JP3180639U - 首部又は頭部装着具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】首部又は頭部装着具1を、生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されるとともに、エンドレスにするための繋ぎ部をずらして縫着することによりねじられた形態を成す本体2、及び、生地を縫着して小袋状に形成され、本体2に取り付けられて内装されるとともに本体2のポケット開口2Aから取り出し可能であり、保温材又は保冷材を収容可能なポケット3により構成した。
【選択図】図2
Description
また、スポーツ等における激しい動作を行う際に使用してもずれないように、前後左右に延びる垂れ布を襟の下部に取り付け、頭からスッポリと被って装着して人間の体に密着させた状態で使用するとともに、襟の後部内側に保温材(使い捨て懐炉)を収納可能なポケットを設けたものもある(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、特許文献1〜4の首部装着具(ネックウォーマー)には以下のような問題点もあるため、改良の余地があるものである。
その上、単純な形態の一定の幅を持った長尺状のものであるので、ファッション性に乏しく、特に流行に敏感な女性等には受け入れられにくい。
その上さらに、特許文献1のマフラーは、長尺状の略中央付近内方に略矩形の布地を縫着してポケットを形成する構成であるため、ポケットの縫着部分が首筋に当たって違和感等が生じる場合がある。
その上、袋体の上部が開口するとともに、袋体と長手方向で隣接する部分の上部及び下部は連通するように開口しているので、比較的熱が逃げやすく十分な保温性が得られない場合がある。
その上さらに、プリーツ加工が施されていることから比較的ファッション性が高められた形態ではあるが、一般的な形態に過ぎず面白みに欠けるきらいがある。
その上、垂れ布が人間の体に密着するよう立体的に形成されているので、比較的嵩張ることから携帯性が悪くなるため、例えば女性がハンドバッグ等に入れて携帯しにくい。
その上、本体が略管状であるため、その内部に閉鎖性の高い空間があること、及び、本体がねじられた形態であるため、生地と生地の間に空気層が形成されることから、本体自体の断熱性(保温性又は保冷性)が高く、内装するポケット内に収容した保温材の温熱又は保冷材の冷気が逃げにくいため、保温効果又は保冷効果が高い状態を長時間にわたって維持することができる。
その上さらに、生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されているので、コンパクトで嵩張らないことから携帯性が高いため、例えば女性がハンドバッグ等に入れて容易に携帯することができる。
その上、コンパクトであることから、インナーとしても使用することができ、マフラーやストール等との併用にも好適であるとともに、就寝時にも使用することができる。
その上さらに、本体がねじられた形態であるとともに、装着の仕方により前記形態も変化し、本体に形成される皺等の造形により変化のある個性的なデザインが得られるので、ファッション性が高いため、流行に敏感な女性等にも受け入れられやすく、プリーツ加工等が不要であるため製造コストが増大することもない。
このような構成によれば、ポケット開口以外の開口が塞がれているので、さらに保温性が高くなるとともに、かがり縫いの縫い目が視認されないので、美観を損ねることがない。
このような構成によれば、保温材又は保冷材を収容可能なポケット部が舌片部を介して本体に取り付けられているので、比較的小さなポケット開口からポケット部を取り出す作業や前記ポケット開口へポケット部を挿入する作業を容易に行うことができるとともに、取り出したポケット部から保温材又は保冷材を取り出す作業やポケット部に保温材又は保冷材を装着する作業も容易に行うことができる。
このような構成によれば、保温用(防寒用)として用いられる場合において、本体及びポケットの生地が汗などの水分(湿気)を吸収して発熱する吸湿発熱繊維を編んで形成されているので、さらに保温性が高くなるとともに、よりコンパクトで軽量なものとすることができる。
このような構成によれば、保冷用(防暑用)として用いられる場合において、本体及びポケットの生地が吸水性及び保水性を持たせた繊維を編んで形成されているので、浸け置きすることなくさっと水に濡らすことにより簡便かつ快適に使用することができ、気化熱が奪われるためさらに保冷性が高くなるとともに、よりコンパクトで軽量なものとすることができる。
本考案の首部又は頭部装着具(以下において、単に「装着具」と言う。)は、使用者の首、耳及び頭の何れかの周囲に装着して用いられるものであるが、その一例として、以下の実施形態においては、使用者の首の周囲に装着して用いる場合について説明する。
そして、本体部2は、詳細は後述するように生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されるとともに、エンドレスにするための繋ぎ部をずらして縫着することによりねじられた形態を成している。
また、ポケット3も生地を縫着して小袋状に形成されており、本体部2に取り付けられ、図2に示す本体2のポケット開口2Aから取り出し可能であるため、ポケット3を本体2から取り出した状態で、図示しない保温材又は保冷材をポケット3内に収容させたり、使用済みの保温材又は保冷材をポケット3から取り出して新しいものと交換することができる。
図3の斜視図に示すように、生地C1を切断して矩形状にし、一対の長辺の所定箇所に詳細は後述するマーキング部M1,M2,M3,M4を形成する。
ここで、本体2用の生地C1は、保温用(防寒用)として用いる場合には、例えば汗などの水分(湿気)を吸収して発熱する繊維である吸湿発熱繊維を編んで形成するのが好ましく、保冷用(防暑用)として用いる場合には、吸水性及び保水性を持たせた繊維を編んで形成するのが好ましいが、生地C1はこれらのような素材に限定されるものではない。
この状態では、図3の矩形状の生地C1の一対の長辺がそれぞれループ状になっており、本体2をエンドレスにするための繋ぎ部A,Bが、反対方向に位置している。
ここで、説明の便宜上、図4に示す状態で上側の生地を上布U、下側の生地を下布Lと言う。
なお、マーキング部M1,M2,M3,M4は、例えば電熱コテにより焦げ目を付けることにより形成される。
ここで、図4において、繋ぎ部Aの一端部A1及びマーキング部M3の距離(繋ぎ部Aの他端部A2及びマーキング部M3の距離)と、繋ぎ部Bの一端部B1及びマーキング部M4の距離(繋ぎ部Bの他端部B2及びマーキング部M4の距離)とが等しくなるように、マークング部M3,M4が形成され、これらの位置を変えることにより、繋ぎ部A,Bをずらして縫着する際のずれ量が変化する。
また、ポケット3は、ポケット部3Bの出し入れ口Fから保温材又は保冷材を出し入れすることができ、出し入れ口Fがポケット部3Bの中央部にあるとともに、出し入れ口Fからポケット部3Bの内部へ保温材又は保冷材を挿入する際に、出し入れ口Fからポケット部3Bの内方へ向かう部分が2枚重ねになっているため、保温材又は保冷材の抜け落ちを防止することができる。
ここで、ポケット3用の生地C2は、本体2用の生地C1と同様に、保温用として用いる場合には、例えば汗などの水分(湿気)を吸収して発熱する繊維である吸湿発熱繊維を編んで形成するのが好ましく、保冷用として用いる場合には、吸水性及び保水性を持たせた繊維を編んで形成するのが好ましいが、生地C2はこれらのような素材に限定されるものではない。
次に、図7中の矢印に示すように、図7で折り重ねた部分に繋ぎ部Bのマーキング部M4をくぐらせるようにして、繋ぎ部Aの一端部A1に繋ぎ部BのマーキングM4を添わせるように折り、繋ぎ部Aの一端部A1と繋ぎ部BのマーキングM4とを本縫いで留めた図8の状態にする。
なお、図7及び図8中に視認される縫着部S2は、本体2に対してポケット3の出し入れを繰り返した際における、本体2の生地端縁のほつれを防止するためのものであり、図3に示す矩形状の生地の状態でオーバーロックミシン等により所定位置に形成しておけばよい。
次に、ポケット開口2Aの傍らにポケット3が位置している(舌片部3Aがポケット開口2Aの傍らの本体2の内側に取り付けられている)ので、図9の状態からポケット開口2Aに本体2を通すようにして本体2の全体をひっくり返すことにより、図9の裏面(内面)Iが本体2の内側になり、図2のように表面(外面)Oが視認される状態となり、この状態では、かがり縫いの縫い目(縫着部S1,S2,S3)は視認されない。
また、この状態では、図2において本体2からポケット3を取り出した状態となっている。
したがって、この状態で、ポケット3をポケット開口2A内へ押し込んで本体2に内装することにより、装着具1が完成する(図1及び図2参照。)。
また、以上における装着具1の製造方法は、飽くまでも一例であり、本考案の装着具1は、このような製造方法により製作されるものに限定されるものではなく、その本体2は、生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されるとともに、エンドレスにするための繋ぎ部をずらして縫着することによりねじられた形態を成すものであればよいので、このような形態の本体2を製造することができる適宜方法を用いることができる。
さらに、本体2に対するポケット3の位置は、図2に示すような、使用者の首を保温又は保冷する際に使用者の首の後方に位置するように取り付ける構成に限定されるものではなく、本体2に対してポケット3を前後左右等の適宜位置に設けることができる。
さらにまた、ポケット3の個数は、1個に限定されるものでなく、複数のポケットを設けるようにしてもよい。その場合には、複数のポケット3,3,…の数に合わせて、本体2に複数のポケット開口2A,2A,…を形成する。
また、本体2が略管状であるため、その内部に閉鎖性の高い空間があること、及び、本体2がねじられた形態であるため、生地と生地の間に空気層が形成されることから、本体自体の断熱性(保温性又は保冷性)が高く、内装するポケット内に収容した保温材の温熱又は保冷材の冷気が逃げにくいため、保温効果又は保冷効果が高い状態を長時間にわたって維持することができる。
さらに、生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されているので、コンパクトで嵩張らないことから携帯性が高いため、例えば女性がハンドバッグ等に入れて容易に携帯することができる。
さらにまた、コンパクトであることから、インナーとしても使用することができ、マフラーやストール等との併用にも好適であるとともに、就寝時にも使用することができる。
また、本体2がねじられた形態であるとともに、装着の仕方により前記形態も変化し、本体2に形成される皺等の造形により変化のある個性的なデザインが得られるので、ファッション性が高いため、流行に敏感な女性等にも受け入れられやすく、プリーツ加工等が不要であるため製造コストが増大することもない。
さらにまた、保温材又は保冷材を収容可能なポケット部3Bが舌片部3Aを介して本体2に取り付けられているので、比較的小さなポケット開口2Aからポケット部3Bを取り出す作業やポケット開口2Aへポケット部3Bを挿入する作業を容易に行うことができるとともに、取り出したポケット部3Bから保温材又は保冷材を取り出す作業やポケット部3Bに保温材又は保冷材を装着する作業も容易に行うことができる。
さらに、本体2及びポケット3の生地が吸水性及び保水性を持たせた繊維を編んで形成されたものであると、保冷用(防暑用)として用いられる場合において、浸け置きすることなくさっと水に濡らすことにより簡便かつ快適に使用することができ、気化熱が奪われるためさらに保冷性が高くなるとともに、よりコンパクトで軽量なものとすることができる。
A1,B1 一端部
A2,B2 他端部
C1,C2 生地
F 出し入れ口
I 裏面(内面)
O 表面(外面)
U 上布
L 下布
M1,M2,M3,M4 マーキング部
S1,S2,S3 縫着部(かがり縫いの縫い目)
1 首部又は頭部装着具
2 本体
2A ポケット開口
3 ポケット
3A 舌片部
3B ポケット部
Claims (5)
- 首、耳及び頭の何れかの周囲に装着して用いる首部又は頭部装着具であって、
生地を縫着して略管状でエンドレスに形成されるとともに、エンドレスにするための繋ぎ部をずらして縫着することによりねじられた形態を成す本体と、
生地を縫着して小袋状に形成され、前記本体に取り付けられて内装されるとともに前記本体のポケット開口から取り出し可能であり、保温材又は保冷材を収容可能なポケットと、
からなることを特徴とする首部又は頭部装着具。 - 前記本体が、前記ポケット開口以外の開口を塞ぐように縫い合わせて形成されたものであり、かがり縫いの縫い目が視認されないように、前記縫い目を前記本体の内側に位置させてなる請求項1記載の首部又は頭部装着具。
- 前記ポケットが、前記ポケット開口の傍らの前記本体の内側に取り付けられた舌片部、及び、この舌片部に連結された、保温材又は保冷材を収容可能なポケット部により構成される請求項1又は2記載の首部又は頭部装着具。
- 前記本体及びポケットの生地が吸湿発熱繊維を編んで形成されたものである請求項1〜3の何れか1項に記載の首部又は頭部装着具。
- 前記本体及びポケットの生地が吸水性及び保水性を持たせた繊維を編んで形成されたものである請求項1〜3の何れか1項に記載の首部又は頭部装着具。
Priority Applications (1)
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JP2012006312U JP3180639U (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 首部又は頭部装着具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012006312U JP3180639U (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 首部又は頭部装着具 |
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JP3180639U true JP3180639U (ja) | 2012-12-27 |
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Family Applications (1)
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JP2012006312U Expired - Lifetime JP3180639U (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 首部又は頭部装着具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3180639U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102267295B1 (ko) * | 2020-10-08 | 2021-06-21 | 최준혁 | 다기능 넥워머와 그 제조방법 |
-
2012
- 2012-10-17 JP JP2012006312U patent/JP3180639U/ja not_active Expired - Lifetime
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KR102267295B1 (ko) * | 2020-10-08 | 2021-06-21 | 최준혁 | 다기능 넥워머와 그 제조방법 |
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