JP3184700B2 - 表面処理装置における処理順序変更装置 - Google Patents

表面処理装置における処理順序変更装置

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JP3184700B2
JP3184700B2 JP03987094A JP3987094A JP3184700B2 JP 3184700 B2 JP3184700 B2 JP 3184700B2 JP 03987094 A JP03987094 A JP 03987094A JP 3987094 A JP3987094 A JP 3987094A JP 3184700 B2 JP3184700 B2 JP 3184700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ式めっき装
置を主体とする表面処理装置における処理順序変更装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータ式めっき装置は、処理槽群の
側方に設けられたループ状のレールの上を多数の柱状キ
ャリアを一斉に走行させつつ、各柱状キャリアに設けら
れたラック支持用のハンガーを必要個所で昇降させてラ
ックを各処理槽に順次浸漬させて行く装置である。従っ
てこのようなエレベータ式めっき装置においては、全て
のラックが柱状キャリアとともに一定のタイミングで移
動することとなる。
【0003】ところが、亜鉛めっき後にクロメート処理
を行うような表面処理装置においては、亜鉛めっき槽の
後に白色クロメート処理槽、黄色クロメート処理槽、緑
色クロメート処理槽、黒色クロメート処理槽等が順次配
置されており、亜鉛めっきされた後のラックはこれらの
クロメート処理槽のいずれかに選択的に浸漬されること
となる。例えば、緑色クロメート処理を行いたい場合に
は、亜鉛めっき槽を出たラックは白色クロメート処理槽
と黄色クロメート処理槽の上方を所定のタイミングでそ
のまま移動し、緑色クロメート処理槽の上方に至ると下
降してこの槽内に浸漬されることとなる。
【0004】このため、クロメート処理の種類によって
は亜鉛めっきされた後にラックがかなりの時間にわたり
空中に放置されたままとなり、品質に悪影響が出る場合
があった。また従来の装置では、処理槽のレイアウトに
よって処理の順序が決定されてしまい、前記のように途
中の槽への浸漬を飛ばすことはできるが、ラックを後戻
りさせることは不可能であった。なお、処理槽のレイア
ウトを変更すればこれらの問題を解決することができる
ものの、クロメート処理の色の変更は日常的に行われる
ものであるから、その都度処理槽のレイアウトを変更す
るようなことは実際には不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、エレベータ式めっき装置の処理槽の
レイアウトを変更することなく、目的とする処理槽への
移動時間を短縮したり、処理の順序を変更したりするこ
とができる表面処理装置における処理順序変更装置を提
供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、ラックを昇降させつつ各処理槽
を順次移動させるエレベータ式めっき装置の側方に、こ
の装置のハンガーからラックを外して目的とする位置ま
で走行するキャリアを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、ラックを順次移動させるエレ
ベータ式めっき装置のハンガーが所定位置に到達したと
き、その側方に設けられたキャリアによってエレベータ
式めっき装置のハンガーからラックを外し、目的とする
位置まで走行させたうえで再びエレベータ式めっき装置
のハンガーにラックを戻すことができる。このため、エ
レベータ式めっき装置のハンガー移動速度に拘束される
ことなく目的とする処理槽へラックを移動させることが
できる。またキャリアを逆方向へ走行させることもでき
るから、処理槽のレイアウトを変更することなく、処理
順序の変更が可能である。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は実施例の装置の全体を示す平面図
であって、1はエレベータ式めっき装置の搬送機構、2
はその周囲に設けられた処理槽である。エレベータ式め
っき装置の搬送機構1は、両側の大型スプロケット3、
3間に張設された間欠駆動される無端チェーン4に、図
2に示すような多数の柱状キャリア5を一定間隔で取付
け、各柱状キャリア5にハンガー6を昇降自在に取り付
けたものである。ハンガー6の昇降は、その背後に設け
たカム7によって行われ、ハンガー6を降下させる必要
のない位置ではカム7によってハンガー6を上昇させた
ままとすることができる。なお、図1では図面の煩雑化
を避けるために、無端チェーン4にハンガー6が直接設
けられたように図示されている。
【0009】処理槽2のレイアウトは様々であるが、こ
の実施例では図1に示すように、脱脂槽2a、酸洗槽2b、
脱脂槽2c、酸洗槽2d、亜鉛めっき槽2e、白色クロメート
処理槽2f、黄色クロメート処理槽2g、緑色クロメート処
理槽2h、黒色クロメート処理槽2i等の処理槽が順次配置
されている。またこれらの各処理槽の間には水洗槽や仕
上げ槽が適宜配置されている。そこで図2のようにハン
ガー6に吊るされたラック8は、無端チェーン4の間欠
駆動のタイミングに従ってこれらの各処理槽2を順次移
動して脱脂、酸洗、亜鉛めっきされた後、いずれかのク
ロメート処理槽に選択的に浸漬されることとなる。
【0010】図1の下側部分に示すように、本発明では
このエレベータ式めっき装置の側方に、キャリア9が設
けられている。このキャリア9は処理槽2を挟んでエレ
ベータ式めっき装置の搬送機構1とは反対側に設けられ
たレール10上に設けられている。キャリア9は、図2に
示すように走行モータ11を備えてレール10上を自由に走
行できるとともに、垂直柱12に沿って昇降できる昇降台
車13を備えている。
【0011】さらにこの昇降台車13には処理槽2上に水
平方向に延びるアーム14が設けられており、このアーム
14の先端部に設けられたリニアガイド15上にコ字状のフ
レーム16が設けられている。図3に示すようにこのフレ
ーム16の両側にはV字状のラック受け17が設けられてお
り、またこのフレーム16はシリンダ18によってリニアガ
イド15上を進退動することができる。ラック受け17の位
置は、図4、図5に示すようにエレベータ式めっき装置
のハンガー6に吊るされたラック8に対応させてある。
【0012】以下にこの装置の作動を、図6の略図を参
照しつつ説明する。図6では、亜鉛めっきされた後のラ
ック8を白色クロメート処理槽2f、黄色クロメート処理
槽2g、緑色クロメート処理槽2hを飛ばして黒色クロメー
ト処理槽2iへ移動させる例を示している。まず白色クロ
メート処理槽2f位置に停止しているキャリア9の昇降台
車13を(1) のように下降させ、続いてフレーム16を
(2) のように伸ばしてV字状のラック受け17をハンガ
ー6に吊るされたラック8の下方に位置させる。なお以
下の一連の動作はエレベータ式めっき装置のハンガー6
が上方に保持されている間に行われるものである。
【0013】次に(3) のように昇降台車13とともにアー
ム14が上昇し、フレーム16、ラック受け17を上昇させ
る。するとラック8はラック受け17に支持されてエレベ
ータ式めっき装置の搬送機構1のハンガー6から持ち上
げられる。次にフレーム16を(4) のようにレール10側に
後退させてハンガー6から位置をずらせたうえで、(5)
のように昇降台車13とともにフレーム16を下降させる。
これによってラック8はエレベータ式めっき装置の搬送
機構1のハンガー6よりも下方位置に移動する。
【0014】この状態で、キャリア9を目的とする位
置、すなわち黒色クロメート処理槽2iの位置まで(6) の
ように走行させる。そして前記したとは逆に、まずフレ
ーム16を(7) のように上昇させ、次に(8) のようにレー
ル10から離れる方向に移動させる。このようにしてフレ
ーム16をラック8とともにハンガー6の直上まで移動さ
せた後、(9) のように垂直に下降させると、ラック8は
エレベータ式めっき装置の搬送機構1のハンガー6に戻
される。その後、(10)のようにフレーム16を後退させ、
次に(11)のようにフレーム16を上昇させたうえキャリ
ア9を走行させて(12)のようにフレーム16は元の位置に
復帰する。このように本発明の装置を用いれば、途中の
処理槽を飛ばして目的とする処理槽までラック8を移動
させることができる。なお、実施例ではレール10上に1
台のキャリア9が設けられているが、このキャリアは適
宜の台数とすればよい。
【0015】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よれば途中の処理槽を飛ばして目的とする処理槽までラ
ックを素早く移動させることができるので、処理槽のレ
イアウトを変更することなく、目的とする処理槽への移
動時間を短縮することができる。また、キャリアを前後
に走行させることにより、処理の順序を変更することも
できる。なお、本発明はクロメート処理以外の各種の表
面処理装置にも広く適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置の全体を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】フレーム部分の斜視図である。
【図4】フレームとラックとの関係を示す平面図であ
る。
【図5】フレームとラックとの関係を示す一部切欠正面
図である。
【図6】実施例の装置の作動を概略的に示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 エレベータ式めっき装置の搬送機構 2 処理槽 3 大型スプロケット 4 無端チェーン 5 柱状キャリア 6 ハンガー 7 カム 8 ラック 9 キャリア 10 レール 11 走行モータ 12 垂直柱 13 昇降台車 14 アーム 15 リニアガイド 16 フレーム 17 ラック受け

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックを昇降させつつ各処理槽を順次移
    動させるエレベータ式めっき装置の側方に、この装置の
    ハンガーからラックを外して目的とする位置まで走行す
    るキャリアを設けたことを特徴とする表面処理装置にお
    ける処理順序変更装置。
JP03987094A 1994-03-10 1994-03-10 表面処理装置における処理順序変更装置 Expired - Fee Related JP3184700B2 (ja)

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