JP3187005U - 乾燥植物を収容するための観賞用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】どの横方向から見ても違和感がなく、設置面積を狭小にしながら使用者に安らぎを与えることができ、そこに植生されている鉢植え植物の様に観賞できる乾燥植物の観賞用容器を提供する。
【解決手段】中空な筒状に形成された本体部分10と、本体部分の下部を支持する座部分20とからなり、本体部分はガラス又は透明樹脂を用いて形成されると共に、その長さは幅寸法の4〜8倍であって、且つ長さ方向の両側が閉塞され密閉された空間部を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、乾燥植物を収容して観賞する為の容器に関し、特に設置する場所を選ばずに、任意の場所に、任意の状態で設置可能であり、かつ側面全体を透明にして側方からの観賞も可能とした乾燥植物を収容するための観賞用容器に関する。
従来より、花、葉、茎、果実などを自然に、または人為的に乾燥させた植物は、ドライフラワーとして広く観賞用に供されている。かかるドライフラワーは古くは藤籠などに差して鑑賞されることが多かったが、近年ではガラスやアクリルなどの透明な容器に収容した状態で観賞用に供されることも多くなっている。
そして近年では、ドライフラワーの変色を抑え、生花の風合いのまま長期間保つための工夫も種々提案されている。例えば、特許文献1(特開2010−059086号公報)では、一方向だけ口の開いている気密性のある容器内に、ドライフラワーと乾燥剤と脱酸素材を収納し、該容器の開口部に前記開口部よりやや大きいガラス板を接着剤で固定することにより密閉空間を形成し、前記ガラス板の切断面及び前記ガラス板と前記容器の接合部外周を覆ってアルミテープを貼り付け、前記アルミテープが見えないようにガラス板前面に枠状の飾り板を配し、前記密閉容器と前記飾り板と別のガラス板一枚を額縁付ケース内に収納したドライフラワーの観賞・保存用容器が提案されている。
また本願出願人も、これまでにドライフラワーをはじめとする各種の装飾品を収容して室内に装飾できるようにしたインテリア用品を提案している。即ち、特許文献2(実用新案登録第3123843号公報)では、少なくとも1枚が透明もしくは半透明の同一サイズで且つ同一形状の2枚の板を平行に置き、この2枚の板を垂直に立てた時に2枚の板の間に形成される空間が密封されるように、曲面もしくは多面体、もしくは曲面と平面などを組み合わせた面で構成されるように設けたインテリア用品であって、空間の内部に装飾品を固定する様に取り付けたインテリア用品を提案している。
また、特許文献3(実用新案登録第3177049号公報)では、対抗する一対の板状部材と、該板状部材で囲まれた空間に配置される柱状部材で形成され、少なくとも板状部材の1枚が透明もしくは半透明であり、かつ、板状部材の一方が他方よりも垂直方向に頭頂部までの距離が長径となし、前記板状部材の一方を正面として水平面に置くと空間に入る飾り物が斜め上方を向く飾り物用容器を提案している。
特開2010−059086号公報 実用新案登録第3123843号公報 実用新案登録第3177049号公報
上記の通り、従前においてもドライフラワーを収容して、これを室内装飾品とする容器は種々提案されている。しかしながら、従来提供されているこれらの収容容器は、基本的には正面に平坦な面を存在させ、この平坦な面から内部に収容したドライフラワーを観賞するものとなっていた。このため、当該ドライフラワーを容器に収容したインテリア用品を室内に設置する際には、当然に正面と背面が存在することにより、背面が露出しないように設置される必要があった。
そこで本考案では、横から観賞した時に、どの方向から見ても違和感がなく、例えばテーブルの中央などにでも設置することのできる乾燥植物の観賞用容器を提供することを第一の課題とする。
また、従前において提供されている透明な乾燥植物の観賞用容器は、室内における装飾性を高める為に、大きめのものとして提供されており、広い作業スペースが必要とされるワークデスク等の上に置いて観賞するには不向きであった。
そこで本考案では、設置する際の平面積を狭小にしながらも、装飾性においても従前の乾燥植物の観賞用容器と何ら遜色なく、さらに観賞により使用者に安らぎを与えることのできる乾燥植物の観賞用容器を提供することを第二の課題とする。
更に、従前において装飾に使用されるドライフラワーの内、ガラス製などの透明容器内に収容して使用される場合には、複数の花をアレンジしたものが使用されている。これは、限られた容器内の空間を有効に活用し、より装飾性を高める為と考えられるが、その関係で使用されるのは、花の部分が殆どであり、茎の部分を使用する事は無いに等しかった。一方、観賞用植物としては、鉢植えの植物も存在しており、これは自然に植生しているかのような状態で観賞に供されている。しかしながら、当該鉢植えの植物は、水遣りや日光に当てる等の管理が煩雑であり、何ら手間をかけずに観賞することはできないものとなっていた。
そこで本考案では、恰も鉢植え植物の様に、そこに植生されているような状態でドライフラワーを観賞できるようにした乾燥植物の観賞用容器を提供することを第三の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本考案ではドライフラワーなどの乾燥植物を収容する容器であって、横から観賞することができるように、十分な高さを有すると共に、側面、正面、及び背面又は周面を透明に形成した乾燥植物の観賞用容器を提供する。
即ち本考案では、中空な筒状に形成された本体部分と、当該本体部分の下部を支持する座部分とからなり、本体部分はガラス又は透明樹脂を用いて形成されると共に、その長さは幅寸法の4〜8倍であって、且つ長さ方向の両側が閉塞された密閉された空間部を有する乾燥植物の観賞用容器を提供する。
本体部分は、内部に乾燥植物を収容するための空間部を形成するものであり、少なくとも幅寸法の4〜8倍、望ましくは5〜7倍の高さを有して形成される。かかる形状とすることにより、十分な高さを有しスリムな形状となることから、茎を伴うドライフラワーなどを収容した場合でも装飾的効果を高める事ができる。即ち、茎を伴うドライフラワーを収容することにより、恰もそこで育っている(生えている)かのような印象を醸し出すことができ、これにより利用者(鑑賞者)に対して安らぎを与える事ができる。
当該本体部分は、空間部に収容する乾燥植物のボリューム(量)を考慮して適宜調整されれば良いが、作業デスクなどのワークテーブルの上に載せて観賞するとの課題との関係においては、長さ方向に直交する断面における最大外形寸法を、望ましくは15mm〜35mm、特に20〜30mmとする。空間部に収容できる乾燥植物のボリュームや装飾性、及び飾った時の印象を向上させるためである。
また、前記本体部分は筒状であれば良く、円筒である他、三角筒、四角筒、その他の多角筒形状であってもよい。但し横から見た場合に、折れ曲がった角部分が存在しない事から、円筒であることが望ましい。また、当該本体部分は長さ方向において横断面形状を異ならせることもできるが、望ましくは長さ方向の横断面形状を同じとした単純な筒として形成される。当該乾燥植物の観賞用容器自体の装飾性を抑え、空間部に収容するドライフラワーをより目立たせるためである。
また、当該本体部分は透明であればよく、無彩色透明の他、有彩色透明であってもよい。また、空間部に収容する乾燥植物の退色を軽減するために、例えば当該本体部分は紫外線カット機能を有する塗料等を塗布することができる。かかる塗料としては、(公序良俗違反につき、不掲載)等を使用することができる。
そして上記のように形成された本体部分は、その下方側が座部分に支持される。この座部分は、例えば木や合成樹脂、或いは金属やセラミックスなどの各種材料を使用して形成することができ、少なくとも前記本体部分の転倒を抑えることのできる大きさ及び重さに形成される。例えば、当該座部分は、前記本体部分の長さ方向の何れか一方を内挿する穴部を備えて形成することができる。かかる穴部は、少なくとも前記本体部分を内挿し、且つ簡単に抜け出る事の無い大きさに形成されるのが望ましい。例えば、当該穴部の内壁面に弾性を有する樹脂による突起を形成し、当該突起により本体部分の側面を支持するように構成することもできる。
そして前記本体部分に確保される空間部は、密封されている事が望ましい。空気中の酸素の侵入を阻止し、ドライフラワーの退色をできる限り阻止するためである。よって、筒状に形成される本体部分は、長さ方向両側が閉じていることが望ましい。例えば、当該本体部分は、使用時において上方に存在する長さ方向端部を半球形状(ドーム形状)に形成する他、板状部材で閉塞して形成することもできる。特に前者の場合は、上端が反球面形状に形成された筒部材と、下端部側を閉塞する円板部材とで構成することができ、また後者の場合は、当該本体部分を、中空円筒状の筒部材と、当該筒部材の長さ方向両端部を閉塞する円板部材とで構成することができる。何れの場合でも、筒部材と円板部材とは意匠効果の上では同じ材料で形成されるのが望ましく、また筒部材と円板部材とがガラスで形成されている場合には、両者は接着剤で接合することが望ましい。但し、本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器は、空間部に収容した乾燥植物を鮮明に見せる必要があることから、使用する接着剤は(a)透明感が高い、(b)柔軟性がある。(c)容易に黄変,劣化しない、(d)防水性がある(吸水性が低い)などの条件を満たすことが好ましい。そこで、これらに適合する各種の接着剤を使用することができ、中でも紫外線硬化樹脂を用いて接合するのが望ましい。接着力の問題のみならず、経年劣化による接着部分の変色を抑え、長期に渡って観賞できるようにするためである。
また前記本体部分を、中空円筒状の筒部材と、当該筒部材の長さ方向両端部を閉塞する円板部材とで構成した場合には、当該本体部分の長さ方向の両側を、何れも前記座部分に設けられた穴部に内嵌可能に形成することもできる。このように形成すれば、当該本体部分を上下逆向きに座部分に組み付けることができる。その結果、例えば当該本体部分の空間部内に乾燥植物を収容した場合には、当該植物を上下逆向きに観賞することができる。また当該座部分の底面を、天井や棚の下面に設置し、当該本体部分の上方を支持するように構成することもできる。その結果、恰も植物が空間に浮かんでいるかのような装飾品とすることができる。
そして、筒部材の長さ方向両端部を円盤状部材で閉塞した場合には、当該円板部材は、筒部材の外径よりも大きく形成するのが望ましい。仮に本体部分がガラスで形成されている場合には、転倒した時に当該円板部材の側面で支持し、筒部材が割れてしまう事態を阻止することができる為である。
また本体部分の内部空間にドライフラワーを収容する場合、当該ドライフラワーの下端は接着剤などにより空間部内に固定される必要がある。当該空間部内に収容する乾燥植物を立った状態で保持することにより、恰も野原に咲いているかのような印象を醸し出すことができる為である。この時、空間部の底面を構成する筒部材の長さ方向下端部を閉塞する円板部材には、乾燥植物が接着させることから、当該筒部材の長さ方向下端部を閉塞する円板部材は、当該前記筒部材の長さ方向上端部を閉塞する円板部材よりも厚く形成することが望ましい。当該円板部材をガラスで形成した場合、乾燥植物を接着剤などにより固定する際の困難性や破損などの恐れをなくすためである。更に、筒部材の長さ方向下端部を閉塞する円板部材は、前記座部分に形成された穴部に挿入することができ、横からは見えない状態にすることができる事から、特段厚くても装飾上の観点からは何ら問題が生じない為である。
以上のように構成された乾燥植物の観賞用容器によれば、これを設置する平面積は狭小であることから、室内、特に作業デスクの隙間など、僅かなスペースにも設置することができる。このため、例えば日光の当たらないところであっても設置して花を観賞することができ、日光が当たらない事から空間部に収容したドライフラワー等の乾燥植物の経年退色を減じる事ができる。また、当該乾燥植物の観賞用容器における本体部分の空間部は、密閉されている事から、空気中の水分が入り込む恐れもなくなり、乾燥植物の経年変形を阻止する事ができる。何故ならば乾燥植物を湿度の高い環境下においた場合には、水分を吸収し、柔らかくなり変形することがある所、当該空間部を密閉していることにより、そのような怖れを無くすことができる。
更に、ドライフラワー等の乾燥植物には、ダニなどの害虫が生息することがあるが、本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器では、当該乾燥植物を密閉した空間内に収容していることから、当該害虫が生息するといった問題を無くすことができる。そして前記の通り乾燥植物が収容される空間部は密閉されていることから、空気中の酸素による酸化の問題を無くし、経年による退色を大幅に減じる事ができる。
以上のように構成した乾燥植物の観賞用容器には、ドライフラワーなどの乾燥植物を収容して、室内装飾具として観賞に供することができる。かかる容器に収容される乾燥植物は、茎部を含んで乾燥された植物であることが望ましい。当該室内装飾具に使用する乾燥植物の観賞用容器が、縦方向(上下方向)に長く形成されていることから、茎ごと乾燥させた乾燥植物(ドライフラワーなど)であっても飾ることができる。その結果、恰も生育されているかのような状態で乾燥植物を観賞することができる。
上記本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器は、ドライフラワーなどを乾燥植物を収容する容器として適しているが、その他のもの、例えば造花を収容するための容器としても使用することができる。この場合でも、本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器は、縦方向に長く形成した意匠ことにより、洗練されたシャープな印象を醸し出すことができる。しかも座部分に対して本体部分を上下逆向きにも設置できるように構成することができることから、使用者の気分により、2つの形態を使い分け、変化させることのできる乾燥植物の観賞用容器を使用した室内装飾具とすることができる。
上記本考案によれば、横から観賞した時に、どの方向から見ても違和感がなく、例えばテーブルの中央などにでも設置することのできる乾燥植物の観賞用容器及びこれを使用した室内装飾具を提供することができる。
また、設置する際の平面積を狭小にしながらも、装飾性においても従前の乾燥植物の観賞用容器と何ら遜色なく、さらに観賞により使用者に安らぎを与えることのできる乾燥植物の観賞用容器及びこれを使用した室内装飾具を提供することができる。
更に、本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器において、ドライフラワーなどの乾燥植物を収容するための空間部は縦長に形成されていることから、茎ごと乾燥させたドライフラワーであっても収容することができ、これにより鉢植え植物の様に、そこに植生されているかのような状態でドライフラワーを観賞できるようにし、観賞する者にとって、安らぎを与える事のできる乾燥植物の観賞用容器及びこれを使用した室内装飾具を提供することができる。
本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器を示す斜視図 図1に示す乾燥植物の観賞用容器を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図 図1に示す乾燥植物の観賞用容器を構成する本体部分を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)斜視図、(E)平面図、(F)底面図 図1に示す乾燥植物の観賞用容器を構成する座部分を示す(A)正面図、(B)平面図、(C)低面図、(D)X−X断面図 本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器を使用した室内装飾具を示す写真 第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器を示す(A)斜視図 第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図 第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器で使用する容器本体を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図
以下、図面を参照しながら、実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50及び室内装飾具を具体的に説明する。
図1は本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50を示す斜視図であり、図2は図1に示す乾燥植物の観賞用容器50を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図であり、図3は図1に示す乾燥植物の観賞用容器50を構成する本体部分10を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)斜視図、(E)平面図、(F)底面図であり、図4は図1に示す乾燥植物の観賞用容器50を構成する座部分20を示す(A)正面図、(B)平面図、(C)低面図、(D)X−X断面図であり、図5は本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50を使用した室内装飾具を示す写真である。
この図1〜5に示す実施の形態の乾燥植物の観賞用容器50は、円筒状に形成された本体部分10と、この本体部分10の下方を支持ずる座部分20で構成されており、座部分20の上面には、当該本体部分10の下方を内嵌する穴部21が形成されており、本体部分10はこの穴部21に内挿されている。
また、本体部分10は中空円筒状の筒部材11と、この筒部材11の長さ方向の両端を閉塞する円形の板として形成した円板部材12とで構成されており、内部空間には図面中に鎖線で示した乾燥植物30であるドライフラワー30を収容している。
本実施の形態にかかる本体部分10は、ガラスを用いて形成されており、よって筒部材11と円板部材12とは紫外線硬化樹脂により一体化され、乾燥植物30を収容するための空間部13を形成している。また、当該紫外線硬化樹脂として、粘度の高い樹脂を使用することにより、筒部材11と円板部材12との間の隙間を埋め、密閉性を高めている。
特に本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50において、長さ方向の端部を閉塞している円板部材12は、図3等に示す様に、下方側が上方側よりも厚く形成されている。その結果、当該下方側の円板部材12に対する乾燥植物30の接合や、当該円板部材12の筒部材11に対する接合を、困難なく実施することができる。
なお、本実施の形態において、本体部分10は無色透明のガラスを用いて形成していることから、空間部13に収容した乾燥植物30を鮮明に観賞することができる。またし、座部分20は木を用いて形成していることから、空間部13に収容した乾燥植物30が、恰も自然の中で生きているかのような印象、即ち生花であるかのような印象を醸し出すことができる。
特にこの実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50では、本体部分10の上方及び下方(長さ方向両側)は、同じ外径で形成されている。このため、例えば座部分20を天井などに固定し多場合には、当該本体部分10の上方を当該座部分20の穴部21に差し込むことができる。
また、本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50は、本体部分10が外径約2.5mm、高さ(軸方向長さ)が、約150mmに形成されている。その結果、空間部13に収容する乾燥植物30も背の高い状態で収容することができ、その結果、図5に示す様に、あたかも一輪挿しのような状態で乾燥植物30を観賞することができる。なお、実際の使用に際しては、図5に示す様に、本体部分10にはメッセージを表記した帯15を設ける事が望ましい。かかる帯に、例えば空間部13に収容するドライフラワー30の花言葉を記載することにより、当該室内装飾具は、思いを伝えるコミュニケーションツールとしても利用することができる。また、かかる花言葉は、例えば座部材の正面、側面、背面又は底面に表記することもできる。
そして、このように形成した室内装飾具を複数組み合わせることにより、より装飾的効果を高める事ができる。その際、各座部分20の側面には、左右方向、又は前後左右方向に、任意に組み合わせて一体化できるように、連結手段を設ける事も望ましい。かかる連結手段は、例えば座部分20の側面同士に相補的に継合するような凹凸を形成し、隣同士の座部分20が恰もブロックの様に組み合わさる事ができるように形成することができる。
次に図6〜8を参照しながら、第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50を説明する。図6は当該第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50を示す(A)斜視図、(B)分解斜視図であり、図7はこの第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図であり、図8はこの第二の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50で使用する容器本体を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)X−X断面図、(E)平面図、(F)底面図である。なお、本実施の形態にかかる座部分20は、図4に示したものと共通であることから、茲ではその説明を省略する。
本実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50は、特に本体部分10の上方が半球形状(ドーム形状)に形成されている。かかる本体部分10は、例えば試験管として市販されているものを利用し、その高さを適宜箇所で切断して形成することもできる。また、当該本端部分の長さ方向下端側は、前記図1に示した乾燥植物の観賞用容器50と同様に円板部材12によって閉塞されており、これにより本体部分10の内部空間の気密性が確保されている。
以上のように構成したこの第2の実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50によれば、容器本体の上方は予め閉じていることから、前記図1などに示したように、筒部材11の上端部を円板部材12で閉塞する手間を省くことができる。
そして、この実施の形態にかかる乾燥植物の観賞用容器50も縦長な円筒形状に形成されていることから、茎ごと乾燥させたドライフラワー30であっても収容することができ、その結果、恰も自然に生育しているかのようにドライフラワー30を収容することができる。従来、このようなガラス容器にドライフラワー30を収容する場合、生花の乾燥時の理由から花の部分だけが使用され、仮に茎を表現する場合には、針金などを使用して別途製造することが行われていた。しかし茎を針金で形成した場合には、せっかくの本物の花であるにもかかわらず、造花の様に見えてしまい、自然な風合いを醸し出すことが困難であった。そこでこの実施の形態では、生花を採取する際、茎を切らずに採取し、且つ乾燥時のも生花を立たせた状態で乾燥させることにより、茎ごと乾燥させたドライフラワー30を製造することができる。
その結果、茎も本物の花に依拠するものであることから、極めて自然な風合いであって、そこに咲いているかのようなドライフラワー30とし、室内における装飾的効果を高め、かつ患者に安らぎを与える事のできる室内装飾具を実現している。
なお、この空間部13に収容するのは、必ずしも乾燥植物30に限られるものではなく、造花であってもよく、またリボン、その他の装飾品であってもよい。
本考案にかかる乾燥植物の観賞用容器は、乾燥植物、特にドライフラワーを収容可能な容器として利用することができ、当該ドライフラワーを収容した容器は、室内装飾用の用途、特にオフィスやパソコン周り、化粧室などにおいて鑑賞者に安らぎを与える事のできる商品として利用することができる。
10 本体部分
11 筒部材
12 円板部材
13 空間部
20 座部分
21 穴部
30 乾燥植物(ドライフラワー)
50 観賞用容器
また、当該本体部分は透明であればよく、無彩色透明の他、有彩色透明であってもよい
。また、空間部に収容する乾燥植物の退色を軽減するために、例えば当該本体部分は紫外
線カット機能を有する塗料等を塗布することができる。

Claims (4)

  1. 中空な筒状に形成された本体部分と、当該本体部分の下部を支持する座部分とからなり、
    本体部分はガラス又は透明樹脂を用いて形成されると共に、その長さは幅寸法の4〜8倍であって、且つ長さ方向の両側が閉塞された密閉された空間部を有することを特徴とする、乾燥植物の観賞用容器。
  2. 前記本体部分は、中空円筒状の筒部材と、当該筒部材の長さ方向両端部を閉塞する円板部材とで構成されており、
    前記座部分には、当該本体部分の長さ方向の何れか一方を内挿する穴部が形成されており、
    当該本体部分は長さ方向の両側が、前記座部分に設けられた穴部に内嵌可能であり、
    前記円板部材は、筒部材の外径よりも大きく形成されている、請求項1に記載の乾燥植物の観賞用容器。
  3. 前記筒部材の長さ方向下端部を閉塞する円板部材は、当該前記筒部材の長さ方向上端部を閉塞する円板部材よりも厚く形成されており、
    当該円板部材は、紫外線硬化樹脂により前記筒部材の端部に接合されている、請求項2に記載の乾燥植物の観賞用容器。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の乾燥植物の観賞用容器と、
    当該乾燥植物の観賞用容器の空間部内に収容された乾燥植物とからなり、
    当該乾燥植物は茎部を含んでいることを特徴とする、室内装飾具。
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