JP3184623U - 嵌合だけで結合する構造を有するモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人手による位置調整が不要な組立作業の簡易化が図られた筐体構造を備えたモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ駆動装置10は、モータを駆動するための電子部品12が実装された第1の筐体14と、電子部品12を覆うための第2の筐体16とを有し、第1の筐体14と第2の筐体16との結合にはネジを用いず、両筐体の嵌合だけで結合する構造を有する。例えば、第2の筐体16を第1の筐体14に対して矢印18の方向に移動させることにより、両筐体に設けたフック形状や凹凸形状が互いに嵌合し、両筐体が結合してモータ駆動装置10の組立が完了する。
【選択図】図1

Description

本考案は、モータ駆動用装置の筐体構造に関する。
従来、モータ駆動装置等に用いられている筐体構造では、その土台となる部品やケース間を結合するために、複数のネジが使用されていた。この場合、組立時や保守点検の際にケースを着脱する作業が面倒であり、部品点数も増加する。また、ネジを固定するためのネジ穴加工を部品やケースに施しておく必要があり、部品のコストも割高になってしまう。
そこで、ねじを使用せず、嵌合によって部材間の結合を図る技術が提案されている。例えば特許文献1には、右側面板22、左側面板23、前面板24、上部カバー31及び下部カバー32を有する箱状のインバータ装置が記載されている。ここでは、右側面板22、左側面板23、前面板24、上部カバー31及び下部カバー32を組み合わせる際に、それぞれに設けた凸部と凹部とを係合させることで箱状の外被を形成するので、ねじを使用せずに簡単に組み合わせることができる、とされている。
特開平11−112159号公報
特許文献1に記載されているような構成は、凹凸部等の嵌合形状を用いて部品同士を結合させるため、ねじを使用せずに組み立てることができるが、該嵌合形状を結合させるためには、人手による位置の調整が必要であった。
そこで本考案は、上記課題が解決された筐体構造を備えたモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願第1の考案は、モータを駆動するための電子部品が実装された第1の筐体と、電子部品を覆う第2の筐体を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体との結合にネジを用いず、嵌合だけで結合する構造を有する、モータ駆動装置を提供する。
第2の考案は、第1の考案において、前記第2の筐体は複数の構成部品から構成されており、前記構成部品同士も嵌合だけで結合する構造を有する、モータ駆動装置を提供する。
第3の考案は、第1又は第2の考案において、前記第1の筐体及び第2の筐体の嵌合部は、フック形状又は凹凸形状により嵌合する構造を有し、弾性を有する材料又は弾性を有する構造を有する、モータ駆動装置を提供する。
第4の考案は、第1〜第3のいずれか1つの考案において、前記第1の筐体及び第2の筐体は、嵌合部を構成する部材間の相対位置及び移動方向を規定する案内構造を有する、モータ駆動装置を提供する。
本考案によれば、筐体を構成する構成要素を、フック形状や凹凸形状等による嵌合だけで結合することにより、着脱作業の簡易化、部品点数の削減、部品コストの低減等が図れる。また、嵌合部を構成する部材間の相対位置及び移動方向を規定する案内構造を設けることにより、組立作業性の向上、ロボットによる自動組立に適した筐体構造を提供することができる。
本考案の好適な実施形態に係るモータ駆動装置の筐体構造を示す斜視図である。 第2の筐体が複数の構成要素からなる場合を示す斜視図である。 モータ駆動装置の上面図、側面図及び正面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 図3のD−D線に沿う断面図である。 嵌合部における案内構造を示す斜視図である。 嵌合部における他の案内構造を示す斜視図である。
図1は、本考案の好適な実施形態に係るモータ駆動装置の筐体構造を示す図である。モータ駆動装置10は、モータ(図示せず)を駆動するための電子部品12が実装された第1の筐体14と、電子部品12を覆うための第2の筐体16とを有し、第1の筐体14と第2の筐体16との結合にはネジを用いず、両筐体の嵌合だけで結合する構造を有する。例えば、図1(a)に示すように、第2の筐体16を第1の筐体14に対して矢印18の方向(第2の筐体16の後方開口部20内に電子部品12が挿入される方向)に移動させることにより、両筐体に設けたフック形状や凹凸形状(後述)が互いに嵌合し、図1(b)に示すように、両筐体が結合してモータ駆動装置10の組立が完了する。
図2は、第2の筐体16が複数の部品で構成されており、第2の筐体の構成部品同士、或いは第2の筐体の構成部品と第1の筐体が、嵌合により結合する例を示す図である。例えば、図2(a)に示すように、第2の筐体16は3つの構成部品16a、16b及び16cから構成されており、構成部品16aを電子部品12に対して矢印20の方向に(左側から)移動させることにより、構成部品16aが第1の筐体14と嵌合する(図4の断面A−A参照)。また、構成部品16bを電子部品12に対して矢印22の方向に(右側から)移動させることにより、構成部品16bが構成部品16aと嵌合する(図4の断面B−B参照)。一方、構成部品16cは、構成部品16bに対して矢印24の方向に(略鉛直下方に向けて)移動させることにより、構成部品16b及び16cが互いに嵌合する(図4の断面C−C参照)。このような構造によっても、図2(b)に示すように、最終的には図1(b)と同様のモータ駆動装置10が得られる。
図3は、組み立てが完了したモータ駆動装置10の上面図(a)、側面図(b)及び正面図(c)を示しており、図4〜図7はそれぞれ、図3における断面A−A、断面B−B、断面C−C及び断面D−Dを示す図である。先ず断面A−Aを示す図4の円26内に示すように、第1の筐体14と第2の筐体16の構成要素16aとの結合は、構成要素16aの角部等に設けたラッチ又はフック部28と、第1の筐体14の対応する箇所に設けたブロック部30(図2(a)参照)との係合によって行われる。このとき、図3(b)に示すように、フック部28が構成要素16aの他の部分に対して弾性変形可能となるように構成要素16aに切り込み32を設けておくことにより、フック部28とブロック部30との係合をより円滑に行うことができる。
次に断面B−Bを示す図5の円34内に示すように、第2の筐体16の構成要素16aと構成要素16bとの結合は、構成要素16aの角部等に設けたフック部36と、構成要素16bの対応する箇所に設けたフック部38(図2(a)参照)との(ラッチ式)係合によって行われる。このとき、図3(a)に示すように、フック部38が構成要素16bの他の部分に対して弾性変形可能となるように構成要素16bに切り込み40を設けておくことにより、フック部36及び38の係合をより円滑に行うことができる。
また断面C−Cを示す図6の円42内に示すように、第2の筐体16の構成要素16bと構成要素16cとの結合は、構成要素16bの上面の開口部を画定する端部44と、構成要素16cの対応する箇所に設けたフック部46(図2(a)参照)との係合によって行われる。このとき、図6に示すように、フック部46が弾性変形可能となるように略U字状に形成されることにより、端部44とフック部46との係合をより円滑に行うことができる。
さらに断面D−Dを示す図7の円48内に示すように、第1の筐体14と第2の筐体16(構成要素16aと16bの組み合わせ)との結合は、第1の筐体14に設けたフック部50と、第2の筐体16の対応する箇所に設けた突部52との係合によって行われる。なお図4〜図7に示したフック形状や凹凸形状は、弾性を有するような材料又は形状(切り込み等)とする一方で、筐体全体としては比較的剛性の高い強固な材料から作製することができる。また上述したもの以外にも、筐体の形状や大きさに応じて適宜、嵌合部を設けてもよい。
図8は、筐体構造を嵌合で形成する際の好適な案内機構の具体例を説明する斜視図であり、明瞭化のために同一の構成を異なる角度から示している。図8に示すように、第2の筐体の構成要素16bの上端部に略水平に延びるタブ状部材54が設けられ、楕円56内に示すように、第1の筐体14の対応する箇所に略水平に延びる溝部58が設けられる。第1の筐体14と構成要素16bとを嵌合させる際に、タブ状部材54と溝部58とを係合(タブ状部材54を溝部58内でスライド)させることにより、第1の筐体14及び構成要素16bが互いに対して好適に位置決め・案内され、嵌合作業の迅速化・簡易化が図れる。
図9は、筐体構造を嵌合で形成する際の他の好適な案内機構の具体例を説明する斜視図であり、明瞭化のために同一の構成を異なる角度から示している。図9に示すように、第2の筐体の構成要素16cの側端部に略下方に延びる(図示例では2つの)タブ状部材60、62が設けられ、構成要素16a及び16bの対応する箇所に、タブ状部材60、62を略鉛直方向に受容して案内する(より具体的には、タブ状部材の幅方向長さに略等しいか僅かに大きい距離だけ離隔配置された2つの突起部を有する)案内部64、66がそれぞれ設けられる。構成要素16cを構成要素16a及び16bの組立体と嵌合させる際に、タブ状部材60、62をそれぞれ案内部64、66に係合させることにより、構成要素16cが当該組立体に対して好適に位置決め・案内され、嵌合作業の迅速化・簡易化が図れる。
図8及び図9に示すような、嵌合部を構成する部材間の相対位置及び移動方向を規定する凹凸構造やレール(溝)構造を設けることにより、組立作業性が向上し、ロボットによる自動組立にも適した筐体構造が提供される。
10 モータ駆動装置
12 電子部品
14 第1の筐体
16 第2の筐体
16a、16b、16c 構成部品

Claims (4)

  1. モータを駆動するための電子部品が実装された第1の筐体と、電子部品を覆う第2の筐体を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体との結合にネジを用いず、嵌合だけで結合する構造を有する、モータ駆動装置。
  2. 前記第2の筐体は複数の構成部品から構成されており、前記構成部品同士も嵌合だけで結合する構造を有する、請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記第1の筐体及び第2の筐体の嵌合部は、フック形状又は凹凸形状により嵌合する構造を有し、弾性を有する材料又は弾性を有する構造を有する、請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記第1の筐体及び第2の筐体は、嵌合部を構成する部材間の相対位置及び移動方向を規定する案内構造を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
JP2013002353U 2013-04-25 2013-04-25 嵌合だけで結合する構造を有するモータ駆動装置 Expired - Lifetime JP3184623U (ja)

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