JPH077568U - 寝具カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝具に対する取り付け・取り外しが頗る容易
となる新規寝具カバーの提供。 【構成】 カバー本体１を寝具の大きさに適したシーツ
状に成形して、少なくとも、その一端部側に折り返し衿
部２を延長形成し、当該折り返し衿部２を含めたカバー
本体１の適所を寝具側に面ファスナー４Ａ・４Ｂを介し
て止着できるように構成することにより、実際の使用に
際しては、カバー本体１側の面ファスナー４Ａを寝具Ｂ
１の裏側に設けられている面ファスナー４Ｂに係合し
て、折り返し衿部２の面ファスナー４Ａを寝具Ｂ１の表
側に設けられている面ファスナー４Ｂに係合するだけ
で、カバー自体が寝具Ｂ１に簡単且つ確実に取り付けら
れ、逆に、カバーを寝具Ｂ１から取り外す場合には、カ
バーの適所を把持して、単に、寝具Ｂ１から引き剥がす
だけで、衿部２と一緒にカバー本体１をいとも簡単に取
り外すことが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特に、掛布団・敷布団等の寝具に使用されるカバーの改良に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の寝具カバーは、これが掛布団用でも敷布団用でも、一般には、本体全体 が袋状に縫製されて、その一側縁の狭域中央部にスライドファスナーを設ける構 成となっている。 そして、実際の使用に際しては、上記スライドファスナーを開いて、一側縁の 狭域中央部を開放して、この小さな開放口から掛布団や敷布団等を内部に無理に 押し込んだ後、スライドファスナーを閉じれば、これにより、カバーが寝具側に 取り付けられ、逆に、スライドファスナーを開いて、小さな開放口から掛布団や 敷布団等を引き出せば、カバーを寝具から取り外せることとなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、従来の寝具カバーにあっては、掛布団にしろ敷布団にしろ、寝具を内 部に完全に収納することが可能となるので、就寝中や寝具の上げ降ろし時に、カ バーが寝具から不用意に外れたりする心配はないが、反面、カバーを寝具に取り 付けたり取り外したする場合には、逆に、この完全収納式が禍して、小さな開放 口からの寝具の出し入れが頗る面倒となるので、これに起因して、カバーの洗濯 が億劫がられているのが実情である。 しかも、従来の寝具カバーにあって、本体全体を袋状に縫製することは、上記 不利不便の他に、内部で布団が移動して片寄ってしまう嫌いがあるばかりか、当 該袋状本体の四隅に埃や糸屑が溜って、その始末に窮することも否定できなかっ た。 その上、完全収納式の下では、対象となる寝具の大きさに応じて、それに使用 されるカバーの大きさも概ね決定されてしまうので、融通性に欠ける嫌いもあっ た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、斯る従来の寝具カバーの課題を有効に解決するために開発されたも ので、第一の考案は、カバー本体を寝具の大きさに適したシーツ状に成形して、 少なくとも、その一端部側に折り返し衿部を延長形成し、当該折り返し衿部を含 めたカバー本体の適所を寝具側に面ファスナーを介して止着できる構成を採用し た。 第二の考案は、カバー本体を寝具の大きさに適したシーツ状に成形して、その 一端部側に袋部を形成し、他端部側に折り返し巾部を延長形成し、該折り返し巾 部とカバー本体の他端部の対向縁同士を面ファスナーを介して袋状に止着できる 構成を採用した。 第三の考案は、カバー本体を内部に寝具を収納する大きさに適したリング状に 成形して、その両側開口縁を面ファスナーを介して止着できる構成を採用した。 第四の考案は、カバー本体を寝具の長さ寸法の倍以上の大きさを有するシーツ 状に成形して、その両側縁をスライドファスナーを介して開閉できる構成を採用 した。

【０００５】

【作用】

依って、本考案の寝具カバーにあっては、いずれのものも、面ファスナーやス ライドファスナー等を有機的に組み合わせ使用することにより、寝具に対するそ の取り付けと取り外しが容易となるので、使用上頗る至便となると共に、これに より、カバーの洗濯が面倒となる心配も一挙に解消されることとなる。 その上、従来の如き完全収納式を採用せずとも、就寝中や寝具の上げ降ろし時 に、カバーが寝具から不用意に外れたりズレたりする心配も全くないと共に、対 象となる寝具の大きさにも十分に対応できるので、カバー自体の融通性を大いに 高めることも可能となる。

【０００６】

【実施例】 以下、本考案を図示する各実施例に基づいて詳述する。 第一実施例に係るカバーは、一応、掛布団用カバーとして開発されたもので、 図１に示す如く、カバー本体１を対象となる掛布団Ｂ１の大きさに適したシーツ 状に成形して、その一端部側に折り返し衿部２を同巾で延長形成し、他端部側に 折り返し裾部３を同じく同巾で延長形成し、当該折り返し衿部２と折り返し裾部 ３を含めたカバー本体１の数個所を掛布団Ｂ１側に面ファスナー４Ａ・４Ｂを介 して止着できる構成となしたものである。 従って、第一実施例のカバーにあっては、カバー本体１・折り返し衿部２と折 り返し裾部３の各表側の両側縁に面ファスナー４Ａを一定の間隔をおいて設ける 一方、掛布団Ｂ１側に対しては、その表側の両端部側縁に折り返し衿部２と折り 返し裾部３の面ファスナー４Ａを係合する面ファスナー４Ｂを設け、裏側の両側 縁にカバー本体１側の面ファスナー４Ａを係合する面ファスナー４Ｂを設けてい る。

【０００７】 依って、実際の使用に際しては、カバー本体１側の面ファスナー４Ａを掛布団 Ｂ１の裏側に設けられている面ファスナー４Ｂに係合して、折り返し衿部２の面 ファスナー４Ａと折り返し裾部３の面ファスナー４Ａとを、各部２・３を折り返 しながら、掛布団Ｂ１の表側に設けられるている面ファスナー４Ｂに係合するだ けで、図２に示す如く、カバー自体が掛布団Ｂ１に簡単且つ確実に取り付けられ ることとなる。 しかも、斯るカバーの取付状態にあっては、カバー自体は面ファスナー４Ａ・ ４Ｂにより掛布団Ｂ１側に確実に止着されているので、就寝中や掛布団Ｂ１の上 げ降ろし時に、カバーが掛布団Ｂ１から不用意に外れたりズレたりする心配も全 くないばかりか、折り返し衿部２と折り返し裾部３の折り返し量を調整すれば、 長さの異なる掛布団Ｂ１に対しても、兼用が可能となる利点がある。 又、カバーを掛布団Ｂ１から取り外す場合には、カバーの適所を把持して、単 に、掛布団Ｂ１から引き剥がすだけで、衿部２や裾部３と一緒にカバー本体１を いとも簡単に取り外すことが可能となるので、これにより、洗濯も億劫がらずに 行えることとなる。

【０００８】 尚、掛布団Ｂ１側に関しては、便宜上、掛布団Ｂ１をそのまま対象として説明 したが、本考案はこれに限定されるものではなく、当該掛布団Ｂ１に従来の如き 完全収納式カバーを取り付けておいて、該完全収納式カバー側に設けられている 面ファスナーを利用して、本実施例のカバーを止着することも十分に可能である し、特に、汚れ易い衿部分の対策としては、図３に示す如く、専用のカバー部分 １１を別に製作して、該専用カバー部分１１を上記カバーと併用又は単独で掛布 団Ｂ１に使用することも実施に応じ任意である。この場合には、当該専用カバー 部分１１の面ファスナー４Ａを係合する面ファスナー４Ｂを相手方の対応個所に 設けておくことは言うまでもない。

【０００９】 第二実施例に係るカバーは、一応、敷布団用カバーとして開発されたもので、 図４に示す如く、カバー本体１を対象となる敷布団の大きさに適したシーツ状に 成形して、その一端部側に約２０cm前後の深さを有する袋部５を積極的に形成し 、他端部側に折り返し巾部６を同巾で延長形成し、該折り返し巾部６とカバー本 体１の他端部側の対向縁同士を面ファスナー４Ａ・４Ｂを介して袋状に止着でき る構成となしたものである。

【００１０】 依って、実際の使用に際しては、カバー本体１の一端部側に予め形成されてい る袋部５内に敷布団Ｂ２の端部を差し入れた後、他端部側の折り返し巾部６を折 り返して、当該折り返し巾部６側の面ファスナー４Ｂと他端部側の面ファスナー ４Ａ同士を係合すれば、これにより、図５に示す如く、カバーが敷布団Ｂ２に簡 単且つ確実に取り付けられこととなる。 又、カバーを敷布団Ｂ２から取り外す場合には、折り返し巾部６側を引き剥が して、上記袋部５内から敷布団Ｂ２の端部を引き抜くだけで、カバーをいとも簡 単に取り外せるので、取り付けは勿論であるが、やはり、取り外しにも何の煩わ しさが生じることはない。尚、第二実施例のカバーにあっても、折り返し巾部６ の折り返し量を調整すれば、長さの異なる敷布団Ｂ２に対しても、兼用が十分に 可能となる。

【００１１】 第三実施例に係るカバーも、一応、敷布団Ｂ２用として開発されたものではあ るが、今度は、上記した各実施例とは異なり、図６に示す如く、カバー本体１を 内部に対象となる敷布団Ｂ２を収納する大きさに適したリング状に成形して、そ の上下の両側縁に相係合する面ファスナー４Ａ・４Ｂを一定の間隔をおいて設け て、該各面ファスナー４Ａ・４Ｂ同士の係合により、両側開口を間欠的に止着で きる構成となしたものである。

【００１２】 依って、実際の使用に際しては、リング状のカバー本体１の両側を開口してお いて、後は、いずれか一方の開口から敷布団Ｂ２を押し込んで、両側開口縁の面 ファスナー４Ａ・４Ｂ同士を係合するだけで、図７に示す如く、カバーを敷布団 Ｂ２に簡単且つ確実に取り付けられることとなる。 尚、この第三実施例にあっても、結果的には、敷布団Ｂ２をカバー本体１内に 収納する形となるが、カバー本体１はリング状を呈して、その両側が完全に開放 されているので、敷布団Ｂ２の出し入れが容易となると共に、空気の対流を利用 して、カバーの片寄りを効果的に防止できるばかりか、従来の如き埃や糸屑等の 溜る心配も決してない。 又、カバーを敷布団Ｂ２から取り外す場合には、上下の面ファスナー４Ａ・４ Ｂ同士を引き剥がして、開口から敷布団Ｂ２を取り出すだけで、カバーをいとも 簡単に取り外せるので、やはり、何の煩わしさもなく、カバーを取り外すことが 可能となる。

【００１３】 第四実施例に係るカバーも、一応、敷布団Ｂ２用として開発されたものである が、当該実施例のものは、図８に示す如く、カバー本体１を敷布団Ｂ２の長さ寸 法の倍以上の大きさを有するシーツ状に成形して、この長尺シーツ状のカバー本 体１の両側縁にスライドファスナー７を設けて、該各スライドファスナー７を介 して、長尺シーツ状のカバー本体１を二つ折りに閉じ合わせることができる構成 となしたものである。

【００１４】 依って、実際の使用に際しては、図示する如く、両側のスライドファスナー７ を開いて、長尺シーツ状のカバー本体１を長さ一杯に展開して、その半分側に敷 布団Ｂ２をおいて、後は、両側のスライドファスナー７を閉じれば、カバーが敷 布団Ｂ２に簡単且つ確実に取り付けられることとなる。 尚、この第四実施例にあっても、結果的には、敷布団Ｂ２をカバー内に完全収 納する形となるが、長尺シーツ状のカバー本体１はスライドファスナー７によっ て開閉されるものであるから、敷布団Ｂ２の出し入れが煩雑となる心配が全くな いばかりか、埃や糸屑等の溜る心配も決してないと共に、特に、この第四実施例 のものは、寸法上の関係から、敷布団Ｂ２に対してフリーサイズとなるので、そ の融通性は一層高められることとなる。 又、カバーを敷布団Ｂ２から取り外す場合には、両側のスライドファスナー７ を開くだけで、カバーをいとも簡単に取り外せるので、やはり、何の煩わしさも なく、カバーを取り外せることとなる。

【００１５】 尚、上記の各実施例の内、第一実施例は掛布団Ｂ１を対象とし、第二乃至第四 実施例は敷布団Ｂ２を対象としたものであるが、本考案はこれに限定されるもの ではなく、本考案の精神に反しない限り、第一実施例のカバーを敷布団Ｂ２や毛 布類に応用することも可能であり、逆に、第二乃至第四実施例のカバーを掛布団 Ｂ１や毛布類に応用することも可能であることは言うまでもない。

【００１６】

【考案の効果】

以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、従来のカバーと比較すると、 寝具に対するその取り付けと取り外しが容易となるので、使用上頗る至便となる と共に、これにより、カバーの洗濯が面倒となる心配も解消されることとなる。 その上、従来の如き完全収納式を採用せずとも、面ファスナーやスライドファ スナーを効果的に使用することにより、就寝中や寝具の上げ降ろし時に、カバー が寝具から不用意に外れたりズレたりする心配も全くないと共に、その構造上、 対象となる寝具の大きさにも十分に対応できるので、カバー自体の融通性を大い に高めて、経済的な新規カバーを初めて提供できることとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例に係るカバーを掛布団との関係で示
す分解斜視図である。

【図２】同カバーを掛布団に取り付けた状態を示す説明
図である。

【図３】専用の衿カバー部分を示す斜視図である。

【図４】第二実施例に係るカバーを示す斜視図である。

【図５】同カバーを敷布団に取り付けた状態を示す説明
図である。

【図６】第三実施例に係るカバーを示す斜視図である。

【図７】同カバーを敷布団に取り付けた状態を示す説明
図である。

【図８】第四実施例に係るカバーを掛布団との関係で示
す斜視図である。

【符号の説明】

１ カバー本体 ２ 折り返し衿部 ３ 折り返し裾部 4A 面ファスナー 4B 面ファスナー ５ 袋部 ６ 折り返し巾部 ７ スライドファスナー B1 掛布団 B2 敷布団

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カバー本体を寝具の大きさに適したシー
   ツ状に成形して、少なくとも、その一端部側に折り返し
   衿部を延長形成し、当該折り返し衿部を含めたカバー本
   体の適所を寝具側に面ファスナーを介して止着できるよ
   うに構成したことを特徴とする寝具カバー。
2. 【請求項２】 カバー本体を寝具の大きさに適したシー
   ツ状に成形して、その一端部側に袋部を形成し、他端部
   側に折り返し巾部を延長形成し、該折り返し巾部とカバ
   ー本体の他端部の対向縁同士を面ファスナーを介して袋
   状に止着できるように構成したことを特徴とする寝具カ
   バー。
3. 【請求項３】 カバー本体を内部に寝具を収納する大き
   さに適したリング状に成形して、その両側開口縁を面フ
   ァスナーを介して止着できるように構成したことを特徴
   とする寝具カバー。
4. 【請求項４】 カバー本体を寝具の長さ寸法の倍以上の
   大きさを有するシーツ状に成形して、その両側縁をスラ
   イドファスナーを介して開閉できるように構成したこと
   を特徴とする寝具カバー。