エレメントプレローディング体(20)の相対動作をプレロードするための少なくとも1つのプレロードスプリング(23、24)と、を備え、
上記相対動作が駆動エレメント(13)の動作に依存する、駆動デバイス(8)において、
駆動エレメントプレローディング体(20)がハウジング体(21)のレセプタクル(27)に直線的にガイドされるガイドロッド(26)を備えていることを特徴とする駆動デバイス(8)。 - 調節デバイス(29)が、一方ではプレロードスプリング(23)に他方ではハウジング体(21)に支持されている調節スリーブであり、この調節スリーブがガイドロッド(26)を取り囲んでいると同時に、プレロード力を調節するためにガイドロッド(26)の縦軸(30)の周りを旋回可能或いは回転可能であることを特徴とする、請求項1に記載の駆動デバイス(8)。
- 調節スリーブ(29)がハウジング体(21)の調節カウンタ体(35)と相互作用するプレロード調節ガイド壁(31)を備え、ガイドロッド(26)の縦軸(30)の周りを周囲方向に見たとき複数のラッチング部分(32〜34)がプレロード調節ガイド壁(31)に形成され、これらのラッチング部分(32〜34)がガイドロッド(26)に対して調節スリーブ(29)の異なる軸方向位置によって調節カウンタ体(35)のラッチング位置を画定していることを特徴とする、請求項2に記載の駆動デバイス(8)。
- プレロード調節ガイド壁(31)の3つのラッチング部分(32〜34)を特徴とする、請求項3に記載の駆動デバイス(8)。
- 2つの調節カウンタ体(35)がガイドロッド(26)の縦軸(30)の周りで互いに対して180°ずれて配され、この縦軸(30)の周りでプレロード調節ガイド壁が2つ折りされた回転対称を有していることを特徴とする、請求項3又は4に記載の駆動デバイス(8)。
- ガイド壁(31)がラッチング部分(32〜34)の間に直線状の壁部分を備えていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の駆動デバイス(8)。
- ガイド壁(31)がラッチング部分(32〜34)の間に曲線状の壁部分を備えていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の駆動デバイス(8)。
- ガイド壁(31)がラッチング部分(32〜34)の間に放物線状の壁部分を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の駆動デバイス(8)。
- 調節スリーブ(29)が外側から自由にアクセス可能である旋回可能駆動部分(36)に対して連結されていることを特徴とする、請求項2〜8のいずれか1項に記載の駆動デバイス(8)。
- ガイドロッド(26)を取り囲み、ロッド(26)に固定されているつば(28)と調節スリーブ(29)との間に支持されているコイルスプリング(23、24)の形状であるプレロードスプリングを特徴とする、請求項2〜9のいずれか1項に記載の駆動デバイス(8)。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のミシン駆動エレメント(13)のためのプレローディングデバイス。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の駆動デバイス(8)を備えているミシン(1)。
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