JP3185289B2 - ダイヤモンドの成膜方法 - Google Patents

ダイヤモンドの成膜方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種機器のコーティン
グ材料、またはヒートシンク、静電チャック等の材料に
用いて好適なダイヤモンドの成膜方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、高い耐磨耗性を有する
ために、例えば磁気ヘッド或いはビデオ用シリンダ等の
各種コーティング材料として注目されており、また熱伝
導性及び絶縁性が良好であることから、半導体のヒート
シンクや或いはウェファの静電チャック等の構成材料と
して用いることが試みられている。
【0003】このようなダイヤモンドを例えばSi基板
上に形成する方法としては、例えば10μm〜40μm
程度の粒径のダイヤモンドパウダーとSi基板とをエタ
ノール溶液中に入れて超音波洗浄器で振動を与えること
により、基板表面に直径700Å、深さ100Å程度の
溝を形成し、その溝をダイヤモンド結晶核中心として、
ダイヤモンドの合成を行っていた。
【0004】しかしながら、この方法では、溝の分布が
一様ではなく、溝のサイズも自由にコントロールできな
いために、ダイヤモンド結晶の核発生密度分布が広くな
るという問題があり、また、この方法では核発生密度は
5×103/cm2 が限界であった。
【0005】このような低い核発生密度でダイヤモンド
が成長した場合、膜厚1μm以下ではダイヤモンド粒子
が点在しているだけで連続膜にならず、膜厚3μmまで
成長させても膜表面には大きな凹凸が存在し、膜厚のば
らつきは3インチφの基板上で±20%と比較的大きか
った。
【0006】また、メタン・水素混合プラズマ中に、表
面が平滑に加工され、負のバイアス電圧を印加したSi
基板をさらすことによって単層膜の上にダイヤモンドを
合成したという報告がある(Y.Yugo et al.Appl.Pyhs.L
ett.58(10),11 March 1991 pp1036-1038)。この方法に
おいては、基板表面における炭素の過飽和度は高くなる
が、質量数の大きなC+ 、CH+ 等のイオンによるエッ
チングと炭素原子の付着が同時に進行するために炭素膜
を形成した後の表面には、直径60nm〜80nm、深
さ5nm〜10nmの溝が形成されており、ダイヤモン
ド結晶の核発生密度は5×1010/cm2が限界であっ
た。
【0007】またこの方法により厚さ3μmのダイヤモ
ンドを成膜した場合、3インチφの基板上で±10%の
膜厚のばらつきがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うなダイヤモンドの成膜方法において、ダイヤモンド結
晶核の発生密度を高め、成膜後の膜厚のばらつきを抑制
して、より均一なダイヤモンド膜を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ダイヤモンドの成
膜方法は、無機耐熱性基体上に、気相化学成長法を用い
てダイヤモンド膜を形成するダイヤモンドの成膜方法に
おいて、その一例の一製造工程図を図1に示すように、
無機耐熱性基体1の表面に、予め水素プラズマの照射に
より多数の微小な凹部2を形成した後ダイヤモンドを成
膜する。
【0010】本発明の他の一によるダイヤモンドの成膜
方法は、上述の成膜方法において、凹部2の開口幅Wを
5〜50nm、深さDを2〜50nmとして、この凹部
2の密度を1×109 〜1×1012/cm2 とする。
【0011】また本発明の他の一によるダイヤモンドの
成膜方法は、上述の成膜方法において、凹部の開口幅を
2〜50nm、深さを1〜50nmとし、この凹部の密
度を1×109 〜1×1013/cm2 として、この凹部
上に、予め厚さを1〜30nmで且つ上記凹部の深さ以
下の厚さとされ、主としてアモルファス及び/又はグラ
ファイトから成る炭素膜を形成した後ダイヤモンドを成
膜する。
【0012】
【作用】上述したように、本発明によるダイヤモンドの
成膜方法においては、ダイヤモンドを成膜する無機耐熱
性基体1上に例えばECR(電子サイクロトロン共鳴)
マイクロ波プラズマCVD装置やマイクロ波CVD装置
等を用いて発生させた水素プラズマを予め照射して凹部
2を形成するものであり、このように水素プラズマを照
射する場合は、その水素ガス圧や基体へのバイアス電圧
を適切に選定することによって、基体1の表面に形成す
る凹部2の直径及び深さを適切に制御することができる
ものである。つまり、前述の従来方法のように、メタン
・水素の混合ガスを用いることなく質量数の小さいH+
イオンによりエッチングを行うため、目的とする深さ及
び開口幅の凹部2を、無機耐熱性基体1の表面に形成す
ることができる。従って、ダイヤモンド結晶の核発生中
心となる微細な凹部2を、比較的大面積の基体上に一様
に形成することができ、これにより、ダイヤモンドをC
VD法等により成膜するときにその膜厚のばらつきを抑
制することができて、均一な膜厚のダイヤモンドを成膜
することができる。
【0013】また本発明の他の一による成膜方法によれ
ば、上述の成膜方法において、特に凹部2の開口幅Wを
5〜50nm、深さDを2〜50nmと選定し、この凹
部2の密度を1×109 〜1×1012/cm2 とするこ
とによって、1×109 〜1×1011/cm2 程度の従
来に比し高い核発生密度でダイヤモンドを生成すること
ができた。
【0014】これは、凹部2の開口幅Wが5nm未満
で、深さDが2nm未満のときはダイヤモンド結晶が成
長して臨界核のサイズになる前に水素プラズマでエッチ
ングされる確率が高く、核発生密度が低くなる。また、
凹部2の開口幅W又は深さDが50nmを越える場合は
エッチングされる確率は低くなるものの、凹部2の密度
が低くなるため核発生密度が5×108 /cm2以下に
なり目的とする核発生密度が得られない。従って、上述
したように凹部2の開口幅W及び深さDを選定すること
によって、高い核発生密度が得られるものと思われる。
【0015】この本発明によりダイヤモンド膜を成膜し
た場合、膜厚300nmで連続膜となり、厚さ3μmの
ときの膜厚のばらつきは、3インチφの基体上で±7%
以内とすることができ、従来に比し均一な膜厚で、しか
も基体との密着力の大きいダイヤモンド膜を得ることが
できた。
【0016】更にまた本発明の他の一による成膜方法に
よれば、上述の成膜方法において、凹部の開口幅を2〜
50nm、深さを1〜50nmとして、この凹部の密度
を1×109 〜1×1013/cm2 とし、更にこの上に
適切な厚さの炭素膜を成膜することによって、更に小さ
い凹部を核発生中心とすることができて、3×109
1×1012/cm2 程度と従来に比し格段に高い核発生
密度でダイヤモンドを生成することできた。
【0017】この場合、凹部の開口幅が2nm未満で、
深さが1nm未満のときは、炭素膜の生成により凹部が
平坦化されてしまい、表面における炭素の過飽和度は高
くなるが核発生密度が5×108 /cm2 以下となって
しまう。また開口幅又は深さが50nmを越えるとき
は、上述の本発明と同様に、エッチングされる確率は低
くなるものの、凹部の密度が低くなるため核発生密度が
5×108 /cm2 以下になり目的とする核発生密度が
得られない。
【0018】また炭素膜の厚さを1nm未満とする場
合、無機耐熱性基体の表面の炭素の過飽和度を高くする
効果が小さく、凹部のサイズ即ち開口幅及び深さにかか
わらず、核発生密度の増加は観察されない。一方炭素膜
の厚さが3nmを越える場合は、予め形成しておいた凹
部が平坦化されるためにダイヤモンドの核発生密度が低
くなり、更にその上に形成したダイヤモンドに不定形炭
素が多く含まれ、結晶の自形面が見られなくなる等、結
晶性の低下を招く。
【0019】このため、上述したように凹部の開口幅及
び深さ、更にこの上に形成する炭素膜の厚さを選定する
ことによって、高い核発生密度が得られるものと思われ
る。
【0020】この本発明によりダイヤモンド膜を成膜し
た場合、厚さ3μmのときの膜厚のばらつきは、3イン
チφの基体上で±5%以内と更に小さくすることがで
き、より均一な膜厚のダイヤモンドを得ることができ
た。
【0021】
【実施例】以下本発明によるダイヤモンドの成膜方法の
各例を、その理解を容易にするために従来方法による比
較例と共に詳細に説明する。
【0022】先ず、図2に示すECRマイクロ波プラズ
マCVD装置を用いて、反応ガスに水素を使用し、水素
ガス圧を0.05Torr、マイクロ波入力を1kW、
無機耐熱性基体のバイアス電圧を−30V、図示しない
がヒーター等の加熱手段により基体を100℃に加熱し
て水素プラズマを照射した。図2において、10は真空
容器、11は反応ガスのガス導入管、12はマグネトロ
ン、13はターボポンプ等の排気手段(図示せず)に接
続される排気口、14はプラズマ反応室、15はヒータ
ー等の加熱手段(図示せず)が設けられた基体1の載置
台、16はバイアス電圧印加用の電源を示し、矢印mは
マイクロ波、矢印hは反応ガス、矢印aは排気ガスの流
れをそれぞれ示す。この場合、無機耐熱性基体1として
抵抗率が0.02ΩcmのSi(100)基体を用い
て、上述の表面処理を5分間行った。この表面処理前の
AFM(Atomic Force Microscopy) 像と、表面処理後の
AFM像との模式図を図3及び図4に示す。これらから
わかるように、図3に示す未処理の基体表面は非常に平
滑であるに対し、図4に示す本発明成膜方法による表面
処理後の基体上面には、開口幅20nm、深さ10nm
程度の凹部が一様に形成されていることがわかる。
【0023】そしてこの無機耐熱性基体1上に、ECR
マイクロ波プラズマCVD法、或いは例えばマイクロ波
CVD法、熱フィラメントCVD法等による種々のCV
D装置によってダイヤモンドの合成を行った。このとき
核発生密度は1×1010〜3×1010/cm2 程度であ
った。
【0024】一方、上述のECRマイクロ波プラズマC
VD装置を用いて、従来方法により無機耐熱性基体に表
面処理を施した場合の基体表面のAFM像の模式図を図
5に示す。この場合、溶液中に10〜30μmの粒径の
ダイヤモンドパウダーとSiより成る基体とを入れて1
0分間超音波振動を加えた後、有機溶剤で20分間超音
波洗浄を行ったものである。図5からわかるように、こ
の場合Si基体上には開口幅50〜100nm、深さ5
〜20nm程度の凹部が形成されており、この方法によ
り形成した凹部は一様ではなく、密度も場所によってま
ばらとなる。この無機耐熱性基体上にECRマイクロ波
プラズマCVD法、マイクロ波プラズマCVD法等によ
りダイヤモンドの合成を行ったところ、ダイヤモンドの
結晶核発生密度は1×108 〜5×108 /cm2 程度
であり、また無機耐熱性基体上の場所により核発生密度
にばらつきが生じる。
【0025】これに対し、前述の本発明成膜方法による
表面処理を行った無機耐熱性基体1に対して、上述のE
CRマイクロ波プラズマCVD装置により、メタン2
%、二酸化炭素4%、水素94%の反応ガスを用いて、
そのガス圧を0.05Torr、基体の温度を650
℃、マイクロ波入力1kW、基体のバイアス電圧を+3
0Vとしてダイヤモンドを膜厚2000Åまで成膜し
た。この場合、図6に示すSEM(走査型電子顕微鏡)
による顕微鏡写真に基づくパターン図からわかるよう
に、ほぼ一様な密度でダイヤモンド結晶核が発生し、連
続膜を構成していることがわかる。そしてこのときのダ
イヤモンド膜のラマンスペクトルを測定した結果、図7
に示すように、1333cm-1のピークpが見られ、不
定形炭素を殆ど含まない良質のダイヤモンド結晶である
ことがわかる。また、ダイヤモンド結晶の(111)結
晶面間隔は2.060Åであるが、上述のダイヤモンド
膜のX線回折測定を行ったところ、この結晶面間隔は
2.059Åとなり、ダイヤモンド結晶であることを確
認できた。
【0026】次に、Si(100)基体とβ−SiC
(100)基体とを用いて、前述のECRマイクロ波プ
ラズマCVD装置により、水素ガス圧、基体のバイアス
電圧及び表面処理時間を変え、平均的なサイズ即ち開口
幅及び深さの異なる凹部を形成した後ダイヤモンド合成
を行い、それぞれの場合の凹部の平均的な開口幅及び深
さと、ダイヤモンド結晶の核発生密度との関係を調べ
た。この結果を図8に示す。図8からわかるように、開
口幅5〜50nm、深さ2〜20nmのサイズの凹部を
設ける場合、Si(100)基体上には実線aで示すよ
うに1×109 〜5×1010/cm2 、β−SiC(1
00)基体上には実線bで示すように1×1010〜1×
1011/cm2 程度の核発生密度と従来に比し高い密度
でダイヤモンド結晶が成長し、より均一な膜厚のダイヤ
モンド膜を得ることができた。
【0027】また、各種無機耐熱性材料より成る基体上
に、水素プラズマ照射によって開口幅20nm、深さ1
0nmの凹部を形成した後、上述の成膜条件即ちECR
マイクロ波プラズマCVD装置により、メタン2%、二
酸化炭素4%、水素94%の反応ガスを用いて、そのガ
ス圧を0.05Torr、基体の温度を650℃、マイ
クロ波入力1kW、基体のバイアス電圧を+30Vとし
てダイヤモンド膜を成膜したときの核発生密度を測定し
た結果を下記の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】この結果からわかるように、本発明成膜方
法による場合は、1×109 /cm 2 程度以上の高いダ
イヤモンド結晶の核発生密度が得られ、これにより均一
な膜厚のダイヤモンド膜を合成することができる。
【0030】次に、本発明の他の一による成膜方法につ
いて測定した結果を示す。この場合、水素プラズマによ
り表面処理を施した無機耐熱性基体上に、ECRマイク
ロ波プラズマCVD法により、メタン50%、水素50
%の反応ガスを用いて反応ガス圧0.05Torr、基
体の温度650℃、マイクロ波入力1kW、基体のバイ
アス電圧を+50Vとして厚さ10nmの炭素膜を被着
した後、メタン2%、二酸化炭素4%、水素94%の反
応ガスを用いて、そのガス圧を0.05Torr、基体
の温度を650℃、マイクロ波入力1kW、基体のバイ
アス電圧を+30Vとしてダイヤモンド膜を成膜した。
この場合基体としてSi(100)とβ−SiC(10
0)を用いて、それぞれ凹部の平均サイズと核発生密度
との関係を測定した。この結果を図9に示す。図9から
わかるように、開口幅3〜50nm、深さ1〜20nm
の凹部を設ける場合、Si(100)基体上には実線c
で示すように3×109 〜1×1011/cm2 、β−S
iC(100)基体上には実線dで示すように3×10
10〜1×1012/cm2 程度と格段に高い核発生密度で
ダイヤモンド結晶核が発生し、これにより更に均一な膜
厚のダイヤモンド膜を得ることができた。
【0031】また、各種無機耐熱性材料より成る基体上
に、水素プラズマ照射によって開口幅20nm、深さ1
0nmの凹部を一様に形成した後上述の成膜条件即ちE
CRマイクロ波プラズマCVD装置により、メタン2
%、二酸化炭素4%、水素94%の反応ガスを用いて、
そのガス圧を0.05Torr、基体の温度を650
℃、マイクロ波入力1kW、基体のバイアス電圧を+3
0Vとして、ダイヤモンド膜を成膜した場合の核発生密
度を測定した結果を下記の表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】この結果からわかるように、本発明成膜方
法による場合は、1×1010/cm 2 程度以上の高いダ
イヤモンド結晶の核発生密度が得られ、これにより均一
な膜厚のダイヤモンド膜を合成することができる。
【0034】尚、上述の各例においては、ECRマイク
ロ波プラズマCVD法によりダイヤモンド膜を成膜した
場合について測定したが、本発明はその他マイクロ波プ
ラズマCVD法、熱フィラメントCVD法等種々のCV
D法により成膜する場合に適用することができる。また
更に、炭素膜の成膜方法としては、上述のECRマイク
ロ波プラズマCVD法の他例えば蒸着法、スパッタリン
グ法等の種々の成膜方法を用いることができる。
【0035】また、無機耐熱性基体の材料としては、上
述したSi、SiC、Mo、W、WC、Cu、Ni、F
e、Al、Ta、Pt、SiO2 、SiNの他、各種材
料を用いることができる。
【0036】
【発明の効果】上述したように、本発明ダイヤモンドの
成膜方法によれば、水素プラズマ照射を行うことによっ
て従来に比し小なる開口幅及び深さの凹部を形成するこ
とができ、これにより高い核発生密度をもってダイヤモ
ンド結晶核を発生させることができて、より均一な膜厚
のダイヤモンド膜を成膜することができる。
【0037】特に凹部の開口幅及び深さを、水素プラズ
マ照射条件を適切に制御して所要のサイズとすることに
よって、より確実に核発生密度を高め、ダイヤモンド膜
厚の均一性を向上することができる。
【0038】更に、基体上に凹部を形成した後炭素膜を
設けることによって、更にダイヤモンド結晶核の核発生
密度を高めることができて、格段に均一な膜厚のダイヤ
モンド膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダイヤモンド成膜方法の一例の一製造工
程図である。
【図2】ECRマイクロ波プラズマCVD装置の一例の
構成図である。
【図3】Si(100)基体の表面のAFM像を示す模
式図である。
【図4】本発明ダイヤモンドの成膜方法による表面処理
後のSi(100)基体の表面のAFM像を示す模式図
である。
【図5】従来のダイヤモンド成膜方法による表面処理後
のSi(100)基体の表面のAFM像を示す模式図で
ある。
【図6】本発明ダイヤモンドの成膜方法によるダイヤモ
ンド膜の顕微鏡写真に基づくパターン図である。
【図7】本発明ダイヤモンドの成膜方法によるダイヤモ
ンド膜のラマンスペクトルを示す図である。
【図8】凹部の開口幅及び深さと核発生密度との関係を
示す図である。
【図9】凹部の開口幅及び深さと核発生密度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 無機耐熱性基体 2 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿蘇 興一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−263791(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 C23C 16/00 - 16/56 C30B 29/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機耐熱性基体上に、気相化学成長法を
    用いてダイヤモンド膜を形成するダイヤモンドの成膜方
    法において、 上記無機耐熱性基体の表面に、予め水素プラズマの照射
    により多数の微小な凹部を形成した後ダイヤモンドを成
    膜することを特徴とするダイヤモンドの成膜方法。
  2. 【請求項2】 上記特許請求項1に記載のダイヤモンド
    の成膜方法において、 上記凹部の開口幅を5〜50nm、深さを2〜50nm
    とし、 上記凹部の密度を1×109 〜1×1012/cm2 とす
    ることを特徴とするダイヤモンドの成膜方法。
  3. 【請求項3】 上記特許請求項1に記載のダイヤモンド
    の成膜方法において、 上記凹部の開口幅を2〜50nm、深さを1〜50nm
    とし、 上記凹部の密度を1×109 〜1×1013/cm2 とし
    て、 上記凹部上に、予め厚さ1〜30nmで且つ上記凹部の
    深さ以下の厚さとされ、主としてアモルファス及び/又
    はグラファイトから成る炭素膜を形成した後ダイヤモン
    ドを成膜することを特徴とするダイヤモンドの成膜方
    法。
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