JP2002273554A - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

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JP2002273554A JP2001079181A JP2001079181A JP2002273554A JP 2002273554 A JP2002273554 A JP 2002273554A JP 2001079181 A JP2001079181 A JP 2001079181A JP 2001079181 A JP2001079181 A JP 2001079181A JP 2002273554 A JP2002273554 A JP 2002273554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マクロ偏析の発生のない鋳片が得られる鋼の連
続鋳造方法の提供。 【解決手段】横断面形状が矩形の鋳片7を鋳造する際
に、未凝固部6を含む鋳片の短辺面9側の少なくとも1
カ所に配置した打撃振動装置10により、未凝固部を含
む鋳片の短辺面を連続して打撃することにより、鋳片に
振動を付与しつつ鋳造する。鋳片の短辺面を最初に打撃
した位置より下流側で、中心固相率が0.2〜0.95
である未凝固部を含む位置の鋳片を、複数のガイドロー
ル対4aを用いて、鋳造方向の長さ1m当たり0.5m
m〜2.5mm相当の割合で圧下するのが望ましい。ま
た、バルジングさせた鋳片を、鋳片の短辺面を最初に打
撃した位置より下流側の厚さ中心部が凝固完了するまで
の間で、適正な圧下率の条件で、少なくとも1つの圧下
ロール対12により鋳片を圧下するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未凝固部を含む鋳
片の短辺面を打撃して、鋳片に振動を付与しつつ鋳造す
る連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造による鋳片の厚さ中心部および
その近傍には、中心偏析、V偏析および逆V偏析と呼ば
れるマクロ偏析である内部欠陥が発生しやすい。中心偏
析は、鋳片の最終凝固部にC、S、P、Mnなどの偏析
成分が濃化して現れる内部欠陥で、V偏析または逆V偏
析は、鋳片の最終凝固部の近傍に、これらの偏析成分が
V字状または逆V字状に濃化して現れる内部欠陥であ
る。
【0003】これらのマクロ偏析(以下、単に、偏析と
記す場合がある)が発生した鋳片を素材として熱間で加
工した製品では、靱性の低下、水素誘起割れなどが起こ
りやすく、また、これら製品を冷間で最終製品に加工す
る際、割れが発生しやすくなる。
【0004】鋳片の偏析の生成機構は、次のように考え
られている。すなわち、凝固が進むにつれて、凝固組織
である柱状晶樹間に偏析成分が濃化する。その偏析成分
の濃化した溶鋼(以下、濃化溶鋼と記す場合がある)
が、凝固時の鋳片の収縮またはバルジングと呼ばれる鋳
片のふくれなどにより、柱状晶樹間より流出する。流出
した濃化溶鋼は、最終凝固部の凝固完了点に向かって流
動し、そのまま凝固して偏析成分の濃化帯が形成され
る。このようにして形成した偏析成分の濃化帯が偏析で
ある。鋳片の偏析の防止対策として、柱状晶樹間に残っ
た偏析成分の濃化した溶鋼の移動を防止すること、これ
ら濃化溶鋼が局所的に集積することを防ぐことなどが効
果的であり、従来から種々の方法が提案されている。
【0005】Transactions ISIJ,Vol.24,1984,p931
には、低炭素鋼または高炭素鋼のブルーム鋳片におい
て、鋳型内および二次冷却帯の凝固末期の鋳片の位置に
それぞれ電磁攪拌装置を配置し、鋳造直後の溶鋼および
鋳片内部の未凝固溶鋼を攪拌することにより、凝固組織
を微細な等軸晶として、偏析の生成を防止する方法が提
案されている。しかし、この方法では、鋳造速度、鋳片
の二次冷却などの条件が変化することによって凝固完了
位置が変化することから、凝固末期における未凝固溶鋼
の攪拌が適正に行われない場合があり、偏析が発生する
場合がある。さらに、電磁攪拌装置を組み合わせて配置
するため、設備費および製造コストが高くなる。
【0006】また、複数のガイドロール対により、鋳片
の凝固収縮量を補償する程度に未凝固部を含む鋳片を軽
圧下し、偏析を抑制する方法が一般的に採られている。
しかし、この方法では、圧下量が小さいので、鋳片内部
の濃化溶鋼を鋳造方向の上流側に流動させ、濃化溶鋼が
集積するのを防止することは困難であり、偏析が発生し
やすい。
【0007】特開昭61−42460号公報には、最終
凝固部の上流側に設けた電磁攪拌装置または超音波印可
装置を作動させて鋳片内部の未凝固溶鋼を流動させるこ
とにより、凝固した柱状晶を切断して最終凝固部の付近
に沈殿させて凝固組織を等軸晶化させ、かつ、凝固が完
了する直前に、圧下ロール対により凝固収縮の相当量以
上の3mm以上の圧下を鋳片に加えて強制的に凝固完了
点を形成させ、偏析などを防止する方法が提示されてい
る。しかし、この方法では、鋳片の幅方向において部分
的に偏析が発生する場合がある。これは、凝固した柱状
晶を切断する効果および圧下する効果が鋳片の幅方向で
不均一であるためである。これら部分的な偏析の発生を
防止するためには、大きな圧下力で圧下量を大きくする
必要がある。しかし、大きな圧下力で鋳片を圧下する
と、圧下ロール対を支える支持枠に撓みが発生し、充分
な圧下効果が得られない。また、ロールが曲がったり、
折損したり等の設備上の事故により、操業が困難になる
場合がある。
【0008】特開平9−57410号公報および特開平
9−206903号公報には、未凝固部を含む鋳片をバ
ルジングさせ、最終凝固部の上流側で、バルジング量相
当分を圧下する方法が提案されている。これらの方法に
より、圧下ロール対を支える支持枠やロールが撓んだり
することもなく、鋳片の幅方向で均一な圧下効果が期待
できる。しかし、圧下する際の中心固相率、圧下量など
の圧下条件によっては、鋳片の幅方向で局部的に偏析が
発生する場合があり、さらなる改善が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中心偏析、
V偏析、逆V偏析などの偏析の発生のない内部品質の良
好な鋳片を得ることができる鋼の連続鋳造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)〜(3)に示す鋼の連続鋳造方法にある。 (1)横断面形状が矩形の鋳片を鋳造する際に、未凝固
部を含む鋳片の短辺面側の少なくとも1カ所に配置した
打撃振動装置により、未凝固部を含む鋳片の短辺面を連
続して打撃することにより、鋳片に振動を付与しつつ鋳
造する鋼の連続鋳造方法。 (1)横断面形状が矩形の鋳片を鋳造する際に、未凝固
部を含む鋳片の短辺面の少なくとも1カ所を連続して打
撃することにより、鋳片に振動を付与しつつ鋳造する鋼
の連続鋳造方法。 (2)鋳片の短辺面を最初に打撃した位置より鋳造方向
に下流側で、中心固相率が0.2〜0.95である未凝
固部を含む位置の鋳片を、複数のガイドロール対を用い
て、鋳造方向の長さ1m当たり0.5mm〜2.5mm
相当の割合で圧下する上記(1)に記載の鋼の連続鋳造
方法。 (3)未凝固部を含む鋳片の短辺面を連続して打撃する
位置の上流側または下流側において、未凝固部を含む鋳
片をバルジングさせ始め、そのバルジングさせた鋳片
を、鋳片の短辺面を最初に打撃した位置より鋳造方向に
下流側の厚さ中心部が凝固完了するまでの間で、下記
(イ)式で表される圧下率Rが0.8〜1.1となる条
件で、少なくとも1つの圧下ロール対により鋳片を圧下
する上記(1)に記載の鋼の連続鋳造方法。
【0011】R=D1/D2 ・・・(イ) ここで、D1:未凝固部を含む鋳片の幅中央部における
圧下量(mm) D2:圧下開始時の固相率が0.8以下の未凝固部の厚
さ(mm) 本発明では、上記(2)に記載するように、鋳片の1つ
のロール対当たりの圧下量が小さい、いわゆる軽圧下に
用いるロール対を「ガイドロール対」と記し、上記
(3)に記載するように、圧下量の大きい圧下に用いる
ロール対を「圧下ロール対」と記す。
【0012】本発明で規定する「横断面形状が矩形の鋳
片」とは、横断面形状が長方形のスラブもしくはブルー
ム、または横断面形状が正方形のブルームもしくはビレ
ットを意味する。
【0013】また、本発明で規定する「鋳片の短辺面」
とは、スラブでは、両端部の短辺面を意味し、ブルーム
またはビレットでは、二次冷却帯などにおいてガイドロ
ール対などのロールと接していない鋳片の側面を意味す
る。
【0014】本発明で規定する「中心固相率」および
「厚さ中心部が凝固完了する」時期は、鋳片サイズ、溶
鋼過熱度、鋳造速度、二次冷却比水量などが決まれば、
通常用いられている凝固伝熱解析方法を用いてそれぞれ
計算することができる。
【0015】また、本発明で規定する「圧下開始時の固
相率が0.8以下の未凝固部の厚さ」は、固相率が0.
8の片側の凝固界面を、上述の凝固伝熱解析方法を用い
て計算できるので、鋳片内部の厚さ方向の両側の固相率
が0.8の凝固界面の間の厚さを計算により求めること
ができる。固相率を0.8以下とするのは、固相率が
0.8以下の厚さの領域では、圧下力が伝達しないから
であり、この領域を未凝固部とする。
【0016】従来から提案されている方法を用いても、
偏析の発生を安定して防止できず、部分的にこれら偏析
が発生し、さらなる改善が望まれている。
【0017】すなわち、最終凝固部の近傍の柱状晶がブ
リッジングしたり、また、剪断された柱状晶が上流側か
ら最終凝固部の近傍に沈殿することにより生成した等軸
晶が、ブリッジングすることによって部分的に空間部が
形成されるとともに、鋳片の圧下によっても、柱状晶樹
間などから流出した偏析成分の濃化した溶鋼を全て効果
的に上流側に排出することができず、これら空間部に集
積し、そのまま凝固するためである。
【0018】本発明では、未凝固部を含む鋳片の短辺面
側の少なくとも1カ所に配置した打撃振動装置により、
未凝固部を含む鋳片の短辺面を連続して打撃することに
より、鋳片に振動を付与するので、鋳片内部の未凝固溶
鋼を振動させることができる。未凝固溶鋼が振動するこ
とにより、最終凝固部の近傍およびその上流側の柱状晶
を効果的に剪断することができる。剪断された柱状晶が
最終凝固部の近傍に沈殿することにより、多くの等軸晶
が生成する。
【0019】さらに、これら最終凝固部の近傍に生成し
て堆積した等軸晶にも鋳片の振動が伝達するので、等軸
晶がブリッジングすることを防止できる。たとえ、等軸
晶同士がブリッジングして空間部が形成される場合で
も、鋳片の振動が空間部にも伝達され、空間部は破壊さ
れて等軸晶で埋め尽くされる。
【0020】また、未凝固溶鋼と柱状晶との界面にも鋳
片の振動が伝達され、濃化溶鋼が柱状晶樹間などから流
出することを抑制でき、濃化溶鋼が局所的に集積するこ
とを防止できる。柱状晶樹間に濃化溶鋼が残存したまま
で凝固するので、いわゆるミクロ偏析が形成されるだけ
である。これらミクロ偏析は、鋳片の品質上、また、そ
の鋳片を熱間圧延した製品の品質上、とくに問題ない。
【0021】また、本発明では、鋳片の短辺面を最初に
打撃した位置より鋳造方向に下流側で、中心固相率が
0.2〜0.95である未凝固部を含む位置の鋳片を、
複数のガイドロール対を用いて、鋳造方向の長さ1m当
たり0.5mm〜2.5mm相当の割合で圧下するのが
望ましい。
【0022】連続して鋳片を打撃することによる前述の
効果に加えて、たとえ、最終凝固部の近傍よりも上流側
の柱状晶樹間などから濃化溶鋼が流出しても、複数のガ
イドロール対を用いて、鋳片を上記条件で軽圧下するこ
とによって、それら濃化溶鋼が下流側の最終凝固部の近
傍に集積するのを防止できる。したがって、より効果的
に鋳片の偏析を防止できる。
【0023】さらに、本発明では、未凝固部を含む鋳片
の短辺面を連続して打撃する位置の上流側または下流側
において、未凝固部を含む鋳片をバルジングさせ始め、
そのバルジングさせた鋳片を、鋳片の短辺面を最初に打
撃した位置より鋳造方向に下流側の厚さ中心部が凝固完
了するまでの間で、前述の(イ)式で表される圧下率R
が0.8〜1.1となる条件で、少なくとも1つの圧下
ロール対により鋳片を圧下するのが望ましい。
【0024】連続して鋳片を打撃することによる前述の
効果に加えて、たとえ、等軸晶などのブリッジングが発
生したり、また、最終凝固部の近傍よりも上流側の柱状
晶樹間などから濃化溶鋼が流出しても、鋳片をバルジン
グさせた後の厚さ中心部が凝固完了するまでの間で鋳片
を圧下するので、圧下する効果が鋳片の厚さ中心部にま
で効果的に及ぶ。したがって、等軸晶などのブリッジン
グの発生を防止でき、また、濃化溶鋼を上流側に排出す
ることができ、より効果的に鋳片の偏析を防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、鋳片を連続して打撃する
装置を連続鋳造機内に設けて本発明の方法を実施する連
続鋳造機の例を示す模式図である。図1(a)は、連続
鋳造機の全体概略を模式的に示す側面図であり、図1
(b)は、図1(a)のA1−A2線の断面を模式的に
示す平面図である。
【0026】浸漬ノズル1を経て鋳型2内に溶鋼3を注
入し、鋳型内で凝固殻5を形成させる。凝固殻5は、複
数のガイドロール対4で案内されながら徐々にその厚さ
を増し、未凝固部6を含む鋳片7となる。未凝固部を含
む鋳片および凝固完了した鋳片7は、ピンチロール8に
より鋳造方向の下流側に引き抜かれる。
【0027】図1で例示する連続鋳造機では、符号4a
で示す4つのガイドロール対は、後述する鋳片を軽圧下
するためのガイドロール対を示す。また、符号12で示
す1つの圧下ロール対は、後述する鋳片を大圧下するた
めの圧下ロール対を示す。本発明の方法では、鋳片を圧
下するためのガイドロール対および圧下ロール対を同時
に配置することはないが、図1の例では、便宜的に1つ
の図中に、鋳片を圧下するためのガイドロール対および
圧下ロール対を同時に配置して示している。なお、図1
中に符号4で示すガイドロール対は、鋳片を圧下しない
通常のガイドロール対を意味する。
【0028】本発明の方法では、横断面形状が矩形の鋳
片を鋳造する際に、未凝固部を含む鋳片の短辺面側の少
なくとも1カ所に配置した打撃振動装置により、未凝固
部を含む鋳片の短辺面を連続して打撃することにより、
鋳片に振動を付与しつつ鋳造する。
【0029】鋳片を打撃する際、未凝固部を含む鋳片の
短辺面側の少なくとも1カ所に配置した打撃振動装置に
より、連続して打撃する。未凝固部を含む鋳片の短辺面
側の2カ所、たとえば、鋳造方向の鋳片の位置がほぼ同
じで、鋳片の両側の短辺面側の2カ所に配置した打撃振
動装置により、連続して打撃してもよいし、鋳造方向に
2カ所以上の未凝固部を含む鋳片の短辺面側に配置した
打撃振動装置により、連続して打撃してもよい。
【0030】鋳片を連続して打撃する装置として、図1
(b)に示すように、先端部に打撃用の金型11を有す
る打撃振動装置10を用いることができる。このような
装置を用いて、未凝固部を含む鋳片の短辺面9を連続し
て打撃することにより、鋳片に振動を付与することがで
きる。
【0031】打撃振動装置の先端部に配置する打撃用の
金型は、耐久性、耐熱性などの観点から、鋳物製の金型
とするのが望ましい。鋳片と接する金型の鋳片厚さ方向
の厚さは、後述する鋳片の圧下の妨げにならないよう
に、鋳片の厚さよりも薄くするのがよい。金型の鋳造方
向の長さは、鋳片サイズによるが、100〜500mm
程度がよい。金型の鋳造方向の断面形状は、長方形、楕
円形状などでよい。金型は交換できる形式とするのがよ
い。たとえば、ボルトなどにより金型を打撃振動装置の
先端部に取り付ける方式を採るのがよい。また、金型を
振動させる機構として、たとえば、エアーシリンダーや
電動ハンマーなどを用いることができる。
【0032】鋳片の短辺面を連続して打撃し、鋳片に振
動を付与する際に、短辺面を基準面として、短辺面の振
動の振幅が±1〜±3mmであることが望ましい。±1
mm未満の振幅の振動では、鋳片内部の未凝固溶鋼など
を振動させる効果が小さい。±3mmを超える振幅の振
動では、鋳片の短辺面の形状が変形しやすい。また、鋳
片に振動を付与する際の振動数は、60〜1200回/
分が望ましい。
【0033】打撃振動装置を未凝固部を含む鋳片の位置
に配置する際、中心固相率が0.1〜0.9に相当する
位置に配置するのが望ましい。等軸晶などのブリッジン
グは中心固相率が0.1以上の位置で発生するので、中
心固相率が0.1未満の鋳片の位置では、等軸晶などの
生成が十分でなく、鋳片を打撃する効果は小さい。ま
た、中心固相率が0.9を超えると、未凝固溶鋼が振動
および流動しにくくなるので、等軸晶などのブリッジン
グまたはブリッジングにより形成された空間部を、鋳片
の打撃により破壊することが困難となる。
【0034】また、本発明の方法では、鋳片の短辺面を
最初に打撃した位置より鋳造方向に下流側で、中心固相
率が0.2〜0.95である未凝固部を含む位置の鋳片
を、複数のガイドロール対を用いて、鋳造方向の長さ1
m当たり0.5mm〜2.5mm相当の割合で圧下する
のが望ましい。
【0035】連続して鋳片を打撃することによる前述の
効果に加えて、上記条件で鋳片を軽圧下することによ
り、たとえ、最終凝固部の近傍よりも上流側の柱状晶樹
間などから偏析成分の濃化した溶鋼が流出しても、それ
ら濃化溶鋼が下流側の最終凝固部の近傍に集積するのを
効果的に防止できる。
【0036】鋳片を圧下する際、中心固相率が0.2未
満では、柱状晶樹間などからの濃化溶鋼の排出が少な
く、圧下の効果が小さい。また、中心固相率が0.95
を超えると、未凝固溶鋼が流動しにくくなるので、濃化
溶鋼を上流側に排出しにくくなる。
【0037】また、鋳造方向の長さ1m当たり0.5m
m未満の圧下では、濃化溶鋼が最終凝固部の近傍に集積
するのを防止する効果が小さく、2.5mmを超える
と、ガイドロール対を支える支持枠に撓みが発生し、充
分な圧下効果が得られない。このように鋳片を軽圧下す
るガイドロール対の数は、鋳片厚さ、鋳片の二次冷却条
件などで決めれば良く、4〜6対程度の数でよい。
【0038】さらに、本発明では、バルジングさせた鋳
片を、鋳片の短辺面を最初に打撃した位置より鋳造方向
に下流側の厚さ中心部が凝固完了するまでの間で、前述
の(イ)式で表される圧下率Rが0.8〜1.1となる
条件で、少なくとも1つの圧下ロール対により鋳片を圧
下するのが望ましい。
【0039】鋳片をバルジングさせるのは、鋳片の短辺
面を最初に打撃する位置より鋳造方向に上流側でもよい
し、下流側でもよい。
【0040】連続して鋳片を打撃することによる前述の
効果に加えて、未凝固部を含む鋳片をバルジングさせた
後に鋳片を圧下するので、鋳片の厚さ中心部近傍を圧下
でき、等軸晶などのブリッジングの発生を防止でき、ま
た、濃化溶鋼を上流側に排出することができ、より効果
的に鋳片の偏析を防止できる。
【0041】前述の(イ)式における圧下率Rが0.8
未満では、圧下量が小さいので、濃化溶鋼が鋳造方向の
上流側に排出される量が少なくなり、濃化溶鋼が鋳片の
厚さ中心部近傍に取り残されやすい。また、圧下率Rが
1.1を超えると、圧下量が過大になり、実際にはこの
ような大きな圧下量を確保することは困難である。
【0042】複数の圧下ロール対で圧下する場合は、そ
れぞれの圧下ロール対ごとに、前述の(イ)式で表され
る圧下率Rが0.8〜1.1となる条件で圧下する。さ
らに、圧下量はバルジング量の50%以上とするのが望
ましい。50%以上の場合に、鋳片の厚さ中心部近傍を
より効果的に圧下できる。
【0043】
【実施例】鋳片を圧下するガイドロール対を5つとし
た、図1に示す構成の連続鋳造装置を用いて、C含有量
が0.45〜0.47質量%の炭素鋼を、断面形状が厚
さ300mm、幅450mmのブルームに鋳造した。鋳
造速度は0.6m/分とし、鋳型直下の位置からメニス
カスからの距離が10mの位置までの間の鋳片を比水量
0.5リットル/kg−鋼の条件で二次冷却した。
【0044】未凝固部を含む位置のブルームの片方の短
辺面の1カ所を、打撃振動装置を用いて連続して打撃
し、鋳片に振動を付与した。打撃振動装置を配置する際
のメニスカスからの距離を種々変更して試験した。一部
の試験では、鋳片を打撃しなかった。鋳片に振動を付与
する際、短辺面を基準面として、短辺面の振動の振幅が
±1.5mmとなるように、鋳片を連続して振動させ
た。また、振動数は120回/分とした。
【0045】打撃振動装置の先端部に配置する金型のブ
ルームと接する面を形状は、鋳片厚さ方向の幅を270
mm、鋳造方向の長さを300mmの長方形とし、肉厚
を100mmとするブロック状の金型を用いた。エアー
シリンダー方式により金型を振動させた。
【0046】また、一部の試験では、複数のガイドロー
ル対を用いて鋳片を軽圧下、または1つの圧下ロール対
を用いて鋳片を大圧下する試験を行った。
【0047】「中心固相率」、「厚さ中心部が凝固完了
する時期」および「圧下開始時の固相率が0.8以下の
未凝固部の厚さ」は、通常の凝固伝熱解析方法を用いて
計算した。その際、鋳造中に鋳型内の溶鋼にFeSを添
加し、その鋳片サンプルの横断面をサルファプリントし
て求まる未凝固部の厚さを調査し、計算および実測値が
良く一致することを確認した。
【0048】各鋳造試験において、鋳片のサンプルを採
取し、そのサンプルの横断面の厚さおよび幅方向の中心
部相当の位置から、厚さ中心部を挟んで厚さ方向に10
mm、幅方向に200mm、鋳造方向に15mm程度の
試験片を採取した。これら試験片を用いて、鋳片の厚さ
中心部に相当する位置の26カ所から、7mmピッチで
直径2mmのドリル刃により切り粉を採取し、C含有率
を分析し、その分析値C(質量%)をレードルのC分析
値C (質量%)で除した比C/C を求め、それ
らの比の平均値(平均の中心偏析率)および最大値(最
大の中心偏析率)を求めた。表1に試験条件および試験
結果を示す。
【0049】
【表1】 本発明例の試験No.1では、打撃振動装置をメニスカ
スから10mの位置に配置して作動させた。この打撃振
動装置の配置位置は、鋳造速度を0.6m/分、二次冷
却の比水量0.5リットル/kg−鋼の条件において、
中心固相率が0.3に相当する位置である。打撃後の鋳
片の圧下は行わなかった。得られた鋳片の成分Cの平均
の中心偏析率は1.02、最大の中心偏析率は1.04
で、中心偏析の発生の少ない、良好な内部品質の鋳片が
得られた。
【0050】本発明例の試験No.2では、試験No.
1と同じ条件で鋳片を連続して打撃した後に、メニスカ
スから13〜15mに配置した5つのガイドロール対を
用いて、合計3.0mm相当の厚さを圧下した。圧下領
域の鋳片の中心固相率は0.62〜0.84である。得
られた鋳片の成分Cの平均の中心偏析率は1.02、最
大の中心偏析率は1.02で、試験No.1よりも内部
品質の良好な鋳片が得られた。
【0051】本発明例の試験No.3では、試験No.
1と同じ条件で鋳片を連続して打撃した後に、メニスカ
スから14mに配置した1つの圧下ロール対を用いて、
20mm相当の厚さを圧下した。前述の(イ)式で定義
する圧下率Rは0.8である。得られた鋳片の成分Cの
平均の中心偏析率は0.98、最大の中心偏析率は1.
01で、試験No.1よりも内部品質の良好な鋳片が得
られた。
【0052】本発明例の試験No.4および試験No.
5では、打撃振動装置をメニスカスから2mまたは1
6.5mの位置に配置して作動させた。鋳造速度を0.
6m/分、二次冷却の比水量0.5リットル/kg−鋼
の条件において、メニスカスから2mの打撃振動装置の
配置位置は、中心固相率0で中心部が凝固開始していな
い位置に相当する。また、同じ鋳造速度および二次冷却
の比水量の条件において、メニスカスから16.5mの
打撃振動装置の配置位置は、中心固相率0.97に相当
する位置である。
【0053】これら試験No.4および試験No.5で
は、得られた鋳片の成分Cの平均の中心偏析率は、とも
に1.03で、最大の中心偏析率は1.06または1.
07であった。打撃位置の中心固相率が、それぞれ鋳片
を打撃する効果の小さい範囲であったため、試験No.
1に比べて中心偏析が少し発生した。ただし、とくに問
題となる中心偏析ではなかった。
【0054】比較例の試験No.6では、打撃振動装置
による鋳片の打撃を行わず、メニスカスから13〜15
mに配置した5つのガイドロール対を用いて、合計3.
0mm相当の厚さを圧下した。圧下領域の鋳片の中心固
相率は0.62〜0.84である。得られた鋳片の成分
Cの平均の中心偏析率は1.09、最大の中心偏析率は
1.38で、中心偏析が発生した。
【0055】比較例の試験No.7では、打撃振動装置
による鋳片の打撃を行わず、メニスカスから14mに配
置した1つの圧下ロール対を用いて、20mm相当の厚
さを圧下した。前述の(イ)式で定義する圧下率Rは
0.8である。得られた鋳片の成分Cの平均の中心偏析
率は1.03、最大の中心偏析率は1.27であった。
平均の中心偏析は良好であったが、最大の中心偏析が悪
く、局部的な中心偏析が発生した。
【0056】比較例の試験No.8では、打撃振動装置
による鋳片の打撃を行わず、また、鋳片の圧下も行わな
かった。得られた鋳片の成分Cの平均の中心偏析率は
1.20、最大の中心偏析率は1.54で、著しい中心
偏析が発生した。
【0057】
【発明の効果】本発明の方法を、炭素鋼、ステンレス
鋼、高合金鋼等の鋼に適用することにより、中心偏析、
V偏析、逆V偏析などのマクロ偏析の発生のない内部品
質の良好な鋳片を得ることができる。また、これらの鋳
片を素材として熱間圧延した線材、棒鋼、鋼管、厚板等
において、内部品質に優れた鋼材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳片を連続して打撃する装置を設けた連続鋳造
機の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1:浸漬ノズル 2:鋳型 3:溶鋼 4:ガイドロール対 4a:鋳片を圧下するガイド
ロール対 5:凝固殻 6:未凝固部 7:鋳片 8:ピンチロール 9:鋳片の短辺面 10:打撃振動装置 11:金型 12:圧下ロール対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横断面形状が矩形の鋳片を鋳造する際に、
    未凝固部を含む鋳片の短辺面側の少なくとも1カ所に配
    置した打撃振動装置により、未凝固部を含む鋳片の短辺
    面を連続して打撃することにより、鋳片に振動を付与し
    つつ鋳造することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】鋳片の短辺面を最初に打撃した位置より鋳
    造方向に下流側で、中心固相率が0.2〜0.95であ
    る未凝固部を含む位置の鋳片を、複数のガイドロール対
    を用いて、鋳造方向の長さ1m当たり0.5mm〜2.
    5mm相当の割合で圧下することを特徴とする請求項1
    に記載の鋼の連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】未凝固部を含む鋳片の短辺面を連続して打
    撃する位置の上流側または下流側において、未凝固部を
    含む鋳片をバルジングさせ始め、そのバルジングさせた
    鋳片を、鋳片の短辺面を最初に打撃した位置より鋳造方
    向に下流側の厚さ中心部が凝固完了するまでの間で、下
    記(イ)式で表される圧下率Rが0.8〜1.1となる
    条件で、少なくとも1つの圧下ロール対により鋳片を圧
    下することを特徴とする請求項1に記載の鋼の連続鋳造
    方法。 R=D1/D2 ・・・(イ) ここで、D1:未凝固部を含む鋳片の幅中央部における
    圧下量(mm) D2:圧下開始時の固相率が0.8以下の未凝固部の厚
    さ(mm)
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