JP2528942B2 - めっき装置のハンガ―移送機構 - Google Patents

めっき装置のハンガ―移送機構

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JP2528942B2
JP2528942B2 JP63163728A JP16372888A JP2528942B2 JP 2528942 B2 JP2528942 B2 JP 2528942B2 JP 63163728 A JP63163728 A JP 63163728A JP 16372888 A JP16372888 A JP 16372888A JP 2528942 B2 JP2528942 B2 JP 2528942B2
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hanger
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processing
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康詞 稲熊
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Chuo Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多品種生産に適しためっき装置のためのハ
ンガー移送機構に関するものである。
(従来の技術) ハンガー移送機構により多数のハンガーを間歇移送し
つつめっき処理を行わせるめっき装置は広く知られてい
るが、このような従来の装置は全部のハンガーが各処理
槽に同一の順序でワークを浸漬しつつ、めっき処理を行
うものであるために、例えば、一部のワークに亜鉛めっ
きを施し、他のワークに亜鉛合金めっきを施すというよ
うなことはできなかった。
ところが近年においては多品種生産の要請が高まり、
同一のめっき装置によって複数種類のめっき処理を並列
的に行うことが求められている。そこでこのような要請
に応えるために、複数種類の処理槽をハンガー移送方向
に並べ、ハンガーを選択的に昇降させて複数種類のめっ
き処理を行うことができるようにしためっき処理装置が
提案されている。しかしこの種の装置においてはハンガ
ーは一定のタクト時間で間歇送りされるために浸漬され
ない方の処理槽を通過する間はハンガーを空中に保持し
ておかねばならず、必要以上に空中保持時間が長くなっ
て錆等を生じ、めっき不良になるおそれがあり、また全
体の処理時間が長くなる等の問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、複数
種類のめっき処理をハンガー単位で並列的に行うことが
でき、しかもハンガーの空中保持時間をなくしてめっき
の品質向上及び全体の処理時間の短縮化を図ることがで
き、併せて装置全体のコンパクト化を図ることもできる
めっき装置のハンガー移送機構を提供するためになされ
たものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を達成するためになされた本発明は、一定
のタクトタイムで間歇移送される垂直なキャリア上に昇
降動する台車を取付け、この台車にめっき処理ラインと
平行に配置された複数の処理槽の上方に向かってめっき
処理ラインとは直角方向に延びる水平なハンガーを取付
けるとともに、これらの処理槽の更に上方位置には、ハ
ンガーが上昇したときにハンガー上にスライド自在に支
持されたワーク支持具と係合してこれをハンガー上で移
動させるワーク移動機構を設けたことを特徴とするもの
である。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例によって更に詳細に説明
する。
第1図において、(1)はチェーン式のハンガー移送
機構、(2)はこのハンガー移送機構(1)によって一
定のタクトタイムで間歇移送される多数のハンガーであ
る。このようなハンガー(2)の移送経路に沿って多数
の処理槽(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
(8)が配置されており、ロード位置で治具に支持され
たワークがハンガー(2)に供給され、各処理槽を経て
めっき処理が完了したワークがアンロード位置でハンガ
ー(2)から取外されることは従来の装置と同様であ
る。
しかし本発明においては、めっき処理ラインの所要部
にハンガーの移送方向に対して直角方向に複数の処理槽
がめっき処理ラインと平行に配置されている。即ち、第
1図の例では前処理用の処理槽(3)は部分的に2列ま
たは3列の処理槽(3a)、(3b)、(3c)とされてお
り、めっき用の処理槽(5)は2列の処理槽(5a)、5
b)とされており、更に後処理用の処理槽(6)も3列
の処理槽(6a)、(6b)、(6c)とされている。また第
2図の例では後処理用の処理槽(6)の一部のみが3列
の処理槽(6a)、(6b)、(6c)とされている。
そしてハンガー(2)上に支持されたワークは以下に
説明するワーク移動機構(9)によってハンガー(2)
上にスライドされ、これらの処理槽中の選択された処理
槽へ浸漬されるが、どの処理槽へ導かれるべきであるか
は予めハンガー(2)ごとにコンピュータにインプット
されているので、ハンガー単位で同時に複数種類のめっ
き処理を進行させることが可能となる。
第3図は本発明のハンガー移送機構の要部を示すもの
で、(10)は上下をチェーンに支持されて一定方向に間
歇移送される垂直なキャリア、(11)はこのキャリア
(10)上を昇降動する台車で、この台車(11)の側方に
複数の処理槽(3a)、(3b)、(3c)・・・の上方に向
かってめっき処理ラインとは直角方向に延びるハンガー
(2)が水平に取付けられている。(12)はハンガー
(2)を同時に上昇させるための昇降フレームであっ
て、その突出部(13)によって台車(11)の後端の係合
片(14)を押上げ、ハンガー(2)と台車(11)とを鎖
線で示す位置まで上昇させ、また下降させることができ
る。なお(15)は本発明に特有の個別昇降機であり、昇
降フレーム(12)が下降位置にある際にも特定位置にあ
るハンガー(2)と台車(11)を昇降することができ
る。
ハンガー(2)にはワーク(W)を支持するワーク支
持具(16)がハンガー(2)上で自由にスライドできる
ように取付けられている。そして複数の処理槽(3a)、
(3b)、(3c)・・・の上方位置には、ワーク移動機構
(9)が設けられている。ワーク移動機構(9)はハン
ガー(2)の上昇位置の更に上方にめっき処理ラインと
は直角方向に突設された水平なガイドレール(17)と、
移動台車(18)と、これをハンガー(2)の長手方向に
ガイドレール(17)上でスライドさせるシリンダ(19)
とからなるもので、この移動台車(18)の下方に突設さ
れた2枚の爪(20)、(21)がワーク支持具(16)の突
片(16a)と係合できる構造となっている。なおこれら
の爪(20)、(21)は外側から突片(16a)により押さ
れると揺動して突片(16a)を内側に入れることができ
るが、逆に内側から突片(16a)により押されても揺動
できない構造となっている。従ってハンガー(2)上の
どの位置にワーク支持具(6)がある場合にも、その位
置まで移動台車(18)を動かせばワーク支持具(16)を
2枚の爪(20)、(21)の間に挟み、所望の位置までス
ライドさせることが可能となる。
(作用) 再び第1図に戻って本発明の作用を説明する。
まずワーク(W)はロード位置でハンガー(2)のワ
ーク支持具(16)に供給され、ハンガー移送機構(1)
により一定のタクトタイムで間歇移送されつつ前処理用
の処理槽(3)に入る。図示のとおりこの処理槽(3)
は所要部分が複数列に形成されており、ハンガー(2)
が第3図に鎖線で示された上昇位置にある間にワーク移
動機構(9)の移動台車(18)の爪(20)、(21)がワ
ーク支持具(16)に係合し、ワーク(W)を予めインプ
ットされたデータに基づいて所定の位置までスライドさ
せる。その後にハンガー移送機構(1)がハンガー
(2)を下降させるとワーク(W)は処理槽(3a)、
(3b)のいずれか選択された側に浸漬され前処理が行わ
れる。
同様にめっき用の処理槽(5)も2列に配置されてい
るので、あるハンガー(2)のワークについては亜鉛め
っきを施し、また他のハンガー(2)のワークについて
は亜鉛合金めっきを施すことができる。更に(6a)の処
理槽には白色クロメート処理浴、(6b)には黄色クロメ
ート処理浴、(6c)には黒色クロメート処理浴をそれぞ
れ入れておけば、同様の方法によってハンガー単位で任
意のクロメート処理を行うことができる。
このように一定のタクトタイムで移送されて行く処理
槽を選択することと併せて、例えば(3c)の処理槽には
(3a)又は(3b)の処理槽からタクトタイムの途中でワ
ーク(W)を移動させることもできる。即ち、タクトタ
イムが3分であると仮定した場合、1分間は(3a)、1
分間は(3b)、1分間は(3c)というように、ハンガー
移送機構(1)の停止期間中にワーク(W)を移動させ
ることもできる。この場合には第3図に示される個別昇
降機(15)によってハンガー(2)が持上げられ、ワー
ク移動機構(9)がハンガー(2)に沿ってワーク
(W)を移動させることとなる。第2図に示される処理
槽(6a)、(6b)、(6c)もこれと同様であって例えば
(6a)には強酸、(6b)には中和液、(6c)には水洗水
を入れておけば、タクトタイムの間にこれらの間でワー
ク(W)を移動させることによって短時間浸漬処理を行
わせることが可能となる。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明のハンガー移送機構を
用いれば複数種類のめっき処理をハンガー単位で並列的
に行うことができ、多品種生産を効率良く実施できると
ともに、タクトタイム中に複数の処理を行うこともでき
るから浸漬処理時間を自由に調節して品質の向上を図る
ことができる。しかも本発明においては複数の処理槽を
縦方向に並べた従来の装置とは異なり、浸漬されない処
理槽の上方でワークを空中保持する必要がなく、錆の発
生等のおそれが皆無となる。更にまた本発明においては
めっき処理ラインの全長を短縮することができ、装置全
体のコンパクト化が図れるうえに、不要な処理槽の上方
を一定のタクトタイムで通過させる必要がないので全体
の処理時間の短縮化が可能である。よって本発明は従来
の問題点を一掃しためっき装置のハンガー移送機構とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は処理槽の配置例を示す平面図、第2図は他の配
置例を示す平面図、第3図はハンガー移送機構の要部を
示す側面図である。 (1):ハンガー移送機構、(2):ハンガー、(3
a)、(3b)、(3c):処理槽、(9):ワーク移動機
構、(10):キャリア、(11):台車、(16):ワーク
支持具、(W):ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定のタクトタイムで間歇移送される垂直
    なキャリア(10)上に昇降動する台車(11)を取付け、
    この台車(11)にめっき処理ラインと平行に配置された
    複数の処理槽(3a)、(3b)、(3c)・・・の上方に向
    かってめっき処理ラインとは直角方向に延びる水平なハ
    ンガー(2)を取付けるとともに、これらの処理槽(3
    a)、(3b)、(3c)の更に上方位置には、ハンガー
    (2)が上昇したときにハンガー(2)上にスライド自
    在に支持されたワーク支持具(16)と係合してこれをハ
    ンガー(2)上で移動させるワーク移動機構(9)を設
    けたことを特徴とするめっき装置のハンガー移送機構。
JP63163728A 1988-06-30 1988-06-30 めっき装置のハンガ―移送機構 Expired - Lifetime JP2528942B2 (ja)

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