JP3181261B2 - 連続鋳造方法およびその装置 - Google Patents

連続鋳造方法およびその装置

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JP3181261B2 JP11041498A JP11041498A JP3181261B2 JP 3181261 B2 JP3181261 B2 JP 3181261B2 JP 11041498 A JP11041498 A JP 11041498A JP 11041498 A JP11041498 A JP 11041498A JP 3181261 B2 JP3181261 B2 JP 3181261B2
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浅雄 郷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造方法およ
びその装置に関し、特に、その始動時に有効である。
【0002】
【従来の技術】従来の連続鋳造装置(以下「連鋳機」と
いう。)は、両端の解放した鋳型の下端部に蓋をして当
該鋳型内に溶鋼を注入して冷却、凝固させて鋳片とし、
当該鋳片の断面形状に略等しい断面形状をなして鋳型の
下端と引抜ピンチロールとの間を連結する長い鋳棒(以
下「ダミーバー」という。)を介して鋳片を下方に連続
的に引き抜くことにより、鋳造を開始している。
【0003】このような連続鋳造装置としては、例え
ば、特開平9−108792号公報に開示されているよ
うなダミーバー収容装置やその架構および架台等を備え
たものや、特公平4−56703号公報に開示されてい
るようなダミーバー格納装置を備えたものなどが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような連鋳機
において、ダミーバー装置は、鋳造の開始時のみに役立
つものであり、鋳片が引抜ピンチロールにかみ込まれて
連鋳機が安定操業に入ると、まったく不要となってしま
うものである。特に、最近のように、連−連鋳造による
長時間鋳造が可能となると、ダミーバーの使用時間が非
常にわずかとなってしまい、その利用頻度が非常に少な
くなっている。このため、ダミーバーの駆動装置や格納
装置などにかかる費用が高くついてしまう。
【0005】また、最近のビレット用湾曲型連鋳機にお
いては、設備の簡略化が進んで鋳型の下方のサポートロ
ールやガイドロールなどが少なくなり、鋳型下方での鋳
片の通過抵抗が小さくなっているにもかかわらず、1/
4円弧型金属棒のダミーバーを使用するため、当該ダミ
ーバーの駆動装置や格納装置などを使用しなければなら
ず、設備の大型化や設備費の高騰などを招いてしまうだ
けでなく、ダミーバーの落下等を防止するための安全対
策を考慮しなければならなかった。
【0006】このようなことから、本発明は、ダミーバ
ーを用いなくても連続鋳造を開始することができる連続
鋳造方法およびその装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による連続鋳造方法は、鋳型の直下位置
に駆動手段により回転可能で、かつ鋳片の両側面を圧下
または開放可能なロールからなる始動用ピンチロールを
配設し、鋳造開始に際して、基端に鋳片との連結部を有
する始動用短棒を前記鋳型内に挿入してその先端を前記
始動用ピンチロールにかみ込みセットし、この状態で溶
鋼を前記鋳型内に注入し、鋳片が形成されたところで前
記始動用ピンチロールを回転駆動して前記始動用短棒と
共に鋳片を引き抜くことを特徴とする。
【0008】上述した連続鋳造方法において、引き抜か
れた前記始動用短棒および鋳片が引抜ピンチロールを通
過すると、当該引抜ピンチロールを圧下して連続引き抜
きに移行し、前記始動用ピンチロールの圧下を開放する
ことを特徴とする。
【0009】また、前述した課題を解決するための、本
発明による連続鋳造装置は、鋳型の直下位置に駆動手段
により回転可能で、かつ鋳片の両側面を圧下または開放
可能なロールからなる始動用ピンチロールを配設すると
共に、当該始動用ピンチロールを前記鋳型および鋳型振
動装置と一体に移動可能な台車上に設けてなることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による連続鋳造方法および
その装置の実施の形態を図1〜3を用いて説明する。な
お、図1は、その装置の要部の側面図、図2は、図1の
矢線II部の抽出拡大図、図3は、図2の矢線 III方向か
らみた図である。
【0011】図1に示すように、架構1上には、レール
2が敷設されている。レール2上には、車輪4を介して
台車3が載せられており、当該台車3は、レール2に沿
って往復動できるようになっている。台車3上には、支
持フレーム5が載置されている。支持フレーム5 には、
鋳型6が支持されている。鋳型6には、振動アーム7の
先端が前記台車3の走行移動方向と直交する水平方向に
沿った軸まわりで回動できるように連結している。振動
アーム7の基端は、前記台車3上に載置された振動駆動
装置8に上記基端と同軸まわりで回動できるように連結
されている。
【0012】つまり、振動駆動装置8を作動すると、振
動アーム7を介して鋳型6を上下方向に振動させること
ができると共に、レール2に沿って台車3を往復動させ
ることにより、支持フレーム5を介して鋳型6を鋳造位
置と待機位置とに切り替えることができるようになって
いるのである。このような振動アーム7、振動駆動装置
8などにより、本実施の形態では鋳型振動装置を構成し
ている。
【0013】図1〜3に示すように、支持フレーム5に
は、前記鋳型6の送出口の下方(直下)を間に挟むよう
にして対をなすレバーフレーム9の基端が上下方向に沿
った軸まわりで回動できるようにそれぞれ連結されてい
る。一方のレバーフレーム9の先端には、液圧シリンダ
10の基端が上下方向に沿った軸まわりで回動できるよ
うに連結されている。他方のレバーフレーム9の先端に
は、上記液圧シリンダ10の先端が上下方向に沿った軸
まわりで回動できるように連結されている。これらレバ
ーフレーム9の前記鋳型6の送出口近傍部分には、始動
用ピンチロール11が前記台車3の往復動方向に沿った
軸まわりで回動できるように対をなしてそれぞれ支持さ
れている。
【0014】つまり、液圧シリンダ10を伸縮させるこ
とにより、鋳型6からの鋳片100の両側面を圧下また
は開放することができるようにレバーフレーム9を介し
て始動用ピンチロール11間を接近離反させることがで
きるようになっているのである。このようなレバーフレ
ーム9、液圧シリンダ10などにより、本実施の形態で
はかみ込み手段を構成している。
【0015】図1〜3に示すように、前記始動用ピンチ
ロール11には、自在継手12の一端がそれぞれ連結さ
れている。これら自在継手12の他端は、前記台車3上
に載置された減速機13の出力軸にそれぞれ連結されて
いる。当該減速機13の入力部には、電動機14の出力
軸が連結されている。
【0016】つまり、電動機14を作動させると、減速
機13および自在継手12を介して始動用ピンチロール
11を回転駆動させることができるのである。このよう
な自在継手12、減速機13、電動機14などにより、
本実施の形態では駆動手段を構成している。
【0017】図1に示すように、始動用ピンチロール1
1の下方には、鋳片100の引抜方向(曲率半径Rの湾
曲状)に沿って冷却スプレなどの図示しない冷却手段お
よびガイドロール15が所定の間隔で複数配設されてい
る。上記引抜方向最下流位置の上記ガイドロール15の
下流側には、引抜ピンチロール16が配設されている。
【0018】なお、図3中、17は、対をなす始動用ピ
ンチロール11間の中心を鋳型6の送出口の直下に位置
させるようにレバーフレーム9の回動位置を規制するス
トッパボルト、20は、鋳片100との連結部であるア
ンカ金物20aを基端に有する始動用短棒である。
【0019】このような連鋳機を使用した連続鋳造方法
を次に説明する。まず、鋳込前準備として、鋳型6の内
部に始動用短棒20を挿入し、液圧シリンダ10および
電動機14を作動して、始動用短棒20の先端を始動用
ピンチロール11の間にかみ込みセットする。
【0020】次に、鋳型6の内部に溶鋼を注入して冷
却、凝固させ、鋳片100を形成すると共に当該鋳片1
00を始動用短棒20のアンカ金物20aに一体的に連
結したら、電動機14を作動して始動用ピンチロール1
1を回転駆動させると、始動用短棒20および鋳片10
0が下方へ引き抜かれてガイドロール15に沿って引抜
ピンチロール16まで案内される。始動用短棒20が引
抜ピンチロール16を通過した時点で始動用ピンチロー
ル11の圧下を開放するように液圧シリンダ10を伸長
すると共に引抜ピンチロール16を圧下することによ
り、鋳片100が矯正されながら連続引抜され、完全な
定常操業に入る。
【0021】したがって、ダミーバーを用いなくても連
続鋳造を開始することができるので、以下のような効果
を得ることができる。
【0022】ダミーバーの駆動装置や格納装置などに
かかる費用が不要となる。 設備の小型化を図ることができる。 ダミーバーの落下等を防止するための安全対策を考慮
する必要がなくなる。 操業準備が容易となる。
【0023】
【発明の効果】本発明による連続鋳造方法は、鋳型の直
下位置に駆動手段により回転可能で、かつ鋳片の両側面
を圧下または開放可能なロールからなる始動用ピンチロ
ールを配設し、鋳造開始に際して、基端に鋳片との連結
部を有する始動用短棒を前記鋳型内に挿入してその先端
を前記始動用ピンチロールにかみ込みセットし、この状
態で溶鋼を前記鋳型内に注入し、鋳片が形成されたとこ
ろで前記始動用ピンチロールを回転駆動して前記始動用
短棒と共に鋳片を引き抜くことから、ダミーバーを用い
なくても連続鋳造を開始することができるので、以下の
ような効果を得ることができる。 ダミーバーの駆動装置や格納装置などにかかる費用が
不要となる。 設備の小型化を図ることができる。 ダミーバーの落下等を防止するための安全対策を考慮
する必要がなくなる。 操業準備が容易となる。
【0024】また、引き抜かれた前記始動用短棒および
鋳片が引抜ピンチロールを通過すると、当該引抜ピンチ
ロールを圧下して連続引き抜きに移行し、前記始動用ピ
ンチロールの圧下を開放すれば、連続鋳造をそのまま引
き続いて行うことができるので、連続鋳造を簡単に行う
ことができる。
【0025】また、本発明による連続鋳造装置は、鋳型
の直下位置に駆動手段により回転可能で、かつ鋳片の両
側面を圧下または開放可能なロールからなる始動用ピン
チロールを配設すると共に、当該始動用ピンチロールを
前記鋳型および鋳型振動装置と一体に移動可能な台車上
に設けてなることから、ダミーバーを用いなくても連続
鋳造を開始することができるので、以下のような効果を
得ることができる。 ダミーバーの駆動装置や格納装置などにかかる費用が
不要となる。 設備の小型化を図ることができる。 ダミーバーの落下等を防止するための安全対策を考慮
する必要がなくなる。 操業準備が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続鋳造装置の実施の形態の要部
の側面図である。
【図2】図1の矢線II部の抽出拡大図である。
【図3】図2の矢線 III方向からみた図である。
【符号の説明】
1 架構 2 レール 3 台車 4 車輪 5 支持フレーム 6 鋳型 7 揺動アーム 8 振動駆動装置 9 レバーフレーム 10 液圧シリンダ 11 始動用ピンチロール 12 自在継手 13 減速機 14 電動機 15 ガイドロール 16 引抜ピンチロール 17 ストッパボルト 20 始動用短棒 20a アンカ金物 100 鋳片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−254101(JP,A) 特開 平9−1304(JP,A) 特開 平8−267208(JP,A) 特開 昭61−3951(JP,A) 特開 昭48−42924(JP,A) 実開 昭63−106559(JP,U) 実開 昭62−155943(JP,U) 実開 昭56−169959(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/08 B22D 11/128 B22D 11/128 320

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型の直下位置に駆動手段により回転可
    能で、かつ鋳片の両側面を圧下または開放可能なロール
    からなる始動用ピンチロールを配設し、鋳造開始に際し
    て、基端に鋳片との連結部を有する始動用短棒を前記鋳
    型内に挿入してその先端を前記始動用ピンチロールにか
    み込みセットし、この状態で溶鋼を前記鋳型内に注入
    し、鋳片が形成されたところで前記始動用ピンチロール
    を回転駆動して前記始動用短棒と共に鋳片を引き抜くこ
    とを特徴とする連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 引き抜かれた前記始動用短棒および鋳片
    が引抜ピンチロールを通過すると、当該引抜ピンチロー
    ルを圧下して連続引き抜きに移行し、前記始動用ピンチ
    ロールの圧下を開放することを特徴とする請求項1に記
    載の連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】 鋳型の直下位置に駆動手段により回転可
    能で、かつ鋳片の両側面を圧下または開放可能なロール
    からなる始動用ピンチロールを配設すると共に、当該始
    動用ピンチロールを前記鋳型および鋳型振動装置と一体
    に移動可能な台車上に設けてなることを特徴とする連続
    鋳造装置。
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