JP3186266B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
詳しくは半導体基板の一主面上に複数の層間絶縁膜と金
属配線層とを具備する半導体装置のスクライブ・ライン
の構造に関する。
素子の高集積、高性能化に伴い、表面段差の低減のため
に、半導体基板上に層間絶縁膜として、高濃度リンガラ
ス(PSG)膜やボロン・リンガラス(BPSG)膜が
採用されいる。
ブ・ラインで前記高濃度PSG膜もしくはBPSG膜が
露出する。既知のように高濃度PSG膜もしくはBPS
G膜には吸湿性があり、水分を吸うとリン酸が生成さ
れ、これがアルミ配線を侵食し、断線の問題が発生して
いた。
を利用して、前記高濃度PSG膜もしくはBPSG膜の
少なくとも表面および側面がシリコン窒化膜で覆われる
ようにしてなるスクライブ・ラインの構造を有する半導
体装置が開示されている。
半導体装置においては、スクライブ・ラインの構造に起
因した以下の問題点がある。
線層のエッチング時に、スクライブ・ライン溝内の下層
層間絶縁膜の端にアルミ配線層のサイドウオ−ルとシリ
コン基板のエグレが形成される。ここで、このアルミ配
線層のサイドウオ−ルはシリコン基板との接触部が少な
く、また密着性が悪いため、この工程もしくは後工程に
おいて剥離されてしまい、チップ内に飛散し、アルミ配
線層間の断線やショ−ト等を引き起こす。
示す断面図であり、上層配線層をなすアルミ配線層5a
のエッチング時に、スクライブ・ライン上の下層層間絶
縁膜をなすBPSG膜3の端にアルミ配線層からなるサ
イドウオ−ル20とシリコン基板1のエグレ21が形成
された状態を示す。
る。
サイドウオ−ル20は、この工程もしくは後工程、例え
ばエッチング後のシリコン残査処理エッチングやレジス
ト膜剥離工程中において同時に剥離されてしまい、チッ
プ内に飛散し、アルミ配線層間の断線やショ−ト等を引
き起こし、半導体装置の信頼性および歩留りの上で問題
となっている。
メントマーク、バーニヤやモニター素子を挿入する場
合、それらの配置された領域の端部において、前述と同
様の問題が、発生している。
る半導体装置の各アルミ多配線層のエッチングの際に
も、前述と同様の問題が、発生している。
するものであり、その目的とするところは、耐湿性を維
持しながら、製造加工程等の影響の受けずらい、高信頼
性と高歩留りを有する半導体装置を提供するところにあ
る。
チップ領域とスクライブ領域とを有する半導体装置であ
って、半導体基板上に設けられ、前記スクライブ領域内
に開孔部を有する層間絶縁膜と、前記開孔部の側面に配
設された金属膜からなるサイドウオールと、前記サイド
ウオールおよび前記開孔部によって露出した前記半導体
基板を覆う金属配線層と、前記金属配線層を覆うパッシ
ベーション膜と、を含むことを特徴とする。
スクライブ領域とを有する半導体装置であって、半導体
基板の上方に設けられた複数の層間絶縁膜と、前記スク
ライブ領域内に前記複数の層間絶縁膜にわたって形成さ
れた開孔部と、前記開孔部内に該開孔部を埋め込むよう
に形成された金属膜と、前記複数の層間絶縁膜と前記金
属膜との上方に設けられ、少なくとも前記開孔部を覆う
金属配線層と、前記金属配線層を覆うパッシベーション
膜と、を含むことを特徴とする。
ブ領域内に形成された前記開孔部の開孔サイズは、前記
チップ領域内に前記層間絶縁膜に形成された他の開孔部
の開孔サイズと同一であることを特徴とする。
スクライブ領域とを有する半導体装置であって、半導体
基板の上方に設けられ、前記スクライブ領域内に第1の
開孔部を有する第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶
縁膜の開孔部を覆う第1の金属配線層と、前記第1の金
属配線層上に配設され、前記スクライブ領域内に第2の
開孔部を有する第2の層間絶縁膜と、前記第2の開孔部
を覆う第2の金属配線層と、前記第2の金属配線層を覆
うパッシベーション膜と、を含み、前記第1および前記
第2の開孔部の開孔サイズが、前記チップ領域内の前記
第1および前記第2の層間絶縁膜に同時に形成された他
の開孔部の開孔サイズと同一であることを特徴とする。
孔部内および前記第2の開孔部内には、該第1および第
2の開孔部を埋め込む金属膜が形成されていることを特
徴とする。
スクライブ領域とを有する半導体装置であって、半導体
基板上に設けられ、前記スクライブ領域内に開孔部を有
する層間絶縁膜と、前記開孔部内に該開孔部を埋め込む
ように形成された金属膜と、前記層間絶縁膜と前記金属
膜との上方に設けられ、少なくとも前記開孔部を覆う金
属配線層と、前記金属配線層を覆うパッシベーション膜
と、を含み、前記スクライブ領域内の前記半導体基板内
には不純物拡散層が配設され、前記不純物拡散層は、前
記金属膜と前記金属配線層とを介して、前記チップ領域
内に形成された一定電位を供給する金属配線層に電気的
に接続されていることを特徴とする。
膜と前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜と
は、PSG膜及びBPSG膜のいずれか一方であること
を特徴とする。
て具体的に説明する。
置の断面図である。なお、図中、1〜3、5aは、上記
図8の従来の半導体装置と全く同一のものである。
ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、
層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、アルミ配線層5aと
を具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には開孔部
4が設けられ、その表面および側面が、前記アルミ配線
層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設
されたシリコン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜で
覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有す
る。
同一の層で形成されたチップ内の配線をなすアルミ配線
層である。
5a、およびシリコン窒化膜6の膜厚はそれぞれ400
0〜10000Å程度、4000〜10000Å程度、
および5000〜10000Å程度、BPSG膜3中の
B2O3およびP2O5濃度は、それぞれ2〜10モル%程
度および2〜10モル%程度に設定される。
一実施例を図1を用いて説明する。
フィ−ルド酸化膜2と層間絶縁膜をなすBPSG膜3と
を形成後、前記BPSG膜3からなる層間絶縁膜にコン
タクトホ−ル(図1に図示せず。)を形成する。このコ
ンタクトホ−ル形成と同時に、スクライブ・ライン形成
領域の前記BPSG膜3にスリット状の開孔部4を形成
する。
クライブ・ライン形成領域の前記BPSG膜3に設けら
れたスリット状の開孔部4の表面および側面にアルミ配
線層5を形成後、前記アルミ配線層5を覆うようにシリ
コン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜を形成する。
開孔と同時にスクライブ・ライン形成領域上の前記BP
SG膜3とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20μ
m程度の位置で選択的に除去し、図1に示す半導体装置
が得られる。
ば、チップ内からスクライブ・ライン上まで続くBPS
G膜3は、スクライブ・ライン上でアルミ配線層5によ
り終端されており、さらにシリコン窒化膜6により外気
に直接接する部分が全くないように被覆されているた
め、BPSG膜3の吸湿性がシリコン窒化膜6の耐湿性
で阻止される構造となっている。
膜3は、コンタクトホ−ルの開孔の際にスリット状に開
孔されるが、その開孔部4の表面および側面にアルミ配
線層5を形成しているため、アルミ配線層5aのエッチ
ング時に、スクライブ・ライン上のBPSG膜3の端に
アルミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがな
い。よって、前述のようなアルミ配線層のサイドウオ−
ルのチップ内への飛散に起因したアルミ配線層間の断線
やショ−ト等の問題は回避できる。
工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有す
る半導体装置が実現できる。
体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上
記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
1の実施例の半導体装置において、スクライブ・ライン
領域内にアライメントマーク、バーニヤやモニター素子
を挿入する場合の一実施例を示し、チップ領域30とス
クライブ領域31から構成され、このスクライブ領域3
1内にはアライメントマーク、バーニヤおよびモニター
素子を形成した一領域32が配置されている。
31との接続領域の構造は、上記図1の実施例の半導体
装置と全く同一である。また、アルミ配線層5と前記一
領域32との間の少なくともパッシベ−ション膜をなす
シリコン窒化膜にはスリット状の開孔部33が設けられ
ている。
マーク、バーニヤおよびモニター素子は、BPSG膜3
もしくはシリコン窒化膜6で被覆されているため、上記
図1の実施例の半導体装置の効果に加え、前述のような
アルミ配線層のサイドウオ−ルのチップ内への飛散に起
因したアルミ配線層間の断線やショ−ト等の問題は回避
できる。
2との間の少なくともパッシベ−ション膜をなすシリコ
ン窒化膜にはスリット状の開孔部33が設けられている
ため、ダイシング時にスクライブ端部でクラックが発生
しても、それがチップ内に波及することを防止できる。
33はシリコン窒化膜にのみ設けたが、それに変えて、
シリコン窒化膜6およびBPSG膜3を完全に除去した
構造とすることによって、その効果はより大きくなる。
体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上
記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、
層間絶縁膜をなすBPSG膜3とアルミ配線層5aとを
具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には開孔部4
が設けられ、前記BPSG膜3の開孔部4の側面に窒化
チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてな
るバリヤメタル膜7とタングステン膜8からなるサイド
ウオールを有し、前記サイドウオールおよび前記BPS
G膜3の表面および側面が、前記アルミ配線層5で覆わ
れ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設されたシリ
コン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜で覆われるよ
うにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
性の改善のために、バリヤメタル膜7に変えて、チタン
膜と窒化チタン膜の積層構造としても良い。
一実施例を図2を用いて説明する。
フィ−ルド酸化膜2と第1の層間絶縁膜をなすBPSG
膜3とを形成後、前記BPSG膜3にコンタクトホ−ル
(図2に図示せず。)を形成する。このコンタクトホ−
ル形成と同時に、スクライブ・ライン形成領域の前記B
PSG膜3にスリット状の開孔部4を形成する。
ン等から選ばれてなるバリヤメタル膜7を200〜10
00Å程度とタングステン膜8を4000〜8000Å
程度とをそれぞれ堆積後、エッチバック法により、スク
ライブ・ライン溝形成領域の前記BPSG膜3に設けら
れたスリット状の開孔部4の側面にバリヤメタル膜7と
タングステン膜8からなるサイドウオールを形成する。
続いて、アルミ配線層5a形成と同時に、前記サイドウ
オールおよび前記BPSG膜3の表面および側面にアル
ミ配線層5を形成後、前記アルミ配線層5を覆うように
シリコン窒化膜6を形成する。
開孔と同時にスクライブ・ライン溝形成領域上の前記B
PSG膜3とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20
μm程度の位置で選択的に除去し、図2に示す半導体装
置が得られる。
ば、上記図1の実施例の半導体装置と同一の効果を有す
るとともに、スクライブ・ライン溝の段差が低減されて
いるため、パッシベ−ション膜のフォトエッチングの際
に、段差部にレジスト膜が溜り、レジスト膜膜厚が平坦
部に比較して厚くなり、スクライブ・ライン溝にパッシ
ベ−ション膜残りが発生することはない。
体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上
記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、
層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、アルミ配線層5aと
を具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には、チッ
プ内の開孔部(図3に図示せず。)と開孔サイズが同一
で、同時に形成された開孔部4が設けられ、前記開孔部
4内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等か
ら選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングステン膜10
からなる金属層が埋め込まれている。ここで、チップ内
の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であり、開孔サイ
ズが1μm程度以下であることが好ましい。さらに、そ
の表面が、アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ
配線層5の直上に配設されたシリコン窒化膜6からなる
パッシベ−ション膜で覆われるようにしてなるスクライ
ブ・ライン構造を有する。
特性の改善のために、バリヤメタル膜7に変えて、チタ
ン膜等と窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜の積
層構造としても良い。
例と同様の製造方法によって実現できる。
ば、上記図1および図2の実施例の半導体装置と同一の
効果を有するとともに、図2の実施例に比較し、スクラ
イブ・ライン溝の占有面積を低減することができるた
め、半導体装置の縮小化が実現可能となる。
イズが同一であり、前記BPSG膜3からなる絶縁膜に
は、チップ内と同一サイズで、同時に形成された開孔部
4が設けられているため、加工性が良いため、高歩留ま
りの半導体装置が得られる。
半導体装置に適用した場合の一実施例を示す半導体装置
の断面図である。なお、図中、1〜6、9、10、5a
は上記図3の実施例の半導体装置と全く同一のものであ
る。
ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に第
1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、1層目のアルミ
配線層5aと、1層目のアルミ配線層5aと2層目のア
ルミ配線層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜
11と、2層目のアルミ配線層15aを具備し、前記B
PSG膜3からなる絶縁膜にはチップ内に同時に形成さ
れた開孔サイズが同一である開孔部4が設けられ、前記
開孔部4内には窒化チタンもしくは窒化タングステン等
から選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングステン膜1
0からなる金属層が埋め込まれている。また、その表面
が、アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層
5の直上に配設された層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜
11と、パッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜6と
からなる積層膜で覆われるようにしてなるスクライブ・
ライン構造を有する。
図3の実施例と同様の製造方法と従来の製造方法との組
合せによって実現できる。
ば、アルミ2層配線を有する半導体装置においても、上
記図1、図2および図3の実施例の半導体装置と同一の
効果を有する。
体装置の断面図である。なお、図中、1〜3、6、1
1、5a、15aは上記図4の実施例の半導体装置と全
く同一のものである。
基板1の一主面上に第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜
3と、1層目のアルミ配線層5aと2層目のアルミ配線
層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、
前記アルミ2層配線層とを具備し、前記BPSG膜3と
シリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜にはチップ内
のビアホ−ル(図5に図示せず。)とに同時に形成され
た開孔サイズが同一である開孔部12が設けられ、前記
開孔部12内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステ
ン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜13とタングス
テン膜14からなる金属層が埋め込まれている。ここ
で、チップ内の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であ
り、開孔サイズが1μm程度以下であることが好まし
い。また、その表面が、チップ内の配線をなす2層目の
アルミ配線層15aと同一の層で同時に形成されたアル
ミ配線層15で覆われ、さらに前記アルミ配線層15の
直上に配設されたパッシベ−ション膜をなすシリコン窒
化膜6で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構
造を有する。
一実施例を図5を用いて説明する。
フィ−ルド酸化膜2と第1の層間絶縁膜をなすBPSG
膜3とを形成後、前記BPSG膜3にコンタクトホ−ル
(図1に図示せず。)を形成する。この際前記BPSG
膜3にスクライブ・ライン溝の開孔はしない。
配線層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11を形成後、前
記シリコン酸化膜11にビアホ−ル(図5に図示せ
ず。)を形成する。このビアホ−ルの開孔の際、前記B
PSG膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶
縁膜にチップ内のビアホ−ルと開孔サイズが同一である
スリット状の開孔部12を形成する。
テン等から選ばれてなるバリヤメタル膜13を200〜
1000Å程度とタングステン膜14を4000〜80
00Å程度とをそれぞれ堆積後、エッチバック法によ
り、スクライブ・ライン形成領域の前記絶縁膜に設けら
れたスリット状の開孔部12のにバリヤメタル膜7とタ
ングステン膜8を埋め込む。続いて、アルミ配線層15
a形成と同時に、前記バリヤメタル膜7とタングステン
膜8および前記BPSG膜3の表面および側面にアルミ
配線層15を形成後、前記アルミ配線層5を覆うように
シリコン窒化膜6を形成する。
開孔と同時にスクライブ・ライン溝形成領域上の前記B
PSG膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶
縁膜とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20μm程
度の位置で選択的に除去し、図5に示す半導体装置が得
られる。
ば、スクライブ・ライン上でチップ側のBPSG膜3
は、2層目のアルミ配線層15およびシリコン窒化膜6
により外気に直接接する部分が全くないように被覆され
ているため、BPSG膜3の吸湿性がシリコン窒化膜7
の耐湿性で阻止される構造となっている。
膜3は、コンタクトホ−ルの開孔の際に開孔しないた
め、1層目のアルミ配線層4aのエッチング時に、スク
ライブ・ライン溝上のBPSG膜3の端に1層目のアル
ミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがない。
G膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜
は、ビアホ−ルの開孔の際にスリット状に開孔される
が、その開孔部12の表面および側面にアルミ配線層1
5を形成しているため、アルミ配線層15aのエッチン
グ時に、スクライブ・ライン上の前記絶縁膜の端にアル
ミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがない。よ
って、前述のようなアルミ配線層のサイドウオ−ルのチ
ップ内への飛散に起因したアルミ配線層間の断線やショ
−ト等の問題は回避できる。
工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有す
る半導体装置が実現できる。
体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、9〜1
1、15、5a、15aは上記図1の実施例の半導体装
置と全く同一のものである。
基板1の一主面上に第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜
3と、1層目のアルミ配線層5aと2層目のアルミ配線
層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、
前記アルミ2層配線層とを具備し、前記BPSG膜3に
はチップ内のコンタクトホ−ルと(図示せず。)同時に
形成され開孔サイズが同一である開孔部4が設けられ、
前記開孔部4内には窒化チタン膜もしくは窒化タングス
テン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングス
テン膜10からなる金属層が埋め込まれている。また、
その表面が、アルミ配線層5および前記1層目のアルミ
配線層5上の前記層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11
で覆われ、さらに、前記1層目のアルミ配線層5直上の
前記シリコン酸化膜11にはチップ内のビアホ−ルと
(図示せず。)同時に形成され開孔サイズが同一である
開孔部16が設けられ、前記開孔部16内にはタングス
テン膜17かが埋め込まれている。また、その表面が、
前記2層目のアルミ配線層15および前記2層目のアル
ミ配線層15直上のパッシベ−ション膜をなすシリコン
窒化膜6で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン
構造を有する。
例の製造方法を応用することにより実現できる。
ば、アルミ2層配線を有する半導体装置においても、上
記実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、
上記図5に示す実施例の半導体装置に比較し加工性が良
いため、高歩留りの半導体装置が得られる。
体装置の断面図である。なお、図中、符号は上記図3の
実施例の半導体装置と全く同一のものである。
3の実施例と同一の構成に加え、スクライブ領域の半導
体基板1内の一領域には拡散層17が設けられ、それが
バリヤメタル膜9とタングステン膜10およびアルミ配
線層5を介し、例えば電源電位もしくは接地電位等の一
定電位を有するチップ内の金属配線層に接続されてい
る。
装置と同一の効果に加え、スクライブ・ラインを一定電
位に保持することができるため、外部ノイズ等の外乱か
らチップ内素子を遮蔽することができ、そのチップ内素
子への影響やナトルウムイオン等の妨害不純物のチップ
内への侵入等を防止することができるため、高信頼性を
有する半導体装置が実現できる。
ライブ・ライン上のパッシベ−ション膜の開孔部におい
て、そのパッシベ−ション膜が、それ以下の層間絶縁膜
を完全に覆わない構造の場合について述べたが、それに
変えて、そのパッシベ−ション膜が、それ以下の層間絶
縁膜を完全に覆う構造としても良い。
としてシリコン窒化膜を用いた場合について述べたが、
それに代えて少なくともシリコン窒化膜を含む積層膜か
ら選ばれてなるパッシベ−ション膜を用いた場合につい
ても本発明は効果を発揮する。
PSG膜を用いた場合について述べたが、それに代えて
少なくとも高濃度PSG膜もしくは、BPSG膜を含む
層間絶縁膜を用いた場合についても本発明は効果であ
る。
を有する半導体装置の場合について述べたが、それに代
えてアルミ3層配線層以上もしくはアルミ配線層以外の
2層以上の金属配線層を有する半導体装置の場合につい
ても本発明は効果を発揮する。
が、本発明は上記実施例に限定されることなく、その要
旨を逸しない範囲で種々変更が可能であることは言うま
でもない。
によれば、少なくともスクライブ・ライン上でチップ側
の層間絶縁膜は、金属配線層およびシリコン窒化膜によ
り外気に直接接する部分が全くないように被覆されてい
るため、耐湿性がある構造となっている。
膜の表面および側面が金属配線層で覆われているため、
金属配線層のエッチング時にも、スクライブ・ライン溝
上の前記層間絶縁膜の端に金属配線層のサイドウオ−ル
が形成されることがないため、金属配線層間の断線やシ
ョ−ト等の問題は回避できる。
工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有す
る半導体装置が実現できる。
である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
ある。
面図である。
子を形成した一領域 33 シリコン窒化膜の開孔部
Claims (7)
- 【請求項1】 チップ領域とスクライブ領域とを有する
半導体装置であって、 半導体基板上に設けられ、前記スクライブ領域内に開孔
部を有する層間絶縁膜と、 前記開孔部の側面に配設された金属膜からなるサイドウ
オールと、 前記サイドウオールおよび前記開孔部によって露出した
前記半導体基板を覆う金属配線層と、 前記金属配線層を覆うパッシベーション膜と、を含むこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 チップ領域とスクライブ領域とを有する
半導体装置であって、 半導体基板の上方に設けられた複数の層間絶縁膜と、 前記スクライブ領域内に前記複数の層間絶縁膜にわたっ
て形成された開孔部と、 前記開孔部内に該開孔部を埋め込むように形成された金
属膜と、 前記複数の層間絶縁膜と前記金属膜との上方に設けら
れ、少なくとも前記開孔部を覆う金属配線層と、 前記金属配線層を覆うパッシベーション膜と、を含むこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記スクライブ領域内に形成された前記開孔部の開孔サ
イズは、前記チップ領域内に前記層間絶縁膜に形成され
た他の開孔部の開孔サイズと同一であることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項4】 チップ領域とスクライブ領域とを有する
半導体装置であって、 半導体基板の上方に設けられ、前記スクライブ領域内に
第1の開孔部を有する第1の層間絶縁膜と、 前記第1の層間絶縁膜の開孔部を覆う第1の金属配線層
と、 前記第1の金属配線層上に配設され、前記スクライブ領
域内に第2の開孔部を有する第2の層間絶縁膜と、 前記第2の開孔部を覆う第2の金属配線層と、 前記第2の金属配線層を覆うパッシベーション膜と、を
含み、 前記第1および前記第2の開孔部の開孔サイズが、前記
チップ領域内の前記第1および前記第2の層間絶縁膜に
同時に形成された他の開孔部の開孔サイズと同一である
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記第1の開孔部内および前記第2の開孔部内には、該
第1および第2の開孔部を埋め込む金属膜が形成されて
いることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 チップ領域とスクライブ領域とを有する
半導体装置であって、 半導体基板上に設けられ、前記スクライブ領域内に開孔
部を有する層間絶縁膜と、 前記開孔部内に該開孔部を埋め込むように形成された金
属膜と、 前記層間絶縁膜と前記金属膜との上方に設けられ、少な
くとも前記開孔部を覆う金属配線層と、 前記金属配線層を覆うパッシベーション膜と、を含み、 前記スクライブ領域内の前記半導体基板内には不純物拡
散層が配設され、 前記不純物拡散層は、前記金属膜と前記金属配線層とを
介して、前記チップ領域内に形成された一定電位を供給
する金属配線層に電気的に接続されていることを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6において、 前記層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層
間絶縁膜とは、PSG膜及びBPSG膜のいずれか一方
であることを特徴とする半導体装置。
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