JP3185728B2 - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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Description
クドアガラスパネルに形成した貫通穴にワイヤハーネス
(W/H)を挿通して配索する場合に、配索するワイヤ
ハーネス(W/H)とともに一体成形し、貫通穴に嵌め
込んで取り付けるグロメットに関し、より詳しくは、小
径の貫通穴にも簡単に取り付けることができ、しかも、
貫通穴を良好にシールできるようにするものである。
下、単にバックドアガラスと称する。)が開閉する、所
謂、ガラスハッチタイプの自動車では、リアワイパーや
熱線への電力供給のために、バックドアガラスに直接貫
通穴を形成し、この貫通穴にワイヤハーネス(W/H)
を挿通して配索する必要が生じる。
に浸入するおそれがあるため、図5に示すように、ゴム
成形品からなり、小径の管部1の一端に、内径部2aが
小径管部1の内径部1aと連通する一方、外周にガラス
パネル10の貫通穴11の周囲のパネル周縁部10aが
嵌め込まれる溝2bを設けた比較的大厚の円板部2を連
続的に形成してなるグロメット50を用いて、該グロメ
ット50の内径部にワイヤハーネス(W/H)を挿通
し、グロメット50の円板部2をガラスパネル10の貫
通穴11に嵌め込んで貫通穴11をシール(止水)して
いる。
示すように、上記溝2bの溝底面にガラスパネル10の
貫通穴11の内周端面に当接する弾性突起2cを備え、
かつ、溝2bを挟んで上下に円形のリップ2d−1、2
d−2が突出した形状に成形している。よって、グロメ
ットの内径部に電線を通し、円板部2をガラスパネル1
0の貫通穴11に押し込むと、図1に示したように、弾
性突起2cが貫通穴11の内周端面に当接し、かつ、円
形リップ2d−1、2d−2の内側面がガラスパネル1
0の上下両表面に密着して、2重のシール(止水)がな
されるようになっている。
ール性を確保するためには上記グロメット50の円形リ
ップ2d−1、2d−2をある程度大きくしなければな
らず、例えば、貫通穴の穴径がφ10mmである場合、
円形リップの径をφ17mmに拡大してシール性を確保
している。この場合、ガラスパネル表面の貫通穴の周囲
3.5mmのエリアは円形リップの配置エリアとし、こ
のエリアを避けて他の部品を取りつけている。しかしな
がら、ワイヤハーネス(W/H)を構成する電線の本数
が多くなってワイヤハーネス(W/H)の径が大きくな
ったり、また、貫通穴を小径にした場合、上記従来のグ
ロメットは、円板部2(円形リップ2d−1、2d−
2)がワイヤハーネス(W/H)による規制を受けて容
易に変形せず、貫通穴への取り付け作業が簡単に行えな
くなるという問題点がある。そこで、円形リップ2d−
1、2d−2を小径化することも試みたが、円形リップ
2d−1、2d−2を小径にすると、良好なシール性を
得ることができなかった。一般に自動車のバックドアガ
ラスに取り付けるグロメットは、車両制約上(他部品と
の干渉を避けるためには)ガラスパネルの貫通穴への嵌
め込み部をできるだけ小さくするのが好ましいが、上記
従来のグロメット50では、上記のように、貫通穴を良
好にシール(止水)するためには、円板部2(円形リッ
プ2d−1、2d−2)を小型にできないのが実情であ
る。
たもので、貫通穴への嵌め込み部をを小型化して貫通穴
への嵌め込み作業を簡単に行えると共に、貫通穴を確実
にシールすることができるグロメットを提供することを
課題としている。
に、本発明は、請求項1で、エラストマーの射出成形に
より、自動車のガラスパネルに形成した貫通穴に挿通し
て配索するワイヤハーネスの所定長さ部分と一体に成形
して、ガラスパネル上に上記貫通穴を塞ぐように取り付
けてなるグロメットであって、略直線状に伸び、全体の
下面を平坦面にしている棒状部と、該棒状部の先端部の
下面のその周囲に若干の平坦面部を残す内側位置より下
方に向けて突出し、側面に円周方向に連続する弾性突起
を設けた円柱部とを有し、上記直線状部及び円柱部の内
部に上記ワイヤハーネスの所定長さ部分が内包されるよ
うに成形してなり、上記円柱部をガラスパネルの貫通穴
に押し込んで、該円柱部の側面の弾性突起を貫通穴の内
周面に密接させて貫通穴をシールする一方、上記棒状部
の下面全体を接着剤によりガラスパネル表面に固着した
ことを特徴とするグロメットを提供している。
ル表面の貫通穴の周辺部が接着剤によりシールされ、貫
通穴の内部では貫通穴に押し込んだ円柱部の側面の弾性
突起が貫通穴の内周面に密接してシールされる。よっ
て、かかる二重シールにより外部の水が貫通穴を通して
室内に浸入するのを確実に防止できる。また、取り付け
は、従来のグロメットのようにガラスパネルの裏面側で
貫通穴周辺部に大きく横延びしてシールするシールリッ
プ部を設けていないので、このような変形しにくい大き
なシールリップ部を貫通穴に押し込む必要がなく、棒状
部の下面に接着剤を塗布した状態で貫通穴径と略同等の
外径からなる円柱部を貫通穴に押し込むだけでよいの
で、極めて簡単に行うことができる。また、取り付け
後、ガラスパネルの裏面側には大きなシールリップが存
在しないので、グロメットに干渉することなく、貫通穴
の周辺に他部品を配置することができる。
ルの板厚より大きくすると共に、円柱部の先端にガラス
パネルの貫通穴の内径よりも若干大きい外径の微小リッ
プ部を形成して、円柱部を貫通穴に押し込んだ時に微小
リップ部がガラスパネルの裏面の貫通穴周辺部に係止し
て節度感が得られるようにしてもよい(請求項2)。こ
のようにすると、円柱部を貫通穴に押し込む際に、棒状
部の下面がガラスパネル表面に接触する位置まで確実に
押し込むことができ、上記本発明のシール構造を確実に
得ることができる。また、微小リップ部によりシール性
が更に向上し、より確実な止水を行うことができる。
あるポリウレタン系接着剤を用いる。よって、エラスト
マーとしては、例えば、スチレン系エラストマー、PV
C系エラストマー等のポリウレタン系接着剤に対して接
着性を有するものを使用する。また、グロメットの棒状
部の下面は接着剤の塗布前にプライマー処理を施して接
着性を高めるのが好ましい。
参照して説明する。図1〜3は第1実施形態のグロメッ
トを示している。図1はグロメットの全体斜視図、図2
はグロメットの断面図、図3はグロメットを自動車のガ
ラスパネルに取り付けた状態の断面図である。グロメッ
ト100は金型の型部内にワイヤハーネス(W/H)の
グロメットと一体化する部分をセットし、スチレン系エ
ラストマーの溶融物を射出し、金型を所定時間冷却し、
型開きすることにより作製している。
面が平坦面からなり、先端部に薄厚の円板部20aを突
設した棒状部20と、該棒状部20の先端の円板部20
aの下面のほぼ中央位置より下方に向けて突出し、側面
に円周方向に連続する弾性突起31a、31bを2筋形
成した円柱部30とを有している。ここで、円板部20
aの下面の円柱部30の周囲には平坦面20a−aが残
されている。グロメット100の内部にはワイヤハーネ
ス(W/H)が一体化されており、棒状部20及び円柱
部30の内部のほぼ中央位置にワイヤハーネスの所定長
さ部分が内包されている。
して取り付ける。先ず、グロメット100の棒状部20
の平坦面からなる下面20b全域にプライマー処理を施
した後、ポリウレタン系接着剤を塗布する。次に、円柱
部30をガラスパネル10の貫通穴11に押し込み、前
記ポリウレタン系接着剤を塗布した棒状部20の平坦面
からなる下面をガラスパネル10の表面に押し付けて、
棒状部20の下面20bをポリウレタン系接着剤層40
を介してガラスパネル10の表面10aに接着する(図
3)。
外の底部30aの外径寸法をガラスパネル10の貫通穴
の内径より若干小さくし、弾性突起31a形成部の外径
寸法をガラスパネル10の貫通穴の内径より若干大きく
しており、円柱部30の突出高さはガラスパネル10の
板厚とほぼ同等にしている。よって、円柱部30をガラ
スパネル10の貫通穴11に押し込むと、弾性突起31
a、31bはガラスパネル10の貫通穴11の内周面1
1aに密接して貫通穴をシールする。一方、棒状部20
の平坦面からなる下面20b全域がポリウレタン系接着
剤層40を介してガラスパネル10の表面10aに固着
しており、ガラスパネル10の表面10aの貫通穴11
の開口部は円板部20aの下面20a−aから円柱部3
0の根元部に回り込んだ接着剤40により完全に封鎖さ
れる。
0では、ガラスパネル10の表面10a側の貫通穴11
の開口部が接着剤により封鎖され、かつ、貫通穴11の
内部は円柱部30の側面の弾性突起31a、31bが貫
通穴の内周面に密接することにいよりシールされる。よ
って、外部の水が貫通穴11を通して室内に浸入するの
を確実に防止できる。また、グロメット100の貫通穴
への嵌め込みは、従来のように、変形が容易でない大き
なシールリップ部を貫通穴に押し込む必要がなく、円柱
部30を貫通穴11に押し込むだけでよいので、極めて
簡単に行うことができる。また、グロメットの取り付け
後、ガラスパネル10の裏面10b側に従来のような大
きなシールリップが存在しないので、貫通穴の周辺にグ
ロメットに干渉することなく他部品を配置することがで
きる。
パネルに取り付けた状態を示した断面図である。該グロ
メット200は、円柱部30の突出高さをガラスパネル
10の板厚より若干大きくすると共に、円柱部30の先
端にガラスパネル10の貫通穴11の内径よりも若干大
きい外径の微小リップ部32を形成している点が上記第
1実施形態のグロメット100と異なる。この微小リッ
プ部32は貫通穴から1〜2mm程度の横に広がる大き
さに設定している。
部30を貫通穴11に押し込み、円柱部30の先端が貫
通穴11を越えてガラスパネル10の裏面側に達した時
点で微小リップ部32がガラスパネル10の裏面の貫通
穴11の周辺部に係止して節度感が得られるようにして
いる。これにより、節度感が得られるまで円柱部30を
貫通穴11に押し込むことにより、グロメット200の
取り付け作業を棒状部20の下面がガラスパネル10の
表面から離れた状態で完了させてしまうことを防止して
いる。また、微小リップ部32は少なからず貫通穴のシ
ール性を有するので、より信頼性の高い止水構造を得る
ことができる。
によれば、エラストマーの射出成形により、ガラスパネ
ルの貫通穴に挿通して配索するワイヤハーネスの所定長
さ部分と一体に成形して、貫通穴への嵌め込み部を小さ
く、特に、ガラスパネルの裏面側で貫通穴をシールする
リップ部を設けない形状にすると共に、貫通穴のシール
をガラスパネル表面側での接着剤によるシールと、貫通
穴の内部へ押し込む円柱部の貫通穴の内周面への密接に
より行うようにしているので、貫通穴への嵌め込み作業
を簡単に行うことができ、しかも、ガラスパネルへの取
り付け後は外部の水が貫通穴を通して室内に浸入するの
を確実に防止することができる。また、取り付け後、ガ
ラスパネルの裏面側には大きなシールリップが存在しな
いので、グロメットに干渉することなく貫通穴の周辺に
他部品を配置することができる。
る。
取り付けた状態を示す断面図である。
パネルに取り付けた状態を示す断面図である。
取り付けた状態を示す断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 エラストマーの射出成形により、自動車
のガラスパネルに形成した貫通穴に挿通して配索するワ
イヤハーネスの所定長さ部分と一体に成形して、ガラス
パネル上に上記貫通穴を塞ぐように取り付けてなるグロ
メットであって、 略直線状に伸び、全体の下面を平坦面にしている棒状部
と、該棒状部の先端部の下面のその周囲に若干の平坦面
部を残す内側位置より下方に向けて突出し、側面に円周
方向に連続する弾性突起を設けた円柱部とを有し、上記
直線状部及び円柱部の内部に上記ワイヤハーネスの所定
長さ部分が内包されるように成形してなり、上記円柱部
をガラスパネルの貫通穴に押し込んで、該円柱部の側面
の弾性突起を貫通穴の内周面に密接させて貫通穴をシー
ルする一方、上記棒状部の下面全体を接着剤によりガラ
スパネル表面に固着したことを特徴とするグロメット。 - 【請求項2】 円柱部の突出高さをガラスパネルの板厚
より大きくすると共に、円柱部の先端にガラスパネルの
貫通穴の内径よりも若干大きい外径の微小リップ部を形
成し、円柱部を貫通穴に押し込んだ時に微小リップ部が
ガラスパネルの裏面の貫通穴周辺部に係止して節度感が
得られるようにしている請求項1に記載のグロメット。
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---|---|---|---|
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JP30388497A JP3185728B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | グロメット |
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Family Applications (1)
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JP30388497A Expired - Fee Related JP3185728B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | グロメット |
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DE102023129252A1 (de) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | Hirschmann Automotive Gmbh | Dichter Leitungssatz |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30388497A patent/JP3185728B2/ja not_active Expired - Fee Related
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