JP3216975B2 - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- Japan
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- flange portion
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- fitting groove
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- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル等の被取付
部材と電線束等との間に介在されるグロメットに関し、
詳しくは被取付部材からのグロメットの脱落等を防止す
るための構造に関する。
部材と電線束等との間に介在されるグロメットに関し、
詳しくは被取付部材からのグロメットの脱落等を防止す
るための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パネルと電線束等との間に介在さ
れるグロメット50として、実開平2−46186号公
報には、図15に示すように、硬質グロメット本体61
及び軟質グロメット本体62を備えたグロメット60が
記載されている。硬質グロメット本体61及び軟質グロ
メット本体62は、硬質グロメット本体61のフランジ
部分63を軟質グロメット本体62の嵌合凹部64に嵌
合されることにより、パネル65を挟んで連結される。
硬質グロメット本体61のフランジ部分63先端には、
爪状の係合リブ66が設けられる。また軟質グロメット
本体62の嵌合凹部64の内面には、係合リブ66を嵌
合可能な係合溝67が設けられる。係合リブ66は、フ
ランジ部分63が嵌合凹部64に嵌合された際、係合溝
67に嵌合されることにより、嵌合凹部64からのフラ
ンジ部分63の脱落を防止することができる。
れるグロメット50として、実開平2−46186号公
報には、図15に示すように、硬質グロメット本体61
及び軟質グロメット本体62を備えたグロメット60が
記載されている。硬質グロメット本体61及び軟質グロ
メット本体62は、硬質グロメット本体61のフランジ
部分63を軟質グロメット本体62の嵌合凹部64に嵌
合されることにより、パネル65を挟んで連結される。
硬質グロメット本体61のフランジ部分63先端には、
爪状の係合リブ66が設けられる。また軟質グロメット
本体62の嵌合凹部64の内面には、係合リブ66を嵌
合可能な係合溝67が設けられる。係合リブ66は、フ
ランジ部分63が嵌合凹部64に嵌合された際、係合溝
67に嵌合されることにより、嵌合凹部64からのフラ
ンジ部分63の脱落を防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のグロメ
ット60において、フランジ部分63が嵌合凹部64か
ら脱落しないようにするためには、両者を高精度で成形
する必要がある。しかし、両者を高精度で成形すると、
嵌合作業が容易でなくなり組立が困難になるという問題
がある。また、係合リブ66が嵌合される係合溝67
は、軟質グロメット本体62に設けられており、硬質グ
ロメット本体61への嵌合に際して弾性変形するための
比較的大きな柔軟性を有している。このため、運搬又は
車両への取付作業等に際して、外部からグロメット60
に作用する力が大きいと、係合溝67の弾性変形によっ
て係合リブ66が係合溝67から外れてしまい、フラン
ジ部分63が嵌合凹部64から外れるおそれがある。
ット60において、フランジ部分63が嵌合凹部64か
ら脱落しないようにするためには、両者を高精度で成形
する必要がある。しかし、両者を高精度で成形すると、
嵌合作業が容易でなくなり組立が困難になるという問題
がある。また、係合リブ66が嵌合される係合溝67
は、軟質グロメット本体62に設けられており、硬質グ
ロメット本体61への嵌合に際して弾性変形するための
比較的大きな柔軟性を有している。このため、運搬又は
車両への取付作業等に際して、外部からグロメット60
に作用する力が大きいと、係合溝67の弾性変形によっ
て係合リブ66が係合溝67から外れてしまい、フラン
ジ部分63が嵌合凹部64から外れるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、成形及び組立が容易であ
り、たとえフランジ部の大きさが制約される場合であっ
ても、グロメット本体とインナー部材の連結が外れるこ
とを確実に防止することができ、これにより被取付部材
からの脱落等を確実に防止することができるグロメット
を提供することにある。
り、たとえフランジ部の大きさが制約される場合であっ
ても、グロメット本体とインナー部材の連結が外れるこ
とを確実に防止することができ、これにより被取付部材
からの脱落等を確実に防止することができるグロメット
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、被
取付部材と電線束等との間に介在されるグロメットにお
いて、電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられる
とともに、貫通孔内面に嵌合溝を設けられたグロメット
本体と、電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられ
るとともに、グロメット本体の嵌合溝に嵌合可能なフラ
ンジ部を外周に突設され、フランジ部を嵌合溝に嵌合さ
れることにより、被取付部材を挟んでグロメット本体と
連結されるインナー部材と、インナー部材のフランジ部
に設けられ、フランジ部が嵌合溝に嵌合された際、嵌合
溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結され
たグロメット本体とインナー部材との間に所要のテンシ
ョンを付与するテンション付与部材とを備えたことを特
徴とするグロメットにより達成される。
取付部材と電線束等との間に介在されるグロメットにお
いて、電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられる
とともに、貫通孔内面に嵌合溝を設けられたグロメット
本体と、電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられ
るとともに、グロメット本体の嵌合溝に嵌合可能なフラ
ンジ部を外周に突設され、フランジ部を嵌合溝に嵌合さ
れることにより、被取付部材を挟んでグロメット本体と
連結されるインナー部材と、インナー部材のフランジ部
に設けられ、フランジ部が嵌合溝に嵌合された際、嵌合
溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結され
たグロメット本体とインナー部材との間に所要のテンシ
ョンを付与するテンション付与部材とを備えたことを特
徴とするグロメットにより達成される。
【0006】前記テンション付与部材は、フランジ部に
おける周方向に所定の間隔をあけて複数設けられ、それ
ぞれフランジ部の厚み方向に弾性変形可能であることが
好ましい。
おける周方向に所定の間隔をあけて複数設けられ、それ
ぞれフランジ部の厚み方向に弾性変形可能であることが
好ましい。
【0007】
【作用】本発明に係るグロメットにおいては、インナー
部材のフランジ部がグロメット本体の嵌合溝に嵌合され
た際、フランジ部に設けられたテンション付与部材が、
嵌合溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結
されたグロメット本体とインナー部材との間に所要のテ
ンションを付与する。これにより、グロメット本体とイ
ンナー部材の連結が外れることを確実に防止する。
部材のフランジ部がグロメット本体の嵌合溝に嵌合され
た際、フランジ部に設けられたテンション付与部材が、
嵌合溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結
されたグロメット本体とインナー部材との間に所要のテ
ンションを付与する。これにより、グロメット本体とイ
ンナー部材の連結が外れることを確実に防止する。
【0008】また本発明に係るグロメットにおいて、フ
ランジ部の周方向に所定の間隔をあけて複数設けられた
テンション付与部材は、インナー部材のフランジ部がグ
ロメット本体の嵌合溝に嵌合された際、嵌合溝との係合
に伴ってフランジ部の厚み方向に弾性変形することによ
り、連結されたグロメット本体とインナー部材との間に
所要のテンションを付与する。これにより、グロメット
本体とインナー部材の連結が外れることを確実に防止す
る。
ランジ部の周方向に所定の間隔をあけて複数設けられた
テンション付与部材は、インナー部材のフランジ部がグ
ロメット本体の嵌合溝に嵌合された際、嵌合溝との係合
に伴ってフランジ部の厚み方向に弾性変形することによ
り、連結されたグロメット本体とインナー部材との間に
所要のテンションを付与する。これにより、グロメット
本体とインナー部材の連結が外れることを確実に防止す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図1〜図4は、本発明の一実施形態である
グロメットを示す図であり、図1はグロメットの組み立
て前の状態を示す側面図、図2はグロメットの組み立て
た状態を示す一部断面図、図3は図2のA矢視断面図、
図4は図2のB矢視断面図である。また、図5は図1の
グロメットのグロメット本体を示す側面図、図6は図5
のC矢視断面図、図7は図5のD矢視断面図である。更
に、図8はインナー部材を示す側面図、図9は図8の底
面図、図10は図9のE矢視断面図、図11は図9のF
部拡大図、図12は図11のG矢視断面図、図13は図
11のH矢視断面図である。
を説明する。図1〜図4は、本発明の一実施形態である
グロメットを示す図であり、図1はグロメットの組み立
て前の状態を示す側面図、図2はグロメットの組み立て
た状態を示す一部断面図、図3は図2のA矢視断面図、
図4は図2のB矢視断面図である。また、図5は図1の
グロメットのグロメット本体を示す側面図、図6は図5
のC矢視断面図、図7は図5のD矢視断面図である。更
に、図8はインナー部材を示す側面図、図9は図8の底
面図、図10は図9のE矢視断面図、図11は図9のF
部拡大図、図12は図11のG矢視断面図、図13は図
11のH矢視断面図である。
【0010】図1〜図4において、グロメット10は、
被取付部材であるパネル11を挟んで連結されるグロメ
ット本体20及びインナー部材30を備えており、パネ
ル11と電線束等12との間に介在される。グロメット
本体20及びインナー部材30はそれぞれ、図3に示す
断面にてほぼ楕円状に形成されており、それぞれの内部
には、電線束等12を挿通させる貫通孔21,31が設
けられる。
被取付部材であるパネル11を挟んで連結されるグロメ
ット本体20及びインナー部材30を備えており、パネ
ル11と電線束等12との間に介在される。グロメット
本体20及びインナー部材30はそれぞれ、図3に示す
断面にてほぼ楕円状に形成されており、それぞれの内部
には、電線束等12を挿通させる貫通孔21,31が設
けられる。
【0011】グロメット本体20は、所要の弾性を有す
る樹脂等からなる。図2、図5〜図7に示すように、グ
ロメット本体20の貫通孔21内面における図5中下部
には、嵌合溝22が、貫通孔21の周方向に沿って設け
られる。グロメット本体20の図5中下端部における貫
通孔21の周囲には、シール部材23が、貫通孔21の
外周に沿って設けられる。シール部材23は、ゴム等の
弾性体からなり、図5中裾広がりに形成されている。シ
ール部材23は、グロメット本体20とインナー部材3
0が連結された際、パネル11の図2中上面におけるグ
ロメット取付孔13の周囲に圧接され、パネル11と密
着して高い防水性を確保する。
る樹脂等からなる。図2、図5〜図7に示すように、グ
ロメット本体20の貫通孔21内面における図5中下部
には、嵌合溝22が、貫通孔21の周方向に沿って設け
られる。グロメット本体20の図5中下端部における貫
通孔21の周囲には、シール部材23が、貫通孔21の
外周に沿って設けられる。シール部材23は、ゴム等の
弾性体からなり、図5中裾広がりに形成されている。シ
ール部材23は、グロメット本体20とインナー部材3
0が連結された際、パネル11の図2中上面におけるグ
ロメット取付孔13の周囲に圧接され、パネル11と密
着して高い防水性を確保する。
【0012】図2、図8〜図10を参照すると、インナ
ー部材30の外周面下部には、図9に示す平面視にて各
仮想中心線32,33を挟んで対称をなす位置にそれぞ
れ1対ずつ、計4対の当接部材34が設けられる。各当
接部材34はそれぞれ、グロメット本体20とインナー
部材30が連結された際、パネル11の図2中下面にお
けるグロメット取付孔13の周囲に当接され、インナー
部材30のグロメット本体20側(図2中上方)への変
位を所定の位置で規制する。
ー部材30の外周面下部には、図9に示す平面視にて各
仮想中心線32,33を挟んで対称をなす位置にそれぞ
れ1対ずつ、計4対の当接部材34が設けられる。各当
接部材34はそれぞれ、グロメット本体20とインナー
部材30が連結された際、パネル11の図2中下面にお
けるグロメット取付孔13の周囲に当接され、インナー
部材30のグロメット本体20側(図2中上方)への変
位を所定の位置で規制する。
【0013】またインナー部材30の外周面には、ほぼ
水平なフランジ部35が、周方向に沿って突設されてい
る。フランジ部35は、グロメット本体20の嵌合溝2
2に嵌合されることにより、インナー部材30をパネル
11を挟んでグロメット本体20に連結する。
水平なフランジ部35が、周方向に沿って突設されてい
る。フランジ部35は、グロメット本体20の嵌合溝2
2に嵌合されることにより、インナー部材30をパネル
11を挟んでグロメット本体20に連結する。
【0014】フランジ部35には、テンション付与部材
36,37が、周方向に所定の間隔をあけて複数(本実
施形態では6個)設けられる。すなわち、図9に示す平
面視にて直線状に形成されたテンション付与部材36
が、平面視にて仮想中心線32上となる図9中上下2箇
所にそれぞれ1個ずつ、計2個設けられる。また、平面
視にて曲線状に形成されたテンション付与部材37が、
平面視にて仮想中心線33と約55度をなす仮想線38
上となるインナー部材30の4つのコーナー部分にそれ
ぞれ1個ずつ、計4個設けられる。
36,37が、周方向に所定の間隔をあけて複数(本実
施形態では6個)設けられる。すなわち、図9に示す平
面視にて直線状に形成されたテンション付与部材36
が、平面視にて仮想中心線32上となる図9中上下2箇
所にそれぞれ1個ずつ、計2個設けられる。また、平面
視にて曲線状に形成されたテンション付与部材37が、
平面視にて仮想中心線33と約55度をなす仮想線38
上となるインナー部材30の4つのコーナー部分にそれ
ぞれ1個ずつ、計4個設けられる。
【0015】図2、図11〜図13を参照すると、テン
ション付与部材36,37においてはそれぞれ、厚肉部
39の両側に一対の薄肉部40が設けられており、図1
2に示す側面視にてブリッジ状に形成されている。テン
ション付与部材36,37はそれぞれ、フランジ部35
が嵌合溝22に嵌合された際、厚肉部39と嵌合溝22
との係合に伴ってグロメット本体20を図2中下方に押
圧するとともに、グロメット本体20の弾性による反力
を受けて、フランジ部35の厚み方向に沿う図2中上方
に薄肉部40を中心として弾性変形する。すなわちグロ
メット本体20とインナー部材30との間には、テンシ
ョン付与部材36,37の弾性変形に伴う張力(図2中
下向きの力)と、グロメット本体20の弾性による反力
(図2中上向きの力)が発生する。これにより、連結さ
れたグロメット本体20及びインナー部材30は、相互
に所要のテンションを付与された状態となる。
ション付与部材36,37においてはそれぞれ、厚肉部
39の両側に一対の薄肉部40が設けられており、図1
2に示す側面視にてブリッジ状に形成されている。テン
ション付与部材36,37はそれぞれ、フランジ部35
が嵌合溝22に嵌合された際、厚肉部39と嵌合溝22
との係合に伴ってグロメット本体20を図2中下方に押
圧するとともに、グロメット本体20の弾性による反力
を受けて、フランジ部35の厚み方向に沿う図2中上方
に薄肉部40を中心として弾性変形する。すなわちグロ
メット本体20とインナー部材30との間には、テンシ
ョン付与部材36,37の弾性変形に伴う張力(図2中
下向きの力)と、グロメット本体20の弾性による反力
(図2中上向きの力)が発生する。これにより、連結さ
れたグロメット本体20及びインナー部材30は、相互
に所要のテンションを付与された状態となる。
【0016】本実施形態の作用を、図1、図2及び図1
4を参照して説明する。図1及び図2に示すように、イ
ンナー部材30には、パネル11を挟んで反対側(図1
中上方)からグロメット本体20が連結される。すなわ
ちインナー部材30のフランジ部35が、グロメット本
体20の嵌合溝22に確実かつ容易に嵌合される。
4を参照して説明する。図1及び図2に示すように、イ
ンナー部材30には、パネル11を挟んで反対側(図1
中上方)からグロメット本体20が連結される。すなわ
ちインナー部材30のフランジ部35が、グロメット本
体20の嵌合溝22に確実かつ容易に嵌合される。
【0017】この際、フランジ部35に設けられたテン
ション付与部材36,37が、図14(a)に示すよう
に、グロメット本体20の嵌合溝22の図中下面を図中
下向き矢印方向に押圧するとともに、図14(b)に示
すように、グロメット本体20の弾性による図中上向き
矢印方向の反力を受けて、図中上方に弾性変形する。こ
れにより、連結されたグロメット本体20及びインナー
部材30は、相互に所要のテンションを付与された状態
となる。したがって、グロメット本体20とインナー部
材30の連結が外れることが確実に防止される。
ション付与部材36,37が、図14(a)に示すよう
に、グロメット本体20の嵌合溝22の図中下面を図中
下向き矢印方向に押圧するとともに、図14(b)に示
すように、グロメット本体20の弾性による図中上向き
矢印方向の反力を受けて、図中上方に弾性変形する。こ
れにより、連結されたグロメット本体20及びインナー
部材30は、相互に所要のテンションを付与された状態
となる。したがって、グロメット本体20とインナー部
材30の連結が外れることが確実に防止される。
【0018】以上のように上記実施形態によれば、イン
ナー部材30のフランジ部35がグロメット本体20の
嵌合溝22に嵌合された際、フランジ部35に設けられ
た複数のテンション付与部材36,37がそれぞれ、嵌
合溝22との係合に伴って図2中上方に弾性変形する。
ナー部材30のフランジ部35がグロメット本体20の
嵌合溝22に嵌合された際、フランジ部35に設けられ
た複数のテンション付与部材36,37がそれぞれ、嵌
合溝22との係合に伴って図2中上方に弾性変形する。
【0019】これにより、連結されたグロメット本体2
0とインナー部材30との間には、テンション付与部材
36,37の弾性変形に伴う張力と、グロメット本体2
0の弾性による反力が発生し、グロメット本体20及び
インナー部材30は、相互に所要のテンションを付与さ
れた状態となる。このときのテンションの大きさは、テ
ンション付与部材36,37の弾性変形に加えて、グロ
メット本体20も弾性を有していることで、より高めら
れる。
0とインナー部材30との間には、テンション付与部材
36,37の弾性変形に伴う張力と、グロメット本体2
0の弾性による反力が発生し、グロメット本体20及び
インナー部材30は、相互に所要のテンションを付与さ
れた状態となる。このときのテンションの大きさは、テ
ンション付与部材36,37の弾性変形に加えて、グロ
メット本体20も弾性を有していることで、より高めら
れる。
【0020】このように、テンションにより嵌合を保持
しているので、両者の間にガタが生ずるように成形して
も確実な嵌合状態が得られ、フランジ部35と嵌合溝2
2の成形に高精度を要求されず、しかも組立も容易であ
る。更に、たとえ取付スペースの制約等によってフラン
ジ部35の大きさ、特に嵌合溝22への引掛りしろとな
るフランジ部35の放射方向に沿う長さを、充分に確保
できない場合であっても、グロメット本体20とインナ
ー部材30の連結が外れることを確実に防止することが
でき、グロメット10のパネル11からの脱落等を確実
に防止することができる。またテンション付与部材3
6,37の弾性変形に伴う張力は、グロメット本体20
のシール部材23をパネル11に押し付けるように作用
するため、極めて高い防水性をも確保することができ
る。なお、上記実施形態は、テンション付与部材36,
37が圧肉部39と薄肉部40とからなるが、この代わ
りに、フランジ部35に弾性変形可能な圧肉部を形成
し、この圧肉部の弾性変形力によるテンションで嵌合を
保持する構成でもよい。
しているので、両者の間にガタが生ずるように成形して
も確実な嵌合状態が得られ、フランジ部35と嵌合溝2
2の成形に高精度を要求されず、しかも組立も容易であ
る。更に、たとえ取付スペースの制約等によってフラン
ジ部35の大きさ、特に嵌合溝22への引掛りしろとな
るフランジ部35の放射方向に沿う長さを、充分に確保
できない場合であっても、グロメット本体20とインナ
ー部材30の連結が外れることを確実に防止することが
でき、グロメット10のパネル11からの脱落等を確実
に防止することができる。またテンション付与部材3
6,37の弾性変形に伴う張力は、グロメット本体20
のシール部材23をパネル11に押し付けるように作用
するため、極めて高い防水性をも確保することができ
る。なお、上記実施形態は、テンション付与部材36,
37が圧肉部39と薄肉部40とからなるが、この代わ
りに、フランジ部35に弾性変形可能な圧肉部を形成
し、この圧肉部の弾性変形力によるテンションで嵌合を
保持する構成でもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インナー
部材のフランジ部がグロメット本体の嵌合溝に嵌合され
た際、フランジ部に設けられたテンション付与部材が、
嵌合溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結
されたグロメット本体とインナー部材との間に所要のテ
ンションを付与する。したがって、フランジ部と嵌合溝
の成形に高精度を要求されず、組立も容易である。更
に、たとえフランジ部の大きさが制約される場合であっ
ても、グロメット本体とインナー部材の連結が外れるこ
とを確実に防止することができる。これにより、被取付
部材からの脱落等を確実に防止することができる。また
本発明によれば、インナー部材のフランジ部がグロメッ
ト本体の嵌合溝に嵌合された際、フランジ部の周方向に
所定の間隔をあけて複数設けられたテンション付与部材
が、嵌合溝との係合に伴ってフランジ部の厚み方向にそ
れぞれ弾性変形することにより、連結されたグロメット
本体とインナー部材との間に所要のテンションを付与す
る。したがって、たとえフランジ部の大きさが制約され
る場合であっても、グロメット本体とインナー部材の連
結が外れることをより確実に防止することができる。こ
れにより、被取付部材からの脱落等をより確実に防止す
ることができる。
部材のフランジ部がグロメット本体の嵌合溝に嵌合され
た際、フランジ部に設けられたテンション付与部材が、
嵌合溝との係合に伴って弾性変形することにより、連結
されたグロメット本体とインナー部材との間に所要のテ
ンションを付与する。したがって、フランジ部と嵌合溝
の成形に高精度を要求されず、組立も容易である。更
に、たとえフランジ部の大きさが制約される場合であっ
ても、グロメット本体とインナー部材の連結が外れるこ
とを確実に防止することができる。これにより、被取付
部材からの脱落等を確実に防止することができる。また
本発明によれば、インナー部材のフランジ部がグロメッ
ト本体の嵌合溝に嵌合された際、フランジ部の周方向に
所定の間隔をあけて複数設けられたテンション付与部材
が、嵌合溝との係合に伴ってフランジ部の厚み方向にそ
れぞれ弾性変形することにより、連結されたグロメット
本体とインナー部材との間に所要のテンションを付与す
る。したがって、たとえフランジ部の大きさが制約され
る場合であっても、グロメット本体とインナー部材の連
結が外れることをより確実に防止することができる。こ
れにより、被取付部材からの脱落等をより確実に防止す
ることができる。
【図1】本発明の一実施形態であるグロメットの組み立
て前の状態を示す側面図である。
て前の状態を示す側面図である。
【図2】図1のグロメットの組み立てた状態を示す一部
断面図である。
断面図である。
【図3】図2のグロメットのA矢視断面図である。
【図4】図2のグロメットのB矢視断面図である。
【図5】グロメット本体を示す側面図である。
【図6】図5のグロメット本体のC矢視断面図である。
【図7】図5のグロメット本体のD矢視断面図である。
【図8】インナー部材を示す側面図である。
【図9】図8のインナー部材の底面図である。
【図10】図9のインナー部材のE矢視断面図である。
【図11】図9のインナー部材のF部拡大図である。
【図12】図11のG矢視断面図である。
【図13】図11のH矢視断面図である。
【図14】グロメットの組み立て過程を示す図である。
【図15】従来のグロメットの例を示す断面図である。
10 グロメット 11 被取付部材(パネル) 12 電線束等 13 グロメット取付孔 20 グロメット本体 21 貫通孔 22 嵌合溝 23 シール部材 30 インナー部材 31 貫通孔 35 フランジ部 36,37 テンション付与部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/58 H02G 3/22 H05K 7/00
Claims (2)
- 【請求項1】 被取付部材と電線束等との間に介在され
るグロメットにおいて、 電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられるととも
に、貫通孔内面に嵌合溝を設けられたグロメット本体
と、 電線束等が挿通される貫通孔を内部に設けられるととも
に、グロメット本体の嵌合溝に嵌合可能なフランジ部を
外周に突設され、フランジ部を嵌合溝に嵌合されること
により、被取付部材を挟んでグロメット本体と連結され
るインナー部材と、 インナー部材のフランジ部に設けられ、フランジ部が嵌
合溝に嵌合された際、嵌合溝との係合に伴って弾性変形
することにより、連結されたグロメット本体とインナー
部材との間に所要のテンションを付与するテンション付
与部材とを備えたことを特徴とするグロメット。 - 【請求項2】 前記テンション付与部材が、フランジ部
における周方向に所定の間隔をあけて複数設けられてお
り、それぞれフランジ部の厚み方向に弾性変形可能であ
ることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28513395A JP3216975B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28513395A JP3216975B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | グロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129065A JPH09129065A (ja) | 1997-05-16 |
JP3216975B2 true JP3216975B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=17687538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28513395A Expired - Fee Related JP3216975B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216975B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5082405B2 (ja) * | 2006-11-24 | 2012-11-28 | いすゞ自動車株式会社 | ハーネスグロメット |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP28513395A patent/JP3216975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09129065A (ja) | 1997-05-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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