JP3186934U - クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち運び等を容易にでき、洗濯などが可能であるクッションを提供する。
【解決手段】クッション10aは、クッション体12、クッション体12を貫通する空間14a、空間14aに配置された炭16、空間14aを封止する封止部材18を備える。クッション10aは通気性が良く、消臭効果を有する。クッション体12から炭16を容易に取り出すことができ、持ち運びが楽になったり、クッション体12と炭16を別々に洗濯したりすることもできる。
【選択図】図2
【解決手段】クッション10aは、クッション体12、クッション体12を貫通する空間14a、空間14aに配置された炭16、空間14aを封止する封止部材18を備える。クッション10aは通気性が良く、消臭効果を有する。クッション体12から炭16を容易に取り出すことができ、持ち運びが楽になったり、クッション体12と炭16を別々に洗濯したりすることもできる。
【選択図】図2
Description
本考案は、通気性等に優れたクッションに関するものである。
従来、種々のクッションが開発および開示されている。例えば、下記の特許文献1には、クッション体の中央に、炭を配置するクッションが開示されている。クッション体は2つの部材に分割されており、中央に凹みを設け、その凹みに炭が配置される。クッション体は多孔質のウレタンなどであり、クッション体は通気性が確保されている。また、炭によって消臭効果も備えている。
しかし、クッション体の中央に大きな凹みを備えたりすると、炭の量が多くなり、クッションが重くなり、クッションの移動が大変になる。また、クッション体と炭とを分離できるが、炭の量が多くなり、炭の持ち運びなどが大変になる。そのため、それらの洗濯などが重労働になる。また、洗濯の代わりに殺菌や滅菌をおこなう場合であっても、クッションの持ち運びが重労働になる。
本考案の目的は、持ち運び等を容易にでき、洗濯などが可能であるクッションを提供することにある。
本考案のクッションは、多孔質で通気性を有するクッション体と、前記クッション体の上面または下面と平行に貫通する空間と、通気性の収納袋に入れられ、前記空間に配置された炭または活性炭と、前記クッション体と同じ材料で構成され、クッション体の側部において空間を封止する封止部材とを備える。
前記クッション体の上面から空間までスリットが形成され、空間の上方が開閉可能になっている。また、スリットがクッション体の上面から空間まで最短経路で形成されている。スリットの途中に凹部と凸部を形成しても良い。
前記空間が複数であり、複数箇所に炭を配置する。前記炭または活性炭が洗浄によって粉末を取り除いた炭または活性炭である。
本考案は、通気性が良く、炭による消臭効果を有する。炭は容易にクッション体から取り外すことができ、炭とクッション体を別々に持ち運び、洗濯することができる。クッション体の持ち運びが容易であり、洗濯もし易い。炭を複数の空間に分けて配置しているため、炭を分けて持ち運んだり洗濯したりすることができ、持ち運びや洗濯などが容易である。
本考案のクッションについて図面を使用して説明する。本考案のクッションは、マットや枕などであり、まずはマットを例に説明する。
図1、図2に示す本考案のクッション10aは、クッション体12、クッション体12を貫通する空間14a、空間14aに配置された炭16、空間14aを封止する封止部材18を備える。
クッション体12は、多孔質で通気性を有する。また、クッションとしての役割を備えるために、柔軟性を有する。クッション体12としては、例えば、発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)や発泡ポリエステルが挙げられる。クッション体12をマットとして使用するため、肉厚の板状になっている。例えば、クッション体12の大きさは、205cm×100cm×7cmである。図1ではクッション体12の角が直角になっているが、角を丸めたりしても良い。
空間14aはクッション体12を貫通させるように形成する。図1の空間14aは円柱形であり、クッション体12の一の側面から他の側面を貫いている。空間14aの断面形状は一定であり、直線状になっている。空間14aは、クッション体12の上面または下面と平行方向を向いている。複数の空間14aが並んで形成されている。クッション体12の所定位置をくりぬいて空間14aにする。
空間14aには炭16が配置される。炭16は数ミリ〜1cmほどの長さの粒またはチップになった炭16である。大きな炭を使用せずに、細かな炭16を複数使用することで、使用者が炭16の凹凸を感じないようにする。また、水洗などの洗浄によって、炭16から微細な粉末を除去しておく。粉末が含まれていないため、クッションが炭16の粉末によって黒くなったり、使用者に炭16の粉末が付いたりすることを防止する。炭16の種類などは限定されず、廃木材から生産した炭16であっても良い。資源の有効利用になる。また炭16の代わりに活性炭を使用してもよい。
炭16は通気性のある収納袋(図示省略)に入れられ、炭16が散らばらないようにする。収納袋は、不織布などで構成することができる。空間14aが円柱形であるので、円筒形の収納袋に炭を入れることにより、炭16を円柱形にすることができる。炭16には消臭効果があり、種々の臭いを消臭できる。また、クッション体12および炭16は多孔質であり、通気性を有するため、クッションとして快適な使い心地を提供できる。炭16による調湿効果によってもクッションとして快適な使い心地を提供できる。
炭16は空間14aを完全に満たすように入れるのではなく、クッション体12の側部付近は炭16が配置されない。使用者のクッション10aの使用部分にのみ炭16が配置されるようにする。また、枕の配置される箇所も炭16が配置されない。枕が配置されるため、炭16の効果が低減するためであり、余分な炭16を使用しない。必要な箇所にのみ炭16を配置し、最小限の炭16で効率的に消臭等の効果を得るようになっている。炭16の使用量が低減され、コストを低く抑えることができる。
空間14aにおける炭16の配置されない箇所には、封止部材18を配置する。封止部材18は、クッション体12の側面側から空間14aに入れられてクッション体12の側部に配置される。封止部材18によって炭16がクッション体12の側方に飛び出さないようになり、炭16の位置が固定される。封止部材18はクッション体12と同じ部材で構成される。
クッション体12の上面から空間14aまでスリット20aが形成されている。スリット20aは、空間14aの最上部から上面まで最短経路になるようになっている。上面が水平面と同一面であるとすると、空間14aおよびスリット20aがクッション体12を水平方向に貫通しており、スリット20aを形成しながらクッション体12をくりぬくようにして空間14aを形成する。なお、クッション体12のリット20aを有する面を上面としているが、下面として使用しても良い。
スリット20aを押し広げることで、空間14aが開閉可能になっている。スリット20aを押し広げて炭16を空間14aに入れたり、取り出したりすることができる。スリット20aを延長したとき、空間14aの中央をスリット20aが通過するようにする。スリット20aを押し広げたとき、空間14aが二分割されるように広げられ、炭16を出し入れしやすくなる。
クッション10aを持ち運ぶときに炭16を取り出し、使用場所にクッション体12を置いた後、炭16を空間14aに入れる。クッション体12は多孔質であるため、クッション体12の側面側から空間14aに炭16を入れようとしたとしても、摩擦によって入れにくいが、スリット20aを広げることによって、容易に炭16を空間14aに入れることができる。クッション体12は軽いため、簡単に持ち運びできる。炭16は複数の収納袋に分割して入れられており、一度に全ての炭16を持ち運ぶ必要性はなく、持ち運びしやすい量を分割して持ち運びすることができる。クッション体12と炭16を別々に洗濯することができる。
クッション体12と炭16とを容易に分離できるため、別々に洗濯することができる。クッション体12の中に炭16が入ったままでは洗濯しにくいが、別々に洗濯することができ、容易にクッション体12を洗濯できる。炭16も洗濯されることにより、元の状態に戻り、消臭効果などを最初の状態に戻すことができる。
図1の状態で使用してもよいし、図3のようにクッション体12の上面の上に他のクッション体22を配置し、それらに通気性のある布製のカバー24を掛けてベットとして使用してもよい。クッション体12の上に載せた他のクッション体22も通気性を有することが好ましい。例えば2つのクッション体12、22は同一の材料で構成し、炭16まで通気性を有するようにし、消臭効果が発揮されるようにする。また、図1のクッション体12の厚みを厚くすることにより、図3の2つのクッション体12、22が備えられるのと同じ厚みにしても良い。クッションとして所望の柔軟性を有するように、クッション体12の数や厚みを適宜選択する。
以上のように、クッション10aは通気性が良く、消臭効果を有する。クッション体12から炭16を容易に取り出すことができ、持ち運びが楽になったり、クッション体12と炭16を別々に洗濯することもできる。
空間14aは円柱形に限定されない。例えば、図4のクッション10bのように、四角柱の空間14bであっても良い。空間14bの上部からクッション体12の上面までスリット20bが設けられている。実施例1と同様に、スリット20bを延長した際、空間14bの中心を通る。スリット20bを押し広げたとき、空間14bを中心で分割する状態になり、炭16を空間14bに入れやすい。スリット20bは空間14bを完全に閉じることができる場合に限定されず、数mmのスリット幅を有していても良い。
また、図5(a)、(b)のクッション10cのように、直方体の空間14cであっても良い。空間14cの数も限定されず、図5(a)、(b)の空間14cは6個である。スリット20cは、最短経路で設けられず、空間14cの上部と同一面を通過し、途中で直角に折れ曲がったL字型である。クッション体12における空間14cの上部26を持ち上げることによって、空間14cが開閉可能になっている。また、スリット20cの途中を曲線状に蛇行させて凹部28と凸部30を形成している。この凹部28と凸部30はアリ溝と同形状になっている。アリ溝になった凹部28と凸部30が嵌め合わされることにより、空間14cを閉じたときに、簡単に上部26が開かないようになっている。クッション体12は柔軟性を有するため、凹部28を広げて凸部30を入れることにより、アリ溝による嵌め合わせが可能である。
凹部28と凸部30の形状はアリ溝に限定されず、図5(c)に示すような方形の凹部28と凸部30であっても良い。凹部28と凸部30が嵌め合わされることによって上部26が開きにくくなっている。図6のクッション10dのように、凹部28と凸部30を設けないスリット20dを備えたクッション10dであっても良い。図3と同様にクッション体12の上に他のクッション体22を載せることにより、空間14dの上部が開くことはない。
上記の実施例のクッション10a、10b、10c、10dはマットであったが、図7に示すクッション10eのような枕であっても良い。上記の実施例と同様に、クッション体12に空間14eを設け、空間14eに炭16を配置している。図7(a)は複数の円柱状の空間14eを有し、図7(b)は立方体の空間14eを有する。空間14eの数は限定されない。枕であれば小型であるため、空間14eの数が1つになっても炭16の量は少なく、持ち運びも容易である。
また、空間14eからクッション体12の上面までスリット20eを形成しており、クッション体12における空間14eの上部は開閉可能である。クッション体12の上面に他のクッション体22を配置して、枕の形を形成することができる。図7(c)のように、クッション体12の形状によっては、他のクッション体22を使用せずに枕を構成しても良い。
さらに、クッション10a、10b、10c、10d、10eは、マットや枕以外に、座布団などの種々のクッションに使用することができる。必要に応じてクッション12の形状や厚み、空間14a、14b、14c、14d、14eの大きさを適宜変更し、必要な形状や柔軟性を有するクッションにする。
上記の実施例はスリット20aを設けたが、空間14aはクッション体12を貫くように形成されているため、必ずしもスリット20aを設ける必要はない。クッション体12の側面から炭16を空間14aに出し入れする。
上記の各クッション10a、10b、10c、10d、10eに抗菌処理や殺菌処理を施しても良い。洗濯の代わりにオゾンによる殺菌をおこなったり、抗菌処理により、雑菌の繁殖を抑える。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。種々の実施例を説明したが、各実施例は独立的または排他的ではなく、適宜組み合わせて実施しても良い。
10:クッション
12、22:クッション体
14a、14b、14c、14d、14e:空間
16:炭
18:封止部材
20a、20b、20c、20d、20e:スリット
24:カバー
26:上部
28:凹部
30:凸部
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Claims (6)
- 多孔質で通気性を有するクッション体と、
前記クッション体の上面または下面と平行に貫通する空間と、
通気性の収納袋に入れられ、前記空間に配置された炭または活性炭と、
前記クッション体と同じ材料で構成され、クッション体の側部において空間を封止する封止部材と、
を備えたクッション。 - 前記クッション体の上面から空間までスリットが形成され、空間の上方が開閉可能になった請求項1のクッション。
- 前記スリットがクッション体の上面から空間まで最短経路で形成されている請求項2のクッション。
- 前記スリットの途中に凹部と凸部を形成した請求項2のクッション。
- 前記空間が複数である請求項1から4のいずれかのクッション。
- 前記炭または活性炭が洗浄によって粉末を取り除いた炭または活性炭である請求項1から5のいずれかのクッション。
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JP2013004798U JP3186934U (ja) | 2013-08-20 | 2013-08-20 | クッション |
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Cited By (1)
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JP2018516132A (ja) * | 2015-06-02 | 2018-06-21 | 漢忠 許 | 調整式マットレス構造 |
-
2013
- 2013-08-20 JP JP2013004798U patent/JP3186934U/ja not_active Expired - Fee Related
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