JP2019094598A - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣服内における気体の流通性を向上させた衣服を提供する。【解決手段】衣服本体2と、気体の流通路を形成する通気性のスペーサ3とを備え、スペーサの外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われ、スペーサの外側は、非通気性部材によって覆われた第一領域と、非通気性部材によって覆われていない第二領域とを有し、第二領域は、通気性部材によって覆われ、第一領域を覆う非通気性部材と第二領域を覆う前記通気性部材との間には開口部が形成され、スペーサは、衣服本体の端部から延出し、衣服と共に着用している別の衣服に収容可能な延出部を有し、延出部の外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われ、衣服本体内に気体を取り込む送風装置5をさらに備え、送風装置は、ファン51と、電源52と、ケーブル53と、ケーブル保持手段54とを備え、ケーブル保持手段はスペーサ保持手段を兼ねている、衣服。【選択図】図1
Description
本発明は、衣服に関する。
夏などの気温や湿度が高い季節には、衣服内が汗で蒸れて不快に感じることがある。この理由として、衣服内の空気の流通性が悪く、衣服内に湿った空気が滞留することが原因の一つと考えられる。これに対し、特許文献1には、換気穴が設けられた冷却衣服が開示されている。特許文献1では、換気穴を介して汗が空気に触れることで、汗が空気中に蒸発し易くなったとしている。
しかし、特許文献1は、衣服内の気体の流通性については問題としていない。
本発明は、衣服内の気体の流通性を向上させた衣服を提供することを目的とする。
本発明の衣服は、衣服本体と、前記衣服本体の内側に保持され、気体の流通路を形成する通気性のスペーサと、前記スペーサを前記衣服本体に保持するスペーサ保持手段とを備えることを特徴としている。
本発明の衣服では、衣服本体内に保持された通気性のスペーサにより、衣服本体が着用者に密着することを防止できると共に、衣服本体内に気体の流通路が形成される。これにより、衣服内の気体の流通性を向上させることができる。
本発明の衣服において、前記スペーサの外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われていてもよい。
上記特徴により、スペーサ内に流入した気体がスペーサの外側からスペーサ外に漏れにくくなる。そのため、スペーサの内側、すなわち、着用者側へ流出する気体量を多くすることができ、効果的に着用者を冷却することができる。
本発明の衣服において、前記スペーサの外側は、前記非通気性部材によって覆われた第一領域と、非通気性部材によって覆われていない第二領域とを有していてもよい。
本発明の衣服において、前記第二領域は、通気性部材によって覆われていてもよい。
上記特徴により、第二領域を通ってスペーサ内に気体が流入可能であるため、スペーサ内に取り込まれる気体量を多くすることができる。その結果、効果的に着用者を冷却することができる。
本発明の衣服において、前記第一領域を覆う前記非通気性部材と前記第二領域を覆う前記通気性部材との間には開口部が形成されていてもよい。
上記特徴により、開口部を通ってスペーサ内に気体が流入可能であるため、スペーサ内に取り込まれる気体量を多くすることができる。その結果、効果的に着用者を冷却することができる。
本発明の衣服において、前記スペーサは、前記衣服本体の端部から延出し、前記衣服と共に着用している別の衣服に収容可能な延出部を有していてもよい。
上記特徴により、スペーサ内の気体は延出部を通って本発明の衣服又は別の衣服の一方から他方に流れることができる。これにより、本発明の衣服内又は別の衣服内の一方に取り込まれた気体を他方に送ることができ、その他方の衣服に内包された着用者の体も冷却することができる。
本発明の衣服において、前記延出部の外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われていてもよい。
上記特徴により、スペーサ内に流入した気体がスペーサの外側からスペーサ外に漏れにくくなる。そのため、スペーサの内側、すなわち、着用者側へ流出する気体量を多くすることができ、効果的に着用者を冷却することができる。また、本発明の衣服又は別の衣服がずれて延出部の外側が外部に露出した場合であっても、気体が延出部の外側から延出部外に漏れることを抑えることができる。
本発明の衣服において、前記スペーサの内側は、通気性部材によって覆われていてもよい。
上記特徴により、スペーサの内側を保護することができる。また、着用者が着用している下着などを保護することができる。
本発明の衣服において、前記衣服本体内に気体を取り込む送風装置をさらに備えていてもよい。
上記特徴により、衣服本体内に効率的に気体を取り込むことができる。
本発明の衣服において、前記送風装置は、ファンと、電源と、前記ファンと前記電源とを電気的に接続するケーブルと、前記ケーブルを前記衣服本体に保持するケーブル保持手段とを備え、前記ケーブル保持手段は前記スペーサ保持手段を兼ねていてもよい。
上記特徴により、スペーサ保持手段の構造を簡素化することができる。
本発明の衣服において、前記衣服本体はループ部を備えており、前記スペーサは前記スペーサ保持手段を前記ループ部に通すことによって保持されていてもよい。
上記特徴により、スペーサ保持手段の構造を簡素化することができる。
本発明によれば、衣服内の気体の流通性が向上した衣服を提供することができる。
本発明について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、構造を明確化するため、断面図におけるハッチングを省略する場合がある。
<第一実施形態>
図1(a)及び(b)は本発明の衣服1の第一実施形態の概略図である。第一実施形態の衣服1は上着(上半身用衣服)1Aである。図1(a)及び(b)では、一例としてジャンパタイプの上着1Aを示している。説明の便宜上、図1(a)の上、下、右、左をそれぞれ上着1Aの上、下、右、左として説明し、他の図面でも特に断らない限り同様の表記を使用する。なお、以下で「内側」とは着用者Pに面する側を意味し、「外側」は内側とは反対側のことを意味する。
図1(a)及び(b)は本発明の衣服1の第一実施形態の概略図である。第一実施形態の衣服1は上着(上半身用衣服)1Aである。図1(a)及び(b)では、一例としてジャンパタイプの上着1Aを示している。説明の便宜上、図1(a)の上、下、右、左をそれぞれ上着1Aの上、下、右、左として説明し、他の図面でも特に断らない限り同様の表記を使用する。なお、以下で「内側」とは着用者Pに面する側を意味し、「外側」は内側とは反対側のことを意味する。
上着1Aは、上着本体(衣服本体)2と、通気性のスペーサ3と、スペーサ保持手段4と、送風装置5とを備える。
上着本体2は、前身頃21、後身頃22、袖23及び襟24を備える。上着本体2は例えば難通気性又は非通気性のポリエステル材料などから作製することができる。後身頃22の下部(着用者Pの腰部に相当する位置)の左側及び右側にはそれぞれ後述するファン51を取り付けるための開口部(不図示)が形成されている。右側の前身頃21の内側下部にはポケット25が形成されている。
送風装置5は、モータなどの駆動手段を備えたファン51と、電源52と、ファン51と電源52とを電気的に接続するケーブル53と、ケーブル保持手段54とを備える。送風装置5は上着本体2内に空気などの気体を取り込むための装置である。ファン51は、後身頃22の開口部にそれぞれ一つずつ取り付けられている。電源52は携帯型電源、好ましくは充電式携帯型電源であり、ポケット25内に入れられている。ケーブル保持手段54は、後身頃22の内側の、ファン51よりも中央寄りの位置にそれぞれ一つずつ取り付けられている。左側のファン51用のケーブル53はケーブル保持手段54により後身頃22に保持されている。ケーブル保持手段54はケーブル53を着脱可能に保持するよう構成することができる。本実施形態のケーブル保持手段54は面ファスナを備えたベルトであり、ベルトをケーブル53に巻き付け、面ファスナを止めることによりケーブル53を着脱可能に保持することができる。
後身頃22の内側の略中央には、スペーサ3が着脱可能に保持されている。スペーサ3は、上着本体2内に気体の流通路を形成する。スペーサ3は、上着本体2内に配置された被収容部31と、後身頃22の下端部(裾)から延出する延出部32とを有する。延出部32は上着1Aと共に着用している別の衣服C内に収容可能な長さ(大きさ)を有している。別の衣服Cとは、例えばズボンである。なお、延出部32は必要に応じて形成される。
図2(a)から(d)を参照してスペーサ3について説明する。図2(a)はスペーサ3の内側の概略図、(b)はスペーサ3の外側の概略図、(c)は(a)のIIc−IIc線断面図、(d)は(a)のIId部分拡大斜視図である。なお、図2(d)では、後述する通気性部材6、7及び非通気性部材8は省略している。
スペーサ3は、少なくとも、空気が流通可能な流通路と、流通路と連通し、着用者P側に気体を流通させる内側開口部とを備える。本実施形態におけるスペーサ3は、複数の通気性のピース33を所定間隔あけて縦及び横に複数配列されて成る。各ピース33は、特に図2(d)に示すように、壁部331、壁部331と所定間隔L1あけて設けられた枠体部332、及び、壁部331と枠体部332とを連結する複数の柱状部333を備えている。間隔L1(すなわち、スペーサ3の厚み)は一例として3mm〜15mmである。枠体部332には開口部334が形成されている。複数の柱状部333は互いに所定間隔あけて設けられており、複数の柱状部333間には開口部334と連通する開口部335が形成されている。
本実施形態において、ピース33は外観視で四角錐台形状である。具体的には、壁部331は四角形であり、枠体部332は壁部331よりも大きい四角形であり、四つの柱状部333がそれぞれ壁部331の角部と枠体部331の角部とを接続している。
複数のピース33は、隣接するピース33の枠体部332同士を連結する連結部336によって互いに接続されている。複数のピース33が連結されたスペーサ3には、複数のピース33の枠体部332及び連結部336によって囲まれる開口部337が形成されている。また、隣接するピース33間には隙間338が形成されている。開口部334、335、337及び隙間338は互いに連通しており、開口部334、335、337及び隙間337は空気が流れる流通路を成している。なお、必要に応じて壁部331にも開口部を設けるようにしてもよい。
スペーサ3は、壁部331が外側となり、枠体部332が内側となるよう保持され、開口部334、337が着用者Pに向けて気体を送る内側開口部となる。スペーサ3は、これとは逆に、壁部331が内側となり、枠体部332が外側となるよう保持されていてもよい。
図2(a)及び(c)に示すように、スペーサ3の内側全面、上端部及び下端部は通気性部材6で覆われている。図2(b)及び(c)に示すように、被収容部31の上部外側及びその上部外側に対応する左右両側部は通気性部材7で覆われている。スペーサ3の外側うち、通気性部材7で覆われた被収容部31の上部外側よりも下方の部位及びその下方の部位に対応する左右両側部は非通気性部材8で覆われている。このように、スペーサ3の外側は、非通気性部材8で覆われた第一領域9と、通気性部材7で覆われた第二領域10とから構成され、第二領域10は第一領域9よりもファン51の近くに配置される。
本実施形態では、スペーサ3は、通気性部材6、通気性部材7及び非通気性部材8から成る袋部内に収容されている。また、通気性部材7は通気性部材6と一体的に接続されており、通気性部材7は通気性部材6の上部が外側に折り返された部分によって構成されている。袋部は、具体的には、スペーサ3の内側を覆う通気性部材6と通気性部材7(通気性部材6の外側に向けて折り返された部分)との左右両端を縫合し、通気性部材6と非通気性部材8との左右両端及び下端部を縫合することによって形成されている。通気性部材7と非通気性部材8とは左右両端を除いて縫合されておらず、通気性部材7と非通気性部材8との間には開口部11が形成されている。
通気性部材6、7としては、例えばメッシュシートなどの複数の孔を有した通気性シートを使用することができる。非通気性部材8としては、空気の透過を低減又は遮断する難通気性又は非通気性シート、例えば難通気性又は非通気性のポリエステル製シートを使用することができる。非通気性部材8は、太陽光を遮る材料、例えば非透明の材料から構成されていてもよい。
袋部には装着補助部材が取り付けられている。本実施形態において装着補助部材はストラップ12である。ストラップ12の一端は、スペーサ3の上端部よりも下方の位置で通気性部材6と非通気性部材8との間に挟まれ、通気性部材6及び非通気性部材8と共に縫合されている。図1(b)に示すように、ストラップ12はケーブル保持手段54にケーブル53と共に保持されている。このようにして、スペーサ3は上着本体2に着脱可能に保持される。本実施形態では、ストラップ12及びケーブル保持手段54が、スペーサ3を上着本体2に保持するためのスペーサ保持手段4として機能している。
図3は上着1及び別の衣服Cを着用者Pが着用した状態の概略断面図である。図3では空気の流れを矢印で模式的に表している。本実施形態では、スペーサ3の延出部32は別の衣服C内に収容されている。送風装置5を起動すると、上着本体2内に気体(外気)が取り込まれる。上着本体2内に取り込まれた気体は、通気性部材6、7及び開口部11からスペーサ3内に流入する。スペーサ3内に流入した気体の一部は、スペーサ3の内側に存在する開口部334、337及び通気性部材6を通って着用者P側に流れ、着用者Pを冷却する。スペーサ3内に流入した気体の一部は、延出部32を通って別の衣服C内に流入し、別の衣服Cに内包された着用者Pの体も冷却する。スペーサ3から排出された気体は、上着本体2及び別の衣服Cと着用者Pとの間の隙間から上着1A外及び別の衣服C外へ排出される。
以下に、本発明の上着1Aの作用効果について説明する。
上着1Aでは、通気性のスペーサ3を備えているため、上着本体2と着用者Pとの密着を防止できる共に、上着本体2内に気体の流通路を形成することができる。これにより、気体が上着本体2内を流れやすくなり、効果的に着用者Pを冷却することができる。
スペーサ3が別の衣服C内に収容可能な延出部32を備えていることにより、上着本体2内に取り込まれた気体は、延出部32を通って別の衣服C内に流れることができる。これにより、別の衣服Cに包まれた着用者Pの体も冷却することができる。
スペーサ3の外側が非通気性部材8で覆われていることにより、スペーサ3内を通過する気体が外側に漏れにくくなり、気体を効果的に着用者P側へ流すことができる。これにより、着用者Pを効果的に冷却することができる。
延出部32の外側が非通気性部材8で覆われていることにより、着用者Pが前屈みになったりしゃがんだりして上着本体2又は別の衣服Cがずれて延出部32が外部に露出したとしても、延出部32を通過する気体が延出部32外へ漏れにくくなる。これにより、上着1Aから別の衣服Cへ効果的に気体を流通させることができる。この効果は、非通気性部材8で覆われた面積が多いほど高い効果を発揮する。
スペーサ3が延出部32を有し且つ後身頃22に保持されていることにより、屋外での作業中に着用者Pが前屈みになったりしゃがんだりして上着本体2がずり上がっても着用者Pの腰部が延出部32で覆われる。これにより、延出部32によって太陽光が遮られるため、着用者Pが感じる暑さを和らげることができる。特に、延出部32の外側が太陽光を遮る非通気性部材8で覆われていれば、さらに暑さを和らげることができる。
スペーサ3の外側に非通気性部材8で覆われていない第二領域10を設けることにより、第二領域10を通ってスペーサ3内に気体が流入可能となるため、スペーサ3内に取り込まれる気体量を多くすることができる。非通気性部材8で覆われていない第二領域10が非通気性部材8で覆われた第一領域9よりもファン51の近くに配置されていることにより、スペーサ3内により多くの気体を取り込むことができる。なお、第一領域9と第二領域10との面積比は適宜決定されるものであるが、第二領域10の面積を大きくし過ぎると、第二領域10を通ってスペーサ3外へ流出する気体量が多くなるため、第二領域10の面積は第一領域9の面積よりも小さいことが好ましく、第二領域10の面積は第一領域9の面積の1/2以下であることがより好ましく、1/4以下であることがさらに好ましい。
スペーサ3の外側を覆う非通気性部材8と通気性部材7との間に開口部11を設けることにより、開口部11を通ってスペーサ3内に気体が流入可能となるため、スペーサ3内に取り込まれる空気量を多くすることができる。
スペーサ3の内側を通気性部材6で覆うことにより、スペーサ3の内側を保護することができる。また、スペーサ3の内側が接する、着用者Pが着用している下着などをスペーサ3から保護することができる。
送風装置5を備えていることにより、上着本体2内に効率的に気体を取り込むことができる。
<第二実施形態>
衣服1の第二実施形態について説明する。第二実施形態の衣服1は下半身用衣服であり、以下では下半身用衣服としてズボン1Bを例に挙げ説明する。説明の便宜上、図4(a)及び(b)の上、下、右、左をそれぞれズボン1Bの上、下、右、左として説明する。なお、上記第一実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付しその説明を省略すると共に、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
衣服1の第二実施形態について説明する。第二実施形態の衣服1は下半身用衣服であり、以下では下半身用衣服としてズボン1Bを例に挙げ説明する。説明の便宜上、図4(a)及び(b)の上、下、右、左をそれぞれズボン1Bの上、下、右、左として説明する。なお、上記第一実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付しその説明を省略すると共に、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
図4(a)はズボン1Bの前側の概略図であり、図4(b)はズボン1Bの後側の概略図である。ズボン1Bは、ズボン本体(衣服本体)13と、通気性のスペーサ3と、スペーサ保持手段4とを備える。ズボン1Bは送風装置5を備えていないが、もちろん送風装置5を備えていてもよい。
ズボン本体13は、前身頃131及び後身頃132を備える。前身頃131及び後身頃132のウエスト部には、ベルトループ133が取り付けられている。
スペーサ保持手段4は、スペーサ3の左右両端からそれぞれ延びるストラップ41と、二つのストラップ41を接続する係合手段42とを備える。ストラップ41は第一実施形態のストラップ12と同様に、スペーサ3の上端部よりも下方の位置で、通気性部材6及び非通気性部材8と共に縫合されている。係合手段41は、一方のストラップに装着された係合部と、他方のストラップに装着され、係合部に係合される被係合部とを備えている。係合手段42としては、例えばバックルを使用することができる。スペーサ3は、後身頃132の内側の略中央に配置され、ストラップ41を後身頃132のベルトループ133に通し、係合手段42の係合部と被係合部とを係合することによりズボン本体13の内側に保持される。
ストラップ41がスペーサ3の上端部よりも下方に配置されていることにより、スペーサ3はその上部がズボン本体13のウエスト部から上方に延出した状態で保持される。つまり、図4(b)に示すように、本実施形態では第一実施形態とは異なり、延出部32の外側は、第二領域10と第一領域9の上部とから構成されている。
スペーサ3を備えたズボン1Bにおいても、通気性のスペーサ3を備えているため、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
以下では、本発明の変形例について説明する。以下で説明する各変形例は、適宜組み合わせ可能である。
以下では、本発明の変形例について説明する。以下で説明する各変形例は、適宜組み合わせ可能である。
上着1Aはジャンパに限定されず、例えばジャケット、シャツ、ベストなどであってもよい。
スペーサ3が取り付けられる位置は後身頃22、132の内側に限定されず、例えば、前身頃21、131の内側や、前身頃21、131と後身頃22、132との境界の内側(すなわち、着用者Pの側面に相当する位置)であってもよい。また、一つのスペーサ3を一箇所に取り付ける場合に限定されず、複数のスペーサ3を複数の箇所に取り付けるようにしてもよい。
スペーサ3の内側を覆う通気性部材6とスペーサ3の外側を覆う通気性部材7とは異なる通気性部材が使用されてもよい。被収容部31を覆う非通気性部材8と延出部32を覆う非通気性部材8とは異なる非通気性部材が使用されてもよい。
スペーサ3の内側はその全面が通気性部材6で覆われている実施形態に限定されず、一部のみが通気性部材6によって覆われている場合の他、通気性部材6で全く覆われていなくてもよい。
スペーサ3の外側はその全面が非通気性部材8で覆われていてもよい。スペーサ3の外側は通気性部材7及び非通気性部材8で覆われていなくてもよい。スペーサ3の外側はその全面が通気性部材7で覆われていてもよい。
スペーサ3を覆う通気性部材6、7及び非通気性部材8は、スペーサ3に接着剤などによって接着されていてもよい。
スペーサ3を収容する袋部には、スペーサ3を出し入れ可能な開口部が形成されていてもよい。この開口部は、開口部11とは別に設けられていてもよく、あるいは、開口部11自体の大きさをスペーサ3を出し入れ可能な大きさに形成してもよい。
スペーサ3は、図5(a)及び(b)に示すような、厚みを有したメッシュ部材14であってもよい。このメッシュ部材14も、気体が流通する流通路141と、流通路141と連通する内側開口部142とを備えている。
スペーサ保持手段4としては、例えば面ファスナ、スナップボタン、フック、縫合、衣服本体2、13の内側に形成されたポケットなどを使用することもできる。図6(a)及び(b)にスペーサ保持手段4として使用可能なフックの一例を示す。図6(a)に示すフック4Aは、一対の挟持部43を備え、非通気性部材8にビスなどの固定手段44によって取り付けられている。一対の挟持部43の間に衣服1の一部(例えば、衣服本体2、13など)を挟むことにより、スペーサ3は衣服本体2、13に保持することができる。図6(b)に示すフック4Bは、カラビナなどの開閉可能なリング型のフックである。フック4Bは、リング状の本体部45と開閉可能なゲート部46とを備えている。本体部45にはストラップ47が取り付けられており、ストラップ47の反対側の端部は非通気性部材8に例えば縫合などによって取り付けられている。スペーサ3は、フック4Bをベルトループ133に引っ掛けることにより、衣服本体13に保持することができる。
第一実施形態におけるストラップ12は第二実施形態と同様にバックルなどの係合手段42を備えていてもよい。
送風装置5は衣服本体2、13に取り付けられていなくてもよい。例えば衣服本体2、13とは別に設置した送風装置(例えば、コンプレッサ又はファン)から、ホースなどによって気体を衣服本体2、13内に送るようにしてもよい。
衣服1は送風装置5を備えていなくてもよい。送風装置5を備えていなくても、衣服1を着用して屋外で作業をしているときに風が吹いたり、あるいは、衣服1を着用した状態で自転車などに乗れば、衣服本体2、13と着用者Pとの間の隙間から衣服本体2、13内に気体が取り込まれる。
送風装置5が衣服本体2、13に取り付けられていない場合又は衣服1が送風装置5を備えていない場合(すなわち、衣服本体2、13にケーブル保持手段54が装着されていない場合)、スペーサ3は、例えば面ファスナ、スナップボタン、フック、縫合又は衣服本体2、13の内側に形成されたポケットなどのスペーサ保持手段4によって衣服本体2、13に保持することができる。
衣服1が送風装置5を備えていない場合、衣服1は送風装置を備えた別の衣服Cと共に使用されることが好ましい。例えば、第二実施形態におけるズボン1Bは、送風装置5を備えた上着(すなわち、上着1Aからスペーサ3を取り外した衣服)と共に使用されることが好ましい。
1 衣服
1A 上着
1B ズボン
2 上着本体(衣服本体)
3 スペーサ
32 延出部
4 スペーサ保持手段
5 送風装置
51 ファン
52 電源
53 ケーブル
54 ケーブル保持手段
6 通気性部材
7 通気性部材
8 非通気性部材
9 第一領域
10 第二領域
11 開口部
13 ズボン本体(衣服本体)
133 ベルトループ(ループ部)
C 別の衣服
1A 上着
1B ズボン
2 上着本体(衣服本体)
3 スペーサ
32 延出部
4 スペーサ保持手段
5 送風装置
51 ファン
52 電源
53 ケーブル
54 ケーブル保持手段
6 通気性部材
7 通気性部材
8 非通気性部材
9 第一領域
10 第二領域
11 開口部
13 ズボン本体(衣服本体)
133 ベルトループ(ループ部)
C 別の衣服
Claims (11)
- 衣服本体と、
前記衣服本体の内側に保持され、気体の流通路を形成する通気性のスペーサと、
前記スペーサを前記衣服本体に保持するスペーサ保持手段と、
を備える衣服。 - 前記スペーサの外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われている、
請求項1に記載の衣服。 - 前記スペーサの外側は、前記非通気性部材によって覆われた第一領域と、非通気性部材によって覆われていない第二領域とを有する、
請求項2に記載の衣服。 - 前記第二領域は、通気性部材によって覆われている、
請求項3に記載の衣服。 - 前記第一領域を覆う前記非通気性部材と前記第二領域を覆う前記通気性部材との間には開口部が形成されている、
請求項4に記載の衣服。 - 前記スペーサは、前記衣服本体の端部から延出し、前記衣服と共に着用している別の衣服に収容可能な延出部を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の衣服。 - 前記延出部の外側の少なくとも一部は非通気性部材によって覆われている、
請求項6に記載の衣服。 - 前記スペーサの内側は、通気性部材によって覆われている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の衣服。 - 前記衣服本体内に気体を取り込む送風装置をさらに備える、
請求項1から8のいずれか1項に記載の衣服。 - 前記送風装置は、ファンと、電源と、前記ファンと前記電源とを電気的に接続するケーブルと、前記ケーブルを前記衣服本体に保持するケーブル保持手段とを備え、
前記ケーブル保持手段は前記スペーサ保持手段を兼ねている、
請求項9に記載の衣服。 - 前記衣服本体はループ部を備えており、前記スペーサは前記スペーサ保持手段を前記ループ部に通すことによって保持されている、
請求項1から9のいずれか1項に記載の衣服。
Priority Applications (1)
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JP2020079465A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 未来工業株式会社 | 送風具、着衣、及び、空調機材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003103424A1 (ja) * | 2002-06-07 | 2003-12-18 | 株式会社セフト研究所 | 冷却衣服 |
JP2015092035A (ja) * | 2015-01-06 | 2015-05-14 | 株式会社エヌ・エス・ピー | 衣服 |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017226664A patent/JP2019094598A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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