JP3181197B2 - 格納システムの組立方法 - Google Patents

格納システムの組立方法

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JP3181197B2
JP3181197B2 JP17515995A JP17515995A JP3181197B2 JP 3181197 B2 JP3181197 B2 JP 3181197B2 JP 17515995 A JP17515995 A JP 17515995A JP 17515995 A JP17515995 A JP 17515995A JP 3181197 B2 JP3181197 B2 JP 3181197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体駐車場等の格
納システムの組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体駐車場は四方を囲うよう
に立設された外壁と、外壁の上端部に設けられた天板と
を備えている。外壁の内側には鉛直方向へ延びる昇降空
間が設けられ、昇降空間の側方には鉛直方向へ延びる格
納空間が設けられている。前記昇降空間には鉛直方向へ
延びる昇降フレームが立設されるとともに、櫛歯状のフ
ォークを備えた昇降リフトが設けられている。又、昇降
空間の上部には昇降用ウインチが設けられ、この昇降用
ウインチから延びるワイヤは昇降リフトに連結されてい
る。そして、昇降用ウインチを駆動してワイヤを巻き取
り又は繰り出しすると、昇降リフトは昇降フレームに案
内されて昇降するようになっている。
【0003】前記外壁の内側には昇降空間と格納空間の
幅方向全体に亘って延びる複数段のガイドレールが設け
られ、この各ガイドレールによって外壁の内側が複数の
階に区画されている。そして、最下階の昇降空間には、
立体駐車場に自動車を出し入れする際の出入口となる入
出庫室が設けられている。又、前記ガイドレールには、
前記昇降リフトのフォークと互い違いに突出する櫛歯状
のフォークを備えた横行トレーが支持されている。この
横行トレーは、昇降空間と格納空間との間をガイドレー
ルに案内されて横行移動するようになっている。
【0004】そして、格納空間に自動車を格納するに
は、入出庫室内に入ってきた自動車を昇降リフトのフォ
ークに乗り移らせる。この状態で、昇降リフトを所定階
におけるのガイドレールの上方まで移動させ、その階の
横行トレーを昇降空間へ横行移動させる。その後、昇降
リフトを前記横行トレーの上方から下方へ向かって下降
させると、昇降リフトのフォークと横行トレーのフォー
クとがすれ違う。この時、昇降リフトの自動車が横行ト
レーのフォークによってすくい取られて同横行トレーに
乗り移る。そして、自動車が乗り移った横行トレーを格
納空間へ移動させることにより、格納空間に自動車が格
納される。
【0005】又、格納空間内の自動車を立体駐車場から
出すには、昇降リフトを前記自動車が格納された階にお
けるガイドレールの下方まで移動させ、前記自動車が載
置された横行トレーを昇降空間へ移動させる。その後、
昇降リフトを前記横行トレーの下方から上方へ向かって
上昇させると、昇降リフトのフォークと横行トレーのフ
ォークとがすれ違う。この時、横行トレーの自動車が昇
降リフトのフォークによってすくい取られ同自動車が昇
降リフトに乗り移る。そして、自動車が乗り移った昇降
リフトを入出庫室へ移動させ、その自動車を入出庫室か
ら外へ向かって走行させることにより、立体駐車場から
自動車が出される。
【0006】上記立体駐車場を組み立てる場合、外壁を
立設した後に同外壁の上端部に天板を設け、その天板に
組立用ウインチを取り付ける。又、外壁の内側には、複
数階となる足場が組み立てられる。そして、前記組立用
ウインチによって外壁の内側に搬入された昇降フレーム
を吊り上げ、その昇降フレームを昇降空間内にて鉛直方
向へ延びるように立設する。その後、組立用ウインチに
よって、昇降用ウインチを昇降空間の上端部まで吊り上
げる。昇降空間の上端部まで吊り上げられた昇降用ウイ
ンチは、前記天板に立った作業者によって昇降空間の上
部に組付けられる。
【0007】更に、組立用ウインチによって、外壁の内
側に搬入された各ガイドレール及び横行トレーをそれぞ
れ所定の位置まで吊り上げる。所定位置まで吊り上げら
れた各ガイドレールは、前記足場に立った作業者によっ
て、それぞれ昇降空間及び格納空間の幅方向全体に亘っ
て延びるように組付けられる。又、所定位置まで吊り上
げられた横行トレーは、前記と同様に足場に立った作業
者によって各ガイドレールに対してそれぞれ組付けられ
る。
【0008】その後、足場を分解して撤去し、昇降空間
の下端部に昇降リフトを配置する。そして、昇降空間の
上端部に設けられた昇降用ウインチからワイヤを下方へ
延ばし、そのワイヤを昇降空間の下端部に配置された昇
降リフトに連結する。以上の作業を行うことによって立
体駐車場が組み立てられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記立体駐
車場の組立方法では、ガイドレールや横行トレー等の組
付部品を組付ける時、その組付作業を行う作業者のため
の足場を設けなければならない。従って、足場の組み立
て及び分解撤去に手間がかかり、格納システムの組み立
てに時間がかかるという問題があった。
【0010】又、作業者は足場において組付部品の組付
予定位置に対応する階に立ち、組付部品が吊り上げられ
てくるのを待たなければならないため、組付部品の組付
作業を効率よく行えないという問題があった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、短時間で格納システ
ムを組み立てることができるようにすることにある。
又、第2の目的は、組付部品の組付作業を効率よく行う
ことができるようにすることにある。
【0012】更に、第3の目的は、昇降空間と格納空間
との両方に対し、確実に組付部品を組付けることができ
るようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、特に、昇降空間に昇降フ
レームを立設した後、昇降リフトを前記昇降フレームに
沿って昇降可能に設けた。
【0014】また、前記昇降リフトには、作業者を乗せ
るとともに組付部品を載置可能な第1および第2の作業
を取り付けるようにした。更に、前記昇降空間と同昇
降空間の側方に設けられた格納物を格納するための格納
空間とに亘って延びる第1の作業台を昇降リフトに取り
付け、その第1の作業台に作業者を乗せて同作業者に格
納空間に対する組付部品の組付作業を行わせ、その後に
第1の作業台に代えて昇降空間の幅よりも小さい幅に形
成された第2の作業台を昇降リフトに取り付け、その第
2の作業台に作業者を乗せて同作業者に昇降空間に対す
る組付部品の組付け作業を行わせるようにした。請求項
2記載の発明では、昇降空間に対する組付部品の組付け
作業を最上階から下の階へ向かって順次行うようにし
た。請求項3記載の発明では、昇降空間に対する組付部
品の組付け作業において中央ガイドレールを格納ガイド
レールと同じ高さ位置に組付けるようにした。
【0015】即ち、請求項記載の発明では、格納シ
ステムの組付部品は所定の位置まで搬送される。そし
て、格納システムの昇降空間内に設けられた昇降リフト
は作業台が取り付けられ、その作業台には作業者が乗
せられるとともに組付部品が載置される。そして、昇降
リフトを所定の位置まで昇降させ、その位置で作業者は
作業台に載置された組付部品の組付作業を行う。
【0016】
【0017】更に、昇降リフトには、昇降空間と格納空
間とに渡って延びる第1の作業台が取り付けられる。そ
して、作業者は第1の作業台に乗った状態で格納空間に
対する組付部品の組付作業を行う。その後、第1の作業
台に代えて昇降空間の幅よりも小さい幅に形成された第
2の作業台が昇降リフトに取り付けられ、その昇降リフ
トは第2の作業台を格納空間に組付けられた組付部品に
干渉させることなく昇降される。そして、作業者は第2
の作業台に乗った状態で、昇降空間に対する組付部品の
組付作業を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を立体駐車場に具体
化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0019】図1に示すように、格納システムとしての
立体駐車場1は外壁2を備え、外壁2は四方を囲うよう
に設けられている(図1には左右両側の外壁2のみを図
示)。外壁2の内側には鉛直方向へ延びる昇降空間3A
が設けられ、昇降空間3Aの左右両側にはそれぞれ鉛直
方向へ延びる格納空間3Bが設けられている。前記昇降
空間3Aの上側には昇降用ウインチ4が設けられ、昇降
用ウインチ4は外壁2の上端に設けられた水平方向へ延
びる天板2aに取り付けられている。
【0020】昇降空間3A内には、鉛直方向へ延びる複
数の昇降フレーム5a〜5d(図1には昇降フレーム5
c,5dのみ図示)と、自動車を搬送するための昇降リ
フト6とが設けられている。図2に示すように、昇降空
間3A内において、昇降フレーム5a,5bは前側(図
2の上側)の二隅にそれぞれ配置され、昇降フレーム5
c,5dは後側の二隅にそれぞれ配置されている。そし
て、各昇降フレーム5a〜5dは断面コ字状に形成さ
れ、前側の昇降フレーム5a,5bと後側の昇降フレー
ム5c,5dとはその開口部が対向している。
【0021】前記昇降リフト6は、昇降空間3A内にお
いて前後方向へ延びる左右一対のリフトフレーム6a
と、両リフトフレーム6aから対向するように突出する
櫛歯状のフォーク6bとから構成されている。前記両リ
フトフレーム6aの両端部は、前記各昇降フレーム5a
〜5dにそれぞれ挿入されている。又、両リフトフレー
ム6aの両端部には、前記昇降用ウインチ4から延びる
ワイヤ4aがそれぞれ連結されている。そして、昇降用
ウインチ4の駆動によりワイヤ4aを巻き取り又は繰り
出しすると、昇降リフト6が昇降フレーム5a〜5dに
沿って昇降するようになっている。その昇降リフト6の
昇降は、昇降フレーム5a〜5dによって案内されるよ
うになっている。
【0022】昇降フレーム5a,5b間及び昇降フレー
ム5c,5d間には、左右方向へ延びる中央ガイドレー
ル7がそれぞれ設けられている。この両中央ガイドレー
ル7の対向する面には、同レール7に沿って複数のロー
ラ8が回転可能に支持されている。又、格納空間3B内
において、昇降フレーム5a,5bと外壁2の間及び昇
降フレーム5c,5dと外壁2との間には、左右方向へ
延びる格納ガイドレール9がそれぞれ設けられている。
この両格納ガイドレール9の対向する面には、同レール
9に沿って複数のローラ10が回転可能に支持されてい
る。
【0023】図1に示すように、中央ガイドレール7及
び格納ガイドレール9は鉛直方向に沿って複数段設けら
れ、複数段の中央ガイドレール7と格納ガイドレール9
とは同じ高さ位置に位置している。そして、両ガイドレ
ール7,9によって昇降空間3A及び格納空間3Bが複
数の階に区画され、格納空間3Bには複数階の格納室1
1が区画形成されている。又、各格納室11において、
格納ガイドレール9のローラ10には横行トレー12が
支持されている。そして、中央ガイドレール7及び格納
ガイドレール9のローラ8,10が正逆方向へ積極回転
されると、横行トレー12は前記両ガイドレール7,9
により案内されて昇降空間3Aと格納空間3Bとの間を
横行移動するようになっている。この横行トレー12の
左右両側には、図2に示すように、前記昇降リフト6の
フォーク6bと互い違いに突出する櫛歯状のフォーク1
2aが形成されている。
【0024】尚、本実施形態では、前記中央ガイドレー
ル7、ローラ8、格納ガイドレール9、ローラ10及び
横行トレー12が組付部品となっている。図1に示すよ
うに、昇降空間3Aの最下階には、立体駐車場1に対し
自動車を出し入れする際の出入口となる入出庫室13が
設けられている。入出庫室13内の下部には床14が設
けられている。この床14の左右両側には、前記横行ト
レー12のフォーク12aと同形の櫛歯状に形成された
図示しないフォークが設けられている。
【0025】そして、格納室11に自動車を格納するに
は、昇降リフト6を床14の下方へ移動させ、入出庫室
13内へ入ってきた自動車を床14の上で停止させる。
この状態で、昇降リフト6を床14の下方から上方へ向
かって上昇させると、昇降リフト6のフォーク6aと床
14とのフォークとがすれ違う。この時、床14の自動
車が昇降リフト6のフォーク6aによってすくい取られ
て同昇降リフト6に乗り移る。
【0026】自動車を載せた昇降リフト6は所定階の中
央ガイドレール7の上方へ移動され、その後に前記所定
階の横行トレー12が昇降空間3Aへ横行移動される。
この状態で、昇降リフト6を前記横行トレー12の上方
から下方へ下降させると、昇降リフト6のフォーク6a
と、横行トレー12のフォーク12aとがすれ違う。こ
の時、昇降リフト6の自動車が横行トレー12のフォー
ク12aによってすくい取られて同トレー12に乗り移
る。そして、自動車が乗り移った横行トレー12を格納
室11へ横行移動させることにより、格納室11に自動
車が格納されるようになっている。
【0027】又、格納室11に格納された自動車を立体
駐車場から出すには、昇降リフト6を前記格納室11が
属する階における中央ガイドレール7の下方へ移動させ
る。その後、前記格納室11内の自動車が載置された横
行トレー12を、昇降空間3Aへ横行移動させる。この
状態で、昇降リフト6を前記横行トレー12の下方から
上方へ向かって上昇させると、昇降リフト6のフォーク
6bが横行トレー12のフォーク12aとすれ違う。こ
の時、横行トレー12の自動車が昇降リフト6のフォー
ク6bによってすくい取られて同リフト6aに乗り移
る。
【0028】自動車を載せた昇降リフト6は入出庫室1
3へ移動され、入出庫室13内において床14の上方か
ら下方へ向かって下降される。すると、昇降リフト6の
フォーク6aと床14のフォークとがすれ違う。この
時、昇降リフト6の自動車が床14のフォークによって
すくい取られて床14に乗り移る。そして、床14に乗
り移った自動車を走行させて入出庫室13から出すこと
により、その自動車が立体駐車場1から出されるように
なっている。
【0029】次に、上記立体駐車場1を組み立てる際に
使用する第1及び第2の作業台について説明する。図3
に示すように、第1の作業台20は四角板状に形成され
た底板21と、底板21の上面外縁に沿って立設された
柵22とから構成されている。この第1の作業台20
は、図4,図5に示すように昇降リフト6の上に載せら
れるようになっている。第1の作業台20における底板
21の左右幅は、第1の作業台20を昇降リフト6に載
せた時に底板21が昇降空間3A及び格納空間3Bの左
右幅全体に亘って延びる値となっている。又、底板21
の前後幅は、第1の作業台20を昇降リフト6に載せた
時に底板21が昇降空間3A及び格納空間3Bの前後幅
からはみ出さない値となっている。
【0030】又、底板21の下面において、両リフトフ
レーム6aの両端部に対応する位置には、それぞれ一対
の取付片23が下方へ向かって突出するように設けられ
ている。そして、第1の作業台20を昇降リフト6の上
に載せると、前記各一対の取付片23によって昇降リフ
ト6のリフトフレーム6aが挟まれるようになってい
る。更に、各一対の取付片23は、ボルト等によってリ
フトフレーム6aに固定されるようになっている。
【0031】第1の作業台20には、図5の二点鎖線で
示すトレー架台24を載置可能となっている。トレー架
台24は中央ガイドレール7と同形状に形成された架台
レール24aを備え、その架台レール24aには同レー
ル24aに沿って複数のローラ24bが回転可能に支持
されている。そして、トレー架台24は、各ローラ24
aの上に横行トレー12を支持することが可能となって
いる。
【0032】図6,図7に示すように、第2の作業台2
5は、前記第1の作業台20と同様に底板26と柵27
とから構成され、第2の作業台25は昇降リフト6の上
に載せられるようになっている。第2の作業台25にお
ける底板26の左右幅は、第2の作業台25を昇降リフ
ト6に載せた時に底板26が昇降空間3Aの左右幅内か
らはみ出さない値となっている。又、底板26の前後幅
は、第2の作業台25を昇降リフト6に載せた時に底板
26が昇降空間3Aの前後幅内からはみ出さない値とな
っている。
【0033】又、底板26の下面において、両リフトフ
レーム6aの両端部に対応する位置には、それぞれ一対
の取付片28が下方へ向かって突出するように設けられ
ている。そして、第2の作業台25を昇降リフト6の上
に載せると、前記各一対の取付片28によって昇降リフ
ト6のリフトフレーム6aが挟まれるようになってい
る。更に、各一対の取付片28は、ボルト等によってリ
フトフレーム6aに固定されるようになっている。
【0034】次に、上記立体駐車場1の組立方法を説明
する。まず、従来と同様にして外壁2を立設し、外壁2
の上端部に天板2aを取り付ける。更に、天板2aに昇
降用ウインチ4を取り付け、昇降空間3Aに昇降フレー
ム5a〜5dを立設する。その後、昇降リフト6の両リ
フトフレーム6aを外壁2の内側に搬入し、両リフトフ
レーム6aの両端部をそれぞれ昇降フレーム5a〜5d
に挿入する。その両リフトフレーム6aの両端部には、
昇降用ウインチ4から延ばされたワイヤ4aが連結され
る。
【0035】この状態で、図4に示すように、昇降リフ
ト6の上に第1の作業台20が載せられる。すると、第
1の作業台20における底板21の下面から突出した各
一対の取付片23が、それぞれ図5に示すように両リフ
トフレーム6aを挟む。そして、各一対の取付片23を
ボルト等で両リフトフレーム6aに固定することによ
り、第1の作業台20が昇降リフト6に固定される。そ
の後、第1の作業台20には作業者が乗り込むととも
に、複数の格納ガイドレール9と、その各格納ガイドレ
ール9に組付けられるローラ10とが載せられる。
【0036】そして、前記第1の作業台20が取り付け
られた昇降リフト6は、昇降空間3Aの最上階まで移動
される。第1の作業台20に乗った作業者は、第1の作
業台20の格納空間3B側に立って格納ガイドレール9
を図3の二点鎖線で示すように格納空間3B内に組付け
る。即ち、格納ガイドレール9は、各昇降フレーム5a
〜5dと外壁2との間で左右方向へ延びるように組付け
られる。作業者は格納ガイドレール9を組付けてから、
その格納ガイドレール9にローラ10を組付ける。
【0037】以上の作業を最上階から下の階へ向かって
順次行うことにより、格納空間3Bに全ての格納ガイド
レール9及びローラ10が組付けられる。格納ガイドレ
ール9及びローラ10の組付けが完了すると、昇降リフ
ト6は最下階まで移動される。そして、第1の作業台2
0にフォーク架台24が載置され、フォーク架台24の
ローラ24b上には横行トレー12が載せられる。その
後、トレー架台24の架台レール24bと最上階の格納
ガイドレール9とが同じ高さ位置になるように昇降リフ
ト6が移動される。そして、作業者がトレー架台24の
ローラ24bに載せられた横行トレー12を例えば図5
の左側へ押すと、その横行トレー12が左側の格納空間
3Bへ移動して格納ガイドレール9に受け渡される。
【0038】横行トレー12を格納ガイドレール9に受
け渡した後、昇降リフト6は最下階へ移動される。そし
て、最下階において、第1の作業台20上のトレー架台
24におけるローラ24bに別の横行トレー12を載
せ、昇降リフト6を再びトレー架台24の架台レール2
4bと最上階の格納ガイドレール9とが同じ高さ位置と
なるように移動させる。この位置で作業者がトレー架台
24のローラ24bに載せられた横行トレー12を図5
の右側へ押すと、その横行トレー12が右側の格納空間
3Bへ移動して格納ガイドレール9に受け渡される。
【0039】以上の作業を最上階から下の階へ向かって
順次行うことにより、格納空間3Bにおけるの全て格納
ガイドレール9に対し横行トレー12が受け渡されるそ
の後、昇降リフト6は最下階へ移動される。そして、昇
降リフト6から第1の作業台20が取り外され、昇降リ
フト6には第1の作業台20の場合と同様にして第2の
作業台25が取り付けられる。第2の作業台25には作
業者が乗り込むとともに、複数の中央ガイドレール7
と、その各中央ガイドレール7に組付けられるローラ8
とが載せられる。そして、前記第2の作業台25が取り
付けられた昇降リフト6は、最上階まで移動される。第
2の作業台25はその左右幅が昇降空間3Aの左右幅か
らはみ出さないため、第2の作業台25が格納空間3B
に組付けられた格納ガイドレール9、ローラ10及び横
行トレー12に干渉することなく昇降リフト6は移動さ
れる。
【0040】第2の作業台25に乗った作業者は、第2
の作業台25に立って中央ガイドレール7を図7の二点
鎖線で示すように昇降空間3A内における格納ガイドレ
ール9と同じ高さ位置に組付ける。即ち、中央ガイドレ
ール7は、昇降フレーム5a,5b間及び格納フレーム
5c,5d間で左右方向へ延びるように組付けられる。
作業者は中央ガイドレール7を組付けてから、その中央
ガイドレール7にローラ8を組付ける。
【0041】以上の作業を最上階から下の階へ向かって
順次行うことにより、昇降空間3Aに全ての中央ガイド
レール7及びローラ8が組付けられる。そして、全ての
組付作業を終えた後、昇降リフト6から第2の作業台2
5を取り外すことにより、立体駐車場1の組立作業が完
了する。
【0042】以上詳述したように本実施形態では、中央
及び格納ガイドレール7,9、ローラ8,10及び横行
トレー12等の組付部品の組付作業を行う作業者は、そ
の組付作業を昇降リフト6に取り付けられた第1又は第
2の作業台20,25に立って行う。従って、従来と異
なり足場を設けなくてもよくなり、その足場の組み立て
及び分解撤去を行わなくてもよい分、立体駐車場1を短
時間で組み立てることができる。
【0043】又、本実施形態では、作業者を乗せるとと
もに、中央及び格納ガイドレール7,9、ローラ8,1
0及び横行トレー12等の組付部品を載置可能な第1及
び第2の作業台20,25を昇降リフト6に取り付け
た。従って、従来と異なり、作業者は前記組付部品の組
付予定位置に到達してすぐに組付部品の組付作業を行う
ことができるため、その組付部品の組付作業を効率よく
行うことができる。
【0044】更に、本実施形態では、格納ガイドレール
9、ローラ10及び横行トレー12の組付作業は、作業
者が第1の作業台20の格納空間3B側に立って行うこ
とができるため、格納空間3Bに対する組付作業が確実
に行われる。又、中央ガイドレール7及びローラ8の組
付作業は、作業者が組付けられた格納ガイドレール9及
びローラ10に対して干渉することなく昇降される第2
の作業台25に立って行うため、昇降空間3Aに対する
組付作業が確実に行われる。従って、昇降空間3Aと格
納空間3Bとの両方に対し、中央及び格納ガイドレール
7,9、ローラ8,10及び横行トレー12等の組付部
品を確実に組付けることができる。
【0045】尚、本発明は、例えば以下のように変更す
ることもできる。 (1)本実施形態では、立体駐車場1に本発明を具体化
したが、例えば段ボール箱等の荷物を格納する格納庫に
本発明を具体化してもよい。この場合、格納庫の組み立
てを短時間で行うことができる。
【0046】(2)本実施形態において、作業者、中央
レール7及びローラ8を直接昇降リフト6に載せ、それ
ら組付部品の組付予定位置まで昇降リフト6を昇降させ
るようにしてもよい。この場合、第2の作業台25を昇
降リフト6に対して取り付け及び取り外ししなくてもよ
い分、立体駐車場1を更に短時間で組み立てることがで
きる。又、この場合には、昇降リフト6に作業者のみを
乗せ、中央レール7及びローラ8を従来のように組立用
ウインチで組付予定位置まで吊り上げるようにしてもよ
い。この場合においても足場を設けなくてよくなる。
【0047】(3)本実施形態において、第1及び第2
の作業台20,25に作業者をのみを載せるようにし、
中央及び格納ガイドレール7,9、ローラ8,10及び
横行トレー12等の組付部品を従来のように組立用ウイ
ンチで組付予定位置まで吊り上げるようにしてもよい。
この場合、足場を設けなくてよくなるとともに、第1及
び第2の作業台20,25に組付部品を載せなくてもよ
い分、第1及び第2の作業台20,25を小型化するこ
とができる。
【0048】(4)本実施形態において、格納空間3B
に対して組付けられた組付部品に干渉しないならば、第
1の作業台20のみを昇降リフト6に取り付けるように
してもよい。この場合、第2の作業台25を昇降リフト
6に対して取り付け及び取り外ししなくてもよい分、立
体駐車場1をより一層短時間で組み立てることができ
る。
【0049】(5)本実施形態では、地上式の立体駐車
場1に本発明を具体化したが、地下式や半地下式の立体
駐車場に本発明を具体化してもよい。この場合も上記実
施形態と同様の効果がある。
【0050】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。請求項1記載の格納システムの組立方法
において、前記昇降リフトに作業者を乗せるための作業
台を取り付けるようにした請求項1記載の格納システム
の組立方法。この場合、足場を設けなくてもよくなる。
【0051】尚、本明細書において、組付部品とは格納
システムに組付けられる部品のことであって、ガイドレ
ール、ローラ及び横行トレーのみならず、駆動設備、電
気設備、消火設備及び排水設備等を構成する部品等その
他の組付部品を含むと定義する。
【0052】
【発明の効果】請求項記載の発明では、作業者は
1の作業台あるいは第2の作業台に乗った状態で組付部
品の組付作業を行うため、作業者のための足場を組み立
てたり分解撤去したりしなくてもよい分、短時間で格納
システムを組み立てることができる。
【0053】また、昇降リフトに取付けられた第1の作
業台あるいは第2の作業台によって作業者と組付け部品
とが同時に搬送されるため、作業者は組付部品の組付予
定位置に到達してすぐに組付部品の組付作業を行うこと
ができる。従って、組付部品の組付作業を効率よく行う
ことができる。
【0054】さらに、格納空間に対する組付部品の組付
作業は、昇降空間と格納空間とに亘って延びる第1の作
業台に乗った作業者が行う。又、昇降空間に対する組付
部品の組付作業は、格納空間に対して組付られた組付部
品に干渉することなく昇降される第2の作業台に乗った
作業者が行う。従って、昇降空間と格納空間との両方に
対し、確実に組付部品を組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の立体駐車場を示す断面図。
【図2】昇降空間及び格納空間を示す平面図。
【図3】第1の作業台を示す斜視図。
【図4】第1の作業台を示す平面図。
【図5】第1の作業台を示す側面図。
【図6】第2の作業台を示す平面図。
【図7】第2の作業台を示す側面図。
【符号の説明】
1…格納システムとしての立体駐車場、3A…昇降空
間、3B…格納空間、5a〜5d…昇降フレーム、7…
組付部品としての中央ガイドレール、8…組付部品とし
てのローラ、9…組付部品としての格納ガイドレール、
10…組付部品としてのローラ、12…組付部品として
の横行トレー、20…第1の作業台、25…第2の作業
台。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格納システム(1)の昇降空間(3A)
    内にて昇降リフト(6)が昇降されるように案内するた
    めの昇降フレーム(5a〜5d)を前記昇降空間(3
    A)に立設し、その後に格納システム(1)に組付けら
    れる組付部品(7,8,9,10,12)を所定位置ま
    で搬送し、その組付部品(7,8,9,10,12)を
    作業者が組付けるようにした格納システムの組立方法に
    おいて、 前記昇降空間(3A)に昇降フレーム(5a〜5d)を
    立設した後、昇降リフト(6)を前記昇降フレーム(5
    a〜5d)に沿って昇降可能に設け、更に前記昇降空間
    (3A)と同昇降空間(3A)の側方に設けられた格納
    物を格納するための格納空間(3B)とに亘って延びる
    作業者を乗せるとともに組付部品(9,10,12)を
    載置可能な第1の作業台(20)を昇降リフトに取りつ
    け、その第1の作業台(20)に作業者を乗せて同作業
    者に格納空間(3B)に対する組付部品(9,10,1
    2)の組付け作業を行わせ、その後に第1の作業台に代
    えて昇降空間(3A)の幅よりも小さい幅に形成された
    作業者を乗せるとともに組付部品(7,8,)を載置可
    能な第2の作業台(25)を昇降リフト(6)に取り付
    け、その第2の作業台(25)に作業者を乗せて同作業
    者に昇降空間(3A)に対する組付部品(7,8)の組
    付け作業を行わせるようにしたことを特徴とする格納シ
    ステムの組立方法。
  2. 【請求項2】 前記昇降空間(3A)に対する組付部品
    (7,8)の組付け作業を最上階から下の階へ向かって
    順次行うことを特徴とする請求項1に記載の格納システ
    ムの組立方法。
  3. 【請求項3】 前記昇降空間(3A)に対する組付部品
    (7,8)の組付け作業において中央ガイドレール
    (7)を格納ガイドレール(9)と同じ高さ位置に組付
    けることを特徴とする請求項1または2に記載の格納シ
    ステムの組立方法。
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