JP3182861B2 - 植付部の動力伝達装置 - Google Patents
植付部の動力伝達装置Info
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- JP3182861B2 JP3182861B2 JP09722692A JP9722692A JP3182861B2 JP 3182861 B2 JP3182861 B2 JP 3182861B2 JP 09722692 A JP09722692 A JP 09722692A JP 9722692 A JP9722692 A JP 9722692A JP 3182861 B2 JP3182861 B2 JP 3182861B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多条植田植機における
植付部の動力伝達装置に関するものである。
植付部の動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機の植付部は、伝動ケースを
兼ねる植付部フレームを備え、該植付部フレームに苗載
台や植付装置が取り付けられている。植付部フレーム
は、本体ケースと、該本体ケースに直接もしくは伝動パ
イプを介して結合された複数の分岐ケースとからなり、
本体ケース内に設けられている各条共通の主軸から各分
岐ケースの後端部に支承されている植付装置取付軸にチ
エン等の伝動手段で伝動するようになっている。一般的
に、各植付装置取付軸の両端部に植付装置が取り付けら
れる。5条植機のように植付条が奇数である場合、中央
の分岐ケースの植付装置取付軸は片側の端部にだけ植付
装置が取り付けられる。
兼ねる植付部フレームを備え、該植付部フレームに苗載
台や植付装置が取り付けられている。植付部フレーム
は、本体ケースと、該本体ケースに直接もしくは伝動パ
イプを介して結合された複数の分岐ケースとからなり、
本体ケース内に設けられている各条共通の主軸から各分
岐ケースの後端部に支承されている植付装置取付軸にチ
エン等の伝動手段で伝動するようになっている。一般的
に、各植付装置取付軸の両端部に植付装置が取り付けら
れる。5条植機のように植付条が奇数である場合、中央
の分岐ケースの植付装置取付軸は片側の端部にだけ植付
装置が取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】植付装置による各条の
苗取り量は、互いに等しくなるように予め設定されてい
るが、長時間使用していると、植付装置各部のガタや苗
分離爪の摩耗等によって各条ごとの苗取り量に狂いが生
じてくる。このような場合、植付装置の植込杆を手動で
動かしながら苗取り量の調整を行うが、従来は調整しよ
うとする植付装置の植込杆を動かすと他の植付装置や苗
載台も連動した。このため、植込杆を動かすのに大きな
力を必要とし、苗取り量の調整作業が容易でないという
問題があった。
苗取り量は、互いに等しくなるように予め設定されてい
るが、長時間使用していると、植付装置各部のガタや苗
分離爪の摩耗等によって各条ごとの苗取り量に狂いが生
じてくる。このような場合、植付装置の植込杆を手動で
動かしながら苗取り量の調整を行うが、従来は調整しよ
うとする植付装置の植込杆を動かすと他の植付装置や苗
載台も連動した。このため、植込杆を動かすのに大きな
力を必要とし、苗取り量の調整作業が容易でないという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる植付部の動力伝達装置は、植付部に入力された
動力を各植付装置に分散して伝動する動力伝達装置にお
いて、動力を植付装置へ伝動する複数の伝動系ごとに伝
動トルクが所定の開放値以上になると伝動を停止する安
全クラッチを設け、入力側から植付装置側へ伝動する場
合における安全クラッチの開放値よりも植付装置側から
入力側へ伝動する場合における安全クラッチの開放値の
方を小さくして、手動で植付装置を動かして当該安全ク
ラッチを切れるようにしたことを特徴としている。
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる植付部の動力伝達装置は、植付部に入力された
動力を各植付装置に分散して伝動する動力伝達装置にお
いて、動力を植付装置へ伝動する複数の伝動系ごとに伝
動トルクが所定の開放値以上になると伝動を停止する安
全クラッチを設け、入力側から植付装置側へ伝動する場
合における安全クラッチの開放値よりも植付装置側から
入力側へ伝動する場合における安全クラッチの開放値の
方を小さくして、手動で植付装置を動かして当該安全ク
ラッチを切れるようにしたことを特徴としている。
【0005】
【作用】植付作業中、ある伝動系の伝動トルクが開放値
以上になると、その伝動系の安全クラッチが切れ、その
伝動系で伝動される植付装置のみが停止する。作業停止
時にある植付装置を手動で動かす場合は、伝動トルクが
所定の開放値以上になると、その植付装置へ伝動する伝
動系の安全クラッチが切れ、本体ケース内の各軸や他の
植付装置取付軸に取り付けられている植付装置は動かな
くなる。また、入力側から植付装置側へ伝動する場合に
おける安全クラッチの開放値よりも植付装置側から入力
側へ伝動する場合における安全クラッチの開放値の方が
小さいので、手動で植付装置を動かす場合は比較的小さ
な伝動トルクで安全クラッチが外れる。
以上になると、その伝動系の安全クラッチが切れ、その
伝動系で伝動される植付装置のみが停止する。作業停止
時にある植付装置を手動で動かす場合は、伝動トルクが
所定の開放値以上になると、その植付装置へ伝動する伝
動系の安全クラッチが切れ、本体ケース内の各軸や他の
植付装置取付軸に取り付けられている植付装置は動かな
くなる。また、入力側から植付装置側へ伝動する場合に
おける安全クラッチの開放値よりも植付装置側から入力
側へ伝動する場合における安全クラッチの開放値の方が
小さいので、手動で植付装置を動かす場合は比較的小さ
な伝動トルクで安全クラッチが外れる。
【0006】
【実施例】図1および図2は本発明の1実施例の全体側
面図と全体平面図であり、この田植機1は、四輪走行車
両である本機2に植付部3と施肥装置4が装着され、全
体で乗用施肥田植機として構成されている。植付部3は
本機2の後部に設けたリンク装置5に取り付けられてお
り、本機2に対して昇降自在となっている。なお、リン
ク装置5は油圧シリンダ6によって上下動させる。
面図と全体平面図であり、この田植機1は、四輪走行車
両である本機2に植付部3と施肥装置4が装着され、全
体で乗用施肥田植機として構成されている。植付部3は
本機2の後部に設けたリンク装置5に取り付けられてお
り、本機2に対して昇降自在となっている。なお、リン
ク装置5は油圧シリンダ6によって上下動させる。
【0007】植付部3は伝動ケースを兼ねる植付部フレ
ーム10を有する。この植付部フレーム10は本体ケー
ス11と分岐ケース12と伝動パイプ13とを組み合わ
せてなり、図示例は6条植機であるので、図3に示すよ
うに、本体ケース11の両側面に伝動パイプ13,13
を突設し、本体ケース12の左右中央部および伝動パイ
プ13,13の先端部に計3個の分岐ケース12(C,
L,R)が取り付けられている。植付部フレーム10は
本体ケース11の前面部に突設したローリング軸14に
よってローリング自在に前記リンク装置5に装着され
る。そして、この植付部フレーム10の上方に、苗載台
15が前側が上位となるよう傾斜させて設けられてい
る。また、各分岐ケース12,…の後端部両側に1組づ
つ、計6組の植付装置16,…が設けられている。
ーム10を有する。この植付部フレーム10は本体ケー
ス11と分岐ケース12と伝動パイプ13とを組み合わ
せてなり、図示例は6条植機であるので、図3に示すよ
うに、本体ケース11の両側面に伝動パイプ13,13
を突設し、本体ケース12の左右中央部および伝動パイ
プ13,13の先端部に計3個の分岐ケース12(C,
L,R)が取り付けられている。植付部フレーム10は
本体ケース11の前面部に突設したローリング軸14に
よってローリング自在に前記リンク装置5に装着され
る。そして、この植付部フレーム10の上方に、苗載台
15が前側が上位となるよう傾斜させて設けられてい
る。また、各分岐ケース12,…の後端部両側に1組づ
つ、計6組の植付装置16,…が設けられている。
【0008】苗載台15は支持枠18とレール19によ
って支持され、左右に滑動自在となっている。苗載台1
5の上面は植付条数分の苗載部15a,…に仕切られて
おり、各苗載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送り
装置20,…が設けられている。また、苗載台15の下
端部に隣接して、植付装置16,…に対応する苗取出口
22,…が形成された苗受板23が支持枠18と一体に
設けられている。
って支持され、左右に滑動自在となっている。苗載台1
5の上面は植付条数分の苗載部15a,…に仕切られて
おり、各苗載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送り
装置20,…が設けられている。また、苗載台15の下
端部に隣接して、植付装置16,…に対応する苗取出口
22,…が形成された苗受板23が支持枠18と一体に
設けられている。
【0009】植付装置16は、後記植付装置取付軸80
に取り付けられたロータリケース25と、該ロータリケ
ースに取り付けた一対の植込杆26,26とを備え、ロ
ータリケース25が所定方向に回転することにより植込
杆26,26が所定の軌跡を描きながら上下動し、植込
杆26に設けた苗分離爪27が苗取出口22に供給され
た苗を挟持してそれを圃場に植え付けてゆくように構成
されている。
に取り付けられたロータリケース25と、該ロータリケ
ースに取り付けた一対の植込杆26,26とを備え、ロ
ータリケース25が所定方向に回転することにより植込
杆26,26が所定の軌跡を描きながら上下動し、植込
杆26に設けた苗分離爪27が苗取出口22に供給され
た苗を挟持してそれを圃場に植え付けてゆくように構成
されている。
【0010】これら植付部3の下側には、中央にセンタ
ーフロート30(C)とその左右両側にサイドフロート
30(L,R)が設けられている。各フロート30,…
は前部が広く後部は狭い形状をしており、後部の左右両
側部に苗移植用の溝を成形する作溝器32,…が取り付
けられている。フロート30,…は、後部が支持ピン3
3で上下に回動自在に枢着され、かつ前部が拡縮リンク
34によって吊られており、水田面の凹凸に応じて前部
が上下動するようになっている。
ーフロート30(C)とその左右両側にサイドフロート
30(L,R)が設けられている。各フロート30,…
は前部が広く後部は狭い形状をしており、後部の左右両
側部に苗移植用の溝を成形する作溝器32,…が取り付
けられている。フロート30,…は、後部が支持ピン3
3で上下に回動自在に枢着され、かつ前部が拡縮リンク
34によって吊られており、水田面の凹凸に応じて前部
が上下動するようになっている。
【0011】センターフロート30(C)は水田面高さ
を検出するセンサフロートであって、該センサフロート
の上下動によって検出される水田面高さの変動に応じて
前記油圧シリンダ6を伸縮させ、植付部3が水田面に対
して常に一定の高さになるよう制御する。実際には、セ
ンサフロート30(C)の上下動に応じて前記油圧シリ
ンダ6を制御する油圧バルブ36のスプールが切り替わ
るようになっている。
を検出するセンサフロートであって、該センサフロート
の上下動によって検出される水田面高さの変動に応じて
前記油圧シリンダ6を伸縮させ、植付部3が水田面に対
して常に一定の高さになるよう制御する。実際には、セ
ンサフロート30(C)の上下動に応じて前記油圧シリ
ンダ6を制御する油圧バルブ36のスプールが切り替わ
るようになっている。
【0012】施肥装置4は、肥料を貯蔵するホッパ4
0,…と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器4
1,…と、該繰出器から繰り出された肥料を苗植付用の
溝に導く施肥導管42,…とを備えている。
0,…と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器4
1,…と、該繰出器から繰り出された肥料を苗植付用の
溝に導く施肥導管42,…とを備えている。
【0013】前述の如く、植付部フレーム10は本体ケ
ース11と分岐ケース12と伝動パイプ13の組み合わ
せで構成され、その組合せおよび組付け方法は植付条数
によって異なる。以下、6条植機である本実施例の植付
部フレーム内部の構造について説明する。
ース11と分岐ケース12と伝動パイプ13の組み合わ
せで構成され、その組合せおよび組付け方法は植付条数
によって異なる。以下、6条植機である本実施例の植付
部フレーム内部の構造について説明する。
【0014】図4は本体ケース11の展開断面図であ
り、ケース内には、入力軸50,主軸51、カウンタ軸
52およびリードカム軸53が回転自在に支承されてい
るとともに、苗送り駆動棒54が横移動自在に設けられ
ている。
り、ケース内には、入力軸50,主軸51、カウンタ軸
52およびリードカム軸53が回転自在に支承されてい
るとともに、苗送り駆動棒54が横移動自在に設けられ
ている。
【0015】ユニバーサルジョイント56で入力軸50
に入力された回転動力は、ベベルギヤ57,58を介し
て主軸51に伝えられる。主軸51は本体ケース11と
伝動パイプ13,13を貫通し、その両端部が左右の分
岐ケース12,12内に至っており、当該主軸51の左
右中心部および両端部の計3か所に、植付装置伝動用の
スプロケットホイール60,…と定位置クラッチ61,
…が取り付けられている。定位置クラッチ61はクラッ
チピン62(図8参照)で操作され、クラッチを切った
とき植付装置16が定位置で動作を停止するようになっ
ている。
に入力された回転動力は、ベベルギヤ57,58を介し
て主軸51に伝えられる。主軸51は本体ケース11と
伝動パイプ13,13を貫通し、その両端部が左右の分
岐ケース12,12内に至っており、当該主軸51の左
右中心部および両端部の計3か所に、植付装置伝動用の
スプロケットホイール60,…と定位置クラッチ61,
…が取り付けられている。定位置クラッチ61はクラッ
チピン62(図8参照)で操作され、クラッチを切った
とき植付装置16が定位置で動作を停止するようになっ
ている。
【0016】主軸51からカウンタ軸52へは一対の非
等径な不等速伝動ギヤ65,66で伝動される。不等速
伝動ギヤ65,66は外形が例えば楕円形をしており、
主軸51とカウンタ軸52の角速比が連続的に変化す
る。植込杆26による苗取り時に苗載台15の横送り速
度が小さくなるよう、不等速伝動ギヤ65,66の取付
位相が設定されている。
等径な不等速伝動ギヤ65,66で伝動される。不等速
伝動ギヤ65,66は外形が例えば楕円形をしており、
主軸51とカウンタ軸52の角速比が連続的に変化す
る。植込杆26による苗取り時に苗載台15の横送り速
度が小さくなるよう、不等速伝動ギヤ65,66の取付
位相が設定されている。
【0017】カウンタ軸52からリードカム軸53への
伝動部は苗載台の横送り変速装置として構成されてお
り、図5に示すように、カウンタ軸52に横送り変速ギ
ヤ68(1〜4)がそれぞれ個別に遊転するよう嵌合さ
れ、該横送り変速ギヤ68(1〜4)に噛合する中継ギ
ヤ69(1〜4)が主軸51に回転自在に嵌合する筒体
70に固着され、リードカム軸53には前記1速用の横
送り変速ギヤ68(1)に噛合する従動ギヤ71が取り
付けられている。この横送り変速装置の切替はシフタ7
2で行い、1速ギヤ68(1)とカウンタ軸52に伝動
結合すると、1速ギヤ68から従動ギヤ71に直接伝動
され、2〜4速ギヤ68(2〜4)のいずれかをカウン
タ軸52に結合すると、前記ギヤ68(2〜4のいずれ
か)からこれに対応する中継ギヤ69(2〜4のいずれ
か)に一旦伝動したのち、中継ギヤ69(1)から1速
ギヤ68(1)を経由して従動ギヤ71に伝動する。
伝動部は苗載台の横送り変速装置として構成されてお
り、図5に示すように、カウンタ軸52に横送り変速ギ
ヤ68(1〜4)がそれぞれ個別に遊転するよう嵌合さ
れ、該横送り変速ギヤ68(1〜4)に噛合する中継ギ
ヤ69(1〜4)が主軸51に回転自在に嵌合する筒体
70に固着され、リードカム軸53には前記1速用の横
送り変速ギヤ68(1)に噛合する従動ギヤ71が取り
付けられている。この横送り変速装置の切替はシフタ7
2で行い、1速ギヤ68(1)とカウンタ軸52に伝動
結合すると、1速ギヤ68から従動ギヤ71に直接伝動
され、2〜4速ギヤ68(2〜4)のいずれかをカウン
タ軸52に結合すると、前記ギヤ68(2〜4のいずれ
か)からこれに対応する中継ギヤ69(2〜4のいずれ
か)に一旦伝動したのち、中継ギヤ69(1)から1速
ギヤ68(1)を経由して従動ギヤ71に伝動する。
【0018】シフタ72は、カウンタ軸52の外周部に
軸方向に摺動自在に嵌合するシフタ体73と該シフタ体
に取り付けたシフタキー74とからなる。シフタキー7
4は、取付基部74aから突出する板ばね部74bの先
端にキー部74cが形成されており、全体がカウンタ軸
52に形成したキー溝75内に収納され、キー部74c
が横送り変速ギヤ68(1〜4)のいずれかのキー溝7
6に係合するようになっている(図6参照)。そして、
シフタロッド77でシフタ体73を軸方向に摺動させ、
キー部74cの係合位置を切り替える(図7参照)。カ
ウンタ軸52の回転がシフタキー74を介して横送り変
速ギヤ68に伝えられる。なお、シフタキー74の組付
けの関係上、キー溝75はカウンタ軸52の一方の軸端
から他方の軸端まで連続的に形成されている。
軸方向に摺動自在に嵌合するシフタ体73と該シフタ体
に取り付けたシフタキー74とからなる。シフタキー7
4は、取付基部74aから突出する板ばね部74bの先
端にキー部74cが形成されており、全体がカウンタ軸
52に形成したキー溝75内に収納され、キー部74c
が横送り変速ギヤ68(1〜4)のいずれかのキー溝7
6に係合するようになっている(図6参照)。そして、
シフタロッド77でシフタ体73を軸方向に摺動させ、
キー部74cの係合位置を切り替える(図7参照)。カ
ウンタ軸52の回転がシフタキー74を介して横送り変
速ギヤ68に伝えられる。なお、シフタキー74の組付
けの関係上、キー溝75はカウンタ軸52の一方の軸端
から他方の軸端まで連続的に形成されている。
【0019】リードカム軸53は外周部に螺旋状の溝8
0が形成された軸で、苗送り駆動棒54に固定して取り
付けたリードメタル81のリード爪82が前記溝80に
係合している。苗送り駆動棒54の両端がケース外に突
出しており、その左右両端部が苗載台15に固着されて
いる。リードカム軸53が回転すると、溝80に沿って
リードメタル81が軸方向に移動し、これによって苗載
台15が左右に往復動させられ、該苗載台上の苗が苗取
出口22,…に順次供給される。前記横送り変速装置を
任意のシフト位置にシフトし、苗載台15の移動速度を
適当に設定することにより、苗載台1行程あたりの苗取
り数が4段階に切り替わる。
0が形成された軸で、苗送り駆動棒54に固定して取り
付けたリードメタル81のリード爪82が前記溝80に
係合している。苗送り駆動棒54の両端がケース外に突
出しており、その左右両端部が苗載台15に固着されて
いる。リードカム軸53が回転すると、溝80に沿って
リードメタル81が軸方向に移動し、これによって苗載
台15が左右に往復動させられ、該苗載台上の苗が苗取
出口22,…に順次供給される。前記横送り変速装置を
任意のシフト位置にシフトし、苗載台15の移動速度を
適当に設定することにより、苗載台1行程あたりの苗取
り数が4段階に切り替わる。
【0020】また、リードカム軸53の延長軸84,8
4がケース外に突設され、その端部に苗送りアーム8
5,85(図3参照)が取り付けられている。苗送りア
ーム85,85はリードカム軸53と共に常時回転して
おり、苗載台15が左右行程の端部に到達すると左右い
ずれかの苗送りアーム85が苗送り装置20側の受動ア
ーム(図示を省略)に係合し、苗送り装置20のベルト
を所定方向に所定量だけ移動させるようになっている。
4がケース外に突設され、その端部に苗送りアーム8
5,85(図3参照)が取り付けられている。苗送りア
ーム85,85はリードカム軸53と共に常時回転して
おり、苗載台15が左右行程の端部に到達すると左右い
ずれかの苗送りアーム85が苗送り装置20側の受動ア
ーム(図示を省略)に係合し、苗送り装置20のベルト
を所定方向に所定量だけ移動させるようになっている。
【0021】図8は分岐ケースの断面図である。両端に
植付装置16が取り付けられる植付装置取付軸90が分
岐ケース12の後端部に支承されており、該植付装置取
付軸に設けたスプロケットホイール91と前記スプロケ
ットホイール60の間に伝動チエン92が張架されてい
る。スプロケットホイール91と植付装置取付軸90は
安全クラッチを介して伝動結合する構成で、スプロケッ
トホイール91を一体形成した駆動側クラッチ体94を
植付装置取付軸90に回転自在に嵌合させるとともに、
該駆動側クラッチ体に対向して従動側クラッチ体95を
植付装置取付軸90にキー96で取り付け、スプリング
97によって駆動側クラッチ体94を従動側クラッチ体
95に押し付けている。
植付装置16が取り付けられる植付装置取付軸90が分
岐ケース12の後端部に支承されており、該植付装置取
付軸に設けたスプロケットホイール91と前記スプロケ
ットホイール60の間に伝動チエン92が張架されてい
る。スプロケットホイール91と植付装置取付軸90は
安全クラッチを介して伝動結合する構成で、スプロケッ
トホイール91を一体形成した駆動側クラッチ体94を
植付装置取付軸90に回転自在に嵌合させるとともに、
該駆動側クラッチ体に対向して従動側クラッチ体95を
植付装置取付軸90にキー96で取り付け、スプリング
97によって駆動側クラッチ体94を従動側クラッチ体
95に押し付けている。
【0022】図9に示す如く、駆動側クラッチ体94と
従動側クラッチ体95はそれぞれの傾斜面で動力を授受
するようになっており、駆動側クラッチ体94から従動
側クラッチ体95への伝動(正伝動)Aは傾斜面94
a,95aで行われ、従動側クラッチ体95から駆動側
クラッチ体94への伝動(逆伝動)Bは傾斜面94b,
95bで行われる。伝動トルクが所定の開放値以上にな
ると、スプリング97の張力に抗して両クラッチ体9
4,95が傾斜面に沿ってずれるので、両者の噛み合い
が外れて伝動が断たれる。傾斜面94a,95aの傾斜
角αは大きく、傾斜面94b,95bの傾斜角βは小さ
くしてあるので、正伝動Aは比較的大きなトルクを伝え
ることができるが、逆伝動Bは小さなトルクしか伝える
ことができない。植付装置16が正常に作動している場
合はクラッチが入っているが、植付装置16にトラブル
が発生した場合、例えば植込杆26が苗受板23等に喰
い込んだときはクラッチが切れるように正伝動Aの開放
値を設定しておく。また、逆伝動Bの開放値は、植付部
停止時に手動で植込杆26を逆転させただけでもクラッ
チが切れる程度に設定しておく。
従動側クラッチ体95はそれぞれの傾斜面で動力を授受
するようになっており、駆動側クラッチ体94から従動
側クラッチ体95への伝動(正伝動)Aは傾斜面94
a,95aで行われ、従動側クラッチ体95から駆動側
クラッチ体94への伝動(逆伝動)Bは傾斜面94b,
95bで行われる。伝動トルクが所定の開放値以上にな
ると、スプリング97の張力に抗して両クラッチ体9
4,95が傾斜面に沿ってずれるので、両者の噛み合い
が外れて伝動が断たれる。傾斜面94a,95aの傾斜
角αは大きく、傾斜面94b,95bの傾斜角βは小さ
くしてあるので、正伝動Aは比較的大きなトルクを伝え
ることができるが、逆伝動Bは小さなトルクしか伝える
ことができない。植付装置16が正常に作動している場
合はクラッチが入っているが、植付装置16にトラブル
が発生した場合、例えば植込杆26が苗受板23等に喰
い込んだときはクラッチが切れるように正伝動Aの開放
値を設定しておく。また、逆伝動Bの開放値は、植付部
停止時に手動で植込杆26を逆転させただけでもクラッ
チが切れる程度に設定しておく。
【0023】なお、スプリング97は、シェアピン98
で位置決めした平ワッシャ99と駆動側クラッチ体94
の間に介装されている。このため、前記駆動側クラッチ
体94を従動側クラッチ体95に押し付ける役割の他
に、植付装置取付軸90が軸方向にガタつかないように
する役割も有する。
で位置決めした平ワッシャ99と駆動側クラッチ体94
の間に介装されている。このため、前記駆動側クラッチ
体94を従動側クラッチ体95に押し付ける役割の他
に、植付装置取付軸90が軸方向にガタつかないように
する役割も有する。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
植付部の動力伝達装置は、動力を植付装置へ伝動する複
数の伝動系ごとに安全クラッチが設けられており、入力
側から植付装置側へ伝動する場合における安全クラッチ
の開放値よりも植付装置側から入力側へ伝動する場合に
おける安全クラッチの開放値の方を小さくしておくこと
により、植付装置を手動で動かした場合、その植付装置
へ伝動する伝動系の安全クラッチが簡単に切れ、本体ケ
ース内の各軸や他の植付装置取付軸に取り付けられてい
る植付装置は動かなくなるので、苗取り量調整を楽に行
えるようになった。
植付部の動力伝達装置は、動力を植付装置へ伝動する複
数の伝動系ごとに安全クラッチが設けられており、入力
側から植付装置側へ伝動する場合における安全クラッチ
の開放値よりも植付装置側から入力側へ伝動する場合に
おける安全クラッチの開放値の方を小さくしておくこと
により、植付装置を手動で動かした場合、その植付装置
へ伝動する伝動系の安全クラッチが簡単に切れ、本体ケ
ース内の各軸や他の植付装置取付軸に取り付けられてい
る植付装置は動かなくなるので、苗取り量調整を楽に行
えるようになった。
【図1】本発明の1実施例である乗用施肥田植機の側面
図である。
図である。
【図2】図1に示した乗用施肥田植機の平面図である。
【図3】植付部フレームの平面図である。
【図4】本体ケースの展開断面図である。
【図5】本体ケース内の要部の断面図である。
【図6】図5におけるS−S断面図である。
【図7】図5とは異なる断面であらわした本体ケース内
の要部の断面図である。
の要部の断面図である。
【図8】分岐ケースの断面図である。
【図9】安全クラッチの展開図である。
1 乗用施肥田植機 2 本機 3 植付部 4 施肥装置 10 植付部フレーム 15 苗載台 16 植付装置 51 主軸 90 植付装置取付軸 94 駆動側クラッチ体(安全クラッチ) 95 従動側クラッチ体(安全クラッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩崎 孝秀 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 平3−49609(JP,A) 実開 昭60−151316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 313 - 332 A01C 11/02 370 - 387
Claims (1)
- 【請求項1】 植付部に入力された動力を各植付装置に
分散して伝動する動力伝達装置において、動力を植付装
置へ伝動する複数の伝動系ごとに伝動トルクが所定の開
放値以上になると伝動を停止する安全クラッチを設け、
入力側から植付装置側へ伝動する場合における安全クラ
ッチの開放値よりも植付装置側から入力側へ伝動する場
合における安全クラッチの開放値の方を小さくして、手
動で植付装置を動かして当該安全クラッチを切れるよう
にしたことを特徴とする動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09722692A JP3182861B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 植付部の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09722692A JP3182861B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 植付部の動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05260820A JPH05260820A (ja) | 1993-10-12 |
JP3182861B2 true JP3182861B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=14186722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09722692A Expired - Lifetime JP3182861B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 植付部の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3182861B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5650024B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2015-01-07 | ヤンマー株式会社 | 苗移植機 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP09722692A patent/JP3182861B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05260820A (ja) | 1993-10-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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