JP3186096U - 掛け布団用のカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドで使用する時に、掛け布団や掛け毛布の位置ずれやずれ落ち防止が簡単で且つ安価に出来る掛け布団用のカバーを提供する。
【解決手段】カバー本体1の長辺の中央に、敷布団或いはマットレスの下側に折り込んで固定する布製の折込片2を設けた構造と成す。また折込片2の一端をカバー本体1へ着脱可能に係止させる取付用係止部材が設けられものとしても良く、折込片2の一端をカバー本体1に縫い付けると共に他端をカバー本体1に係止させる仮固定用係止部材4が設けられたものとしても良い。更に前記取付用係止部材と仮固定用係止部材4に、面ファスナーを用いたものとするのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本考案はベッドで使用する際、掛け布団や掛け毛布の位置ずれやずれ落ちが防止出来る掛け布団用のカバーに関する。
一般にベッドで寝ると、就寝中に掛け布団や掛け毛布等がずれ、或いはずれ落ちる恐れがあった。特に冬場に於いては、掛け布団などがずれ落ちると、寒さで安眠が妨げられ、寝冷えをする恐れがあり、風邪をひくことが多くあった。このため、就寝者や介護者が夜中に幾度も掛け布団などを掛け直す必要があり、就寝者だけでなく介護者の安眠を妨げる結果となっていた。特に老人や病人或いは子供の場合には、自分で掛け布団などを掛け直すことが殆ど出来ず、介護者や保護者が絶えず注意する必要があり、介護者などが不眠症になる恐れもあった。
このため、ベッドで就眠しても掛け布団などがずれ落ちるのを防止するための提案が多くなされている。例えば、特開2001−286378,実用新案登録第3146335号などがある。特開2001−286378は、布団カバーの一側に沿って複数の長尺な結び紐を離間して固定したものであり、該結び紐をベッド一側に設けた係止部に結び付けることにより、掛け布団のずれを防止するものであった。
又、実用新案登録第3146335号の構造は、袋状の掛け布団カバーの上側布の中央部分に開口部を設け、下側布外面の左右側端部及び、一方側の裾端部にそれぞれ係止手段を設けた掛け布団カバーと、マットレスの底面以外の5面を包む略箱状のマットカバーにおいて、全周端末部分を折り返して孔を設け、該孔に紐を通し、左右の側面部分及び、一方側の裾面部に沿わせて、両端部分に傾斜部分を有し、中央部分に直線部分を有し、前記傾斜部分及び、直線部分にそれぞれ前記係止手段を係合する係合手段を設けた、ずれ防止布を縫合したマットカバーとから構成されるものである。
しかしながら、特開2001−286378は、複数の長尺な結び紐をベッド一側に順次結び付けなければならず、面倒であると共に、布団カバーの一側だけが固定されているが、他側が固定されていないために、就寝者が掛け布団を蹴飛ばして捲るか、或いは無意識に手で掛け布団を捲って身体から剥がしてしまう恐れがあり、寝冷えをして、風邪をひく恐れがあった。更に、外から見ると、布団がベッドに紐で縛られているように見えるため、見た目が窮屈な感じを与えてしまう。しかも、ベッド一側に長尺な結び紐を結べる箇所がない場合には、係止部を新たにベッド側に設けなければならなかった。
一方、実用新案登録第3146335号は、掛け布団カバーには係止手段が3箇所に設けられ、マットカバーの全周には孔を設けると共にその孔に紐が通され、更に係止手段が3箇所に設けられるものであるため、ずれ防止布団カバーセットを製作にする際に、手間が掛かり、且つ、予め使用する前にセットしておく必要があり、しかも、掛け布団を毎日敷いたり畳んだりする場合には、面倒な作業となっていた。また頻繁にカバーを洗濯すると、係止手段の部分が他の布地よりも硬いため、カバーの布地が痛み易いものとなっていた。
特開2001−286378号公報 実用新案登録第3146335号公報
本考案はベッドで使用する際、掛け布団や掛け毛布の位置ずれやずれ落ち防止が簡単で且つ安価に出来る掛け布団用のカバーを提供することを目的とする。
本考案は上記問題点を解消するために成されたものであり、つまり、カバー本体の長辺の中央に、敷布団或いはマットレスの下側に折り込んで固定する布製の折込片を設けた構造と成す。また折込片の一端をカバー本体に取付用係止部材を設けて着脱可能なものと成すと良く、折込片の一端をカバー本体に縫い付けると共に他端をカバー本体に係止させる仮固定用係止部材が設けられたものとしても良い。更に前記取付用係止部材と仮固定用係止部材に、面ファスナーを用いるものとするのが好ましい。
請求項1のようにカバー本体(1)の長辺の中央に布製の折込片(2)を設け、この折込片(2)を敷布団(5)或いはマットレス(6)の下側に折り込んで、カバー本体(1)が固定されることにより、ベッド(7)で寝る場合、特に冬場に寝ても、就寝中に掛け布団や掛け毛布等がずれたり或いは、ずれ落ちる心配がなくなり、寝冷えや風邪をひくことが殆どなくなるものとなった。このため、従来の如き就寝者や介護者も夜中に幾度も掛け布団などを掛け直す必要がなくなり、就寝者だけでなく介護者も安眠できるものとなる。特に老人や病人或いは子供がベッド(7)で寝る場合であっても、介護者は安心して寝ることができ、従来の如き介護者の方が不眠症になる恐れも殆どないものとなる。しかも、掛け布団を敷いたり畳んだりする際に、折込片(2)を敷布団(5)或いはマットレス(6)の下側に折り込むだけの簡単な作業で済むため、従来品と比べ数箇所を固定する必要がなく、且つ、カバー本体(1)と取付用係止部材(3)を同じ布地で作れば、カバー本体(1)を頻繁に洗濯しても、従来品と比べると、カバー本体(1)の布地の痛みが減少するものとなると共に安価に製作出来るものとなる。このように掛け布団用のカバーだけを購入するだけで、ベッド(7)側に穴を穿設したり金具などを取付けたりする面倒な作業も不要となると共に全てのベッド(7)に対応して、ベッド(7)から掛け布団や掛け毛布がずれ落ちことを防止出来るものとなる。
請求項2のように折込片(2)の一端をカバー本体(1)に係止して着脱可能とする取付用係止部材(3)を設けることにより、必要に応じて折込片(2)を取外すことができ、ベッド(7)の片側に柵や壁がある場合には、その方向に掛け布団が落ちることがないため、折込片(2)を取外して片側だけにすることが容易に行えるものとなる。また、カバー本体(1)を洗濯や保管する場合には、折込片(2)をカバー本体(1)から分離しておけば、洗濯時の絡みが少なくなり、保管時も折込片(2)とカバー本体(1)を別々に畳んで収納することができ、整理し易いものとなる。
請求項3に示すように折込片(2)の一端がカバー本体(1)に縫い付けられると共に他端がカバー本体(1)に係止される仮固定用係止部材(4)を設けることにより、折込片(2)がヒラヒラすることがなく、見た目の良いものになると共に折畳む際や収納する際に普通のものと同様に処理できるものとなる。
請求項4に示すように取付用係止部材(3)と仮固定用係止部材(4)に面ファスナーを用いることにより、折込片(2)をカバー本体(1)から着脱する際に、素早く且つ容易に行えるので、短時間にベッドメイキングが可能となると共に請求項3と同じ効果が得られる。
本考案の実施形態を示す説明図である。 本実施形態の作用を示す説明図である。 本実施形態の取付用係止部材を示す説明図である。 本実施形態で使用されるベッドを示す説明図である。
本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。(1)は掛け布団用の布製で袋状のカバー本体であるが、前記カバー本体(1)は袋状に限定されるものではなく、掛け布団又は毛布などの掛け寝具のカバーの役目を果たすものであれば良い。尚、前記カバー本体(1)には掛け布団を入れておく。(2)は図1に示すようにカバー本体(1)の長辺の両側中央に、敷布団(5)或いはマットレス(6)の下側に折り込んで固定する布製の折込片であり、該折込片(2)としてカバー本体(1)に縫い付けられたものとしても良いが、図3に示すように着脱可能に後述する取付用係止部材(3)を取付けたものとしても良い。また前記折込片(2)の長さとしてはカバー本体(1)の長辺の約3分の1前後の長さ(約1メートル前後)が好ましく、幅としては30〜50センチ程度の範囲とするのが良いが、敷布団(5)或いはマットレス(6)の下側に折り込んで固定出来る寸法であれば、上記の範囲でなくても良い。
(3)は折込片(2)の一端がカバー本体(1)に着脱可能に設けられる取付用係止部材であり、該取付用係止部材(3)にはオス用部材(31)とメス用部材(32)とがあり、このオス用部材(31)とメス用部材(32)は、カバー本体(1)と折込片(2)にそれぞれ別々に設けて係止可能に設ける。また前記取付用係止部材(3)としては、図3(a)に示すように面ファスナーを用いるのが好ましいが、図3(b)のようにオス用ホック(31)とメス用ホック(32)や、図3(c)のようにボタン(31)とボタン穴(32)などを用いても良い。
(4)は一端をカバー本体(1)に縫い付けた折込片(2)の他端がヒラヒラしないように係止するための仮固定用係止部材であり、該仮固定用係止部材(4)は取付用係止部材(3)と同じように、オス用部材とメス用部材とがあり、このオス用部材とメス用部材は、カバー本体(1)と折込片(2)にそれぞれ別々に設けて係止可能に設けている。また前記仮固定用係止部材(4)は取付用係止部材(3)と同じように、面ファスナーを用いるのが好ましいが、ホックやボタンを用いたものとしても良い。(7)は枠板(71)を有したベッドである。
次に本考案の作用について説明する。先ず敷布団(5)の上に、カバー本体(1)内に収納した掛け布団を敷き、左右の折込片(2)を図2(a)に示すように敷布団(5)の下側に折り込んで入れる。すると、敷布団(5)の左右は、折込片(2)が敷布団(5)とマットレス(6)の間に挿入された状態となる。この状態で、敷布団(5)と掛け布団を入れたカバー本体(1)との間に人が入って寝ると、カバー本体(1)の左右の折込片(2)は、敷布団(5)の重みと人の重みとにより、押え付けられる。このため、寝相の悪い人が寝ても、カバー本体(1)は敷布団(5)に対して位置ずれしなくなり、掛け布団がベッド(7)からずれ落ちることはなくなるのである。尚、この時、ベッド(7)の一方に図示しない柵が有るものや図示しない壁が接近している場合には、そこから掛け布団がずれ落ちることがないため、折込片(2)が着脱可能な時は、カバー本体(1)の一方側を取外しておくと良い。又、前記柵や壁に対応するタイプとして、初めから折込片(2)をカバー本体(1)の一方側にだけ取付けたものとしても良い。
図2(b)は敷布団(5)を敷かずにマットレス(6)の上に掛け布団を敷き、左右の折込片(2)を図2(b)に示すようにマットレス(6)の下側に折り込んで入れる。すると、カバー本体(1)の左右は、折込片(2)がマットレス(6)とベッド(7)の間に挿入された状態となる。この状態で、マットレス(6)と掛け布団を入れたカバー本体(1)との間に人が入って寝ると、カバー本体(1)の左右の折込片(2)は、マットレス(6)の重みと人の重みとにより、押え付けられる。このため、上記同様に寝相の悪い人が寝ても、カバー本体(1)はマットレス(6)に対して位置ずれしなくなり、掛け布団がベッド(7)からずれ落ちることはなくなるのである。
朝に起きた後、カバー本体(1)を敷布団(5)或いはマットレス(6)から取外す場合は、折込片(2)を引張れば、敷布団(5)或いはマットレス(6)の横から引き抜かれるのである。その後、掛け布団を畳んで片付ければ良い。この時、仮固定用係止部材(4)が設けられている場合は、折込片(2)の先端側を、カバー本体(1)に設けた仮固定用係止部材(4)に係止させると、カバー本体(1)の縁から折込片(2)が飛び出なくなるため、掛け布団の持ち運びや片付ける際に便利なものとなる。
次にカバー本体(1)を洗濯する場合は、折込片(2)がカバー本体(1)の周囲(縁)から突出してヒラヒラするため、仮固定用係止部材(4)が設けられているものは、折込片(2)の先端側を、カバー本体(1)に設けた仮固定用係止部材(4)に係止させてから洗濯すると良い。又、カバー本体(1)に取付用係止部材(3)が設けられて、折込片(2)が着脱可能のものは、カバー本体(1)から折込片(2)を取外してから洗濯すると良い。
1 カバー本体
2 折込片
3 取付用係止部材
4 仮固定用係止部材
5 敷布団
6 マットレス

Claims (4)

  1. カバー本体(1)の長辺の中央に、敷布団(5)或いはマットレス(6)の下側に折り込んで固定する折込片(2)を設けたことを特徴とする掛け布団用のカバー。
  2. 前記折込片(2)の一端が前記カバー本体(1)に係止されて着脱可能とする取付用係止部材(3)を設けた請求項1記載の掛け布団用のカバー。
  3. 前記折込片(2)の一端が前記カバー本体(1)に縫い付けられると共に他端が前記カバー本体(1)に係止される仮固定用係止部材(4)を設けた請求項1記載の掛け布団用のカバー。
  4. 前記取付用係止部材(3)と前記仮固定用係止部材(4)が、面ファスナーである請求項2又は3記載の掛け布団用のカバー。
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