JP3186759U - 直線クランパ - Google Patents

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茂 若生
▲吉▼一 小宮
宗徳 渡辺
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Abstract

【課題】円筒状のシャフトの任意位置で直線方向に移動しないようにクランプすることができ、しかもシャフトとの相対回転を防止することができる直線クランパを提供する。
【解決手段】シャフト2と、スプラインナットと、ボールと、グォードローラ51と、クランパ本体50と、リテーナ56と、スプリング54とを有する直線クランパであって、グォードローラ51は、シャフトの外周面2aに接触する中央凹面部と、テーパ面53に接触する端部凸面部とを有するものであり、グォードローラ51の中央凹面部がシャフトの外周面の溝2b以外の領域に接触するように、リテーナ56とクランパ本体50のいずれか一方がスプラインナットに対して回転方向に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本考案は、直線クランパに関するものである。
従来、例えば工作機械等の直線案内部には、円筒状のシャフト(ガイド部材)に案内される物体の移動を規制するクランパ(ストッパ)が用いられている。
このようなクランパには、シャフトの表面との間に、シャフトの延伸方向一方に向けて徐々に隙間が小さくなるテーパ面が設けられた外筒(ストッパ本体)と、テーパ面部分に配置される転動体と、転動体を保持する保持器と、保持器を介して転動体をテーパ面に食い込む方向に押圧して転動体をシャフトの表面とテーパ面に圧接させるスプリングと、が備えられている。
このような構成とすることにより、シャフトに対してテーパ面の隙間が大きい側への外筒の相対移動が阻止される構成となっていた。
なお、関連する従来例が開示された文献としては、特許文献1がある。
特開平11−4508号公報
しかしながら、上記のような従来のクランパにおいては、円筒状のシャフトに対して、外筒又は保持器が回転してしまうことが懸念されていた。
本考案の目的は、円筒状のシャフトの任意位置で直線方向に移動しないようにクランプすることができ、しかもシャフトとの相対回転を防止することができる直線クランパを提供することにある。
上記目的を達成するために本考案の直線クランパにあっては、
軸方向に伸びた複数の溝を有する円筒状のシャフトと、
前記シャフトが挿入される軸孔を有し、前記軸孔の内周面に軸方向に複数の溝を有するスプラインナットと、
前記シャフトの溝と前記スプラインナットの溝との間に転動自在に介装される第1の転動体と、
前記シャフトの外周面に転動可能に接触する第2の転動体と、
前記シャフトが挿入される軸孔を有し、前記軸孔の内周面に前記シャフトの外周面との間で第2の転動体を挟み込むテーパ部を有する外筒と、
前記第2の転動体を保持すると共に、前記外筒に対して相対的に軸方向には移動可能で回転方向には移動不能に組み付けられている保持器と、
前記外筒から、前記第2の転動体を前記テーパ部に噛み込む方向へ前記保持器を付勢する付勢手段と、を有し、
前記第2の転動体は、前記シャフト外周面に接触する中央凹面部と、前記テーパ部に接触する端部凸面部とを有するグォードローラであり、
前記グォードローラの中央凹面部が前記シャフトの外周面の溝以外の領域に接触するよ
うに、前記保持器と前記外筒のいずれか一方が前記スプラインナットに対して回転方向に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
前記シャフトに設けられた溝は、周方向に間隔を隔てて配置された複数対の溝列を有し、前記グォードローラの中央凹面部が、溝列間の領域に接触するように配置されていることも好適である。
前記保持器の軸方向の一端は前記外筒から突出しており、前記保持器の突出した部分が前記スプラインナットに対して固定されていることも好適である。
前記グォードローラを前記テーパ部の噛み込み位置から強制的に離間させるアンロック機構を備えており、
前記アンロック機構は、前記保持器を前記付勢手段の付勢力に抗して前記外筒に対して軸方向に相対移動させる構成であることも好適である。
前記アンロック機構は、エア圧を利用した構成であることも好適である。
前記アンロック機構は、前記スプラインナットに対して軸方向に固定されるジャケット部材を有し、
前記ジャケット部材には、エア圧が導入される圧力室と、前記圧力室内の圧力と前記付勢手段の付勢力のバランスで移動する可動部と、前記圧力室内にエア圧を導入するための導入ポートと、が設けられ、
前記可動部が前記保持器と前記外筒のうち前記スプラインナットに固定されていない側の部材と作動連結され、エア圧によって前記保持器を前記付勢手段の付勢力に抗して前記外筒に対して軸方向に相対移動させる構成となっていることも好適である。
本考案によれば、円筒状のシャフトの任意位置で直線方向に移動しないようにクランプすることができ、しかもシャフトとの相対回転を防止することができる直線クランパを提供することが可能となる。
実施例1の直線クランパの概略構成を示す図 実施例1のスプライン部の概略構成を示す断面図 実施例1のクランパ部の概略構成を示す図 実施例1のグォードローラについて説明するための図 実施例2の直線クランパの概略図 実施例3における、エア圧を利用したアンロック機構を備えた直線クランパの一形態を示す図
以下に図面を参照して、この考案を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、考案が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この考案の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
以下に、実施例1について説明する。
図1は、本実施例の直線クランパ1の概略構成を示す図である。図1(a)は、軸方向から見たときの直線クランパ1を示す図であり、図1(b)は、図1(a)のAOA断面
を示す断面図である。
なお、説明の便宜上、図1(a)においては要部を示す図としており、図1(b)のスプライン部4においては、ボールと溝の両方が表せるように簡略化した図としている。図2を用いて後述するが、スプライン部4においては、周知の通り、溝にボールが転動自在に介装されている。
図1に示すように、本実施例の直線クランパ1は、軸方向(図で矢印Xで示す方向、以下、軸方向X)に伸びた複数の溝2bを外周面(表面)2aに有する円筒状のシャフト2と、シャフト2に案内されて直線移動が可能な移動体3とから構成されている。
移動体3は、スプライン部4と、クランパ部5と、スプライン部4とクランパ部5とを連結するための連結部6とから構成されている。
図2は、本実施例のスプライン部4の概略構成を示す断面図であり、図1(b)に示すスプライン部4を軸方向Xに直交する面で切断したときの断面を図1(b)の右側から見た図としている。
スプライン部4は、スプラインナット42と、第1の転動体としてのボール43と、リテーナ(保持器)44と、から構成されている。
スプラインナット42は、シャフト2が挿入される軸孔41を有し、軸孔41の内周面に軸方向に複数の溝(負荷ボール転動溝)42aを有する。ボール43は、シャフト2の溝2bとスプラインナット42の溝42aとの間に転動自在に介装される。第1の転動体としては、ボールの他にローラ等も適用できる。リテーナ44は、ボール43の脱落を防止するようにボール43を保持するためのものである。
本実施例では、スプラインナット42は、金属製の高剛性の円筒体からなり、その内周面に複数の溝42aが設けられている。溝42aは、互いに隣り合う一対の溝を一組として、円周方向に複数組の溝が構成される。本実施例では、溝42aの組が3組、円周方向に等配されて設けられた形態について示しているが、これに限るものではない。
また、スプラインナット42の軸方向両端には、一対の側蓋が設けられている。
一方、シャフト2は、このスプラインナット42内に挿通され、外周面2aに、スプラインナット42に設けられた溝42aに対応する溝(負荷ボール転動溝)2bが設けられている。シャフト2の外周面2aにおいても、スプラインナット42の溝42aに対応するように、互いに隣り合う一対の溝を一組として、円周方向に複数組の溝が構成されている。換言すると、シャフト2に設けられた溝2bは、周方向に間隔を隔てて配置された複数対の溝列を有している。
そして、互いに対向する溝2b,42a間に複数のボール43が介装されており、このボール43には所定の予圧が加えられている。
図3は、本実施例のクランパ部5の概略構成を示す図である。
クランパ部5は、外筒としてのクランパ本体50と、第2の転動体としてのグォードローラ51と、付勢手段としてのスプリング54と、グォードローラ51を保持する保持器としてのリテーナ56とを備えている。
グォードローラ51は、シャフト2の外周面2aに転動可能に接触するように配置される。
クランパ本体50は、シャフト2が挿入される軸孔55を備えた閉断面構造のブロック体で構成されている。そして、クランパ本体50の軸孔55の表面(内周面)には、シャフト2の外周面2aとの間で、グォードローラ51を挟み込むテーパ面(テーパ部)53を有する。ここで、テーパ面53は、シャフト2の外周面2aとの間で、シャフト2の軸方向Xの一方向(図3では右側)に向けて徐々に隙間が小さくなるくさび状空間52を構
成する傾斜面である。
グォードローラ51はシャフト2の円周方向に所定間隔で複数配置されており、リテーナ56に回転自在に保持されている。
リテーナ56は薄肉の円筒形状をなしており、保持穴でグォードローラ51を回転自在に保持している。
また、リテーナ56には、クランパ本体50に軸方向Xに伸びるように設けられた溝に係合する係合部(凸部)が設けられている。これにより、リテーナ56は、クランパ本体50に対して相対的に軸方向には移動可能で回転方向には移動不能に組み付けられている。
なお、リテーナ56がクランパ本体50に対して相対的に軸方向には移動可能で回転方向には移動不能に組み付けられるものであれば、上記構成に限るものではなく、例えば、リテーナ56に設けられた軸方向Xの溝と、クランパ本体50の凸部が係合するものであってもよい。
また、リテーナ56には、クランプ状態でクランパ本体50の一方の端部から突出して露出する突出端部56aが設けられている。
スプリング54はコイルスプリングで、一端がクランパ本体50に設けられたバネ座57に係合し、他端は、リテーナ56の突出端部56aとは軸方向で反対側となる端部に係合している。
そして、スプリング54は、圧縮状態でクランパ本体50に装着されており、クランパ本体50に対してリテーナ56を相対的に、グォードローラ51がくさび状空間52に食い込む(テーパ面53に噛み込む)方向に付勢(押圧)しており、これにより、グォードローラ51がシャフト2の表面とクランパ本体50のテーパ面53に圧接され、クランパ本体50がシャフト2に対して常時クランプ状態で保持される。
なお、本実施例では、付勢手段として、スプリング54を例示しているが、グォードローラ51をくさび状空間52に押し込む方向に付勢できるものであればよく、コイルスプリングに限定されるものではない。
アンクランプについては、リテーナ56の突出端部56aを、スプリング54の付勢力に抗して、クランパ本体50に対して軸方向Xに相対移動させる(本実施例では、クランパ本体50内に向けて押し込む)ことにより、グォードローラ51をテーパ面53の噛み込み位置から強制的に離間させる(テーパ面53から離れる方向に移動させる)ことで、クランプ状態が解除される構成(アンロック機構)となっている。
このようにクランパ部5が構成されることにより、くさび状空間52内のグォードローラ51の転がり接触による食い込み作用により、シャフト2に対して軸方向Xで、くさび状空間52の隙間が大きい側へのクランパ本体50の相対移動を規制し、くさび状空間52のグォードローラ51のすべり接触によりシャフト2に対して軸方向Xで、くさび状空間52の隙間が小さい側へのクランパ本体50の相対移動を許容する一方向クランプ(ストッパ)機構を実現することができる。ここで、本実施例では、上述のように、リテーナ56は、クランパ本体50に対して回転方向には移動不能に組み付けられている。
ここで、グォードローラ51について説明する。
図4(a)は、本実施例のグォードローラ51について説明するための図であり、図4(b)は、グォードローラ51をローラの回転軸方向(以下、ローラ軸方向)から見たときの図である。
図4では、グォードローラ51が、小径ガイド部材における円弧状に凸形状となっているガイド面A1と、このガイド面A1に対向する大径ガイド部材における円弧状に凹形状となっているガイド面A2との間に介装された状態を示している。ガイド面A1とガイド面A2は、同一の曲率中心Oを有し、同心円上に位置している。ここで、ガイド面A1は、本実施例におけるシャフト2の外周面2aに対応し、ガイド面A2は、本実施例におけるクランパ本体50のテーパ面53に対応している。
グォードローラ51は、ローラ中心軸線Nを通る面で切断した断面形状が、円弧状に凹形状となって凸形状のガイド面A1に接触する中央凹面部51aと、中央凹面部51aのローラ軸方向両端側に連続しローラ中心軸線Nを通る面で切断した断面形状が円弧状に凸形状となっており、凹形状のガイド面A2に接触する端部凸面部51b,51bと、を備えている。
ローラ中心軸線Nを通る平面で中央凹面部51aを切断した円弧形状を中央凹円弧Bとすると、この中央凹円弧Bの曲率半径Rbは、凸形状のガイド面A1の曲率半径R1よりも若干大径に設定されており、ガイド面A1との接触部Mbは、幾何学的に点接触となる。実際には接触部は幅があり、幾何学的な接点を面圧のピークとする面圧分布を有する接触構造となる。この曲率半径Rbの大きさは、このような部分接触となるように、ガイド面A1の半径R1よりもやや大きくなっている。この曲率半径Rbの大きさは、例えば、ガイド面A1の半径R1の102%程度、あるいはその近辺に設定すれば部分接触構造とすることができる。もちろん、102%に限定されるものではない。
一方、端部凸面部51b,51bのローラ中心軸線Nを通る平面で切断した円弧を端部凸円弧C,Cとすると、この端部凸円弧Cの曲率半径Rcは、凹形状のガイド面A2の曲率半径R2に対して若干小径となっており、ガイド面A2との接触部Mcは、幾何学的に点接触となる。実際には接触部は幅があり、幾何学的な接点を面圧のピークとする面圧分布を有する接触構造となる。この曲率半径Rcの大きさは、このような部分接触となるように、ガイド面A2の半径R2よりもやや小さくなっている。この曲率半径Rcの大きさも、ローラ径や予圧の大きさ等によって適宜設定されるものであるが、例えば、ガイド面A2の半径R2の98%程度、あるいはその近辺に設定すれば部分接触構造とすることができる。もちろん、98%に限定されるものではない。
本実施例では、中央凹面部51aのガイド面A1に接触する接触部Mbにおけるローラ中心軸線Nからの半径Mbrと、端部凸面部51b,51bのガイド面A2に接触する接触部Mc,Mcにおけるローラ中心軸線Nからの半径Mcrとが、同一半径に設定されている。
接触部Mb,Mcは、幾何学的な接点として設定されるもので、図示例では、接触部Mbは中央凹面部51aのローラ軸方向中点位置にあり、中央凹面部51aの最小径部である。半径曲率中心Obは、ガイド面A1から見て、曲率中心Oよりも所定距離離れた位置となる。
一方、端部凸面部51b,51bの接触部Mc,Mcは、中央凹面部51aの接触部Mbを通るローラ中心軸線Nと平行な線Nb上に位置し、その曲率中心Oc,Ocは接触部Mcの接線と直交する法線上に位置する。この曲率中心Oc,Ocは、ガイド面A1,A2の曲率中心Oを通りローラ中心軸線Nと直交する直交線Qに対して、所定寸法δだけずれており、かつ、ガイド面A2から見て曲率中心Oに近い位置にある。
なお、図4(a)で左右となる端部凸面部51b,51bのローラ中心軸線方向の長さは、本実施例では同一長さに設定されているが、左右で異なる長さであってもよい。
次に、本実施例の特徴的な構成について説明する。
本実施例では、上述したような、スプライン部4とクランパ部5とが、連結部6に連結されることで、シャフト2に案内されて直線移動が可能な移動体3を構成している。
そして、本実施例においては、連結部6に対して、スプライン部4のスプラインナット42に設けられたフランジ部42bがボルトを用いて固定(締結)されることで、連結部6とスプライン部4とが連結されている。
また、連結部6に対して、リテーナ56の突出端部56aが接着されることで、連結部6とクランパ部5とが連結されている。
ここで、連結部6とスプライン部4との連結(固定)方法、連結部6とクランパ部5との連結方法は、上記の方法に限るものではない。
このとき、シャフト2に対する、スプライン部4及びクランパ部5の回転方向の位置関係は次のようになっている。
スプライン部4においては、シャフト2の外周面2aの溝2bと、スプラインナット42の溝42aとの間にボール43が介装されるように、溝2bに対して溝42aが対向するような位置関係となっている。
また、クランパ部5においては、グォードローラ51の中央凹面部51aが、シャフト2の外周面2aのうち溝2b以外の領域に接触するような位置関係となっており、本実施例では、図1(a)に示すように、互いに隣り合い組を構成する一対の溝42aの間の領域2c(外周面2aの一部分)に接触するように構成されている。
このように、グォードローラ51の中央凹面部51aがシャフト2の外周面2aの溝2b以外の領域に接触するように、リテーナ56の突出端部56aがスプラインナット42に対して回転方向に位置決めされた状態で、スプライン部4とクランパ部5とが連結部6に固定されることで、移動体3が構成されている。
このような構成により、円筒状のシャフト2を移動体3に挿通させることで、シャフト2に対して、クランパ本体50やリテーナ56が回転してしまうことなく、移動体3の直線移動が可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、このような移動体3がシャフト2に取付けられることで直線クランパ1が構成されることで、円筒状のシャフト2の任意位置で移動体3が直線方向に移動しないようにクランプすることができ、しかもシャフト2と移動体3との相対回転を防止することが可能となる。また、直線クランパ1においては、ラジアル荷重及びモーメント荷重を受けることができ、回転トルクを伝達することもできる。
ここで、本実施例では、連結部6とクランパ部5との連結において、連結部6に対して、リテーナ56の突出端部56aが固定されるものであったが、これに限るものではない。すなわち、連結部6に対して、クランパ本体50が連結されるものであってもよい。この場合、図1(b)において、クランパ部5の向きがシャフト2の軸方向Xで逆向きとなり、クランパ本体50がスプラインナット42に対して回転方向に位置決めされた状態で固定されることとなる。
また、本実施例では、くさび状空間52内のグォードローラ51の転がり接触による食い込み作用によりシャフト2に対してくさび状空間52の隙間が大きい側へのクランパ本体50の相対移動を規制し、くさび状空間52のグォードローラ51のすべり接触によりシャフト2に対してくさび状空間52の隙間が小さい側へのクランパ本体50の相対移動を許容する一方向クランプ機構を構成する形態について説明したが、これに限るものでは
ない。すなわち、くさび状空間52におけるテーパ面53の傾斜が逆向きとなる一対の一方向クランプ機構(本実施例ではクランパ部5)を備えるものであってもよく、このような構成とすることで、シャフト2の軸方向両方向において、シャフト2に対する移動体3の直線移動を規制することが可能となる。
[実施例2]
以下に、実施例2について説明する。本実施例では、実施例1に対して異なる構成部分についてのみ説明することとする。
図5は、本実施例の直線クランパを示す概略図である。
クランパ部5においては、図5に示すように、図1に示したグォードローラ51に加えて、さらに、シャフト2の溝列間の領域にも、グォードローラ151が配置されるものであってもよい。グォードローラ151は、上述したグォードローラ51と同じ構成のものであるが、ここでは、説明の便宜上、異なる符号を付している。
このようなグォードローラ151においても、上述のグォードローラ51同様に、中央凹面部51aがシャフト2の外周面2aに接触し、端部凸面部51b,51bがクランパ本体50のテーパ面53に接触するように配置されている。
本実施例では、実施例1の構成よりも多くのグォードローラを用いているので、クランプ機能をより向上させることが可能となる。
[実施例3]
以下に、実施例3について説明する。本実施例では、実施例1,2に対して異なる構成部分についてのみ説明することとする。
本実施例では、エア圧を利用してアンクランプ動作を行うことができるように構成されている。
図6は、本実施例における、エア圧を利用したアンロック機構を備えた直線クランパの一形態を示す図である。
本実施例のアンロック機構は、スプラインナット42に対して軸方向に連結部6を介して隣接して固定され、クランパ部5を被覆するためのジャケット部材7を有している。
ジャケット部材7の固定方法は、特に限定されるものではないが、本実施例では、ボルトを用いて連結部6に固定(締結)するようにしている。
ジャケット部材7には、エア圧が導入される圧力室71と、圧力室71内の圧力とスプリング54の付勢力のバランスで軸方向に移動する可動部72と、圧力室71内にエア圧を導入するための導入ポート73と、が設けられている。
圧力室71は、ジャケット部材7内部が、可動部72により仕切られたことで形成されたもので、可動部72により仕切られたジャケット部材7内部のもう一方の室には、クランパ部5が配置されている。可動部72のうち、ジャケット部材7内部(内壁)と摺動接触する部分には、エアの漏れを抑制するためのシール部材が設けられているとよい。
そして、可動部72が、スプラインナット42に固定されていない側の部材であるクランパ本体50と作動連結され、エア圧によってクランパ本体50をスプリング54の付勢力に抗してリテーナ56に対して軸方向に移動させる構成となっている。
本実施例によれば、エア圧を利用して直線クランパのアンクランプ動作を行うことができるので、アンクランプ動作時の操作性をより向上させることが可能となる。
なお、本実施例においては、可動部72がクランパ本体50と作動連結されているが、可動部72は、スプラインナット42に固定されていない側の部材と作動連結されるものであり、クランパ本体50がスプラインナット42に固定される形態においては、可動部72はリテーナ56と作動連結され、エア圧によってリテーナ56をスプリング54の付勢力に抗してクランパ本体50に対して軸方向に移動させることとなる。
1 直線クランパ
2 シャフト
2a 外周面
2b 溝
3 移動体
4 スプライン部
41 軸孔
42 スプラインナット
42a 溝
43 ボール
44 リテーナ
5 クランパ部
50 クランパ本体
51 グォードローラ
51a 中央凹面部
51b端部凸面部
52 くさび状空間
53 テーパ面
54 スプリング
55 軸孔
56 リテーナ

Claims (6)

  1. 軸方向に伸びた複数の溝を有する円筒状のシャフトと、
    前記シャフトが挿入される軸孔を有し、前記軸孔の内周面に軸方向に複数の溝を有するスプラインナットと、
    前記シャフトの溝と前記スプラインナットの溝との間に転動自在に介装される第1の転動体と、
    前記シャフトの外周面に転動可能に接触する第2の転動体と、
    前記シャフトが挿入される軸孔を有し、前記軸孔の内周面に前記シャフトの外周面との間で第2の転動体を挟み込むテーパ部を有する外筒と、
    前記第2の転動体を保持すると共に、前記外筒に対して相対的に軸方向には移動可能で回転方向には移動不能に組み付けられている保持器と、
    前記外筒から、前記第2の転動体を前記テーパ部に噛み込む方向へ前記保持器を付勢する付勢手段と、を有し、
    前記第2の転動体は、前記シャフト外周面に接触する中央凹面部と、前記テーパ部に接触する端部凸面部とを有するグォードローラであり、
    前記グォードローラの中央凹面部が前記シャフトの外周面の溝以外の領域に接触するように、前記保持器と前記外筒のいずれか一方が前記スプラインナットに対して回転方向に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする直線クランパ。
  2. 前記シャフトに設けられた溝は、周方向に間隔を隔てて配置された複数対の溝列を有し、前記グォードローラの中央凹面部が、溝列間の領域に接触するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の直線クランパ。
  3. 前記保持器の軸方向の一端は前記外筒から突出しており、前記保持器の突出した部分が前記スプラインナットに対して固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の直線クランパ。
  4. 前記グォードローラを前記テーパ部の噛み込み位置から強制的に離間させるアンロック機構を備えており、
    前記アンロック機構は、前記保持器を前記付勢手段の付勢力に抗して前記外筒に対して軸方向に相対移動させる構成であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の直線クランパ。
  5. 前記アンロック機構は、エア圧を利用した構成であることを特徴とする請求項4に記載の直線クランパ。
  6. 前記アンロック機構は、前記スプラインナットに対して軸方向に固定されるジャケット部材を有し、
    前記ジャケット部材には、エア圧が導入される圧力室と、前記圧力室内の圧力と前記付勢手段の付勢力のバランスで移動する可動部と、前記圧力室内にエア圧を導入するための導入ポートと、が設けられ、
    前記可動部が前記保持器と前記外筒のうち前記スプラインナットに固定されていない側の部材と作動連結され、エア圧によって前記保持器を前記付勢手段の付勢力に抗して前記外筒に対して軸方向に相対移動させる構成となっていることを特徴とする請求項5に記載の直線クランパ。
JP2013004642U 2013-08-09 2013-08-09 直線クランパ Expired - Lifetime JP3186759U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197124A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 トークシステム株式会社 直動案内付クランパ
JP2017106484A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 株式会社Tok ロッド固定ユニット
JP2018031401A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 鍋屋バイテック株式会社 固定装置

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