JP3184864B2 - たばこ副流煙臭気を改善する香料を担持するたばこ巻紙、およびシガレット - Google Patents

たばこ副流煙臭気を改善する香料を担持するたばこ巻紙、およびシガレット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ副流煙臭気
を改善する香料を担持するたばこ巻紙およびシガレット
に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット等のたばこ製品には、たばこ
煙の味と香りを改善するために、多くの香料が添加され
ている。最近では、喫煙時に周囲に放出される副流煙の
臭気を改善するために、不快な臭いをマスクする香料を
たばこ巻紙に添加することが提案されている。しかし、
たばこ巻紙に添加する香料等たばこ製品に用いられる香
料は、そのほとんどが常温で揮発性が高く、蒸発または
昇華によって香料が揮散するので、たばこ製品の製造工
程において当該香料から発生する香気が、たばこ製造場
所へ混入するために、たばこ製品の香喫味等の物性に影
響を及ぼしたり、あるいは貯蔵中におけるたばこ製品の
品質の経時劣化の原因となる。特に、巻紙に添加された
香料は、たばこ刻みやたばこ製品包装材料へ移行するこ
とになり、たばこの香喫味に影響を与え得る。
【0003】そこで、非喫煙時の香料の揮発を抑制し、
たばこ製品の製造および貯蔵条件下では安定で、不揮発
性であり、喫煙条件下では熱分解、脱着により香気を放
散するように修飾された香料あるいは香味料放出剤が提
案されている。例えば、特表平2−501075号公報
または米国特許第4,804,002号明細書には、芳
香剤を配糖体化した香料が開示されている。また、特開
平5−146285号公報または米国特許第5,14
4,964号明細書および特表平7−504080号公
報または米国特許第5,479,949号明細書には、
シクロデキストリンにより香味料を包接する技術が開示
されている。
【0004】しかし、上記従来の技術では、非喫煙時に
おける芳香剤、香味料香料の揮発を抑制するために付加
される配糖体の炭水化物グリコシドやシクロデキストリ
ンが喫煙時に熱分解生成物を生成し、これがたばこ煙中
に混入してたばこ香喫味を阻害するおそれがあり、ま
た、製造コストが嵩む等の問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、比
較的簡単な構成でありながら、非喫煙条件下では香気を
放散せず、喫煙時には副流煙の不快な臭いをマスクし、
副流煙臭気を改善し得る副流煙臭気改善剤を担持するた
ばこ巻紙、およびシガレットを提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、たばこ巻紙に担持させるたばこ副流
煙臭気改善剤について鋭意研究した結果、意外なこと
に、ある種のラクトンが、喫煙時には、少量でも十分な
香気を放出し、しかも非喫煙時には、遊離状態であって
も香気を実質的に放出せず、安定にたばこ巻紙に担持さ
れた状態を維持することを見い出した。
【0007】すなわち、本発明は、上記知見(第1の知
見)に基づき、特定の遊離状態のラクトンを包含するた
ばこ副流煙臭気改善剤を担持することを特徴とするたば
こ巻紙を提供する。
【0008】本発明において、遊離状態のラクトンは、
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタ
ラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ
−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、ソータロン、
アブヘキソン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクト
ン、δ−デカラクトン、δ−ウンデカラクトン、ω−ペ
ンタデカラクトン、およびそれらの混合物からなる群の
中から選ばれる。
【0009】本発明において、ラクトンは、水系溶媒中
の溶液としてたばこ巻紙に適用され、乾燥された形態に
あり得る。
【0010】また、本発明は、上記第1の知見に基づ
き、たばこ巻紙により巻かれたシガレットであって、巻
紙が、上記遊離状態のラクトンを包含する副流煙臭気改
善剤を担持することを特徴とするシガレットを提供す
る。
【0011】この場合、巻紙が水系接着剤により接着さ
れ、ラクトンがこの接着剤に含まれることによって巻紙
に担持されるようにすることができる。
【0012】ところで、本発明者らは、ラクトンについ
てさらに研究したところ、ラクトンの水系溶液に塩基を
加えてラクトンを開環させて得られるヒドロキシ酸の塩
は、それ自体では香気がなく無臭であり、巻紙の燃焼
(たばこ喫煙)時には、閉環してラクトンを生成し、遊
離ラクトンの場合と同じ香気を放散することを第2の知
見として見い出した。
【0013】すなわち、本発明は、上記第2の知見に基
づき、ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩を包含する
たばこ副流煙臭気改善剤を担持することを特徴とするた
ばこ巻紙を提供する。
【0014】本発明において、ヒドロキシ酸の塩は、ア
ルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であることが好
ましい。
【0015】また、ヒドロキシ酸の塩は、5以上の環員
数を有するラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩である
ことが好ましく、そのような好ましいヒドロキシ酸の塩
は、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘ
プタラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−オクタラクト
ン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデ
カラクトン、ソータロン、アブヘキソン、δ−オクタラ
クトン、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−ウ
ンデカラクトン、ω−ペンタデカラクトン、およびそれ
らの混合物からなる群の中から選ばれるラクトンに対応
するヒドロキシ酸の塩である。さらに、ヒドロキシ酸の
塩は、γ−ラクトンまたはδ−ラクトンに対応するヒド
ロキシ酸の塩であることが特に好ましい。
【0016】本発明において、ヒドロキシ酸の塩は、水
系溶媒中の溶液としてたばこ巻紙に適用され、乾燥され
た形態にあり得る。
【0017】さらに、本発明は、上記第2の知見に基づ
き、たばこ巻紙により巻かれたシガレットであって、巻
紙が、ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩を包含する
たばこ副流煙臭気改善剤を担持することを特徴とするシ
ガレットを提供する。
【0018】この場合も、巻紙が水系接着剤により接着
され、ヒドロキシ酸の塩がこの接着剤に含まれることに
よって巻紙に担持されるようにすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明において使用されるラクト
ンは、わずかながら水に溶け、また強い香気を放つ香料
である。ラクトンは、その水溶液を巻紙に適用し、乾燥
した程度の担持量でも、喫煙時には十分に強い香気を放
散し、しかもその香気は非喫煙時には、ほとんど放出さ
れない、すなわち実質的に無臭であることがわかった。
【0020】本発明において、遊離状態のラクトンは、
既述のように、γ−ブチロラクトン(香質:ほのかな甘
い芳香)、γ−バレロラクトン(香質:穏やかに甘い干
し草・たばこ様香草香)、γ−ヘプタラクトン(香質:
ココナッツ様果実香、わずかにキャラメル香)、γ−ヘ
キサラクトン(香質:強い香草の甘いたばこ様香)、γ
−ノナラクトン(香質:ココナッツ様果実香)、γ−デ
カラクトン(香質:桃様果実香)、γ−ウンデカラクト
ン(香質:桃様果実香)、ソータロン(4,5−ジメチ
ル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン)(香質:
カレー様スパイス香)、アブヘキソン(4−メチル−5
−エチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン)、
δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン(香質:ココナ
ッツ様果実香)、δ−デカラクトン(香質:ココナッツ
様果実香)、δ−ウンデカラクトン(香質:桃様果実
香)、ω−ペンタデカラクトン(香質:甘い麝香様
香)、およびそれらの混合物からなる群の中から選ばれ
る。
【0021】本発明の副流煙臭気改善剤は、上記ラクト
ンを遊離状態で含むものである。ここで、遊離状態と
は、ラクトン分子がたばこ巻紙中にそのままの状態で、
またはたばこ巻紙中のセルロース成分や炭酸カルシウム
等のたばこ巻紙構成成分との間で物理的吸着あるいは化
学的作用によって保持された状態で存在することを意味
する。従って、本発明におけるラクトンは、予め他の成
分と化学的に結合した状態(例えば、配糖体を形成した
状態)や予め他の成分と物理的に結合した状態(例え
ば、包接体を形成した状態)でたばこ巻紙に添加される
ものとは異なる。本発明の副流煙臭気改善剤は、上記ラ
クトンからなることが好ましい。
【0022】さて、本発明のラクトンを包含する副流煙
臭気改善剤は、水系溶媒の溶液として巻紙に適用し、乾
燥することによって、都合よく、たばこ巻紙に担持させ
ることができる。水系溶媒としては、水、または水を含
む有機溶媒(特に、エタノール)を使用することができ
るが、水が特に好ましい。
【0023】その場合、ラクトンを上記水系溶媒に溶か
してラクトン溶液を調製した後、そのラクトン溶液をた
ばこ巻紙に適用する。ラクトン溶液をたばこ巻紙に適用
する手法としては、ラクトン溶液中にたばこ巻紙を浸漬
する方法、ロールコーター、グラビア印刷機等を用いて
塗布する方法等を採用することができる。あるいは、た
ばこ巻紙の製紙工程におけるサイズプレス部においてラ
クトン溶液をたばこ巻紙に適用することもできる。これ
らの場合、ラクトン溶液は、たばこ巻紙全体に適用して
もよいし、たばこ巻紙に部分的に適用してもよい。さら
には、たばこ巻紙の抄紙に際して、完全紙料中にラクト
ンを添加し、その完全紙料を抄紙して遊離状態のラクト
ンを担持したたばこ巻紙を製造することもできる。
【0024】本発明において、たばこ巻紙としては、通
常のたばこ巻紙、たばこ粉末含有巻紙、低副流煙巻紙等
シガレット用たばこ巻紙のいずれをも使用することがで
きる。特に、低副流煙巻紙は、副流煙の発生量が少ない
反面、その臭気が好ましくないため、本発明による改善
効果が顕著である。特に好ましくは、低副流煙巻紙は通
気度25コレスタ単位以下であり、坪量が15〜80g
/m2 の範囲にあり、かつ副流煙低減効果を示す化合物
を含有するたばこ巻紙である。なお、副流煙低減効果を
示す化合物は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
酸化物または水酸化物、有機酸または無機酸のアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の塩から選択される化合
物、あるいは巻紙1平方メートル当たりその外周表面積
が80平方メートル以上となるように添加された炭酸カ
ルシウムである。
【0025】本発明において、ラクトンの担持量は、た
ばこ巻紙1平方メートル当り、0.1〜1000mgで
あることが好ましく、0.5〜100mgであることが
より好ましい。
【0026】このようにたばこ巻紙に担持されたラクト
ン香料は、常温であれば極めて安定にたばこ巻紙に保持
され、実質的に香気を放散することがなく、貯蔵中に移
行することもない。しかも、巻紙に担持されたラクトン
は、喫煙条時には、燃焼に伴い香気を選択的にたばこ副
流煙に放出し、副流煙の不快な臭いをマスクし、副流煙
臭気を効果的に改善する。
【0027】次に、本発明においては、上記遊離状態の
ラクトンの代わりに、上記ラクトン溶液のようなラクト
ン溶液に塩基を添加することによってラクトンが開環し
て生成するヒドロキシ酸の塩(ヒドロキシ酸塩)を巻紙
に担持させることができる。このようなヒドロキシ酸塩
を担持するたばこ巻紙は、ヒドロキシ酸塩が低揮発性で
あって無臭であることから、シガレット製造中あるいは
シガレットの貯蔵中での香気移行の問題が、遊離ラクト
ンを用いた場合よりも一層低減される。たばこ巻紙に担
持されたラクトンに対応するヒドロキシ酸塩は、喫煙
(たばこ巻紙の燃焼)時には、閉環してラクトンを生成
し、遊離ラクトンを用いた場合と同様、十分な香気を放
出するので、たばこ副流煙の不快な臭いをマスクし、副
流煙臭気を効果的に改善する。なお、ラクトンとこれに
対応するヒドロキシ酸塩の生成は、平衡反応に基づく。
【0028】ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩は、
好適な塩基とともにラクトンを溶解して含有する水系溶
液を遊離ラクトンの場合と全く同様にしてたばこ巻紙に
適用するか、たばこ巻紙の抄紙の際に完全紙料にラクト
ンとともに塩基を添加し、抄紙することによってたばこ
巻紙に担持させることができる。また、ラクトン水系溶
液に塩基を添加して生成する当該ラクトンに対応するヒ
ドロキシ酸塩は、水への溶解度が高いため、水系溶液中
の濃度を遊離ラクトンの場合よりも増加することが可能
であり、たばこ巻紙へより多い量で担持させることがで
きる。
【0029】ヒドロキシ酸塩は、燃焼により閉環してラ
クトンを生成するが、本発明において、好ましいヒドロ
キシ酸塩は、5以上の環員数を有するラクトンに対応す
るヒドロキシ酸塩である。その好ましい例を挙げると、
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタ
ラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−オクタラクトン、
γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラ
クトン、ソータロン、アブヘキソン、δ−オクタラクト
ン、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−ウンデ
カラクトン、ω−ペンタデカラクトン、およびそれらの
混合物に対応するヒドロキシ酸塩である。特に好ましい
ヒドロキシ酸塩は、γ−ラクトンまたはδ−ラクトンに
対応するヒドロキシ酸塩である。
【0030】ラクトンを開環して対応するヒドロキシ酸
塩を生成させるために使用する塩基には特に制限はな
く、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、炭
酸水素塩、水酸化物等の1種以上を好ましく使用するこ
とができる。従って、好ましいヒドロキシ酸の塩は、ア
ルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩である。なお、
塩基性溶液のpHは、常温でのヒドロキシ酸塩の生成時
間を考慮すると、10以上が望ましいが、8以上でもヒ
ドロキシ酸塩の生成は進行し、高温条件下ではヒドロキ
シ酸塩の生成に要する時間が短縮される。
【0031】また、ラクトンに対応するヒドロキシ酸塩
含有する塩基性水系溶液は、その塩基濃度が高すぎる
と、当該水系溶液をたばこ巻紙に適用した際、たばこ巻
紙が黄変するおそれがある。これを回避するためには、
塩基濃度は、例えば水酸化ナトリウムで1%以下、炭酸
ナトリウムで4%以下等たばこ黄変を生じない程度であ
る望ましい。また、塩基性条件下でラクトン濃度を増加
させると、発泡が生じることがあるため(鹸化)、安定
にラクトンをたばこ巻紙に担持させることができない可
能性がある。そのような泡が生じないためには、水酸化
ナトリウム1%条件下では、ラクトン濃度は5%以下が
望ましい。
【0032】本発明において、ヒドロキシ酸塩の担持量
は、対応するラクトン重量に換算して、たばこ巻紙1平
方メートル当たり、0.1〜10000mgであること
が好ましく、0.5〜100mgであることがより好ま
しい。
【0033】さて、本発明のシガレットを作製するため
には、予め調製された上記遊離状態のラクトンを担持す
るたばこ巻紙もしくは上記ヒドロキシ酸塩を担持するた
ばこ巻紙を用いて、常法によりシガレットを巻上げれば
よい。これらたばこ副流煙臭気改善剤を担持した巻紙に
よりシガレットを巻上げ、巻紙を水系接着剤(例えば、
カルボキシメチルセルロース系接着剤、酢酸ビニル系水
系接着剤)からなるいわゆるシーム糊で糊付けする。あ
るいは、本発明のたばこ副流煙臭気改善剤を予め担持さ
せることなくたばこを巻上げ、他方、シーム糊に本発明
の副流煙改善剤を添加しておき、そのシーム糊を用いて
たばこ巻紙を糊付けすることによっても本発明のシガレ
ットを作製することができる。
【0034】本発明のシガレットは、これを喫煙したと
き、本発明の副流煙臭気改善剤から放出される香気によ
り副流煙の不快な臭いがマスクされ、また副流煙改善剤
から喫煙時に放出される香気は、主流炎中には実質的に
放出されず、副流煙中にのみ実質的に選択的に放出され
るので、たばこ喫味に影響を及ぼすこともない。
【0035】なお、以上述べたように、本発明の遊離状
態のラクトンまたはヒドロキシ酸塩を包含する副流煙臭
気改善剤は、水系溶媒中の溶液、特に水溶液としてたば
こ巻紙に適用し得るので、作業性、安全性の点でも遊離
である。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。
【0037】実施例1 <ラクトン担持巻紙の調製>市販の低副流煙巻紙にγ−
ウンデカラクトンの水溶液(γ−ウンデカラクトン濃度
/7.5〜100mg/L)を塗布した。ついで、この
巻紙を300℃で1時間真空加熱し、発生するγ−ウン
デカラクトン蒸気を液体窒素でトラップし、その量をガ
スクロマトグラフィーで測定した(以下、巻紙を加熱、
分解し、ラクトン量を測定する定量法を「熱分解法」と
いう。)。
【0038】下記表1に水溶液中のγ−ウンデカラクト
ン濃度(mg/L)、および巻紙1平方メートル当たり
に担持されたγ−ウンデカラクトン担持量(mg/
2 )(「初期量」)を示す。
【0039】<ラクトン担持量の掲示変化>次に、この
γ−ウンデカラクトン担持量の経時変化を検討するた
め、蔵置試験として、以下の加速試験を行った。
【0040】すなわち、上記各ラクトン担持巻紙試料を
ガス導入口およびガス導出口を有する吸着容器に入れ、
ガス導入口から、温度30℃で、相対湿度60%の窒素
ガスをこの窒素ガスと巻紙試料とが平衡状態(安定状
態)に達するまで(48時間以上)供給した。平衡状態
に達した巻紙試料のγ−ウンデカラクトン担持量を上記
熱分解法により定量した。結果を「加速試験後の平衡担
持量」として表1に併記する。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示す結果からもわかるように、γ−
ウンデカラクトンは、巻紙に担持され、しかもその担持
量は、加速試験後においても初期担持量とほとんど変り
がない。したがって、巻紙中のγ−ウンデカラクトン担
持量は、室温での貯蔵中には、実質的に一定値を保つこ
とがわかった。
【0043】さらに、各ラクトン担持巻紙を温度30
℃、圧力10-2Pa以下で2日間真空乾燥してもγ−ウ
ンデカラクトン担持量はほとんど変化しなかった。
【0044】実施例2 市販の低副流煙巻紙にγ−ウンデカラクトンの水溶液
(γ−ウンデカラクトン濃度90mg/L)を製紙工程
のサイズプレス部(幅2.5m×長さ2700m)で塗
布した。測定は、熱分解法(条件300℃、0.1分
間)により、検出器GC−MS(SIM)を用いて測定
した。その結果、γ−ウンデカラクトン担持量は、平均
値1.5mg/m2 、標準偏差0.17mg/m2 であ
った。したがって、γ−ウンデカラクトンは、ほぼ均一
に担持されていることがわかった。
【0045】実施例3 実施例1で得られた各ラクトン担持巻紙を用いて常法に
よりシガレットを巻上げた。各シガレットを温度22
℃、相対湿度60%の条件下で、40日間および100
日間蔵置した後、各シガレットから巻紙を取り出して、
γ−ウンデカラクトン担持量を熱分解法(温度300℃
×1時間)により定量した。結果を下記表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表2に示す結果からもわかるように、巻紙
中のγ−ウンデカラクトン担持量は、実質的に一定の値
を保っている。
【0048】上記各シガレットについて、主流煙中のγ
−ウンデカラクトンのデリバリー量を測定した。喫煙条
件は、ISO3308の条件(35mL、1分間に2秒
間吸引)に準じた。喫煙本数は各シガレットにつき20
本とし、ケンブリッジフィルターに捕捉されたタール中
のγ−ウンデカラクトン量を測定した。その結果、全て
のシガレットについて、主流煙中のラクトン量はGC−
MS(マススペクトル)で検出限界以下(シガレット1
本あたり100pg以下)であった。
【0049】この結果からも、本発明のシガレットで
は、γ−ウンデカラクトンは主流煙にほとんど移行しな
いことがわかった。
【0050】実施例3 下記表3に示す3種のラクトンを用いて、実施例1と同
様にしてラクトン担持巻紙を調製し、その初期担持量お
よび加速試験後の平衡担持量を測定した。結果を表3に
併記する。
【0051】
【表3】
【0052】表3に示す結果から、γ−ウンデカラクト
ン以外のラクトン類でも、加速試験後の担持量は、初期
値の80%以上を維持し、安定に担持されていることが
わかる。
【0053】実施例4 <ラクトンに対応するヒドロキシ酸塩の生成の確認>塩
基の存在下におけるラクトンからのヒドロキシ酸塩の生
成を確認するために、γ−ウンデカラクトン水溶液(γ
−ウンデカラクトン濃度200mg/L)のプロトンN
MRスペクトルと、水酸化カリウムを0.1重量%の濃
度で、γ−ウンデカラクトンを800mg/Lの濃度で
含有する水溶液のプロトンNMRスペクトルを取った。
図1は、γ−ウンデカラクトン水溶液のスペクトル図で
あり、図2は、水酸化カリウムの存在下におけるγ−ウ
ンデカラクトン水溶液のスペクトル図である。図1およ
び図2から、水酸化カリウムの存在下では、ラクトンが
開環し、対応するヒドロキシ酸塩が生成していることが
確認された。
【0054】<各種塩基存在下でのヒドロキシ酸塩の生
成速度>水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マ
グネシウム、炭酸ナトリウム(1水和物)、炭酸カリウ
ム(1.5水和物)、炭酸カルシウムまたは炭酸水素ナ
トリウムの0.1重量%水溶液に濃度が100mg/L
となるようにγ−ウンデカラクトンを添加した後、室温
(25℃)で連続9時間攪拌した。このとき、1.5時
間攪拌後の水溶液におけるγ−ウンデカラクトンの残存
率と、9時間攪拌後の水溶液におけるγ−ウンデカラク
トンの残存率を測定し、ヒドロキシ酸塩の生成率を求め
た。結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】この結果から、ラクトンに対応するヒドロ
キシ酸塩の生成はすべての塩基性溶液中で進行し、ヒド
ロキシ酸塩の生成速度は、弱塩基添加の場合よりも強塩
基添加のほうが速いことがわかる。
【0057】さらに、ヒドロキシ酸塩の生成速度が比較
的遅かった水酸化マグネシウム水溶液について、高温で
のヒドロキシ酸塩生成実験を行った。すなわち、この水
溶液を温度80℃で攪拌し、ヒドロキシ酸塩の生成速度
を求めたところ、温度25℃におけるヒドロキシ酸塩の
生成速度の約10倍に相当する0.04mM/分の生成
速度が達成された。
【0058】以上の結果から、塩基性溶液のpHは、常
温でのヒドロキシ酸塩の生成時間を考慮すると、10以
上が望ましいが、8以上でも生成は進行し、高温条件下
ではヒドロキシ酸塩の生成に要する時間の短縮が可能で
あることが確認された。
【0059】<ヒドロキシ酸塩からのラクトン生成の確
認>上記各ヒドロキシ酸塩が生成した水溶液を300℃
の温度で1分間加熱処理した後、各水溶液についてγ−
ウンデカラクトンの生成を熱分解GC−MSにより測定
したところ、全ての水溶液についてγ−ウンデカラクト
ンの生成が確認された。
【0060】<ヒドロキシ酸塩を担持した巻紙の調製>
γ−ウンデカラクトンと塩基を下記表5に示す濃度で水
に溶かし、無臭の水溶液を得た。この水溶液を市販の低
副流煙巻紙に塗布し、100℃で2時間乾燥した。得ら
れたヒドロキシ酸塩担持巻紙からは、γ−ウンデカラク
トン特有の香気は生じなかった。このヒドロキシ酸塩担
持巻紙のヒドロキシ酸塩担持量をγ−ウンデカラクトン
担持量として熱分解法で定量した。結果を表5に併記す
る。
【0061】なお、γ−ウンデカラクトン80重量%エ
タノール水溶液にγ−ウンデカラクトンを溶解し、この
溶液を巻紙に塗布し、同様に乾燥して得た巻紙について
も、熱分解法によりγ−ウンデカラクトン担持量を定量
した。その結果を表5に併記する。
【0062】
【表5】
【0063】表5に示す結果からわかるように、水酸化
カリウムを添加してラクトンをヒドロキシ酸塩に転化さ
せた水溶液を塗布した巻紙のγ−ウンデカラクトン担持
量は、γ−ウンデカラクトンを直接添加した場合とほぼ
同じである。したがって、ラクトン−塩基水溶液を用い
て、ラクトンをあらかじめヒドロキシ酸塩としてシガレ
ット製造に使用する巻紙や材料に添加することが可能で
あることが確認された。
【0064】実施例5 0.1重量%濃度の水酸化ナトリウム、炭酸カリウム
(1.5水和物)、炭酸ナトリウム、水酸化マグネシウ
ムまたは水酸化カルシウムの水溶液にγ−ウンデカラク
トンを添加し、室温(25℃)で23時間攪拌した後、
各溶液に低副流煙巻紙を浸し、100℃で2時間乾燥し
て所望の巻紙をそれぞれ得た。なお、γ−ウンデカラク
トン添加濃度は、実施例4の場合よりも5倍高い500
mg/Lとした。また、対照として、γ−ウンデカラク
トンを含む30重量%エタノール水溶液を巻紙に塗布
し、同様に乾燥して得たラクトン担持巻紙も調製した。
これらの巻紙のγ−ウンデカラクトン担持量を熱分解法
(熱分解条件300℃、0.1分間)により、GC−M
S(SIM)を用いて測定した。結果を表6に示す。
【0065】
【表6】
【0066】表6に示す結果からのわかるように、種々
の塩基を用いた場合にも、得られた巻紙からγ−ウンデ
カラクトンが生成する。また、このγ−ウンデカラクト
ン濃度では、γ−ウンデカラクトン担持量は対照(4.
1mg/m2 )の6〜7倍にもなり、塩基溶液を用いる
と、効率的な巻紙への担持と熱分解によるラクトンの生
成が確認された。
【0067】実施例6 炭酸カルシウムおよび有機酸塩を含有する通常巻紙、3
種類の市販の低副流煙巻紙およびたばこ粉末含有巻紙を
使用した。250、500、1000mg/Lのγ−ウ
ンデカラクトン/0.1%水酸化ナトリウム水溶液を室
温でγ−ウンデカラクトン香気が消滅するまで攪拌し、
上記各巻紙を各液に含浸した後、100℃の温度で2時
間乾燥させた。得られた巻紙を熱分解法でγ−ウンデカ
ラクトン担持量を測定したところ、各巻紙重量あたりの
γ−ウンデカラクトンの担持量は巻紙構成成分によらず
ほぼ一定であった。担持量は溶液のγ−ウンデカラクト
ン濃度に比例し、1000mg/L溶液による担持にお
ける各巻紙からの担持量は約(13.4〜41.2mg
/m2 )であった。したがって、本技術は様々な巻紙に
使用可能であることがわかった。
【0068】実施例7 巻紙にラクトンがどの程度まで担持されるかを調べるた
めに、以下の実験を行った。
【0069】すなわち、1%水酸化ナトリウム水溶液に
5%(v/v)のγ−ウンデカラクトンを添加し、80
℃の湯浴中に4時間放置した後、この溶液に巻紙を浸漬
し、乾燥した。得られた巻紙を熱分解法により測定した
結果、γ−ウンデカラクトン担持量は1800mg/m
2 であった。
【0070】実施例8 シガレット巻紙に担持されたラクトンによる副流煙臭気
の改善効果を、官能試験法により評価した。評価法はラ
クトン類の無添加巻紙を用いて巻上げたシガレット(対
照試料)と、ラクトンまたはその対応ヒドロキシ酸塩担
持巻紙を用いて巻上げたシガレット試料から発生する副
流煙を嗅ぎ比べる一対比較法とし、試料間の差の程度を
評定尺度表に記入するシェッフェ(Sheffe)の方法に準
じて行った。なお、試料の嗅ぎ順による順序効果を排除
するために、各組み合わせについて、嗅ぎ順を逆にして
繰り返し評価を行った。効果の判定は各評価項目で得ら
れた試料間の尺度差が統計的に有意であるか否かをもっ
て判断した。
【0071】臭気試料となる副流煙は隣り合う2台の副
流煙発生装置を用い発生させ、嗅ぎ口におけるその煙濃
度は、たなびく紫煙が鼻先にかかる条件を想定し、およ
そ2本/m3 程度の濃厚条件とした。臭気評価パネル
は、健常者から、オルファクトメーター法で選定した臭
気感覚の優れた20〜30才台の男女からなる10〜1
5名とした。なお、巻紙以外のたばこ試料の仕様は全て
同一とした。
【0072】表7に評価試料を示し、表8に評価結果を
示す。
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】試料番号1、試料番号2の副流煙はフルー
ティーな香気が付与され、焦げ臭さやヤニ臭さで代表さ
れるたばこ臭さが低減していた。試料番号3において塗
布時のラクトンを塩基溶液とした場合でも、同様な改善
効果が認められた。試料番号2の副流煙は刺激や、煙さ
といった煙粒子由来の項目においても改善効果が認めら
れており、不快性の低減を伴う強い改善効果を示した。
試料番号4、試料番号5の副流煙はクリーミーなココナ
ッツ様香気が付与され、たばこ臭さが低減していた。ま
た試料番号6ではカレースパイス様の香気が感じられ、
たばこ臭さをマスクしていた。
【0076】以上のように、ラクトンの種類、添加量に
よりその程度は異なるが、本発明の副流煙臭気改善剤を
担持した巻紙を用いて巻上げたシガレットの副流煙臭気
は、ラクトンの香気がたばこ臭さをマスクすることによ
り、明らかに改善されていた。
【0077】実施例9 本実施例では、本発明の副流煙臭気改善剤をシーム糊に
添加した場合の硬化について調べた。シーム糊として
は、酢酸ビニル共重合体系シーム糊、またはカルボキシ
メチセルロース系シーム糊を用い、各シーム糊に100
0mg/Lのγ−ウンデカラクトンを添加して、市販の
低副流煙巻紙に塗布した。
【0078】また、対照として、γ−ウンデカラクトン
水溶液を巻紙に塗布乾燥した場合の実験も行った。
【0079】それぞれ塗布後、巻紙を100℃で2時間
乾燥し、実施例1の加速試験を行った後、巻紙における
ラクトン担持量を熱分解法により測定した。結果を下記
表9に示す。
【0080】
【表9】
【0081】この表9に示す結果から、シーム糊にγ−
ウンデカラクトンを添加しても、γ−ウンデカラクトン
が安定して巻紙に担持されていることがわかる。また、
シーム糊へγ−ウンデカラクトンを添加すると、γ−ウ
ンデカラクトン香気が弱くなる特徴を示した。特に、酢
酸ビニル共重合体系シーム糊では、γ−ウンデカラクト
ンの臭いはほとんどなかった。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的簡単な構成でありながら、非喫煙条件下では香気
を放散せず、喫煙時には副流煙の不快な臭いをマスク
し、副流煙臭気を改善し得る副流煙臭気改善剤を担持す
るたばこ巻紙、およびシガレットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】γ−ウンデカラクトンのプロトンNMRスペク
トル図。
【図2】γ−ウンデカラクトンに塩基を作用させて得ら
れたヒドロキシ酸塩のプロトンNMRスペクトル図。
フロントページの続き (72)発明者 永江 英樹 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6−2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 田辺 浩志 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6−2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 中野 浩明 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6−2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (56)参考文献 特開 昭49−116300(JP,A) 特開 昭50−76299(JP,A) 特開 平5−111372(JP,A) 特公 昭48−19960(JP,B1) 特公 昭51−15116(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 A24D 1/00 - 1/18

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ遊離状態にあるγ−ブチロラク
    トン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−
    ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクト
    ン、γ−ウンデカラクトン、ソータロン、アブヘキソ
    ン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン、δ−デカ
    ラクトン、δ−ウンデカラクトン、ω−ペンタデカラク
    トンおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる
    遊離状態のラクトンを包含するたばこ副流煙臭気改善剤
    を担持することを特徴とするたばこ巻紙。
  2. 【請求項2】 ラクトンが、水系溶媒中の溶液としてた
    ばこ巻紙に適用され、乾燥された形態にある請求項1に
    記載のたばこ巻紙。
  3. 【請求項3】 ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩を
    包含するたばこ副流煙臭気改善剤を担持することを特徴
    とするたばこ巻紙。
  4. 【請求項4】 ヒドロキシ酸の塩が、アルカリ金属塩ま
    たはアルカリ土類金属塩であることを特徴とする請求項
    3に記載のたばこ巻紙。
  5. 【請求項5】 ヒドロキシ酸の塩が、5以上の環員数を
    有するラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩であること
    を特徴とする請求項3または4に記載のたばこ巻紙。
  6. 【請求項6】 ヒドロキシ酸の塩が、γ−ラクトンまた
    はδ−ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩であること
    を特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の
    たばこ巻紙。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシ酸の塩が、γ−ブチロラクト
    ン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ヘ
    キサラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクト
    ン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、ソータ
    ロン、アブヘキソン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラ
    クトン、δ−デカラクトン、δ−ウンデカラクトン、ω
    −ペンタデカラクトンおよびそれらの混合物からなる群
    の中から選ばれるラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩
    であることを特徴とする請求項3または4に記載のたば
    こ巻紙。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシ酸の塩が、水系溶媒中の溶液
    としてたばこ巻紙に適用され、乾燥された形態にある請
    求項3ないし7のいずれか1項に記載のたばこ巻紙。
  9. 【請求項9】 たばこ巻紙により巻かれたシガレットで
    あって、該巻紙が、それぞれ遊離状態にあるγ−ブチロ
    ラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタラクトン、
    γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラク
    トン、γ−ウンデカラクトン、ソータロン、アブヘキソ
    ン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン、δ−デカ
    ラクトン、δ−ウンデカラクトン、ω−ペンタデカラク
    トンおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる
    遊離状態のラクトンを包含するたばこ副流煙臭気改善剤
    を担持することを特徴とするシガレット。
  10. 【請求項10】 ラクトンが、水系溶媒中の溶液として
    たばこ巻紙に適用され、乾燥された形態にある請求項9
    に記載のシガレット。
  11. 【請求項11】 巻紙が水系接着剤により接着され、ラ
    クトンがこの接着剤に含まれることによって巻紙に担持
    されていることを特徴とする請求項9または10に項記
    載のシガレット。
  12. 【請求項12】 たばこ巻紙により巻かれたシガレット
    であって、該巻紙が、ラクトンに対応するヒドロキシ酸
    の塩を包含するたばこ副流煙臭気改善剤を担持すること
    を特徴とするシガレット。
  13. 【請求項13】 ヒドロキシ酸の塩が、アルカリ金属塩
    またはアルカリ土類金属塩であることを特徴とする請求
    項12に記載のシガレット。
  14. 【請求項14】 ヒドロキシ酸の塩が、5以上の環員数
    を有するラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩であるこ
    とを特徴とする請求項11または12記載のシガレッ
    ト。
  15. 【請求項15】 ヒドロキシ酸の塩が、γ−ラクトンま
    たはδ−ラクトンに対応するヒドロキシ酸の塩であるこ
    とを特徴とする請求項12または13に記載のシガレッ
    ト。
  16. 【請求項16】 ヒドロキシ酸の塩が、γ−ブチロラク
    トン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−
    ヘキサラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクト
    ン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、ソータ
    ロン、アブヘキソン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラ
    クトン、δ−デカラクトン、δ−ウンデカラクトン、ω
    −ペンタデカラクトン、およびそれらの混合物からなる
    群の中から選ばれるラクトンに対応するヒドロキシ酸の
    塩であることを特徴とする請求項12または13に記載
    のシガレット。
  17. 【請求項17】 ヒドロキシ酸の塩が、水系溶媒中の溶
    液としてたばこ巻紙に適用され、乾燥された形態にある
    請求項12ないし16のいずれか1項に記載のシガレッ
    ト。
  18. 【請求項18】 巻紙が水系接着剤により接着され、ヒ
    ドロキシ酸の塩がこの接着剤に含まれることによって巻
    紙に担持されていることを特徴とする請求項12ないし
    16のいずれか1項に記載のシガレット。
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