JP3185218B2 - 感光性樹脂版の現像方法および現像装置 - Google Patents

感光性樹脂版の現像方法および現像装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感光性樹脂版の現像方法および現像装置に関
し、特にゴム弾性を有し、水系現像が可能で、かつ耐イ
ンキ性の優れたフレキソ印刷用として有用な感光性樹脂
版の現像方法および現像装置に関する。
さらに詳しくは、感光性樹脂版の洗出し工程の際、装
置内の洗出し液中に分散した感光性樹脂の凝集を極力お
さえると同時に析出したスカム(分散樹脂などの凝集固
形物)を全て捕捉する様に工夫された現像方法および現
像装置に関するものである。
(従来の技術) 感光性樹脂を用いた印刷版は従来の印刷版に比較し、
操作性、生産性、価格、及びその印刷特性等が優れてお
り、近来各種印刷分野で急速に普及している。
感光性樹脂版を現像する装置としては、圧搾空気な
どを用いて未露光部分を吹き飛ばしてレリーフを形成す
る装置、洗出し液を版面に一定圧力でスプレーし、レ
リーフを形成する装置、平面上あるいは、円筒上固定
された版面をブラシ等で洗出し液中にこすり出す装置等
が考案され、実用化されている。
(発明が解決しようとする課題) 前記の用な現像装置において感光性樹脂を現像する
洗出し液として、水(水道水)または、界面活性剤等添
加水を用いた場合、たとえば界面活性剤で洗出された樹
脂分の分散性向上、凝集性低下等を所望しても、洗出し
の際に析出する洗出し液中のスカムは、洗出し量が増加
し、洗出し液中に分散した感光性樹脂が高濃度に達した
場合には防ぎようがなかった。
従ってそのまま放置すると、現像機内面、ブラシ等装
置本体に付着する上に、現像終了後の印刷版に付着する
ことがあり、大きな問題となっている。
(課題を解決するための手段) 本発明はかかる現状を改善する目的で、感光性樹脂版
の現像方法および装置を鋭意検討した結果、以下の様な
改良された現像方法および現像装置を開発した。すなわ
ち本発明は感光性樹脂版を露光後、洗出し液中に浸漬し
ながら、未露光部をこすり出して現像する方法におい
て、前記洗出し液を強制的に流動させることによって、
こすり出した未露光部の凝集析出を防止することを特徴
とする感光性樹脂版の現像方法および感光性樹脂版の現
像装置における洗出し液槽外に、フィルターを有する循
環装置が設けられていることを特徴とする感光性樹脂版
の現像装置であり、さらに、本発明者らは、感光性樹脂
の洗出し液に対する溶解度に着目し、樹脂版を洗い出し
た後の洗出し液中に分散した固形物を除去した濾液を再
使用することによって、前記問題点を解決することがで
きた。すなわち感光性樹脂版を露光後、洗出し液中に浸
漬しながら未露光部を膨潤させた後、こすり出して現像
する方法において、該現像工程中、前記洗出し液を強制
的に流動させることによって、こすり出した未露光部の
凝集析出を防止し、一方、現像工程中又は現像工程後に
噴き出した洗出し液中の固形物を除去した後、得られた
濾液を、現像のための洗出し液として再使用することを
特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂版の現像方法およ
び洗出し槽、フィルターを有する循環装置、樹脂濾過槽
を含んでなる現像装置であって、前記循環装置は前記洗
出し槽内の洗出し液を強制流動させるものであり、前記
樹脂濾過槽は該洗出し槽の洗出し液中の固形物を除去し
て該洗出し槽に提供するようになしたことを特徴とする
フレキソ印刷用感光性樹脂版の現像装置である。
これらの現像方法及び現像装置は、循環装置、樹脂濾
過槽が洗出し槽に設置されており、かつ、洗出し〜リン
ス〜水切り〜乾燥〜後露光の各工程が連続化された自動
現像機においても十分に機能を発揮する。
前記循環装置は前記洗出し槽内の洗出し液を強制流動
させるものであり、前記樹脂濾過槽は洗出し液中の固形
物を除去して該洗出し槽に再び供給するようになしたも
のであり、また該現像方法及び現像装置が、連続化され
た自動現像機の洗出し部に用いられていることを特徴と
する感光性樹脂版の現像装置である。
本発明において用いられる感光性樹脂版として例え
ば、水系、アルカリ水溶液系あるいはアルコール系洗出
し液に膨潤するポリアミドを必須分とするポリアミド系
感光性樹脂、ポリビニルアルコールを必須成分とするポ
リビニルアルコール系感光性樹脂、低分子不飽和基含有
ポリエステルを必須成分とするポリエステル系感光性樹
脂、アクリル系低分子量ポリマーを必須成分とするアク
リル系感光性樹脂、及びポリウレタンを必須成分とする
ポリウレタン系感光性樹脂等が挙げられる。
これら感光性樹脂には光重合性不飽和単量体、光増感
剤その他が添加されることによって光硬化性を付与して
いる。
また最近感光性フレキソ版として、毒性安全性の面か
ら水系洗出し液に現像可能なものが提案されている。こ
のうち、共役ジエン系炭化水素とα、β−エチレン性不
飽和カルボン酸またはその塩を必須成分とし、これにモ
ノオレフィン系不飽和化合物とを含む共重合体を含有す
るもの、共役ジエン系炭化水素重合体、又は共役ジエン
系炭化水素とモノオレフィン系不飽和化合物との共重合
体と親水性高分子化合物、非気体状エチレン性不飽和化
合物を含有する感光性エラストマー組成物、α、β−エ
チレン性不飽和基を含有する疎水性オリゴマー、エラス
トマー、水膨潤性物質を含有するもの等が挙げられる。
これらいずれも光重合性不飽和単量体、光増感剤、その
他が添加されており、光硬化性を付与している。
以上のようにし本発明において用いられる感光性樹脂
は種々挙げられるが、特に疎水性ポリマーと親水性ポリ
を含有し粘着性が強く、静止している洗出し液中では凝
集しやすい樹脂に有効である。
具体的には疎水性ポリマーとして塩素化ポリエチレン
のような塩素含有率が50〜10重量%で、かつガラス転移
温度(以下Tgという)が5℃以下のポリマー、および親
水性ポリマーとしてアミド結合、ウレタン結合、ブタジ
エン鎖およびカルボン酸またはその塩を有し、少なくと
も一方の末端がエチレン性不飽和結合を有しているポリ
マーを含有した感光性樹脂が特に有効である。
本発明において感光性樹脂版を硬化させる際に使用さ
れる紫外線は150〜500nmの波長、特に30〜400nmの波長
領域のものが有効であり、使用される光源としては低圧
水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、紫外線けい光
灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、ジルコニウムラ
ンプが望ましい。
次に本発明において感光性樹脂版は上記光源下で透明
画像を有するネガフィルムを当てて紫外線を照射し画像
露光させた後、露光されない非画像部を洗出し液を用い
て除去することによって、レリーフ画像が得られ、一方
溶解除去された未硬化の感光性樹脂は乳濁液あるいは懸
濁状溶液となって洗出し槽中に残る。
前記洗出し液としては、生活用水一般を含むPH5.0〜
9.0の水が最適であり、該水を主成分として、水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ性化合物、界面
活性剤、水溶性有機溶剤等を含有してもよく、感光性樹
脂の水への分散を促進し、かつ分散状態を維持するため
特に界面活性剤の配合が好ましい。なお上記界面活性剤
としては、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、アル
キルベンゼンスルホン酸ソーダ等が最適であり、他に、
カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸
エステル塩等を含有したアニオン系界面活性剤、ポリエ
チレングリコール鎖含有体、多価アルコール誘導体、ソ
ルビタン誘導体などのノニオン系界面活性剤、第1〜3
級アミン塩、第4級アンモニウム塩等を含有したカチオ
ン系界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型親水基を含有
した両性界面活性剤が使用できる。
なお洗出し液は25℃〜50℃、特に35℃〜45℃で用いら
れるのが好ましい。
本発明方法は洗出し液を強制的に流動させることで洗
出し液中に分散した感光性樹脂の凝集を極力おさえるこ
とも特徴としているが、その流動速度としては10cm/秒
以上、好ましくは50cm/秒以上、さらには100cm/秒以上
であり、速ければ速い程良いが、ポンプの容量などとの
関係で約300cm/秒以下が好ましい。また強制的に流動さ
せる方法として本体洗出し槽の給排水口を通し外部循
環ポンプによって洗出し液を循環攪拌する方法、または
該方法に加えて、本体洗出し槽の肩面又は側面上循環
水流発生用ファンを設置し洗出し液を攪拌する方法。
本体洗出し槽の洗出し液中に水没している洗出用ブラシ
板に攪拌機能を付け、ブラシ板が作動している間絶えず
洗出し液を攪拌する方法。本体洗出し槽中の洗出し液
中に水没している洗出用ブラシ板のブラシ間から洗出し
液が外部循環ポンプによって噴出攪拌する方法。
等が挙げられる。
次に本発明方法および装置を図面を用いて具体的に説
明する。
第1〜4図は本発明現像装置の一実施態様例である。
第1図は平面型現像装置で、感光性樹脂版の版固定台1
が平板型になっており、それと接触するようにブラシ台
2が設置されている。第2図はロータリー型現像装置
で、ロータリー型の版固定台3と、該台3に沿ってブラ
シ台4が設置されている。第1、2図において、前記版
固定台1、3とブラシ台2、4の他に洗出し槽5又は14
側面に供給口6又は15、排出口7又は16を各々1ヶ所持
ち、供給口6又は15の位置は槽中央線最下部、排水口7
又は16は槽中央線上洗出し液面より約3cm下に位置して
いる。
排出口7又は16は配管によって循環ポンプ8又は17に
接続しており、そこから配管によってメインルート、バ
イパスルートに分配されている。
バイパスルートにはカートリッジフィルター9又は18
が備え付けられており流量をバルブで意図的に調節し
て、通過しようとするスカムは全て捕捉できる機構にな
っている。カートリッジフィルター9又は18の入出には
圧力計10又は19が設置されておりフィルターエレメント
の目詰まりによる圧力上昇が常時観測可能になってい
る。流量計11又は20は、循環ポンプの全流量及びカート
リッジフィルター設置バイパスルートの流量両方が観測
可能な位置に備え付けられている。
循環溶出液の流路は3方コック12又は21及び2方コッ
ク13又は22によってコントロールされている。
本発明の装置によって洗出し液内の析出スカムは以下
の用に捕捉される。
循環ポンプによって極力凝集が抑制されたスカム含有
洗出し液は排水口7又は16から循環ポンプ8又は17を通
過し、メインルート又はカートリッジフィルター9又は
18設置のバイパスルートに分流される。バイパスルート
は予め、2方コックで所望の流量になる様に調節してあ
り、カートリッジフィルター9又は18を通過する際、洗
出し液中のスカムはほとんど捕捉される仕組みになって
いる。
バイパスルートとメインルートに分流された溶出液
は、再び合流し循環ポンプ総排水量に戻り、供給口6又
は15を通って洗出し槽5又は14に戻る機構になってい
る。
ここでカートリッジフィルターに用いるエレメントの
種類としては、ワインドカートリッジ構造がスカムの補
足性、操作性、耐久性等の面で最も好ましい。また循環
ポンプは一定排水量のポンプでも良いが好ましくは可変
量ポンプ、あるいはインバーター制御ポンプによって循
環量をコントロールする方が版洗出量及びスカムの発生
状況に応じた濾過捕捉が可能である。
第3図は本発明装置の一実施態様例の概略断面図であ
り、洗出し槽23、循環濾過装置24、樹脂濾過装置25、洗
出し液貯留槽26より構成され、洗出し液の流れは矢印で
示される。
第3図において、洗出し液中ロータリー型の版固定台
27に取り付けられた露光後の感光性樹脂版28がブラシ29
によってこすられ、未露光部の樹脂が洗出し液中に分散
される。
第4図は洗出し〜リンス〜水切り、〜乾燥〜後露光の
工程が連続化され、かつ、洗出し部、循環装置、樹脂濾
過槽が一体化された自動現像機の概略断面図である。
第4図において、搬送台35に取り付けた露光後の感光
性樹脂版は自動的に洗出し槽37に搬送され、ブラシ36に
よってこすられ、未露光部の樹脂が洗出し液中に分散さ
れる。該現像工程中、洗出し液は、循環ポンプ30又は38
によりカートリッジフィルター33又は39へ送り込まれ現
像時発生するスカムが除去される。その後洗出し液が再
び洗出し槽23又は37へ供給されることにより、洗出し槽
中の洗出し液が流動する。一方、現像工程中又は工程後
に、洗出し槽底部より抜き出された洗出し液は、樹脂濾
過装置25内にある凝集沈澱槽32又は40へ移送され静置す
ることにより洗出し液中の分散樹脂を凝集沈澱させる。
沈澱した樹脂は濾材33又は41により濾過され、濾液は濾
液貯留槽34又は42に溜まる。濾液は、そのままか、又は
新しい洗出し液を加えて現像前、洗出し槽へ直接、又は
洗出し液貯留槽26を経由して移送され再使用される。
また第4図の連続化された自動現像機においては、洗
出し槽36で洗出されたレリーフは洗出し液リンス43、水
リンス44、水切り45各工程の後、乾燥46、後露光47の各
工程を所望の時間経た後、印刷版として出来上がる。
本発明において前記樹脂濾過装置内で、洗出し液を静
置し、樹脂を凝集沈澱するのに必要な時間は30以上あれ
ば十分であるが、凝集した樹脂の、凝集率、濾過率、作
業性、現像液交換サイクル等の点で6時間以上静置する
ことが好ましい。また濾材は、前記樹脂を濾過出来るも
のであれば特に限定されないが、ろ紙、綿等の天然繊維
又は合成繊維でつくられたシート状組織体、汎用カート
リッジフィルター、家庭用水切り材、金網等を挙げるこ
とが出来る。
(作 用) 本発明方法を採用することにより、洗出し液が絶えず
循環され、それによって発生する水流分散力(拡散力)
が未露光部の凝集析出を極力押え、さらに好ましくは界
面活性剤を配合することにより、その分散力に相乗効果
を発揮し、スカムの凝集析出が著しく低減される。
また一方、現象工程中又は工程後には、感光性樹脂の
凝集析出しやすい性質を利用し、洗出し液を洗出し槽よ
り噴き出し、静置するだけで固形物が沈澱し除去するこ
とができ、それによってその濾液を再び現像液として使
用することができる。
(実施例) 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
なお本発明で用いたカートリッジフィルターのエレメ
ントは、ADVANTEC社TCW−75or100PPSを用い、樹脂濾過
装置における濾材は、ダスポン(株)白元製を使用し
た。
実施例1〜4 ヘキサメチレンジイソシアネート21.8部、ジメチロー
ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリコール
(PG−100日本ポリウレタン工業(株)製)7.6部、およ
びジラウリル酸ジ−n−ブチルスズ1.0部をテトラヒド
ロフラン300部に溶解した溶液を攪拌機の付いた1フ
ラスコに入れ、攪拌を続けながらフラスコを65℃に加熱
し3時間反応を続けた、別の容器で、末端アミノ基含有
アクリロニトリル・ブタジエンオリゴマー(HycarATBNB
NX1300×16 宇部興産(株)製)55.3部をメチルエチル
ケトン100部に溶解して調整した溶液を上記の1フラ
スコ内に室温下で攪拌しながら添加した。得られたポリ
マー溶液を減圧乾燥してテトラヒドロフラン、メチルエ
チルケトンを除去し、数平均分子量が21,000のポリマー
を得た。次に該ポリマー100部をメチルエチルケトン100
部に溶解した溶液に、水酸リチウム4.8部をメチルアル
コール100部に溶解した溶液を室温下で攪拌しながら添
加し、さらに30分間攪拌することによって親水性ポリマ
ー〔I〕を得た。
上記親水性ポリマー〔I〕10部、疎水性ポリマーとし
て、塩素化ポリエチレン(H−135大阪曹達(株)製)4
5部、スチレン・ブタジエンゴム(SBR 1507 日本合成
ゴム(株)製)15部、ブタジエンオリゴアクリレート
(PB−A 共栄社油脂(株))28.5部、ベンジルジメチ
ルケタノール(イルガキュア651、チバガイギー(株)
製)1部およびハイドロキノンモノメチルエーテル0.5
部をトルエン40部、水10部に溶解、分散、混練、脱泡後
成形し、感光性樹脂版を作成した。
得られた水現像可能な感光性樹脂版を画像露光後、第
1及び2図に示す現像装置を用い、洗出し液として界面
活性材はアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム(ペ
レックスNB−L (株)花王製)4重量%含有水50〜70
中に感光性樹脂版を浸漬しながら未露光部をこすり出
し循環濾過しながら現像を行った。その結果、3〜5kg
の未露光樹脂分が洗出液中に溶出したが、循環ポンプで
液を絶えず攪拌しているので付着するスカム量は全く無
く、画像に忠実な印刷版が欠点汚れなく得られた。
比較例1、2 実施例1においてカートリッジフィルターを使用せ
ず、さらに循環ポンプを使用しない以外は全て実施例1
と同様にして感光性樹脂版の現像を行った。
その結果、画像の欠点となるスカムが多量に付着した
ため、印刷版としては全く使用不可能であった。
なお、表1にそれぞれの樹脂溶出量、循環量、及び版
へのスカム付着量を示す。
実施例5、6 第3図に示す現像装置を用い、洗出し液として実施例
1〜4と同じ界面活性剤含有水70中に前記感光性樹脂
版を浸漬し、循環ポンプの排水量を80/分または40
/分に調節循環しながら、それぞれ現像を行なった結
果、約5kgの未露光部の樹脂が洗出し液中に分散してい
た。
前記洗出し液を樹脂濾過装置に移送し、8時間静置
し、凝集沈澱した樹脂を濾過した。濾液を洗出し液貯留
槽に保管し、樹脂が凝集沈澱していないことを確認し
た。次に濾液を現像機に移送し、前記と同様に感光性樹
脂版を現像した結果、一回目と同様の現像速度で現像さ
れた。またその後同様の操作を20回続けたが、現像速度
は変わらなかった。
なお表2にそれぞれの現像速度および版付着スカム量
を示す。
実施例7、8 実施例5、6においてそれぞれ塩素化ポリエチレンの
かわりにエピクロルヒドリンゴム(エピクロマーH ダ
イソー(株)製)を用いた以外全て実施例1、2と同様
にして現像したところ、表1に示す通りいずれも実施例
5、6と同様に現像速度の低下、レリーフへの分散樹脂
の付着(スカム発生)は認められなかった。
実施例9、10 実施例5、6において塩素化ポリエチレンのかわりに
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(ク
レイトン1101シェル石油化学社製)を用いた以外全て実
施例5、6と同様にして現像したところ表2に示す通り
いずれも実施例5、6と同様に現像速度の低下、レリー
フへの分散樹脂の付着(スカム発生)は認められなかっ
た。
実施例11 第4図に示す連続化された自動現像機を用い、洗出し
液として実施例1〜10と同じ界面活性剤含有水70中に
前記感光性樹脂版を浸漬し、循環ポンプの排水量を70〜
80/分に調節循環しながら現像を行ない、1日約5kg
の未露光部の樹脂が洗出し液中に分散した洗出し終了後
の液は、実施例5、6と同様な処法で濾過再生し、繰り
返し使用した。洗出し後のレリーフは全て洗出し後の工
程、即ちリンス〜水切り〜乾燥〜後露光の各処理を行な
って刷版を得た。
その結果、20日間連続して製版し刷版を制作したが、
現像速度は一定であり、かつ刷版にスカムの付着は全く
なかった。
(発明の効果) 以上、かかる構成からなる本発明方法および装置を採
用することによって、現像時の分散樹脂の凝集、析出が
極力低減され、現像液中に分散した樹脂は除去されるた
め、印刷版及び装置への分散樹脂の付着による欠点、汚
れの危惧がほとんど無くなった。また洗出し液を再使用
できるため作業性、コストの点で大幅な構造が可能であ
るうえに、無公害で環境保全に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
第1〜第4図は本発明現像装置の一実施態様例であり、
第1図は平板型現像装置、第2図はロータリー型現像装
置各々の斜視図であり、第3図は洗出し槽、循環装置、
樹脂濾過槽の概略断面図である。 また第4図は、連続化された自動現像機の概略断面図で
ある。 第1〜4図中 1、3、27:版固定台 2、4、29、36:ブラシ台 5、14、23、37:洗出し槽 6、15:供給口 7、16:排出口 8、17、30、38:循環ポンプ 9、18、31、39:カートリッジフィルター 35:版連続搬送台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南平 勝 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋 紡績株式会社総合研究所内 審査官 前田 佳与子 (56)参考文献 特開 昭63−281429(JP,A) 特開 昭63−292629(JP,A) 特開 平1−257847(JP,A) 特開 昭60−247642(JP,A) 特開 平3−107853(JP,A) 特開 昭57−200041(JP,A) 特開 昭58−65433(JP,A) 特開 昭58−30753(JP,A) 実開 平1−111245(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/30 501 G03F 7/00 502

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性樹脂版を露光後、洗出し液中に浸漬
    しながら、未露光部を膨潤させた後、こすり出して現像
    する方法において、前記洗出し液を強制的に流動させる
    ことによって、こすり出した未露光部の凝集析出を防止
    することを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂版の現
    像方法。
  2. 【請求項2】感光性樹脂版を露光後、洗出し液中に浸漬
    しながら、未露光部を膨潤させた後、こすり出して現像
    する方法において、該現像工程中、前記洗出し液を強制
    的に流動させることによって、こすり出した未露光部の
    凝集析出を防止し、一方、現像工程中又は現像工程後に
    抜き出した洗出し液中の固形物を除去した後、得られた
    濾液を、現像のための洗出し液として再使用すること特
    徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂版の現像方法。
  3. 【請求項3】削除
  4. 【請求項4】洗出し槽、フィルターを有する循環装置、
    樹脂濾過槽を含んでなる現像装置であって、前記循環装
    置は前記洗出し槽内の洗出し液を強制流動させるもので
    あり、前記樹脂濾過槽は該洗出し槽の洗出し液中の固形
    物を除去して該洗出し槽に提供するようになしたことを
    特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂版の現像装置。
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